はじめに

【更新・追記】 06/11[つぶやき] 06/09[日曜工房] 06/06[お気に入り] 03/04[LC/80

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【今月の画像】 この時期は切り花の種類が多くしかも安価らしい。細君は鉢植えの季節の花を含めて、玄関ポーチや庭の手入れに余念がない。しかし、切り花は楽しめる時間が限られているわりには記録に残すのをついついおろそかになる。今回は久々の「シャクヤク」なのでその短い開花時間を記録に残してみた。お手前は「暇つぶし流」になる。

2026年6月12日 (金)

ひとりごと(最新3件順不同)

#563 モンブランのペン先裏側を使用する
かつて、システム手帳がはやった頃には、メモ書きにはペン先の裏側を使用して細字書きをしていたのだが、どうもこの使い方は認知されているようだ。ペン先のイリジウム砲金はペン先の表裏まで一体になっており、インクの導きも考慮されているようなので、これからは積極的にペン先の裏側も使用してみようと思う。ただし、これはペン先が[BB]タイプだから出来るのかもしれない。

#562 まともな万年筆の復帰
仕事場でのペーパー書類は昔と比べるとずいぶんと少なくなったが、領収書の伝票や市役所への連絡FAX文書などは依然として手書き書類としてそこそこの量がある。細かな文字の文書はボールペンで対応するが、その他のサインの類いは「万年筆」を使用している。仕事上でのチェックシートなども「赤万年筆」を用いているのは指先の疲れ方がまったく違うからで、それぞれは長年にわたり500円の万年筆をかれこれ10本くらい消耗している。

先日、机の引き出しの奥に仕舞ってあった40年以上前に購入した「MONTBLANC MEISTERSTUCK No.149 14K 585」だが、10年前に洗浄して保管状態だったので、サイン用として久々に普段使いにしてみようと思う。ペン先は確か極太の[BB]で楽譜向きという説明だが、横に細く、縦に太い個性的なフォントが得られてサインの偽造はまず不可能だ。このペン先に到達するまでに、代理店を3度ほど訪れて思案した記憶がある。

かつて、モンブラン万年筆のボトルインクといえば「ロイヤルブルー」が有名で、筆者もこよなくこれを気に入っている。ただし、昨今は紙ベースの書類はコピーやスキャンが前提になることから、公文書のインクの色は暗に「ブラック」を指定しているようだ。ということで、「ロイヤルブルー」のボトルインクは、注射器で汎用万年筆に使用するとして、「MEISTERSTUCK」にはブラックインクを使用することにした。

#561 ソーラー発電駆動の寿命を再考
ソーラー発電駆動の腕時計の寿命は何となく10年程度という思い込みがあり、それは内部蓄電池や発電素子の寿命が関係しているような曖昧な印象のまま、手元には細君のものを含めて5本が稼働している。細君の1本を除いてその他は消耗品クラスの安価なものだが、それはこの10年で使い捨てという先入観があったからだが、調べてみるとどうもそうとは言えないようだ。

まず、ソーラーパネルの寿命は20年以上で、すでに30年を経過している製品もあるらしく、腕時計のような低負荷の使用環境では異常に寿命が短くなるようなことはないらしく、内部回路の故障による発電不良の方がリスクが高いらしい。次に内部蓄電池だが、こちらは交換用の専用電池が販売されているようで、電池単価は高めだが10年サイクルでの交換と考えればそれほど不経済でもないらしい。

結局のところ、ソーラー発電駆動の腕時計としての第一のデメリットは、引出などの暗箱に仕舞っておくと内部電池の放電過多で著しく電池寿命を短くしてしまうことになるようだ。筆者のように、日中はほとんど外出しない内業主体の生活パターンでは、室内照明がダイレクトに当たる場所で腕時計を仮置きしておけば、おそらく最もメンテナンスフリーに近い使用が可能だと思う。

2026年6月11日 (木)

1970年代で最も美しい腕時計

03__20260611090001 26071_universal-geneve ヴィンテージもので手巻きの「UNIVERSAL GENEVE」、自動巻では[WHITE SHADOW]の符号が付くこれらが筆者の好みでは最も美しいと思っている。ただし、適正に手入れされて履歴が明確な製品は、現在でも手が届かないのも事実だ。

筆者が22歳の頃、代理店のショーウインドウで何度か眺めた記憶があるが、石造りのビルの1階のガラス越しでも相当な感動があった。夜になるとガラスの前面にはシャッターが降りる厳重な店舗だった。

その後に自らの給料ではじめて新品の腕時計を購入することになった1975年時点では、機能性と耐久性を重視した結果、機械式腕時計への憧れから離脱してクォーツ式になれ親しんで50年が経過している。

26072a_seiko-chariot-22200470 1970年代後半の機械式腕時計が一部の高級機のステイタスになっていた頃、前述の「UNIVERSAL GENEVE」を意識した手巻き&自動巻の薄型腕時計として「SEIKO CHARIOT(シャリオ)」の存在は知っていたが、超硬ケースの「DOLCE(ドルチェ)」のお手頃感に傾いたあの頃を思い出している。

今、当時のシャリオを調べてみると、[CHARIOT 2220-0470(手巻きハイビート)]が「UNIVERSAL GENEVE」の雰囲気を醸し出していることがよくわかる。ただし、メンテナンスの合理性からベゼルは死守しているところがデザイン面で唯一異なるところだ。

腕時計の美しさの原点の一つがこれにあると言ってもの良い、「UNIVERSALとSEIKO」のオリジナル性という気がする。また当時の「CITIZEN」も間違いなくそれに追従している。ところが程度のよい[CHARIOT 2220-0470]はほとんどなく、しかも風防ガラスの入手も期待できないようだ。

2針ならば機械式もクォーツ式も関係ない
確かに見た目では2針文字盤ならば機械式もクォーツ式も違いはない。ただし、かなり高級機種でないと手巻きでもクォーツ並みに薄いケースを得られないという程度だ。

このあたりはほとんど持ち主の自己満足の域になりそうで、ゼンマイがほどけて気が付いたら止まっていた、という事態も楽しみになり得る寛容さが必要なわけで、それ自体は決して合理的とは言えない。つまり、「暇をつぶす」楽しみは得てして合理性が犠牲になっている場合が多い。

・・・つづく(もどる

2026年6月 9日 (火)

ハーフペーパーケース

07__20260609083201 26069_ 仕事場にテッシュボックスは相当以前からない。カメラや顕微鏡の手入れをする際に使用するペーパーは「キムワイプ」に決まっているのと、溶剤などの液体吸収用ペーパーは「超吸収キッチンペーパー」を用いている。ところが後者のペーパーはキッチン用なので、いつも2枚に剥がして2つ折りで、つまりハーフで使用していた。

そこで見つけたのがハーフペーパーケースだ。キッチンペーパーのひと束を2つ切りにすれば2倍の深さでうまく納まる。若干引き出しにくいが、2枚剥がしの手間に比べれば何ら問題ない。フルサイズのペーパーケースと同じメーカーの製品なので品質的には信頼できる。

折り重なったキッチンペーパーをそのままバッサリと2分割にする方法は、今のところ良く研いだ台所用の包丁で対応しているが、製本用裁断機や和紙裁断用の丸包丁があれば効率よく切断できそうにも思う。

・・・つづく(もどる

2026年6月 4日 (木)

夏こそ「ICE WATCH」かも

02__20260604133301 26063_ice-watch 昨年の10月に冬用として購入したファッション時計の[ICE WATCH]だが、最近のことで、時計の棚にあるこれを細君が手にとって、夏に良さそうだと言ったのを聞いて、なるほどそういう感覚もまんざらではないと思った。

ということで、これのカレンダーなしのレディース版(販売終了品)の在庫処分品を「楽天市場」で探してきて本日注文した次第だ。手元のメンズと同様に数千円で楽しめるファッション時計だが、デザイン・販売がベルギー製で、ムーブメントは日本製(ミヨタ)になる信頼出来る商品だ。定期的に中性洗剤で洗うことを怠らなければ「白」が黄ばむこともない。

思い出した買い物
[ICE WATCH]とはまったく関係ないが、樹脂製のケースを触っていて思い出したのが、[CASIO レジャー時計]の裏蓋ネジが錆びていたことだ。簡易なタイドグラフが付属しているムーンフェイズ時計だが、互換ネジが販売されていたので早々に取り寄せて交換した次第だ。これで次回の電池交換の時には気持ちよく裏蓋が開けられると思う。
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どうも、この種の裏蓋を樹脂ケースにネジで留めるタイプのカシオ製腕時計では、定期的にネジを交換するかメンテナンスが必要らしく、それを怠ると最悪の場合にはケースの中で折れたネジが残留することになるらしい。

しかし、昔使用していた[プロトレック]は30年間なにも気にせず過ごしてきた記憶があるが、使用環境の違いのせいかもしれない。

2026.06.06
GAR GRIP(第一精工製)
26065_gar-grip 定番もののフィッシンググリップの商品名だが、そこそこの価格で高品質の魚つかみであることがわかった。息子が成人してからは長らく釣りに出かけることもなくなったが、日本製の海道具はとにかく品質第一の精神が見え隠れするのが好ましい。

実は今朝の海岸散歩で拾得したものだが、ほとんど未使用なので是非とも落とし主のもとへ返したいと思っている。海岸付近の管理者は都道府県の港湾局で、関係部署へ筆者も出入りしているが、そこでは一般的に拾得物は扱わない。

海岸背後の公園管理者は同じく都道府県の土木事務所で、こちらも面識があるものの、公園内ではないために、持ち込んだ先の部署が快く思わないのもおよそ想像がつく。

地域の交番もしくは警察署についても、交番連絡会議などで生活環境課へは時折出向くものの、釣り道具の一つくらいをわざわざ届けて書類作成の手間をとらせるのもどうかとも勝手に考えている。

ということで、本品はおそらく本日早朝に置き忘れたものと思われるので、明日を含めて毎週末の早朝にこれを持って落とし主の捜索のために、しばらくは海岸コースの散歩を続けようかと考えている。

そう思うのは、これまでにも週末の早朝には、ファッションスタイルと道具から入るタイプの釣り人を定期的に見かけている。本当に釣果を狙う釣り人はまずこの海岸には来ない。というのも、ここ数日の早朝は潮位が高く釣りには適さないし、この場所は埋め立て地に挟まれた運河に近い海域で、いわゆる魚の回遊するところではないからだ。

2026.06.08
この2日間、落とし主に遭遇しない。

・・・つづく(もどる

CITIZEN LEOPARD 4-770153 Y(28,800bhp)

07__20260603224401 26062_citizen-leopard 1970年代から80年代のビンテージもの腕時計は、風防ガラスが交換されているか交換することを前提にして、それが市場で入手出来るかどうかを含めて本体の時計購入を決断することにしている。

ところが、今回の場合は交換されていないがほぼ無傷で、しかもケース・バンドもほとんどキズが見当たらない、いわゆる使用感のない「展示在庫品」のような商品を購入してみた。もっとも、筆者の単なる思い込みかもしれないのは、商品説明にはそのようなことが一切記載されていないからだ。

百歩譲って金融保管品の出物(質草)ということで、詳しい説明がなかったのかもしれないが、それならば現状で稼働しているのも妙な話だ。まあ、すべては商品が届いてベルト弓カン部のケースのスレを確認したり、裏蓋を開けてパッキン外側や電池を確認すれば判明することなので、来週にはその結果を報告できると思う。

CITIZEN LEOPARD の購入動機
もとより、自動巻ハイビートの28,800bhp の製品は、手元で[SEIKO LOADMATIC Special]が健在であるが、1970年代はレディース製品を含めて、28,800bhp製品の全盛期だった気がするのと、さらにそれらの頂点に君臨するのが「KING SEIKO」や「GRAND SEIKO」の36,000bhpシリーズだったと記憶する。

ところが、シチズン製においては「LEOPARD」シリーズの中に36,000bhpの製品ラインナップが揃えられていたものの、その後のハイビートもしくはスーパービートの評価としては、圧倒的にセイコー製の方がいわゆるブランド力を強固なものにしてしまった。そのブランド力こそが、今日のメーカー序列の優勢性を決定付けているわけだ。

そのように考えると、ハイビート製品で比較的コストパフォーマンスに優れるのは、28,800bhp製品ということかもしれないし、実際のところ機械パーツへの負荷を考慮すると、36,000bhp製品には想像以上の精度管理と適切はメンテナンスが必須とも思えるふしがある。そこで、1980年代からは36,000bhp市場はセイコー製の独壇場になったのかもしれない。

1970年代のシチズン製36,000bhp製品のもう一つの機種に、電磁テンプ式の「CITIZEN COSMOTRON」の後期版があるが、テンプの動きは36,000bhpだが秒針の運針は18,000bhpに間引きされていることと、その対抗馬である「SEIKO ELNIX」は28,800bhpであったことを考え合わせると、どうも36,000bhpの秒針運針は、それなりの耐久性面でのリスクを帯びていた可能性がある。

世界の名だたる36,000bhp高級自動巻腕時計を追い求めるのは筆者の望むところではないでの、ビンテージものの哀愁とコストパフォーマンスを考慮した場合、どうしても手元に置いておきたかったもう一つが、[CITIZEN 28800 LEOPARD ]というわけだ。ちなみに、本製品はシリアル番号から推察すると1971年製と思われるが、その翌年の[COSMOTRON 7800]と風防ガラスが酷似している。

2026.06.08
商品到着後の事実に驚愕
1971年製の製造から55年が経過したヴィンテージ時計の本物には違いない。しかし、稼働品だが「不良品」だった。まあ、これを稼働品という説明で販売することの是非にも多少の疑問はあるが、ある意味で納得できる結果だと心を落ち着かせている。

 ・巻真を引いての時刻合わせが出来ない(空回りする)
 ・自動巻は正常、手巻きは機能そのものの有無が不明
 ・駆動精度は正常
 ・カレンダーのプッシュ切り替え操作も正常
 ・完全な未使用品で、ベルト弓カン部の金属スレがまったくない
 ・裏蓋、ケース、ベゼル、風防ガラスのすべての外装が無傷
 ・バンドはフルコマで20cm
 ・裏蓋が完全に閉められておらず、内部ムーブメントおよびパッキンに汚れ・埃がまったくない

この時代に初期不良品はないと思うので、カレンダー合わせの操作を誤って、長針歯車に関連する箇所が欠けているか欠損しているような気がする。時計店がそのことを確認して、裏蓋をわざと完全に閉めないまま保管されていた製品というのが真相のようだ。初期不良であればメーカーへ返却されているはずで、おそらく販売したお客さんの誤操作で戻ってきたのかとも思ったが、顕微鏡で見てもバンド金具のスレがないことから、50年前の展示期間中の事故品という可能性が高い。さてどうするか。

程度の良いムーブメントを探す
巻真付近の歯車交換で直ると思うが、筆者がその技量を身につける頃までこの個体は保管しておくとして、程度の良い LEOPARD 7700シリーズのムーブメントを探してくれば、この新品のケース・風防ガラスに格納できる。できるだけ稼働年月の少なそうなムーブメントを入手したいものだ。その見極めは、ケースのスレが少なく打痕が多く、風防ガラスのキズが多い出物を探せば良い。いわゆる腕時計の扱いが下手なユーザーが、飽きて放置していたような、極めて手入れの悪いものを探すのが良い。文字盤と鍍金ロゴおよび針の反射程度に問題がなければ稼働年月が浅い。

シルバー文字盤のムーブメントに交換
26067a_citizen-leopard前述のようなコストパフォーマンスに優れる代わりのムーブメントを探してきた。おそらく、工場出荷から一度も裏蓋が開けられていないと思われる、これまでの経験で最も硬い裏蓋を無事に開けることができた。

当然ながらムーブメントも文字盤も実にきれいだ。取り出した文字盤を実体顕微鏡でさらに塵や汚れの有無を確認して、今回は文字盤および針ごと入れ替えることにした。文字盤の焼けがほとんど感じられないのが稼働年月の少なさを示している。

ムーブメントの入れ替えは一瞬で終了したが、再駆動してからの稼働日数がまだ浅いので、この先で何か不都合の有無を確認する必要がある。従って歩度調整は試運転が終わってから行うことにする。秒針の動きは[SEIKO LOADMATIC Sprcial]の28,800bhpとまったく同じだが、文字盤の雰囲気は[SEIKO 5 ACTUS]に酷似している。

見た目だけの秒針の動きが28,800bhpの腕時計は、[SEIKO ELNIX]を含めて3本と、細君の自動巻が2本の合計5本になる。クォーツ式を除く機械式・電磁式の11本のうち、5本がこのハイビートという勘定になる。そして10本が歩度調整が可能なテンプを備えている。

この時期のフェイスデザインは「SEIKO」と「CITIZEN」は競うように同じ雰囲気を意識しているのが興味深い。まったく別路線のデザインで独占的に販売するというより、同じ雰囲気で顧客数を分かち合うというようにみえてくる。おそらく、わずかな価格差でシェアーを2分していたのだろう。

26068_casio-moon ちなみに、キャメル色の革バンドは最近買い置きしていたものだが、2015年、いまから11年前に履きつぶした「革製ブーツ」の色を思い出して、すでにもう一本の[CASIO MOON PHASE]も交換している。

時計バンドではあまり一般的ではないカラーなので品数は少ないが、決して高価ではないのが救いだ。キャメル=らくだ色と翻訳すると、どうしても「らくだ色の股引」を思い出すのが筆者の年代だが、実際にはこのブーツや時計バンドよりももっと薄い色合いのようだが、一般には「キャメル」で通じるようだ。

・・・つづくもどる

2026年5月26日 (火)

究極のスィープ運針:CITIZEN HISONIC(音叉時計)

07__20260525124901 26060_citizen-hisonic 1973年製の後期の製品になるが、[CITIZEN COSMOTORON]と並んでクォーツ式駆動時代への中継機種の中では、最も発売期間が短かったのがこの[CITIZEN HISONIC(音叉時計)]らしい。音叉式なので、まるで耳元で蚊が飛んでいるように「プ~ン」と鳴っている。

精度は日差5秒前後と電磁テンプ式と同程度なので、耐久性は別として高級機械式(8振動・10振動)と肩を並べるものと判断できる。そして、こちらも電池交換は約1年ということで、この消費電力の問題と生産原価の高さから、後のクォーツ式へと姿を変える運命にあった。

これらのクォーツ式駆動前の過渡期のムーブメントの締めくくりとして、真のスィープ運針(連続運針)の製品を見つけてきた。といっても電池交換、風防ガラス交換、ケースのスレ修正等の一手間を[日曜工房]を経て本日がその数週間後のレビューになる。

時計デザインそのものは、当時のシチズン製自動巻時計のオーソドックスなケースとレオパール等の風防ガラスの流用のようだが、唯一文字盤が生成り色のやや濃いベージュ掛かった仕上げが特徴的で、これのおかげで日焼けの劣化が現れない。

実際のところ秒針の動きの違いを除けば、[COSMOTORON]とこの[HISONIC]は非常によく似ている。風防ガラスとインデックスのデザインがほぼ同じなので、型番の違いほどの差しか感じ取れない。そして、HISONICステンレスバンドがフルコマで装着されていたのがありがたい。

クォーツ式掛け時計に見られる連続運針と同じような秒針の動きを見せるこの製品は、いかにも電気的と揶揄する意見もあるが、「時」とは刻むものではなく連続的に経過するという自然の摂理とは相性がよいと見るのが筆者の考え方だ。実際、グランドセイコーの最新ムーブメントである「スプリングドライブ」の動きだけを見るとそれは音叉時計と酷似している。

そして、4時位置のリューズタイプにしては標準サイズの大きさのリューズが出っ張っているそのスタイルの意味を考えてみた。電磁テンプ式やこの音叉式の電力消費が大きいことへの対策として、リューズを1段引くことでクォーツ式と違ってこれらの機種は電気的に駆動を停止させることができる。

当然ながらふたたび再駆動させたあとは時刻合わせが必須になるわけで、その際のリューズの操作性を考えると、この標準サイズは納得できるのと、時刻合わせの手間が省けるノンカレンダーの本製品が気に入った次第だ。おそらくノンカレンダー機種はかなり希少(貴重)だと思っている。

ところで、この種の内蔵電池の駆動期間は概ね1年間ほどだが、「COSMOTRON」の内蔵電池は「SR44SW(φ11.6mm×高さ5.4mm)」で、「ELNIX」の方は「SR43SW(φ11.6mm×高4.2mm」、「HISONIC」は「SR626SW(φ6.8mm×高2.6mm)とかなり小さい。やはり物理的にテンプを駆動させるエネルギーが消費電力を決定付けているようだ。

・・・つづくもどる

2026年5月 7日 (木)

ドリルチャック(再購入)

07__20260507210201 26042_ 旋盤のチャックのような構造だが、回転軸が電動ドリルに装着するものなのでそれなりの精度で安価なものだ。じつはこれは2個目の購入で、最初のものはすでに日曜工房の固定式電動ドリルに装着してあり、簡易的な旋盤のような使い方をしている。今回は、自宅の作業デスク上で小物の回転研磨のためにもう一つ購入した次第だ。

注文から商品到着まで20日ほどかかっているが、今回も無事に到着したので安堵している。3本のチャックを入れ替えると開き締めも閉じ締めもできるので何かと都合が良い。毎度のことながら可能な限り分解して当たりの調整やグリスアップが必要だが、それさえいとわなければコストパフォーマンスはすこぶる良い。

2026.05.15
ドリル本体を入れ替え(日立工機製)
自宅用の簡易なドリルは上のサンプル画像にあるような、ホームセンターで安売りされているノンブランドタイプのものだが、もとより回転軸の精度が悪い。減速ギアーの軸受けの完成度が価格相応で精密な回転を得ることができない。

26051_-350w そこで、もう少しまともで低速(0→1100rpm)の変速ドリル(ユーズド品)を注文した。これならば[日曜工房]に揃えているものに匹敵する回転精度が得られる。グリップ付きなので前述のドリルチャック使用時の安定度が良い気がする。

商品が到着して大変満足している
本製品は機械工具専門店で数千円で購入したものだが、最高回転数が1100rpmと比較的低めでトルク重視形のインバーター制御のせいかあまり人気がないようだ。もとのユーザーもそのために手放した可能性が高く、画像を見てのとおりほぼ新品・型遅れ商品のようだ。

筐体やチャックにスレがまったくなかったのは非常にうれしい。回転時のギアとファンの音も快適で雑音がない。当然ながら回転軸の精度は非常に安定しているし、正統派のチャック締め付け具合もガタがない。

こういう商品の梱包を確認すると、販売店の経験と信頼性がおおよそわかるというもので、今回も非常に満足できる梱包仕上げだった。開封して試運転を終えてから気づいたが、電源ケーブルを含めて埃や汚れが全く付着していなかったのはさすがに心配りが行き届いている。今回は久々に大満足の買い物をした。

2026.05.21
ドリルチャックで時計パーツ磨き
26056_ ドリルチャックに腕時計の「裏蓋」と「ベゼルリング」をそれぞれ固定して、新しい変速ドリルで回転研磨を試みた。回転軸中心合わせを丁寧に行うと、思いのほか美しい研磨が行えた。

手磨きでは得られない真円鏡面反射はオリジナルの新品時の印象を蘇られせることができる。やはり、ドリルの軸精度が良いのでこれまでの安価なノンブランドものと比べて、ドリルチャックのぶれが各段に少なくなっている。これは今後もデスクワークの強力な味方になりそうだ。

2026.05.28
電動ドリルのグリスアップ
ドリルの回転軸のガタはまったくないので心配ないが、回転音がどうも高い気がする。一般的には製造後のグリスアップはあまり行わないのと、すでに10年近く経過している可能性もあるのでグリスの劣化は確実に進行していると思われる。

先端部の減速ギアの部分を固定している4本のネジボルト外すとグリス溜まりのギア部分のメンテナンスができるようになっている。グリスの量は十分に充填されており、まったく汚れていないが、肝心の回転接触部分のグリスが切れかかっていた。

おそらくほとんど使用せずに保管状態だった気がするので、グリスの整形をやり直すだけでも良いが、せっかくなので古いグリスを除去して「リチウムイオングリス」を再充填して組立直した。結果、回転音が別物のように滑らかで静かになって驚いている。おそらくこのまま使用し続けていたら、減速ギア鳴りをおこすところだった。これでまた10年は快適に使用できると思う。

・・・つづくもどる

LIGE(西の大陸国メーカー)機械式腕時計

03__20260506213801 26041_lige_ この国の腕時計には製品であれムーブメントであれもとより興味がないが、とある事情で筆者の手元にそれが1個ある。アマゾンで1万数千円から2万円程度の商品のようだが、機械式(自動巻)ということで、今ではその性能をチェックできる「タイムグラファー」があるので、思い出したように、引出から持ち出してみた。

これまで引出に仕舞っていたのは、ケースの大きさが半端ではない43.7mm(リューズを含まない)なので、非実用的ということでその出番がなかったわけだが、早々にこれの精度を確認してみた。

驚いたことに、日差数十秒の値は姿勢差がなく、ビートエラーも0~0.3という結果だった。しかも振り角が240°程度で非常に力強いムーブメントだ。どうもこの振り角の大きさが姿勢差を抑えているようだ。

一般的にいわれることは、この力強いゼンマイの解け方に由来する「耐久性」に問題が多く内在しているらしく、数年間程度が限界とも言われている。おそらく、巻き上げからの放置駆動は国産品のような長時間駆動は望めない気がする。このあたりを確認するために、1週間程度これを実装してみようと思う。

2026.05.08
実際に手にしてわかってきたことだが、まずケースの材質が一般的なステンレスではなく鉄に銅メッキをして仕上げにチタンコーティングを施しているようだ。見た目の輝きは問題ないが、母材が鉄なので柔らかく、ひとたびキズや当てが生じると修正がほぼ不可能だ。この異種金属の複合層のためか、裏蓋やベゼルが簡単には外れない。ほぼ電食の影響で一体化しているようにも思える。

風防ガラスの内側の研磨が甘く材質が良くない水色ガラスなので、ベゼルを外そうとしたらいきなりガラスが外れた。案の定、ガラスの内側はもやもや状態だったので表側と同レベルまで研磨仕上げを行い、何とか安物のミネラルガラス並みにはなった。その作業の中で気づいたことだが、テンプの歩度調整が文字盤側から行う構造になっているのは、もとよりメンテナンスをする気のない設計のようだ。

次に、手巻きによる巻き上げからゼンマイ解放まで20数時間のような気がする。これは国産製品の1/2程度で、それに追従する自動巻きの能力が不足しているように思う。屋外で活動しない生活スタイルの場合にはゼンマイ巻き上げ不足で止まることが容易に想像できる。つまり、粗雑な扱いではじめて駆動が維持できて、自動巻ムーブメントが壊れるまでメンテナンスは不要だが、止まればそれでお払い箱という発想なのはこの国の製品に共通するところだ。

最後にムーンフェイズだが、これは昼夜表示で月の満ち欠けを表現するものではない。全体的にどうも胡散臭い設計と品質がうかがえるようで、基本的なカレンダーと時刻情報を確認することも煩わしく思えるところが情けない。おそらく2度と手にすることはない気がするので4日目にしてお蔵入りというか、ほぼ廃棄物になることが決定した。

2026.05.09
西は西でも「デンマーク製」のファッション時計
26043_skagen-355lssm 昨年の10月に購入したファッション時計[ice watch]のデザインはベルギー製でムーブメントは日本製だが、今回の[SKAGEN 355LSSM]はデザインがデンマーク製でムーブメントは同じく日本製(MIYOTA 1M12)になる。

販売当時の定価が2万円以下のこれもファッション時計の類いではあるが、オールステンレスケースに硬質ガラス製風防の、特にメッシュベルトの取付デザインが凝っている。大きさもリューズを含み外径がφ35.8mmというのは扱いやすい。そのわりには、秒針が外枠近くまで延びているので文字盤は実際以上に大きく見える。

いずれにしてもファッション時計らしく、三千円でおつりがくる消耗品価格で購入したが、筆者はそのデザイン性と材質およびムーブメントにそれなりの価値を見いだしている。表面からのスリムな印象は、あこがれの「ユニバーサル製」に似た雰囲気がある。本製品の履歴の程度が不明なこともあり、後日に予備の新品ムーブメントも別途準備して、本気で長く楽しもうというところだ。

新品のムーブメントは、いわゆる時計修理技能士の検定課題製品に選定されているようで、その関係の方から動作確認のみの未使用品を格安で入手することができた。本体と予備のムーブメントを合計しても国産ヴィンテージ風防ガラスの半額程度なので、まあ納得のできるところだと思う。

26044_miyota-1m12 もっとも、ムーブメントの交換は針の付け替えと文字盤の入れ替えを含めて少しだけ経験の必要なことだが、これを習得すれば時計のメンテナンスの幅が飛躍的に広がる。無論ある程度の失敗の経験も必要だが、手順を追って決して急がずに事を運べば、いわゆる分解作業の一歩手前までのスキルはそれほど高くない気もする。

今回の場合には、この先でムーブメントの交換を行う場合の文字盤外しは、裏蓋径とベゼル径にあまりの差があることから、ベゼルと風防ガラスも同時に外す必要があるような気がする。それはその時になってまた思案すれば良いことだ。

(備忘録):ムーブメントの交換手順
 ・ベゼルを緩めておく
 ・裏蓋を開けてオシドリを探し、巻真を抜く
 ・ベゼルと風防を同時に外して、表側からムーブメントを取り出す
 ・針を抜いて文字盤を外し、ムーブメントを交換する
 ・文字盤と針を戻してムーブメントをケースに収めて巻真をさす
 ・裏蓋を閉めて、ベゼルとガラスを戻す

2026.05.12
商品と替えのムーブメントが届いた
製品が到着したものの動作確認ができていない。ムーブメント「MIYOTA 1M12」の標準電池は「SR621SW」で厚みがt=2.10mmだが、製品に装着されていた電池は「SR616SW」でその厚みがt=1.55mmになっていた。その厚みの差は0.55mmで、バネの遊びの範囲内のような気もするが、製品の電池の取り外し時の雰囲気が結構ぴったりだった気もするため、安全のために「SR616SW」の到着後に改めて動作確認を行うことにする。

上記の電池で動作の確認ができれば、次回の電池交換の際には「MIYOTA 1M12」の標準電池の挿入可否を試してみることにして、本件は特段慌てることもない気がする。ようするに、当面は動作の確認が最優先になる。

26048_ 一方で、ケース・裏蓋・ベゼル・風防ガラス・バンドのチェックと清掃を行っている過程で、想像以上にパーツの完成度が高いことに驚いている。裏蓋のパチンと閉まる感触や、ガラスとベゼルの取り合い部分の精密さと、曲面ガラスの輝きやエッジ研磨の精度は、近年の国産製品には見られない華奢だが精密な仕上がりだと思う。しいて言えば、1970年代の手巻きハイビートの「SEIKO シャリオ」の造りと酷似している。

また、専用のメッシュバンドを取り付けるラグのデザインが洗練されている。メッシュの密度も非常に緻密で2重バックルだがほとんど嵩張らない。同様のメッシュバンドは安価な中国製も氾濫しているが、バックルの留め位置範囲のメッシュバンド裏側には、あらかじめギザ溝がプレスされているところのオリジナル性の気配りが良い。

そのようなことから、是非とも電池交換で無事駆動してほしいものだ。万一不動の場合には早々にムーブメントの交換を行う予定だが、ベゼル・風防ガラスの取り外しには最大レベルの緊張感を伴う作業になる気がする。「MIYOTA」よ、蘇ってくれ。

2026.05.13
★ MIYOTA 1M12 再始動で予備のムーブメントは保管しておく
ボタン電池「SR616SW」がぴったり入り駆動を確認した。後でわかったことだが、購入時の画像と商品が到着後に撮影した画像で、時分針は別として秒針が25秒動いている。これは手元にあった「SR621SW」を入れようとして、サイズの違いに気付いて取り出したわずかな間の通電で秒針が動いたことを示している。

その後に「1M12ムーブメント」の数々の画像で装着電池を調べてみると、電池フォルダーの爪が樹脂製のものは「SR621SW」で、本製品のように爪が金属製のものは「SR616SW」のような気がする。とにかく、電池ホルダーのバネの余裕はほとんどないこともわかり、どうも再購入したボタン電池が正解のようだ。商品を手元において2日間駆動確認ができなかったこともあり、本日の電池装着後の感動は格別だ。

クォーツ駆動で歩度調整もないのと、定番の「MIYOTA製ムーブメント」なので、裏蓋を閉めて一通りの整備は終了した。国産品にはないデザインセンスの良さを正統派パーツで仕上げた[SKAGEN]の評価を、筆者の感覚で勝手に秀逸品だと思って記事にしている。この製品を他人が装着しているのを見ると、普通の「ファッション時計」だと思うのは、ブランド名の知名度が低く華奢な造りが一見チープに思えるからだ。

しかし、よくよく眺めると風防ガラスやベルト素材とその仕上げ具合に意外性を感じ取れる人は世間にどれくらいいることだろうか。まあ、チープカシオと同類に見られる可能性もあるが、この腕時計は自らが眺めて楽しむ代表格の一つ、もしくはカテゴリーのような気がする。

 ・ムーブメントは「MIYOTA製」(シチズンの主要取引先メーカー)で開発コストがかからない
 ・ケース・文字盤・風防ガラスはスイス製(RADO等)のノウハウが生かされているようで、EU圏内で製造している気がする
 ・ベルトもスイス製のノウハウがもとで、現在では中国生産の汎用品でコストを抑えている
 ・結果的にファッション時計の価格帯で販売されているが、いわゆる出来は良い。

これが、デザイン企画とムーブメント・ケースの製造まで中国製ならば、どこまでもファッション時計の域を出ない商品で止まっていただろうし、付加価値が皆無なゴミになっていただろう。つまり、独自性と品質管理の概念のない商品はもう生き残れないということだ。その意味では、国産品の[ALBA],[Q&Q],[LEGNO]などよりも永く楽しめる。

2026.05.14
RADO クォーツのムーブメント
RADO製においても、1980年代以降のクォーツムーブメントはどうも「ETA(エタ)」製が多く使用されているようで、[DIASTAR 129 0286 3、DIASTAR 152 0341 3]もそのムーブメントは「ETA」製だ。世界中の時計メーカーで自社製ムーブメントを保有しているのは意外と少なく、だからこそ時計の整備性には共通するところが多く、ある意味で完成された工業技術の一つだと言える。

Eta-956412 したがって、腕時計というものは新製品を追う必要がなく、適正に整備されていればいつの時代のものでも安心して楽しめる不思議なアイテムだと思う。そうなると、日本の2大メーカーである「SEIKO」と「CITIZEN(MIYOTA)」が競合しているこの国の工業製品市場というのはかなり特異なのかもしれない。というか恵まれていると解釈してよい。

今回、「DIASTAR 129 0286 3」のムーブメント「ETA 956.412」の整備済み商品を偶然見つけたので、不測の事態に備えての予備機として注文しておいた。ちなみに時計本体は40年以上前のモデルだが、ムーブメントがその前後のいつの時期のものかは定かではない。しかし外見からはかなり新しい気がする。ちなみに、このムーブメントの大きさはφ20.0mm×t2.0mmで、まるでレディース用かと思うほど小ぶりだ。

ムーブメントの交換
「RADO DIASTAR」は今現在全く問題なく稼働しているが履歴がわからない。一方で、ほぼ新品のムーブメントが到着したが、これに入れ替える事態がこの先いつなのかを予測することも難しい。むしろ、今交換しておく方が不測のリスクを回避できることは明らかなので、深夜の邪魔が入らない時間帯に、ムーブメントを交換することにした。

三針を取り外して、文字盤の足3本の固定状態を確認したが、どうも文字盤の足がクリップのようにムーブメントを挟みこんでいるようで、最終的にはスペーサーで固定されていることがわかるまで1時間ほどを要した。文字盤を移植して、カレンダーの切り替わる0時直後に2針を合わせ、最後に秒針の位置合わせを行う。

ところが秒針を抜いた際に穴が微妙に広がったようで、新しいムーブメント軸への固定が甘い。仕方なく秒針の穴径を絞るために、ピンセットの先を指で押さえてトライすること5回目でようやく秒針の固定度が確保された。とにかく国産の秒針と比較すると、「RADO DIASTAR」の秒針の細さと穴径の小ささは特別だ。当然ながら針付け作業は実体顕微鏡でなければ、ムーブメントの軸針に秒針の穴をかぶせることはほぼ不可能だ。

しかも3針のそれぞれのすき間が極端に狭いときているので、針棒の押し込み加減を3度ばかり変えてようやくそれぞれの針のクリアランスが確保できた次第だ。そんなこんなで気が付けば3時間半ばかり経過していたが、何とかムーブメントの交換は無事に終了した。うまくゆけばこの先数十年は機嫌良く稼働してくれると思う。

2026.05.16
★ 最大ケース径の再考
表題の記事にあるケース径φ43.7mmの[LIGE 機械式腕時計]がお払い箱になったことで、手元の最大ケース径は、φ42.00mmの[SEIKO Premier クォーツ式]になる。比較的薄い設計なので、シャツの手首ボタンも気にならず、φ30mmクラスのものと同様の使い勝手になる。

26052_ ところが、これを装着していて改めて気付いたことがある。それは、すべての時計バンドの腕周りをほぼ19cmに設定している筆者だが、小ぶりの時計だと手首幅の下側へ時計がどうしても移動してしまう傾向にある。

しかし、この[SEIKO Premier]はラグの両端が手首に良くなじんで、ゆるめのバンドでもケースが回転移動しないのだ。

これは、他の時計では絶対に考えられないことで、時計ケースの大きさは見た目だけではないフィット感があるものだ。

と言うことで、最近ではこの時計のケース径φ42.00mmもあまり気にならなくなったが、一般的な腕周り17cm程度の人の場合には不釣り合いに大きく感じられると思う。それが、この逆輸入品を格安で入手できた理由なのかと納得している。

ケースの回転対策
[SEIKO Premier]のようなコマ移動が可能なメタルバンドはバックル位置をそれなりに調整できるのでまだ良いが、フリーサイズのメタルバンドとDバックルの革製・樹脂製のバンドはケース位置を整えると、バックル位置がとんでもないところに寄ってしまう。このことは何十年もあきらめていたことだが、穴通しの尾カンバンドからDバックルに変わってから嵩張るバックルの変な位置がさらに気になってしかたがない。

そこで、本日思い切ってバンドの上下を入れ替えることにした。当然ながらバックルの留め操作は反対になるわけだが、穴通し尾カンに比べると操作性が極端に悪くなったわけでもない。それよりもバックルが本来あるべき位置に納まることが、ケースの回転防止に大きく影響することがわかった。早々に、フリーサイズメタルバンドとDバックルの合計8本のベルト上下を入れ替えた。それぞれを試着した段階では非常に快適だが、このようなことを気にする人ははたして世の中にいるのか否か、ただ1人で満足している。

・・・つづく(もどる

2026年4月12日 (日)

1972年製 シチズン コスモトロン(Cal.78XX 10振動)

03__20260412213801 機械式時計からクォーツ時計への移行途中、1966年から1972年の最終版までのリリースで国内では主にシチズンで販売された、電池を動力源にしてテンプ(左右に回転するリング)を電磁式に置き換えた時計が、通称[シチズン コスモトロン]としてこの時期に存在していた。時計精度は機械式並みだが、約二日で止まる自動巻と違って、1年間位はノンストップで動くものの、後のクォーツ時計に比べると消費電力の大きさと精度およびコストパフォーマンスの点で忘れられた製品だ。

26023_cal7803a 発売当時の水銀電池は、現在では酸化銀電池になるようで、その規格はどうも「SR44SW(φ11.6×5.4)1.55V」になり、とんでもなく大きいことがわかる。しかも電池寿命が1年間程度なので、時計屋さん通いも頻繁になる困ったものだ。しかしながら機械式の心臓部であるテンプの動力が一定であり、高級機なみの「10振動(36,000vph)」ということなので、ある意味では機械式ムーブメントの最高峰(ロレックスやグランドセイコー等)の動きも楽しめる、複雑な心境になれるヴィンテージ製品だ。と思ったが、秒針の動きはテンプとは同期しておらず5振動のように見える。

一方で同じ機構の[SEIKO Elnix]は秒針も10振動で動くようだが、こちらの販売期間は極めて短かったこともあり、品数と信頼性・耐久性等の実積に乏しいような気がする。

ちなみに、手持ちの自動巻腕時計のほとんどは6振動で、[SEIKO ROADMATIC Special]と[Citizen CosmoStar V2 レディース]の2点のみ8振動のいわゆるハイビート仕様だが、ついにこれらを上回る10(5)振動を運がよければ眺められることになる。

これまでこの製品に二の足を踏んだのは、半世紀以上前の製品が適切なメンテナンスで正常駆動が維持されていたとしても、この先も健全な状態で駆動し続けられるような精度と堅牢性を備えているかどうかで、少なくともキングセイコーやグランドセイコーとは異質の構成である、トランジスタ等の旧式の電子部品が組み込まれたメカニズムの特異性は、現在ではほぼブラックボックスと言ってもよい。

26023_cal7803a2 そんなこんなで、これまではこの[コスモトロン]には手を出さないでいたのだが、駄目元を覚悟で電池切れと称するジャンク品を今回見つけた。本日は到着した製品に内蔵していたオリジナル電池の互換品を注文したところだが、運良く動き出せば儲けものだ。ムーブメントの別画像だが、クォーツ式のような緑の基盤が目につくと同時に、大きめのテンプが特徴的だ。当たり前だが自動巻と違って、ゼンマイからテンプまでの何段ものギア群が全くない。

歴代のコスモトロンのCalibre No.と振動数の関係は以下のとおりで、この10振動(36,000bhp)は最終版でしか実積がないというか、これで廃盤という劇的な終焉を迎える。

 1966:Calibre 0801 18,000 bhp
 1969:Calibre 0802 18,000 bhp
 1969:Calibre 0840 21,600 bhp
 1969:Calibre 0880 18,000 bhp
 1969:Calibre 0820 21,600 bhp
 1970:Calibre 4840 18,000 bhp
 1972:Calibre 78XX 36,000 bhp

26031_cosmotron-7800 さて、入手した1972年製[CITIZEN COSMOTRON 7800-870018 TA]だが、ケースおよび文字盤のデザインはその当時の一般的な自動巻時計とかなり類似性がある。と言っても、自社製品のラインナップというより、推測ではあるがSEIKO製の具体的には[SEIKO 5]に酷似した印象を受ける。

裏蓋の開け方がわからなかったので、ベゼル側から傷ついた風防ガラスを取り外して、寸法計測に基づき純正のクリスタルガラス風防を探している。互換電池が到着して駆動確認がとれたら風防とバンドを注文するとして、ひとまずこの状態で作業が中断している。

2026.04.13
★ ムーブメントの取り外し方
交換用の電池が到着したので、どきどきもので装着してみたらあっさりと動き始めた。そこで、本格的な整備を開始することになり、何より先にムーブメントをケースから外して安全に保管する必要がある。

ところが本製品は裏蓋がないいわゆるワンピースケースタイプらしい。裏面には電池交換用の小さな窓蓋と歩度調整用のネジに届く緊急用ネジ蓋の二つが備わっている。従って、ムーブメントは写真にあるベゼルと風防を外した表側から取り出すようだが、巻き真を引き抜く際にロックを外す「オシドリ」が表面にはない。どうやら、オシドリに代わるレバーがすき間にあることを後日知って一安心だ。
26033_cosmotron-7800
初期の高級クォーツ時計にも見られるこの電池交換専用蓋は、だれでも安心して電池交換ができる点では時計屋さん通いを一掃した小窓で筆者の好みだ。ただし、歩度調整用のネジ穴は興味本位で開けないように特殊ネジでもよいかとも思う。

リューズ操作は押し込みでカレンダー送り、1段引きで長針合わせになっているが、1段引き操作が日常ではほぼ不要な、ソーラークォーツやクロノグラフのような、ゼロ秒時刻合わせ機構が備わっているので、このように強く引いてリューズを外す構造の合理性が納得できる。

この7800用の「Cal.7801A」ムーブメントはその次の機種からは通常の裏蓋式に改められたようだが、初期型にのみ見られるワンピースケースで巻真を抜く方法は、文字盤縁の4時付近にあるレバーを外側へ押しやるようにすればロックが外れる。このことがわかるまで、関連する時計整備のブログを4~5日検索して、それが確認できたときの喜びは格別だった。

26034_7800 今後の予定は以下のとおり。
(注文パーツ)
 ・風防クリスタルガラス注文(純正オリジナル)
 ・曜日車(スレが著しく、おそらく軸回り部分にひずみが生じているようだ)
 ・メタルバンド注文

(整備予定)
 ・ムーブメント文字盤取り外し
 ・曜日車の交換
 ・ベゼルのキズ補修、風防クリスタルガラス交換
 ・ケースのキズ補修と洗浄
 ・ムーブメントの組み付け
 ・タイムグラファーによる歩度調整
 ・メタルバンドの取付

電池交換時の不思議だが、本体に残っていた内部電池は「ユニオンカーバイド 313」で、かつてソニーが提携していた頃のメーカー製品のようだ。製造年が1983~1984年頃で、それ以降は国内品番の「SR44SW」が一般に流通していたらしい。ということは、本製品は1972年の発売から12年~13年間稼働してから以降、40年間ほど電池切れのまま保管されていたのか。ちなみに、古い内部電池をつぶさに確認してみたが、残電圧は140mVで液漏れ等は全く認められないのも不思議だ。

36,000振動ハイビートは通常の自動巻においては1960年代にはセイコー・シチズンの両者に見受けられたようだ。ただし、高級機だけにメンテナンス必須のようで、一般の21,600振動に比べてテンプ回りの劣化が懸念されていたようだ。実際、現存する36,000振動のヴィンテージものは1970年代のものが大半で、そういう意味でもこの時期が各種ムーブメントの完成域オンパレードのように思う。

そして爆発的なクォーツ時計への転換の時代がやってくるのもの1970年台であり、本製品の「CITIZEN COSMOTRON」はそういう過渡期の銘品ではないかという気がするので、是非とも予定の整備を終えて使ってみたいものだ。

2026.04.22
★ 風防ガラスと曜日車が届く
26035_ 風防ガラスは外径とエッジの厚みを基準にして代替え品を注文した。届いた商品を確認すると、オリジナルはフラットタイプだったが、今度はあらかじめわかっていたがダブル曲面仕様になっている。型番の適合メモから、「レオパード(レオパール)」用の純正品のようだ。品質レベルからしてオリジナルより1ランク上なので問題ない製品だと判断した。

ダブル曲面はガラスの反射をマイルドに和らげる実に高級感のある風防に仕上げている、ヴィンテージものならではの特徴だ。セイコー製に比べて安価で入手できたのもうれしい。

先月に入手した[CITIZEN SEVEN STAR DELUXE]のクリスタル風防によく似ているが、エッジがやや立ち気味で、曲面仕上げの研磨精度はこちらの方が良いようで、光学レンズの雰囲気がある。

曜日車は文字盤の取り外しを落ち着いた時に行うとして、今週は何かと忙しいのでの週末から来週、もしくは連休休みの頃に作業を行う予定だ。替えのバンドも[バンビ製]のものが昨日到着しており、本日時点ですべての準備が整った。

バンビ製汎用メタルバンド
26037_bambi-bsbe4411s 本体幅が20mmでラグ幅が18mmのどちらかと言うとビンテージ風の汎用メタルバンドだが、ワンプッシュの折りたたみ式の定番ものだ。コマの入れ替えもできるので、バックル位置を正確に調整することができて、長さの微調整もバックルピンで3mm+3mmの6mmまで可能だ。比較的軽量でメタルにしては装着感が良い。

今回もこれを使用することにしたが、すでに生産は終了しているので時計店の在庫を探して注文するしかないのだがこれで4本目になるのは、とにかく定価が安い(¥3,630)ので販売価格はたいてい2千円台になっているのが良い。

決して高級感はないが、造りの品質が高いので何より安心して使用できる。そして日常使いとしてはこのワンプッシュ式が最も合理的な気がする。両開き折れ式のスタイリッシュなメタルバンドもあるが、ほぼ無意識で付け外しができるのがこのタイプだと思う。

5月の連休中には組立・稼働の目処が立った
針と文字盤を外せば曜日車の交換は大した手間はかからないと思うが、風防ガラスを交換するので、針の干渉の有無を確認しながら組立は慎重を要すると思う。

26038_ そうなれば、いつものことながらムーブメント[Calibre 7801A]の予備の確保だ。この10振動初期型は市場での品数が少ない。したがって、動作確認品となるとさらにハードルが高くなる。おそらく何個かの個体を入手して自らで動作確認をする必要がある。

とにかくムーブメントが健在であればケースや風防ガラスはどうでも良い。そのように気長に出物を探していたところ、まず一つ目のものがみつかった。

「7800-870018 TA」の予備機として見つかったのは、「7800-870026 TA」で、ベゼル回りのケースのデザインが少しだけ異なる。内部のムーブメントはおそらく同じものとの推測で入手したが、例によって稼働の確認がとれていないリスクのある商品だ。

今月中には現物が届くと思うが、運悪く完全な不動故障品の場合にはあきらめるしかないが、その程度の価格のものなので、パーツ取りとして保管しておく。

7800-870026 TA 到着
本日予備機が届いた。開封して電池蓋を開けて早々に稼働状況を確認したところあっさりと動いた。前回の「7800-870018 TA」もそうだが、このワンピースケースは一般的に予備知識と経験がなければムーブメントを確認するところまでの蓋開けができない。

極端に言えば電池蓋以外の蓋開けはよほどの理由がない限り手を出さないと思うので、その意味ではいわゆる「いじられている」可能性が低い。この機種に関して不動状態とは、落下や水没の痕跡がない限り電池切れで放置されているケースがほとんどの気がする。今回はたまたま2個の個体がその状態のようで、ともに数千円で入手できたことは非常にありがたく、オリジナルのまま保管しておく。

2026.05.01
Cosmotron 7800-870018 TA 組立完了
26039_cosmotron-7800 曜日車の交換は針軸のC型留めワッシャーを外す必要があり、駆動用のギアをはめ込むのに少しだけ手間取った。曜日車のギア精度の関係かもしれないが、はまるところとそうでないところがある。この微妙なフィット感を探すことで日付け車と水平位置がぴったりと合う。もとの曜日車はこの完璧なギアのかみ合わせ位置を探しきれておらず、そのために文字盤に接触して円周状のスレが発生していた。

最後に日差精度を確認したところ、姿勢差を考慮していも「+5秒から+15秒程度」に納まっているので、電磁テンプの半機械式駆動としてはまずまずの性能だと思う。しかし、何よりも、10ビートの36,000振動をタイムグラファーではじめて確認したときの感動は強烈だった。とにかく、8ビートの28,800振動とは全く違うことを知った次第だ。

2026.05.10
Cosmotron 7804 4-790138Y
「コスモトロン」に関しては、発表まもなく各社のクォーツ駆動の機種との競合でその影が薄くなり、7800シリーズが発売開始から5年程度で市場からその姿を消したような気がする。その意味では現在でも知名度は低く、今のところ実売価格は外観の程度を気にしなければ、交換用風防ガラス程度で入手できる。

26045_cosmotron-7804 ただし、市場から在庫数が減少すれば不合理な価格での取引が行われる時期がくるような気もする。そこで、最終版の7804ムーブメントの稼働品を今のうちに簡単な手入れを施して手元に置いておくことにした。

ムーブメントと文字盤は微細な埃や汚れを落とし、ケースと裏蓋のスレを修正して、風防はレオパール用の新品クリスタルガラスに入れ替えてパッキン類も交換しておいた。すべてのパーツを組み上げてもよいが、このまま別途ケースに封印しておいてもよいかとも思う。

筆者の心の中ではこの「コスモトロン」は腕時計の歴史の中でいわゆる「秀逸機」と呼ぶにふさわしい機種だと思っているが、同時代の自動巻や手巻きおよびクォーツ駆動のビンテージ製品がその後半世紀にわたり健在に稼働していることを考えると、同様の耐久性があったのかどうかを検証する手立てがない。

レオパール用風防は光学レンズ
26046_ ムーブメント・文字盤を組み込む前のケースでレオパール用の風防を通して背面を透過してみると、ダブル曲面仕上げのクリスタルガラスは間違いなく凹レンズの形状をしていることがわかった。その曲面精度は光学レンズの仕上げに相当するもので、かなり本格的なレンズ研磨の作業を経ていることが改めて確認できた。

撮影のために仮にバンドを装着してみたら、風防ガラスを通しての画像の具合で凹レンズの光学特性がよくわかる。これほどまでに凹レンズの様相を呈していることに気付かなかったのは、いままでは文字盤・ミーブメントを間を置かずに装着してしまうためだ。それにしても、エッジカット部分のスペクトル分解が美しい。

保管用の「Cosmotron 7804 4-790138Y 」もムーブメントに埃が侵入しないように、すべてのパーツを仮組しておくことにした。そこでもう一つわかったことだが、実際にはフラットな円盤の文字盤がわずかに曲面に湾曲しているように見えるのは、この凹レンズ状のクリスタルガラスのためのようだ。

これは[Seven Star Delux]のダブル曲面ガラスにも言えることで、今改めてその文字盤を眺めてみると確かに湾曲している。ただし、同じダブル曲面ガラスでも[SEIKO 5 ACTUS]に装着されているキングセイコー用の風防ガラスは、文字盤が完全にフラットに見える。

26047b_cosmotron 歩度調整も裏蓋を開けて行う一般的な構造なので、こちらの方がメンテナンス性は優れているように思えるのは、おそらく7802、7803を経て7804までこのケース構造は一貫していることでわかる。

2026.05.17
★ テンプ振動と秒針運針の関係
テンプの振動(鼓動)はタイムグラファーのマイクで拾われて、そのまま振動数として表記される。[CITIZEN Cosmotron]の場合には、36,000vph表記になっているが、文字盤上の秒針の動きはその1/2くらいの18,000vphの5振動だ。

