#641 ポイント付与のためにユーザー登録するリスク 2026.10.09
筆者の購買支払いはネット通販以外は基本的に現金で、何たらポイントの類いは一切登録していない。これは細君も同じで目に見えない関係を結びたくないためだ。昨今騒がれている顧客情報の流出事故だが、これは事故ではないと常々考えている。ポイントの対価として何らかの情報を提供しているのだから、その情報が二次流出するリスクがないと考える方がお花畑だと思う。携帯電話をかけた先によっては、その時点で電話番号の二次流出がある(細君)。サイトによってはネット注文した直後に決まったところから怪しげなメールが届く(筆者)。などなどはこれまでごく当たり前の情報流出として筆者は許容している。大切なのはその「許容」を超えさせない「自衛」だと思っている。
#640 富裕層を迎え入れる行政都市には住まない方が良い 2026.10.08
もしも、我が町に突然と高層マンション群が出現したり、インバウンド消費を目当ての無計画な店舗の出店が目立つようであれば、筆者はその気配を感じた時点で引っ越していたと思う。これは何も政令指定都市だけの問題ではない。いわゆるリゾート地と言われるところにおいても、同様の社会現象は数々見聞きするが、それは地域の歴史文化を含めて外部資本にビジネス対象として乗っ取られたと解釈するのがわかりやすい。この場合、社会形成の変化と同様のペースで賞味期限への崩壊が進行するのが世界の常のような気がする。早い話が物価相場を決定付ける主体が外部資本というのはビジネスの派生であり、人が住んで文化を醸成することとは無縁なのだから。
#639 言語文化は時代と共に変化してよいか 2026.10.07
結論から言うと時代とともに変化してきている。しかし、近年の少し気がかりな変化の中の一つに、「てにをは」の省略する言語表現はどうかと思っている。まず、ニュースの見出しにこの傾向が顕著だ。ワンフレーズでニュースの内容を伝えようとする工夫は認めるが、単語のみをただ並べた「テロップ」が一般化していることが、おそらく書き言葉(メール等)にも少なからず影響しているのを実感する。このことは言語の合理化とか時流とかの問題ではなく、大げさに言えば日本国に対する反社会的な外国人勢力の活動の一端のように見えてしかたがない。
#638 フラット風防ガラスの研磨(備忘録) 2026.10.06
完全にフラットな風防ガラス面の曇りを通常の方法(マイクロクロス+セシウム液)で研磨すると、周面のエッジがどうしても甘くなってしまう。そこで厚めのガラス板にセシウム液を一滴垂らして、風防ガラスを上から軽く押さえながら気長に指先で回転させると、非常に平滑な研磨が可能だ。おそらく2~3ミクロンのセシウム粒子をガラス同士の間で転がすような優しい研磨で、鏡面反射のゆがみを最小限に抑えることができる。最終的にはセシウム粒子は0~2ミクロン程度のペーストになるので、液量が少ないと上下のガラスが固着して回転できなくなる。この固着直前の摩擦をセシウム液で維持しながら研磨を行うのがポイントだ。
自動巻KING & GRAND SEIKOには手を出さないことにしているが、筆者の好みの文字盤「SNOW」と、並外れた精度を持つ「TWIN QUARTZ」の年差±20秒という仕様の「KING QUARTZ」に魅了されて購入した次第だ。
ちなみに、さらに上位機種の「GRAND QUARTZ TWIN」は年差±10ということで、精度だけを追求すれば電波時計の合理性とコストパフォーマンスを考えると、「KING QUARTZ」が妥当なところかと思う。
「KING QUARTZ 9923-7020」と手元にある「Dolce」とはカタログ発表としてはともに1980年で、その掲載価格は前者が5万円で、後者が9万円になっている。ちなみに、「GRAND QUARTZ TWIN」と「Dolce」が同価格帯だっと記憶がある。1980年代のクォーツ時計の価値は単に精度を追い求めるよりも、よりデザイン性や外装素材に魅力の重点が置かれていたようだ。
実際、当時の「GRAND QUARTZ TWIN」を方を購入していたとしても、クリアハードレックスのガラスコーティングは目に見えてキズが発生していただろうし、ステンレスケースも同様のことが言える。その点では、現在も無傷の超硬合金+サファイヤクリスタルの「Dolce」にはその美しさの持続性では到底及ばない。
筆者の微かな記憶でも、この時期にはすでにそのようなファッション嗜好の高級傾向があったようで、いかにもビジネス時計という雰囲気と年寄り臭さを「KING & GRAND QUARTZ」に感じていた。しかし、現在のユーズド価格は海外市場が中心になっているため、中途半端にスイス製を真似た「Dolce」よりもカタログ価格で半分程度の「KING QUARTZ」の方が圧倒的に人気がある。