つまり、時計の見た目では10振動のスイープ運針になっていないことを、実際に製品を手にしてはじめて知った。まあ、世間の情報ではこのあたりのことがあまり話題になっていないようだ。

ところが、[SEIKO ELNIX]の場合には、タイムグラファーで36,000vph表記で示されて、文字盤上の秒針の動きも36,000vphの10振動になっているらしい。(どうも正確な情報を得ることができていない)

1970年代はじめの同時期に発売されたこれら2つの電磁テンプ方式の10振動ムーブメントが、見た目で大きく異なることの理由がどうしてもわからない。そして、どちらかと言うとよりメジャーな[CITIZEN Cosmotron]の方が控えめな秒針の運針機構で押し通したことがまた不思議な気がする。

この疑問に対する筆者の推測だが、電池の寿命というか消費電力の問題と関連性があるような気がする。どちらかと言うと比較的電池の持ちが良いとされる[CITIZEN Cosmotron]でさえも約1年程度で電池交換の時期が訪れるらしい。

したがって、もしかして[SEIKO ELNIX]の方は秒針の運針に要する電力が大きく、半年くらいしか電池が持たなかったのかもしれない。それであれば、[CITIZEN Cosmotron]が見た目の振動数をテンプの1/2に抑えたことの意味がわかる。

つまり、テンプの引きつけ回転は電磁力で行い、解放回転はヒゲゼンマイで行うという組み合わせなので、その両方の動きを秒針に伝えると余計な電力消費が発生するということかもしれない。

26053_seiko-elnix-07037020 このあたりのことを記述している情報がありそうでないのは、ほとんどの記事が書き手の実所有を伴わない想像で記述した内容のためか、これら2つのムーブメント違いがそれほど興味を持たれないためか、それを解決する最後の手段は筆者が直接確認する以外になさそうだ。そこで、新品の風防ガラスでケースやムーブメントの程度の良い[SEIKO ELNIX 0703-7020]をやっとのことで探し出してきた。

付属のバンドは使いものにならないが、電池も交換されているので19mmバンドを準備すればすぐにでも使用できる。ケースと文字盤の雰囲気は1970年代の「SEIKO 5 ACTUS」の趣があり筆者好みのデザインだ。風防ガラスのステンレス縁が大きく、外側のベゼルと2重構造のように見える不可思議さは、何か他のモデルとの部品共用を図った結果かもしれない。いずれにしても外観は重厚感のある雰囲気だ。商品を見てからベルトを注文するとして、今は到着前の商品画像で色々と想像しているところだ。

2026.05.19
[SEIKO ELNIX 0703-7020]到着確認
いずれ本製品の記事を詳しく掲載しようと思うが、本日到着した時点で最初に確認したかったこと、即ち秒針の運針刻みだがムーブメントの28,800vphに連動した8振動で稼働している。ゼンマイ式のHi-Beat 8振動と違って確かにエネルギーを消費している印象を受ける。

風防ガラスのステンレス枠に見えた部分はガラスのエッジ部分で、ステンレス枠はベゼルの内側に細い二重線になっている部分だった、これはまさに[SEIKO 5 ACTUS]の風防ガラスと同じで、ケースの両サイドの曲線仕上げは「SEIKO LORDMATIC Special]によく似ている。

実体顕微鏡の功罪
仕事場の棚には整備済みの実体顕微鏡が3台ある。腕時計の観察に適した小型の2台のうち、ニコン製の[SMZ-10(ガリレオ 平行光路型)]用いて、文字盤のチェックしてみたが、目視では確認できない埃が残っている。おそらく風防ガラスの交換の際に混入したものと思われるが、改めて肉眼で確認してもまったくわからない程度のものだ。

この埃は必ず取り除ける類いのもので、ムーブメントを外せば簡単に終わる。しかしそうなるとケースの内部洗浄のためにベゼルを外してゴムパッキンも確認しておく必要がある。こうなるとケースの曇りやスレも手入れすることができて、納得できる清掃を実施することができそうだ。そこで早々にそれぞれのパーツを取り出してみて驚いた。

 ・裏蓋パッキンは交換されておらず古いまま(グリスも塗られた気配がない)
 ・ベゼルパッキンは新品が使用されているようだ
 ・ケースの縁(裏蓋かかり、ベゼルかかり、ガラスかかり)の固着汚れが清掃されていない

26057_seiko-elnix ベゼルとガラスの両方を固定する太めの純正ゴムパッキンは構造的には防水性能が優れるようだが、そのパッキンを受ける側に固着汚れが残ったままというのは、とても時計整備士の仕事とは思えない。たぶん安易に手間を省いたようだが、確かにこれをきれいに除去してステンレス地肌を出すのは根気のいる仕事だ。

ということで、すべてのパーツの清掃が終わってふたたび組み立てるところだが、ことの発端が文字盤の埃を実体顕微鏡で見つけたことによるもので、以前のようにルーペで簡単に確認していた頃であれば何も気にしなかったわけだ。

しかし、それは時計を扱う人をある程度信頼していたからで、今回のような筆者の感覚ではずさんとも思えるような仕事ぶりを想定していなかったためだ。

ちなみに、2020年までの電池交換の履歴が時計屋さんのメモで裏蓋に記されていたので、今回のことはその後に手渡った先の販売者の仕業だと考えられる。画像をみてわかるように、内蔵ボタン電池の大きさが目立つのはクォーツ駆動と大きく違うところだ。

2026.05.23
[SEIKO ELNIX 0703-7020]組立完了
26058a_seiko-elnix 今回の組立は、エアコンを止めて部屋の空気の流れを一時的に停止させた状態で、さながら顕微鏡レンズの組み付けのような慎重さで行った。文字盤が濃紺なのでわずかな埃でも目につくことからの配慮だが、一番の緊張はベゼルの圧入時にガラスを割らないかと心配しながら圧入機に力を入れる瞬間だ。「パチッ」とはめ込まれた瞬間には毎回ほっとする。

シチズン製の[Cosmotron]と違って、こちらは秒針がテンプの8振動と同期しているので、自動巻[LORDMATIC Special]と同じ運針状態だ。先の画像でもわかるように、文字盤の刻みもそれらしい雰囲気があり、高性能さがにじみ出ている。

文字盤に合わせて同色の革製バンドを探してきた。さすがに純正品やバンビ製ではこの色の製品は見当たらず、海外ものを試すことになるが、手元で確認したところ問題はないようだ。

仕上がりを眺めてみるとやはり[SEIKO 5 ACTUS]と[SEIKO LOADMATIC]のデザイン要素の影響を強く受けている。そういう意味ではこの両方の個性の完成形といってもよいバランスのとれたデザインだと思う。

それは[Cosmotron]についても、[CITIZEN REOPARD]の最終形としての安定度を感じるが、この2つはケースの大きさに微妙な差があることもわかった。当然ながら文字盤の大きさもそれに対応しているのだが、いわゆるそれぞれのメーカーコンセプトのようなものの気がする。
26059_
 SEIKO ELNIX       横幅:37.3mm
 CITIZEN COSMOTRON 横幅:38.4mm

このわずか1.1mmの差が腕に付けた際には明らかにわかるのがおもしろい。

2026.05.31
★ 予備の「SEIKO ELNIX」 ムーブメント
同じ型番(0703-7020)の予備品を探してきた。不動になってから10年以上が経過しているらしいので、極めてリスクの高いいわゆるジャンク品になる。

一般的にジャンク品と称するものの中には、パーツの欠品やすり替えなどの悪意のある品もあるので、筆者は商品の隅々まで確認できるもの以外はこれらにあまり手を出さない。

26061_seiko-elnix 今回は不動から10年間以上の放置という情報を信じて交換バンドの価格程度で入手してみた。さて、商品が到着した本日、早々に裏蓋を開けて内部の状態確認と電池の交換を試みることにした。

問題点の懸念が的中した。内部の電池が残置されたままで(-)側下面縁がかなり腐食していた。底面は酸化物の粉が吹き出す状態だが、電池ホルダーの接点はまだ無事だった。ホルダー内に確認できる電池の酸化物を入念に除去して、新しい電池で動作の確認をしたところ、瞬時に力強く動き出したのでひと安心だ。

残置されていたボタン電池は、Made in USA の「水銀電池354」なので、これが最後に入手できたのは、市場在庫としても2008年頃までなので、不動から最低でも17年が経過している勘定になる。17年経過したボタン電池としては酸化の損傷は小さい方だと思う。

蓋の開け具合の固着程度からしても、17年程度の放置は妥当な感じがする。ケースとベゼルも目立つような打痕は見当たらないので、風防ガラスの出物や交換パッキンが入手できればもう一台組み立てても良いが、ひとまず写真の状態でケースに密閉保管しておく。同型番で同程度のムーブメントが準備できたので、このままでも十分に予備機となる。

2026.06.11
予備の「SEIKO ELNIX」の風防ガラスを入手
26070_elnix 純正互換品の表題ムーブメントの風防ガラスを見つけた。「ヨシダ製」なので互換品とは言え純正品と同等品質だ。ELNIX用はクリスタルガラス縁にステンレスリングのツバが付いた構造で、ケースにパッキンを介してはめ込むようになっているので脱着の失敗がない。

「5 ACUTUSやLOADMATIC」も同じ構造で、1台目の純正品と形状寸法が同じなので、何処が互換品なのかがよくわからない。おそらく包装袋の違いだけだと思う。

・・・つづくもどる

2026年4月 5日 (日)

Citizen CosmoStar V2 完成

03__20260406171701 26027_citzen-cosmostar-v2 あれからひと月が経過して、正常駆動に至らなかった[Citizen CosmoStar V2]だが、ケース・裏蓋・風防ガラス・ベゼル・メッシュバンド等の外装の程度が非常に良いので、同じ28,800(ハイビート)の8振動ムーブメントを探していたら、ガラスが小傷て曇っていてベゼルに大きな筋がある稼働品を見つけた。内部が触られていなければ文字盤ごとムーブメントを入れ替えることができる。

文字盤は今回のネイビーの方が古さを感じさせないように見える。一般的にレディ-ス自動巻は購入直後はともかく、しばらくすると放置状態になる場合が多いので、ムーブメントの程度はメンズに比べて良好な可能性が高い。この個体の価格帯からしても定期的に分解掃除をする対象ではないので、もしかすると裏蓋が一度も開けられていない可能性もある。

商品が到着すれば程度と稼働状況を確認して、ムーブメントの載せ替え可否の結論がでるが、とにかく8振動のレディース運針は実に滑らかで美しいと期待している。

 修理不可(ホワイト)6600 4-60617-K serial:20703229
 今回購入(ネイビー)6600 4-60617-K serial:20704371

26028_ ほぼ同じ時期の製造とみて間違いないこと気付いたのだが、2個目の個体を確認して付属のメッシュバンドが純正品であることがわかった。しかし、腕周りの調整はバックルのピン位置の移動のみで、15.5cm~17.0cmに設計されているのはレディースの曖昧さだ。

ムーブメントを文字盤・針付きで外した際に、単に入れ替えだけならば良いが、文字盤や針のメンテナンスや交換となると、固定台がないと作業が極めて困難だ。これまでにこの固定台なしで[SEIKO 5 ACTUS]の文字盤のメンテナンスを行った時に、次回は固定台を用いようと思い今回購入した次第だ。ついでに針のメンテナンス工具と夜光塗料も注文しておいたので、これでムーブメントの入れ替え時の作業が安心してできる。

裏蓋回し・ベゼルのこじ開け器・ガラスとベゼルの圧入器とシリコングリスがあれば、点検と外装パーツのメンテナンスはほぼ可能だ。ケースとベゼルのメンテナンスおよび風防ガラスの交換ができれば、ヴィンテージ時計の再生はムーブメントの交換で比較的簡単に行える。

★ ムーブメントが到着したので文字盤ごと入れ替える
先の記26030a_cosmosyar-v2事にあるムーブメントが到着したので、本日入れ替え作業を終えて駆動状態を確認中だ。精度の方はタイムグラファーでチェックして問題ないので、交換前のムーブメントでも気になっていた、自動巻機構をチェックしている。

前回の場合、自動巻き上げ機では駆動を維持できなかったので、さて今回はどうかが気になるところだ。ローターの回転半径が小さいのが原因なのか、個体に問題があるのかを今回のムーブメントで確認しようと思う。

それともう一つわかったことだが、この頃のこの機種は秒針のハック機能がない。前回も個体の故障ではなかった。おそらくレディースは頻繁に秒針を時報に合わせるような使い方をしないのが一般的なので、テンプに余計な負荷をかけない配慮というところだろう。

文字盤は全く問題なかったのでご覧のとおり9面カットのクリスタル風防と相まって非常に美しい。レディースながらハイビート8振動(28,800)というところがこれの魅力だが、無論のこと細君には興味のないことで、せめて外観だけでもこれに興味を示すかどうかというところだ。

2026.04.06
★ 最終調整
自動巻上げ機による自動巻機能のチェックで24時間が経過したので、本日は再びタイムグラファーで最終調整をおこなうことにした。平置きでは比較的短時間で良い結果を得ることができたが、姿勢制御誤差を考慮すると結構なばらつきを収束させる必要があった。これはテンプ径が小さいレディースのために、慣性力の弱さが精度にダイレクトに影響するのか、ムーブメントの性能限界なのかそのあたりは不明だ。とにかく日常使いでは問題のない程度に精度を追い込んで、1週間ほどふたたび自動巻き上げ機で様子見とする。

04/05 自動巻き上げ機に装着
04/06 正常駆動
04/07 正常駆動
04/08 正常駆動 分針合わせ
04/09 正常駆動
04/10 正常駆動
04/25 正常駆動 これで様子見終了

26049_seiko-29060110SEIKO 2960-0110
前述の[Citizen CosmoStar V2]が人気を得ていた頃、当然ながらSEIKO社も同様に28800ビート(8振動)のレディースを販売していたと思うが、特にブランド名もなく単なる型番表記だけの目立たなかった製品を時計店で見つけた。実際、この製品を型番で検索してもその情報がない。製品から推測できるのは「自動巻 21石」ということだけだ。

秒針の目視で8振動であることはすぐにわかるが、複雑なエッジカットガラスと飾り文字盤など、Citizenへの対抗意識が満載の製品のわりには知名度は極端に低い。ということで電池交換のついでに頂いてきた次第だが、長年の汚れとカットガラスの曇りを一掃させて眺めている。

歩度調整はあと少し調整の余地があるものの、しばらくは稼働状態を維持させて機械の安定度を確認してみるとする。同じカットガラスでも、こちらのようにエッジ部分に集中させて加工している方が文字盤の視認性ははるかに優れるようだ。個人的にはこちらの方が好みだが、何せレディースユースなので場違いな話だ。

2026.04.10
腕時計バンドのコマ配分
26029_ 筆者のように、腕周り19cmくらいになると、バックル位置が手首の手のひら側でうまく納まるためには、通常とは異なるバンドコマの配分でないと、時計本体が腕の端でたれてしまう。コマのある金属バンドであれば大抵の場合はこのような配分が可能だが、革バンドの場合には、数少ないLサイズでなければバックル位置がとんでもないところにいってしまう。

・・・つづくもどる

2026年3月31日 (火)

CITIZEN SEVEN STAR DELUXE:クリスタルセブンの面影

02__20260329144901 26026_citizen-seven-star-dx 1960年代後半から1970年代にかけて筆者が高校生の頃、シチズン製腕時計と言えば[CRISTAL SEVEN]で、クリスタルガラス製のエッジカット風防の美しさへのあこがれは、あれ以来筆者の脳裏から消え去ることはない。

この歳になってヴィンテージ腕時計にこだわるその源流はこれにあると言っても過言ではないが、程度が良く適正な価格の[CRISTAL SEVEN]を見つけることが容易ではないのも事実だ。

視点を替えて同時期のもう一つのブランドである「SEVEN STAR」を気にかけていると、偶然にもクリスタル製のエッジカットガラス風防を備えた、[SEVEN STAR DELUXE]の出物を見つけた。SEIKO製品では高校生をターゲットにした[SEIKO 5 ACTUS]と社会人向けの[SEIKO ROADMATIC]に対抗するのがおそらく[CRISTAL SEVEN]と[SEVEN STAR]のような気がするのは、それぞれの後継がともにハイビート(28,800振動)の高級機をラインナップさせていたことからの推測だ。

本製品は1971年からの販売で18,000/21,600振動の5/6ビートモデルで、入手したのは1978年製の低振動版の方になる。おそらく稼働時間も経過年数とは別物の保管品のような気がする。風防のクリスタルガラスのカットデザインは[CRISTAL SEVEN]と酷似しており、その面影を存分に感じ取れるところが良い。文字盤・裏蓋の「セブン」の数字をロゴ化しているあたりも紛らわしいほどだ。付属のステンレスハンドはバンビ製で腕周りが珍しくMax19cmなのでそのまま使用することにした。

この当時はまだ「サファイヤガラス」登場していなかったことから、最も透明度の高い風防はこのクリスタルガラスになる。この大胆なエッジカットが非常に印象的で、特に屋外で太陽光のスペクトル分解の虹色を発した時の美しさは格別だ。

このエッジデザインは当時の[SEIKO 5 ACTUS]のハードレックス風防とほぼ同じだが、光の屈折角は微妙に違うように思う。とにかく、気持ちだけはかつての憧れであった[CRISTAL SEVEN]を入手できた感動に浸っている。

一応点検の意味で裏蓋を開けて、ムーブメントを文字盤ごと外して清掃を行ったが、文字盤インデックスの外周がケースに別置きされた造形的な構造であることがわかった。不用意にこれまで外すとダイヤルが欠損しそうなので、ガラス風防のふところを入念にブローしておいた。

タイムグラファーによる精度確認と歩度調整だが、ビートエラーと歩度調整で日差+10秒まで追い込むことができたが、振れ角が若干狭くなっているような気がする。おそらく、ゼンマイ動力系の歯車の汚れが蓄積しているようだが、全巻で2日ほど駆動するのでしばらくは様子見というところだ。

2026.04.19
姿勢差精度のばらつき
前回の歩度調整から2週間が経過して、平置き(時計本体は背面)と、日常活動の姿勢(文字盤が上か、6時方向が上)では大きなズレがでるようだ。そこで、これを基準に再調整を行うと平置きとは誤差のズレが100秒程度ある。姿勢差が大きいと一つにはオーバーホールの必要姓と、もとよりの精度ということだが、日常活動姿勢で再調整を行い、テンプ回りに注油を施してふたたび様子見というところだ。

秒針ハック機能がない
故障ではなく、リューズを2段引いても秒針が停止しない。この頃のモデルにはこれのように、秒針のハック機能がない機種があるらしい。もとより、おそらく時報に秒針を合わせるという行為は非日常だったのかもしれない。電話で時刻を確認するにも電話料金が発生するわけで、日差許容±45秒程度の精度であれば、これも致し方ないことか。しかし、着け心地というか、風防のクリスタルガラスの輝きと文字盤の反射の具合は、ほとんど「CRISTAL SEVEN」なのでそれはそれなりに満足している。

2026.04.27
秒針を外してみる
26036a_sevev-star 秒針のハック機能がないと、秒単位の時刻合わせが事実上できない。唯一、ゼンマイがほどけて止まった時のみ秒針の時刻合わせができるという不便があるのだが、クォーツムーブメントへの切り替わる1971年の頃には、秒針の時刻合わせをそれほど重要視していなかったとすれば、時刻合わせは分針のみの目見当で行うのも現実的だ。

同じ頃のシチズン製レディース自動巻8ビート(28,800振動)も手元で確認すると、これも秒針ハック機能がない。ならば、秒針を外して2針にしておけばすっきりするかもと考えた。

2針で2週間ほど使用してみたが、初日の違和感を通り過ぎるとまんざらでもない。稼働していることの確認時期はすでに過ぎているので、秒針に対するその不安は全くない。現在は日差+15秒ほどだが、時刻合わせが以前ほど気にならなくなり、むしろ2針の良さを感じるまでになってきた。

ただし、タイムグラファーでこのムーブメントの日差特性を把握しているからであり、やはりこの種のメンズ時計の2針化は一般的な話ではない。ところが、しばらく2針で使用していたところ、1日・2日放置してしまうと、時計を手にとってぱっと見では動いているのか止まっているのかがわからない不自由がある。

26040_ 2026.05.06
やはり3針に戻して、アバウトな分針だけの時刻合わせに納得した。このような秒針ハックのない、やや古めのヴィンテージ自動巻腕時計の場合、その年代の使い勝手に依るのが最も自然だということを再認識した。これより5・6年するとクォーツ式との競合の中で、機械式自動巻でも秒針ハック、ワンプッシュ秒針0時帰還機能など、時刻合わせに秒精度を気にする時代が訪れるようだ。

最後に、クリスタル風防ガラスのエッジ研磨加工の甘さを手磨きで修正してスペクトル色分解能を高めた。これで1970年代の強烈な感動をよりリアルに再現できたように思う。150°の範囲でエッジのスペクトル分解が見られるのは、シチズン製クリスタルガラスのみで、他の高級ガラス(ハードレックスやサファイヤガラス)では再現できないいわゆるヴィンテージシチズンの趣だ。

つづくもどる

2026年3月 4日 (水)

エアーホースリールの更新

01__20260303170301 26017_ リールドラムの中心付近からのエアー漏れに気付いたのは購入2年後だが、一次側ホースの根元付近の配管Oリングを交換できるようなパーツが使用されていない安価な海外製品だっとことと、ドラムの停止位置を変えると漏れが止まる程度だったので、そのまま9年間使用していたがついに常時空気漏れが止まらなくなった。

タンク圧力が0.75MPaから上がらなく、インパクトレンチの使用に心細さを感じるようになったのでエアーホースリール(10m仕様)を入れ替えることにした。日本製では「ハタヤ製」と「三協製」が有名どころらしいが、一次側ホースの向きの関係で後者の製品を注文したところだ。

壊れた古い品は巻き取りドラムの幅がやけに広くて、自動収納時にはホースを誘導してやらないと団子になりそうな構造だったが、今度は極めてスリムで手間いらずのようだ。これで、これまでのように空気漏れしないドラムの停止位置を探しながらホースの引出しを行っていた煩わしさからも解放される。

古いホースはまだ使用できそうなので、カプラーを装着して延長ホースとして備蓄しておく。工房の倉庫から隣のガレージへホースを配管してガレージ内への空気供給を可能にしておく。日常的にはエアーダスターでのホコリ飛ばしの清掃に便利だと思う。

2026.04.30
ようやく商品の梱包を開封
年度末から年度当初は何かと忙しく、このエアーホースリールも到着したまま2ヶ月近く梱包の荷解きをしていなかった。倉庫の中二階床板にホルダーを取り付けるのに一手間を要する時間がとれなかったためだが、本日ようやく商品の取付および配管作業を終えて一段落したところだ。

当然ながら空気漏れはまったくない。ホースの引出は軽く、停止のタイミングもわかりやすい。やはり製品の完成度が高いことがすぐにわかる。筆者の年齢からして、おそらくこの次に買い換えることはもうない気がする。

・・・つづく(もどる

2026年3月 3日 (火)

気になるあの腕時計

03__20260227203601 大学生になってからは腕時計に特別な思い入れもなくなり、必然的に気になる腕時計も記憶にない。筆者にとっての腕時計の思い出は、高校入学時に皆が持っていた、[SEIKO 5]や[CITIZEN CRYSTAL SEVEN]および[RADO DIA STAR]が未だに忘れられない。その時の筆者は叔父さんから頂いた手巻きの[WALTHAM]だったが、今思うと結構な高級品だったようだ。

さすがに当時の自動巻タングステン超硬ケースのカットガラスを今身につけようとは思わないが、1980年製のユニセックス仕様のクォーツ製品などは実用的で魅力的だと思う。このことは「先月の記事」でも触れたが、タングステン超硬ケースとサファイヤガラスの美しさは、発売から46年が経過してもほとんど劣化していないのがすばらしい。現時点で「RADO」製品をもう一度身につけたいと思うのは、クォーツであれば1990年製の[DIA STAR]も古さを感じさせない普遍的なデザインだと思う。(画像右側)

26016_diastar ということで、1980年製・1990年製の同系列の[DIA STAR]を入手してしばし眺めているところだ。いずれもブラック文字版にしたのは、経年の日焼けが目立たないようにとの考えからだ。

時計内部のホコリや汚れを除去して、風防ガラスの内側も完全清掃したことで、いずれもかなり美しい仕上がりになっている。無傷のケースとサファイヤガラスはこれらの素材の普遍性を改めて実感した。

このモデルはステンレスブレスレットも鏡面仕上げで統一されており、昨今では見かけない仕上げデザインだ。特に、1980年製の方は中空コマの構造なので非常に軽い。そして、ブラック・ゴールドのコンビネーションだがコントラストが控えめで上品だ。

一方で1990年製の方は、大胆な鏡面仕上げの平面ベゼルが印象的でしかも個性的だ。曲面の膨らみを基調とする1980年製とは対照的に、すベてを平面の反射で統一されている1990年製を見ると、この二つを揃えずにはいられない気になった。1990年製の世界市場はブラック(ブルー)・ゴールドのコンビネーション仕様のようで、日本国内等の一部でこのモノトーン仕様が販売されていたようだ。つまり、こちらの方が日本国内では正規代理店経由の可能性が高い。

2026.03.05
ついでの荷物が届いた
26018_citizen-cosmostarv2 1973年製 「Citizen CosmoStarV2 9面カットガラス レディース」が届いた。風防ガラスが割れて長年眠っていたものを今回整備したものらしい。分解清掃が必要だと思うがそこまで手間をかける値打ちがないとの売り手判断で、風防ガラス交換のみの状態で事故品として破格の値段で入手した。

(観察結果)
 ・文字版の隅に微少なガラスの破片が1片残っていた
 ・文字版、針は無事
 ・ベゼルの打痕がやや目立つ
 ・ケースは目立つキズはない
 ・竜頭操作、歩度は正常(28800ハイビート)
 ・ストラップのケース固定部の片側に強い力が加わった症状が見られる

ケースの内部点検をして、もし異物が混入しているようであれば見た目の清掃と外装のキズ補修およびストラップの調整をしてみようと思う。

[裏蓋オープン]
・硬すぎる、最近開けた形跡がない
・オシドリは容易に見当がつき、巻き針がきれいな状態で抜けた
・スペーサーの変形が少し気になるが素直にとれた
・機械部分を取り出して文字盤を入念に確認する
・秒針停止機構がないようなので駆動状態で作業する
・例の微少なガラスの破片はケース側に残留したようだ
・ムーブメントを慎重にブローして、異物の混入がないことを確認
・非常にきれいなムーブメントで、水分の侵入も一切ない

[ケースの補修]
・空のケース内部を洗浄
・ベゼルを外すが、圧入された風防ガラスが一体でついてきた
・無理に風防ガラスをはずそうとすると割れる可能性もあるのでこのままにしておく
・ベゼルの打痕を目立たない程度に修復して研磨
・ケースの曇りを修復して研磨
・風防ガラスの内側を入念に清掃
・ベゼルの圧入は今回の方が奥まできっちり納まった

[ストラップの補修]
・交換バネ棒の準備
・バネ棒受け金物の変形を修復
・留め具の調整と清掃

[ケースに収納]
・シリコングリスを塗布してベゼルを閉じる
・Oリング(パッキン)は新品が装着されていた
・ムーブメントを戻してスペーサーを入れる
・巻き針にグリスを塗布
・裏蓋パッキンにシリコングリスを塗布して優しく閉じる
・ストラップを戻して完了

自動巻き上げ機にセットして、すでに8時間が経過して問題なく駆動しているが、この状態で数日様子見というところだ。今回、はじめてレディース用の自動巻腕時計の裏蓋を開けたが、クォーツと違い機械部品がぎっしり詰まった驚きのムーブメントだった。しかも、日付・曜日窓が並び、日だけクイック操作が可能だ。はっきり言って筆者はこの小さな文字は読めない。

1.テンプはメンズの一廻り小さめだが、他のギアパーツがとてつもなく小さい。オシドリがピンセットの先では押せない。
2.自動巻きローターがムーブメントの割りに大きい。
3.使用されている皿ネジも芸術的に精巧だ。
4.ケース幅27.6mmの小さな文字版上での秒針の動きは、8ビートながら10ビートのように見える。

一般的にはメンズよりも割安な価格設定だが、メンテナンスの手間はメンズよりも大変に思える。しかもこのムーブメントは28800ハイビード仕様だから、すべてのパーツの精度もメンズを上回るような気がする。風防ガラスの9面カットは「SEIKO ROADMATIC Special」と全く同じ相似形だ。光の反射度や透過度もよく似ている。あえて言えば、こちらの方がはるかに小さいためスペクトル分解の発色が顕著で美しい。家族の誰かが自動巻腕時計に興味を持てば譲ることにして、しばらくは眺めて楽しむことになる。

・自動巻き上げ機での巻き上げができない
整備が済んでからの様子見だが意外と早くゼンマイがきれて止まる。手巻きだと24時間程度は駆動するが、自動巻き上げ機だと6時間以内に止まる。裏蓋を開けて自動巻き上げ機に装着した時のローターの動きを見ると、斜め45度の巻き上げ機回転傾斜角だと、ローターが軽すぎて十分に回転してないことがわかった。

そこで、自動巻上げ機の設置角度を90度にして一回転ごとに必ずローターの回転が得られるようになったことを確認して、現在のところ6時間が経過した。おそらくこれで自動巻き上げが可能になると思うが、レディースの小さなローターの回転を確保するのは、メンズとは少し勝手が違うようだ。そう言えば、ソーラータイプでもレディースは受光面積が少ないので、メンズより強力な光源を得る必要があるそうだ。

<自動巻き上げ確認中>
手巻き40回のあと自動巻き上げ機にセット
 ∟6時間経過:OK
 ∟12時間経過:OK
 ∟1日経過:OK(3月9日)
 ∟36時間経過:×STOP(3月10日)→自動巻歯車に注油

ゼンマイ解放状態から自動巻き上げ機に再セット→再駆動中
 ∟3時間経過:OK
 ∟6時間経過:OK

タイムグラファーによるチェック(3月10日)
 ∟手巻きでゼンマイを巻き上げてセット
 ∟振り角が狭い、明らかにテンプの性能が劣化
 ∟テンプに注油、振り角が一気に正常値下弦に変化
 ∟ビートエラー、日差も規定値に納まる

再度自動巻き上げ機にセットして様子見
 ∟12時間経過:OK
 ∟1日経過:OK(3月11日)
 ∟2日経過:×STOP(3月12日)ゼンマイ解放状態、自動巻の巻き上げ不十分な原因不明
 ∟手巻き巻き上げ後に再セット
 ∟12時間経過:OK
 ∟3日経過:手巻き巻き上げ後に再セット(3月13日)
 ∟4日経過:×STOP(3月14日)テンプの振り角が極端に狭くなった
 ∟ビートエラー、日差測定負荷
 ∟歩度精度圏外:振り角異常

本ムーブメントの調整をあきらめる
ムーブメントはお蔵入りとして、9面カットガラスはそのうちに流用を試みる

やはり分解掃除が必要な状態のようだ。リューズにトルクをかけると自動巻の回転が極めてスムーズになる現象も発見して、巻き針を抜いて確認すると芯棒の汚れが目立つ。この時点で「Citizen CosmoStarV2 9面カットガラス レディースは稼働品のラインナップから外れて保管引出へ移動することになる、残念だが分解清掃の技術は持ち合わせていない。

Citizen CosmoStar V2のムーブメントを入手
26027_citzen-cosmostar-v2 あれからひと月が経過して、ケース・裏蓋・風防ガラス・ベゼル・メッシュバンド等の外装の程度が非常に良いので、同じ28,800(ハイビート)の8振動ムーブメントを探していたら、ガラスが小傷て曇っていてベゼルに大きな筋がついているが稼働している出物を見つけた。内部が触られていなければ文字盤ごとムーブメントを入れ替えて、外装も良いとこ取りで組み上げることができそうだ。

文字盤は今回のネイビーの方が古さを感じさせないように見える。一般的にレディ-ス自動巻は購入直後はともかく、しばらくすると放置状態になる場合が多いので、ムーブメントの程度はメンズに比べて良好な可能性が高い。この個体の価格帯からしても定期的に分解掃除をする対象ではないので、もしかすると裏蓋が一度も開けられていない可能性もある。

商品が到着すれば程度と稼働状況を確認して、ムーブメントの載せ替え可否の結論がでるが、とにかく8振動のレディース運針は実に滑らかで美しいと期待している。

 修理不可(ホワイト)6600 4-60617-K serial:20703229
 今回購入(ネイビー)6600 4-60617-K serial:20704371

26028_ ほぼ同じ時期の製造とみて間違いないこと気付いたのだが、付属のメッシュバンドはどうも純正品のようだ。しかし、腕周りの調整はバックルのピン位置の移動のみで、15.5cm~17.0cmに設計されている。

ムーブメントを文字盤・針付きで外した際に、単に入れ替えだけならば良いが、文字盤や針のメンテナンスや交換となると、固定台がないと作業が極めて困難だ。これまでにこの固定台なしで[SEIKO 5 ACTUS]の文字盤のメンテナンスを行った時に、次回は固定台を用いようと思い今回購入した次第だ。ついでに針のメンテナンス工具と夜光塗料も注文しておいたので、これでムーブメントの入れ替え時の作業が安心してできる。

裏蓋回し・ベゼルのこじ開け器・ガラスとベゼルの圧入器とシリコングリスがあれば、点検と外装パーツのメンテナンスはほぼ可能だ。特にケースとベゼルのメンテナンスおよび風防ガラスの交換ができればヴィンテージ時計の再生はある程度期待できる。

ついでの荷物(その2)が届いた
26019_seiko-presage 1月に入手した[1986年製 SEIKO PRESAGE MOONPHASE 7434-60 ]だが、このシリーズで2針でケースの厚みが薄く装着しやすいタイプの製品[SEIKO PRESAGE 7749-6000]がある。ただし、ムーンフェイズを含めて、このコンビネーションデザインのベゼルにローマン文字を刻んだタイプは一般的に不人気のような気がする。

高級感がありスタイリッシュのようでも、コーディネートを間違ったり、使い方が粗雑だと安っぽく年寄り臭い印象がある。要するに無傷でピッカピカでないと「PRESAGE」ブランドの影がうすくなり、ましてや2針はファッション性が強いのでどうしても敬遠がちだ。

ふと見かけたこの製品の説明が不動状態で放置期間が極めて長いとのことで、送料以下の値段で購入したが、筆者の思いはコンビネーションベルトとサファイヤガラスおよびベゼルの予備として備えておくためだ。

・到着した商品の意外な事実
ケース外装およびストラップとバックルはほとんど無傷で美しいが、不動状態とはおそらくリューズから水が浸入して電子回路がショートしたか、電池が腐食してムーブメントとしては使い物にならないのだろうと予測していた。

しかし、不動の原因がおおよそ見当がついた。裏蓋パッキンが完全に固着して、しかも必要以上のトルクで締め付けられているようで、普通の工具では裏蓋がびくともしない。そこでケース固定台に回り止め治具を製作した上で、裏蓋溝と工具爪との密着度を強化する工夫を行い、数十分の格闘の末にようやく裏蓋が回った。

おそらく、何回目かの電池交換の際にこの裏蓋の固着を理由に電池交換を断られたために、長期保管する結果になったというのが真相のようだ。内部電池は15mVまで低下しており、まもなく腐食が進行するところだったが、ムーブメントは極めてきれいで水や埃の浸入痕跡はなく、ケースのネジ切り部も汚れが付かない。

これならば「ひょっとして」と思い、新しい電池を注文して装着したところ、案の定正常に駆動し始めた。裏蓋パッキンを交換して駆動状態を確認しているが、2針のためにリアルな動作確認ができないものの、これまで3日間は正常に時を刻んでいるようだ。予定外の稼働品が1台増えたことになるが、筆者がこれを使用するかどうかは別として、「救済品」として手元に置いておくことにする。

1986年製 SEIKO PRESAGE「紺色文字盤」 を譲り受ける
26025_seiko-presage_ 先の2針クォーツ [PRESAGE]は予想外に入手したものだが、筆者はこれらの製品のコストパフォーマンスを高く評価している。ムーブメントは汎用のクォーツだが、ケースとオリジナルバンドおよびサファイヤガラスの品質バランスが気に入っている。最初に入手した3針[ムーンフェイズ]のコンビネーショントーンも良いが、2針ならば、モノトーンの「紺色文字盤」も上品で持ちたい品の一つだ。

しかし、モノトーンの「紺色文字盤」の製品はあまり見かけないのと、そもそも、この1986年製の2針クォーツ[PRESAGE]は程度の良い品が少ない。そのような雑談をしながらいつもの時計店で暇つぶしをしていたら、ありました下取り品等の「宝の引出の中」に。

ほぼ未使用で青い裏蓋保護シールも貼られた、モノトーン「紺色文字盤」の[PRESAGE]がフルサイズのベルトコマの状態で見つかった。店主の酒代ほどの御礼で心地よく譲っていただき、ついでながら新しい電池も挿入してもらって本日は上機嫌で帰宅した。

モノトーンとは言え、針・インデックス・ベゼルの堀込みローマ数字・リューズが金色になるが、主張は控えめで落ち着いている。全体的には鏡面シルバーの素地に紺色の文字盤が映るというイメージで実に上品だ。

ペアウォッチで揃えてみた
26021_rado-diastar-15303423 先の記事で述べた1990年製の「RADO DIASTAR 153.0341.3(右画像)」だが、この型番違いで全く同じデザインの相似形になる「RADO DIASTAR 153.0342.3 レディース」がある。写真画像を細君に見てもらったところ、まんざらでもなさそうなので早々に注文しておいた。この手の36年も年月が経過したレディース製品は、総じて人気がなく驚くほどお手頃価格で入手が可能だ。

こちらのケースサイズは外径24mmで、メンズのようにカレンダーのないシンプルな見た目になる。しかし、文字盤やベゼルおよびベルトのコマデザインのすべてがメンズと相似形になっていて、それなりに完成度の高いデザイン性だと思っている。

実際、リューズの大きさを見逃したら画像ではメンズとレディースの区別がほとんどつかない。ぱっと見ではカレンダーのありなしくらいが大きな違いにも思えてしまう。もっとも、これがペアウォッチになっていることは細君には知らせていないし、筆者もペアで付けようとは思わない。まあ、注文品が届いたら並べて撮影をしてみようと思う。

26022_rado-pair 筆者がお気に入りの1990年製の[RADO DIASTAR]だが、メンズとレディースの大きさは当然ながら全く違う。なるほど、レディースではカレンダーと秒針が省略されている物理的な理由がよくわかる。金属ベルトのコマ数構成もデザインの相似性を示しており、唯一同じ寸法なのはリューズだけだ。

タングステン超硬合金のベゼルデザインが本製品の独自性を主張しており、反射の際にはサファイヤガラスの反射と一体になる。このことは他のデザインでも「RADO」の特徴で、ケースの輝きを究極まで追求している。

2026.03.22
コマ調整ができない時計バンドの不具合
コマ調整のない時計バンドの代表格は革製バンドだろう。筆者のように腕周り19cmだと、革製バンドはLサイズでないと、バンドの残りが2個の環に納まらない。そして、フリーサイズのメタルバンドは、バックル位置が手首の小指側に偏って常に違和感がある。現在そのような不具合のある時計が3本ほどあるが、そのうちの1本を今回交換しようと思う。

26024_bambi ということで、現在3本あるフリーサイズメタルバンドうちの1本はオリジナルなで、残りの2本のうち1本は一見コマの取り外しが不可のようだが、専用工具を用いれば可能な気がするので、最後の1本になるメッシュタイプを汎用のコマ外しが可能なメタルバンド(バンビ製)に交換しようと思う。

いつもながら、「バンビ製」は国産の腕時計の構造を知り尽くしているので、弓カン部分の2段階サイズ設定において、かゆいところに手が届く製品のラインナップ(先カン幅18mm、本体幅20mm)がある。しかもコストパフォーマンスに優れるのは昔から変わらない。

バンビ時計バンドが到着
筆者の手首回り19cmだと、コマを外さずにバックル止め位置の調整でこと足りる。そして、その堅牢性および精度(たれなし)と軽さにおいては、純正品と同等それ以上の品質だ。さすがにこのメーカーが各種国産腕時計の純正バンドの互換製品を時計店に卸しているだけのことはある。

以前にも記事にした記憶があるが、50年前にメーカー直売店の「バンビビル」に筆者の勤務先の会社が入居していたことがあり、時計バンドの交換では特別なサービスの恩恵を受けて以来このメーカーのファンだ。

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2026年2月 4日 (水)

ユニセックスファッションの駆け出し

03__20260204155401 筆者がファッション用語として表題の言葉を聞き始めたのは1970年代のように思うが実際にはそれより10年も前にすでに発信されていたようだ。ファッションといっても、アパレル関係ではもとより男女の体型が異なることから、主にアクセサリーを中心に見聞きすることが常であったと思う。

腕時計も1980年代には少し大きめの文字盤が女性の細い腕に意外にも似合うことを再発見した記憶があるが、時にはメンズの腕時計をそのまま付けているのも違和感のない流行として男性に受け入れられていたようだ。

一方で、国産高級品でもこの頃からペアウォッチの販売が見受けられるようになったが、こちらの方はそれを愛用している方を全く存じ上げないのだが、これはユニセックスとはまた別物だ。またこの頃に装飾性の強いデザインの腕時計を男性も装着する、いわゆる「キザ系」の製品もいくつか記憶に残るものがある。
26012_rado-diastar
「RADO DIASTAR]もその一つで、1989年製[RADO DIASTAR 129.0286.3]は同じデザインのレディースも同時発売されていたが、どちらかというと、メンズがユニセックス扱いされてこちらを男女問わず見かけたことがあった。ケース径は33mm(リューズ含まず)のメンズとしてはやや小ぶりなのと、レディース(径23mm)と同様に4Pダイヤモンド装飾がなされている。

今これらを改めて眺めてみると、太いベゼルは両方とも絶妙にバランスしているようだが、DATE付きのメンズの方が女性の腕には主張性が強いように思える。逆に言うと、レディースの方はラドーらしさがあまり目立たない気もする。

ラド-の特徴である傷が付かないタングステンベゼル仕様とセラミック仕様(レディース)に加えて、その後のモデルでは風防とベゼルが一体のサファイヤ仕様のものまで、その「DIASTAR」の派手さはここのメーカーだから許せる妙な既成概念のようなものがある。これがセイコー製品だとかなり抵抗があるのが不思議だ。

1989年当時に超硬合金+サファイヤガラスという仕様が気になっていたラドー製品を、36年が経過してふと見かけたものだから、その記憶を備忘録として残してみた次第だ。

2026.02.10
40年前の時計バンドを付けてみる
26013a_ [SEIKO ROADMATIC Special]を入手した際に装着されていた比較的近年モデルのワンプッシュ「BANBI製メタルバンド」も悪くはないが、堅牢な造りでそれなりの重さがある。

本日、引出の隅に昨年純正の革バンドに交換した[SEIKO DOLCE]に装着されていた40年前の「MARUMAN製メタルバンド」がちょうど同じサイズに気付いたので、これに付け替えてみた。薄くてすこぶる軽くなり、レトロなメッシュデザインがよく似合うように思う。当分はこれで決まりだ。

画像では判別が困難だが、9面カットクリスタルガラス風防の本来の輝きを取り戻した。もとより風防ガラスはセイコー純正新品だが、保管中に表面が経年劣化していたような気がする。研磨の手順は割愛するが、透明感および表面反射の具合が明らかに良くなった。

目視での風防ガラスの透明感から新品状態での裏側には曇りはないと思われるのだが、必要ならばムーブメントを取り外してケースの裏側から風防ガラスを磨くことも可能だ。現在のところ、その必要はなさそうなので表研磨だけで済ませることにした。

カレンダー曜日の表記設定
曜日の設定を日本語(漢字)か英語(省略)かを長年思案することが多かった。時計のデザインにより何となく漢字の方が似合うものもあり、これまでは時計によりその都度任意に設定していた。ところが最近になって、老眼の影響で漢字の方が圧倒的に視認性がよいことがわかり、すべての時計でカレンダー曜日設定をこれに変更した次第だ。ただし、カシオ製のデジタル表示については、かつての「Pro Trek」は漢字表記もあったが、手元の2台はどちらも英語表記のみだ。

SEIKO PREMIER(プルミエ)
26014_premier もとより逆輸入での国内販売品なので、デザイン面では特に大きさについては、日本人の平均的な手首に装着することを想定していない大ぶりなところがある。製品名としては「プルミエ」ということらしいが、スペルから英語読みすると「プレミア」の方が自然だ。

ベゼル外径 φ40.5mm はCASIO製品の方が大きいものがざらにあるが、文字盤径 φ35.5mmはちょっと珍しい。ほとんど懐中時計の部類だ。やはり視覚的にしばらくは違和感があったものの、最近になってこの文字盤の大きさとカレンダー日付の小ささ、および2針の落ち着きにようやく慣れてきた。

筆者の手首周り(18.5cm~19.0cm)からすると、おそらく時間とともに見慣れなければ、ほとんどの日本人でこれが似合う手首を持つものはいないだろう。海外の通販サイトの説明書きを見ると、ケース径が37mm以下の場合には「ユニセックス」もしくは「ボーイズサイズ」という表現をよく目にする。つまり、メンズの時計サイズは概ねケース径が38mm以上を指すようだ。

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2026年1月20日 (火)

Moon Phase(月齢表示) の再考

03__20260127144001 正確なタイドグラフの再現には限界があることが「CASIO」からの正式回答により理解できたが、Moon Phase(月齢表示)は29.5日という周期に従ってそれなりに表現することが可能だ。しかし、「アナログ円盤」での表示だと満ち欠けの膨らみが表現できない一方で、「デジタル」ではその形状こそ現実味があるものの、あまりに雑な表示で月の形を4種類しか表示しないのも困ったものだ。

結局は「月齢表示」は50年以上の歴史ある「アナログ円盤」によるのが妥当なのかと納得しているところだが、一般的にはこの種の「Moon Phase」タイプの腕時計は国内の有名どころのメーカー品でも、安価な黄銅色でまとめられているアンティークものが主流になっている。

26005_casio ところで、この黄銅色の合金製または鍍金仕上げの製品はどうも筆者の好みではないので、やはりステンレス製のものを探していたら、1987年 CASIO製のダイバーMoon Phase(電池式クォーツ)を見つけた。"WATER 20 BAR RESIST"でねじ込みリューズと反時計回りベゼルに無色透明のクリスタルガラス風防の最もカシオらしくない製品だ。

とはいうものの、38年が経過している整備歴の不明なものだけに、恒久的に楽しめるとは期待できないことは承知で手に入れた次第だ。とにかく、これに適当なベルトをあしらってしばらくアナログ円盤の「Moon Phase」を試してみようかと思っている。

ステンレスベルトが到着
汎用のステンレスベルトでも、最近では弓型カンが予備で付属している製品があることを知って、ついでながらコンビネーションデザインのものを注文した。

ところで今回注文したステンレスベルトだが、これまでのように日本製(バンビ製等)の製品を装着するような本体がそれなりの価格でもないので、試しに海外製の千円台のタイムセール品のものにしてみた。結果としては細部の仕上げにはそれなりの不満と、長さ調整が10mm単位でしか行えない不備があるものの、実用レベルでは特に問題がないことに驚いている。

26015_
この製品が純正品のバンドのように数十年の耐久性があるとは思えないが、その価格が国産サードパーティ汎用品の1/6~1/8であることを考えれば、海外製を侮れない実感がある。ベルト端部の金具はストレートカンと弓型カンの両方が付属するタイプで迷うところだ。

ベゼルとのすき間を埋めるという点では弓型カンの方が納まりが良い。しかし、ベゼル操作はストレートカンの方が指先の感触が良い。いずれにしても気が変わればどちらに取りかえても良い。

小ぶりながら重量感がある
メタルバンドを装着したことで総重量は116gあり、最も重い[シチズン自動巻]の132gには及ばないものの、小ぶりなだけに実際以上の重量感がある。可動式のベゼル機構周りの重さが影響しているように思えるが、ダイバー仕様なのでしかたのないことだ。

アウトドアーでの耐久性には信頼性が高いと考えている「カシオ製」なので、重量の必然性が伴うものとして納得しているが、ゼンマイ箱や自動巻振り子もないのになぜこれほどまでの重さなのか不思議だ。

26006a_内部の確認を行って驚きの結果
もとより素性の不透明な製品なので、裏蓋を開けてパッキン接合部の清掃やグリスアップを行ってみようと思ったが意外は事実が判明した。

裏蓋がやけに緩い。ねじ込み部分の汚れがひどいのと、異物が固結して削り落とす必要がある状態だ。しかもパッキン(Oリング)がない。おそらく固着して切れぎれになったパッキンをめくり落として電池交換を行い、そのまま裏蓋を閉めたことが推測される状態だった。

ムーブメント内部には汚れが落ちていないことと、湿気が侵入した形跡もないことから、電池交換後は未使用だったと思われる。カシオ製の各種替えOリングは予備があるので、裏蓋周りを清掃してシリコングリスを塗布した新しいOリングをセットして、内部の点検は無事に終了した次第だ。

小ぶりながら重量感がある
メタルバンドを装着したことで総重量は116gあり、最も重い[シチズン自動巻]の132gには及ばないものの、小ぶりなだけに実際以上の重量感がある。可動式のベゼル機構周りの重さが影響しているように思えるが、ダイバー仕様なのでしかたのないことだ。アウトドアーでの耐久性には信頼性が高いと考えている「カシオ製」なので、それにも必然性が伴うものとして納得しているが、ゼンマイ箱や自動巻振り子もないのになぜこれほどまでの重量なのか不思議だ。

Q&Q BASELWORLD 2018 Limited Edition
Img_152452_2 シチズン製ムーブメントの[Q&Q]ブランドで、2018年に限定500本のムーンフェイズクォーツ(Cal.6P24/電池寿命3年)が販売されていたようだ。価格を抑えるために裏蓋はステンレスだが、ケースは「合金+チタン鍍金」で、風防は曲面仕様ながらミネラルガラスを使用し、バンドは合皮製の生活防水対応だ。

仕上がりのクオリティはシチズンブランドに恥じないものとなっており、「限定500本」の販売に期待を寄せてデッドストックで所持していた人もいたようだが、実際にはそれほどの付加価値がつかずに、交換バンドより安価で再販売されているのが現状のようだ。

ムーブメントは月差±15秒程度(公称は±30秒)の一般的な性能を有しており、ミネラルながら曲面ガラスとムーンフェイズの組み合わせは、筆者としてはそれなりの魅力を感じるのでこちらも取り寄せていた。

ムーンフェイズが小窓タイプなので、おそらくこの製品は日常的には使用しないが、シチズンムーブメントの信頼性を保有しながら忘れられてしまうのは惜しいと思い手元に置いておく。おもしろいのが、下段文字版の周囲にクロノ並みのインデックス刻みと数字が刻印されているのだが、普段はまず見えないので完全にシルバーリングに溶け込んでいることだ。

26008_qq 従来の留め金方式の革バンドは装着峙の落下リスクが皆無とは言えないので予備のDバックルに付け替えてもよいが、オリジナルバンドには手を加えず、ステンレスバンドに付け替えることにした。直径がφ40.5mmのやや大ぶりのケースなので、こちらの方が全体のデザインバランスが良いように思う。

「SEIKO ALBA」や「CITIZEN Q&Q」はいわゆるブランドの廉価版というイメージだが、耐久性と機能性を確保して、コストを最大限に削減したモデルということでは、その完成度は高いと評価している。かつての無名海外製のすぐに止まるような「安物」とは根本的に異なるわけで、あとは好みとして受け入れられるかどうかの問題だ。

ちなみに、デンマークのデザイン企画でムーブメントがシチズンへの供給元であるミヨタ製の[ice watch]はお気に入りの一つだが、「SEIKO ALBA製品」は筆者にはどうしても受け入れられないものがある。特に、「ALBA製のムーンフェイズ」はほとんどが銅製を思わせる合金のアンティーク風と称するケース仕様なのだが、筆者はこの○○風というデザインにどうしてもなじめないものを感じる。

2026.02.01
1986年製 SEIKO PRESAGE MOONPHASE 7434-6030
ムーンフェイズ機能を試すために先月購入した1987年製の[CASIO MD-716]だが、月齢の表示機構は29.5日サイクルで2つの月が交互に現れる標準的なものだと思うので、ムーンフェイズとはこういうものだと納得の上でしばらく眺めていた。

(表示の妥協点)
・月の満ちは必ず右上側から、欠けは右下からに固定されている
・月の満ち欠けはえぐれ具合で示され、膨らみは表現されない
・ひと月のうち半分は天体としての月の形状と別物に見える

26007_seiko-presage 総じてどの程度満ちているか、欠けているかの相対的な姿を想像するには問題ないという妥協点を承知する必要がある。そして、このことが半世紀以上当然の機能として認知されてきたわけで、今後もこれらに変化はなくある意味で完成された機能なのだろう。

そして、[CASIO MD-716]でこのことにそろそろ慣れてきたので、この先も長く持ち続けられる楽しみのある製品として、[1986年製 SEIKO PRESAGE MOONPHASE(電池式クォーツ W=79g)]の程度の良いものを探してきた。ケース径φ34.5mmはユニセックスに分類されるので、先のダイバー仕様の116gに比べると79gはやはり軽くフィット感も優れる。

「PRESAGE」は現行ブランドでちょっと背伸びすれば手の届く機種もちらほら見かけるが、基本的には高級機の部類になる素材と造りで構成されている。コンビネーションデザインの金色はゴールドの鍍金で、風防はサファイヤガラスが用いられていることでもそれがわかる。

ムーブメントは「Caliber 7437」で、型式6010~6079,7000~7009で数多く採用されていることからも信頼性に問題ない。純正ベルトの組み付け精度はすばらしく、折曲に適度な抵抗が感じられて、いわゆる「たれ」が皆無だ。ベルト調整部の0.8mm割りピン1本の頭が傷ついていたので、これは速やかに交換しておいた。なお、掲載画像は製品カタログのものを流用しており、実際のところはステンレス地金部分の反射光沢の度合いがもう少し強調されている。

前述の[CASIO MD-716]が気に入らないわけではないが、デザインのオリジナル性という意味では、明らかに1年前に発売された[SEIKO PRESAGE MOONPHASE]の影響をうけたダイバー仕様であり、オリジナルがあってこそコピーのデザインも納得できるというところだ。

ただし、この当時の世界の腕時計デザインを俯瞰的に眺めた場合、[SEIKO PRESAGE MOONPHASE]も「カルティエデザイン」の影響を少なからず受けていることは否定できないし、それは当時の「ドルチェデザイン」でも同様のことが言える。

この時期の「カルティエデザイン」は総じて小ぶりで男女兼用的なイメージもあり、当時34歳の筆者がビジネスで使用するには少し勇気のいる記憶があったが、それは現在のこの歳になっても同様でいわゆる「きざ」になるリスクが内在している。ただし、文字版がムーンフェイズであることがまだ少しの救いでもあるようだ。

この種の腕時計は粗雑に扱っている気配が感じられると、その価値が半減するだけでなく、持ち主の品格が疑われる。その意味では使い手を選ぶところがあり、それは世界の一流ブランド製品に共通するところだ。

ムーンフェイズを文字版の半分で表示するタイプの製品はそれほど多くないようで、しかも1980年代後半から1990年代に偏っているような気がする。従ってこの当時の程度の良い製品を見つけるのは、ほとんどデッドストックを探すようなものだ。実際に市場で見受けられるのはどれもケースやバンドにスレが見られるいかにも中古品というものばかりだ。

本製品もバンドの予備コマや取扱説明書がケースの中に収まった、収集家の放出品のような気がする。こういう製品の場合には近年のソーラータイプだと内部電池の劣化が心配なところだが、電池式や機械式の場合には再駆動をすぐに確認できるので安心だ。今回で「ムーンフェイズ」については概ね決着を得たので、カジュアルな[CASIO MD-716]とすこしおしゃれな[SEIKO PRESAGE MOONPHASE]の使い分けでこカテゴリーを楽しもうと思う。

細君に普段使いの腕時計をねだられる
26010_citizen-wicca-na151572c ベゼル幅が強調された「カルティエデザイン」の[SEIKO PRESAGE MOONPHASE]が細君に見つかった。前回プレゼントしたのは2021年の暮れ頃のことで、フォーマルの[SEIKO EXCELINE]だったが、今回は日常使いの、同じようにベゼルが強調された丸いのが新たに欲しいといういうことで、[CITIZEN wicca]が気に入ったらしい。

本人曰く、遠目に「ブルガリ」の気配を感じるので、近所の買い物にでも気軽に使用するのが楽しそうと、何かわけのわからぬことを言っているが、まあブルガリをねだられるよりはましなのでここは黙っておく。

ソーラータイプなので手間いらずだが、内部バッテリーの劣化までの10年間くらいの消耗品になるところが少し残念だが、その時にはまた何らかの対策を考えてみる。最近思うのだが、お気に入りの腕時計はソーラータイプではなく、従来の電池駆動で数年ことにリフレッシュする方が良い気がしてきた。

本製品も機能性よりもデザイン優先の要素が強いので、その分だけ飽きがくる可能性が高い。従って、ソーラータイプでもよいのかもしれないが、筆者は腕時計を消耗品として持つことには若干の抵抗を感じる。

26011_exceline-7321072a 筆者はこの「CITIZEN wicca φ24mm」よりも上の記事の「SEIKO PRESAGE」の雰囲気がある、たとえば1991年製[SEIKO EXCELINE φ24mm]のような高品位なタイプが好みだが、そのあたりが永遠に理解し会えないところだ。

まあ、34年前の製品を購入することなど、頭から信じられないし、考えられないのが女性一般の心理だと思うので、ここはご希望どおり[CITIZEN wicca]をヨドバシで注文した次第だ。そして、これで「ムーンフェイズ考」の許諾料を支払ったことになった。

2026.05.20
カシオムーンフェイズのバンド交換
文字盤がコンビネーションの[カシオムーンフェイズ]なので、同じようにコンビネーションの金属バンドが似合うかと思って今年の初めに装着したが、約半年が過ぎてどうも金属バンドが重い。

26055_ 金属バンドの特にコンビネーションタイプにはいわゆる軽量タイプの製品がほとんどないので、重量はある程度覚悟していたがこの際思い切って革バンドに交換した。19mmmのDバックルが余っていたので、普通タイプでノンブランドのものを購入したが当然ながら気持ちよく軽い。

どうも、時計本体がそこそこ思いようで、驚くほど軽くなった感じはしないが、当分はこのバンドで過ごそうと思うが、例によって、腕周りの納まりを良くするために、バンドの上下を入れ替えている。製品は安価な海外製だが、レギュラーにしては少しだけロングなので、Dバックルの納まりもよく満足している。

・・・つづくもどる

2026年1月19日 (月)

AI検索を使ってみた


03__20260127144001 AI検索:「GPS電波時計は屋内で受信できるか」の関連記事

検索結果:GPT-4o mini


GPS電波時計は屋内で受信するのは一般的には難しいです。GPS信号は非常に弱く、特に建物の壁や屋根に遮られると、正確に受信できなくなります。以下のポイントを考慮してください。

GPS電波時計の受信特性

特徴 説明
信号の強度 GPS信号は非常に弱く、屋外での受信が前提
障害物の影響 コンクリートや金属の壁は信号を遮断する
受信環境 明るい開けた場所での受信が最も優れている
屋内での対応策 窓際に置くことで、受信が改善する可能性がある

屋内でGPS受信を必要とする場合、窓際に置くか、屋外の受信環境に設置すると良いでしょう。また、一部のGPS電波時計は補助的な受信手段(例えば、RF信号など)を持っているモデルもあるため、それが利用できるかを確認するのも一つの手です。

以上だが、関連する記事をあれこれ読むよりも簡潔にまとめられていて好感がもてる一方で、もう少し突っ込んだ学術的記事もあるように思えるがそれらは割愛されている。まずは「一般論として」の総論を把握すると考えればよい。

つづく(もどる


2025年12月31日 (水)

薄型2針クォーツ:SEIKO Premier(並行輸入品)

03__20251229170701 250144_seiko-premir-skp391p1 ムーブメントの防湿のことを考えると、防水パッキンが装着されているタイプのケースの方が好ましいのは当たり前だが、そうなるとどうしても厚みが増えて重量もそれなりになるのが一般的だ。

筆者が社会人になって間もない頃に購入した腕時計は非防水の薄型だったのは、そのリスクを考えてもなお軽量にこだわった結果だが、生活防水でなお薄型の完成度の高い海外仕様の現行日本製腕時計を見つけた。おそらくメタルバンドが全体重量の半分を占めると思うで、そのうちに革バンドに交換するのも悪くない。

見つけたというのは、もう一つの特徴である秒針なしの「2針」でインデックスが5分刻みのおおらかな文字盤のことで、かつて憧れだった[ユニバーサル ホワイトシャドウ]を思い出すシンプルなフォルムが印象的な、そして風防は最近では珍しいエッジカットのサファイヤガラスだ。加えてカレンダーが申し訳ないほど小さくロゴ化しているのも良い。

外径が40.7mmなので、筆者のような太い手首でないと似合わないのとリューズの形をはじめとする全体的なイメージがヴィンテージ風であるところが好みの分かれるところだと思う。もっとも、海外生産だが、型番の最後に「J」の文字が付いていることから、国内での販売にもある程度の予想を立てた結果だと思う。

裏蓋の「7」の数字からすると、おそらく2017年製の在庫処分品だと思うが、そのために予想外に格安で入手できたのもうれしい限りだ。このシリーズの逆輸入現行品はカラー文字盤やゴールドコンビなど、多彩な派生品が見受けられるが、やはりこの当初のシルバーがもっとも「Premier」としての品格がある。

これが今年最後の買い物で、腕時計に関してはおよそ60年間のお気に入りの品々を、夏以降でそれなりに揃えることができたが、商品価値や資産価値という観点だと、まあガラクタと言えばそうかもしれない小遣いの範囲の安価なものばかりだ。

秒針がないことの意味
最近では掛け時計も秒針があるのが当たり前だが、駅のプラットフォームや街角・公園の大型時計のように、秒針がないと「時刻」を一瞬の画像として認識できる。分の前半なのか後半なのかもイメージで認識して、あえて秒数を推測することもない。

これはデジタル数値の時計に比べると、アナログは3針でもはるかにイメージ認識の度合いが濃くなるが、2針になると針は確かに動いているのだが、盤面を見た瞬間に止まるような気がする。大げさに言えば量子力学の補足説明のようなもので、そういう意味ではクォーツ一般の1秒刻みの秒針の動きは、時の流れを表示するにはいかにも不自然だ。

ムーンフェーズの疑問
月齢の月の姿を盤面に現す「ムーンフェーズ腕時計」だが、満ち欠けのサイクルである29.5日を歯車で駆動させるために、2倍の59日で二つの月を回転させている発想は見事だ。月の満ち欠けは生物の体調にも影響のあることなので、天気予報と同様に毎日の確認が日課になっている。そこでこの機能が備わった腕時計を長らく思案していたが、先日ようやくその結論がでた。

運用上ではPCの常時表示画面(予定表やメーラー等)の一つに、「今日のこよみ(国立天文台歴計算室)」があり、これを確認することで不自由はないのだが、腕時計にもこれがあるとたまには便利かと思い、長らくそのような製品をあれこれ調べているうちにある疑問に答えが出た。

250145_ 月の満ち欠けの方向(角度)が現実とは違うのは良いとして、満ち欠けの「えぐれと膨らみ」が区分されていないことに、機械的機構の限界と妥協のあることが確認できた。早い話が「膨らみ」を表現することができないことがわかった。(右下の月齢10.1日-長潮を表現できない)

これを良しとして「ムーンフェーズ腕時計」を持つことの必要姓というか、コストパフォーマンスの良し悪し考えると、少なくとも天文学的類似情報としての付加機能のために、新たな腕時計を求めるのは合理性に乏しいという結論だ。従って、安価なクォーツ式から高級自動巻までの「ムーンフェーズ腕時計」の思案候補はすべて却下して、予定していたお気に入り腕時計の購入はおおむね今回で終了した次第だ。

ところが、月の満ち欠けはもとより、設定経度地点の潮位の変化(タイドグラフ)を示す釣り用腕時計で、デジタル表示だけならば数千円で販売されていることを知って少し心が動いている。もっとも、タイドグラフはGPS情報の自動取得で運用できるスマートフォンアプリの方が合理的な気もする。

液晶表示のムーンフェーズ
月の満ち欠けの「膨らみ」を表現できることと、潮汐や温度計をセットにしたいわゆるフィッシング用の「CASIO製」レジャー時計があることを知った。こうなると時計機能はおまけのような気もするが、中でもアナログ時計とのセットものは使えそうな気がする。

26002__ 潮汐と月齢を主体とするG-Shock風のものと、温度(気温)をメインとするダイバー風のものがデジアナとして新・旧のバージョンがあるようだが、いずれも生産終了の逆輸入製品のようだ。未使用保管品が見つかればそのうちに考えることにするが、こうなると腕時計である必然性が希薄になってきて、スマートフォンのアプリにはもっと優れたものがあるので、月齢の表示目的を再確認する必要がある。

ここに来て、腕時計に時刻以外の付加機能を求め続けると、それはカレンダー機能についてもそうだが、そのほとんどがスマートフォンで代用できることに気付く。そうなると、腕時計の存在意味というものが、かつて「時計・宝石・貴金属」というフレーズが一般的であった昭和の時代に舞い戻るような気がする。

従って、手首のアクセサリーとしての必要姓と価値観が絶対的でない現在、スマートフォンがあれば腕時計はまず必要ないという発想が一般化してきたようだ。ましてや日誤差のある機械式(自動・手巻き)腕時計などは、その価値がさらに乏しいという見方にも一理ある。

そのような時流によりスマートフォンの端末デバイスとしてのスマートウォッチが一般化したことの理由に今さらながら納得できる。しかしながらスマートフォンにしてもスマートウォッチにしても、日常的に充電しなければならない手間が、腕時計派の筆者には根本的に同一視できない点だ。

特に機械式自動巻腕時計は数十年間休みなく動き続けることが当たり前で、その意味では事実上の永久機関とも思える人類史の一大発明の一つだと思っている。実際のところ、ボタン電池の入手が困難な発展途上国では、それ故に機械式自動巻腕時計が必須になっている。

ソーラークォーツ用の収納スタンド
細君の腕時計をはじめとする4本のソーラークォーツの保管には、室内照明が十分に照射できる透明の収納ケースが便利かと思った。そこで機能製重視の場所をとらない縦型のケースを注文してみた。

26003_ 各階の仕切り板5枚の挿入位置に自由度があり、影のないオール透明樹脂製なで、機能的には問題ないと思うが、しいて言えば安っぽいのは事実安価だからしかたがない。扉の開け閉めのきしみ音もいただけないし、ベースの滑り止めも付いていない。

これらの点には若干の手を加える必要がありそうだが、他の代替え品もないことだししばらくはこれを使ってみようと思う。

使ってみてわかったが、収納面積がコンパクトなのと、30cmの棚に29.1cmで収まる点がよろしい。もとより、ガラクタ趣味の腕時計群なので、これはこれで似合っている気もする。

2026.01.06
「Premier」がまもなく到着
昨年末に注文した表題の商品がようやく明日到着するようだ。注文から到着予定までの間にこの商品のことについていろいろと調べてみたが、生産終了が2022年のようで、おおむね5年間の製造期間のものだと推測している。

現在国内で販売されているものも「キャリパー:7N39」は同じのようだが、文字盤インデックスが異なる廉価版もあるようで、その意味では本品にオリジナル性が見受けられる。サファイヤガラスで古風なエッジカットはあまり見かけないのでそのこともたのしみだが、重さ情報がまったくないので実測結果が気になる点だ。

一方で、先に掲載したカシオ製の潮汐(タイトグラフ)と月齢(ムーンフェイズ)機能が備わった2種のデジアナだが、ダイバー風のものは未使用保管品が見つかったが、G-Shock風のものは中古品でもほとんど市場から姿を消しているようなので、これら2つを年始早々に注文しておいた。取扱説明書はカシオサイトから入手して、疑問だったタイトグラフの信憑性を確認したが、潮汐予測の位置情報として経度と月潮間隔を設定することで、視覚的には正確な表示が可能になるようだ。

30年間使用した「CASIO Pro Trek」が液晶パネルの寿命を迎えてから久々のカシオフェースだが、代替えになるかと思っていた「Ice Watch」とはやはり趣が少し違う。何というか、カシオのオリジナルデザインの印象が強い。

注文の品が同時に到着
[Premier]W=108g
ケース寸法φ40.7mmは特別大きなサイズではないが、ベゼルが細いことで文字盤がやはり大きい。筆者の腕周り18.5cmだと目立たないが、バンド幅が24mmという太さも、一般的には使いこなすのが難しい大きさだ。そして、ケースおよびベルトの重さもそれなりにあり、手首にやや存在感がある。

風防サファイヤガラスの表面は完全フラットでエッジカットの辺長は短いがきれいな屈折スペクトルを発している。気づかなかったが針は濃紺色なので、太陽光下ではかなり映えるようだ。カレンダー窓の縁取りにスペクトル反射が見られることから、遠目にはワンポイントジュエリーのように映るのもよくできている。

ガラス内面に無反射コーティングが施されているような雰囲気があり、透過性と文字版の視認性は優れている。文字盤面のホワイトは正確にはオフホワイトの「生成り」(画像下側)のクラシカルな雰囲気で、シルクと綿の中間的な艶感だ。そして、ケースおよびバンドの仕上げ具合にはやはり[Premier]の上質さを確かに感じる。数あるガラクタの中でもバンドを含めて比較的完成度の高い仕上げの部類だ。

バンドはオリジナルのSS製のままにしておこうと思う。それは最新型のDバックルなのか、三つ折れバックル部もすべてコマで連結されたデザインがすばらしく、この完成度に見合う革製バンドを探すのはきわめて困難で、24mm幅の革製となるとどうも間抜けするように思う。ということで、やや重めの付け具合だがこのオリジナル仕様の奥深さを見いだした次第だ。

[Tide & Moon G-Shock風]W=70g
かつての「CASIO Pro Trek」思わせる大きさとケースデザインだが、それより一廻り大きい気がする。その分だけ「Tide & Moon」の液晶表示が見やすくそれはそれで納得できる。薄い緑とのツートーンカラーの文字盤も悪くない。これは「Tide & Moon」のコントラストが明瞭で視認性が良い。

[Tide & Moon ダイバー風]W=92g
ケースのモードボタン以外はすべてステンレス製で比較的小ぶりのサイズだけにフィット感が非常に良い。「Tide & Moon」の液晶表示が小さく目立たないが視認性は問題ない。上段液晶表示の温度は、「CASIO Pro Trek」の時もそうだが、筆者にはあまり意味がない。手首の体温を拾うので、外気温を計る場合には20分程度時計を腕から外す必要がある。おそらく、極寒や海上であれば問題ないのかもしれない。メタルバンドは中空構造でチタンに近い軽量化が図られている。

「G-Shock風」と「ダイバー風」の両方とも曲面ガラスが使用されているので、透過性がよく極細なエッジカットも美しい。樹脂バンドとメタルバンドともに軽量に仕上がっているので、見た目よりもはるかに軽い。「Tide & Boon」情報はこの精度だと十分に実用的であり、特に満ち欠けの「膨らみ」が表現できている点は、機械式ムーンフェーズに比べてリアル感があり自然だ。筆者は海岸沿いに住まいしているので、日常的に干満を目にすることから、この2つのカシオ製腕時計を常時楽しめるのと、梅雨・台風時の大雨警報と潮位の関係をリアルに予測できる。

1月14日の潮汐
当地のように日潮不等が著しい海域では、本日は地球と月との距離が最も遠くなる日で(L=405,000km)、潮汐の山(満潮)は24時間で1回しか発生しない。何を記述しようとしているのかと言うと、このような地域性と天体配置の時には、前述のカシオ製腕時計のタイドグラフはほぼ意味をなさないことがわかった。これはメーカーに直接問い合わせて確認したことで、およそ時計内部の演算レベルの限界を顕著に露呈しているとのことらしい。

要するに、タイドグラフはほぼ使い物にならないと考えてよい。このことを問い合わせると、かなり担当部署がざわついているように思えるのは、回答メールと言い訳メールの2回の連絡があったことでおおよそわかる。従って、当初の目的であったムーンフェイズの情報のみであれば別段問團はなさそうだ。

ムーンフェイズとタイドグラフが装着された機種はあまり多くはないが、今回のように誤作動かとの誤解を招くので、タイドグラフはやめた方がよいと思うのは、スマホで確認すればリアルタイムで潮汐が確認できる昨今だからだ。

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2025年12月25日 (木)

屠蘇の準備

03__20251225165401 250143_ 年末になればいつも菩提寺から「お屠蘇」が贈られてきたが、昨年あたりからその習慣に終止符が打たれたようだ。ということで、今年も自前で屠蘇の準備を行っている。もっとも、たいそうな酒器を準備するわけではなく、市販の屠蘇を注文するだけだが、今さらながら造り方を再発見した。

我が家では元より甘みの添加は行わず、清酒のみでこの神秘的な香りを頂いていたが、これは祖父の好みがそのまま受け継がれてきたような気がする。大抵、大晦日の晩に酒器に屠蘇を準備して元旦の朝に頂くのは理にかなっているようだ。

二日目以降の日本酒は、12月の忘年会で食した伊勢海老料理にお目見えした、海老の尾ひれ酒を自前で挑戦してみようかと思っている。という具合でお正月のお酒はほとんど日本酒なのは毎年のことで、三日目あたりになると、未精製のどぶろくで締めくくるのがいつもの楽しみだ。

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2025年12月 3日 (水)

スタッドレスタイヤの更新:LC/80用

250142_ 01__20251203162601 今回のスタッドレスタイヤは、ダンロップ製の「WINTER MAXX SJ8+」で、サイズは標準の「275-70-16R」になる。ダンロップ製は冬用およびサマー用を含めてはじめての装着だが、昨今はこのタイヤサイズの商品の入手が難しくなってきたので、在庫のあるもので探してもらった結果の選択になる。

パターンイメージはこれまでのブリジストン「DM-V2」より直進安定性の良さそうな矢形の1方向トレッドだが、販売店の担当者もよく似たことを言っていた。遠目ではドライタイヤのような印象を受けるところに少し不安を抱くが、一般道での積雪と凍結への対応性能はまず問題ないらしい。

本来は昨年にスタッドレスタイヤの交換時期のリミット(10年目)がきていたのだが、あいにく冬場の外出予定が立たなかったので、交換を今シーズンに先延ばししたわけだが、11年目の進化の有無にも興味がある。

スタッドレスタイヤの装着期間は毎回12月から3月半ばまでなので、保管時の劣化対策をいつも気にしている。シーズンが終われば入念に洗浄して、乾燥後に薄暗い倉庫の屋根裏に寝かせているが、今回もその古いタイヤホイールを滑車クレーンで荷下ろしたあと、サマータイヤホイールを格納しておく。タイヤ交換とタイヤホイールの収納入れ替えが体力的にできなくなれば、LC/80を降りる時だと思っている。

2025.12.05
本日古いタイヤ付きホイールをショップへ届ける
倉庫の中二階からタイヤホールセット4本をロープ滑車で釣り下ろして、[LC/80]の後部荷室に積み込むのに30分以上を要した。年々、体の動きが鈍くなる。しかし、一人での作業なので高所では三点支持を常に意識しながら脚立の昇り降りがつい慎重になる。そして、積み込み作業峙にも一昨年前よりも重くなっているような錯覚を感じる。

タイヤホールの付け替えは来週の平日に予約を入れることにして、この週末は今シーズン最後のドライタイヤで少し遠出をしようかと思っている。履き戻しの来年の3月上旬までの3ヶ月間は、高速道路であまり無理をしないように心がける。

2025.12.09
本日スタッドレスタイヤに交換
ショップからガレージまでのわずかな距離だが、いつものことながらゴム質の柔らかさが感じ取れる。12月5日にタイヤ・ホイールを届けてあったので、タイヤ交換とドライタイヤの荷室への積み込みだけなので数10分で終了したが、平日なので会社の車両ばかりで混雑していた。日本海側の大雪を想像させるような天気予報が連日報道されているので、輸送・営業関係の車両は大急ぎでタイヤ交換を行っているようだ。

明日、荷室のドライタイヤ・ホイールの洗浄・清掃手入れを行って、数日乾燥させた後に倉庫の中二階へ保管しておく。来年の3月半ばにタイヤを履き戻す予定だが、トヨペットの点検と同期させてタイヤ・ホイール交換をしてもらおうと考えている。それは、今年度末頃にガレージ敷地に隣接して都市計画道路の工事が着工しそうで、通行スペースが工事用車両で占用されている日々が続くので、安全なジャッキアップ作業に支障がありそうな気がするためだ。

2026.01.04
ヘッドライトウォッシャー
26004_ [LC/80]以降のモデルには装備されていない「ヘッドライトウォッシャー」だが、購入時の認識では泥水を被った時のためと思っていたが、実際には、ガラスへの積雪の付着を軽減させる目的での使用がほとんどだ。

もとよりエンジンルーム内の温度というか熱量が半端じゃないこの車だから、ウォッシャー液も凍ることはなく、またフロントガラスと違ってヘッドライトガラスはある程度の温度を維持しているため、積雪の除去にはこのウォッシャー液の噴霧が役立つ。

国内でも現行車でこの「ヘッドライトウォッシャー」が装着されている車はほぼ皆無なので、冬の高速道路での遠出の際には実に安心だ。今年のお正月の交通情報で、ヘッドライトが積雪で覆われた車列を見ると、ライトの暗さを感じないのかなと不思議に思う。

そう言えば、昔の欧州車にはヘッドライトワイパーが付いているものがあったように記憶するが、やはり、これも冬の積雪対策のための装備のようだ、



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紫トウモロコシを乾燥させてみる

07__20251203103101 250141_ 10日まえに隣の県の道の駅で買ってきた、季節外れの気もするトウモロコシ(紫)だが、一回分だけトウモロコシご飯にして、残りを乾しカゴに入れておいた。本日、実をほぐしてみたけれどまだ乾燥仕切っていないようなので、さらに1週間ほど乾しカゴに入れておく。

乾している理由は、これでポップコーンができるかどうかを試そうとしているわけで、細君からは完全に無視されて購入費を弁済してもらうとつぶやかれている。確かに紫色のポップコーンは見たことがないので、何か不都合があるのかもしれない不安は払拭できない。

成功すれば「HAPPY NEW YEAR」ポップコーンでお祝いの予定だが、是が非でも細君の鼻を明かしたいところだ。

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2025年11月19日 (水)

もっとも古い1970年製[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-7490) 諏訪精工舎製]の延命処置

03__20251119103201 表題の古くても思い出深い機種の機械式自動巻腕時計だが、現状は12時を下にして3時-9時方向を水平に保つような姿勢で、日差±10~15秒を維持できているが、屋外での過ごす時間が長いと設定した精度の数倍の誤差を生じる。要するに可動部金属の「オイル切れ・不純物の固着・ヒゲゼンマイの劣化等々」が複合的に作用して、精度を維持できないらしい。

近所の時計店に立ち寄ってヴィンテージ時計の談義を1時間ほどしていたので、この時計の分解整備の可否を訪ねてみたところ、機械式腕時計の分解整備は20年前から行っていないとのこと。そして、海外製のヴィンテージものならいざ知らず、日本製の汎用品の場合には、修理するよりも類似の中古品を探した方がはるかに安価で確実だということらしい。ちょうど、一眼レフカメラとよく似た市場の特徴だ。

250136_ ボール紙の小箱の中で無造作に保管されている、1960年代からの手巻き・自動巻の腕時計をジャラジャラとかき回して、「1972年製だが、SEIKO 5 ACTUS これじゃないかね」と取り出してきたのには驚いた。25年くらい前に風防ガラスを交換したものだが、今度はケースの痛みが目立ってきたので、新しいものに買い換えたというお客さんの処分品らしい。

こんな調子ですべての時計にまつわる逸話をあれこれ聞かされて、その中の数点は定期的に店主が使用しているという、なんとも商売気のない趣味人のような方だ。もっとも、筆者と細君は当店の客としては、定期的な電池交換の腕時計が4点ほどと、数年前に細君の礼装用の「SEIKO ソーラークォーツ」を新調したくらいだ。

長話に捕まったら大変だと、細君はいつも早々に切り上げてくるらしいが、それを筆者が本日補完したようなものだ。

そろそろ話を切り上げようとした時に、「これ、中身を入れ替えてみるかい、機械は調子良いよ」との言葉の意味が一瞬理解できなかったが、ムーブメントは1972年製で文字版デザインが全く違うのだが、ケースの形状からしてキャリパーコードは同じらしく、一瞬で載せ替えができるらしい。

文字版は好みが分かれるところだが、機能重視でこの際ムーブメントを載せ替えることにしたのは、「代わりにあなたが使ってくれたら良いよ」、とのお言葉だったからだ。帰ってから調子を調べてみたら、全く問題なくビートエラー0.4ms、日差±20sec(姿勢最大値)で実に心地よい。頂いてきた抜け殻のケースだが、交換されたはずの純正の風防ガラスもすでに新たなエッジの欠けが見られるものの、予備として保管させてもらう。しかし、SSケースのきずは深く、確かに風防ガラスとのバランスがわるいことがよくわかる。

オリジナルケースのマット仕上げを再現
250137_ 購入時には、ケース全体が鏡面仕上げになっていたので、上面部のみマット仕上げのオリジナル仕様を再現してみた。これは先の1972年製のケースを見てやはりこちらの方がデザイン性で優れると判断したからだ。

ついでにベゼルのキズも再研磨して、こちらは限りなく鏡面仕上げでガラスエッジとの競合性を意識させてみたので、風合いのコントラストが明瞭になり気に入っている。歩度の再調整も行って、ビートエラー0.1~0.3ms、日差±10sec(姿勢最大値)まで追い込めて非常に調子が良い。

文字版の交換
最初の印象は大切だと思う。黒マットの文字版ははっきり言って好みではない。ホワイトが正統派だというわけではないが、時刻・針位置の視認性が劣るのは事実だし、文字盤からの反射がないので風防ガラスの透明感が表現できない。

1週間以上思案したが、思い切ってホワイトの文字盤に交換することに決めた。決めたのは良いが、ムーブメントのスタンドがないので三針の抜き差しと文字盤の足の固定が思うように進まない。気が付いたら30分以上が経過していたが、無事に裏蓋を締め終わり安堵している。

250138_ 反射ブルーの文字版はホワイトに次いで好みだが、その他の色はやはり手を出さない方が無難だとわかった。ホワイトの文字版にはそれなりの歴史があることも理解できてひとまず落ち着いたところだ。

時計屋さんはこの黒マットの文字版が気に入っていたようなので、ホワイトに交換したことを少し残念に思うかもしれないが、そんなことをとやかく言う方ではない。要するに腕時計は自身が気に入れば、オメガもセイコーもどちらも本人にとっては最高の持ち物という考え方だ。

店舗としてのライセンスは「精工舎」だが、お客さんに合わせて、オメガのムーブメントもそこそこの在庫を持ち、自身の普段着は「シチズン」の自動巻というところが興味深い。ということで、筆者の場合にはこの[SEIKO 5 ACTUS 6106-7490]ムーブメントは特別な一つになっている。

ムーブメントが交換されて製造年は1972年製になり、ハイビートの[SEIKO ROAD MATIC Special 5206-6110]と同年になったわけだ。ちなみに予備機の[SEIKO 5 ACTUS 6106-8660]は1974年製になる。すべて筆者が大学生の頃の製造になり、当初の購入動機であった、高校生の頃の思い出からズレが生じた勘定だ。

2025.11.29
SEIKO SPRIT 7B22-0BK0(910235)
250139a_seiko-sprit-7b220bk0 製造から6年か16年かが経過しているソーラー電波腕時計なので、まだ二次電池交換がされていないか、1回は交換がなされているかと思われる現状稼働品を入手した。おそらくキャリパーナンバーとシリアルから2009年製だと思う。

発売当時の実売価格が未確認だがもっとも廉価版で、ベゼルの取り外し・風防ガラスの交換ができるかどうかも不明な成型ケースのようで、これと言った特別な魅力があるわけではないし、時計バンドの交換もままならないオリジナルケースだ。

ただし、型番[7B22-0AE0 ]は国内販売では「ドルチェ 電波ソーラー」で販売されていたようで、そうするとこれは海外生産の逆輸入品である可能性が高い。シェルの文字版も国内ではあまり認知・人気度が高いとは言えないので、その点からも間違いなさそうだ。

単純に常に正確な時刻を表示する時計の一つもあればということで、[DOLCE]のイメージをより洗練したようなデザインが気に入った。淡いブルーのシェル文字盤にコンビネーショントーンのややクラシックなイメージだが、ベゼルの幅が目立つ分だけ文字盤が小さく見えるもものの、ケース幅は39mmで全体のボリュームはある。

「ドルチェ」は細身の腕にでも似合う華奢なデザインコンセプトで、最近の流行とは相反する気がするのと、筆者の腕周り(18.5cmオーバー)にはやや弱々しい。そのあたりを補完した本製品は国内では珍しくボリュームのあるファッショナブルデザインになっている。ただし、仕事場は時計電波が受信できないので、時計を外した際にはたまにリビングに置く必要がある。

今さらながら電波時計の便利さ
我が家のベランダ向きのリビングの掛け時計は電波時計で、その精度は偶に確認する時報とのズレは最大でも数秒程度だ。これが乾電池駆動で2~3年はメンテナンスフリーで20年以上動き続けている。

今回の[SEIKO SPRIT 7B22-0BK0]の電波ソーラーだが、おそらく電波掛け時計と同様の手間いらずになるのは言うまでもない。未明と早朝の2回で時刻補正を行い、うるう月の日付変更も自動仕様なので、日常生活時間帯では何一つ不自由のない時計としてはそれなりに意味がある。と言うか、時計の精度を語る上で、電波で時刻を補正するというのは「禁じ手」だろうという気もする。

日差±1秒以上のガラクタクォーツムーブメントでも、毎日時刻補正を行えばそれなりに電波時計としての正確さをうたうことができるという、ひねくれた考え方が心の底に消えない。日本ブランドの腕時計であれば、商品価格に相応のクォーツムーブメントが搭載されているものと信じて、手元の製品をつぶさに眺めている。

使用しはじめて数日だが、秒針のズレがないのはやはり電波時計の最大の魅力だと実感する。250140b_seiko-sprit ステンレスのケースおよびバンドの造りは、カットエッジが曖昧な気がするものの、3本ラグのオリジナルベルトの強度と加工精度は結構良い。ベゼルの鏡面仕上げの色合いが、外周のゴールドリングに溶け込むようなステンレスで意外と高級感が漂う。

風防ガラスはベゼルと同じ高さのフラット仕上げのサファイヤガラスで透明感が気持ちよい。サファイヤガラスの透明感がよく出ているのは、ゴールドの三針とインデックスを反射していることと、なんと言ってもシェル文字盤が発するパール状の乱反射のためだと思う。

これはクリスタルガラスのエッジ加工よりも装飾性に優れる気がする。便利な日常使いとしてコストパフォーマンスに優れる電波時計だが、この[DOLCE]のようなヴィンテージ風の外装仕様が気に入っている。

11月は30日の翌日が12月1日になる瞬間をみたかったが、おそらく、分針がビュンビュン回っているような気がする。受信機とICチップおよびクォーツ駆動装置で構成されているムーブメントに機械式自動巻腕時計のような愛着がわくかどうかは現時点では結論がでない。このことはそもそもクォーツムーブメントそのものにも言えることで、1979年製[DOLCE]から2023年製[ICE WATCH]まですべてに共通することだ。

お気に入りはいつも予備を手元に置いているのだが、電波時計に関しては今のところ予備を持とうという気になれない。特に欧州の世界的に有名な時計メーカーがこの電波時計への参入に積極的でない点の真相をあれこれと邪推してみるが、その結論を出すにはまだ数十年の実積が必要な気がする。

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2025年11月14日 (金)

脚絆:反射式ショートレッグカバー(砂よけ)

03__20251114092801 250134_ 革靴の時にはズボンの裾が砂よけの役目を果たしているのは、折り返しの裾だと必ず中に砂が溜まることからわかる。運動靴でもスキニーパンツだと気にならないが、スパッツ等で散歩に出かけると靴の中に必ず砂が入り込む。砂地を歩くならばわかるが、舗装路でも微量に靴の中に舞い込む砂には閉口していた。

そこで、早朝・夕方の暗がりでの散歩の安全性を考慮して、反射式ショートレッグカバーを試してみる。反射帯は体の動く部分に装着すると効果的だそうで、反射ベストの代わりにもなる安全装備だ。

要するに、かかとと甲の部分の口を塞ぐような使い方ができれば「砂よけ」としての効果が期待できるわけだが、Lサイズでそのような収まり方になるかどうかが微妙だ。本来は昔ながらの「脚絆」に相当する山道具の泥よけであれば確実なのはわかるが、何とか簡易でスマートに処理しようと、安価なワークウェアーで代用してみる。

ダミーの腕時計
腕時計関連の記事が多いので、ここで分散して記述することにしたが、機械式自動巻腕時計4本のうち、日付・曜日の付いた3本は自動巻き上げ機で常に使用できる状態にある。

250135_ そのための自動巻き上げ機(まき太郎)が2台あって、2本+1本で分散している。1台で3本の腕時計をセットすることも可能だが、1本はずすとバランスがわるく、回転軸に余計な負担がかかるようだ。

そこで、腕時計を自動巻き上げ機から外した時のダミーとしての単なる重量バランスだが、見た目を重視してベアリング押さえ金物(セットカラー)の外径φ32mmのSUS製既製品を取り付けてみた。重さは64gで、ちょうど革ベルトの腕時計の標準的な重さになる。これで「まき太郎」がスムーズに回転する。

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2025年11月 8日 (土)

機械式自動巻腕時計の分解整備の目安

07__20251108202501 メーカーや時計店では表題の腕時計の分解整備(分解・清掃・組み付け・歩度調整)を5年サイクルで推奨しているが、数百万円以上の高級品ならいざ知らず、普段使いの10万円以下のものだと、おそらく十年以上もしくは数十年の間に、不具合が生じない限り分解整備に出すケースはまれのように思う。何せ、分解整備の費用が最低でも2~3万円が相場のようなので、これが大きなネックになっている。

ところで、腕時計の精度が低下し出す兆候のようなものを発見した。と言っても、専用の特殊な装置が必要なので、一般のユーザーが行えるわけではない。それは、[タイムグラファー]を用いることで、1ビート毎の間隔バランスが確認できる。トータルとしての日差も重要だが、テンプの往復回転の角度・タイミング・進み遅れのばらつき等を確認すれば、おおよそ分解整備が必要な時期がわかる。

後にわかったことだが、裏蓋を開けてこのテンプの安定度すなわり天輪の報復運動時の位置をつぶさに眺めていると、ビートバランスのズレが目視でもわかる。つまり、昔の時計店では分解清掃時期の必要姓を、裏蓋を開けた瞬間に判断できたのだろうと思う。その意味では、オープンハートタイプの機械式自動巻腕時計は、常に健康状態を確認できるということだ。

手持ちの4台の機械式自動巻腕時計のすべてをチェックしてみると、最初に入手した1970年製の[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製]がやはり問題だ。日差+80秒を歩度調整して+20秒まで抑え込んだが、これ以上の精度を上げることが難しい。常時±10秒くらいのばらつきが発生しており、これこそが分解整備のサインのような気がするのは、他の3台と比べて著しくビートのばらつきが目立つ。

特に、ほぼ同じムーブメントを搭載している予備機の1974年製[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-7490) 諏訪精工舎製]のタイミングバランスは実に良い。日差も+15秒程度で未調整のままだ。無論、1972年製[SEIKO LORD MATIC Special(5206-6110 )]や新品購入の[CITIZEN AUTOMATIC オープンハート]の歩度バランスも全く問題ない。

クォーツ駆動と違って機械式自動巻の場合には、装着する際に時刻合わせをするのが常なので、日差が10秒であっても30秒であっても、現在では実用上は大した違いはない。しかし、1970年代では正確な時刻は毎回電話をかけて時報で確認するわけで、そのたびに10円の通話料がかかることを考えるとより正確な方が良いのは確かだ。すなわち、一般のロービートよりハイビート(8ビートや10ビート)の高級品にその意味がある。

何度も確認することだが、筆者は腕時計のコレクターではない。いわゆるブランドものの腕時計を所持するほど経済的余裕があるわけではなく、工業製品の原点とも言える腕時計の精巧さに魅入られてあれこれを眺めて装着し、時にはご機嫌直しに手入れを行っている単なる小物好きにすぎない。誰々の作よりも無名の工芸製品を好み、時代の流れを気にせず古いカメラレンズに共感して、30年以上[LC/80]の面倒を見ながらこの先で一生を終える予定だ。

2025.11.09
時計店のまねごとをしてみる
ビートのばらつきが目立つ1970年製[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製]だが、精度の劣化を放置していつかは訪れる時刻の狂いまで無策のまま過ごすのがどうも気になる。と言って、購入価格の4倍以上もかけて分解整備に出すのもどうかと思案するところなので、思い切って時計店のまねごとをしてみた。

要するに、もっとも動きの激しいテンプの回転部分およびガンギ車とアンクルの接触箇所の清掃と新鮮な注油を施せば、その他のバネ動力部分をそのままにしても、ある程度のビートバランスの回復が期待できるのではないかとの判断だ。予想は的中して、正常なビート間隔を確認できた。この状態から振り角誤差の収束と歩度調整を再度行って、自動巻き上げ機上での日差を+10秒まで追い込むことができた。

その後3日が経過してほぼ安定したようで、日差-5秒から+5秒の範囲内に落ち着いたところをみると、諏訪精工舎製の本来の性能に戻ったと思われる。おそらく同じ名称の「SEIKO 5 ACTUS」でも23石の亀戸精工舎とは、25石の違いだけではなく、これがキングセイコーを意識した諏訪精工舎製の精度の考え方なのかもしれない。

SEIKO LORD MATIC Special(5206-6110 )]と2台を自動巻き上げ機にセットして24時間、この2台がほぼ同じ精度で運針しているのをみるのは感動ものだ。まあ、今回の緊急処置で数年から5年は精度を維持できると思うので、この間はすべての4台の機械式自動巻腕時計がいわゆる健全な状態で稼働していることになる。

ところで、タイムグラファーでの精度計測はおそらくこの先当分の間は行わないと思う。日差が分単位での誤差が生じない限り、日常活動下での日差を追求してもあまり意味がない気がするのと、ケース裏蓋の開け閉めの弊害の方が大きいように思うのは、顕微鏡観察で室内の空気中の浮遊チリの多さを知ったからだ。偶に行う双眼プリズム部分の内部清掃だが、その際にはマスクをしても呼吸すら止めるような清浄な一瞬で作業することの必要性を知ったからだ。

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2025年11月 1日 (土)

風防ガラスの交換:SEIKO LORD MATIC Special(5206-6110 )

07__20251031233301 SEIKO LORD MATIC Special(5206-6110)の純正風防ガラスの型番は、「285V 03GN」だが、どうしても見つからず、キングセイコーとの共通型番で装着が可能らしい「285V 15GC」を購入したが、どうもこのガラスは9面カットになっていたことが後でわかった。

5206シリーズのホワイト(シルバー)文字版ではこの9面カットガラスの製品ラインナップはない。従って、これを装着すればオリジナル製が損なわれるわけで、あまり気が進まず風防ガラスを購入してからあれこれと約3週間ほど思案していた。しかし、現状の風防ガラスは普段の目視ではあまり気にならないものの、太陽光の反射の具合では数本のキズとエッジのわずかな欠けがどうしても気になる。

風防ガラスの交換作業はホコリの混入を防ぐ意味でも、連続して手早く済ませる必要がある。しかし、ベゼルを外すとガラス周りのゴミ掃除やパッキンの交換作業などで不測の事態の時間を想定して、夜に作業するのが安全かと考えた。結局、その夜とは連休の前あたりを予定していて、昨晩に風防ガラスの交換可否の確認を行い、すかさず準備していた交換作業を行った。

もとの風防ガラスを取り外した時点で、型番違いの9面カットガラスの装着が可能であることがわかった。それは、風防枠のパッキン溝の形状が同じだったことからで、あとはベゼル周りの清掃とパッキン交換および目印の位置合わせを慎重におこない、無事交換作業を終えることができた。蓋閉め器で「パチン」という音を確認したと同時に、安堵の疲れがどっと吹き出したような気がするは、ベゼルを緩める際に緊張の中で渾身の力を振り絞ったためだ。

250130_

文字版のホワイト(シルバー)と、同心円のエンボスラインのためか、9面カットのギラツキはそれほど目立たない。これがネイビーの文字版だとカットラインがもっと明瞭になる気がする。ただし、太陽光のもとではやや派手な印象があるのは仕方がない。もっとも、1970年代のカットガラスの代表格である「ラドー」に比べるとほとんど気付かない程度で、いわゆるヴィンテージものらしい雰囲気も悪くない。

それよりも当時ものだが、新品純正風防ガラスの透明感はこれまで何となく感じていた「くすみ」が一掃されて実に気持ちが良い。なるほど、キングセイコーに見られる風防ガラスの透明感はこれだったのかと思う。

ようやく風防ガラスのことを気にせずに「SEIKO LORD MATIC Special(5206-6110 )」を着用できるようになったので、今日は丸一日この腕時計を楽しんだが、付属のマルマン製ステンレスバンドがフリーサイズである分だけ、「SEIKO 5ACTUS(6106-8660)」のW=83.7gに比べるとW=87.5gは少し気になるの重さだ。

250131a_そこで、革製バンドの予備在庫を探してみたが、思うサイズのものが見つからなかったので、この際キングセイコー風のものを新たに注文することにした。と言ってもこの種のスタイルの製品はどれも数十年前のコピー商品がほとんどで人気がない。

それ故に在庫処分品で程度の良さそうなものを見つけるしかなかったが、その分だけ格安(半値8掛け)で入手できた。ちなみに。これに付け替えることで重量はW=60.4gになる。

商品が到着したら、例によってDバックルに付け替える予定だが、このバンドに入れ替えると当時の高級ビジネスウォッチに変身できると期待している。その高級を証明できるこの腕時計の精度だが、半世紀を経過しても日差±数秒で現在稼働していることから、このハイビートムーブメントの完成度の高さがうかがえる。

ビンテージとはただ古いだけではなく、現在では再現が難しい製造当時ならではの「オリジナル性」を有しているものを指すが、この風防ガラス(ハードレックス クリスタルガラス)を交換しで思うところがある。

この透明感は当時の高級腕時計に共通するものだが、調べてみると「鉛」の含有量が違うらしい。ちょうどウィスキーグラスで言うところの「バカラ」と「HOYA」の違いと考えればよい。世界的傾向としてガラスの鉛含有量を減らす方向へ向かっている現在では、鉛ガラスを生産すること自体が困難になっているということだ。従って、今回の風防ガラスでも、近年の社外品を装着するとそのオリジナル性が台無しになる可能性が高い。
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とはいうものの、正規型番の風防ガラスそのものが世に存在しないことから、枝番違いのリスクを承知で代替え品で対処したわけだが、運良くステンレス枠は共通でカットの仕様のみが違っていた。

さて、この9面カットのガラス風防ははたして腕時計としての「オリジナル性」を維持していることになるのかどうか。筆者は転売を生業としているわけではなく、自らの楽しみで腕時計の摂理ある着替えを試しているので、今回の想定外の結果の受け入れにも寛容だ。

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2025年10月26日 (日)

冬の腕時計:ice watch を試す

03__20251024205201 250123_ 今年の夏に[CASIO ProTrek]が壊れたことがきっかけになり、再燃した高校生時代のお気に入り腕時計への思いで、1970年代の機械式自動巻腕時計を3本入手した。それとは別に現行品の自動巻腕時計(オープンハート)も楽しみの一貫として購入したわけで、腕時計三昧の数ヶ月が過ぎて季節は冬の気配が訪れたようだ。

しかし、肝心の[CASIO ProTrek]の代わりを果たすものは何一つ手に入れていないわけで、いわゆる樹脂ケース仕様でオフに使用できるカジュアルなものとして、この時期からの発想で、[ice watch]を試すことにした。かつての「swatch」のようなデザイン重視のアクセサリー感覚のものだが、カレンダー付きが欲しくて型遅れの2023年限定品を破格の値段で入手した。

この[ice watch]に注目したのは、風防ガラスが1970年代風のベゼルから突出してエッジがカット加工されている点だ。この種の安価な腕時計には今まで見られなかった「ice」をイメージしたきらりと輝くカットガラスが気に入っている。

もとよりベルギー製なのだが、ムーブメントはシチズンの関連会社であるミヨタ製なので、ある意味では日本製と言ってもよい。ただし、組み付けは西の大陸で行われているようだ。

250125_d 例によって、バックル金具をDバックルに付け替えてみたが、ウレタンベルトに厚みがあるため付け替えに若干手間取った。しかし実用性ではこちらの方がはるかに勝る気がするのと、装着時に誤って落下させる心配がない。

このような不測の事態のために、Dバックルの予備を2組あらかじめ準備してあったのが役に立った。この手の樹脂製品は経年劣化による黄ばみが気になるところだが、価格が価格だけにその時にはあきらめよう。

軽さと清潔感が良い
重さでは、革バンドの非防水[SEIKO Dolch]が47.2gと圧倒的な軽さで、ついでメタルバンドの非防水[CITIZEN QUARTZ]が60.2gで、この防水[ice watch]が65.0gの3番目になる。大体60g代までだと装着感を忘れるような気がする。

ベゼル径が[シチズン自動巻オープンハート]と同じくらいのφ40mmなので、筆者の太い手首だとほとんど違和感がないが、ユニセックスとは言え女性の細い手首ではやや目立つ気がする。ベルト仕様は国産品よりもやや大きめだ。いつもは3番目の穴で留めるところを、これに限っては4番目でちょうど同じ具合になる。

カレンダー部のレンズ焦点中心が正面から5°くらい下方からの眺めでカレンダーの数字に合う。レンズ全体の膨らみはちょうど3時の位置にあるので、レンズ加工をわざと傾斜させていることになる。またベゼルは反時計回りにしか回転しない。このあたりの配慮はメーカーの意向か、製造元のミヨタの設計思想か、はたまたごく一般的なのか、いずれにしても細部の気配りがうれしい。これでようやく[CASIO ProTrek]と同じ用途環境の代替え品が更新されたことになる。

・・・つづくもどる

2025年10月 8日 (水)

道楽のひと品:1972年製の[SEIKO LORD MATIC Special 5206-6110 第二精工舎(亀戸)]

02__20251006003201 250117_ 1970年製[SEIKO 5 ACTUS]の予備機を探して、先日1974年製の同機種を無事入手できたわけだが、一方で、予備の代替え手段としてもくろんでいた、1972年製の[SEIKO LORD MATIC]も運良く手元にくることになった。

こちらは同じ買うならばより完成度の高い魅力あるものとして気になっていたもので、第二精工舎(亀戸)としては、キングセイコーの下位クラスで、汎用品では名機と謳われた製品になる。

それは「Special」の名が示すように、Beat Rate:28,800bph で、1秒間を8ビードで刻む当時としてはキングセイコー5621系と同じくハイビートになる。風防ガラスも内側を凹面加工した無反射処理が施された高級品が使用されている。

ハイビートはその分だけ日差精度が向上する。1990年代前半まで、標準的な振動数は21,600bph(6ビート/秒)だった。従って、28,800bphはハイビートに分類されていたが、今ではクロノグラフの36,000bph(10ビート/秒)でない限り一般的な振動数になっている。ただし、現在でもロービートの21,600bphは耐久性のメリットから、まだまだ現役の性能を有している。

筆者が高校生の頃の記憶では、この「ハイビート」は腕時計の価格感覚では一般的なものに比べて2倍ほど高価だったので、いわゆる高嶺の花に相当する大人の持ち物という印象が強かった。そもそも、ビートレートが上がると駆動部分の劣化が早まることで、メンテナンス間隔が短くなるらしいのは、とても高校生向きの腕時計ではないのと、そこまでの日差精度を求める意味がない。

現在ではクォーツ駆動で安価に日差精度が確保できるわけで、あえて機械式で日差精度をより高くするためにメンテナンスが増えるのも不合理な話のような気もする。耐久性と日差精度は相反する機械式の宿命の中で、最近購入したオープンハートの時計を含めて、今回の[SEIKO LORD MATIC Special ]以外はすべてロービートの21,600bphなのは、それなりの筆者感覚の妥当性の結果だ。

手にしてまだ数日だが、ケースのステンレス鋼の硬度が[SEIKO 5 ACTUS]とは全く違う。いわゆる鏡面の仕上がり具合に美しさがみなぎっている。そして自動巻の振動音がさらに軽くなっており、完成度の高さが実感出来る。やはり高校生用の腕時計ではないことがよくわかる。日付・曜日が午前0時で同時に瞬時に変わるのもよくできている。

こうなると、今回の件で1970年代の思い出の自動巻腕時計を探していた趣旨が完全に崩壊して単なるコレクターの話になる。言い訳としはあくまでも1974年製の[SEIKO 5 ACTUS]が入手できなかった時の選択肢だったが、結果的には必要姓からは遠のいた道楽品のひとつになってしまった。しかも、この型番のほとんどはカラー文字盤や多面カットガラスの製品が全盛の頃なので、ホワイト文字盤の良品は比較的少ない。これが吉とでるかどうかの判断には今しばらくの試用期間を要する。

なお、付属のSSバンドは珍しく腕周り20cmのフルサイズだったが、これは取り置きすることにして、手持ちでお気に入りのメッシュ風軽量バンドに交換してみた。これで1970年代の機械式腕時計のお気に入り記事も概ね終焉を迎えた気がする。あとは日々楽しみながら時にはメンテナンスを行って、駆動状態を維持し続けることだけだ。

裏蓋でもおおよその程度がわかる
250118_ 裏蓋のシリアルNo.から1972年製であることが確認できる。そして蓋表面の痛み具合から使用の頻度もおおよそ見当が付く。53年前の製品にしては裏蓋がきれいだ。表のケースや風防ガラスは経過年数相応のいたみが見受けられるものの、ある程度の修復は可能な程度だ。

そして、この裏蓋の状況を重ね合わせると、比較的短い期間にやや粗雑な扱いで使用されたのち、ほとんど保管状態だったのではないかと想像している。オープナーが到着したら、中のムーブメントを確認してみようと思うが、おそらく一度もメンテナンス(分解整備)が行われていない可能性が高い。

平置きで日差+10秒程度で調整は不要かと思うので、ご機嫌をうかがいながら丁寧に使用しつづけるのが得策のようだ。この結果をもって、程度の良い品と判断できるかどうか、今後は自動巻き上げ機での連続稼働状態も確認してみようと思う。

裏蓋外し固定台
今のところ腕時計の裏蓋を外す予定はない。機械式自動巻腕時計の何本かはムーブメントの歩度調整をして日差10秒以内に収めたい気もするが、素人知識で調整限界に牴触すると取り返しがつかないのでそのままでよい。

250119_ ただし、ベゼルやケースのスレを修復したり、風防ガラスを磨く際に、ケース本体をしっかりと固定しておきたいために、表向き・裏向きの両方で問題の無い留めピン形状で堅牢なものを探して買い求めた。とにかく安定度がよく固定トルク感が明確にわかる構造のものでこれならば安心して固定台上で磨き作業が行える。

よくあるプラスチック製のチョウネジで締め付ける簡易なタイプと違い、上向きの場合にもベルトが邪魔にならず固定台を安定させることができる。

ただし、チャイナクオリティらしくダイヤル側の軸受け(単なる穴)の遊びが目立つので、スリーブを挿入すると格段に動作性能が向上して、お値段以上の品質を備える工具になった。これに[SEIKO LORD MATIC]を固定して、風防ガラスのキズ補修を毎日数十分ほど行っており、今では肉眼で目立つキズはほとんど消えた。

予備の自動巻き上げ機(ツイン)
現在手元にあるシングル駆動で2台の腕時計が装着できる2015年製の自動巻き上げ機だが、聞250120_ くところによると、4~5年で駆動装置が壊れるらしい。先日ベルト交換を行ったので当分は大丈夫だと信じ切っているが、2台の腕時計をシングル駆動で回転させるのは、構造内部を知るとどうも負荷が大きいような気がする。

そこで、予備機としてもう一台の自動巻き上げ機を探していたら、ほぼ同じ年代で同じ機能の製品で、ツイン駆動でむき出しタイプのものが投げ売りされていた。ディスプレイ要素が全くないので買い手が付かないのか、送料の半値で入手することができた。

本来はアクリルカバーが付いていたのかと思ったが、どうも製品としてもとよりむき出し状態のようで、これはこれで日々の利便性を考慮した実用品ではないかと想像している。特記すべきは、駆動装置・操作スイッチ類および回路の基板もすべてが独立して2連になっているところだ。早い話がシングル駆動の製品パーツを2組収納したようなものだ。

手持ちの機械式腕時計は、あえて自動巻き上げ機に装着する必要のないものまで含めると合計で4個あるので、巻き上げるかどうかを選択判断できるこのタイプがあれば便利かもしれないと思い入手した次第だ。

モーターがギアボックスに直接かみ合っているため、ベルト駆動のような静粛性がないのが少し残念だが、ギアボックスのグリスアップを行っておいたのと、ベルト切れの心配がないので当分の間は故障知らずで安心できると思う。

2025.10.17
交換用セイコー純正風防ガラス
250121_-285v-15gc 1972年製の[SEIKO LORD MATIC Special 5206-6110 第二精工舎(亀戸)]が届いた時に、もっとも気になった点は、風防ガラスのキズおよび欠けで、とりあえず目視では目立たない程度に磨きの修復を行っておいた。ところが2台ある[SEIKO 5 ACTUS]は風防ガラスがいずれも交換済みのきれいな状態なので、この[SEIKO LORD MATIC]の特にエッジの欠けがどうしても気になる。

そこで当時ものの在庫品を探したが、どうしても類似型番ものしかない。「SEIKO 純正風防ガラス 285V 15GC」は5206-6100適用らしいが、5206-6110に装着できるかどうかの確認知識が筆者にはない。

この型番の風防ガラスは、キングセイコーとロードマチックスペシャルとで共用になっているようで、これは[SEIKO 5 ACTUS 25石 諏訪精工舎製]もキングセイコーと共用なのと同じことから、風防ガラスの装着寸法にはある程度の共通性があるものと期待している。

やはり上位機種はそれなりに風防ガラス一つとってもそれ用のものが使われているようだ。ただし、風防ガラスは見た目の第一印象でもっとも重要だから、ここで差別化をはかるのはなんとなくわかる。

さて、自前で風防ガラスを交換するとなると、コジアケ道具と蓋閉め器具が必要になるのと、汎用の防水パッキンを準備する必要がある。しかし、この防水パッキンがさらに入手困難のようで、さてどうしたものかと思案中だ。

届いた型番の風防ガラスと想像イメージが違う気がする
画像から見て取れるように、周面エッジカットを施したリング付きの品と思っているが、どうも「5206-6100」と「5206-6110」の明確な違いがあるようだ。それはパッケージのビニール越しでの感触からだが、念のために開封しないでカット形状をあれこれ推測している。その理由はリング左下にある1mm程度の切り欠きの存在だ。これが何を意味するかは、風防ガラス交換用工具が届いた段階で開封して明らかにしようと思う。

どうも、「5206-6110」用の純正風防ガラスの型番は、「285V 03GN」であることがわかった。リングの外径がφ28.50mmであることは共通しているが、リングの断面形状がどうかまではわからない。購入した「285V 15GC」を開封すべきかどうか迷うところだが、Oリングの揃っていないこともあり、しばらくは工具を含めての準備が整うまで開封は先送りになる。

285V 15GC のカット形状
250126a_285v-15gc_9 手元にある未開封のセイコー純正風防ガラス「285V 15GC」だが、どうもこれが純正として設定されている機種の一つは、「5206-6100」であることが確認できた。そしてそのカット形状は9面のようだ。従って、「5206-6110」への適合および風防ガラスを開封するかどうかの判断は依然保留状態だ。

防水パッキン(Oリング)を注文
時計の型番から即座に在庫確認の連絡がいただける、Oリング専門の会社を見つけた。[SEIKO 5 ACTUS]の2台、および[SEIKO LORD MATIC]の裏蓋Oリングは本日それらの在庫確認がとれたので即座に発注をかけた。しかし、[SEIKO LORD MATIC]の風防ガラスのOリングは在庫がないようだ。もうしばらくほかを当たってみようと思う。ちなみに、Oリングは200円で1本から販売していて、これだけでも助かる。

枠付き風防ガラスの場合には、裏蓋を開けてムーブメントを取り出すことなく、表面からだけでガラスの交換ができる可能性がある。(筆者の勝手な想像)従って、裏蓋のOリングは今後の開封のための予備ということで準備品として買い求めた。さて、風防ガラスのOリングを引き続き探すか、流用を前提にしてガラス交換に踏み切るかの判断に迷うところだ。

風防ガラスのOリング
ベゼルを外してガラス周りのOリング寸法を実測してみようと思う。ガラス枠寸法が合致するか否かは別として、Oリング待ちの状態でパーツケースに仕舞っておく必要があるので、そのパーツケースが到着すれば作業に取りかかる予定だ。

実測したOリング寸法に近い汎用品を注文して、それが到着すれば外したベゼルを元通りにすることができる。さて、風防ガラスのOリングの手配は問題ないと思うが、ガラス枠寸法がどういう結果になるかは少し心配でもある。

巻き太郎の付属品を調達
250122_ 自動巻腕時計のおまけで付いていた「巻き太郎」の付属品の調子が悪い。軸受けの溝が甘くなって回転時にカタコト音がする。そこで探したら1個用、2個用、3個用のセットがオリジナルらしいことがわかり、それらを運良く入手することができた。駆動状態に問題ないとのことなので、カタコト音は解決すると思う。

今ではこの種の時計バンドを調整して固定できる機構が備わった付属品をほとんど見かけないので、元祖「巻き太郎」は貴重かもしれないと思っている。

先に所持していた同製品のフォルダーは、3台・2台用だったので、今回これらに加えて1台・2台・3台用が加わったことで、空き時計の状況に応じて大抵の組み合わせで2機のマシンにセットできる。

今後に予想される駆動ベルト切れの対応も大丈夫なので、おそらくこの先も長期にわたり安心できると思う。

歩度測定器(タイムグラファー)を試す
スタンダード仕様のタイムグラファーを安価で譲り受けた。商品はまだ手元にないが、この測定器でどうしても歩度校正を行いたい自動巻腕時計がある。校正といっても、裏蓋を開けてヒゲゼンマイ上部の「+-」をいじるだけで、振れ幅の調整までは行う予定はないが、その際にはこれがないとどうしようもない。

250124_ これくらいならば、近所の時計店へ持ち込めば簡単に作業を行ってもらえそうだが、ビンテージものの歩度校正は分解清掃・調整とセットになっているので、これだけをあまり快く請け負ってもらえないのが普通だ。そこで、時計の測定位置をあれこれ変えながら、納得できる精度まで追い込むだけならば、このタイムグラファーがあれば非常に効率的かつ安全だ。

当然ながら裏蓋を開けるとなると替えのOリングも準備しておかなければならない。というのが先の記事で入手したOリングだ。

とにかく、1台のみ日差+60秒なので、実使用環境でこれを半分以下の精度まで追い込むためには、歩度調整で10秒以内に収める必要がありそうだ。その作業が終了すれば当分はタイムグラファーの出番はない。というもったいない買い物だった。おそらく、前の持ち主も同じような動機で入手したものの、日常的に使用するものでもないので筆者のところへ廻ってきたとうことかもしれない。

タイムグラファーが到着した
試運転の意味で精度に全く問題のないシチズン自動巻(オープンハート)を上向き水平でセットしてみた。「日差-3sec」で納得した次第だ。歩度測定をすべき腕時計については、本日到着した「磁気抜き器」でまず微量の帯磁をキャンセルして、しばらく様子見のあとでタイムグラファーにセットしてみようと思う。

マイクスタンド装置およびディスプレイともに想像していたよりもやや大きい。配線ケーブルやコネクター等の造りが非常に堅牢で、金具の品質も良い。ディスプレイは青色液晶と基板だけの構成と思えるのは、重量感のあるマイクスタンドとは正反対に軽い。全体的な印象は西の大陸製にしては予想外にクオリティが高いと思う。世界中でほぼスタンダードになっている機器だけのことはある。ちなみに電源オン時のメッセージは日本語になっていた。

磁気抜き器を試す
250127_ 歩度調整を行う前に分解・清掃を実施するのが理想だが、その前に行うべき必須の処置があるようだ。それは腕時計本体の帯磁を除去することで、それに用いる工具は「磁気抜き器」なるものが安価で販売されている。

ドライバー工具やピンセットの先端部分から磁気抜きをするのは、永久磁石のS極とN極を交互に行き来させれば簡単に終わるが、腕時計の場合にはそのような雑な方法は使用できない。そこで仕方なく定番ものの磁気抜き器を注文した。

この磁気抜き器は取扱い説明書がない。ネットで使用方法を調べてみると、磁気抜きの科学的な考え方からすると明らかに間違っているものも少なくなく、製造メーカーの無責任さには驚く。この種のものにはよくある、ユーザーの知見と責任において使用すべき類いのもので、その意味では分解して中身(回路)を確認しておくのも良い。

こちら、千円台で購入できるのは良いが、発生磁場がかなり強いので、時計との絶対的な距離を確保して使用しなければならない。何でもプレートに2cm~3cm以上近付くと良くないらしい。内部の電磁石が物理的に固定されておらず、蓋でおさえられているだけなので、質量の大きな金属を近づけると磁場による振動が発生する。

間違ってもプレートに時計を置いてはならないので、念のために2.5cmのスペーサーを切り出しておいた。無論、電磁石もケースに独立して固定してある。これで安全な操作が確実に行える。機械式自動巻腕時計の帯磁状態を確認すると、1台がやや顕著に帯磁しており、もう一台が微妙な様子だった。そして残りの2台は全く帯磁していなかった。一般的には帯磁すると歩度校正がずれるそうなので、そのあたりも留意しておくとメンテナンスの指標になるようだ。

ピンセット×1本、機械式自動巻腕時計×2台 の磁気抜きが一瞬で終了した。方位磁石で磁化の有無を確認したところ、見事に消えていたので作業としては失敗なく安全に行えることが確認できた。タイムグラファーの収納箱に入れておいて邪魔にはならない、使い方さえ間違わなければ、あれば便利なコストパフォーマンスの良い品だ。

2025.10.28
ついでに注文してしまった小物
250128_ 3.500円以上送料無料につられて、あって邪魔にならない「腕時計ベルト調整工具」を注文してしまった。自転車整備のチェーン切りのような工具なので代替え品は何かとあるので、使用頻度からしてあえて必要姓を感じなかった。

しかし、この広告の付属ハンマーをみてこれが欲しくて注文したようなものだ。腕時計をいじりだすと小物工具があれこれ必要になるのは仕方ないが、それらが昔と違って破格の値段で販売されているのがせめてもの救いだ。無論、時計店の職人がこれらを使用しているとは思わないが、これでも良いかと思うような仕事への情熱の程度を危惧する。

・・・つづくもどる

2025年10月 4日 (土)

予備機の「セイコー 5 アクタス」を確保

02__20250925190301 250114a_19745 1970年製[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-7490) 諏訪精工舎製]の予備機を探してかれこれ2ヶ月が経過しているが、1974年製[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製]の長期保管品をとあるコレクターの整理品で見つけた。

本来探していた年代は1972年製までもので、これは高校生の頃を過ぎている。ガラス風防のエッジカットデザインはほぼ満足できるタイプだが若干新しいのが気になる。純正のSSバンドは取り置きして、エンドカーブ金具付きのDバックル革製のものでこちらの予備機も軽量化をはかってみた。

初期の1970年製に比べて、最終デザインの1976年の2年前にあたる1974年製の[5 ACTUS]はわずか4年の違いだが、外観と雰囲気はかなりの改良が加えられている印象を受ける。おそらく、[5 ACTUS]シリーズの最終形にほぼ近いのがこれに該当するのではないかと思う。

自動巻の振動が若干軽くなっているし、ベゼルの盛り上がりデザインも独創的で造形美がある。いずれにせよ安心できる予備機を補充できたので、おそらくこの2台のどちらかは生涯にわたり楽しめる気がする。これで機械式自動巻腕時計が3台になったが、そのうち1台はカレンダー無しなので、残り2台の[5 ACTUS]はどちらか1台もしくは両方が常に「自動巻き上げ機」に鎮座している。

ことの始まりは8月に普段使いの「CASIO ProTrek」の寿命に伴う代替え品を探すことから始まり、昔のように自動巻腕時計が一つくらいあっても良いかと思いついた際に、高校生の頃に憧れていた「シチズンクリスタルセブン」のいわゆるクリスタルカットの風防のことを思い出し、代替え品の1970年製[SEIKO 5 ACTUS]を偶然見つけたことに端を発する。

あえて高校生向きの汎用自動巻時計を予備を含めて2台確保したわけだが、「第二精工舎 亀戸」ではなく、グランドセイコーで知られる「諏訪精工舎」で[SEIKO 5 ACTUS]の25石モデルを製造していた点が実に興味深い。初めて腕時計を持つ高校生だけに、如何に乱雑に扱うかを百も承知であえてこのシリーズを製造し続けた理由は何だったのか。当時の主力機種であるロードマチックはそのほとんどが「諏訪精工舎」であったのは納得できるものの、「5 ACTUS」がなぜという不思議がどうも釈然としない。

2025.10.08
ステンレスバンドの軽量化
250116a_ 最近の腕時計のほとんどはステンレスバンドが標準で、革バンドやメッシュバンドのような軽量タイプはきわめて数が少ない。ステンレスでも薄く仕上げた軽量タイプもビンテージものでは見かけるが、交換ベルトそのものが市場にないようだ。ちなみにこのビンテージものらしいバンドは、[セイコードルチェ]の替え用で3本ほど取り置きがある。

日常使いの時計は軽めの方が好みだが、4年前に野外作業で必要に迫られてとにかく購入した[REGNO SOLAR Stainless]だが、後に買い直した[REGNO SOLAR Titan]に比べて異常に重い。その重さの内訳を調べてわかったのだが、ステンレスバンドが重いようだ。

250115a_regno 一般的なセイコー純正のステンレスバンドは、2台の「5 ACTUS」バンドがサイズ18.5cmでW=34g程度なのに対して、[REGNO SOLAR Stainless]に付属するものはW=58.3gもある。ちなみに、軽量タイプビンテージものはフリーサイズでもW=33gだ。やはり時計本体の購入価格がセイコー純正の革バンドよりはるかに安価なので、このあたりはしかたがないこととあきらめていた。

ところが。最近になって予備の革バンドでほぼ余りものになりそうなのが出てきたので、思い切って[REGNO SOLAR Stainless]のバンドをDバックル革製に交換してみようかと思った次第だ。

カジュアルな雰囲気になるように、革バンドにバンビ製エンド金具を装着して、こちらも余り物なので行き場を得て喜んでいる。このバンドの仕上がりはフラットタイプでないと適合しないので、昨今の厚みを持たせたバンド縫製の製品では金具が装着できない制約がある。

これで2台の[SEIKO 5 ACTUS]のDバックル革バンド仕様とほぼ同じ重さになって、日常使いに違和感がなくなった。そして、数ある腕時計の中でこの[REGNO SOLAR]がもっともイニシャル&ランニングコストパフォーマンスが良くしかも正確で堅牢だ。

ちなみに、交換時計バンドより安価な[REGNO SOLAR Stainless]の理由を筆者なりに調べてみた結果が以下のとおりになる。

 ・ミネラルガラス風防は硬度は高いが、透明度においてはクリスタルガラスより劣る
 ・ケースのステンレス材質が加工がしやすい比較的柔らかなものを使用している
 ・ステンレスの光沢が鏡面の一歩手前までしか研磨精度が出ない
 ・ベゼル(風防枠)が嵌まっているように見えるが、実際にはケースと一体の削り出し構造になっている
 ・風防ガラスはベゼルが無いので、裏から接着剤で固着されており、交換できない構造になっている
 ・ステンレスバンドは鎖加工精度が要求されない厚手の光沢仕上げで、加工手間がかなり削減されている

ムーブメントはおそらく当時の実売価格1万円台の製品と同じだと思うが、加工・組立手間が格段に効率化されているようで、これが「Cased in China」の表記と合致する。しかし、太陽光発電素子と蓄電素子の寿命が10年とされているソーラームーブメントなので、これ以上高級なものを買い求める意味がない気がする。従って、この価格設定の製品販売は妥当だと判断している。

別な考え方をすると、交換電池交換が入手できない発展途上国では、堅牢な自動巻時計か10年の使い捨てソーラー時計かの選択肢は非常に意味のある製品ラインナップだと思う。

・・・つづくもどる

2025年9月21日 (日)

SEIKO 5 ACTUS の予備機が見つからない理由

02__20250921180601 250111_ 先月入手した[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-7490) 諏訪精工舎製]が思いのほか気に入っていて、仕事場での普段使いではほとんどがこの腕時計になる。こうなると、いつ壊れてもおかしくない素性のものなので予備機をすかさず探していたが、同じものがいっこうに見つからない。

その同じものとは風防ガラスだ。透明度からしてクリスタルガラスの類い(ハードレックス等)だと思うのだが、同年代の[SEIKO 5 ACTUS]と、もしかして25石の製品だから[SEIKO ROAD MATIC]も含めて探してみたが、いずれもガラスの透明感とエッジのデザインが明らかに異なる。

そのような混沌とした日々が経過する中で、販売店のコメントに、「風防ガラス交換済み」というのがあったことを思い出した。確かに、この無傷で美しい風防ガラスが魅力の一つでもあったわけで、そのことを必須条件に代替え品を探していたが、もしかして別機種の交換ガラスが使用されているかもしれないという疑念がわき始めた。

そして、最近になってこの風防ガラスときわめて似通ったものが装着されているセイコー製品をみつけたのだが、それはどうも「グランド・キングセイコー」のようだ。筆者の推測が正しければ、販売店は、劣化した[SEIKO 5 ACTUS]の風防ガラスを交換する際に、同サイズの「グランド・キングセイコー」用のものを装着した可能性が濃厚だ。

もしくは、ある年代においては、[SEIKO 5 ACTUS]と「グランド・キングセイコー」の風防ガラスの共通時期があったのかもしれない。とにかく、このように考えると、これまで一般的な[SEIKO 5 ACTUS]で風防ガラスがカットエッジになったものの予備機が見つからなかったこととつじつまが合う。おそらく、高校生時代に憧れていた[シチズン クリスタルセブン]の風防ガラスを凌ぐ美しさだと思うのだが、当時の世の中にこのような高級風防ガラスがあったことは知るよしもない。

風防ガラスの履歴が少し解明された
250112a_1974 1974年製の[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製 ]の数ある画像の中に、似通った風防ガラスのものがあった。ベゼルのデザインが洗練された後継機種という雰囲気のようだ。しかし、厳密にはエッジの立ち角がわずかに違う。そして、表面がフラットなのは同じだが、ガラスの厚みが均一の板状ガラスで、内側がえぐれた凹レンズのような反射防止タイプではない。

全体的にガラス加工のコストダウンの意図が見え隠れするが、基本デザインは踏襲されていると思う。そして、ベゼルのかぶり方からすると、風防ガラスの径も若干大きいような気がするが、反射が多い分だけ透明感がわずかに劣るような錯覚を覚える。

言い換えれば「グランド・キングセイコー」特有の斜めから文字版を見る時のガラスの存在を感じさせない透明感が得られていない。これが風防内側の凹レンズ加工の有無によるところだ。右画像の12時付近で表面反射が著しいが、「グランド・キングセイコー」ではこのような反射はほとんど発生しないのは、手元にある[SEIKO 5 ACTUS]でも同じだ。なお、透過光の屈折率とスペクトル分解能は若干違うように見えるので、素材としてのガラスの成分にも違いがある気がする。

そうすると、見た目だけの判断だが[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-7490) 諏訪精工舎製]と「グランド・キングセイコー」の一部は1970年頃のある期間で風防ガラスが共用できるベゼル寸法であった可能性がある。つまり、今回の販売店での風防ガラスの交換では「グランド・キングセイコー」用のものを用いたと考えるといろいろと辻褄が合う。

余談だが、こうなると製品としての予備機を探すとすれば、上の画像にある1974年製の[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製 ]で妥協するのがもっとも現実的な気がしてきた。ただし、1974年製ということは、筆者が大学3~4年生の頃になるわけで、当時は手巻きのオールドウォッチの名機をいくつも先輩から譲り受けて、国産の汎用品には目も向けなかった頃だ。いささか予備機の趣旨が違ってくるのは事実で複雑な思いでいる。

[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製 ]とは
250113a_1972 [SEIKO 5 ACTUS 25石]は、1970年前後の6106-7490から1974年の6106-8660へ移行してきたモデルであることはわかるが、後半はどうもそのケースは「ロードマチック」との共通性が見え隠れする。

これは製造拠点が諏訪精工舎で同じだからもあるが、ベルト幅が従来の18mmから19mmに変化していることとも合致する。従って、予備機を探すのであれば、本来は「ロードマチック」で探すのが合理的だと思うのだが、これだとますます予備機の意味合いが遠のいてしまう。

つまり、このような製品履歴からすると、1974年製の[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製 ]を探し出すのは、コストパフォーマンス面では不利で不合理な「ない物ねだり」になる可能性が高い。

というのは、この時期のセイコーファイブは5面・6面カットガラス風防の機種を発売した頃なので、それらの影でロードマチックの安価版という位置付けでは品数がかなり少ないことが予想される。

一方で、右にある第二精工舎(亀戸)[SEIKO LORD MATIC Special 25石(5206-6110)]は、1974年製の[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製 ]に似たデザインながら、1972年製だということで、これらのことを踏ませて予備機の確保を考えてみようと思う。

・・・つづくもどる

2025年9月20日 (土)

フロントスピーカーの交換

01__20250920203701 250110_groundzero 7月に[LC/80]に本格的なカーナビを装着してドライブレコーダーも更新したが、もとより貧相な音響システムを何とかしようと、手っ取り早くフロントドアーのスピーカーを交換することにした。

と言っても、意外と[LC/80]のドアーの厚みがそれほどでもないことと、純正品がφ13cmという小ぶりなスピーカーのために製品の選定にはかなり苦労した。

加えて、スピーカーグリルをそのまま使用したいため、さらに大きさと奥行きの制限下での取付も結構悩むところだ。トヨペット店と相談して、「GROUND ZERO」の製品がその条件を満足できることを、いろいろな情報から確認がとれて、9月末頃に取付工事の予約を入れておいた。

さて、フロントスピーカーの交換後の様子は次回の記事で報告するとして、これがうまくゆけば30年越しの音響の不満が解消されるわけで、その期待するところは大きい。

2025.09.26
本日トヨペット店へ入庫
6ヶ月点検と併せてスピーカーおよびインナーバッフルを届けておいて、ついでにスピーカー交換を行ってもらうことにした。毎度のことだが急ぐ客ではない、手の空いた時でないと作業に着手しないのでいつに仕上るかは不明。2・3日か1週間か、とにかくおまかせの一言でいつも[LC/80]を預けている。

2025.10.20
スピーカー交換作業完了
昨日の夕刻にトヨペット店から作業完了の連絡が入った。どうも補充パーツの到着待ちで数週間を要したようだ。それは、ドア内張を戻して開閉ノブを覆っている樹脂製の蓋を閉める時に、トルクを誤って蓋を割ってしまったとのことらしい。これだから旧車の整備は一般の店舗では断られるわけだが、国内にまだ純正の補充パーツがあることにも驚く。

ところでスピーカーの交換結果だが、中低音のハリが増して、音域全体のひずみが軽減されているのわかる。外した純正のスピーカーとの外観の違いでは、マグネット部分の大きさが1.5倍になっていることと、ツイーター部の突起が目立つ。さぞかしドアー内側への装着には苦労したことと思う。これを見て、なぜここまで貧相なスピーカーを装着する必要があったのかと疑問に思う。

・・・つづくもどる

2025年9月16日 (火)

台風への備え:強力ライトを更新

07__20250915230301 250108_ 一年の通じてほとんど出番のない自宅の強力ライトだが、台風の襲来にともなう停電時の準備として、これまでの単三×4本タイプから単一×4本タイプに更新した。

電池の消耗を確認する意味で年2回の夜警の最には必ず持参しているが、明るさにおいて若干の光量不足を感じていたので、まさに強力なライトに交換した。

ちなみに、10年前の台風で半日停電になったことからランタンも常備しており、こちらは定期的に乾電池の交換を欠かさない。いずれにしても、昔と違ってLED光源になってからは、電池の寿命が飛躍的に伸びたのはうれしい。

電池メーカーに勤務していた同級生も、昔はホテル・旅館の室内に常備していた携行非常灯の交換に一年中あちこちへ泊まりがけで出張していたのを思い出す。そう言えば最近はホテルの携行非常灯はあまり見かけない。

おそらく、非常誘導灯が蓄電池方式で設置が義務付けられているからだと思うが、この内蔵蓄電池の交換は、かつての携行非常灯×部屋数の電池価格に比べて10倍以上も高いので、劣化した蓄電池がそのまま放置されている不適合施設もあると聞く。

まあ、いつの時代にも暗闇対策を怠って手探り状態になれば、とんでもない二次災害に見舞われる可能性があるが、今ではスマートフォンがもっとも身近で各人が所持している蓄電池なので、最悪の事態でもこれを灯火にして避難が可能なのかもしれない。

・・・つづくもどる

2025年8月24日 (日)

1976年製シチズンクォーツ腕時計(備忘録)

02__20250815110801 250095_ それは社会人になってしばらくの1979年頃に購入した「セイコードルチェ」を選ぶ際に卸用カタログ冊子で見た[シチズンクォーツ]も比較対象にしたことで明瞭に覚えている、[シチズンクォーツ 4-850041 S]を偶然見つけた。できればこれも同時に購入したいくらい完成度の高いスクエアーデザインだった。

オリジナルの「セイコードルチェ」は茶色の革バンドで、これが全体の印象を落ち着かせていたが、劣化したベルトを何度か交換するうちに、20年前ころからメタルベルトが実用的に思えて、その後3本目のこのベルトが気に入っている。

サファイヤガラスの透明度はすばらしいが、エッジの立ち具合が少ないのは少しでも薄型を意識した設計のようで、正面からの映り込みが中途半端になりガラスカットの美しさを表現しきれていないのが残念なデザインだ。しかし、外装のすべてにわたって無傷でガラスのような輝きはさすがにチタン製ケースだ。

250090_1979 さて、話を「シチズンクォーツ」に戻して、本製品は1976年製の「未使用品」でグランドセイコー並みのクリスタルガラスは反射抑制コーティングが施されて透明感はセイコーのサファイヤガラスを凌ぐ。そして特記すべきは裏蓋の非防水ながら汗の滲み対策が考えられた形状と強度がうかがえる構造デザインだ。

このあたりはドルチェの方は全体の薄さを強調するあまり、単純な平蓋で終わっているのが見劣りする。実際、40年が経過した頃から電池交換の際に裏蓋の閉まりが甘いという忠告を時計店から聞いている。

今思うのだが、当時の国内シェアーは圧倒的にセイコーだったが、今で言うところのユーザー目線への基本的な気遣いはシチズンの方が上だったと思う。どちらかと言うとセイコーは大名商売的な印象を受ける。

デザイン・用途としては[ドルチェ]と完全に被るので、使用が前提であれば購入の必要姓はないのだが、当時の比較対象としての魅力に未練があるという理由で取り寄せた次第だ。

一般的にスクエアーのケースは人気がなく、当然ながら種類も少なくデザインが画一的になりがちだ。そのような中で、もっとも落ち着きのあるスクエアーデザインエッジの美しいガラス風防だと思う。

[ドルチェ]はラグとベゼルがケースと一体化した、構造的にはやや無理のある形だが、おそらく当時のオメガのデザインの影響を受けている気がする。

一方で、構造は同じだが[シチズンクォーツ]はベゼルの形状を突起で残した、ガラスの押さえとしては安定性のあるデザインになっている。しかし、いずれも非防水仕様なのは構造的弱点が原因しているためと想像する。とは言うものの、[ドルチェ]は卸用カタログ冊子で貴金属関連の商社に勤める見内を通じて購入したので、店頭での実物と価格は確認できていない。

250094_ これら2つへの迷いは、ケースの材質がセイコー製のチタンとシチズン製のステンレスの違いが、デザイン性を上回る決定要因になったと記憶するが、今改めて見ても「保守的なシチズン」、「冒険的なセイコー」という印象は変わらない気がする。

セイコーはこの時期からキングセイコー・グランドセイコーというブランド意識へと舵取りをし、シチズンは社名が示すように根本的なところでセイコーとは社風が違う。筆者は今でもこの2社は比べるメーカーではなく別格の価値観をもつそれぞれのメーカーという認識でいる。これが「残念なくらい安価」だった[シチズンクォーツ 4-850041 S]を購入した言い訳だ。

まあ、筆者にとって腕時計は自身のアルバムを眺めるようなもので、常に過去との因縁が関与している。そういう意味では、時代を先取りするスマートウォッチが全く心に響かない原因がここにある。先日の「懐中時計」とこの「腕時計」の2つに関しては別段なくても差し支えないものだが、ほんの小遣いで、残りの人生が少しだが充実するといういつもの「うんちく」だ。

250109_ そのような気になる「シチズン」だったが、1983年頃だったか「エクシード」が発売された頃に、チタン合金を上回る硬度9のダイヤモンドに次ぐ堅さのカーボンカーバイド製のケース+サファイヤガラスのスクエアーデザインの製品が発売されたと思う。ただし、価格もそれなりだったことから、ある意味で高嶺の花だったような記憶がある。

この[シチズンエクシード]はスクエアーデザインとしては、[セイコードルチェ]よりもやや洗練されており、超硬合金の特質を生かしたカットデザインでは、ほぼ完成形に近いのではないかとさえ思っていたが、これ以降の高級腕時計の主流はやはりラウンドデザインに戻ったような気がする。

この時期の筆者は30歳前後で、仕事と家庭が充実し始めた頃だったので、何かと生活の出費が多く、高級腕時計とはほとんど無縁だったこともあり、ひたすら独身貴族時代の[セイコードルチェ]を大切に使用していたと思う。

1970年製セイコー 5アクタス(諏訪精工舎 61系)
250095__20250823162601 実はこちらの記事の方が本題なのだが、1970年頃の[シチズンクリスタルセブン]の対抗馬として、同じく高校生用のお手軽な自動巻腕時計では[セイコーファイブアクタス]の方が店頭での知名度が高かった気がする。ただし、筆者はこの製品は[シチズンクリスタルセブン]のコピー商品だと考えていた。

そこまで[シチズンクリスタルセブン]に思い入れがあるのは、その風防ガラスのカットデザインで、やや目立つ曲面に大胆なエッジカットがプリズムのように輝く姿は忘れられない。おそらく、昔の手巻き時計の風防ガラスが同じく曲面で反射を押さえていたように、ガラスの透明度がひときわ目立っていた。

なお、2000年当初にこれの復刻版も発売されるほどの名機だったが、復刻版は一目でそれとわかるチープ感でやはり別物だ。従って程度の良い1970年代の[シチズンクリスタルセブン]は比較的高値でコストパフォーマンスは決して良いとは言えない状況だ。

さて、[セイコーファイブアクタス]だが、ガラスのエッジと曲率をおとなしくして差別化を図り、オリジナル性に欠ける量産品というイメージだが、実際はこちらの方が良く売れていたのも事実だ。無論、性能・品質にはなんら問題はないが、この後[セイコーアクタス]へとモデル変更を経て、いわゆるビジネスモデルデザインに融合している。

今回、その[セイコーファイブアクタス]に実は通常の21・23石の量産品に加えて、25石の諏訪精工舎製の上位グレードがあったことを知った。おそらく、[セイコーロードマチック]とのクロス派生品のようなものだが、より高精度とは言うもののほぼ意味のない61系横流し品のようなものだ。

ところが、どうもコレクターの間ではその希少性ゆえに意味があるらしく、それを見越して販売されていた整備品(ガラス風防交換、ベルト他社製交換、外装取り外し超音波洗浄)だが、おそらくベルト・風防ガラスが年数相応に痛んでいたと思われる、精度の追い込み未調整のややリスクのある格安製品を「自動巻上げ機」付で見つけた。

コレクターの認識では製品のオリジナル性が重要な要素であることから、いわゆる再生品の価値は一般的に低いようだ。実質的で合理的な価値を優先する筆者にとっては好都合の掘り出し物ということで、こちらも整備費用にもならない価格で入手した次第だ。

同年代で整備品として確実なセイコー製品は25石や33石の[ロードマチック]が数も多くリスクも少ないとは思うが、ビジネス機だけに使用感は拭えないものが多い。また当時としてはやはり高校生が持つにはグレードが違いすぎるというか、洗練されていて年寄り臭い印象があったことを思い出す。その点では[セイコーファイブアクタス]の初期型はまだ[シチズンクリスタルセブン]の模倣デザインの印象を受ける。

精度の調整だけで済むかどうかは、馴染みの時計店で見てもらうとして、これまた駄目元で入手した次第だが、おそらく日常は使用しないと思うと、いつのまにか気が付けば安物、いや合理的価値のコストパフォーマンスが高い腕時計のコレクターになっていたようだ。一方で、国産品の自動巻き上げ機なる商品の到着が楽しみだ。おそらく防磁対策はなされているとは思うけれど、使用前に磁気発生の有無だけはチェックしておこうと思う。時計を本体に載せてスイッチを入れて3分間回せば適正なゼンマイの巻き上げが終了する。

(追記)
付属していた自動巻き上げ機の詳細を調べると、2005年に販売が終了しており、当時の希望小売価格は¥33,600(実勢価格¥22,800)なので、いわゆるバブル経済下の海外品を含むブランドもの高級自動巻腕時計用を想定した商品であることが判明した。従って、[セイコーファイブアクタス]とは全く関係のないおまけの気がする。

まだ正常に駆動するけれど、メーカーとすれば20年前にほぼお役目は終わったというところなのか。最近の製品の多くは本来の性能よりもディスプレイ要素を重視する傾向が強いことを考えると、それとは逆の機能優先の商品設計に伴う製造原価の高さが「あだ」となったのだろう。

(メモ)商品到着後に確認する事

250098b_ [シチズンクォーツ]
・未使用の確認:保護シールなし、未使用に疑問点なし
・精度差:問題なし
・経過観察:本日で10日目、問題なし

[セイコーファイブアクタス]
・動作と精度の確認:動作問題なし、カレンダー切り替えOK、
 精度差+45秒/日程度 OK
・キズ、スレ、腐食の確認:ラグにわずかな曇りあり、裏蓋にわずかな
 スレあり、ベゼルに小キズあり、ガラスは交換済み、エッジの
 透過スペクトルあり(クリスタルセブン似)
・スレ、キズ修復の可否を確認:ラグ曇りと裏蓋スレは超微粒子
 コンパウンドで修復可、小キズは軽減程度
・革バンド:ノンブランド要交換、メタルに交換
・経過観察:本日で10日目、問題なし

※ 目視では目立つキズおよびステンレスの曇りはなくなった。風防ガラスが新しいため、無傷の文字版が美しい。クリスタルセブン似のガラスエッジの透過スペクトル(発色)が当時の雰囲気を再現している。諏訪精工舎製の上位グレードの[セイコーファイブアクタス]とは言え、高校生を対象とした1970年製の安価なシリーズとは思えない、キングセイコーの同時期のモデルを意識したデザイン品質だ。現在ではほとんど商品価値のないものだが、筆者の思い出の中では[シチズンクリスタルセブン]に次いで影響力のある腕時計で、このことがいわゆる高級腕時計とはおよそ無縁な理由だ。

250103_ ステンレスバンド(幅18mm)は[セイコードルチェ]と同じなので、付属していた社外品の汎用黒革バンドからドルチェの予備ベルトの1つに変更してみた。悪くはないがケースのベルトエンド部分が同じストレートなのに、メタルエンドと今一つしっくりとしない。調べてみると、どうもオリジナルベルトは革ベルトのような気がする。

実は[セイコードルチェ]のオリジナルベルトも茶色のワニ押し型の革ベルトだったが、現在はチタン色のメタルメッシュに交換しているので、2台の時計で供用できるように、セイコー純正の革ベルトを注文することにした。

これで[セイコーファイブアクタス]のオリジナルの雰囲気が再現できていると思う。もっとも、「茶色」のワニ押し型の革ベルトの選択肢はなかったかもしれないが、もとより筆者は腕時計に関しては革ベルトの「黒」を着用した記憶がないのと、すぐにくたびれる革素材は特に学生時代には贅沢品という感覚だった。

確かに、純正品の本革時計バンドは良い造りとは言えかなり割高だ。はっきり言って腕時計の価格を超えるので、ドルチェとの共用を前提に納得した次第だ。

ところが、ドルチェに装着してみると蘇るオリジナルスタイルで、すっかり気に入ってしまったのだが、さすがにもう一つ購入する決断はできず、仕方なく[セイコーファイブアクタス]の方はノンブランドもので済ませることにした筆者はやはり小心者だ。

250105_d 250107a__20251001094301 ノンブランドものだと価格が1/3~1/4程度だが確かに違いは明白だ。厚みやケース側の縫製処理など、細かな点でオリジナル製の方は製作手間が掛かっているのがよくわかる。バックルは2箇所留めワンプッシュリリースで材質や品質に大きな差はなく、コストパフォーマンスは良い。やはり純正品は「SEIKO」の刻印が価格の何分の一かを占めているような気がする。

本革製の腕時計バンドは40年ぶりくらいになるので、「Dバックル」には少々驚いている。ご存じのとおり、ベルトの傷みは留め金部の折曲げで革が劣化してくるのがほとんどだ。これは如何に丁寧に使用していても避けようがないことなので、交換頻度を考えるとかなり割高な素材だった。

「Dバックル」のおかげで、ベルトの寿命がおそらく数倍に延びると思うのだが、それよりも軽量化という点では、ステンレスのチタン化をはるかに上回るメリットがある。ただし、腕時計のケースデザインによっては、本革製がまるで似合わないものも多い。

ちなみに、「Dバックル」の発明はカルティエのようで、現在まで若干の進化もあったようだ。その語源については、仏語ではDÉPLOYANT(ディプロワイアント)、英語ではDEPLOYMENT(ディプロイメント)になるらしく、1980年代から1990年代にかけて普及してきたらしい。

なるほど、筆者がドルチェのベルトをメタルに交換した40年前に製品付属として出始めていたということで、その時点でこの「Dバックル」のことを知らなかったのも納得できる。おフランスのことだから、もしも特許を取得していたとしても、20年後には汎用品が出始めて現在までさらに20年だから、もうほとんど一般化していると考えて差し支えない。

2025.08.27
自動巻き上げ機を試す(海外組立品のおまけなのであまり信頼していない)
予想していたよりも本体が大きい。円筒の外径がφ142mmで、装着する時計が2本と3本で円盤部分を交換するようだ。時計のフォルダーはネジでバンド内径を調整できる構造で好感が持てる。制御基板はDC7.5Vが入力されており、そのあたりの電圧でDCモーターを駆動させている。減速ギアーボックスへのモーター軸動力はφ30mmのゴムベルトで伝達される構造のため、動作音がきわめて静かな理由がここにある。それは、かつてのベルトドライブのプレーヤーを経験していれば、何の不思議もないことだ。ゴムベルトは今はなき「カシオProTrek」の裏蓋パッキンの残り(20本)が流用できるので、この先の故障対応も問題ない。

部品の材質はほとんどがプラスチック製でネジ止めの精度も普通だ。風防ガラスの枠とフォルダーがステンレス製になっている点が唯一高級感がある。スイッチ類および電源端子も汎用電子パーツで、ACアダプターはメーカー名のラベルこそ貼ってあるが、7.5V 500mAの汎用海外製品に酷似している。回転モードが全部で4パターンあり、多種の自動巻腕時計に対応しているようだが、基盤設計は一昔前の雰囲気があり、保護回路が見当たらないかよくわからない。内部を撮影するほどのものでもないので画像は省略するが、見たところコンデンサーの劣化とベルト切れが一番心配なところだ。この先の故障は空回りで止まるか、煙が出て止まるかのどちらかのようだ。

現在の価値としては1万円までの類似品と大きな差はない気がする。やはり発売当時はバブル期という価格だった気がするが、発売時に特許出願No.が記載されているので、類似品の製作が出回るまでのわずかな期間は独占販売だったかもしれない。なお、本製品の販売会社は現在もファッション関連商品の企画・販売促進事業を営んでおり、当時はいわゆる高級アクセサリーの関連商品の1つとして販売していたようだ。当然ながら自社ではメンテナンスはできない。おそらくゴーストの会社があったような気がする。

今回の分解ではギアボックスのグリスアップ、DCモーター軸受けの注油、配線ターミナル端子2箇所の接点復活剤塗布、で一応の整備を行って延命措置を図っておいた。DCモーターは日本製の模型用に見えるので信頼性は問題ないと思う。

勘違いしていた自動巻き上げ機の基本機能
筆者は今回の製品を手にするまで、一般的な製品「自動巻き上げ機」の基本機能を勘違いしていたようだ。これまでこの製品は自動巻腕時計のゼンマイをフルに巻き上げるためのものだと考えていた。実際、現行製品のほとんどはこのタイプだ。ところが本製品の説明書を確認してみると、最小限のゼンマイ巻きにより運針を維持することにあるようで、巻き「上げ」という響きの早とちりだった。

 ①左右交互回転:5分間左右交互回転 計10分間 → 停止2時間50分 → 再始動回転
 ②左右交互回転:10分間左右交互回転 計20分間 → 停止3時間40分 → 再始動回転
 ③右回転:15分右回転 → 停止2時間45分 → 再始動回転
 ④左回転:15分右回転 → 停止2時間45分 → 再始動回転

250097_ ということで、カレンダー付きの[セイコーファイブアクタス]を「自動巻き上げ機」にモード②で装着して、動作維持が問題なく行えるかどうかを今日から試している。もし、だめならば③、④を試してみる。はたして初期の自動巻機構でもうまく「運針維持」が行えるかどうか楽しみだ。

「自動巻き上げ機」のガラス蓋の透明度および底鏡にはくもりが全くないので、格納した時計の前面に何も無いように見えるのは想定外にうれしい。最初はおまけと思っていたが、これは使える商品だと実感している。ステンレス製のフォルダーも安定度が非常に良い。

2つ並べてわかったが、両方の腕時計の風防ガラスはともに外面はフラット仕上げだが、現行品の左[セイコーオートマチック]はハードレックスなので、正面からでは反射を抑制しきれず透明感がややぼやけるのに対して、[セイコーファイブアクタス]のクリスタルガラスはどの角度でも透明感が同じなのはさすがだ。おそらく、ガラスの内側が凹状に湾曲している最高グレードの風防だと思う。

磁気発生のチェック
「自動巻き上げ機」本体で磁気を発しているのは、唯一DCモーターの筐体部になる。基板にはコイル等の回路がない。そこで、本体の内外で磁気の様子をチェックしてみると、下段ユニットのモーター位置外側(8時方向)に限って磁気が感知された。腕時計がセットされているのは上部ユニットのフォルダー部になるので、この位置だとかなり磁気の反応が弱まっているようだが、完全に磁気なしの状態ではない。

フォルダー位置での磁気の様子だが、8時方向で磁石の針が15度振れる程度の磁場が生成されている。これはスマートフォンを手にした時の1/3程度の磁場なのであくまでも筆者の判断だが、この程度であれば腕時計の帯磁しやすい鋼鉄部に影響があるとは考えにくい。従って、長期の使用は可能という結論だ。

比較的コンパクトで、モーターとフォルダーがかなり接近している製品だと、DCモーターの磁気の影響を直接的に受けると思うので、これらは少し気になるところだ。しかし、これらのほとんどはかなり粗雑で安価な製品のようなので、まあ1万円以下のものをディスプレイ用のケースとして購入するのは、磁気は通電の有無に関係ないので避ける方が無難だ。そう考えると、本製品は数あるなかでも開発コンセプトはしっかりしている。

どうしても心配であるならば、気休めに防磁シート(カード用)をDCモーターの上部、またはフォルダーの下にに貼り付けておくのも良いかもしれない。そのうちに試してみようと思うが、この防磁シートそものの性能が今一つブラックボックスだ。

②左右交互回転:10分間左右交互回転 計20分間 → 停止3時間40分 → 再始動回転
 → 24時間経過:2台とも順調に駆動している 8/29
 → 48時間経過:2台とも順調に駆動している 8/30
 → 3日目 : 2台とも順調に駆動している 8/31
 → 4日目 : 2台とも順調に駆動している 9/01

上記のモード②で55年前の[セイコーファイブアクタス]も問題なく運針が維持できているようだ。

・・・つづくもどる

2025年8月21日 (木)

1979年製セイコークォーツ懐中時計(備忘録)

02__20250815110801 保管庫にある祖父の遺品になる手巻き懐中時計を久々に巻いて、比較的大きな音の歯車音を聞いていると、普段腕時計をあまりしないのと、スマホも自宅によく忘れるのでこれをカバンに入れておきたくなった。

と言っても、手巻きの懐中時計をカバンに入れて持ち歩くのは重くて不合理なので、消耗品クラスの電池式クォーツ懐中時計を探していたところ、46年前の長期保管品を見つけた。文字盤のデザインがシンプルで気に入ったのと、10日前に電池装填で動作確認済みということなので、不安要素は数々あるが駄目元で商品を注文した。

250085_ 駄目元とは即ち、送料込みで汎用時計バンド程度の消耗品価格だったことを意味し、もとより商品としての価値を見いだせないものだと思う。今さら現行の懐中時計を新たに購入する気はないが、これならば結果がどうあれ納得の範疇だと思った。

ケースサイズは前述の[SEIKO Automatic]よりふたまわり小さな、直径37mm、厚み8mmで、2台のソーラークォーツ腕時計とほぼ同じだ。カバンに入れっぱなしで2年間駆動という予定だが、はたして現物の程度がどうかだけが気になるところだ。

長年の日焼けとも思われる文字盤の雰囲気だが実際のところはわからない。だとしても大した気落ちはなく、とにかく正常に駆動し続けてくれることを願う。今回も「安物買いの何とやら」になるリスクが高い買い物だ。

現在、懐中時計が必須なのは鉄道運転士ではないかと思う。運転視野内での確認が容易で精度と耐磁性能を有し、長期駆動を具備しているものが求められるらしい。そしてストラップはチェーンではなく「編み紐」だ。

市販の懐中時計+チェーンという組み合わせは、ズボンにクリップを固定して、アクセサリー要素を組み込んだ時代のなごりだと思う。実際に、チェーンを付けたままカバンなどに入れて持ち歩くと時計本体にスレキズを付ける原因になるので、実用的な観点からすると「編み紐」が正解だ。と言うことで、[ミシン工房]に鉄道時計と同じような編み紐を注文しておいたので、時計本体が到着する際には間に合うだろう。

商品が到着、謎の時計屋さんありがとう
250091_1979 送料230円のおてがる配達ゆうパケットで駆動している懐中時計が到着した。およそ時計とは思えない扱いの荷物でやってきた。電池装填から2週間ほどが経過しているが、一応時刻は合っているようでひとまずは無事に手元に届いたということか。

まあ、西の大陸からやってくるよりは安心かもしれない。これでもって発送元が考える荷物の価値観のすべてが理解てきる。しかし思いのほか美しい状態で、不安が払拭されるどころか驚きの方が大きい。一番の驚きはラウンドガラス風防のエッジカットが昔風で最近では見られない仕上げだ。

ステンレスケースやガラス風防にスレはなく、使用感が全くない保管品とおぼしきものというところだ。今後、バッグのポケットに出し入れすると、ステンレスケースには間違いなくスレが付くと思うが、それすら惜しいくらいの美しさで、厚みからしてもほぼ腕時計という様相だ。

文字板の色は銀色で見方による反射ムラが色あせに見えていたようで全く問題ない。裏蓋を開けて点検してもよいが、知らぬが仏ということもあり、機嫌良く駆動している間はそのままにして、次回の電池交換の際にチェックしてみよう。謎の時計さん本当にありがとう。

[ミシン工房]へ注文していた鉄道時計用の編み紐だが、濃紺で長さをバッグ用として30cmで仕上げている。当面はこの編み紐で使用することにして、付属のチェーンは再び保管することになる。おそらくこの先で取り出すことはない気がする。ということで、46年前の保管品懐中時計の一件は致命的なリスクを回避できたようだ。

我が家にはこの手の使い捨て価格の時計が、洗面所の鏡やキッチンの棚、車のメーターパネル横等に散らばっている。それぞれが意外と健在で、定期的な電池交換の際に改めて便利さに気づく。

当時のシチズンクォーツ(備忘録)
上記の懐中時計を探し当てた際に、どうも気になる商品、具体的には記憶に残るクォーツ腕時計を見つけた。というのは、1979年に購入した[セイコードルチェ ]を思案しているときに、当時の現行品の[シチズンクォーツ]を手に持って、できれば両方を買いたかった記憶がある。それは1979年時点ではほとんど見かけなくなった、かつての高校生時代に憧れていた「クリスタルセブン」の風防ガラスカットの面影をこの[シチズンクォーツ]にみたからだ。(別記事に続く)

つづく(もどる

2025年8月15日 (金)

軽量カップ:1合と0.5合のおもてうらカップ

02__20250815110801 250083_ この軽量カップと同じで形が角形のものが最近入れ替えた炊飯器に付属していた。この軽量カップを細君が気に入っていたので、餅米袋や豆袋用にもうひとつ欲しいとの要望で購入したものだ。

ダイソーにもおにぎり型で同様のものが販売されているようだが、こちらの方が炊飯器付属のオリジナルの使い勝手に近い気がする。

確かに今までにない発想の計量カップで、特にお米の場合には重宝するらしい。つまり毎日のことはできるだけ考えない動作で物事を処理したいという、本能的なところを再発見したらしい。

一合枡を使用していた昔はどうしていたのかというと、枡の上部1辺を回転軸にして底の角が見えるまでこぼし落とすと残りが0.5合になる。昭和の主婦ならだれもが知っていたことだ。だから計量容器は枡が用いられていたわけだ。

お米屋さん、豆類の穀物屋さんでは、1斗袋、1升枡や5合枡で計量販売するのが常で、重さで販売するようになったのはいつ頃からなのだろうか。おそらく筆者が生まれた頃あたりに制定された計量法の施行後だろうと推察する。これはバネ式はかりの普及と密接な関係があると思う。

250079_10年前の掃除機すき間ノズルを注文
かつて一般的だったホース付きのサイクロン掃除機は高性能だったが、重くて邪魔という細君の評価で数年前に充電式スティックゴミステーションに取って代わった。

ということで、現在は[日曜工房]でその余生を送っているが、すき間ノズルがどこかへ行ってしまったので、純正品を改めて注文するはめになった。もっとも、比較的安価で提供されていたのでほっとしてるところだが、こういった付属品は細君の記憶ではこれまでも一度も使ったことがないとのこと。

倉庫やガレージでは家庭と違って砂ほこりが舞い込んでくることと、高い箇所の掃除も日常的に発生することから、これらのすき間ノズルは必須になる。

特に、車内のカーペットはシート下などの掃除にはすき間ブラシがないと話にならない。と言うことで、[日曜工房]では回転ブラシの標準ノズルよりもこれらの出番の方がはるかに多い。

2025.08.22
すき間ノズルをようやく装着
250093_ ブラシ付きの長手ノズルの方が、対象としている本体の型番と違っていた。もとよりブラシは本体ハンドル部に最初から付属している折りたたみのものを使用するようだ。

しかし、すき間ノズル+ブラシ付きが欲しかったので、この製品を本体ホースに差し込めるように径違いソケットを用いて、むりやりオプションノズルに改良してみた。

これで車のシート下のほこりを効率よく掃除できる。最近のハンディークリーナーなら全く問題ないのだろうが、かつての一般家庭用のホース付き掃除機では、このような場所の掃除をあまり想定していなかった気がする。

先端のブラシは着脱式だがら、かなり狭いすき間(座席シートとセンターコンソールの間など)も簡単に届く。ETCが普及する前はこのすき間を定期的に清掃すると、必ず小銭や領収書が見つかったものだが、このあたりのシートレールの内外は今では気にならないだけにほこりの山と化している。

・・・つづくもどる

2025年8月10日 (日)

CASIO Standard Watch:中高生用アナデジ

02__20250810122601 250075_ 30年以上2年おきに電池交換を重ねていた「CASIO ProTrek」の液晶基板が先月壊れて、この種のタフボディウォッチの後継を探していた。近年での使用目的が屋外運動や外廻りで汚れ作業時に時刻を知るだけのため、スポーツウォッチとしての付加価値を求める必要がないわけで、タフなアナデジのスタンダードで十分だという気がした。従って、電池交換が不要で10年間くらい動き続けてくれればそれで良い。

というわけで後継品は安価な中高生用のソーラースタンダードで済ませることにした。当然ながら30年前の[ProTrek]に比べると樹脂風防など高級感は全くないが、時計としての最低限の機能は整っており堅牢さも問題ない。

アナデジの少し面倒なところはそれぞれの時刻合わせだが、秒針がないのでデジタルで時刻合わせを行うとアナログ針が自動で追従してくれるらしい。一日の大半が室内駆動状態になると思うので、はたして室内照明だけで充電が追いつくか少し心配だ。

250080_protrek穴あきベルトは不便だ
コストダウンの極みは樹脂穴あきベルトだ。革ベルトと違い湾曲の癖がついているのでどうも扱いにくい。毎回止め穴を探す必要があるのは不便だ。そこで、30年間使い慣れた[ProTrek]のチタンベルトのサイズを測って見ると、幅が全く同じだったので早々に付け替えることにした。これで、使い勝手では元の[ProTrek]と同じ装着感が蘇った。

30年間以上比較的無造作に扱ってきた[ProTrek]だが、チタンベルトはほとんど目立つキズがないのはさすがだ。止めの軸棒だけ新しいベルトのと交換して、この先も問題なく使用できそうなのがうれしい。本体はおそらく半分くらいの重さになったので、手首へのフィット感がさらによくなった。

本製品はアナログ時刻合わせがデジタルと連動しているのでリューズがない。その分だけ本体の機密性の保持がよい。長針は20秒単位で微動送りするようだが、5秒サイクルのデジタル秒針グラフィックの意味が今一つ理解に苦しむ。

高校生の頃に止めどもなく腕時計が欲しかった
はじめて腕時計を持った高校生の頃、同級生は皆高級腕時計をしていた。ただ筆者は当時流行の名機[シチズン クリスタルセブン]を買って欲しかったことを思い出す。エッジのカットがプリズムのように輝くそのガラス風防にあこがれていたが、結局は親戚の誰かのお下がりで高校生活を過ごした。

250078_dolce ところが大学生になると不思議なもので、自動巻・防水・ステンレスバンドの定番腕時計がどうも煩わしくなってきて、道楽な先輩が所持していた[LONINES]や[Omega]の薄型手巻き時計のお下がりをとても気に入っていた記憶がある。

さすがに社会人になる頃にはもう少し謙虚な腕時計を持とうと、給料を全部使って買った初めての新品時計が[SEIKO DOLCH]だったわけだが、1979年に購入後現在もまだ動き続けている。ちなみに、先の[CASIO ProTrek]は[LC/80]を購入後の勢いのような動機で買い求めたもので、それはそれで目的別としては良かった。

現在では普段使いの実用腕時計はほとんどが太陽光発電タイプの、三針電子・電気時計になってしまったが、機械式ハイビートの高級腕時計の1本くらいは持てる余裕も出てきたにもかかわらす、なぜか時計に関しては付加価値の必要姓をあまり感じない。

ミニッツリピーターと街の自動販売機
個性的な高級腕時計の代表格になるミニッツリピーターのハンマー音をこよなく愛する知人が嘆いていたことを思い出した。この世界三大複雑機構のひとつには確かに憧れる気持ちが十分理解できる。個人的にはパーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)とトゥールビヨン(姿勢誤差を解消する機構)の方がより興味をそそられるのだが、せいぜいハイビートまでが筆者の購入納得範囲だ。

その知人がどのように普段から腕時計にキズを付けないように注意しているかを聞いた際に、どうしてもうっかりしてしまう困りごとがあるという。それは、自動販売機の飲料を取り出す際に時として無意識に左手を使用することで、これが腕時計にとってきわめて危険な行為らしい。

きき手に腕時計をはめないのは、腕時計を損傷させるリスクを考えての一般的な習慣だが、自販機は右手でコインを入れて、左手でボタンを押してそのまま商品を取り出すのがもっとも合理的な手の動きに設計されている。この設計の罠に時としてハマるということだ。なるほどそれはあり得ると思うのだが、そもそも海外の高級腕時計のメーカーは、時計をはめた手で自販機の逆フラップ扉に手を突っ込むことなどおよそ想定していないと思うのだが。

筆者は本格的に腕時計をし始めて56年だが、これまで時計風防やケースを傷つけた記憶が全くない。それは[ProTrek]でもおなじことで、手巻き時計のガラスの内側が曇った経験はあるが、その際にはそれなりの対応で問題なく復旧させてきた。昔の機械式と違ってクォーツにより耐衝撃性能が格段に向上したことで、腕時計を外さなければならないシーンがほとんどなくなったことが、見るも無惨なキズだらけの腕時計が世間にはびこっているのかもしれない。

駐車場で隣に傷だらけの車がいると駐車位置を変えようと思うのと同様に、手元をみて無神経に痛んだ腕時計をみたときには、その足下をみれば大抵は納得できる。腕時計は価格ではなく使い方だと常々思っている筆者の独断だ。

想定外の[CASIO]の結末
ソーラースタンダードのアラームが一切鳴らない。アラーム・時報の両方が反応しない。CASIO製時計のボタン操作は手慣れているが、稔のために取扱説明書のとおりアラームを設定しても鳴らない。販売店に事情を説明して本日返品手続きを済ませた。国内検査をスルーしている安価な海外組み立て品と思われるので、ある程度の確率での初期不良品は致し方ないのかもしれない。

数千円で[ProTrek]の代替え品を見つけた気分でいたがどうも運の悪い話だ。腕時計としては確かに価格グレードが低すぎる感もあるが、もとより高級腕時計にあまり興味のない筆者だが、これで「CASIO製」が手元から消えることになりそうだ。

250082_ 販売店の対応では、同型番商品の手配を当日にできるとのことだが、何かつまずいた気がしたのでとりあえず返金対応を行い、同日に新たな腕時計を注文することにした。今度は少し発想を変えて、手元の2台ある実用ソーラー(ステンレス&チタン)のうち、どちらかを[ProTrek]代わりに下ろすことにして、少し気の利いた実用時計を別途注文した。

話は少し逸れるが、「チタン」というと、右画像のような色合いをイメージするが、もとよりチタン鋼は銀灰色とおもうのだが、どうも一般的には着色してマット仕上げにしているようだ。一方で、ステンレスは高価な硬質のものを除き、普通はマット仕上げか鏡面の一歩手前あたりの刷毛目処理で仕上げているのが多い。

この2つ、全く同じムーブメントだが左のステンレスは98gで右のチタンは60gなので、この差は腕時計において非常に大きな違いになる。つまり、普段使いは[ProTrek]と同様にスレキズの付きにくいチタンの方にするのが合理的である。なぜ同種のものが2つあるのかは、たぶんお気に入りを迷った際に両方を購入したのだと思う。

250089_regno ところで、早朝暗いうちに散歩に出かけた時にソーラーチタンの文字盤が常に発光していることに4年目にして気付いた。静止状態になると消えるかと思ったが、どうも常時発光しているようだ。文字版が真っ白ではなく生成りなので個性的だと思っていたが、これにはさすがに驚いた。

説明書を再確認すると蓄光塗料が施されているらしい。発光時の視認状態なのだが画像のとおりで、カシオのライトボタンと違い非常に明瞭だ。はっきり言って早朝・夜間はこれに限る。

さて、新たに注文した腕時計だが、使いたい時だけ動く腕時計、つまり普段は止まっていても 気にならない自動巻機械式時計を1台備えることにした。まあ、学生時代を思い出しての機械式だが、上を見るときりがないので、これまた最低クラスの実用品を試してみる。

「安物買いの何とやら」という言葉もあるが、なんと言うことはない、50年以上前に使っていた汎用品から基本的性能はほとんど進化していない元祖[SEIKO Automatic]の6ビート耐久品で、62年の実積がある機械式の中でも優れたコストパフォーマンスの品だと思う。

時刻の精度は日差+45秒~-35秒で、クオーツに比べると別次元の曖昧さだが、これさえ許容すれば24石の大量生産によるパーツの国内組み立て品なので、品質がある程度安定している。そして、10気圧防水の蓋を開けない限り、故障知らずで長持ちする実積と経験がある。

250081_ 実用品とは言え、φ42.0mmで163gもあり、針とインデックスにルミブライト処理がなされてビートメモリの文字版などはクロノグラフ風の大ぶりで、厚みも11.6mmというのは、組立作業性の良さでコストダウンを図った設計に見える。筆者のように、手首廻りの実寸が18cmくらいある太さでないと似合わない大きさだ。

クォーツの軽量コンパクトが当たり前の現在では、普段使いではさすがに違和感がある。ただし、おそらく止まっている時間の方が圧倒的に長い気がするが、機械式でも動かし続ける方が良いと言う話も聞くのも少し気になる。もっとも保湿ガラス庫にある祖父の60年前の手巻き懐中時計は今でも思い出した時にリューズを巻くと快調に動くから不思議だ。

本品のリューズを手巻きして放置した場合の稼働時間は41時間ということで、1回のフル充電で数ヶ月稼働する太陽光発電クォーツとは、まさに機械と電子のエネルギー単位差を実感する。

機構はレトロだがデザインは古さを感じない無難な日本スタイルの部類で、見せる時計ではないが、見えてしまうボリュームだと思う。従って、そのうちにステンレスケースを超微粒子コンパウンドで完全鏡面に仕上げて、見違えるようにしてみようかとも企んでいる。

この[SEIKO Automatic]を見て気に入ったのは、学生時代に先輩から譲り受けた[ユニバーサル 裏蓋スケルトン]を思い出して、何ともおしゃれの奥深さを思い出したからだ。後年[UNIVERSAL GENEVE(2針)]は[SEIKO DOLCH]を購入した際に、唯一あこがれの手巻き薄型の世界最高峰の逸品だ。

金属バンドの調整サービス
腕時計を実店舗で購入時にはバンドの調整サービスが当たり前だが、近年のネット注文ではどうだったかと思い出すと、ワンタッチ調整バンドの腕時計ばかりだったので納得した次第だ。

ところが、今回の[SEIKO Automatic]はバンドのコマを外すタイプのようで、自身の左手首の時計装着部での周長をもとに、バンドの調整後の長さを指定して送ってもらうシステムになっていた。

つまり、最終確認なしの1回きりの調整サービスなので、指定寸法の入力は手持ちの何個かの金属バンドを実測して妥当な値に落ち着くまでは少し手間取った。というか、そこまでの準備で指定寸法を指示するならば、指輪の計測棒のようなバンド計測柱の自作が必要になるのかとも考える。調べてみると、厚紙を丸めて自作しているユーザーがいるようで、暇があれば製作しておこうかと思っている。

2025.08.22
SEIKO Automatic 2週間装着
常に右手首に時計の存在感がある。だからと言って邪魔ではないので時計としてはこの大きさと重量感は問題なさそうだ。1970年代の「Automatic」は振り子がゼンマイを巻く音がしたものだが、今のものは全くの無音だ。それだけを見ると完成度が上がった気がする。

ほぼ50年ぶりの機械式運針の眺めだが、クォーツに慣れきってしまうと6ビートでもハイビートのような印象を受けるところが不思議だ。それよりも、オープンハート(9時方向の窓)は筆者好みだ。かつて学生時代に海外製の文字版スケルトンの手巻きをしていたころを思い出す。

生活防水対応なので、夏場の汗が時計に染みこむ心配がないのが良い。この点では[セイコードルチェ]は困りものだ。昔は汗よけシートをバンドに通していたものだが、そこまで時計に気遣う時代があったことを思い出した。当然ながら手洗いの際には時計を外すのが必須だったから、日本国中あちこちで時計の忘れ物が頻発していたなんて信じられない時代だった。実際、学生時代の間だけでも4~5個の時計を拾得して届けた記憶がある。

最初はあまり好みではなかったブルースティールに蛍光塗料が埋め込まれた針のデザインだが、ステンレスに焼き入れをして発色しているこのブルーは、一見したところダークグレーのステンレス色だが、太陽光のもとでは見事なブルーに発色する。どうも近年の流行らしいが、なるほどこれもまた魅力として映る理由が理解できた。ただし、あくまでも筆者の好みではない。

精度についてはカタログ値(日差+45秒~-35秒)は妥当な情報だと思う。というのはやはり駆動部が受ける重力の影響により精度が毎回変化する。一般的な傾向としては放置しておくと進み具合が大きく日差+45秒を超えるが、日常活動状態であれば精度はこれの倍近くになるようで、カタログ値内に収まっている。現行販売セイコー製品でもっとも安価な商品のわりには納得の結果だ。こういうのが基本性能というものだろう。

250086_lc_80LC/80]のメーターパネル横に設置してあるアナログ時計も重宝しているが、運転中に時計を見るのは、絶対にアナログ針でなければ意味がない。

この時計の電池寿命は1年少々でその都度交換しているが、車の振動と温度変化に耐えてすでに4年くらいが経過している。この手の時計で金属ケースのガラス風防という製品は滅多にお目にかからないが、海外メーカー製でその分だけ思いのほか高かったことだけは覚えている。

それだけに車内レイアウトで違和感がないのが気に入っている。とにかく購入する時計はアナログ以外は考えられない筆者の習性だが、日常生活でデジタル表示の方が便利なのは、温度管理のモニター画面くらいかと思う。

しかし、かつての機械式時計が車に装着されていた頃に比べると、クォーツ時計になってからの時計に耐久性を感じたことがないのはありがたい。

車内の急激な温度変化や振動を考えると、機械的な精密機器を車内で使用することはおよそ考えられないのだが、そう言えばスピードメーターのワイヤーが切れるなどという故障も懐かしいものだ。

2025.09.10
特別備忘録:セイコーCXVE079 機械式自動巻腕時計の個人的な後悔
250099a__20250910213101 使ってみないとわからないこともある。1ヶ月が経過した[CASIO ProTrek]の代替えとして新しく購入した[セイコーCXVE079]だが、いろいろと不満が発覚してきた結果、最近では普段使いの自動巻腕時計は本製品ではなく、思い出の品として見つけた55年前の[セイコーファイブアクタス]という皮肉な話だ。

購入前から風防ガラスがハードレックスであることは承知していたが、完全フラットで厚みも均一のガラス板であったことが意外な結果を見た。透明度と硬度は実用レベルで問題ないが、反射が強烈で如何様にも避けられないのは価格相応という事実を見せつけられた思いがする。[CASIO ProTrek]もハードレックス風一枚ガラス板だったが、風防ガラスに求めるものが異なる。

その他の精度等の機能・性能には特に気になるところはないが、スポーツウォッチのように堅牢なダブルロックのステンレスベルトのプルと引き起こしの複数操作が煩雑なのと、ベルト重量が異常に重いのに驚いている。取り外されたベルトの2コマが10gもある。全体的なベルトの品質に関しては手抜きが感じられないのはよいのだが、ムーブメント機能とベルトの堅牢さのバランスが納得できない。

次に、オープンハートの位置が筆者の生活時間帯には合わない気がする。最も気にする時間帯が、午前8時から10時のあいだで、夜は腕時計を外しているが同じような時間帯が頻度の高いワッチタイムになる。ところがその時間帯の短針位置にちょうどオープンハートの窓があり短針が非常に見づらい。筆者には7時の位置にオープンハートがあった方が合理的な気がする。

一つでも特徴的なことでお気に入りがあれば、安価な製品であってもそれなりに愛着がわくものだが、[CASIO ProTrek]並みの堅牢さの造りに気をとられ、オープンハート機械駆動という「見る」から「観る」腕時計にしたことへの深読みが足らなかったことを後悔している。このオープンハートの円形開口も文字版をレーザーで切りっぱなし状態で、横から見ると文字版の材料断面の層が丸見えなのはどうかと思う。文字版と言えば、「Automatic」がイタリック体という意味が理解できない。と言うことで、筆者としては珍しく買い物の失敗に気落ちしている日々だ。

異例の買い換え
本記事では多くは語らないが、[セイコーCXVE079]は一大ブランドメーカーのおまけ的な製品で、随所にコストカットに繋がる手間が省かれている。しかもそれが実に巧妙だ。裏蓋のステンレス部分はプレス加工がうかがえるし、ベゼルの内側は切削のままで、ガラス研磨は工業用平面研磨の連続でレンズ磨きの三次元研磨機は使われていない。つまり、風防エッジは30角形になっている。

ハードレックス・ミネラルガラスは一般的に断面を見せない。それは屈折率やスペクトル分光の違いからか、どうしても白濁した青みを呈するからだ。これがクリスタルガラスやサファイヤガラスのようにカット加工に向かない理由だ。ところが、本製品は30角形でエッジ加工の手間を省いたため、ベゼルとのすき間が大きくなり結果としてエッジ断面が見えてしまったことだ。

これはハードレックス・ミネラルガラスの加工設計の失敗で、この一点が機能・性能面ではコストパフォーマンスの優れている数々の良さを完全に帳消しにしてしまった。これは残念というより若干の怒りを覚えることになるのは、このガラスエッジのミスをカタログ写真ではわざとぼかしていることだ。(上記画像左下)そこまでして安価な製品を販売する意味があるのかという点については、かつての高校生向けの[セイコーファイブアクタス]が、その実はビジネスユースの[セイコーロードマチック]をベースにしていた55年前の頃とは明らかに社風が異なる。

ここまで知っては、残念だが気分的には本製品はお蔵入りで、異例の買い換えを決断したことは実に無駄でばかげたことだと思うが、この歳にして深く反省している。今となっては現物をみていればすぐにわかることなのにという後悔もあるが、今回ばかりはカタログ写真の巧妙な加工を見抜けなかった自身のおごりが原因で、ちょっと写真を趣味にしている自負が裏目にでた感じだ。

と言うことで、[セイコーCXVE079]の不満点をおおよそ解消できる他メーカーの代替え品を速攻で注文した次第だ。今度はさすがに現物をみて問題のないことを確認済みである。そして、手にした感触もカタログでの想像と差違がないこともわかった。どうもここのメーカーの正直なところは、筆者が高校生の頃のイメージと何ら変わりがないようだ。

この歳になると文字版はホワイトが好みだが、この価格帯では購買層の年齢が若いためか、ネイビーとブラックの2種類しかなく、好みのネイビーを選択したのだが、この色の文字版は初めてのことになる。曲面仕上げの風防ガラスと一体化しているベゼルのデザインが古典的に洗練されている印象で、実用性の基本がおさえられている。

デザインが古典的であるが故にケースサイズ40.0mm(セイコーCXVE079は42.0mm)の現代風イメージとのマッチングに少し冒険が見受けられるものの、プッシュ式三つ折りバンドも使い慣れた形式で、何よりもオープンハートの窓が筆者好みの7時位置になっているのが良い。
250104_
商品が届いて安堵している
古典的なデザインの香りというものの安心感はなんだろうと思う。別記事の「1976年製シチズンクォーツ」でも述べたとおり、若い頃に初めてまともな腕時計を思案していたときに、最後までここのメーカーの古典的な雰囲気があきらめ切れなかった記憶が、今でも筆者の感覚の中でいきづいている。きっと、その根底には高校生の頃に憧れていた[シチズンクリスタルセブン]の強烈な印象が焼き付いているだと思う。

250106_ ただし、シチズンも約25年前に販売した[クリスタルセブン 復刻版]で少し価値を下げた感がある。ただし、ほとんどの市場は海外だと思うので、日本国内ではあまり話題になっていなかったと想像している。

初期のクリスタルセブンは、曲面クリスタルガラスのエッジを大きく面取りして、太陽光の透過時に現れるスペクトルが印象的だったが、復刻版(右画像)では安価に販売しようとしたために、ミネラルガラス板を用いてしまったことだ。その結果は言うまでもなく、名機[シチズンクリスタルセブン]のガラス風防の美しさは消え去ったと記憶している。

光学レンズのような見方で風防ガラスを評価するのはやや厳しい話だが、光の透過範囲で白濁が認められるガラス製品というものは完全に終わっている。[クリスタルセブン 復刻版]の風防ガラスエッジを眺めた場合、その名の由来を考慮すれば復刻版の商品価値は限りなくゼロに近い。

今回、オープンハート自動巻腕時計のカテゴリーで、セイコーのハードレックス板ガラスと、本製品シチズンのサファイヤ曲面ガラスとでは、価格帯に若干のズレがあるものの、製品に対する本気度がまるで違うのは明らかだ。ちなみに機械的精度はほとんど差違はない。

・・・つづくもどる

2025年7月31日 (木)

リアウインドウフィルムの加工(備忘録)

01__20250730211201 250070_ 新車注文時のリアウインドウフィルムだが、ハーフミラーの遮光性能が非常によい。しかし、今回リアカメラ兼バックカメラを車内側のリアウインドウ上部に取り付けているため、夜間のバックカメラ映像へ少なからず影響がある。

そこで、ウインドウの中央部の白線内側を透明にしようかと考えている。周辺部のハーフミラー遮光を残すのは、上部はロゴ印刷が、左右は寄せたカーテンが、下部は荷物室の目隠しに都合が良いということだ。

4隅の曲線処理がポイントで、ここを含めたマスキングの型紙準備に結構手間取った。開口の大きさは仮のマスキング状態で数週間走ってみて、後部景色に違和感がないことを確かめながら、2度の修正でようやく画像のような形状で最終マスキングをしようと思う。

フィルムの切り抜き方法
フィルム施工専門のショップで確認したところ、いろいろな問題のあることがわかった。

・マスキング端部をカッターで切り目を入れるのはNG、くもり止め熱線が間違いなく断線するらしい。
・ヒートガンでフィルムを軟化させながら切り出す方法もNG、経年劣化した純正フィルムはガラスと一体硬化しているらしい。
・結論として、フィルムを剥がすのはNGで、へらで削り落して剥がすとくもり止め熱線が断線する。

と言うことで、フィルム表面のミラー蒸着層だけを剥がして、透明ベースフィルムはそのまま残す方法しかないらしい。

(コンパウンドの選定経緯)
・透明ベースフィルムの透過度はまだ劣化しておらず、ミラー蒸着層をきれいに除去すれば切り抜き窓ができる。
・ミラー蒸着層は、溶剤(洗剤、アルコール、ベンジン、シンナー)では溶け落ちない。
・ミラー蒸着層を磨き落とす方法が現実的とわかったが、最後に残るベースフィルムを曇らせない方法で磨き落とす必要がある。
・ウレタン塗装修復用の[#数万]相当のコンパウンドだと、ミラー蒸着層を除去できない。
・ウレタン塗装仕上げ用の[#8千]相当のコンパウンドだと、ミラー蒸着層をなんとか除去ができるが施工性は悪い。
・ピカールの[#5千]相当のコンパウンドだと比較的容易にミラー蒸着層を除去できるが、ベースフィルムの曇りが心配だ。
・ピカールで軽く研磨したのち、仕上げ用のコンパウンドで時間をかけてミラー蒸着層を除去すれば良さそうだ。
・ベースフィルムの最終仕上げは修復用のコンパウンドで問題なさそうだ。

ルーター使用の可否判断の経緯)
・マスキングコーナー曲線部2箇所を本格的に手磨きして、ベースフィルムが曇らないことを確認した。
・マスキング直線部をやや荒っぽく手磨きしたが、仕上げ拭きを丁寧にするとベースフィルムは曇らない。
・試し磨きのマスキングエッジの最終仕上げを「ルーター+フエルトバフ」で行ったが大丈夫のようだ。
・残り2箇所のマスキングコーナー曲線部も基本的には手磨きで、仕上げにルーターを用いてみた。
・マスキング直線部は最初からルーターを用いるとベースフィルムにムラが発生した。
・当面はマスキング部に沿った帯状の範囲を最終仕上げ研磨まで手作業で行い、エッジ仕上げを完成させることに専念する。
・マスキング周辺のエッジの次に、残る面的なミラー蒸着層はルーターを使用せず手作業でマクロスポンジ+コンパウンドで仕上げる。
・曇り止め熱線に沿って、一列ずつ手作業で仕上げまで完成させながら進めるのが良いようだ。

ミラー蒸着層の磨き落とし作業は、暗いガレージ内よりも屋外の方が微妙な力加減が容易なので、毎朝30分間程度の間欠作業で気長にかつ慎重に行うのが良い気がする。とにかくベースフィルムを曇らせないことが最重要で、これに失敗するとガラス交換しか手立てがない。

2025.08.04
マイクロスポンジ+ウレタン塗装修復用コンパウンドが一番無難
ルーターを試した際にベースフィルムを傷つけたために、それ以降は「マイクロスポンジ+ウレタン塗装修復用コンパウンド」で磨き落とし作業を継続している。現在までに、透明窓の周囲と上下部分の作業終えて、熱線の幅で3本分の中央付近を残した状態で中断している。外部後方からは透明窓の形状がはっきりとわかり、すでに後方カメラの画像も前方と同じ明るさになっている。

おそらくあと2回の磨き落とし作業で透明窓範囲の全部を終えられて、エッジの細部を綿棒で手直しすれば透明窓は一応完成すると思う。最終仕上げに、ベースフィルムの脱脂を行って、ガラスコーティングを施して完成する。それら一連の残作業の終わりはお盆明けを予定している。

2025.08.05
青棒の業務用を入手
250071_ 青棒とは酸化クロムと油脂材料を練りこんで作ったスティックタイプの研磨材で、主にバフによるステンレスの鏡面仕上げに用いられる。今回のフィルム研磨では結果的には使用しなかったが、研磨用消耗品資材の在庫をみると青棒が残り少なかった。

もっとも、ホームセンターで販売されている太いチョークぐらいの大きさのものだが、これでもそこそこの価格であまり買い置きはない。

そこで、業務用の2本セットの保管品セールものを探してきた。これまでのものと品質は変わらず、重量価格は1/6程度ということで満足している。この1本は自宅の工具箱の、もう1本は[日曜工房]の棚にそれぞれあるルーターボックスに保管しておく。

2025.08.08
ハーミラー窓の磨き落としが終了
細部のエッジを整えて予定通りの窓部分が透明に仕上がった。ただし、ベースの透明フィルムの状態での窓は、当然ながらガラスだけのフロントと比較すると、わずかに透明度が劣る。しかもコンパウンドを多用しているので、非常にわずかな曇りがフィルムの素材のためか、表面の微細なスリ跡なのかの判断が難しい。

250073_ とにかく、ウレタン塗装仕上げ用の[#8千]相当の超微粒子コンパウンドでもう少し均したあとに、ガラスコーティングを行って完成とする予定だが、ガラスコーティングを塗り終わると修正が一切きかないので、下地フィルムをいかに鏡面に整えるかに奮闘中だ。

四隅の円弧をもう少し大きく修正中
型紙の曲線半径が予定よりも小さかったせいで、四隅が角張ってしまった。幅方向にはまだ余裕があるので、型紙の曲率半径を倍にして研磨落とし範囲を修正している最中だ。現状でのバックカメラの明るさは予定通りになったことと、ベースフィルムの曇りもほとんど発生していない点ではまずまずの仕上がりだ。

同日午後に修正完了
四隅の型紙を新たに製作して早々にセッティングおよび磨き落としの修正を行い、その勢いでコーティングも済ませた。

やはり四隅の曲線半径の修正は正解だ。窓ガラスの曲線と対比して違和感がなくなった。このあたりは現場合わせ的な作業でどうしても一発では決まらない。これで最初のスケッチのイメージとほぼ同じになったと思う。

250073__ ところで、最近のワゴンタイプ車のリアウインドウは、スモークがほとんどで、ハーフミラーはほとんど見かけない。ましてや切り抜き窓は時代遅れの気がする。おそらく当時の流行だと思うが、ハーフミラーの利点の一つとして、文字抜きが美しいことだ。オプション品としてはそれが魅力だったが、現在ではここまで派手なリアビューは純正とはいえ気が引ける。

まだ業務用車両だった[LC/60]から一躍「ランドクルーザー」という名を世に知らしめるようになった、[LC/80 ]としては、このようなリアウインドウフィルムのオプション設定を画策したのだと思う。ただし、これまでにこのフィルムを貼っている[LC/80]にお目にかかったことがないのも不思議だ。

HD品質のバックカメラも鮮明になったが、併せてドラレコリアカメラ(併用)もばっちり記録されているので、万が一の追突事故の証拠保存も安心できる。カメラレンズはリアガラス内側の、「C」の文字下付近でこちらを向いている。

2025.08.15
車内カーペットの掃除が大変
後部荷物室のカーペットには、コンパウンドの粉塵が飛び散っているはずだが、毛足の奥の汚れ具合がよくわからない。各種電源ケーブルの整理でシート下のレール側部のすき間にも相当のほこりが積もっているのを発見したが、掃除機本体のハンドブラシでは届かないので、強力な吸引性能のすき間ノズルが必要になる。

ところが、掃除機付属の「すき間ノズル」を紛失したようで、新たに注文しておいたそれらが到着すれば車内を徹底的に掃除しようと思っている。車内清掃を含めてお盆休みの間に本件の作業終了の予定だったが、どうも微妙なスケジュールになってきた。

つづくもどる

2025年7月30日 (水)

Wild Turkey 8YEARS(Bourbon)1000ml:バーボンウイスキーの定番もの

03__20250730174101 250069_wild-turkey-map 在庫残りの[Rémy Martin 700ml]5本と[Hennessy VSOP 1000ml]2本でおフランスのブランデーは見切りをつけることにしたので、シングルモルトスコッチの[グレンドロナック12年]がメインに切り替わる予感がする昨今だ。

一方で、バーボンウイスキーが一般的にお手頃品なのが魅力的だと知ったのは、[Four Roses]並行輸入品を知ってからだが、もう少し個性的なものを試そうと注文したのが[Wild Turkey 8YEARS]になる。右のマップの中央付近の位置付けだ。

まあ、おフランスのブランデーからすると、新大陸であおる雑穀の焼酎並みと称される一面もあり、北欧スコットランド地方からみれば、ウォッカのアメリカ版と言われるような安酒ともとれるものの、この商品はいわゆるシングルモルトに類するピュアーな8年ものだ。

要するに味わって良ければそれがすべてだと考える、合理主義で選んだ一品になる。こちらの商品も原産地ボトリングの並行輸入品が無難だと思うので、国内ではあまり見かけない1000mlボトルを試しに1本注文してみた。

あれこれと食卓に並べた小分けした洋酒類を眺めていると、3本ある「200mlフラン瓶」が不足してきたのであと3本くらい欲しいところだ。偶然にも近所にIWAKI代理店があったので、早々に注文したところだが、フラン瓶1本でもおそらく決別したおフランスのブランデーより高いと思う。

250068_wild-turkey それはそれとして、[Wild Turkey 8YEARS]の実用性本意のボトルデザインにもそれとわかる品のなさには少々困ったもので、このあたりはバーボンに共通した野蛮さが臭う。もっとも、小分けしたフラン瓶でグラスに注ぐのを楽しんでいるので、筆者とすればボトルはガラス瓶であれば何でもよい。

Wild Turkey 8YEARS 試飲
試飲とはいえダブルのストレートでいただいたが、想像していた無骨な風味ではなく繊細でバランスの良い甘口という印象だ。上記のマップによると決してスイートという領域ではないので、筆者がそもそも辛口寄りの舌をもっている結果かもしれない。

結論から言うと、バーボンウイスキーは[Four Roses]よりも断然[Wild Turkey 8YEARS]が好みだ。そして、おフランスのコニャックの追加購入から決別して、バーボンに鞍替えしても何ら不自由はない気がする。ちなみに、バーボンは一般的にアルコール度数が高く、本品も50.5度という強さだがその刺激を全く感じさせない熟成度が心地よい。

IWAKI製 フラン瓶の功罪
数年前に偶然手に入れた「フラン瓶3本」だが、保管品をご厚意で譲り受けたのでその価格についてはきわめて無頓着だった。しかしながら、いざ追加で購入しようとすればさすがに試験用器具ということで、個人ではその購入手続きの敷居が高い。

この種の製品はメーカーの完全受注生産のようで、オーダー最小単位(本製品は10本)で販売代理店が発注・買い取り後にユーザーへ納品されるため、よほど特別な理由がない限りキャンセルができないのと、掛け売りになるのでユーザーは基本的に法人であることが要求される。

フラン瓶の現物を手にすることがなければ、「Made in Japan」の注文工業製品だけに、おそらく自前で購入することはなかったと思う。それは、絶対的に新品でなければならないことにもよる。この一見無意味な贅沢も、かつてのご婦人方が愛用した「香水瓶」のことを思えば、それは比較にならないお手頃価格でコストパフォーマンスの優れものだ。

2025.08.10
新しいバーボンウイスキーが到着する
テネシーの姪の住まいへ夏休みで1ヶ月旅行していた筆者の妹が「Jack Daniel's」の工場見学に出かけて、そこでお土産を1本持ち帰ってきたらしい。まもなく頂戴することになるので楽しみだ。昨年3月にアサヒビールの販売契約が終了して、現在は直輸入品が国内でも安価に入手できるきわめて「まじめ」なバーボンだ。安価で大量のバーボンが消費される地域性と歴史の影響がそのまま国内の円安や物価上昇のあおりをものともせず庶民の味方としての代表格のバーボンだ。

在庫のブランデー&ウイスキーを小分けするフラン瓶だが、手持ちの3本では廻りきらないので注文した10本入りの箱を開封して、とりあえず「Jack Daniel's」を含めて合計5本を食卓に並べて楽しもうと思う。

Jack Daniel's Sigle Barrel
250076_jack-daniels 炭でろ過して蒸溜されたバーボンより高品質とされる、テネシーウイスキーだ。実際の品はウイスキーグラスセットのお土産用ということで、ありがたく頂戴した。蒸留所のガイドの話によると、主原料はトウモロコシだがバーボンではなくアメリカンウイスキーの定義にかなうものらしい。

アルコール47℃という仕様は明らかにトウモロコシを原料とする特性だが、呼び名がどうあれ口にした結果がすべてなので、このあたりの定義はどうでもよい。もっとも一般的な[オールドNO.7]の倍以上の価格だが、そこまでのコストパフォーマンスが得られるのかどうか、来月の開封がたのしみだ。

Royal Salute 21(緑瓶)が棚の奥から出てきた
10年以上前に息子がイギリスから持ち帰った品だが、大げさな箱の中にベルベットの袋に入ってこのスコッチが出てきた。ただし開封済みなので、あまり感動がなかったせいで棚の奥に忘れていた可能性が高い。

この頃は[The Macallan 12years]一筋だったので、おそらくこれには到底太刀打ちできない平凡さだった気がする。いずれにしても当時を思い出して、残りを干してみようと思うが、かなりの落胆を覚悟した方が良さそうだ。

250077_royal-salute-21 シーバスリーガルと密接な関連性のある発祥だが、やはりスコッチを名乗るのはどうかと思うような気がしたのを思い出した。げすな評価だが、名前とボトルデザインがそもそも気に入らない、きわめて個人的な印象のスコッチだ。

・・・つづくもどる

2025年7月25日 (金)

Panasonic カーナビ:セッティングが落ち着く

01__20250725154801 21074__20250725173301 30年前は2DINオーディオの配置が、カーナビモニターを意識した位置ではなかったため、そこへモニターを設置するとどうしても視線が一瞬前方から外れる不安がある。チラ見程度ならよいが、地図を見るという行為にはどうしても不安がつきまとう。

そこで長らくポータブルカーナビをダッシュボードの上に設置していたわけだが、15年目にしてようやくまともなカーナビを取り付けたのは、上記の問題点をほぼ解消できる最新型の高性能モニターが世に出たためだ。

昔の2DINボックスや空調関連の操作パネルは、シフトノブから出来るだけ近い位置で、左手の動きが最小限になるように設計されていた。従って、カーナビモニターの設置に関してもう一つの問題点は、シフト操作の左手の甲とモニターとの余裕代の確保だ。

視線方向の移動角を最小限に、シフト操作の余裕を確保できる位置決めには、トヨペット店では2DINの取付ビスの位置調整では、モニターベースを出来るだけ「前へ」、「上へ」寄せてもらっている。後はモニター調整レバーと首振りでベストなポジションを探ることになる。

250067_

最終的にはインパネ面に対して若干だが上向きで右(ドライバー側)へ振っている。それでも助手席からの操作に全く問題ないのは、10インチの大きさと有機ELパネルのおかげだと思う。これまでの2DINに収まるナビモニターだと、インパネ上の見た目の収まりはよいが、実際には見づらく操作がしにくい。

有機ELパネルはとにかくコントラストと明るさが驚くほどすばらしい。そして視野角が広いのが特徴だ。ちょうどスマホの画面がそのまま張り付いたような鮮やかさだ。これからは、夏場のフロントガラス越しの直射日光によるモニターの高温化も心配ないのと、オーディオとナビ操作が一元化されてようやく今風になった。

20年以上前になるが、ダイバーシティー4本アンテナで6インチの液晶カーテレビモニターを助手席のアシストグリップに装着していた時もあった。受信機本体にはゲームポートやDVDの端子があり、それはそれで一時期は楽しんだが、その後のカーナビの魅力にはとてもかなうものではなかった。今回も何とか時流に沿うカーアクセサリーの更新ができたが、そのメーカーの努力には敬服する。

今回の撮影ではじめて前席全体を納めたが、この徹底したドライバー中心のインパネデザインと、アシストグリップにしがみつく助手席のイメージは、それほど大げさものでもない。低速走行でも極端なわだちや段差を乗り越える際には、足回りのストロークが長い[LC/80]の助手席搭乗者はこのグリップがなければ上半身を安定させるすべがない。競技車のフルハーネスでも装着しない限り、助手席はピラーのシートベルトを束ねてしがみつくしかないことを思えば、ちょうどジェットコースターに乗るときを想像すればこのグリップの必要姓がよくわかる。ただし、エアーバッグはどこにも付いていないのは以外と知られていない。

[LC/80]中期のエアバックの考え方は、もちろん後期の規制が及ばなかったこともあるが、フレーム直結の鋼鉄製バンパーで衝撃を吸収しながら走破する、もしくは衝突後も走行しなければならないような非常事態を想定すると、エアバックの衝撃センサーと相反する安全性の選択の結果だったと聞いている。当然ながら現在ではそのような考え方は通用しないのは理解しているが、当時としては究極の選択だった気がする。

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2025年7月21日 (月)

Nikon 15X/14:標準の1.5倍接眼レンズ

09__20250721064101 240166_nikon-15x_14_20250721073901 接眼レンズで倍率を上げると視野数が顕著に下がる。[Nikon 10X/23]の標準と比較すると、1.5倍に拡大されるものの視野数は1/1.64にまで狭まるが、フォーカスダイヤルはそのままで良いので使い勝手は悪くない。

たまたま見つけたのでオリンパス製品と横並びでという考えで注文しておいた。レンズ構成はオリンパス製よりも簡素な気がするが、その分だけ劣化が抑えられており特に明るさの低下が見られないのがこの年代のNikon製接眼レンズだ。

一般的には、この当時の接眼レンズはオリンパス製の方がバルサム剥離のような劣化が目立つように思うが、ニコン製ではほとんどそれがない。このあたりはカメラレンズの歴史の違いという気がする。

装着する実体顕微鏡は[SMZ-10]になるが、この15倍レンズは市場であまり見受けられないためか、購入を思い立って1年以上が経過して本日に至っている。

炙りバーナー(キッチン用)
250065_pro 細君のご要望で注文した炙りバーナーだ。まあ、よりおいしい料理ができるのであればお安いものだが、この手のバーナーのレバーははたして軽く安全に動作するのかどうか、買ってからやはり使えないということもあり得る。ただし、工業用バーナーではなくキッチン用なので、女性の握力でも問題なく点火できるだろうという予想だ。

[日曜工房]にも工業用のものがほしいところだが、鍛冶工や銀ロウ付けの機会があればその際には注文しようと思っている。

昨今はキャンプ用品としてカセットガスボンベが使用できるバーナーもスーパーにも並んでいるが、バーナー類というものの品質と種類の関係をそのうちに調べておこう。

2025.07.25
我が家の虫退治
特に「蚊」退治は面倒だ。殺虫剤は精密機器がある部屋では使いにくいし、蚊取り線香はヤニがでるし、そんなわけで「電撃殺虫器」は年中稼働し続けているが、それでもたまに「蚊」が我がもの顔で飛び回る時がある。その際には最近はもっぱら小ぶりの虫取り網で捕獲して、アルコールを一吹きして乾燥を待つ。

どうもこの方法が最も効果的でかつ経済的であることがわかった。そのような折りに、この憎きやつの顔をみてやろうと、実体顕微鏡「SMZ-10」を棚から取り出して、干からびたミイラ状の姿を確認してみた。

先日入手した[Nikon 15X/14]の接眼レンズを試してみたが、そこまで倍率を上げる必要もないようで、標準の[Nikon 10X/23]の方が被写界深度が深いこともあり、手取早くWEBカメラで撮影してみた。

250066_ ところが、やはり被写体が大きいこともあり、頭と胴で同時にフォーカスを合わせるのが困難で、と言って、乾燥している状態では羽根や足を曲げることも出来ない。結局のところ、頭から胴の先までをフォーカスを変えて3枚撮影し、画像処理(スタック処理)で合成することにした。

落射照明で羽根がきれいに発色しているが、これが睡眠を妨害する五月蠅いやつだ。アルコールで薬物死しているので、観察作業そのものは衛生上問題ないと思う。

・・・つづくもどる

2025年7月19日 (土)

固形ワックス:46年間いつも「シュアラスター」で決まり

01__20250719061801 250063_ 固形ワックスの定番「シュアラスター」だが、この製品は父が業務用の車に使用していた頃に知ったものだが、40年以上前にありとあらゆる固形ワックスを試してた結果、ダントツの性能を実感してから今も変わらないのがうれしい。

洗車のあと大まかに水滴を拭き取って、水で絞ったスポンジで伸ばすのが良い。その昔は油性系の化学ワックスはこのような使い方が出来ないのと、塗装を痛めるリスクがある一方で、天然カルバナ蝋由来のこの製品は、漆黒の鏡面塗装の拭き取り仕上げが特に楽で、ハイヤーでもよく使用されていたと記憶する。

[LC/80]の洗車回数は2~3ヶ月に1回程度だが、その際にこの「シュアラスター」を使用しておけば、昨今ではお決まりの「ガラスコーティング」に匹敵する撥水と艶を30年以上保証できる。

ワックスかけの手間は非常に面倒で、特に隙間に残る白濁した油脂分を丁寧に取るのが最も時間を要する。洗車+ワックスかけの所要時間は、[LC/80]で2時間、[アリオンA20]で1時間がいつものお決まりの儀式だ。

2025.07.22
整備あれこれその後(備忘録)
今年の5月に10インチカーナビを設置して、その際にあれこれと気になるところを整備した結果がそろそろまとまってきた。

カーナビ本体
設置前から懸念事項であった、2DINインパネの位置からの10インチモニターを見る角度と方向だが、シフトレバーをパーキングに入れる際の手の甲との隙間余裕と、視線を何度も何度も調整してようやくベストポジションにたどり着いた。これは、モニター設置後のユーザー調整が、上下・左右・および仰ぎ角度で可能な仕様なのと、有機ELの画面により解決したことになる。従って、5年・10年前であれば、ここまで満足できる設置が可能な製品はおそらくなかったと思う。

バックカメラ
前後ドライブレコーダーカメラとバックカメラが兼用のHD高解像度で映し出されるので、ガレージへの格納時の初期の進入角度の目安として非常に役立っている。

ETC2.0(VICS付)
言うまでもなく情報案内の精度が上がり、今後のETC2.0対応も心配ない。無論、マイレージサービスの機器更新手続きも忘れずに済ませた。

フォグランプのLEDバルブ化
トンネルでの走行だけでもその照度が全く違うのに気付くが、夜間走行を何度か経験して明らかにその照度はハロゲンバルブの1.5倍は明るい。道交法に規定されている淡黄色の「淡」がかなり強烈になった。フォグランプはスモールと連動点灯するスイッチを入れっぱなしなので、夕暮れ時のポジション主張はかなり心強い。

各種配線の処理
新車時の自動車電話のアンテナと配線の撤去、電源配線の撤去、床下カーテレビのアンテナ配線の撤去、無線機の電源とアンテナ配線の整理、ポータブルカーナビの電源配線の撤去、バイパーセキュリティの撤去等を終えて、待機電力がほぼ半減できたことを確認した。おそらく、バイパーセキュリティの暗電流が大きかったと思う。

・・・つづくもどる

2025年7月13日 (日)

性懲りもなくHennessy VSOP プリヴィレッジ 1000ml

03__20250713203401 250060_-vsop-1000ml おフランスのお酒は当分の間は敬遠することにしたのは、「先の記事」で述べたとおりだが、どうしても原産国の製品で並行輸入ものを試したくて、[Hennessy VSOP]の国内正規品ではラインナップのない、「プリヴィレッジ 1000ml」を2本注文した。

これでレギュラーサイズ700mlの3本分に相当するので存分に楽しめるというものだ。

並行輸入品は価格がまちまちで、在庫期間が長い売れ残り品には掘り出し物も見つかる時があるので、それを待っていた次第だ。結果として[Rémy Martin ]の内容量で2割高で入手できたのはお試しとしては無難なところだ。

ということで、この[Hennessy VSOP]の試飲と、在庫残りの[Rémy Martin ]5本でもって、年末頃には一応ブランデーはお開きにして、来年からはシングルモルトスコッチへ再帰しようと考えている。

ボジョレヌヴォー騒ぎを回顧する
2009年頃の円高時代には安価なヌヴォーワインが世間を騒がせたようだが、現在では円安の影響で当時の2倍以上の価格になったこともあり、国内の酒類販売大手のほとんどが撤退している。一方で、昨年までの日本はフランスワインの輸出量の3~4割を占めていたようで、この時期に日本も輸入関税措置を検討しても良かったくらいだ。

筆者は1年に1本もワインを頂くことがないのはどうも体に合わないのだ。だから高級ワインには全く興味がないのと、日本酒よりもアルコール度が低いとは言え、1回の食事で1人がボトル半分くらいも消費するような飲み方がまかり通るお酒に、大枚を払うほど経済的余裕と体力があるわけではない。

ヌヴォーワインは何度か頂いた記憶があるが、それだけのことでそれ以上の感動がないのは、最近ではペットボトルに入っているとは、おフランスも成り下がったものだと思う。これらのことを回顧していると、[Rémy Martin ]の品質が劣化した時期と何となく付合するように思うのは、すべてが無関係ではないのかもしれない。もっと言えば、おフランスの名目GDP(USドル)が飛躍的に向上して現在の安定期に入ったこととも合致している。こららの因果関係が事実であれば、この国の「したたかさ」にしてやられた日本の対応をもっと知るべきだ。

2025.07.15
偶にのみたくなる「どぶろく」
250061_ にごり酒より濃厚な、もろみを一切濾さない「どぶろく」を定期的に呑みたくなる。しかし、720mLやかつての1800mL瓶で購入すると、開封後に確実に風味が落ちる。無論、スーパーで180mL瓶のものも販売されているようだが、いかんせん銘柄がごくごく限られているし、いわゆるにごり酒の類いだ。

日本酒に関しては、学生時代の同級生も酒米のお米栽培に関与している、400年以上の歴史のある信頼できる酒造会社以外は口にしない。そのことから、はじめての製品だが信頼できそうな愛知県産の地酒のワンカップどぶろくを6本注文してみた。

冷蔵庫で嵩張らない呑みきりサイズなので、細君からの苦情もなさそうかとの判断だ。もっとも、ワンカップにはもう一つの理由がある。ボトルだと量を忘れてどうしても呑みすぎる傾向があり、体のことを考えてのことだ。

日本酒というものは、どぶろくを含めてその容器は「ガラス」に決まっている。安価なものでも、ワンカップというガラス容器を死守している。その一方で紙パックが急速にはびこっているのは、品質が維持できて輸送コストが抑えられるコーティング技術が進歩したのだろう。

しかし、牛乳紙パックなどを含めて簡易容器の資源回収率はガラスには及ばないと思うので、結局のところなにが「エコ」なのかどうも怪しい昨今の風潮だ。

・・・つづくもとる

2025年7月 8日 (火)

らくらくホン:新製品が発売された

03__20250708143101 250059_f41f_ ガラケースタイルのあの元祖「らくらくホン」の新製品が富士通から発売された、実に好ましいことだ。おそらくターゲットはお年寄りだと思うが、基本通話重視の実用品としてはほぼ完成域にあるガラケースタイルだ。

おそらく端末価格や通信契約も安価に使用できる。世界中でこの手の携帯電話機を販売しているのは、おそらく日本だけかもしれないが、国内だけの販路で安価な製品を提供してくれる富士通には好感が持てる。ただし、電池交換が簡単にはできない内蔵タイプになったのだけは少し残念だ。

何よりも、OS(アンドロイド)や各種アプリの更新手間がほとんど必要ないのが良いのと、着信・送信の操作や入力ボタンが物理ボタンなのがわかりやすいと思う。指先が震えても大丈夫なのは、以外と知られていないガラケーの利点だ。

筆者にしても、今年の4月末時点ではスマートホンもガラケー並みの通話重視の料金プランがあったので、文字編集の便利さからスマートホンにしたが、現在の新たな通信プランならば、おそらく電池交換が可能な京セラのガラケーに入れ替えていたと思う。

WEBとSNSの閲覧使用勝手が悪いのはまんざらデメリットばかりではない気もする。そもそも、それらの情報が日常的に必要なのかどうかの原点に立ち戻る通信(電話)機器のようだ。筆者のようにテレビを全く見ない生活ならばともかく、普通の無難な情報原としてのテレビの果たす役割はまだまだ見捨てられない安価な情報収集メディアだ。

その意味でも、シンプルな携帯電話機を見直すのも良いかも。操作の何もかもが「片手」でらくらくこなせるのと、おそらく目の不自由な方には必須の通信機器ではないかと思う。

・・・つづくもどる

2025年7月 7日 (月)

ライフジャケット考:観光船装備の簡易なものの不安

01__20250707090301 250058_ 仕事でまれに水流に流される危険性のある現場に遭遇するときがある。ライフジャケットは[日曜工房]に保管しているが、[LC/80]の荷物室に常備している安全ベストと一緒に携行しておこうと思う。

いつも思うのが、フェリーなどに装備されている乗客用のライフジャケットは、ちょうど安全ベストのような装着の仕方でウエストがゆるゆるなので、水面に足から落下した場合にはすっぽりと抜け出してしまう危険性がある。

そこで、レジャー用でもライフジャケットはいわゆる業務用をおすすめしたい。業務用とはその名のとおり、作業の目的に応じた認定品が定められており、これを着用したままでの仕事での身動きが合理的に行える工夫がなされている。

250057_ この認定品(今回はA型)であれば、気を失った状態での着水でも決してライフジャケットが抜け出す心配がない。

我々が危惧する災害時とはそのような場合がほとんどなので、これから着水しますよという安全な入水ではないところに、観光船装備の簡易なライフジャケットには不安がある。

ということで、レジャー用でもライフジャケットを装着して行動する場合には、是非とも認定品の使用をおすすめする。なにせ、「人」だけが学習しても、そのときの身支度しだいでおぼれ死ぬ生物なのだから。

・・・つづくもどる

2025年7月 5日 (土)

黒ひげ危機一発:50周年モデル

02__20250705162001 250056_ タカラトミー製のおなじみに「どきどきゲーム」だ。対象年齢が3歳以上ということだが、大人も結構楽しんでいるのが興味深い。これまでに32種類が発売されたが、本日発売された50周年モデルはオリジナル性を尊重したスタイルと、飛び出したら勝ちというルールに戻ったようだ。

黒髭危機一発.pdf

[日曜工房]のどこかに1984年の4代目あたりのものが今でも保管されていると思うが、剣が数本紛失していたような記憶がある。ということで、50周年モデルを新たに注文して明日には到着すると思う。

我々の世代は、この飛び出す「黒ひげ」を最初に見たときには、ごく自然に1964年にNHKで放送開始になった「ひょこりひょうたん島」のキャラクターである「海賊のトラヒゲ」をイメージしたものだが、それと因果関係があったのかどうかは定かではない。

上段:ドンガバチョ、マシンガンダンディ、サンデー先生、ムマモメム医師
下段:海賊トラヒゲ、チャッピ、博士、テケ、プリン、ライオン、ダンプ
その他:初回登場の海賊たち、キッド坊や

これからも新製品が販売し続けられるロングセラー商品だと思うが、1960年代と1980年代を同時に懐かしむことのできる50周年記念品ということで、仕事場に飾っておこうと思うがおそらく家族に見つかって戻ってこない気もする。

250055_ それにしても、小学生の頃の楽しみというものは、一生涯その記憶が残るものだとつくづく感心している。この「ひょっこりひょうたん島」はキャラクターの言動に、当時の社会の縮図を見ていた気がする名作だと思うが、この時期に素直な感動を得ることがその後の人生を豊にするという考え方が、この先も普遍的なのかどうかは定かではない。

そういう意味でも1960~1980年代のテレビの影響は絶大だった思う。と同時にそのことをテレビ局各局も十分に認識していたからこそ、生涯心に残る良い番組制作を目指す「志」があった気がする。

・・・つづくもどる

2025年7月 3日 (木)

包丁研ぎ器:調理する前に一手間

07__20250703101001 細君の領域であるキッチンの調理台にはいつもステンレス製の近代包丁とペティナイフの2本が無造作に置かれている。刃の保護など無頓着な使い方なので、筆者の感覚では刃先の乱れが想像以上に早い。そのたびに研ぎ直すほどでもないのだが、といってそのままでは切れ味が悪いのは言うまでもない。

250054_ そこで、誰でも簡単に刃先を整えられる、いわゆる「包丁研ぎ器」なるものを試してみた。宮大工の孫としての筆者の感覚では、生涯このような道具は無縁と思っていたが、日常的に刃先を整えるという意味では結構優れものだということを知った。

おそらく、研磨部分にセラミックとダイヤモンドが使用されていることが、砥石の感覚での研ぎの常識を超えているのだと思う。これならば、細君でも調理の前に包丁を水洗いするように使える気がするのだが、はたしてその一手間を惜しまないことを期待する。

ほこり取りブラシ
ブラシが帯電していて、ほこりを吸い付けるタイプのものだが、これの大型のものも結構重宝している。今回はデスク廻りのペン皿の中など、小物を対象にした小ぶりの同様のブラシを注文してみた。

そこで気付いたのだが、モニター画面などに静電気で付着したほこりを除去する、除電タイプのほこり取りと、今回のように静電気でほこりを吸い付けるタイプの、まるで正反対のような機能なのに、どちらもほこりを取るという性能に違いはないのだろうか。
250062_
筆者は取ったほこりが空中に舞い散らないように、より集塵効果の高い静電式の従来型が気に入っている。

・・・つづくもどる

2025年6月30日 (月)

サスペンダーを新調:なぜか昔よりも安価になっている

06__20250630200901 サスペンダーが必須の体型なので、10年前までは「定期的に入れ替え」をしていたもので、お気に入りの金具のものは古くなった「ベルト生地」だけを[ミシン工房]で付け替えて使用していたこともあった。

250053_ 最近ではストレッチ生地のズボンやスキニーを着用することから、サスペンダーの出番がスーツの時くらいだが、それでも普段着のズボンではサスペンダーが欠かせない。

ボタンにするかクリップにするかをかつては迷っていたものだが、最近のサスペンダーは両方のタイプの兼用型が主流のようで、しかも安価なものが数多く見受けられるようになったのは良い。

もっともその手のものはすべてノンブランド物になるので、はたして品質と耐久性がいかほどかについては不安要素も否定できない。ということで、お試しにネイビーとベージュの2本を注文してみたが、品質に問題なければこれはこれで良いかも。

・・・つづく(もどる

2025年6月29日 (日)

樹脂透明復元コート:LC/80のリアガラスフィルム用

01_ 250052_ リアガラスに貼ってある「ハーフミラーフィルム」は新車購入時のオプション品なのですでに32年が経過している。フィルムに蒸着させている銀素材がそろそろ劣化してきて、空拭きをするたびに細かなキズがついたり、部分的に剥がれたりして全体的に樹脂の透明度がかなり落ちている。

加えて、ドライブレコーダ兼バックカメラをリアガラスの内側に設置したことで、何とか透明度の復元を図りたいところなので、樹脂製ヘッドライトカバーの透明復元コートを試してみることにした。あくまでもお試しの暫定的な措置のため、汎用品の安価な製品での駄目元を覚悟の上でのことだ。

一方で、ハーフミラーフィルムの[LANDCRUSERロゴ]は当時の純正品でもう入手は困難なので、できればロゴの上部を残して、下部の範囲のみの張り替えが出来ないかを問い合わせている。そのようなわけで、フィルムの張り替えの目処が立つまでの対策として前述の透明復元コートを注文してみたわけだ。

この製品は塗り込んで空拭きで透明感を復元するタイプなので、内外装の樹脂パーツ部分に多用できると思うが、一般的にはこの種の製品はピン・キリなので、はたして結果はどうかの不安もある。

・・・つづくもどる

2025年6月17日 (火)

底厚ソックス

05__20250617081801 250049_ 昨年の入院後の養生から下半身の引き締まりがなくなって、筋力不足も相まってインラインスケートを休止している状態だ。無論、再開の意志はあるのだが、足首の脚力回復と減量の準備をしなけ ればならない。

ということで、毎朝1時間程度の早足の散歩で慣らしているが、心地よさそうな「厚底ソックス」を見つけた。

一般的なソックスは25cm~27cmというサイズが定番だが、これだとはき古す頃にようやくサイズが合うようで、筆者の足サイズ27cmにはどうもしっくりとこない。本製品にはXLサイズ(26.5cm~28.5cm)があったので、おそらくはき始めからフィットすると思う。

・・・つづく(もどる

2025年6月14日 (土)

Four Roses:はじめてのバーボンウヰスキー

02__20250614175901 現役を終えてから円高の影響もあり、ひたすらモルトスコッチウヰスキー「The Macallan」一筋だったが、昨今の円安で気安く洋酒を購入できなくなってからは、「Rémy Martin VSOP」に切り替えてそろそろ7~8年が経過する。その間に最近の日本製高級ウヰスキーやブランデーも試してみたが、やはり50年前とそれほどの進歩はなかった。

250048_four-roses 先月、アメリカはテネシー州から一時帰国した姪から、お土産にバーボンウヰスキーのミニボトル(50mL)のセットものを頂いた中に、「Four Roses」が入っていた。

これの5年ものは、国内のスーパーでも販売されているバーボンウヰスキーの代表格の一つらしいが、今までは鼻にもかけない安物と思っていたが、意外にも味覚・嗅覚に響くものを感じた。

と言うことで、5年ものと6年ものを早々に注文した次第だが、アメリカ本国のミニボトルと同じ風味が味わえたら、「VSOP」1本で「Four Roses」が2本買っても十分なおつりがくる勘定になる。

これもまた魅力なのだが、気になるのはミニボトルの中身はアルコール度が50度だったので、明らかに国内販売の40度のものとは違う。

もしも、全く別物の風味だったとしたら、これはもう販売元である「KIRIN」の悪行でしかない。というか、このことをかすかな記憶で、40年ほど以前に聞いたことがあるような気がする。まあ、いずれの結果が待ち受けていたとしても楽しみなことだ。

2025.06.15
予想が的中して40年前の記憶が蘇ってきた
やはり、国内販売のアルコール度数40の「Four Roses」と、お土産のアメリカ産の50度のものとは樽の風味が全く違う。香りの素性はほぼ同じだが、明らかに「水臭くて陳腐」な出来だ。一言で安物の酒と言って良い。この不甲斐なさに落胆していると、かつてのスコッチウヰスキー「Chivas Regal」のことを思い出した。

直輸入ものは水割りにすると不思議な「とろみ」を感じるのだが、ある時期から正規輸入品と称する国内酒造メーカーのラベルになってからは、実に水臭くなったものだが、それが今から40年前のことで、それからしばらくの間は、国産の「ROYAL」で凌いでいたものだ。これとて特別出来の良いものとは思わないが、比較的混ぜものが少ない健康的な安心できるお酒というところだ。

国内販売の輸入物の洋酒のほとんどは酒税の関係からか、アルコール度40でほぼ統一されているような気がする。しかし本来は43度から53度くらいが本来の蒸留ウヰスキーではないかと推測するのだが、国内酒造メーカーが原酒を輸入してアルコール度を再調整しているか、もしくは日本仕様の原酒で輸入しているとすれば、これはもう明らかに「まがい物」で、このようなものに高い代金を支払うのがばからしくなってくる。

このことは、海外における「日本酒」も同様のことで、筆者が長年購入している土佐の超辛口「司牡丹」の大吟醸の味を知る海外の方はおそらく皆無だと思うのと、かれらが知る高級な「日本酒」とは何なのかと想像すると、これもまた「まがい物」で騙されている気がする。と言うことで本件はお互い様で決着した次第だ。

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2025.06.17
再びシングルモルトスコッチ
12 ザ・マッカランがあまりにもブランドイメージが強くなって手が届きにくいので、これと同じ製法によるシェリー樽熟成「グレンドロナック12年」を注文してみた。

うわさではやや甘めでシェリー樽特有の風味が強すぎるという意見もあるようだが、期待するところはアルコール度と輸入形態にある。ウヰスキー・スコッチの定番アルコール度である43度で蒸留されており、瓶詰めでの並行輸入品になる。つまり、オリジナルの味わいを期待できる。

古酒がオークションで高値で取引されるような超ブランド品や、国内の大手酒造メーカーが輸入販売に絡む製品は本来の風味に疑いの可能性があることを最近知った。そこで、今後の購入は生産国瓶詰めの比較的流通量の多い並行輸入品を基本とすることにした。

今回のお試し注文の製品もそれなりの歴史のあるブランドだが、デパートの進物用には並んでいない実力派だと思うので、いわゆるコストパフォーマンスに期待するところだ。なお、商品の到着は週末の予定だが開封は来月になりそうだ。

2025.06.23
おフランスのブランデーを再考
お決まりは「コニャック」だと思っているが、比較的手頃な[Rémy Martin]とちょっと高望みの[Hennessy]のミニボトルで、VO・VSOP・XOの組み合わせを取り寄せてみた。というのは、最近の正規品[Rémy Martin VSOP]の品質がどうも気に入らないので、直輸入の製品と飲み比べてどうかというのを確かめるためだ。

上の記事にあるバーボンウヰスキーのミニボトルで知った、輸入品と現地の製品の品質の違いのことがあるので、ブランデーについても何かしらの納得を得たいためだ。

Rémy Martin
まず最初にこの製品を比べてみた。結果は予想通り輸入物のミニボトルの方が圧倒的に芳醇で香りが良い、というかすべてが濃い印象を受ける。自宅の酒蔵には[Rémy Martin VSOP]まだ5本残っているが、これを最後に本品とは縁を切る予定だ。

250051_ ・Hennessy
残念ながら本品のストックはない。ただし、[Rémy Martin]との比較はミニボトルでも可能なので試してみることにする。なお[Hennessy]に関してはよほどの感動がない限り[Rémy Martin]からの鞍替えをするわけではない。そろそろ、おフランスのブランデーも嫌気がさしてきただけのことで、その判断をより強固にしたいだけだ。

2025.07.21
グレンドロナック12年のまろやかさ
やはり並行輸入品のオリジナル性が確認できた気がする。まず、43度を全く感じさせない熟成度がある。これはキリン/サントリー等の種類販売会社の「正規輸入品」と称する国内ボトリング調整品とは全く異なる風味だ。

ただし、若干期待した[マッカラン]のような個性はない。悪く言えば気の抜けたマッカランのようだが、全体の風味は偏りのないバランスを感じる。筆者の好みでは「Four Roses」に代表されるバーボンよりも熟成度が高い気がする。このことはラベルの12年がそれを証明しているのかもしれない。

ということで、シングルモルトスコッチでは実にコストパフォーマンスに優れる一品だと気付いたので、早々にあと2本を追加注文して、当面の酒蔵の在庫は[Rémy MartinHennessy ・GLENDRONACH ]で今年を過ごそうと思う。

・・・つづくもどる

2025年6月12日 (木)

モバイルバッテリー:車載用に加えて携行用を準備しておく

02__20250612222101 250047_ 日常的には現在の使用勝手からはスマートフォンを含めて、モバイルバッテリーの必要姓はない気がする。

外出時は車での移動が主なので、車内の電源と車載用モバイルバッテリーで非常用の対応が可能かと思っている。

と言うことで、非常停電地の安心のために、携行用のモバイルバッテリーを備えておくことにした。

USB出力 TypeA/CおよびDC出力で、5V、6V、8V、10V、12Vのアウトプットが可能な空調ファン用のモバイルバッテリーになる。

・・・つづくもどる

2025年6月 2日 (月)

交換最後のLEDバルブ:フォグランプバルブ H3C

01_ 2023年から各種バルブのLED化を進めてきて、最後に残ったのがフォルランプのH3Cバルブになる。これはこれで高光度ハロゲンバルブを長年使用してきてまだその予備も残っているが、ポジションランプ代わりに常用しているので経年劣化もそれなりだ。前回の交換は10年前頃になるのでいつ切れてもおかしくない。

ハロゲンバルブは 12V-55W×2になるので、電力消費量はかつてのヘッドライトH4と同等になる。夕暮れ時のスモール&ポジションランプと連動して常時点灯させているので、このフォグランプが最も消費電力としては大きなバルブになっている。

250044_h3c-led そこで、まずファンレスの標準出力 LED H3C バルブへの交換を検討したのだが、バルブにレンズが装着されているタイプで光軸がより明瞭になるのではないかとの期待で、とある製品を子細に調べてみた。

ポン付けの標準ものではどれもこの商品と似たり寄ったりで大差はないようだが、まずLEDチップの見た目が古い。前照灯として使用する場合には消費電力が10W以上でないと十分な光量が期待できないと思う。

つぎに、明るさを示す値の1500Lm(ルーメン)だが、ファン付きのタイプと比較すると一桁ほど暗い値なので、およそポジションバルブ程度の発光量しか期待できないと思う。ということで、バルブ背後のスペースを再確認して、ファン付きのタイプを選定すべきだとわかった。

さて、ファン付きのH3C LEDバルブとなると、背面の奥行きスペースの都合で出来るだけ厚みの少ない国産品で実積がある製品を探してきた。おそらく、現在装着しているヘッドランプのH4 LEDバルブと同等以上の性能かと思う。

250045_h3c-led フォグランプの内部ガラスが黄色に着色されているのでその分だけ光量低下を伴うことから、ここのバルブは出来るだけ明るい方が好ましい。おそらく、その条件を満足する製品だと思っているが、今後の点灯時間はヘッドライトのバルブよりも長くなることから、寿命の心配が一方では懸念される。ただし、こればかりは使ってみないとわからない不確定要素だ。

装着は今週末の予定で、カーナビの設置作業の前にバルブ交換を済ませておこうと思っている。

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2025年6月 1日 (日)

皮革の手入れ:LC/80のシートとステアリング

01_ 250043_ 今年になってから、LC/80の本革シートのシートカバーを外している。カバーをしていると、皮革の手入れを怠りがちになるので、今年はメンテナンス期間としてひび割れ箇所の補修や保湿の手入れをしている。

そのような過程で、皮革の「テカリ」を自然なマット仕上げにできるオイルを試してみようと思う。

この「テカリ」で日々気になるのは「momo製 コンビネーションステアリング」の皮革部分で、長年コットンの手袋をして運転しているが、交換して25年以上が経過するとどうしても目立ってくるものだ。

新品から14年目の「2014年のステアリング」と比較すると、この11年間のテカリに気付く。皮革シート部のテカリもそうだが、まずはこれを何とかしたいと思って注文した次第だ。

製品はまだ到着していないので使用感の報告はこの先になるが、数あるコメントを参照すると自然なマット感がよみがえるらしい。従来の動物性油脂のミンクオイルをベースにしているものらいいが、日本製でそれなりの歴史があるらしい200mLの製品だ。

もともとは、オートバイ乗りが愛用する皮革スーツ用として開発されたようで、筆者も革パンツをもっているが、ひたすらミンクオイルしか知らなかった、今さらという製品らしい。

使い捨てステアリングカバー
250046_ 何らかの作業中に汚れた手でステアリングを持つと目には見えない汚れが皮革部分に染みこむので、整備工場にあるような使い捨てのステアリングカバー(100枚入り)を注文した。前述のレザーオイルでメンテナンスした後は、これから数十年先も心地よく保ちたい。

2025.06.07
★ レザーオイルが到着
コンビネーションステアリングの皮革部分に丁寧に重ね塗りをして拭き取ってみたが、期待したほどマットな仕上がりにはならなかった。明日、もう一度脱脂をしてから塗り直しをしてみる予定だ。

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2025年5月30日 (金)

LC/80のカーナビ設置の仕切り直し

01_ 30年前にはまだカーナビゲーションが一般的ではなかった。従って、オーディオ機器が収まるいわゆる2DINボックス部は現在のカーナビのような視線位置には設計されておらず、ここへカーナビを納めると実に視認性が悪いのと、前方不注意になる危険性がある。

21074_ そのことで長らくダッシュボードの上に汎用の7インチポータブルナビを設置していたわけだが、そろそろこのポータブルナビも国産品は廃盤が相次ぎ、地図の更新ができないことから、先月よりあれこれと2DINに収まるフルスペックのカーナビを物色していたわけだ。そして最終的にはいつものトヨペット店で一式の作業をお願いすることになった。

カーナビゲーション本体:10インチ有機ELフローティングタイプ
ドライブレコーダー前後:ナビ連動製品
ETC2.0:ナビ連動
各種設備とケーブル撤去:自動車電話アンテナ、セキュリティ(バイパー)

■ナビ本体
フローティングタイプなので、モニターの角度をある程度調整可能で、加えて10インチ画面での操作性が期待できる。斜めからの視認性を確保するために、有機EL液晶画面にした。
■ドラレコ
HD画質のカメラを前後に備えることと、ミッションがリバースに入るとバックカメラモードになるとのことで、こちらも視認性の向上にかなり期待ができる。
■ETC2.0
2030年問題もこれで心配がない。併せてドラレコと同様にナビ連動型なので動作に無駄がないと思う。

約25年間使用してきた[バイパーセキュリティ]だが、今後の誤作動の心配と、新たな装置への更新を考えた場合、現在使用している「レクサス製のステアリングロック」で十分との判断から、現行の設備を撤去することにした。これにより、ACC電源廻りの待機電力が2W程度軽減出来、総待機電力が半減することになる。

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これまでの30年間、後退での駐車時に気を遣ってきた「スペアタイヤのハードケース」だが、さて今回の高解像度室内リアカメラでどの程度駐車が楽になるのかはいまだ未知数だが、リア映像があるのとないのとは雲泥の差だと思っている。ちなみに、すべての作業の完了時期は6月の半ばになる。

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2025年5月20日 (火)

逆走車事故に思うお国文化の違い

01_ 日本の法律では、たとえば小型の逆走車と正面衝突をした営業用大型車の事故検証では、大型車が可能な限り正面衝突を避ける行為を行ったかどうかが問われ、そのれにより双方の過失割合にさじ加減が行われる。無論、一般乗用車の場合でも同様に事故回避義務を問われる。一方でアメリカでは、小型自動車が一瞬で藻くずになったとしても、その原因割合がどちらにあったかを裁判で勝敗が採決される。

言い換えれば、日本の道路交通法の理念は如何にして事故を防ぐことに努めるかという性善説的なのに対して、アメリカではどちらに正当性があるのかを陪審員に採決を促すために、双方が自己の正当性を主張して勝利を得るという、ある種の性悪説に基づいている。

さて、高速道路での制限速度を上回る合法的な追い越し時や、その他の状況により右側車線を走行していると、前述のような逆走車と遭遇する確率がかなり高い。しかし日本の法律では、併走する左側車線の車両の有無にかかわらず、逆走車を可能なかぎり避ける運転や、ブレーキを併用しながら左右で逆走車との衝突を避ける行為が法律で義務付けられている。

ところで、上記のように法律上は逆走車へ手厚い保護を義務付けられる一般ドライバーだが、結果的に正面衝突を避けきれなかった場合のその後を検証すると、悲惨な結末になる可能性が高いことを付け加えたい。そのことは、理不尽な事故から如何にして命を守るかという究極の選択について、以下の10年前に執筆した連載記事で詳しく述べているので参考にしてもらいたい。

車同士の衝突事故時の終局安全性の理解(1) エネルギー保存則
車同士の衝突事故時の終局安全性の理解(2) 運動エネルギー
車同士の衝突事故時の終局安全性の理解(3) ひずみエネルギー
車同士の衝突事故時の終局安全性の理解(4) 軽量化と剛性の変遷
車同士の衝突事故時の終局安全性の理解(5) 結論

と言うことで、筆者は高速道路を利用する遠出は[LC/80]を優先的に、滅多なことでは細君の[アリオンA20]は使用しない。加えて追い越し車線は、追い越し時以外では絶対に先頭を走らないことと、[LC/80]の場合は、制動性能が乗用車とは比較にならないトラック並みなので、十分な車間距離を30年間維持し続けており、常に自車が持つ「運動エネルギーの保持」を意識している。

ちなみに、[LC/80]の鋼鉄製の前後バンパーは30年前の規格に準拠していることから、車体メインフレームに直結されており、そのことがウインチ装着やフック牽引を可能にしている一種の作業車仕様になっている。従って、自車の保有する能動的運動エネルギーが瞬時にロスなく相手側へ伝達されるのと、運動エネルギーが勝るかもしれない後方からの披追突に際しては、強靭なスペアタイヤ懸架装置と広大な荷物室のおかげで最大限の衝撃吸収が期待できる構造は、現在の乗用車の車両安全基準ではあり得ないので、そのことからもトラック並みという表現が正しい。

即ち、[LC/80]の開発コンセプトは、国内でのレジャー用乗用車としてではなく、世界中での最大公約数的な搭乗者の保安基準を意識して設計されているという方が正しい。これは風を切り裂いて疾走するいわゆるスーパーカーと共通した自己中心的な安全意識が根底にあるといっても良い。実際のところ、LC/100・200・300に至る過程では、このような自車中心的な安全意識はことごとく改善されている。

★ 後続車に車間距離を詰められたら
いわゆる「あおり運転」と勘違いするほどのときは、できるだけゆっくりと車速を5km/hほど下げれば良い。後続車は間違いなく追い越してくれる。そして郊外のワインディングロードでは、待避所へ停止の意思表示をして追い抜かさせるのがもっとも安全な手段だ。[LC/80]に30年間乗り続けていると、このようなことに何の抵抗もなくなるのが不思議だ。

日本の道路の速度規制値は先進国の中では比類なく低い。その設定速度は、これ以上の速度では運転時の危険を予知させる情報ではなく、計画的に事故件数を減らすための、きわめて行政側のご都合主義によるところが大きいためでもある。従って、ドライバーの運転操作技術上の安全運転の感覚・意識と制限速度とはほとんどの場合は一致しない。

つまり、国内の速度規制値は不測の事態でも事故を可能な限り回避できるための速度であって、その根底には事故時の双方の正当性を争うことを良しとしない前述の性善説上に成り立っているものであることを説明しきれていない。これらの矛盾を解決しないまま、制限速度60km/hの自動車専用道路を、日常的にすべての営業車両が80km/hで走行しつつも、時として違反検挙に遭遇するかもしれない不安を持ち続けている現状が、法遵守のモラルを逆なでしている気がする。

5月21日の三面記事がそれを説明している
世間を騒がせている外国人による高速道路逆走事故だが、逮捕されたドライバーはポルシェ1台としか接触事故をおこしていないと証言しているのは正しい。逆走車を避けようとして、計4台が絡む玉突き事故により40~60代の女性4人が軽傷を負ったことに、おそらく逆走車のドライバーが追うべき責任はない気がする。彼の罪は逆走と当て逃げ1台のみで、保険会社もそれ以上のことに対応するとは思えない。

この現実を意外と一般の日本人は知らないようで、交通事故の場合にはいわゆる因果関係から責任の所在をひも付けで特定する考え方は、日本国内ではかなり無理がある。日本国民の大半が如何に自己防衛の概念が欠落したお花畑的感覚でハンドルを握っているかということだ。

報道の使命は事実を伝えることだが、ねじ曲げた憶測を誘導するような表現は決して許されない。実は日本人の「お花畑感覚」と「報道」とは決して無縁ではないことと、このことを正そうとするとそれなりの覚悟が必要だという、その意味では危機的状況下にある気がする。

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2025年5月16日 (金)

コンセントタイマー

02_ 250039_ 昔ながらの設定時間になれば電源が「切れる・入る」のパナソニック製の4時間タイマーで、安価で堅牢な電気器具だ。精度は数分程度のアバウトな超アナログ式だが、設定時間と特に残り時間が視覚的にわかりやすい。

この構造のタイマーはおそらく汎用として50年以上の実積があると思うが、これまで機械的な部分が壊れた記憶がない。そして事故の報告も聞いたことがないのは安心できる。

これはスマートフォンの充電用に購入したものだが、目的は満充電の80%程度で自動で切れるようにとの思惑だ。充電開始時のスマートフォン画面には充電残り時間が表示されるので、これより80%充電時間を暗算してダイヤルを設定するわけだが、これまでの使用回数2回でだいたいうまくいっている。

250040_ 一方で、電熱コンロのように毎回決まった時間だけ通電させる、切り忘れ防止用としてはデジタルタイマーの方が便利なので、こちらはオーム電機製のものを使用している。おそらく、器具の耐久性からすると、こちらはあまり期待できないと思う。

察するところ、半導体パーツに安価な海外製を使用しているのではないかと疑っているが、漏電や発火事故さえなければ、消耗品と考えて差し支えない電気器具だ。これに接続する普段の使用電力は150W以下なので問題はないと思うが、デジタル制御のためタイマー時間はきわめて正確で、秒単位の精度がある。

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2025年5月12日 (月)

究極の非角丸ディスプレイスマートフォン

03_ 250038a_aquos-r9今やスマートフォンの筐体をイメージする場合には、いわゆる「iPhone」の角丸の形状が一般的で、これは日本国内では圧倒的なシェアーを誇る同社の製品の影響もあるのかもしれない。

しかし、筆者は昔からこの角丸ディスプレイがどうもなじめない。ところが、最近ではかつてはそうでなかった機種も、最新型ではどうも角丸へ移行している傾向が顕著だ。ということで、今回のスマホデビューではあえて発売から9ヶ月が経過した、もしかして最後の非角丸ディスプレイかもしれない機種を細君ともに選定した次第だ。

別にゲームや動画に勤しむわけでも写真撮影に多用するわけでもないが、この非角丸が長年のディスプレイに対する固定観念から落ち着きを感じる。ちなみに、仕事場やリビングのPCディスプレイや48インチモニターもすべてフレームレスの液晶および有機ELで統一されている。

要するに見慣れているというだけのことで単なる嗜好の違いのようだが、一般的な工業デザインの観点からすると、手にもつ道具というものは、丸みを帯びたものから徐々にエッジを効かせたデザインへ進化するのが常だ。そういう風に考えると、「iPhone」の角丸はださく感じないでもない。

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2025年5月 6日 (火)

簡易ミクロトーム

07_ 250037_ ミクロトームとは、植物の細胞など試料を薄切りにする際の道具だが、本格的な研究用・医療用は個人の趣味レベルでは手が届かないが、簡易なものでもなかなか思い切りがいる。「umayakkoさん」の記事を見てやはりほしくなったので注文した次第だ。これまでは、割り箸に試料を挟んで剃刀で鉛筆を削るような具合で試料の薄切りを行ってきた。

マイクロメータのようなダイヤルで中央部に挟んだ試料が精密にせり上がる機構で、ガラス製のまな板に沿わせて剃刀で試料をスライスするようになっている。10μm単位でダイヤルを回せるので、その精度がおよそ想像できる。

これまでの割り箸で作成したプレパラートの中で、植物の茎の維管束にある導管がある。導管は円柱形の細胞だが断面は厚い縁を持った空っぽの穴に見える。この厚くなった部分は横から見ると螺旋(らせん)やリングを描くことが多く、まるでバネのように見える。この導管の螺旋を観察したものを以下に示す。

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維管束の管を壊さず摘出する際、適度な厚みで試料を切り出すのに苦労したが、このようなことが比較的簡単にかつ繰り返し行うことができるようになるらしい。消耗品の刃が汎用の剃刀を使えるのでその点が気に入った。

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2025年5月 4日 (日)

LC/80 カーナビの入れ替え

01_ 現在の7インチポータブルナビは2台目で、いずれも画面解像度は、WVGA 800×480 384,000 15:9 でその情報量は何とか実用上問題のないレベルだったが、今回の2DIN標準ナビは、HD 1280×720 921,600 16:9 の7インチ液晶パネルとしては最高画質になる。ちなみに、本シリーズの10インチ版でも解像度は同じだ。つまり、情報量はおそらく7インチも10インチも大差ない気がする。

一方で、画像処理エンジンの性能がおそらく一桁は違うと思うので、非常に滑らかな地図移動と拡大・縮小が可能になり、ようやく細君のアリオンA20に搭載の7インチワイド高級ナビと同等の操作性が期待できる。ちなみに、細君の車のナビはルート変更表示がほぼ一瞬で実に気持ちがよいのと、交差点に入る直前にもう一度「ここを○折です」と稔をおしてくれるのが気に入っている。
250036_
もっとも、現在装着している2020年製の国産ポータブルナビはこれはこれでコストパフォーマンスが抜群で、地図の更新時期毎に買い換えても良いくらいだ。そういうことで、操作性と動作の鈍さを除けば十分に実用レベルだと思っていた。

ところが、本製品もメーカーが製造を終了したことで、この先の地図更新が絶望的になったことがどうしても気がかりだった。そして、汎用ナビの地図データがHDDからSSDへの移行が一般化したことからも、入れ替えの時期がきたと判断した次第だ。

上段がポータブルナビで下段が今回入れ替えた最新ナビになる。解像度の違いから、ポータブルの方は操作系のボタン表示の数が少ない分だけ、結果としてタッチ回数が多くなる点が大きく違う。

地図のデータベースは、ポータブルナビの方は「マップル」で、今回のものは「ゼンリン」になる。行き先施設検索は「マップル」の方がわかりやすい気もするが、ルート検索はポータブルナビには若干精度の甘さを感じる。

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★ 期待しているのはバックカメラだ
LC/80にもようやくバックカメラを装着することにした。ハードカバー付きのスペアタイヤを背負っているので、この30年間以上にわたり、駐車時の気使いからようやく解放される喜びがある。

検査証では長さが4m97cmだが、カバーの外側では5m10cmになることから、はじめての後方壁駐車時は最低でも2回は車をおりて確認しているが、これからはバックカメラが頼りになりそうだ。

変な話だが、バックカメラなしでこの図体の車を難なく駐車できることが、ある種の[LC/80]乗りの自負でもあったが、はじめての場所での駐車は保険としてのバックカメラの安心は絶大だ。

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★ 最終的にはショップに装着を断られた
LC/80の運転席廻りのパネル取り外しや内部配線に関する知識に乏しいとのことで、後日今回のナビ装着の作業をやんわりと断られた。実際には、作業を担当する出向社員の方の技量で決まるようで、その方がLC/80を実際に見てそのような判断になったようだ。メーター廻りの樹脂パネルの爪の位置がわからないので、万一損傷させた場合の対応が困難とのことらしい。ナビ設置作業は改めて仕切り直す必要がある。

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2025年4月25日 (金)

似てはいるけれど非なるもの

02_ 250033_ スマートフォンの手帳ケースを購入した。合皮製だが裁断・縫製・機能性ともに問題なくあとは耐久性の検証のみだが、予備を含めての価格でもこれと比較すると、右側の本革製の純正万年筆ケースはさすがに高すぎる。

しかし、右のブランドケースは40年以上が経過しても材質の劣化というのが一切ないのは、本革製という普遍的な耐久性の真価を感じさせてくれる。

現在価値では、ケースの中身の本体価格は両方とも同じくらいなのだが、ステーショナリーへの価値観には根本的な違いがある。つまり、「使い捨て」か「一生もの」かのカテゴリーの差だが、後者のような所有意識は世の中の経済を回せないのかもしれない。どちらかと言うと後者に属する筆者だが、実用性面で問題なければ結果的には割高な使い捨てもいとわない。

世間ではスマートフォンの優劣をカメラ性能ではかる動きもあるが、筆者は通話専用のガラケーからの機種変更なので、本体のカメラもおそらく使用することはないと思う。
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カメラのレンズを蓋なしで持ち歩くことに慣れない世代なので、使わないカメラでもレンズは覆う習慣から、今回買い求めた手帳ケースのカメラ開口部分をスポンジで埋めることにした。たぶんこの先このスポンジを外すことはないと思うと、無用の長物を手にしたようなものだ。

5日間このスマートフォンを使用してみて、SMSの文字入力が圧倒的に快適になったのは良い点で、電池持ちもほとんどのアプリとGPSも停止させているので、ガラケーよりも長い気がする。

ワイシャツのポケットには重すぎる図体だが、スピーカー会話の品質が固定電話並みで(相手がドコモの場合)自然な会話ができるのが良い。

汎用モバイルOSの「Android」はGoogleが開発しただけあって、付属アプリケーションにはGoogle関連のものが多く、OSと密接な関係のものもあるようで、これらについてはアプリケーションマネージャーの操作は慎重にした方が良さそうだ。しかし、Windowsと違って本体がハード的に通信機器であることから、OSの堅牢性と操作性の信頼度は高く感じる。

とは言うものの、昔のガラケーで着信音の種類くらいしか「設定画面」を操作しなかったネイティブガラケー派には、かなり敷居の高い「電話器」だと思うのと、だからといって「らくらくスマートフォン」に[Line]を設定してもらって、かつてのガラケー気分で通話・通信を楽しんでいるのは、いささかリスクを伴う状況のように思う。

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2025年4月20日 (日)

エンジンオイルバキュームポンプの交換

01_ 250032_ 前輪内側左右のガレージ床にオイル滲みを発見した。最初に疑ったのはドライブシャフトのゴムブーツからのグリース漏れだが、左右同時というのも少し気がかりだ。

ちょうど先日車検の時期が訪れたので、この件についてトヨペット店で子細に点検してもらったところ、どうもエンジンオイルバキュームポンプシールからのオイル漏れが原因だったようだ。

クランクシャフトと連動するこのポンプの取り付け位置から、オイルが左右に垂れてホーシングを伝って前輪内側で落下下という経路が確認できたそうだ。新車時から30年以上が経過しているパーツなので、経年劣化はシールだけの問題ではない気もすることから、ポンプユニット交換で対応することにして、オイル漏れは無事に直った次第だ。

もっとも、オイルプレッシャーメーターはいつも正常値を維持していたので、目に見える性能劣化は見受けられないが、もっと早い時期にポンプを交換しておいても良かったかもしれない。ここ3年間で、ウォーターポンプ、燃料ポンプ、そして今回のオイルポンプを交換したことで一通りのポンプ交換が終了した。

・・・つづくもどる

2025年4月11日 (金)

活動量計:基礎+運動総カロリー計

02_ 250031_ 一日の総消費カロリーを計測するものだが、年齢・体重・身長からの相関で算出される基礎消費カロリーが自動的に加算されるらしい。午前2時にデータが記憶されてリセットされる仕組みなので、目覚め時にすでになにがしの消費カロリーが表示される。

3D加速度センサーで活動量をカロリーに変換しているのだが、ジョギングとウォーキングの区別をするのと、万歩計の機能と歩行距離換算値の表示もできる。その他の機能の紹介は割愛するが、要するに目的とするデータの収集と電池のもちの良さ(10ヶ月)で購入を決めた。

ポケットに入れておいても、ストラップで吊しても問題なく動作するとのことで、リチウム電池(CR2032×1個)での動作も気に入っている。一つだけ懸念があるのは、自転車およりエアロバイクの活動量がどのように反映されるかだが、それは今後のデータ収集で確認してみよう。

★ サイクリング時の歩数カウント
今朝方、ガレージまでの700mを自転車で往復して活動量のカウントを行ってみた。結果は、PW(パワーウォーキング)に仕分けされて、トータル歩行数および活動量としてカウントされていた。トータル活動量値として正確かどうかは別として、ウォーキングを通常・PW・JOG(ジョギング)で仕分けする機能は良く出来ている。

・・・つづくもどる

2025年4月 7日 (月)

ETCシステムの不思議

01_ 20年ほど前に[LC/80]の構造変更を行って、3ナンバーから1ナンバーになった時のことだ。なじみの修理工場でその手続きを行ってもらったのだが、うっかりとETCの車種区分を「中型車」に変更するのを忘れていた。数ヶ月後にNEXCOからその旨の通告連絡が文書で届いたので、即時に対応して難なくを得た次第だ。高速道路のETCゲートでは、車載ETC装置と車両との整合性をカメラでチェックしているわけで、不都合があればETCカード情報の利用者へ連絡がくる仕組みだ。

2025年4月6日に発生した、NEXCO中日本でのETCシステム更新時のプログラムエラーからの復帰に2日たっても目処が立たないというお粗末に対して、利用者へWEBで後精算する旨を発表しているが、その精算方法を確認してみるとこの不手際はかなり重症のようで、システムが完全にダウンしているようだ。

従って、正常なゲートから高速道路へ入った利用客は、カード情報およびETC車載情報のすべてを再入力して精算することが求められている。これはいささか利用者の心情を全く無視した大名商売の極みのようだが、NEXCOとしてはおそらくこのような事態は「想定外」で、それに対処する手順が法的に明文化されていないのでどうしようもないというところだろう。

このことから、日本は「想定外」の事態が発生すれば、だれもその責任を負わない方法を最優先する習性を露呈するようで、この先の世界情勢の変化への対応は推して知るべしというところのようだ。要するに、有事級の事態や国家レベルの損失が予想される災害への備えは、常に自身でシミュレーションして、その訓練を行っておくべきだ。

・・・つづくもどる

2025年4月 1日 (火)

日本では3万人に1人

03_ 表題の統計の根拠は確認していない。この統計をアメリカにあてはめてみると、2023年時点で500人に1人となるらしい。実に60倍以上の数値に驚く。何の統計の話かというとホームレスの人口割合だ。職を持たず、社会保障が一切なく、住まいのない路上生活者の実情は日本社会からみると想像を絶するものがある。

もっとも、彼らが集中して生活する州がかなり偏っていることから、アメリカ国民のすべてがホームレスに対して同じ意識であるとは限らないので、ひとくくりでこのことを論じるはいささか的が外れている。

国内に目を向けてみると、ホームレスの存在に対しての一般社会の人々の対応は「無視」といってよい。それは心の中ではかれらへの対応を行政の仕事の一環だと思っているふしがある。事実、筆者も長らくそのように考えていた。表題の統計を我が町に当てはめてみると、その数が2人になるのは偶然だが見事に合致している。

この2名は3年から5年くらいで入れ替わるがその原因は定かでない。ただし、7年前にそのうちの1人が公園トイレの天井裏を定宿にしていたらしく、そこで死亡していた事故が知る人の間では話題になったことがある。実は筆者も早朝の公園散歩の時にいつも彼を見かけていた1人だけに少なからず衝撃を覚えた。

ここ数年は我が町で確認されているホームレスとおぼしき人は女性1名だが、夕方の公園以外の市街地では見かけないというので、もしかしてどこかに住居があるもかもしれない。いずれにしても、この10年間の彼らの様子からの推察だが、明らかに貧困とともに精神疾患を患っており、かなり強い自意識で生活していることだけは確かだ。

従って、一般人が近寄りがたい雰囲気がありありの状態で、結果として「無視」という選択にならざるを得ないわけで、このことが諸外国からは全体主義の日本人の低いボランティア意識と避難されるのはやや視点がずれている。とかく全体主義とみられる日本人的意識のどこがわるい?、個人主義で自己責任の無知が原因だと思う500人に1人というホームレスの数の現状は、江戸時代から続く日本人庶民の優れた社会性と比較すると、まだまだ成熟社会にはほど遠い利潤追求至上主義社会の「ひずみ」としか見えないのだが。

・・・つづくもどる

2025年3月27日 (木)

ぽつんと走行車両には注意

01_ 片側2車線の右側は、適度な定速走行で車間距離を保ちながら交通の流れを主導できるグループが優先されると非常に気持ちよく走れる。ところが、いずれ右折を予定しているとか、車間距離の維持が煩わしいとかで、ぽつんと先頭を維持しながら交通の流れを全く気にしないドライバーを時々見かける。

この種のぽつんと右側車線の車両に共通する別な見方をすると、減速と加速が心地よくない非力な動力性能の車種がほとんどだ。彼らの運転スタンスは、とにかく自流の定速走行であるところは一見すると安全運転にも思えるが、その実はきわめて注意不足で、周辺環境の変化を察知する予測運転のかけらもない無意識の運転を好む傾向がある。

無意識の運転を好むことに法的な問題があるわけではないが、「見通しの良い緩やかなカーブ」での対向車線へのはみ出し「正面衝突の事故」の対象車両が、この種のドライバーに共通しているところが興味深い。昔はこのような事故は決まってスピードの出し過ぎによる、運転技術の未熟さに起因するものだったので、いわゆる「未必の故意」としての制裁や社会的批判の意識が強かった。

ところが、前述のように「無意識の怠惰性」が日常的に許容される社会において、「未必の故意」と同様の結果を招くことに、もらい事故の被害者はどのように納得すれば良いのかというところを、鋭く追求する姿勢は現在の世の中では全く感じられない。ここに、筆者が常に自己防衛の必要姓を主張し続ける根源的な理由がある。

と言うことで、ぽつんと走行車両は筆者の心の中では暴走車両と同レベルの危険性をはらんでいると解釈しているので、細君の運転する[アリオンA20]の助手席に座ると、きまって車間距離を意識するようにとの連呼が絶えない。

・・・つづくもどる

2025年3月 8日 (土)

飲食店開業に「調理師免許」は必須ではない

03_ 調理師免許は国家資格でこれがあることが前提で、「ふぐ調理師免許」制度があり、いわゆる和食を提供するところの”板さん”の存在意義がある。ところが、広義の飲食店を開業する際には、「食品衛生責任者」と「防火管理者」の資格があれば届出上は問題ないことを知った。

つまり、1日・2日の講習会に出席して最終日に試験に合格(合格率はほぼ100%)すれば、この有資格者のもとに30名以上の来客を対象とする飲食店の経営が可能ということだ。

このように、民間の資格制度だけで安全性を担保しようとする一般飲食業に、どれだけのリスクが内在するかというのは、ここで具体的に述べるだけのデータがないので言及を避けるが、少なくとも白衣と白帽でネクタイを締めた”板さん”のお店とは別物だということだけは確かだ。

これで昨年のある疑問が解決した。5地区の自治会で管理する会館の運営組織(一般財団法人)の代表理事に就任したのは2年前だが、防火管理者の届出に不備があったため、急遽2日間の講習会に参加した際のことだ。役200名の会場での受講者の平均年齢がどう見ても20歳代後半なのだ。会社組織での防火管理者にしては若すぎるという疑問だったが、かれらのほとんどは飲食業の開業もしくは店長クラスの候補生だった気がする。

筆者は現役当時の業務の関係から、会社の意向で20歳代から30歳代にかけて6つくらいの国家資格を取得したが、これらに比べると民間資格の取得は確かに容易い。支給されるテキストの内容は充実したものだが、わずか2日間でこれらのすべてを身につけられるかどうかはきわめて疑問で、実社会で継続的な訓練が伴ってはじめて生きる内容のものだ。

こう考えると、給食・お弁当会社や生野菜を扱う飲食店の従業員に「食品衛生責任者」が定期的・継続的に衛生管理の訓練を実施しているかどうかはきわめて疑わしいところもあり得る気がする。お手本となるのは、自前の学校給食室での衛生管理体制だと思うが、ここにはさらに国家資格である「管理栄養士」が関与していることから、食品衛生学の管理者が目を光らせている。

このように、日本ではもとより口にするものへの食品衛生管理概念が世界中でトップレベルにあるわけで、その砦を崩したのが昨今の出現しては消えるはやりの飲食業で、これらを利用する際にはそれなりのリスクを覚悟しておくことも必要かと思う。ちなみに、筆者は加齢による免疫力低下を考慮して、外食では生野菜を一切口にしない。口にしないというのは、生野菜が添えられたメニューそのものを選択しないということだ。

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2025年3月 6日 (木)

老後の年収調査データ:年金を含まない就労所得

03_ 250029_ 新聞ネタだが興味深いデータグラフが目にとまった。とかくこの種のグラフは何でもかんでも「平均」というくくりで表現するのが常で、それは何の意味も持たないに等しい結果だがこれは違う。

データの上位10%・25%、および下位10%・25%を併記したグラフになっているので、現実を想像 するのに非常に都合がよい。念のために、就労者男女の所得を示しており、受給年金は含まれていない。

自身の年収が就労者の平均・中央値からどれだけ離れているかを見るもよし、103万円の壁が問題になる就労者の割合はどの位置にあるのかを推測するのも良い。このようなグラフをもとに、「国民の・・・」という一般論を熱弁する方々は意外に少ない。

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2025年2月22日 (土)

Logicool レギュラーマウス

02_ 250025_logicool ワイヤレスマウスだが、食卓に置いてあるノートPC用のマウスのクリックの調子が悪くなってきたので、今度は信頼ブランドのものを注文した。ついでなので、リビングの細君用のデスクトップPC用の有線マウスも同じものにして計2個が到着した。

デスクトップも「Bluetooth」が内蔵されているので、両方ともこの接続で使用することにしたが「2.4GHzの無線USB」接続も可能らしい。

とにかく「Bluetooth」で接続したものの、USBアダプターがパッケージのどこにも見当たらなかったのが不安だったが、よくよく調べてみると、マウスの単三電池ボックスの中にそれが収納されていたのには驚いた。触ってみて思うが、いつもながらこのメーカーの製品は手触りの質感がとても良い。

2025.02.27
★ 普段使いのトートバッグ
業務も普段も同じバッグを用いているので、2年以内には買い換えの時期がくる。毎回思案しながら満足度50%程度で妥協しているのは、A4ファイルが収納できて(B4サイズ)、内外ポケットに必ずファスナーがついているものを探すが滅多に見つからない。
250026__20250227181301
大抵の場合は手提げボストンバックで代用しているが、気が付くと10個のうち半分くらいが[ACE製]なのも興味深いのは、筆者の好みを完全に把握されているようだ。今回もB4サイズトートバックということで、前述の条件を勘案しながら検索していると、やはり[ACE製]に落ち着いたのもまた不思議だ。

試しに「ネイビー」を注文してみたら、まずまずの使い心地と品質の良さに加えて上部さが感じられた。今までの経験で、半年後くらいにもう一つ注文しようとしても、まず見つかったことがないので、今回はすかさず「ブラック」を追加注文した。これでこの先5年間はバッグに関しては安泰だ。
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余談だが、「ネイビー」はかなり以前からメーカー直販サイトでは在庫切れしており、逆に一般の通販サイトだと「ブラック」が品切れ状態だった。そこで、若干の割高感があるものの、最後の「ネイビー」を一般の通販サイトで注文した。

一方で、今月になってメーカー直販の「ブラック」が在庫処分の値引きがおこなわれていたことを知り、本日届いた「ネイビー」を確認してから、今度は「ブラック」をメーカー直販ササイトで注文した次第だ。いつものことながら、お気に入りは予備を揃える筆者の性格からしても、バッグに関しては初めての2個買いの結果になった。

おそらく、本製品の販売はほぼ完了の時期を迎えたものと思われるが、お気に入りの「ネイビー」の割高分を「ブラック」の値引きでカバーできた勘定だ。

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2025年2月15日 (土)

今月は[LC/80]のタイヤ交換

01_ 2月現在はスタッドレスタイヤを装着しているので、月末のタイヤ入れ替え時のドライタイヤを、事前に交換しておこうかと考えている。ドライタイヤの減り具合は残6割程度だが、おそらく製造から10年近く経過している勘定なので、異常なトラクションがかかった際の心配がある。標準のタイヤサイズ(275/70 16R)の関係から、これまでのブリジストン製は現在はすべてA/T仕様になったので、H/Tを選択すれば国産品ではヨコハマ製一択という結果になった。

250021_geolandar-h_t-g056 話はそれるが、A/T仕様(オールテレーン:全天候型)は昔から好みではないし、一度も装着したことがない。おそらくウエットの性能はドライに勝るとは思うが、圧雪路や凍結路およびマッドではおよそそれぞれの専用タイヤの性能にはほど遠いと考えている。これはヨーロッパのように、路面環境が急変する地域性からの発想で、日本での冬の積雪路をも考慮した性能とは言いがたい。

そして何よりも高速安定性においては、A/Tに備わるレベルがH/Tとは全く違うのが注意すべきところだ。車両全体の運動エネルギーが最大になる高速走行時の2tを超える車両では、グリップ力が性能のすべてと言っても過言ではないくらいこれが重要なわけだ。何でもそうだが、「専用」というカテゴリーが存在する場合には、「併用」を選択するメリットは単に兼用によるコストパフォーマンスのみだと考えるべきだ。

2025.02.18
★ タイヤが到着したらしい
本日から2~3日はまだ寒波の心配があるようなので、数日にうちにタイヤホールを預けておいて、2月末の連休明けにドライタイヤに交換する予定だ。

タイヤ交換完了
昨日、この冬の終わりを確認してスタッドレスタイヤからドライタイヤに交換してきた。もとのブリジストン製よりも排水性能は良さそうなトレッドパターンで、乗り心地もかなり良い。あとは高速走行時のグリップ性能だが、この分だとおそらく問題ない気がする。持ち帰ったスタッドレスタイヤも今季で10年が経緯したので、今年の冬にはこれも交換の時期がおとづれる。

2025.03.03
明日、雨天高速試走が可能
仕事で片道150kmの出張が入った。おそらく一日中小雨が続くと思うので、新しいドライタイヤの滅多にない雨天時高速走行の確認が可能になる。予想では排水性能がかなり向上しているものと考えているが、その結果が判明するわけだ。

2025.03.04
ヨコハマ製の方がすべての点で勝る気がした
ブリジストン製の最後の製品は履き替える前のものからモデルチェンジしていない。従って、今回のヨコハマ製との比較において、廃棄したブリジストン製の性能を相手にしても問題ないと思う。

静粛性:晴天時は低速から高速までほぼ同等で、雨天時ではヨコハマ製が上
晴天時グリップ性能:コーナリングのふらつき感の安定性はヨコハマ製が上
雨天時グリップ性能:両方ともほぼ同等
舗装段差衝撃吸収性:ブリジストンの新品時とヨコハマ製は同等
直進安定性:圧倒的にヨコハマ製の方が上

最後の直進安定性は、高速道路長距離ドライブ時の疲れにかなり影響するもので、30年間で今回のヨコハマ製の快適さは群を抜いている。これはおそらくトレッドパターンのためと思う。高速走行時のステアリング操作時の初期の食いつきはたぶんブリジストン製の方が上のように思えるが、その後のコーナリングに移行するまでに、タイヤ溝の深さの影響からくる一瞬のふらつきが同時にある。

その点で、ヨコハマ製は初期の食いつきがそれほど強くなく、ある意味で一定して適度に流れているのが、安定性の良さを感じるような気がする。つまり、扱いやすいタイヤだ。このことに気をよくしたので、年末のつぎのスタッドレスタイヤもヨコハマ製にしようかと考えている。

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2025年2月14日 (金)

[Nikon S]に装着する[Nikon F]用のカメラアダプター

09_ 手元にあるNikon製顕微鏡の定番はおそらく[Niko S-ke]になるかと思うが、筆者は照明装置がおぼつかない[Niko S]に特別な思い入れがあり、LED照明装置を工夫しながらこれを現役で愛用している。ただし、対物レンズと接眼レンズはともにOlympus製なので、Nikon製らしいのは斜光調整が可能なコンデンサーくらいかと思う。

Nikon-f-micro-scorp-adapter 当時物の取り扱い説明書も大切にしてあり、おそらくこれが発売されたのは筆者は小学生低学年の頃かと想像している。ところで、今回、Nikon製のカメラアダプターの未使用保管品を見つけたので、カメラ撮影を行うかどうかは別としてとりあえず購入することにした。

カメラマウントはFマウントなので、[Nikon D700]とマウントアダプター経由で「Nikon 1 J4、V3」が物理的に装着できる。この年代もので新品は奇跡的だと思っているのは、Nikon派カメラ愛好家の独りよがりかもしれない。

現状の[Nikon S]でのカメラ撮影は、鏡筒径の都合で500万画素のWEBカメラによるところだが、このアダプターで一眼レフカメラの装着を試みたいところだ。

ちなみに、一眼レフカメラの交換レンズはほぼすべてがFマウントの単焦点レンズなので、3台ある[Nikon 1]のために、F→1マウントアダプターを2台所有している。このマウントアダプター経由で、Nikon 1で撮影ができればという期待の購入だ。

2025.02.16
★ 商品が到着したので早速に装着
本体は[Nikon S]だが、レンズ類はすべてOlympus製なので、5×リレーレンズもオリンパス製を用いてセットしてみた。

Fマウントから1マウントへ変換して、変換時の焦点距離の分だけ鏡筒の長さ調整で、双眼と三眼のフォーカス位置を一致させる調整を行い、無事に[Nikon 1 J4]での撮影準備を確認できた。

しかし、大きな問題がある。アダプター内蔵のレンズのせいか、カメラのCMOSセンサーに到達する画像の倍率がかなりでかい。これは当然といえばそれまでで、いわゆる35mmフルサイズのフィルム面での受光を前提にしているわけだから、1サイズではざっと目視の3~4倍の写りになる。と言って、リレーレンズの倍率を3.3×、2.5×にすると焦点距離の調節範囲を超えてしまう。

250024_ 結果として、[Nikon 1 J4]のためのカメラアダプターとしては適切ではないとの結論になった。しかしながら、もとの500万画素のWEBカメラでの撮影には物足りなさがつきまとうので、ここはどうしても[Nikon 1 J4]で[Nikon S]の画像を撮りたいところだ。そこで思い切って、WEBカメラでのコリメート法用の接眼レンズを、[Nikon 1 J4]へ付け替え加工をするとにした。

これで、鏡筒径30mmと23.2mmの両方とも[Nikon 1 J4]の標準レンズ越しにAE/AF機能をフルに使用できる、ねじ込み式10×交換レンズが完成した。今さらWEBカメラ用にもとの10×交換レンズを制作する気力もないので、本日時点で[Logicool C910 Pro]の役目は終了したことになる。

これまでの経緯からすると、[Logicool C910 Pro]をベースに鏡筒径30mmと23.2mmの両方に対応させていた時期(2020年 8月)が最初で、あれから4年半でカメラ本体を入れ替えたと考えれば良い。ちなみに、φ30mmは視野数26.5(実体顕微鏡では22~23)で,φ23.23mmは視野数20になる。

なお、[Nikon S]用のφ23.2mmカメラアダプターは三眼鏡胴にそのまま差し込んで、双眼の目視とフォーカスが一致するように鏡筒長を調整しているので便利だ。

2025.02.17
★ カメラのAE/AF機能を保持する理由(備忘録)
AE/AF機能は[1Nikkorレンズ]を介さないと作動しない。ここで特にAE機能だが、これはいわゆる画像処理エンジンと称されるCMOSセンサーを制御するカメラ本体の中枢になる。これを手動にすると、適正露出を得るための補正はシャッター速度とISO感度のみになり、ホワイトバランスや色合いおよび彩度を撮影時ではコントロールできなくなる。

こうなると、画質調整ではWEBカメラの方が融通が利くわけで、[Nikon 1 J4]で撮影するメリットは単なる画素数の優位性のみという結果になる。白黒撮影の時代ではそれでも良いが、カラーの色調再現としては決して十分とは言えない。従って、色収差補正を接眼レンズで処理して、補正後の画像を[1Nikkorレンズ]を介してAE機能の画像処理エンジンにまかせて記録する方法が最も合理的だという判断だ。

・・・つづくもどる

2025年1月28日 (火)

EPSON PX-M6011F:排紙トレー収納アイコン

03_ 250018a_pxm6011f 昨年の秋頃に入れ替えた複合プリンターだが、同機能の後継機種として表題のものを使用している。ところが、プリント出力の際に図のように排紙トレーがにゅーと出てきて、A3用紙カセットとほぼ同じくらいまで空間を占用する。

最初これに気付いた時には、なるほど設置スペースの必要寸法の意味が理解できた次第だ。

問題はこのあとだが、紙を取っても自動で排紙トレーが引っ込まない。仕方なく手で押すと、なにやらCDトレーのようなギア音がして、粘っこく収まるには収まる。この操作はあまり気持ちが良くないので、滅多に行わないが用紙補充でどうしても邪魔になるときにはやむを得ない不都合だ。

ところが、最近なにげなく液晶の操作パネルの左側背景枠の部分にあるアイコンに気づいた。なんと、これを押すとCDトレーが収まるように、排紙トレーがゆっくりと引っ込んでくれるではないか。やっぱりこの機能は必須だとは思うが、気付くのがいささか遅すぎた。

2025.02.16
★ 非電波掛け時計
250022_ 我が家は集合住宅の鉄筋コンクリート造だが、リビングの掛け時計は長年電波掛け時計が調子よく作動している。しかし仕事場は携帯電話をはじめ、Wi-Fiもワイヤレス電話も届かない状態なので、それぞれにレピーターや中継器で対応している。

当然ながら電波時計も受信できないので非電波掛け時計になるわけだが、10年以内に何か調子が悪くなる。と言うことで、今回も数少ない非電波掛け時計の中からガラス風防の製品を探すとほぼ一択という状況だ。

時刻電波を増幅させるようなレピーターは業務用になるようで、時計本体の10倍近くの価格では本末転倒ということになる。そのような思案の最中に、昔ながらのラジオ電波の増幅コイルを見つけた。

[日曜工房]に設置している非常用ラジオの受信感度が悪いのは、ガレージ外壁が鋼板製のためと思うが、出入り口付近までラジオ本体を移動すればきれいに受信することから、このラジオ電波増幅延長250023_ ケーブルを注文してみた。さて、これでラジオの受信不良が解決すればお安いものだが。

(取り付け後)
これまでの室内用T形アンテナではロッドアンテナと抵抗値が合致しなかったせいか、今度の方が感度が良い。とにかくこれでラジオのセッティングの問題は数年ぶりに解決した。

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2025年1月25日 (土)

東京アクアティクスセンターに失望

03_ 先日、表題のプールで行われた女子400メートル個人メドレー決勝で、背泳ぎのターンのための標識(綱張り)が間違った位置にあったため、複数の選手が壁にぶつかるトラブルが発生して、本レースは不成立になった。昨今のスポーツ競技は何か根本的なところでたがが外れている気がする。

筆者は中学校から大学卒業までひたすら水泳部に所属していたので、この記事に対して余計に疑問が生じる。5mラインはプールの底にくっきりと描かれており、背泳以外では10m先からそのラインの位置を確認しながら壁との距離調整をしているきわめて重要な施設と位置付けられている。

従って、空中に張られた旗表示もプールサイドおよび観客席からもプールの底のラインと同視できる位置にあり、間違って張る可能性はほとんど皆無に近い。ところがその間違いが発生したということは、水泳競技の知識が全くないスタッフが設営の準備をしていたということだ。しかも、どれだけの観客が居たかは不明だが、彼らも水泳競技の基本的な設営とルールおよび楽しみ方の本質を知らない連中の気がする。

「スケート・水泳・自転車」これらにはある種の共通性があるのは、筆者がそれらの愛好者であることから自明の事実だ。しかし、現在のこれらの競技を昔ほど熱心に観戦することはなくなった。特に水泳に関してはアメリカの一人勝ち時代を境に、他の競技も「ショー」の意識が強くなって、選手の目指すところは記録の王者ではなく、稼げる「タレント」であることが実に不自然だ。

つまり、「東京アクアティクスセンター」は神聖な競技場ではなく、コンサートホールと同様の運営意識の施設であろうということがわかった。それならば、ステージの設営ミスをしても、アーティストと観客に弁済金を支払う気持ちもなかったのだろうか。

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2025年1月23日 (木)

アリオンA20のタイヤ交換:195/55R16

01_ 250013_ 細君の車だが、走行距離がいまだ数万キロなのでタイヤの溝もまだ50%程度というところだが、新車購入からすでに8年目にさしかかるので街乗り専用とは言え交換することにした。

直近では[LC/80]のスタッドレスタイヤを購入してから5年ほどが経過するが、その間にタイヤの価格も相当高騰しているようだ。町内のブリジストンショップで2種類の製品を見積りしてもらい、その場で注文しておいたので、本日のうちに交換作業の予約が入ると思う。

この[アリオンA20]で高速道路を走るのは1ヶ月に1度くらいだが、やはりそのときの安心感は捨てがたいので、これまでタイヤと言えばいつも国産品の安心できるグレードを使用している。

ちなみに、新車時の現在装着しているタイヤは、ヨコハマ製の同等品クラスだそうで、はたして8年間のタイヤの進化が確認できるのかどうか、街乗りのインプレッションはひと月先になりそうだが、記事にする結果を期待したいところだ。

ショップの担当者の所見では、現在のタイヤも目立った劣化はないとのことだが、これが青空駐車であれば話は違うらしい。我が家の車2台はともにガレージの暗室での駐車で、特に[アリオンA20]は地下駐車場の下段だから年中一定温度の暗闇の中での駐車になることの恩恵を受けている。このことはタイヤだけではなく、外装・内装インテリア・塗装とすべてが紫外線から遮断されていることのメリットは大きい。

タイヤ交換後のあれこれ
本来のグリップ性能や走行安定性についてはまだそれなりの走りをしていないので、前述のように来月のことになると思う。しかし、ショップからの帰路のわずか1kmでの印象だが、いろいろなところに明確な違いが認められる。

一言で言うと、タイヤの弾性を顕著に感じることと接地摩擦抵抗の違いだ。まず舗装の継ぎ目を一切拾わない。これは一見すると高評価に思えるが、ハンドリングの応答性とは裏腹の関係にあることから、この先での十分な確認が必要だ。

ステアリングが軽くなっている。これも接地摩擦抵抗の違いが接地面積なのかゴム質の問題なのかはまだ断定できない。ミニバンによくある「ふらつき」の傾向が強いタイヤはステアリングが総じて軽い。従って、タイヤの弾性の問題と同様にまだ結論付けるには早すぎる。

とにかく、明日にでもタイヤ空気圧をいつもの設定値に調整して、タイヤが一皮剥けた時期に子細なチェックを行うことにする。ただ確実に言えることは、扁平率55%ではあるものの決してモータースポーツを意識できる性能を目指しているものではないことだけは確かだ。このことは本製品の長年の商標ブランドと実際が、時代とともに変化してきたことを示している。

ちなみに、本ブランドの製品は25年前に、細君のジェミニターボに装着したときには、グリップ性能重視のコンセプトの意識が強く、軽量車両では乗り心地を若干スポイルしている印象があった。その記憶からすると、今回の製品は全くの別物であることだけは言える。

★ 100km走行後のホイール増し締め
ホイールの増し締めの時期がやってきて、ようやくこのタイヤの性能がわかってきた。実にトータルバランスの良い性能だ。街乗りと月一度程度の高速道路の走行だと快適性と安心感のバランスが良い。細君の[アリオンA20]にはちょうど良いが、これ以上の走りを楽しむには当然ながらグリップ性能は期待するものはない。

しかし、4本セットの価格が[LC/80]用の275/70 R16よりも高いというのは、さすがにコストパフォーマンスが良いとは言えない。ただし、しかも値段でなければその快適性は他の製品では経験できないのかどうかは不確かで、そういう意味では一般受けする銘柄ではないのが、[REGNO]ブランドなのだろう。

一つだけ特記すべきところは、高速の直進安定性が優れるところかもしれない。とのかくハンドルの直進維持が楽だ。これは前輪のトーイン・キャンバー設定を忠実に拾うニュートラルなパターン性能だと思えるが、この分だと雨天時の高速走行も安心感がありそうだ。結果として、[アリオンA20]の動力性能に過不足のないマッチングだ。

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2025年1月22日 (水)

OLYMPUS BH-T のLED照明を更新

09_ 250012_bht-led 現在2台ある[BH-T]だが、大型の[BH-S]を倉庫に仕舞ったことで、位相差コンデンサーを装着した場合の光量不足を補うために、これまでの3W LED照明(緑マイクロ照明製)の発光素子を7W LED素子に交換した。

もとの3W LED素子は取り外しの際に破損するので、ベースのみ再利用して新たな7W素子を用いている。

一方で、落射照明用の[BH-T]の方は、透過用照明の使用頻度が少ないので、これまではオリジナルのハロゲン20Wを装着したままだったが、こちらも新たなソケットを入手して、外部電源で汎用G4 LED電球 3W で駆動させるようにした。

それぞれの[BH-T]の光源は倍増し、色温度も自作フィルターできれいな白色を得ることができている。これで今年に入って、[NIKON S]と[BH-T]の生物顕微鏡の照明装置が改良されて、当分はこの環境で落ち着くと思う。

水槽の水耕照明
250015_ 前述の「LED発光素子7W」の製品ラインナップには、各色がある中で「水耕水族館用のロイヤルブルー」があるのに気づいた。リビングにある水槽用の照明は色温度6500程度の少し青みがかった白色LEDランプだが、これのバルブ部分をこの「LED発光素子7W」に交換してみる。

LED発光素子を固定するためのマウントだが、照明器具(フード)の中心部分にDC9V~11Vの配線を固定するために、「セパラボディ(パナソニック製)」を用いる。聞き慣れないパーツ名だが、昔からある、E26を2芯コンセント変換するソケットだ。

250014_ このソケットの本体樹脂は耐電/耐熱の性能がある程度確保されているので、今回はこれをLED発光素子のマウントにしてみる。無論、極性を考慮して配線を内部化する必要がある。

250016_ac 最後にDC電源供給用のACアダプターだが、海外製ながら長時間の使用が前提なので販売実績のある製品を探した結果、定格出力 9.5V-1.0A の製品を試してみる。

さて、一番の問題はLED発光素子の寿命になるが、宣伝文句では50,000時間とあるが、放熱性能が不明なスポットライト器具なので、話半分として1日16時間くらい使用して4年程度という予測だ。当然ながら今回の光源装置だが予備を含めて2セット制作しておくことを忘れない。

絶縁用シリコンゴム
乾燥すると半透明のシリコンゴムに硬化する。使用目的は電気配線端子の絶縁用として購入した。完全に固化しないので剥がすこともできる。主にハンダ付け端子の防蝕と絶縁を兼ねて最近使用している。こういうものは大抵使い切らずに劣化して捨てることが多いのだが、これはチューブの中でけっこう保存性が良い。
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2025年1月19日 (日)

放散虫:無選別のプレパラートを再び「Nikon S」で徘徊

09_ 最も古くて何かと思い入れのある[Nikon S]だが、自家製の色温度補正フィルター(OHPシートに染料印刷したもの)が2年を経過したので、交換のついでに光源レンズの調整も行ってみた。結果として斜光でのフォーカスの切れが良くなった気がする。

250011_ そこで、先日のWEBカメラ(Logicool C910 Pro)で「無選別放散虫」のプレパラートを再度撮影してみた。先日の画像に比べると、全体にフォーカスがしっかりしているのがわかる。

無選別と言えば、2020年に同WEBカメラで撮影したMWS製の「無選別ケイソウ」を思い出したが、これも奥行きのある画像で興味深い。

【備忘録】
コントラスト比の高い暗視野のカメラ撮影では、露出を抑えめ言い換えれば暗めで撮影するのが鉄則だ。暗い画像情報は引き出すことが可能だが、露出オーバーのデータは救いようがない。これは銀塩フィルムカメラの時代と同じで現像時の補正を思い出す。要するに露出オーバーは情報が消失していると考えてもよい。

・・・つづくもどる

2025年1月16日 (木)

顕微鏡接眼レンズの備忘録:特に実体顕微鏡の場合

09_ 手元にある実体顕微鏡は、グリノー型(内斜型)のOLYMPUS「初期型SZ」と、ガリレオ型(平行光路型)のNIKON「SMZ-10 」およびOLYMPUS「SZH」になる。それぞれの接眼レンズのうち、一番古い「初期型SZ」は比較的新しい[WHSZ10/15/20]を使用しており、目視上では問題なく観察できている。

一方で、「SMZ-10」と「SZH」はそれぞれ純正の接眼レンズが装着されており、劣化の度合いも問題視するほどではない。そこで、参考までに最も新しい接眼レンズ[WHSZ10/15/20]をこれらの2台で試したところ、視度調整ダイヤルを操作することで何とか合焦することだけは確認できた。

このことはかなり以前のことなので、それ以降に改めて不具合を発見したことがなかったが、今回は偏向板を経由した光源と対物レンズの前面に偏向フィルターを装着した場合の、反射抑制の確認作業を行っていて気付いたことがある。それは、当初から「合焦」と「色収差補正」のことしか考えていなかったが、どうも「被写界深度」言い換えれば立体感に影響がでるようだ。

結論から言うと、個々の実体顕微鏡に求められる適正な被写界深度は、接眼レンズとの組み合わせに依存するようだ。3台の実体顕微鏡で最もその影響を受けるのは、OLYMPUS「SZH」で、純正の接眼レンズ[GWH10X-CD] 以外の場合には、被写界深度が浅くフォーカス全体に切れがなくなる。同様に、NIKON「SMZ-10」でも程度の差はあるが同様の傾向が見られる。

不思議なのは、OLYMPUS「初期型SZ」はあまり接眼レンズを選ばないようだが、本来はもとの[G10X]が光学的には最も適合性が良いのかもしれない。ただし、あまりに劣化して使用不可の接眼レンズ[G10X]を評価しようもない。もとより、生物顕微鏡でも「対物レンズ」と「接眼レンズ」はメーカーセットもので統一するのが一般的なので、今回の結果は当然といえば当然のことかもしれない。

もう一つ、実体顕微鏡の対物レンズの補助レンズ(0.5X/0.75X/2.0X 等)だが、これもその機器が販売されていた頃の純正品を用いた方が良いようで、汎用品や別メーカー品だと接眼レンズの時のように、被写界深度やフォーカスの切れに影響するようだ。

最後に、対物レンズの前面に保護用のクリアーフィルターを装着するのも問題が多い。双眼対物レンズへの光路の途中で屈折が入るので、同様にフォーカスが甘くなる傾向がある。観察倍率を変える場合には交換式対物レンズ(ある種の補助レンズかもしれないが)を持つガリレオ型(平行光路型)が良いようで、グリノー型(内斜型)では作動距離を変えるための補助レンズと考えた方が良く、観察品質の低下をある程度犠牲にする覚悟が必要かと思う。

古い生物顕微鏡では3種類程度の接眼レンズが標準装備されていた時期もあったようだが、最近の新しいものでは10倍レンズがほぼ標準固定という雰囲気があり、これは実体顕微鏡も同様のようだ。おそらく、接眼レンズは10Xと15Xくらいが色収差補正等の対応が最も優れており、最終的な合焦画質の確保という点では無難な気がする。

これらの根拠だが、オリンパス製生物顕微鏡2台には超広角双眼ユニットの下に変倍装置がそれぞれ装着されている。この装置の変倍域は、1.0/1.25/1.5のロータリー式だが、光量低下や色収差補正の不具合等が一切ないすぐれものだ。このことからも、接眼レンズ側での変倍は最大で1.5倍程度というのが実感できる。

・・・つづくもどる

2025年1月15日 (水)

直流安定化電源の追加:3台目は国産品を試す

07_ 卓上に直流安定化電源を備えたのは2019年頃かと記憶するが、2020年に購入した「2台目の汎用品」が5年目になる。電源スイッチが前面にあり、出力スイッチが独立していてワット計が付く便利なタイプだが、設定値の操作がつまみを押して表示が点滅状態の間に合わせるというせわしないものなので、電力の可変操作の電源としては向かない。

ちなみに、1台目の機器は出力が安定しない電力領域がありこれは比較的短期間で廃棄した。ともに汎用品の1万円未満で簡単に入手できる簡易な回路の製品だが、安全性に問題はないらしいので、それなりにコストパフォーマンスの良さが評価できるものだ。

250010_ しかし、最近になって知ったが、安価な汎用品は直流の波形にいわゆるノイズが混在するらしいので、あまり精密機器に電源テストとして接続するのは避けた方がよいとのことだ。

そこで、3台目は国産品のまともな製品を導入することにして、使用電圧も0V~18V リミット1.2A(Max 50W 4.7kg)で精度重視のものにした。これならば、大半の直流機器のコントローラーとしても安心して使用できる。

ちなみに、2台目の汎用品の重量はMax 300W 1.99kgなので、これと比べるとその造りの違いがおよそ想像できる。今回の製品のメーカーだが、前身の音響・通信機器を学生時代に使用したことがある。その頃のは内部のトランスに関しては永久保証だったと記憶している。

2025.01.21
製品が到着した
到着した[PA18-1.2B]は、負荷をかけた場合の電流が安定するまでのタイムラグがほとんどない。無論電流値のふらつきもないので、これまでの電源でまれにおこるLED照明のちらつきが皆無だ。一方で出力電圧の精度をテスターで確認したが、これは両方ともほとんど誤差の範囲内で、実用上は全く問題ない。

ということで、これまでの汎用品(30V-5A)の大容量の方は、12V-max1.0Aで固定して、主に車関係の電装品の整備に使用する。一方で、[PA18-1.2B]は顕微鏡のLED照明の電源として、9V~12V max1.0Aで可変出力用と各種工作用電源として使用する。

電圧および電流ともに可変ダイヤルはシングルだが全く問題ない。出力表示パネルの動作が汎用品とは異なる点が少し気になるが、おそらくこちらの方が普通なのかもしれない。スイッチONの立ち上がり時は当然ながら出力OFFなのは同じだが、そのときのパネルの表示はOFFで、回路内の迷走電流程度の微少な値が示される。

V/Iチェックボタンを押しながら、設定電圧と制限電流をセットすることができる。従って、現在の出力設定はV/Iチェックボタンで必ず確認する必要がある。そして、出力状態で電圧ダイヤルを設定電流まで任意に操作することができる。まあ、その方が回路内での待機状態のためには良い気がする。その他のリモート制御の操作は一切縁がなさそうなので、きわめて基本的な使用法の範囲だと思う。

★ 直流の波形がきれいな「気」がする
オシロスコープに接続したわけではないので、出力波形を云々というのはあくまでも想像だが、接続したLEDバルブの点灯から最大光度までの幅が広くなっている。いきなりパッと60%光度で点灯するのではなく、10%光度あたりからの調光幅が広くなっている。これはとりもなおさず、直流波形がより直線に近くなっていることを示している気がする。

出力スイッチONでリレーが作動するような音がする。要するに回路が完全に切り替わるようだ。おそらく保護回路やその他にもリレーが挿入されていることが想像できる。その点では汎用品の方はICで制御しているのかもしれない。このICがくせ者で、1台目は購入後1年くらいで不安定な状況に陥った。もちろん、リレーも故障の原因になり得るが、ICほどデリケートなパーツではない気がする。

いずれにしても、随所に安心感が漂う国産品であることが実感できる。このことが製品価格に盛り込まれた本来の価値であるとすれば、汎用品の価格は一桁安いのが当たり前だから、それなりのリスクを覚悟して使用すれば、コストパフォーマンスでは国産品は太刀打ちできない。ただし、この種の精密機器はコストパフォーマンスを求めるものではない気もする。

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2025年1月 2日 (木)

学習用スライドの再撮影

09_ 年末からお正月休みの間に、顕微鏡用カメラのベストな設定にようやくたどり着いたので、久しぶりに見慣れた「学習用スライド」を再撮影してみた。[Nikon S]の斜光疑似暗視野の方がコントラストが高く鮮やかなのは承知しているが、影方向で輪郭がややぼやけるので、あえて[Olympus BH-2]のSPlan Apo 10/20 視野数26.5 で撮影を行ってみた。

かつてはWEBカメラでの撮影からスタートした顕微鏡写真だが、やはり[Nikon 1]による画像はその解像度において全く別物だ。撮影時のオリジナルデータ 5,232×3,488 ピクセルを 1,600×1,067 ピクセルにリサイズして拡大可能な状態で掲載しているが、貼り付け画像を見るだけならば、960×640 ピクセルで十分だと思う。要するに眺めて楽しんで、時には印刷する程度なら、双眼鏡筒に装着しやすいこの[Nikon 1]がちょうどよい。

最近のフルサイズ一眼レフカメラの有効画素数は5,000万画素を超えるものもある中で、手もとにある[Nikon D700]は1,200万画素の、いわゆるレンズ性能を要求しない余裕配列のCMOSセンサーを搭載している。撮影データも、4,256×2,832 ピクセルでこれだけをみれば[Nikon 1]の方が上になる。しかし実際の画像仕上がりはそうではないところが、フルサイズと1サイズのCMOSセンサーの不思議なところだ。

250003d_

[上:シダの胞子]、[下:トウモロコシの茎]のいずれもよく見かけるサンプルだ。双方とも暗視野で撮影しているのは筆者の好みだけのことだが、いずれにしても少しだけ新鮮な感じがする。画像横サイズが視野の直径にほぼ近いので、目視の雰囲気を最大限に反映している。装着している[Nikon 1]の単焦点レンズが18.5mmなので、17mm程度のレンズであれば、視野の円形境界が見えてくる。

【備忘録①】
18.5mmの下(広角)の10mmレンズもあるが、これだとCMOSセンサーが極端に余ってしまう。と言って、10mm-30mmのズームレンズはその性能(分解能)が極端に悪いので、通常撮影でもまず使用できない。これらの経緯からもっとも明るく、ひずみの少ない標準レンズの18.5mmが妥当だという判断になっている。

設備の価格を無視すれば、考えられる最高の画質を得るレンズとカメラは、おそらくマイクロネットやキーエンス製の「ズームレンズ」と、「フルサイズ一眼レフカメラ」もしくは「Cマウント工業用カメラ」の組み合わせではないかと思う。それらは、目的に応じた観察・撮影のための、常設のシステムとして稼働させるもので、思いついて棚から顕微鏡を引っ張り出してくるときのものではない。

それらのことを踏まえて今回の[Nikon 1]をベースとした顕微鏡カメラの運用方法が、使い勝手の良さとコストパフォーマンスの高さで最も評価できるという結論になった。ここのところは非常に重要な備忘録で、名機[Logicool_HD Pro Webcam C910 500万画素]のWEBカメラからの2世代目の経緯だと思っている。

【備忘録②】
ハネノケコンデンサーに装着(置く)マスキングの径とレンズの組み合わせについて以下のような結論に至った。ただし、対物レンズは「Olympus SPlan Apo 4/10/20」、接眼レンズは 「SWHK 10XL 視野数26.5」の条件になる。

  φ16mm:20X     (コンデンサーレンズ中央に正確に置くと高コントラストが得られる)
  φ15mm:10X~20X (20X対物レンズではアバウトに置いてもOK)
  φ14mm:10X     (コンデンサーレンズ中央に正確に置くと髙コントラストが得られる)
  φ12mm: 4X~10X (10X対物レンズではアバウトに置いてもOK)
  φ  8mm: 4X     (コンデンサーレンズ中央に正確に置くと髙コントラストが得られる)

250009_ 現在はt=1.0mmのゴムシートに型紙を貼り付けて手で切り抜いているが、決して美しい真円にはなっていないでの、上記径の打ち抜きポンチを注文してすでに届いている。今後は、ゴムシートに代わる素材を探してガイド枠と繋ぐ加工を施せば、いわゆる暗視野のマスキングシートが完成する。

ちなみに、位相差コンデンサーを暗視野で使用する方法もあるが、こちらは開口部がスリット状になっているため、絶対的な光量がすくなくて暗視野のコントラストが今一つ明瞭でない。

無論、暗視野コンデンサーを使用してきた結果での話だが、対物レンズに応じてマスキング径を変える方がコントラストの確保に必要な光量のロスが少ないように思う。ということで、明視野と暗視野はコンデンサー(ハネノケ)を替えないで、マスキングの有無で対応することにした。

2025.01.03
★ 植物のプレパラートを注文
250004_ 久しぶりに「アズワン」にて販売されている植物のプレパラート10種(ゼニゴケの雄器、ゼニゴケの雌器、シダの子のう群(胞子のう)、シダの胞子、ワラビの根茎断面、シダの前葉体、ゼニゴケの葉状体横断など)を本日注文した。

ここの製品は教育用としてのマウントに実積があるので安心して使用できる。一方で、海外製の動物のプレパラートはまとものなものがほとんどない。右の画像は商品サンプルの写真だが、さてどのような光源制御で観察しようかと楽しみだ。

2025.01.05
★ 減光・偏向フィルターの再考
ハロゲン電球に比べてLED電球・素子の調光幅は比較的狭い。そして、調光に伴い色温度が変化するものもある。そこで、調光するよりも、定格出力で発光させておいて、減光・偏向フィルターを用いた方が、画像の仕上がりが良い場合がある。

250005_ 250006_3 結局、LED光源になっても減光・偏向フィルターは結構出番があるものだと最近気が付いた次第だ。そこで、フィルター引き出しからこれらのフィルターを出し揃えてみると、全部で10枚もあることがわかった。

[BH-2]には3枚分割フィルターフォルダーが照明光源絞りの上部に装着できるのは、なるほどこのような場合を想定してのことかと気づいた。

これまで、このフォルダーはいつも空だったが、色温度調整フィルターを光源絞り部分に置いたあと、減光・偏向フィルターをもっと積極的に使用してみる予定だ。

2024.01.09
★ シダ・コケ植物のプレパラート到着
250007_ 商品の配送も信頼できる対応で、実際の中身を確認したところ、近頃では珍しい桐の箱に10枚のプレパラートが入っていた。

早々に観察したいところだが、眺めだすと半日は費やしてしまうので、手持ちの仕事が一段落するまではお預けということにした。やはり「アズワン」の製品はいつもながら安心できるのと、半月遅れくらいで請求書が届くところも近頃では珍しい企業だ。

2024.01.13
★ シダ胞子のうのプレパラート
サンプル写真の「シダ胞子のう」は製品では染色されたプレパラートになっていた。屈折率の違いを強調するように半暗視野で撮影したものが以下の画像で、この状態から胞子が炸裂すると本記事の「冒頭部上段の写真」になる。
Photo_20250113132001 本プレパラートでは希望していた「シダの胞子」関連のものが6枚入っており、今回の購入目的が達成されたことになる。

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2024年12月20日 (金)

デジタルマイクロスコープの入れ替え

09_ 240226_ 今まで手元に置いていた「デジタルマイクロスコープ」は、サンコー製の230倍偏光タイプのいわゆる産業用の製品だ。本製品は観察用として位置付けられている明るい光源を内蔵した[HDMI出力]仕様で、ACアダプターによる電源供給タイプなので、どうも使い勝手が良くない。

そこで、汎用のUSB接続の偏光マイクロスコープを新たに購入した。付属するユーティリティソフトはごく一般的な基本性能で、思いついた時のセッティングが手間いらずで使いやすそうだ。色合いや解像度の品質はやはり「サンコー製」の方が上のようだが、こちらはCMOSセンサーの画素数が若干上回ることから、決して見劣りするレベルではない。しかも、実勢価格は1/8なので驚きだが、まだ手元に到着していない。

付属予定のアプリケーションから検索したところ、plugable社製(米国)のOEMか何かの関係にあるのだろう。(国産の他のメーカー品も同様のアプリケーションを使用している)樹脂製で軽量・コンパクトな少し安っぽいセットものではあるが、機能面ではとても1/8の価格とは思えない。ところで、そもそもマイクロスコープの使うきっかけは意外と[ミシン工房]でミシン掛けの失敗箇所を解く際の、繊維の間のミシン糸をリッパーで抽出するときだ。

240227_ これにはアームスタンドの先に付いた「φ128mm×2倍の特大ルーペ」で作業をしていたが、これにも限界があり、そのような時にたまたま[HDMI出力]のサンコー製マイクロスコープの掘り出し物を見つけたわけだ。とは言うものの、特大ルーペは視野範囲が広く作業がしやすいのは他に類を見ないので手放すことはできない。

今回は、マイクロスコープがきわめて身軽になったことで、比較的使い勝手のよさそうな新たなアームスタンドと拡大ルーペとの一体化の加工をしようと思っている。そのためのアタッチメントおよび1/4ネジの派生品を取り揃えて、正月休みにでも組み立ててみるつもりだ。

一番の問題は、特大ルーペ本体を1/4ネジ仕様に改造することで、急遽1/4ダイスを注文して、年内に到着すればと心待ちにしている状態だ。アーム本体の1/4ネジ端部をメネジ変換して、拡大ルーペとマイクロスコープフォルダーを付け替えられるようにするつもりだ。

2024.12.20
スタンド&アタッチメントが到着(引き寄せてUSBケーブルをつなぐだけ)
購入前に承知していたが、新しいアームは全長で7cmほど短い。根元のローレットも省かれており、クランプも一回り小さい。そして重量も長さの差ではない軽さを感じる。要するに、全体の造りは特大ルーペ本体のアームの方が品質は良いことがわかった。

そこで、1/4ネジヘッド部分を移植して、本体は現在のアームを用いることにした。これでヘッドを引き寄せる時のスムーズさと距離感もそのままで使用することができる。アームスタンドの1/4ネジアタッチメントと変換ネジが到着したので、早々にマイクロスコープを装着してみた。

240230_ 照明調整とズーム調整のダイヤル操作が前面になるが、アタッチメントの構造と何とか整合が図れるようだ。 画像画面の揺れが収まるまではしばらくの時間を要するが、デスク周りの操作性は固定スタンドよりも圧倒的に優れている。一方で、毎回フォーカス調整をしなければならないのは余計な手間のような気もする。はたしてどちらがどうかは、この先のシチュエーションによる。

偏光フィルターの効き具合だが、意外にもこちらの方がサンコー製に比べて反射の抑制がなめらかで良い気がする。この種のマイクロスコープは落射照明の反射をもろに受けるので、偏光フィルターは基本的に必須だ。

LED照明の違いはかなりある。サンコー製が白色LED電球×8個なのに比べて、こちらはLED素子×4個のために照明むらが発生している。CCDの性能もさるこながら、照明に至るまでレンズの性能も大きな評価要素になる。

その点では実体顕微鏡のリング照明は反射光がレンズに入射しないようにLED電球が内側を向いて配置されているので、マイクロスコープのような反射が生じないのはさすがだ。[左側]にマイクロスコープ、[右側]に実体顕微鏡(Nikon SMZ-10)での画像を列べてみると、ノーマル照明の実体顕微鏡の性能の良さがわかる。

240231a_ 240226a_500










 


      リング照明で反射が抑えられた実体顕微鏡画像

 

デジタルマイクロスコープのあら探しではないが、1万円未満の製品を研究用の実体顕微鏡と比較すること自体が意味がないとも思える。しかし、今さらながら実体顕微鏡の光学的完成度というものに改めて気づいたわけで、500円硬貨の裏側の凹凸をつぶさに眺めてみる。なるほど、これならば電子基板のハンダ付け検査に用いられてきた理由がわかる気がする。

2025.01.02
カメラのAi機能を色々試す
これまではISO800であとはフルオートで撮影していたが、照度を変化させてもベストな写りを求めると、シャッター速度優先(1/30)で絞りオートのマルチ測光に落ちついた。ただし、その際の絞り値はF5あたりになるような照度設定がもっとも安定した画質が得られることがわかった。さすがにこれにはかなりの時間を費やしたので、お正月休みならでは成果になる。

もっとも、現在ではズームレンズを備えた工業用マイクロスコープが主流になっていることからも、接眼レンズ越しの目視という形態は徐々に過去の観察方法になってきたのかもしれない。肉眼を超える解像度と色分解能を備えるレンズとセンサーはすでに世に出て久しい。しかし、個人の趣味レベルで備えられるものではないのも事実で、それらの思案の結果としてこの画像がある。

250002_
リング照明で反射が抑えられた実体顕微鏡画像

なお、カメラホルダーのアタッチメントは、バイクハンドルに取り付ける1/4ネジフォルダーを逆向きに使用したものでグリップの拘束性能は抜群だ。あとは1/4ダイスが到着すれば、軸のネジ切りを終えて特大ルーペの装着も可能になり、一連の工作が完了する予定だ。しかし当たり前だが、スタンドアームは平行四辺形のフレームが伸び縮みするわけで、ヘッドの角度がいつも同じになるところが良い。

2024.12.25
★特大ルーペのネジ切り完成
使用頻度としてはマイクロスコープよりも特大ルーペの方がよく使うので、常時はこれを新しい1/4ネジヘッドに取り付けることを急いでいた。本日、1/4ダイスが到着したので、早々に特大ルーペの差し込み棒にねじ切りを行った。

特大ルーペ本体は樹脂製なので、バイス等に固定すると力のいれ具合がわからない。手持ちで最初のねじ山を噛ませるのが一苦労だが、無事に根元まできれいにねじ山が形成された。ということで、特大ルーペがもとのアームに戻ったわけで、一連のマイクロスコープの導入ドタバタがようやく落ち着いた。
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2024年12月19日 (木)

OLYMPUS SZH 整備完了(ガリレオ型 0.75~6.4X)

09_ 240232_szh お正月休みに先立ち、クリスマスイブにちょうど時間がとれたので、表題の実体顕微鏡の最終整備をおこなった。「先の記事」からの続きになるが、ユニット単位での整備はすでに済んでいる。

実際に接眼レンズを覗いてみて、各所の塵の掃除等を最後に行うつもりだった。そういうわけで電話にも出ないで部屋にこもった状態が必要で今日になってしまった。

ズームレンズにわずかな曇りが確認できた。そこで本体の上カバーを取り外して、内部のレンズ駆動部を露出させてズームレンズの清掃を済ませた。筐体が大きいだけにズームレンズの清掃が比較的簡単にできるようになっていた。

つぎに、双眼鏡筒のプリズムにほんの少し塵が確認できた。こちらの分解は樹脂製ピンの取り外しに難儀したが、作業は無事に終えることができたが、これらの2つの作業だが約3時間ほどを費やした。

細部まで分解してわかったことは、グリノー型(内斜型)と違って、光軸は対物レンズから接眼レンズまで平行光なので、途中のレンズの固定位置の調整用ネジがあまり見当たらない。おそらく、経年や衝撃によるレンズ光軸の狂いはきわめて少ない気がする。一方で、平行光路型のしかもやや視野数の大きめの接眼レンズを覗く最初の時に、平行眼球目視と脳内合成の慣れに少し時間がかかる。

240233_szh これまでにこの脳内合成の慣れを感じたのは、[視野数26.5のφ30mm超広角接眼レンズ]の時が最初で、その後は[NIKON SMZ-10]の平 行光路型の時で、今回の[OLYMPUS SZH]で3回目だ。これとわかるまでの間は機材本体が狂っているのではと一瞬青ざめる冷や汗ものだ。

つぎに、落射照明装置の具合を確認したが、このユニットを挿入することで更にレンズが増えて明るさがスポイルされるような気がした。しかも20Wハロゲン電球の照射具合があまりよろしくない。後発のオリンパス製LEDリング照明の方が立体感が生まれる。そこで、この落射照明装置をLED化することはあきらめることにした。

純正の接眼レンズ[GWH10X-D]は視野数がやや狭い気がするのと瞳位置が低いので、[WHSZ10X/15X]を使い分けることにした。レンズの明るさは後者の方が気のせいか明るく感じる。ただし、照明を併用するとその違いはない。スタンドベースは、横長の400×350から縦長の260×380同アルミダイキャスト製に交換している。

できるだけコンパクトで高性能を発揮できるように、写真のような組み合わせで、普段使いしない三眼ユニットと落射照明を外して棚に仕舞ってある。偏光レンズがリング照明の影にならないかと思ったが、かろうじて大丈夫のようだが、そもそも光源側にもう一枚偏光板をいれないとあまり意味がない気もする。しかし、ズーム比8.5倍はやはり感動的だ。5.7倍から6.7倍のこれまでの感覚が狂ってしまう。

240236a_dsc それから、左の[Nikon S]USB WEBカメラの画像は、先日購入した「デジタルマイクロスコープ」の付属のアプリケーションを起動しておこなった。こちらの方が全体的にソフトな写りの印象を受ける。色合いについてはこれからの検証になるが、今のところバランスは良いと思っている。

こちらの撮影は4枚の画像をスタック処理している。この倍率(X20)で同時にフォーカスが合うはずのない箇所が同一平面上にあるが違和感と言えば違和感だ。色合いは目視と似た雰囲気で、[Nikon1 J4]のAE画像処理のエンジン性能が発揮されている。

斜光で疑似暗視野にするとどうしても解像度が落ちる。その点ではOlympus製の明視野ハネノケコンデンサーによる「マスキングの暗視野観察」は解像度がきわめて良い。

[Nikon1 J4]で疑似暗視野の撮影を試みた方はさすがに解像度(1800万画素)が高く、USB WEBカメラに比べて輪郭がくっきりしている。生物学的な観察という意味ではこちらの方が正解の気がする。

Olympus製の明視野はすべてApoレンズのためか、やはりNikon製を凌ぐものがあるのは仕方のない。[Nikon S]のJ4画像と同じプレパラートを、ハネノケコンデンサーの暗視野で撮影してみると、[Nikon1 J4]のAi画像処理の良さがよくわかる。
240237_apo20
「斜光」と「ハネノケ暗視野」の見比べになるが、同じカメラでも圧倒的な撮影解像度の違いを感じる。さすがに照明装置の奥深さを感じる高級機のOlympus BHではあるが、いつも手元に置いてまず観察するのは[Nikon S]なのが不思議なのだが、その扱い安さとかわいさ故なのかもしれない。

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2024年12月 9日 (月)

デジカメ:SONY DSC-WX170の予備を確保

02_ 表題のデジカメ「ホワイト」2台(細君用と筆者用)の筆者用が昨年の7月に壊れた。その際に同型番のものをすかさず準備して1年半が経過している。この代わりの「ブラック」の方は問題なく動作しているが、市場に出回っているうちに予備機を備えておこうと今度は当初と同じ「ホワイト」をまた入手した。

外装の程度は2台目の「ブラック」よりわずかに良いので、初代の時と同様に大切に使用したい思っている。もっとも、「ブラック」はすれが目立つので「ホワイト」に比べて不利なのかもしれない。12年も前の製品なので、いまではミドルクラスのスマートフォンの方が撮影機能や仕上がり品質が遙かに上かもしれないが、いつもカバンの中で待機しているよるな使い方ではこのデジカメが手放せない。

それにしても、この機種は今でも程度の良い物で結構な数を市場で確認することができる。しかも価格がまだ安定しているのが不思議だ。一過性の商品のように思っていたが、新品に近い商品の在庫をかかえるカメラ店が依然としてあることに驚く。

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2024.12.11
製造ロットが新しい気がする
240222_dscwx170 昨年の壊れた「ホワイト」は発売当初に購入したものだが、今回のものに付属しているACアダプターの様子ではそれより新しい気がする。純正のリチウムイオン電池もまだまだ元気なので一安心だ。液晶画面もきれいなので早速保護フィルムを探すと、まだ「DSC-WX170用」が販売されていたのは驚いた。

この先のことと、細君のものを含めると3台が稼働しているので、予備を含めて3枚注文したのは言うまでもない。やはり、コンパクトデジカメでは本機種は使い捨てではあるが、ある意味で名機という気がする。

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2024年12月 5日 (木)

グリノー(内斜型)からガリレオ(平行光路型)へ実体顕微鏡の推移

09_ 現在手元にある実体顕微鏡の総合倍率は、古いOLYMPUS「初期型SZ」が5.7倍(0.7~4.0x)で、NIKON「SMZ-10 」が6.7倍(0.67~4.5×)なのだが、特に後者の方は最新機種でもこの程度だと思う。

現状では、総合倍率が若干低い「初期型SZ」の接眼レンズを20倍用と併用しながら高倍率に対応させている。本来は視野角との関係から15倍程度でも良いのだが、「WHSZ」15倍の未使用品がなかなか見つからない。そこで、0.75倍補助レンズを併用して、ちょうど15倍で使用している。

補助レンズなしの対物レンズが標準1.0で総合倍率が8.5倍程度の実体顕微鏡本体を探すと、どうも「グリノー型(内斜型)」ではなく、NIKON「SMZ-10」と同様の「ガリレオ型(平行光路型)」になりそうだ。そうなると、一般的にはカメラ撮影用鏡筒や落射照明用鏡筒などを追加できる、いわゆる研究用のシステム実体顕微鏡がそれにあたるので、古いものを探してくるとなるとこれまたリスクが大きい。

そのような思案を巡らせるのは、いつものことながら年末の買い物にちょっと奮発したくなるこの時期だ。昨年はこの時期にめぼしいものが見当たらずスルーしてお正月を迎えたが、今年は12月に入ってかなり心が動く顕微鏡関連商品を立て続けに見つけたので、1年越しということもあり思い切って購入を決断した。

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★ 一つ目:OLYMPUS WHSZ15-H
240216_whsz15xh まず、長年探していた比較的新しい型番の未使用接眼レンズの15倍ものだ。接眼レンズは劣化が一番顕著なので、できれば新品・未使用のものを探していたが、それらしい手頃なものがやっとみつかった。このシリーズの中ではレンズ構成が異なるのか背丈が極端に低い。

これで、WHSZ10X/15X/20Xの3セットが揃ったことになる。かつては30倍も所持していたが、古い本体では視度調整の限界を逸脱する不都合があったので、これらの3種類での運用が妥当なところだ。この型番の製品はかなり汎用性があり、NIKON「SMZ-10」でも色収差のズレ等もなくたまに使用している。

手元の[WHSZ]接眼レンズはすべて新品購入なので、今回のものも手にして非常に気持ちよい。しかも、旧式というだけで製造販売中の正規価格の数分の一で購入できるわけだから、趣味で揃える顕微鏡機材はこれに限る。

このてのオリンパス製の未使用在庫品(出荷当時の箱入り)をこれまで何度か購入してきた。[φ30mm超ワイド双眼鏡×2台]、[WHSZ接眼レンズ×4セット]、[三眼リレーレンズ×2本]等など、生産終了メーカー在庫品がどこかで処分されて、無保証で再販売されているとしか考えられない。それはそれで大いに助かるわけで、妥当な価格でさえあればまがい物の海外製よりは遙かに良い。

対物レンズを交換すると作動距離が変化する。しかし、接眼レンズの交換時はほぼそのままの作動距離でフォーカスを維持することができる。初期の古い生物顕微鏡では交換用接眼レンズセットが付属していたのをよく見かけるが、BH-2になってからは接眼レンズは10倍にほぼ決まったものになっている。

ところで、φ30mm SWHK 10XLの超ワイド双眼ユニットをもつBH-2×3台も、ひょっとして実体顕微鏡用の接眼レンズで合焦できるかもしれないと思い早々に試してみたら、とにかく色収差のずれなく見事に合焦したのは、同じオリンパス製だったことによるのだろうか。

無論、10倍仕様ではSWHK 10XLの視野数26.5は圧巻なので、わざわざWHSZ仕様を装着する意味はなく、BH-2本体の2台にはそれぞれ1.5倍までの変倍装置が装着されていることもあり互換性を求める必要もない。

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★ 二つ目:OLYMPUS SZH 8.5倍(ガリレオ型 0.75~6.4x)
つぎに、高倍率の実体顕微鏡で基本動作のチェック済みのものを入手した。落射照明のUMA装置とNeoSPlan5~100の対物レンズを使用すれば、総合倍率の高倍率化の実体顕微鏡を望む必要もないように思えるが、そこは実体顕微鏡と金属顕微鏡の作動距離や趣の違いというもので、これらはやはり別物だ。

購入時の出品画像では、スタンド軸ストッパーの装着位置が間違っているあたり、出品者への信用に若干の不安もあったが、レンズの汚れや動作に不具合がない旨の条件を信じて思い切って購入に及んだ。2000年製あたりの古い品だが総合倍率がほぼ希望の範囲の「ガリレオ型」システム実体顕微鏡になる。240217_olympus-szh

対物レンズは標準の「DF PLAN 1X」が付く。機器本体の明るさを最大限に発揮できるように、普段は三眼カメラ鏡筒と落射照明ユニットを外して、身軽な状態で使用しても良いかとも考えている。そのあたりがシステム仕様の良いところだ。

それにしても、スタンドベースが横長の400×350なので普段使いでは広すぎるし、その重さから棚置き収納が難しい。そこで、サードパーティ製でベースのみが簡単に交換できるものがあるようなので、260×380の同アルミダイキャスト製を注文したところだ。これが到着するまでの間はユニット単位の清掃を行う予定だが、どうも年末は仕事の関係でまとまった時間がとれない。

余談だが、今年一年の顕微鏡機材への思いを振り返ってみると、今回のシステム実体顕微鏡でいわゆる「顕微鏡沼」の底が見えてきた気がする。と3年前の年末にも同じことを考えていた。

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整備が必要なのは接眼レンズくらいか
まず、本体内部のズームレンズは問題ないレベルだったので一安心している。ここのレンズ群が汚れていたら完全にアウトだ。ユニット接合部で露出しているステレオレンズ類は少し埃が付着していた。また三眼写真鏡筒のプリズムはかなり埃が付いているのは、使用せずに上部にふたを取り付けていなかったのが原因のようだ。プリズムユニット部が外せるようなので、そのうちに分解を試みてにようと思う。

可動部では上記の光路切り替えレバーと光源絞りがやや堅いがまあ操作頻度が少ないこともあり、絞りは羽根を痛めてもいけないのでこのままとする。もっとも大切なズームダイヤルは非常になめらかで全く問題ない。しかし、いずれも駆動部に注油したいところだが、構造がまだ理解できていないので今後の課題にしておく。

照明装置の光源はは6V-20Wのハロゲン電球なので、付属のコントローラーを含めて将来的には「LED化」を考えたいが、いわゆるLED電球との交換ではなく、発光ダイオード素子レベルでの加工が必要なのは、[BH-2]や[UMA]の光源加工と同じような手間がかかりそうだ。これまでは、「緑マイクロ照明」さんにお願いしてきた。いずれにしても、三眼カメラ鏡筒とともに清掃整備を行った後はしばらく棚に保管しておく。このように、いずれのパーツも作動状態に問題は無い。

接眼レンズ[GWH10X-CD]の視野数は20程度と思われるので、先の[WHSZ10X]の視野数22に比べてさすがに古さを感じる。さてこの視度調整ヘリコイドはお決まりのグリス乾燥をおこしていた。固結しているよりはましだが、分解してグリスの入れ替えを行う必要がある。こちらの方はオリンパス製定番ものの接眼レンズで何種類も整備経験済みなのと、マイクロネジを回す道具も揃っているので、ひまを見つければ2時間程度で解決する。ということで、経験済みの整備範囲の手間で問題なくこの先20年は使用できると思う。

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対物レンズ[DF PLAN 1X]は完成度が高い
有効口径φ45mmに、純正品φ50mmの偏光フィルター[ILLC2]が装着されている。この対物レンズは一眼レフカメラレンズのように完成度が高く非常に明るい。興味深いのは、偏光フィルターレンズ枠が微妙に斜めに装着されており、当然ながら360度回転機構が内蔵されている。落射照明の「行ってこい」の光路なので、フィルターの性格からしてこの意味はおおよそ想像できる。

ちなみに、この対物レンズ+フィルターでW=438gもあるとんでもなく贅沢な造りだ。本体ステレオレンズの前面にあるこの接眼レンズで倍率制御をする点はグリノー型の実体顕微鏡と同じだ。しかし、いわゆる一般の「内斜型」光学系の変倍補助レンズとはレンズ間距離がまったく違うのは、平行光の入射角を得るためだと思う。なお、ガリレオ型「平行光路型」の実体顕微鏡は、すでにNIKON[SMZ-10]が手元にあり、これがもっとも明るいレンズ群だと思っているが、おそらく今回のOLYMPUS[SZH]の方がその上をゆく可能性が高い。

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★ OLYMPUS SZH の総評
現時点では清掃整備の途中なので観察時の特性を云々できる状況ではないが、この先も十分使用可能な「程度」であることだけは確認できた。その意味では、今回の買い物は比較的リスクの高いものだったが、ひとまず安堵している状況だ。ただし、これはそこそこの整備が行えるユーザー視線での話で、購入した状態で使用に問題がない入門機とはわけが違う。

手元に届いてからその実体を知ったのでは情けないが、やはり[SZH]はどうも趣味の道具の範囲をはるかに超える研究用機材の気がしてきた。まず、歯科技工や電子部品のハンダ検査のように単なる拡大鏡としての利用とは違う、正当派光学系機材としての生物顕微鏡の[BH-2]や[落射照明UMA]と同類の香りがする。そして、スタンドから外した本体セットの総重量がW=7.6kgもあり、電源装置を持たないのにBH-2などの機材と比べて異常に重く、レンズの塊のような印象がある。

本製品の清掃整備が完了して[日曜工房]から出荷されるのは、早くて来年のお正月明けの頃だと思うので、実機のインプレッションはその先になる。整備と構造確認も楽しみの一つなので急ぐ必要もないと思っている。話はかわるが、急がないと言えば[LC/80]がトヨペットに入庫してからすでに7週間が過ぎた。お任せ作業の約束でこれまでメンテナンスをお願いしているが、たぶん想定外の部品発注の到着待ちなのだろうと想像している。

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2024.12.11
接眼レンズ[GWH10X-CD]の清掃完了
240221_gwh10xd 昨晩、表題の接眼レンズの分解清掃&グリスアップが終了した。もっとも手間を要したのは、意外にもアイキャップに付着しているゴムノリを除去する作業だった。ゴムノリを溶かさずにボロボロと剥離するにはアルコールが良い。手間はかかるが金属部分やレンズを痛めることが少ない。

視度調整のズレ止め固定ネジが付いているのは旧式の特徴だ。やはりこの時代の製品は完成度が高い。いわゆる樹脂が一切使用されておらず、オール金属製であるところが気に入っている。

φ30mm用のゴムキャップ(レンズ用のメス、双眼鏡用のオス)はメンテナンスを行う際には必須だ。カメラレンズや本体マウントのキャップも日常保管では必須なように、こういう小物を紛失しないことが大切だ。

★ 落射照明ユニット・カメラポート三眼ユニットも整備完了
落射照明ユニットはこれと言って整備箇所はなく、ハロゲン20W電球ソケットの点検くらいだて、コントロールボックスは交流出力(3.5V~7.2V)が正常であることを確認した。そこで気がついたのだが、ハロゲン電球はいわゆるG4ソケットなので電球交換でLEDが可能だ。[12V G4 LED電球 白色]は生物顕微鏡・ミシン等で予備がいくらでもある。

DC12V電源は直流安定化電源からでも良いが、最近では顕微鏡光源用の電源はすべて汎用のDC12Vコントローラーを使用しているので、DCプラグの加工だけでこれらの機材グループに入る。これは想定外のことで、「緑マイクロ照明」さんへ外注しなくて済んだ。

気になっていたカメラポート内の汚れは、プリズムと思っていた箇所はミラーで、そのミラーだけ取り外しができる構造になっていた。ミラーは融着ではなく通常のガラス鏡だったので、簡単に輝きがよみがえった。これならば今後も安心だ。ミラーの先のレンズ群はシールドされているようなので、表面だけの埃飛ばしで汚れはほぼ一掃された。

240223_ 光路切り替えレバーが異様に硬かったので、可動部を分解してレバー軸をグリスアップすることで格段にその動きがなめらかになった。最後に各パーツのマウント部分の擦れを手直しして当面の整備は終わった。

残りの作業はスタンドベースの交換だが、こちらはベースそのものが来週に到着するが、その後にポール固定用マウントのM5×3本ネジ穴加工が必要になる。

もっとも、ネジ穴位置はあらかじめ裏側にダイキャストパターンで準備されてるので迷うことはないと思う。最後にこのつや消しブラック仕上げのベース上面に、オリンパスカラーのラッピング処理を施せば作業終了の予定だ。

2024.12.19
スタンドベースが到着
純正品に比べると、ダイキャストのリブがやや薄い。全体の強的に問題はないが、穴開け加工後の支柱取り付け部周辺の耐久性に若干の不安が残る。裏面に補強用アルミ板を挿入するか否かは、完成後に改めて確認してみることにした。

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2024.12.20
オリンパス専用電源ケーブルの代替え品
240228_20mm-2 顕微鏡本体と照明装置を繋ぐ6V電源ケーブルのコネクターは大抵はメーカー専用規格の2ピン仕様が多い。今回の[SZH]もトランスフォーマーと落射照明ユニットは専用2ピンメスコネクターで本体に接続されている。照明装置はこの先で12V-LEDバルブに交換する予定なので別ケーブが必要になる。

さて、その別ケーブルの2ピンメスコネクターを探してきたが、ピン径2.0mmのみの情報しか得られず、多少の加工は覚悟で本体オス側への接続を試みる予定だ。うまく接続できれば、溝型をレジンで固めて専用コネクターにする。電源コードのもう片方はDCプラグで実体顕微鏡用のリング照明のACアダプターに繋げばよい。

2024.12.21
12Vギボシ端子を加工してうまく収まる
先の既製品コネクターはどうも抜き差し時の強度的な難がある。そこで、車用の12ギボシ端子を加工してコネクターを製作することにした。具体的にはオス端子の先端の穴に加工を施してメス端子化させたものを、専用ケーブルのオス端子に接続するという具合だ。

240229_ もう一方は予定どおり5.5mmのDCプラグで仕上げておいた。現在は6V-20W(3.3A)ハロゲンG4電球が付いているが、年末にはG4規格の12V LEDバルブが到着するので、その際には電球を差し替えるだけで済む。今回の配線プラグの加工は、オリジナルのケーブル&端子をそのままで、変換プラグだけを挿入したことで、できあがりがきわめてスマートだ。

・・・つづくもどる

2024年12月 4日 (水)

Nikon 1-NIKKORレンズ装着時のカメラケース

02_
240219_ 筆者はデジカメを除いて一眼レフカメラケースは持たない。カメラとレンズを保護するのであればバッグに入れるタイプなのは、あのカメラボディを覆うような形状のケースがどうしても好きになれないそれだけのことだ。

しかし、人生ではじめてカメラケース(昭和の雰囲気がするOLYMPUS純正品)を購入した。と言っても数々の単焦点レンズ群の中で唯一のズームレンズ[NIKKOR 17-35mm f/2.8D IF-ED]を持ち歩くためだ。このレンズは[Nikon 1]のために購入したものだが、どうもカメラバッグの中での収まりが悪い。と言ってケースなしで持ち歩くとなると大切なレンズが心配だ。

およそレンズの持ち手代わりに、「カメラボディー」が付属しているという状態なので、持ち歩き用として小ぶりのカメラケースを購入したわけだ。はっきり言って、比較的造りはよいがサイズは目検討なので、フィットするかどうかの保証はない。しかも中身がNikon製なのでなおさらだ。

レンズフードを逆さまにしてケースに収めるのだが、本レンズの先玉は相当大きい。何となく先細りのケースにつっかえそうだが、Nikon 1+「60mm、105mmのマイクロNIKKOR」ならば収まりそうにも思える。いずれにしろ商品の到着を待って納得の結論をだす。

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2024.12.06
★ 「60mmマイクロNIKKOR」装着時でぴったりで105mmは収まらない
当然ながら、オリンパス製一眼レフカメラの標準50mmレンズを装着した場合のカメラケースなので、Nikon 1の場合には、60mmマイクロ/50mm標準/35mm等の単焦点レンズで使用できるようだ。

240220_ 上記のレンズを装着した場合には、とにかくこのケースに放り込んでおけば持ち運びは安心だ。ニコンユーザーとしては、ケース先端のオリンパスロゴはやはり気になるところで、早々に内張を解いてアルミ製ロゴを取り外したところだ。こういう些細なことは実に無意味だと思うが、いくつになっても寛容になれない小人だ。

・・・つづくもどる

2024年10月31日 (木)

PC用のMP3プレーヤー:ランダム再生ができてコンパクト

02_ 240211a_mp3 フリーソフトはあまり使用しないことにしているが、と言ってシェアーウエアーにも適当なものがなかったので、ランダム再生ができてコンパクトなインターフェースの「MP3プレーヤー」を見つけた。日本語対応だがインストーラーは英語なので注意が必要だ。

3種類のインターフェースが選べて、一番コンパクトなものだと常駐させていても邪魔にならない。フォルダーをまたいでランダム再生が可能なのが良い。動作はきびきびしていて、カーオーディオの使い勝手と同等以上だ。

イコライザーや臨場感設定のオプションも豊富だが、基本的にはプリ設定の「クラシカル」でほぼ問題ないようだ。ランダム再生のシーケンスは、あらかじめ全ファイルのリストを自動生成するようで、そのリストデータをもとに関連付けられた実ファイルを再生するようだ。

従って、フォルダーやファイルの追加を行うと、リストデータの再読込を手動で行う必要があるが大した手間ではない。ランダム再生が一般的なカーオーディオの場合にも、SDカードを最初に差し込んだ際にはこのリストファイルの生成を行っているようだ。

ちなみに、32GB-SDカード用にPCにため込んであるMP3データ数は、26.3GBで約3,400ファイルになる。タグ編集ソフトのおかげで、どこで再生しても[アーティスト][曲名][ジャンル名][アルバム名]はちゃんと表示されるようだ。

2024.11.02
MP3プレーヤーを1週間使用してみた
1週間で約500曲の新たなデータの整理と追加を行い、4000曲近いMP3データを「ランダム」に自動再生するそのランダム性の評価だが、今のところリピート再生の不具合は発生していない。2台の車に備わっているオーディオで再生した時には、たまに回帰現象に遭遇する場合があり、この「ランダム」機能は扱うデータ数により不確実性が内在する。

細君のアリオンA20に搭載のクラリオン製ナビのオーディオでは、SDカードでの再生可能な最大ファイル数は5,000なので、現在の編集状態であれば、容量32GBでちょうど良いことになる。自宅のサーバーにはまだ未編集のMP3データが2,000ファイル以上あるので、これらの整理が済めばはジャンルごとのフォルダー内ファイルの合計を5,000ファイル以内に選別してカーオーディオでも入れ替え使用する予定だ。

・・・つづく(もどる

2024年10月28日 (月)

衆議院選の国民意識:政党分布でその地域性がわかる

03_ 2024年衆議院選挙(小選挙区)の結果を日本地図でその政党分布を見ていると、その背景に何かと推測できる地域性のようなものを感じる。まず、近年外国資本の投入が騒がれている「北海道」では9/12が立民党で残りが自民党という険しさが、同様に福島沖地震の復興が求められる、「宮城県・福島県」での傾向と酷似している。

一方で、1970年代の日本列島改造論が騒がれた当時の自民党の勢いが象徴的であった「新潟県」が、いまではその見る影もなく、6/6で立民党で埋め尽くされた。関東圏から「千葉県・神奈川県」の地域では与党と野党との攻防の結果が明瞭に反映されている中で、「群馬県・富山県」の5/5が自民党で独占されたのは、隣接する「新潟県」とは対照的だ。


240210a_2024

かつて東北地方は自民党のお膝元の印象が強かったが、現在ではむしろ「山陰地方・北九州・熊本県」の方が堅実な気がする。しかし、なんだかんだと言っても、大阪の19/19維新という結果は圧巻の一言だ。どうも、江戸時代から江戸幕府とはどうもそりが合わない「大阪」のイメージがここに来てその本領を発揮したというところだ。

この日本維新という政党は、与党からはどうも隅に置けない気がかりな存在だと思われていることが、国民意識のレベルでも明確になったわけで、ある意味で今回の選挙結果のもう一つの特記事項だと思っている。ということで、この地図をみると御当地意識の傾向がおおむねわかるというわけだ。

・・・つづくもどる




2024年10月24日 (木)

災害避難時対策:車中泊用のシェード

01_ 自宅周辺は海抜2m程度で津波浸水区域に指定されているため、災害時のことを考えて[LC/80]の車庫と[日曜工房]の倉庫は自宅より700m内陸部の標高10mあたりに構えている。

実際の避難時には隣町の兄弟宅には空き部屋が多数あるので、親戚関係者の共同避難所として事前の打ち合わせができているが、自治会メンバーとしては何らかの災害対策活動を放棄することはできない。

240209_80 ということで、車庫から[LC/80]を表に出してそこが自治会の対策室になることを想定した準備も怠りない。そのような事態になった場合には、ともすると車中泊も避けられない事態を考えて何かと寝具の準備もしてあるが、屋外での車中泊にも対応できるように、最後になった窓の目隠し「シェード」を先日注文した。

荷物室とバックドアーは新車時から純正のカーテンが設置されているので、残るフロント・運転席と助手席・後部座席の左右の80専用シェード計5点セットを注文した。大して嵩張るものでもないので、常時荷物室に積んでおき、出先での宿泊時の長時間駐車の際の防犯用としても利用してみようと思う。

2024.10.24
ゴムシール類の更換でトヨペット入り
フロントガラスは15年目くらいに経年劣化が目立ち入れ替えを行い、その際にゴムシールも更換している。リアハッチバックガラスは熱線入の「LAND CRUSER」ロゴ入りのハーフミラーフィルム仕様だが、新車時のままで劣化は認められないものの、ゴムシールはさすがに不安がある。

一方で、4輪のオーバーフェンダーとボディーの接続部のゴムシールは、今年に入ってひび割れが目立ってきたので、このパーツを代替え品を含めて長らくトヨペットに探してもらっていた。どうやらそのパーツも入荷したようなので、今回の入庫整備の運びとなったわけだ。

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リン酸鉄リチウム電池(ジャンプスターター)のメンテナンス性
数ヶ月単位で忘れた頃に充電している、2023年7月に購入した緊急用の「ジャンプスターター」だが、自然放電の容量損失状態は毎回5インジケーターの最終番目の点滅状態(80%以上)で、いざという時の電池容量としては問題のない範囲だ。

ポータブル電源での故障事例でよく耳にする、過度の放電後に充電ができなくなる心配は、現在のようなサイクルでのメンテナンスでは起こりえない気がする。この製品は筆者が所有するリチウム電池の中では最大級のものなので、買い換えもしくは買い足しまでは5年間以上は健全に使用したいと思っていたがどうやら問題なさそうだ。

・・・つづくもどる

2024年10月12日 (土)

たかがテープカッター、されどテープカッター

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240207_
梱包用の透明テープのカッターのことだが、テープに付属しているタイプがあるので、切れ味が悪くなった時には定期的に入れ替えるようにしているが、おまけは所詮おまけで使い勝手が決して良くない。

一番はテープの端を見失うことで、次にテープの本体がカッターから不用意に外れることだ。この2点が解決されたおまけ品はまず見当たらない。

そこでまともそうな製品を探してきたが、これまでの不便さが一挙に解決したことで気をよくしている。意外と危ない刃先のガードも付属しているのは心憎い。何十年もおまけで我慢していたことが本当にばからしくなった。

文房具・道具というものは、決してけちってはいけない。機能性重視の信頼できるメーカー品を選んでおけばまず間違いない一例だ。とにかく引き出しの中でガチャガチャと行儀の悪かったテープカッターが上品になった。

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★ ペンギンワッペン
240208_ アイロンで圧着できる刺繍ワッペンだが、筆者はいつも縁取りミシンをかけて使用している。無地のTシャツにもワンポイントを施すと見栄えが良くなる。

本製品はなにも「マンシングウエアー」をもじっているわけではないと思うが、子ども向けに制作されたきわめて安価な海外製品でその真意は不明だ。

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2024年9月 3日 (火)

宅内のWi-Fi 中継器を導入

02_ 240205_wifi 宅内の各部屋でWi-Fi接続を可能にするための中継器だが、現在のガラケーをスマートフォンに入れ替える際にこれを設置する予定だった。

しかし最近更新した「ノートPC」が思いのほか宅内での携行性に優れるので、前倒しで中継器を注文した次第だ。

製品のパフォーマンスについてはあらためて報告するとして、カタログ機能を見る限りこれ1台で全室でのWi-Fi送受信が快適になるはずだ。

我が家は鉄筋コンクリートの集合住宅なので、電話の子機も同様の中継器で対応している。この経験からすると、今回のWi-Fi中継器もそれなりの効果が期待できると思う。

これで無線電波の増幅および中継に類する機器は、「docomo レピーター」、「電話子機中継器」と「Wi-Fi中継器」の3台になる。

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2024.09.11
★中継器はあくまでも中継であり増幅ではない気がする
先のWi-Fi中継器を設置し終わった。ルーターからもっとも遠い部屋の隅でもちゃんとアンテナ表示が立つようになった。しかし、ルーターの設置部屋での受信感度がわずかに減少している。あくまでもPCのアンテナ表示での判断だが、同室内である方向の部屋に隅では扇形のインジケーターが一つ減る。

つまり、トータルの電波強度は同じで、広範囲に均等に配分しているのが中継器のような気がする。運用上では全室でのWi-Fi受信が問題なく運用できているので初期の目標は達成できた。今回の設定は中継器の電源を落としても記憶しているので、必要時のみ中継器の電源を入れるような使い方もできる。実際には定期的に電源を入れて中継機能に異常がないかどうかをチェックする運用方法にしようと思う。

・・・つづくもどる

2024年9月 1日 (日)

ハネノケコンデンサーを追加購入

09_ 240204_ オリンパス製顕微鏡BH-2の「ハネノケコンデンサー」を簡易暗視野コンデンサーに仕立ててマスキング仕様にしているため、もう1台「ハネノケコンデンサーを探していたが、先日程度の良いものを見つけてを購入した。この種のパーツは古びれたものが多い中できれいなレンズで安心している。

使用している方にはわかるが、「ハネノケ」とはよく言ったものだ。そしてよくまあこのような機構を思いついたものと思う。他のレンズ機材でこのような発想はなかったのだろうか。いずれにしても研究用顕微鏡御用達のコンデンサーなので、末永く大切にするつもりだ。

・・・つづくもどる

2024年8月25日 (日)

きめ細かなフリース&ビロード生地

06_ 240203_ 袋ものやスケートウエア240202_ ー小物の縫製用に生成りのフリースと黒のビロード生地を購入した。

これに類する生地の在庫が底をついてきたので、しばらく探していたが、適当な数量のものが数日の合間で両方とも見つかったので一安心だ。

この種の生地は嵩張るので保管に場所をとるのが難点だが、滅多に色あせしないので5年間くらいのストック量でも大丈夫だ。

ちなみに、両方とも幅135cm×長300cmでいつものことながら送料が製品価格の倍ほどするのが、安いのだか高いのだか全くもって不思議な買い物だ。この種の毛足のある生地の場合には、直線縫い職業用ミシンの「Excim-pro 9600」だと安定した運針が得られる。

・・・つづくもどる

2024年8月10日 (土)

インナータンクトップ:インラインスケートの準備

05_ 240201_ 連日の猛暑ではとても屋外で運動をおこなう気になれない。自宅および[日曜工房]での室内自転車どまりだが、その際にも使用できるインナートップスを探してきた。

本来は気温が下がる秋口以降でのインラインスケートの際の長袖のインナーとして使用するのが目的だ。ロングスタイルで足さばきのためのスリットが入ったもので、素材はやはり「綿」にこだわってみた。

この種のデザインはどうしてもレディースになるので、人気度の低い最大寸法の[XL]だと意外と割安で入手することができたのがうれしい。いつものことながら、予備を含めて「白」×2,「黒」×2の4枚を注文したところだ。

綿製品の衣類は最後の最後で切り刻んでウエスに利用するまで無駄なく消費できるところが良い。

★ 商品到着後に残念ながら返品
デザインがわずかに写真と異なることは良くあるトラブルだが、今回の場合は「ロング-XL」を注文したにもかかわらず、「ショート-S」が送られてきた。確かに包装は「ロング-XL」のラベルで、念入りの検品票までついているが、実際はでたらめなところが笑える。

翌日には返品の引き取りに「ヤマト運輸」がやってきて、今回の購買はなかったことになったわけだが、返品対応の迅速なところはまだ許せる。さて、当面は在庫のポリエステル半袖インナーでしのぐことにするとして、来月にでも綿素材のものを探してみようと思う。

・・・つづくもどる

2024年7月 4日 (木)

モバイルPCのコストパフォーマンスは疑問

03_ 240195_lets-note-cfsz6 これまで稼働しているPCの中には必ずモバイルPC(ノートパソコン)が1台あった。携行性と省スペースのメリットから手放せなかったのだが、どう考えてもデスクトップPCに比べるとコストパフォーマンスは劣る。

そこで比較的スペックが低いマシンでも問題のない端末入力業務用に、これまではノートPCをあてがってきたのだが、これもやはり据え置きの操作性からするとデスクトップの方が使い勝手が良い。

そこで今回はすべての業務用にデスクトップで対応する代わり、持ち出し専用のモバイルPCを独立して備えることにした。これまでのノートPCは15インチクラスで重量が2.5kgもあったので、モバイルとはとても言い難いのが実態だ。

可搬性と耐久性を最優先するものの、使用頻度が激減するのは目に見えているもったいないPCなので、12.1インチで 1TB-SSDのみ新品交換の再生品を購入することにした。といっても、i7第7世代の16GBメモリーで快適性にはこだわったつもりだ。

この仕様だと必然的にビジネス用定番の「パナソニック レッツノート」になるわけで、Win11Pro アップグレードのOffice2019搭載というありふれた代物だが、重量は標準バッテリー仕様でW=929gと1kgを切るあたりがモバイルPCらしいところだ。

使用勝手と体感性能は既知なので大した感動はないが、なにせ5・6年落ちの製品でデスクトップ用の汎用ビデオボードより安価な品物なので、さすがに業務には使用できないが、持ち出し用としたらまだまだ十分にその価値は残っている。それこそ、自治会の役員会の時にも持ち込む予定で、資料の急な印刷対応にも便利な文具だと思う。

中途半端にノートPCで仕事をこなそうとすると、先の製品のようにどうしても大画面・高スペックになる傾向があるが、DVDドライブのない持ち出し専用型式に割り切ると、モバイル本来の機能性を改めて評価できる。早々に保護ケースも注文して持ち出しモード全開の構えになってきた。

来年にはいよいよガラケーをスマホに入れ替えることになるので、この歳にしてモバイルデバイスに翻弄されることが十分予想できるが、新たな楽しみに変換できる期待もある。ここにきてスマホとノートPCが融合された「iPad・タブレット」の位置付けが実感できる時がくると思うが、当分の間は「Windows」を手放せないので本製品を購入した次第だ。

★ モバイルPC環境を完結させる方法
現在は細君がスマホを所持しているだけで、筆者はまだガラケーの通話専用機のみなので、以下の記事は来年頃に始めてスマホデビューをしてからの話になる。

本製品「パナソニック レッツノート」の出先での通信手段としては、もっとも簡単かつ安全・確実なのは、ビジネスユースでは定番のスマホとのUSBデザリング接続かと考えている。片側がタイプCのUSBケーブルを常備しておけば、メール通信とインターネット接続が可能になる。

日常的には格安シムを PC に差しっぱなしの通信手段までは必要ない気がするので、通信単価が割高とは言えスマホでのデザリングが手軽で安全かと考えている。ただし、このような使用勝手でのパケット通信料がいかほどかはまだ試算していない。

一方で、昨年から今年にかけて2度入院した際の病室での通信については、これまでどおり自宅内と同じく院内WiFiが利用できるでのまったく問題ない。むしろこの時のことを考えてモバイルPCの買い換えを急いだわけだが、幸いにして今しばらくは再入院の可能性は低いのでこのことは忘れておく。

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★コンパクトキーボード
240197_ 先日ノートからデスクトップに入れ替えた経理業務用の入力端末のPCだが、エプソンダイレクト製に付属していたコンパクトキーボードの使い心地がまあまあよろしい。

仕事場にある業務用PCのうち2台はこのエプソン製なので、そろそろくたびれてきた標準キーボードをこれに入れ替えることにした。キーストロークは標準のものとほぼ同じで、キー配置の無駄をなくしたという感じだ。

有線USBでハブも付属しないシンプルな仕様なので価格もそれなりに納得できるあたりが良心的だ。インジケーター類がボタンに内蔵されてコンパクト化を図っているあたりは良く考えられている。唯一ユーザー設定ボタンだけが削除されているのはしかたがないと納得できる。いわゆるノートPCでテンキーが付くタイプとほぼ同じイメージだ。

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2024.07.10
★ はじめてのモバイルキーボード(テンキーレス)
240198_sz6_ 今週末には配達される12.1インチのモバイルPCだが、当然ながらテンキーレスだ。これまでのPC経験でははじめてことなので、さてどのような使い勝手なのかが少し気になるところだ。

テンキーは割り切れば良いが、もっとも頻繁に押す「全角/半角」キーの位置が、数字列からファンクション列へ移動していることが一番影響のある変更点だと思う。歳をとるとこういう些細なことへの対応能力が希薄になりがちで困ったものだ。

なにはともあれ長時間の使用は考えていないのでまあ良いかと思うだけに、指先操作の多様性を習得するのに時間を要する。

★ PLANEX スイッチングハブ 16ポート
リビングのルーター以降では5ポートスイッチングハブから仕事場へ1ポートを宅内配線して、その先で8ポートスイッチングハブにPC本体と周辺機器が接続されている。このハブが従来からほぼ満杯状態で予備の回線確保に苦労していた。

240199_-16 そこで思い切って電源内蔵型のファンレス16ポートスイッチングハブに入れ替えることにした。すでに12年が経過している8ポートスイッチングハブなので、この先での不測の事態も十分に考えられることから、今回のPC環境整備の一環としての判断だ。

ちなみに、これまでスイッチングハブを再起動させなければならない軽微なトラブルも2000年以降はほとんど経験したことがないのは、この種の機器の信頼性というか完成度が確立しているのだろうと思う。

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2021.07.12
★ モバイルPCが到着
再生品なのでなるべく販売実績と連絡先問い合わせ対応に問題のないメーカーを探して注文しただけに、届いた商品を数時間ほど動作確認を行ったが全く問題なかったので一安心だ。

240200_ 今さらながら15インチクラスと12インチとの差はあまりに大きい。そしてキーボードの使い勝手が予想どおりだが決して印象は悪くない。それはおそらくこのモバイルPCのキータッチの深さだと思う。

実用性面をよく考慮したキーボード設計だと思う。ただし、12年前のエプソン製の方が遙かにスタイリッシュで一般受けするのは間違いない。

本体のノードパッドで今日半日操作してみたが、やはりマウスがあった方が断然便利だ。おそらく今は各種設定やアプリケーションの準備なので余計にマウスポインターを駆使する関係かもしれない。

バッグに入れて持ち歩く先がほとんど決まっている会議テーブルのあるところなので、ここはやはり小型の「Bluetooth マウス」があった方が良い。ということで予定にはなかったが急遽注文した次第だ。

★ いわゆる「各種設定」が一通り終了
マウスが到着したので、詳細な設定入力や構内ネットワークへの接続認証を行い、ブラウザー等の共有化を済ませて屋内外での利用を想定した環境設定の準備が完了した。当面は仕事場の有線LANとリビングのWiFiでインターネットとデータサーバーへのアクセスが可能になった。

・・・つづくもどる

2024年6月20日 (木)

海外仕様の[LC/80]カタログ写真

01_240192_-lc80 海外で販売されていた当時の[LC/80]のカタログ表紙を見つけた。おそらく「中期」あたりのモデルだと思う。

一見して国内仕様との違いは、オリジナルでリフトアップされていることと、四角目4灯のモデルがあること。そしてフェンダー補助ミラーがないことと、ホイールとタイヤのデザインも異なる。

カラーリングは国内のものとほぼ同じで、右ハンドルになっているところから、おそらくオーストラリア仕様かと想像する。そう言えば、2年前に装着した「ボンネットガード(バグガード)」はニュージーランド製の最近の製品だった。

[LC/80]が販売されていた当時の純正バグガードと比較すると、デザインが明らかに洗練されており、後付け感が全くないのがすばらしい。おそらく、必要に迫られて改良を重ねた結果だと思うが、まだまだ[LC/80]が現役で走っている証拠だと思う。

40年以上前のことだが、筆者はシドニー郊外のサザンクロスラリーコースの一部をレンタカーで丸一日ドライブしたことがある。主要道でも未舗装の区間が目立ち、速度標識の数字が総じて高めだ。なんでも、「この速度以上だとこの先のカーブを安全に通過できませんよ」という意味合いらしく、実際にひやりとしたことがある。

次のGASステーションまで数十㎞というのはざらで、携帯電話が普及していなかった当時は、車に対する信頼性というのを改めて考えさせられたのは、万一の故障停止が身の危険に通じるのを実感したからだ。あの当時は普通の乗用車でも、夜間に道路へ飛び出してくるカンガルー等の野生動物除けの強靱な補助バンパーを装着しているのがめずらしくなかった。

[LC/80]は日本国内と北米・オーストラリアがほぼ同時発売という当時の販売戦略を考えた時、この車は明らかに世界標準の乗り物を意識していることがわかる。そして特記すべきはレギュラーガソリン仕様という点が、内燃機関の長寿命化を開発当時から意識していたことが、実際にその稼働率から証明されている。

後継車種の[LC/100・200・300]の価格帯から察すると、[LC/80]の開発費を含む原価回収率は決して良くないと思う。ただしトヨタランドクルーザーという世界的知名度を飛躍的に向上させた原点はやはりこの[LC/80]にあると言って間違いない。現在のカテゴリーで言うところのリクレーショナルビークルではなく、実用車としてのクロスカントリービークルが求められていた世界市場を察知した、トヨタの一大戦略が[LC/80]の投入だった気がする。

このように考えると、[LC/80]はこの一代でその使命を全うしているわけで、これと同じコンセプトの車を後継車種に求めても意味のないことがよくわかる。ただし、[LC/250]はもしかして80の再来かと思うふしもあるが、今さらという感が拭えないのでしばらくは静観することにしている。

・・・つづくもどる

2024年6月 2日 (日)

HAYASHI-REPIC LEDリング照明装置:オリンパス・ニコンの純正品

09_ 240182_hayashirepic_ 実体顕微鏡に装着するLEDリング照明装置は、照度も大切だがそれよりも重要視しているのが「色温度特性」になる。このあたりのことはオリンパス・ニコンの純正品に採用されている「HAYASHI-REPIC LEDリング照明装置」を用いればまず問題ない。

2台の実体顕微鏡の片方にはこの「HAYASHI-REPIC LEDリング照明装置」を直流安定化電源で駆動させて、もう片方には「リング照明と2本出しスポット照明」ユニットを用いていたが、リング照明については2台とも「HAYASHI-REPIC製」に統一したいので、コントローラー付きのものを新たに探してきた。

このコントローラーは優れもので、アウトプット21V定電圧下で電流を制御している。すなわち、LED電球の発光強度を0~100%までダイヤルで操作できる。

ちなみに、本製品のLED光源の分光分布特性も公開されているので、これを基準にしておけPhoto_20240528203801 ば、各種LED光源の色温度調整の際には参考になる。当初のノンブランド製品は緑色が強かったので、フィルター製作にかなりの手間を要して、やっとのことで色温度を揃えた記憶がある。

これからは色温度だけではなく発光強度調整についても、共通のコントローラーで制御できるので、この2台の「HAYASHI-REPIC製」LEDリング照明装置は今では貴重な存在になっている。できれば予備にもう一台備えておきたいくらいだが、新品となると結構な価格だった気がする。

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★ 予備の「HAYASHI-REPIC製」LEDリング照明装置を見つけた
偶然にも手持ちのものと同様の旧式のDCアダプター内蔵型コントローラー付きのLED照明装置を見つけた。おそらく、オリンパス・ニコンの純正品であることがあまり認知されていないせいか、外装の古さが目立つためか、汎用品の半値以下の価格で入手できたのがうれしい。

これで、実体顕微鏡の光源については常時2台+予備1台で将来的にも不安が払拭されたわけで、先日よりの一連の実体顕微鏡の入れ替え騒動にようやく終止符が打たれた。

240185_

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2024.06.12
★ 激安LEDリング照明装置を購入
240188_led 今さら新たなLEDリング照明装置は必要ないのだが、あるパーツが欲しくて総プラスチック製のいかにもという雰囲気の激安商品を注文した。

欲しかったのはDC12V電源コントローラーで、パーツとしての電源ユニットを注文するのと同じような価格だったので、それならばとこちらにした次第だ。本製品のDC電源仕様は、INPUT-110V、OUTPUT-10~12Vになっていた。

製品の性能を一応確認してみると、LED電球の色温度は7000K~7500Kなので、理想とする6500Kに比べると青さが目立つ。一般的にはLED電球の色温度はこの7000K~7500Kが圧倒的に多い理由がよくわからない。

これは自動車用のバルブでも同様のことが言えるのだが、6500Kを探すのが結構大変でごく限られた製品でしか対応していない。

「HAYASHI-REPIC LEDリング照明装置」と外観寸法はまったく同じだが、細部では先の色温度以外にもかなり違いがある。まず、作動電圧だが、21Vに対してこちらは12Vになる。そして、これは重要なことだがLED電球の埋め込み角度が中央に向かっていなくて、真下に向いている点で、観察試料の立体影の表現にかなりの違いが出ると思う。

製造工程ではLED電球の取り付けも機械化していると思うが、中央へ向かって角度を持たせる基盤加工とハンダ付けの自動化が難しいというか、コストがかさむのだろうと推測する。しかし、このことが実体顕微鏡の照明装置としては最も重要なことなのが理解できていないコピー商品だ。ちなみに、すでに手元にある「リング照明と2本出しスポット照明」ユニットの方はそのような手抜きは見られない。

2024.06.15
★ DC電源バナナプラグからDC同軸電源プラグへ移行
240190a_dc 生物顕微鏡および落射照明顕微鏡のLED照明装置(緑マイクロ照明製)は、DC11V~DC18Vあたりで「BH-T×2、BH-S×1、UMA×1、Nikon-S×2」の合計6基を直流安定化電源からバナナプラグでその都度接続して使用している。

BH-S×1、UMA×1の18V駆動を除けばあとはすべて12V駆動なので、これらを前述の「DC12V電源コントローラー」に接続しようかと思う。この場合、+-同軸ケーブルプラグなので接続手間が大幅に軽減できることと、見た目もスッキリとしてよろしい。

試しに、「BH-T」の電源受けケーブルを交換してみて、その点灯具合を確認したところだが、電圧コントロール幅が9V~12Vなので、消灯に近い微調整はできないが、実用上はこれで問題ないと思う。

★ 生物顕微鏡のすべてをDC同軸プラグに交換
前述の残りの生物顕微鏡照明装置の電源ケーブルをすべてDC同軸プラグ(φ5.5mm×2.1mm)メスに交換を終えた。また従来の直流安定化電源からの給電も可能なように、「DC同軸プラグオス-二股バナナプラグオス)の接続ケーブルも製作しておいた。
240193_
なお、BH-S×1、UMA×1の18V-9W(冷却ファン付き)については、DC18V 500mA の汎用電源アダプターを追加して、直流安定化電源を用いない系統を追加しておいた。実体顕微鏡と違って生物顕微鏡の場合には、コンデンサー手前で照度の絞り込みができるので、光源はフルパワーのみでもそれほど不自由はない。

今回の電気工作では久々にハンダごてを多用した。昨年末に準備した「コテ台と作業台」が大活躍したのは言うまでもないが、最近になって使い出した「フラックス」でハンダのノリが非常に良い。はっきり言って、これがないと細かなハンダ付けは無理かもしれない。

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2024年6月 1日 (土)

溜塗漆器錫縁の菓子器

02_ 240173_ 比較的近年の伝統工芸品「溜塗漆器錫縁の菓子器」を購入した。菓子器とあるが、「茶道具入れ」の気がする、直径21.5×高さ12.7cmのやや深い器になる。

蓋の縁と受け側にそれぞれ錫環を施してあるのが最大の特徴になるが、思いもよらぬこの発想が近年の作という雰囲気だ。加えてその重ねた錫環の薄さが上品でよろしい。


調和のとれた姿と漆の色合いのバランスには奥深い伝統が感じ取れて、眺めて、手に取って、使って楽しい逸品だ。なお、今回の品はデパートにも常設店舗を構える美術商からだ。朝はまだつぼみだった芍薬が夕方には六分咲きになっていたので一緒に写しておいた。

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2024年5月31日 (金)

アルカリ乾電池の充電器(復電器)

03_ 240184_ そもそも、アルカリ乾電池は原理的に充電はできないようだが、この種の商品は昔から社会問題(発火等の事故)もなく、販売し続けられている大きな罪のない「まやかし商品」だと思っている。

しかし、日常生活において乾電池の交換数が半端でない事態の昨今なので、アルカリ乾電池の完全な使い切りのための、ある種の延命装置として試してみることにした。

おそらく、充電(復電)効果がゼロではないことはわかっているが、その実用性については実際のアルカリ乾電池の使用形態を加味した上で、ユーザー毎に賛否が分かれるところだろう。

そもそもの目的はガレージのセンサーライトで、単一アルカリ乾電池×3本仕様なのだが、ある程度の電池残量がないとセンサーが誤作動するのが困りものだ。そしてもうひとつ、パナソニック製の自転車のテールライトだがこちらも単四アルカリ乾電池×1本仕様で同様の不便さある。

これらのアルカリ乾電池をこの復電器で延命が計れれば良いとの判断で試すことにした。さて、商品の到着は来週のことになるが、どの程度の実質的な延命効果が得られるかについてはしばらくの期間を要すると思うが、それこそがこの種の商品の落とし穴だったりする。

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★ 商品到着後に試用
筐体の大きさ(18×15.5×6cm)が想像よりも大きい。造りの品質は価格相応というところで特に問題なし。充電用乾電池のチャージャーとしては2タイプのすべての型に対応しており、インジケーターで充電具合がわかるのでこれからはこれを使用することにした。

問題のアルカリ乾電池の充電具合だが、低負荷で完全に使い切った古いもの、たとえば時計用などは充電(復電)はできない。インジケーターが満充電表示になり充電制御がかかるようだ。ではどういう使い方をしたアルカリ電池が充電(復電)対象になるのかについては、明日以降で色々試してみることにする。

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2024.06.12
★ Nikon 1 用の予備電池
240187_enel22 Nikon 1 V3 の予備のリチウムイオン電池(EN-EL20)は1つある。そして3台あるNikon 1 J4 の予備の電池(EN-EL22)も1つなので、2つを追加で注文しておいた。これであらかじめ満充電しておいた予備の電池を一挙に交換することができる。

現在では「Nikon」の純正品を入手することは困難なのでいわゆる互換品になるが、耐久性についての保証がない。その分だけ互換品の価格は純正品が販売されていた当時と比べると数分の一以下になっているのはありがたい。

・・・つづくもどる


2024年5月24日 (金)

卓上コンロ考:火を見る機会がめっきり減った

03_ 子供の頃は家庭内で「ガス火、炭火、練炭炎、石油炎、発光ニクロム線」などの火を見る機会が日常的にあった。幼稚園ではストーブの石炭炎もあり、何らかの発光する炎を見て育ったものだ。いつの頃からか、これらの炎で最後まで健在だったガス火も今やIHヒーターにとって代わりつつあり、家庭内で炎が完全に消え去った。

日本食というものは、焼く・煮る・蒸すが基本で、火加減が非常に重要な調理技術になるわけで、江戸時代では、高温の油で揚げる天ぷらはお店でしか味わえず、家庭料理の範疇ではなかったように思う。ところが近年ではフライパンに油を敷いて、高温で炒めるという料理が主流になり、焼く・あぶるという火加減が命の調理方法はめっきりと減った。

さて我が家では仕事場の湯沸かしは電熱コンロの発光ニクロム線を見ながらであり、ダイニングにはガスと電気のテーブルコンロが常設されており、思いついた時に焼きものやあぶりものを楽しんでいる。そんなことで、市場では絶版になっている電熱コンロで非常に使い勝手のよい「ピーコック製 VCA-500」を大切にしているが、当然ながらこれの未使用予備も2台所有している。

240179_ 電熱コンロで唯一の現行商品は「石崎電機製作所のステンレス製の300W+300W仕様」のものが定番で、50年前の大学の土質実験室でも試料乾燥用とコーヒー沸かしに良く利用していた。

同様の製品は当時の家電メーカーからも数多く販売されていたようで、下宿先でも使用していた記憶がある。先日、もっとも最近まで販売し続けていた東芝製のこれの「未使用品」を偶然見つけたので、懐かしくなって購入した次第だが、これで「日用工房」の棚に3台目のコンロが並ぶ。

・・・つづくもどる

2024年5月20日 (月)

NIKON SMZ-10:1999年製の実体顕微鏡を試す

09_240174_nikon-smz10Nikon SMZ-10の本体基本部分を購入した。この種の研究用はカメラポート切替えの三眼仕様が一般的だが、これはスタンダードタイプなので検査用として使用されていた可能性が高い。本製品は一般的に認知度が低いことと、程度の良いものが少ないでの不人気だ。ただしまだ手元には届いていない。

製品は25年前のものなのでカタログ資料等が見当たらず、光学的特性の情報が乏しい。ただし、海外マニュアルには落射照明ユニット増設の情報(参考画像)があるので、平行光路型(ガリレオ式)の可能性もありそうな気がした。

240175a_本製品が目的の平行光路型であるかどうかの確証はない、ズーム倍率が0.66x~4.0xの6倍なのは内斜型の性能領域であることも事実だが、対物レンズ先玉が1枚レンズなのも気になる。ただし、「SMZ-10A」という機種は明らかに平行光路型である。

いささか無謀な買い物だが、もしも現行品の平行光路型「NIKON SMZ800N」の前身がこの「SMZ-10」だとすればその血統に期待したい。一方で、この頃の「OLYMPUS SZH10」は紛れもなく平行光路型のしかも10倍ズームなので、どちらかと言うとこれの方が有名だ。

製品が到着したら、まず対物レンズとズームレンズの健全性が確保されていることが大前提となるが、それすらやや不安のある状態を承知で入手したので、平行光路型の真偽以前の問題も内在しているわけだ。

本体はシステム構造の組立式のため、レンズの手入れがある程度可能なようで、製品が到着すれば先ずは一通りのメンテナンスを施して、できるだけ良好な状態に復元するつもりだ。いずれにしても、研究用の平行光路型の実体顕微鏡を探すには、この程度のリスクを承知でなければ所詮無理な話だと思っている。

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2024.05.21
★ SMZ-10 が到着したが[日用工房]へ直行

レンズ類はすべてきれいで、バルサム劣化もなく埃の侵入も目視ではほぼ皆無だった。また外観のキズや剥げ落ちも目立つようなものはなく一般的な経年劣化の程度で、水平ズームリングの動きもがたつきや固結の雰囲気もなく、「初期型SZ」とほぼ同じ状態で一安心というところだ。

しかし、本体の視度調整ヘリコイドが両方とも完全に固結している。この状態を元通りにするのはかなり手間を要すると思う。加えて本体よりも年代が新しいオリンパス製の「WHS10-H/22 眼鏡対応」の接眼レンズが視度調整のために装着されていたので、光軸や色収差の補正等の光学的性能の最終確認ができない。ただし、現状ではとにかく違和感なく観察できることだけはわかる。

固結グリスの具合から察すると、劣化してから10年以上が経過しているようで、おそらくその頃から間に合わせのオリンパス製接眼レンズで運用していた可能性がある。視度調整ヘリコイドが固結しているので、改めて片方づつ純正ニコン 10x23 接眼レンズでフォーカスを確認したが、光軸を除きその他の光学的性能に問題はなさそうだ。

本製品はフリーアームで使用するマウント仕様だ。従って、支柱の受け部を予備のNikon SMZ 用のフォーカススタンドに差し込んで、リング照明の装着を含めてテーブル用として完成させる予定だ。この先で落射照明ユニットが見つかれば、それはその時にまた考える。ということで、平行光路型の真偽判断はしばらくお預けということになる。

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★ 視度調整ヘリコイドが固着している機材の共通点
顕微鏡本体や接眼レンズの視度調整ヘリコイドが固着しているものをこれまで数多く修理してきたが、それらに共通しているのはグリスの劣化年月に比して、本体や接眼レンズの使用頻度が極めて少ないということが言える。つまり、当たり前だが使用せずに保管している期間が圧倒的に長い場合にこれらの固着が発生しているようだ。

従って、このような機材は見かけよりもレンズや駆動部分の劣化が少ない場合が多い。加えて保管場所の環境が良ければ、製造年式からは想像できないほど程度の良いものに巡り会えることがある。この機種はズームダイヤルと視度調整ダイヤルに滑り止めゴムシートが巻かれているが、通常の使用だと、大抵のものはこのゴムシードが綻びているのが普通だ。

両方のゴムシートは健全で、触った頻度が極端に少ないことを示しており、さて今回の「SMZ-10」が「初期型オリンパス製SZ」以来の掘り出しものであればと期待している。

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(日用工房)
240176_smz10_ 「SMZ-10」の本体は下部の対物レンズ・ズームレンズの筐体と、上部のプリズム・双眼鏡の筐体に分割できる。それぞれはレンズおよびプリズムの保護板で防塵対策がなされているので、筐体の分解・組立時のことが十分配慮されている。この保護板を外すとかなりの部分までの手入れが可能だが、寝た子を起こすこともないので今回は封印の確認をして保護板を戻しておく。

さて、上部筐体の視度調整ヘリコイドの固着に関しては、アルコールを浸透させて数時間放置の後に、ヒートガンで金属部分を温めることで無事にヘリコイドを廻すことができた。双眼鏡の保護ガラスを汚さないように鏡胴の清掃にはかなりの時間を要したが、グリスアップで極めて心地良い動きが戻った。

付属していた間に合わせのオリンパス製接眼レンズも片方のヘリコイドが固着してたので、こちらも両方とも分解清掃を行うことになったが、レンズの程度は良くまだまだ現役で使用が可能かと思える。ちなみに、手元にある最新型のオリンパス製「WHSZ10x-H/22 眼鏡対応」と比較してみたところ、コーティングの違いだろうと思うが微妙な明るさの違いがある。

分解チェックで光軸のズレはないように思えるので、接眼レンズをあれこれと比較しながら0.66x~4.0xの6倍ズームの具合を確認してみたところ、意外なことに気付いた。

① 左右画像の脳内合成の見かけのフォーカス深度がこれまでの実体顕微鏡と異なる。
② 筆者は裸眼で乱視なので、合成画像を得るまでには一瞬のタイムラグがある。

上記のレンズ特性からすると、従来型の方が扱い易い気がするものの、これは今後の「慣れ」で問題視するほどのことでもなさそうにも思える。また、接眼レンズを「NIKON 10x/23、OLYMPUS 10×/22、OLYMPUS 10x/26.5」のどれにおいても、ズームフォーカスのズレおよび色滲みはなく、やはり本製品は平行光路型(ガリレオ式)ではないかと思う。

240178_smz ちなみに、内斜型(グリノー式)「現行SMZ」はズームレンズ部分の口径がこの「SMZ-10」よりもかなり小さく短いのと、接眼プリズムが直接ズームレンズに連結している。従って、「SMZ-10」全体のレンズ&プリズムがより複雑な構成になっているあたりも大きな違いだ。当然ながらスタンドベースは同じでも本体マウント部は「現行SMZ」とは別物であることがわかる。

また、ズームレンズの制御がカメラレンズと同じ軸回転型の特性だと思うが、レンズが明るい。「SMZ-10、SMZ-2B」の2台を比較した結果だが、カメラの絞りで表現すると、F1.2とF2.8くらいの違いがある。室内自然光だけの比較では、軸回転型の「初期型SZ」にも共通したレンズの明るさがある。

リング照明を装着すればどれもレンズの明るさに違いは感じられないが、本来のレンズの透過度の違いはわずかにコントラストの良さに影響すると思う。ズーム操作がしやすい直交軸回転つまみ式の「SMZ-2B」だが、何処かに透過損失を生じさせるレンズ構成もしくはレンズ口径の違いがあるのかもしれない。

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★ 完成した「SMZ-10」1台で良いかもしれない
240177b_smz これまでの実体顕微鏡2台は、思い入れが強いだけの半ばお飾りの「オリンパス 初期型SZ」と実質上の稼働品「ニコン SMZ-2B」だが、後者は倍率性能やズームダイヤルの操作性など、汎用品としては及第点の無難な機種だと思っていた。

ところが、「SMZ-10」が加わってからはその考え方が変わった。オール金属製の「初期型SZ」に見られる堅牢性に加えて、レンズ性能の絶対的な優位性(明るさ)を併せ持つ「SMZ-10」を眺めていると、「SMZ-2B」がどうしても中途半端に見えてしまう。

また接眼レンズの互換性の良さを考慮すると、この先長く使用できるのはこの「SMZ-10」のような気もしてきた。当面の接眼レンズは現行型のオリンパス製「WHSZ10x-H/22 眼鏡対応」で運用を開始するが、何というか、重量感(4.7kg)からも全体的に凝縮された完成度というものが感じられる。

標準仕様の一本鋼棒スタンドで強度および安定性においてまったく問題ないが、オプション装備品により、エレベーションスタンドも選択できるようだが、筆者の場合にはカメラ撮影においても三眼ポートは必要ないのでこのシンプルさが良い。

オリンパス製のLED照明装置での発色の具合とか、斜光照明時の影のコントラストなど、目視とカメラ撮影の両面からの考察となるとこれから結構な時間を要する。それでもって「SMZ-10」が「SMZ-2B」にとって代わる1台になるのかどうかを判定する。ただし、現時点での悩みどころは、対物レンズの視野数では[23:SMZ-2B>22:SMZ-10>20:初期型SZ]の順なので、「SMZ-2B」も捨てがたい。

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2024.05.26
★ 備忘録:実体顕微鏡の取捨選択
これまで手にした実体顕微鏡は6台程度だと思うが、レンズの性能や操作性に納得できなかった結果、現在の3台に落ち付いているが、できれば顕微鏡棚の収納能力から2台に絞り込みたい。そのための組合わせの理由をまとめておく。後であれこれと堂々巡りの思案にならないための手引きとしての「備忘録」だ。

・対物レンズの解像度が一番優れるNIKON「SMZ-10(視野数22)」を主機とする。
・対物レンズの明るさが、SMZ-10に継ぐOLYMPUS「初期型SZ(視野数20)」を副機とする。
・接眼レンズは色収差補正の性能を統一するために、OLYMPUS「WHSZ」で統一して、10倍と20倍(30倍は予備)を使用する。
・10倍接眼レンズはOLYMPUS「初期型SZ」に装着して、対物レンズの標準性能を最大限に発揮させる。
・20倍接眼レンズはNIKON「SMZ-10」に装着して、対物レンズの高性能解像度を最大限に発揮させる。
・NIKON「SMZ-2B」は当面は収納箱で保管しておく。

240181_sz 結局のところ、最初に手にした1986年製の実体顕微鏡「初期型SZ」がお気に入りであったことが大きく影響している。このあたりは、ニッコールマニュアルレンズが今も健在であり、これらのレンズ性能が現在でもそれなりに評価されているのと良く似ている。

ということで、改めて「初期型SZ」の最近の姿を撮影してみた。この当時は「Nikon S」もそうだが、漆黒のつや消し仕上げが一般的で、おそらく一眼レフカメラも同様だった気がするが、すべて海外製品の影響を受けていたのだろう。

西ドイツあたりでは日本製の模倣品工業製品を見て、現在の中国製のような感情を抱いたのだろうか。そう考えると少し複雑な気持ちだが、かつての生粋の「Made in Japan」製品は今ではめったにお目にかかれないので、余計に「初期型SZ」にこだわり続けるのかもしれない。

これら2台の一本鋼棒スタンドだが、実体顕微鏡本体単独で使用する場合には、これで十分な安定度が確保されているのと、棚への収納の際に嵩張らないのが良い。特に「初期型SZ」用のスタンドはこれでもかというくらいシンプルだが完成度は高い。

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2024.06.14
★ 接眼レンズの10倍と20倍のギャップ
240189_110al-075x NIKON「SMZ-10」とOLYMPUS「初期型SZ」のどちらにしても、比べて眺めていると接眼レンズの20倍は倍率が大きすぎる気がしてきた。調べてみると「WHSZ15x-H/16」があるくらいなので、どうもこの倍率のギャップは事実らしい。

そこで、思い出したのがオリンパス製の補助対物レンズ「110AL 0.75X」のことだ。これをOLYMPUS「初期型SZ」に装着すれば、作動距離がNIKON「SMZ-10」とほぼ同じになり、倍率も20倍×0.75=15倍とお誂え向きだ。

補助対物レンズはほぼ使用することはないと思っていたが、ここにきてようやく出番が訪れた次第だ。レンズ枚数が増えるのは、解像度の低下からは気が進まないが、作動距離確保(WD130)と引き替えというところになる。

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★ 備忘録:実体顕微鏡の取捨選択(2)
最終的に落ち着いた2台の実体顕微鏡のレンズ構成メモを残しておく。作動距離がほぼ同じで手元の勝手がよろしい。結局のところ、ズームダイヤル(リング)はカメラレンズ式になったが、精度の感触はこれに勝るものはない気がする。そして、このダイヤル(リング)は視野内の構図を決めてしまえばそう頻繁に操作するものでもないので、実用上はまったく問題もない。

240191_smz10sz

 ・左「SMZ-10(ガリレオ 平行光路型)」:接眼レンズ WHSZ10x-H/22 補助対物レンズ 1.0x 倍率 6.6~40.0
 ・右「初期型SZ(グリノー 内斜光路型)」:接眼レンズ WHSZ20x-H/12.5 補助対物レンズ 0.75x 倍率 10.0~60.0

ちなみに、このオリンパス製の接眼レンズ「WHSZ」シリーズは圧倒的に明るい。それは少し緑掛かったコーティングのためかもしれないが、これによってコントラストが向上しているのは、少なくとも「SZ」の方は確実にオリジナルの性能を超えていると思う。おそらくこの2台の実体顕微鏡は今後入れ替えることはない気がする。

ちょうど1年前に「同軸落射照明装置」を入れ替えた「金属顕微鏡」だが、こちらも今では見れない視野数26.5の超広角接眼レンズ・プリズムユニット(三眼を含めて3基所有)と相まって、この先で手放すことはないと思う。

車もそうだが「LC/80」のように30年以上乗り続けることにこだわるよりも、新しいものの方が何かと合理的なのかもしれないが、合理性だけでは心に響く感動を得られない場合も多い。要するに、「人」は自身が成長した時代をかなぐり捨てて、未知の与えられた環境への適合が難しいのだと思う。世代間は最終的には交代するしかないのかも、と明日の「父の日」を前にもの思いに耽る。

・・・つづくもどる

2024年5月14日 (火)

紅はるか:干し芋の準備開始

07_ 240171_ 2週間前にスーパーで見つけた干し芋用の「紅はるか」がようやく熟成してきたので、本日朝食後に蒸し工程をスタートさせた。このあとスライスして干物用乾燥かごに列べて3~4日で干し芋が完成する。さて肝心の甘さの具合だが、熟成の色合いはまずまずで期待できると思う。

この蒸し器は、業務用のステンレス製多層寸胴鍋に、蒸し台を敷いてステンレスザルを挿入したものだステンレス製ザルは、下部がメッシュで上部が薄板構造になっており、寸胴鍋内寸法にピッタリと収まっている。

茹で上がり時にはそのまま取り出せるようにザルを加工してあり、ザルのおかげで蒸し中も内容物が鍋側面に直接当たらないようになっている。蒸し器はできるだけ大容量のもので、蒸気がまんべんなく素材を包み込むようにするのが良い。

この状態ですでに蒸し台の下に2リットルのお湯が沸いている。1~2時間程度の蒸し作業であれば、追い水をしなくても蒸し作業を継続することが可能だ。家庭用蒸し器ではどうしても追い水の心配が伴うので、こういうことからも蒸し器は大きい方が使い勝手がよろしい。

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2024.06.04
★ 2回目の干し芋を仕込む
先の干し芋は先月末にすべていただき、次の仕込み用の芋を探してきてかれこれ1週間ほど熟成させておいたものを、本日再び蒸し終わって乾燥かごに入れたところだ。さて、3~4日の乾燥後に賞味できるようになるが、太くて大きなものを選別してきたので、これまでで一番炙りやすい形に仕上がる予定だ。そして、芋の量も先の1.5倍を仕込んだので、こんどは食べ応えもありそうだ。

2024.06.08
★ 極上の干し芋が完成
本日で4日目の乾燥なので、ぼちぼち出来上がりかと思い一片を試食してみた。甘い、これまでで一番甘い。市販の干し芋とは段違いの甘さで、堅く焼けた部分が飴のように歯にくっつく。弱火でまんべんなく温めて、糖分が固まらないように手際よく炙るのがよい。これはやみつきになるスイーツだと思うのと、サツマイモの品種改良の技術に敬服する。

・・・つづくもどる

2024年5月12日 (日)

マグネットソーイングガイド

06_ 240168_ ミシン芯棒に取り付ける一般的なソーイングガイドとは違い、アタッチメント板にマグネットで固定する簡易なソーイングガイドだ。特に、折り込んだ布端の位置決めの祭にはこちらの方が使い勝手が良さそうに見えた。

この手の商品は決まって西の大陸から直送されてくるようで、注文からすでに3週間が経過して、ようやく国内に到着したようなのでまもなく手元に届く。職業用ミシンのアタッチメント板が装着されていない「SECIO」でも針板部分に固定出来るかもしれない。

例によってこの種のアイテムはあれば便利というだけあって、価格からして造りに完成度が見受けられない加工だが、運が良ければ幸いという程度の期待度だ。ただし、マグネットがふらついてガイドにミシン針が接触したら大事なので、本格的な使用の前に十分なチェックが必要だ。

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★ やはり使用できない
マグネット対応だが、素材は低品質ながら一応ステンレスなのは良い。ただし、パーツの打ち抜きプレス加工はやりっ放し状態で、何処もかしこも布を引っ掛けることは間違いない。すべての切断面を研磨加工して整える必要がある。

布厚を調整するネジは使いやすい。そり部分の曲げ加工も問題ない。マグネットが強力なのはその接地面積の大きさからくるようで、外すのが困難なくらい堅牢だ。しかし、置きたいところにちょうど針板等の金属部分が来ない。そして、この状態では針板に間違いなく傷を付ける。従って、マグネット面に透明フィルムシールを貼り付けてから使用する必要がある。

ワンコイン程度とは言え、無駄なゴミを購入したものだ。おそらく、海外製の本体筐体部が鉄製のミシンだと問題なく使用できるだろうと思うが、国産メーカーのアルミ合金プレキャスト筐体では針板を外れた位置ではまったく意味をなさない。

・・・つづくもどる

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