いつものように、SSバンドを革バンドに付け替えるにあたり、滅多に選ばない「黒」を装着してみた。正統派ビジネス風というところだが、仕事で電車に乗るわけでもなく、車移動の日常であれば車載クォーツ時計で十分に事足りるので、無駄といえば無駄な買い物だ。スマホアプリにも「時計」が標準でインストールされており、読み上げが可能な「日本標準時時報」もお気に入り登録しているが、ともに電波時計の時報と同期した正確な時刻情報が身近にあり、この日常が腕時計の魅力が世間から遠のいている理由かと思ってしまう。
日常使いでもう一つの SNOW文字盤仕様の「CITIZEN LEOPARD」は高振動の8振動自動巻だが、こちらもクォーツ並みの薄型軽量で装着感がよく似ている。ちなみにこれの現状の調整精度は日差+6秒で機械式では比較的高精度の部類なので、汎用のクォーツムーブメントよりも工業製品としての魅力は段違いに優れると思っている。
「TWIN QUARTZ」は、1970年代後半から1980年代にかけての、世界一の高精度初代ムーブメントで、その精度は現在ではGRAND SEIKOがこれを引き継いでおり、併行して電波時計もしくはGPS時計にその精度の使命を分担させることになる、これが初期のその「TWIN QUARTZ」ムーブメントということもこの歳になって魅力の一つとして筆者の目にとまったわけだ。
2009年の現役引退の頃に、クォーツ式 GRAND SEIKO を購入する予定でもあったが、その時点で30年以上大切に持ち続けてきた[SEIKO DOLCE]を見ていると、再び給料をはたいて新たな時計を購入する気力が失せたことと、衝動買いできるほどの余裕もないのが正直なところで、それで今日まで高級クォーツ時計を手にしてこなかったわけだ。しかし、この先の所持品整理の時期が到来して、家族のだれかが筆者の腕時計群を見つけた時に、一つぐらい聞いたことのある定番ものがあっても良いかと思う。
★ クォーツの精度意識に縁遠い「SEIKO PREMIER (プルミエ) 」
今年の初め頃に「記事」にした、ケース外径φ40.5mm、ラグ幅23.5mmで、手首廻りが20cmというかなりの大ぶりの汎用クォーツムーブメント 7N39 の腕時計だが、外装およびベルトの完成度は高級腕時計並みという海外製の[SEIKO PREMIER QUARTZ 2針 ]だ。
この商品名を「プルミエ」か、「プレミア」と読むのかは不明だが、国内では販売されていない機種なので大した問題ではないが、2針故にその精度を気にしたことがない。第一、時刻を合わせる時点で1分単位のインデックスがない。レディースをそのままメンズに拡大したような、掛け時計のようなものだ。
たまにこの腕時計をしてみるのは、バンドの弓カン部もバックル部も統一デザインのオリジナリティが感じられて、この大きさで完全フラットのサファイヤクリスタルガラスは圧巻で、「ザ・腕時計」という雰囲気がたまらないときがある。
特記すべきは、バンドのコマが2種類の組み合わせで、ハーフ幅(正確には0.538)のコマが上下の両側に挿入されているので、微妙な長さ調整が可能になる。筆者の場合はちょうど両方を使い切る組み合わせでうまく調整できている。
バックル部でもバンド幅は20.5mmで圧迫感が分散されて、W=111gをそれほど感じさせない気がしている。当然ながら、一般的な日本人の場合には腕周りの大きさでかなり人を選ぶデザインだと思う。それだから、保証なしの新品価格が定価の1/5以下だったと記憶している。
2026.10.10
★ KING QUARTZ 簡易整備
初めて高級腕時計「KING QUARTZ」の簡単な整備をしてみて、これまでの汎用のセイコー製ヴィンテージものとの違いに気付くところがある。
ケースのスレキズを軽く消す作業をしていたら、ステンレス鋼の硬度が一般的なものと違う。やや高硬度の素材を使用しているようで、キズが付きにくく鏡面反射の密度が高く美しい。裏蓋のパッキンは断面が変形しているので元の太さを推定するのが難しい。閉まり具合を確認しながら、0.6mmの汎用品で問題ないようだ。
ケース全般に言えることだが、外装の造形的切削加工および内側の段付切削加工の精度が高い。ベゼルの内側にもパッキン溝のテーパー段付加工が施されており、ガラスの圧入時にパッキンのズレが生じない工夫がされているのは、メンテナンスを前提とした品質の確保への配慮のような気がする。
つぎに風防ガラスだが、これは目視ではあまり気にならない非常に細かな線傷があり、光の反射具合では気になる無反射コーティング層のキズだ。交換を悩むところだが、ここはやはりいつものように風防ガラスは新品に交換することにした。準備したのはダブル曲面エッジカットのコーティングなしのタイプで、反射・屈折の制御で光の透過性をよくしたものだ。
オリジナルの完全フラットのQUARTZ用の風防ガラスはまだ比較的容易に入手が可能で、そのうちに注文しても良いかとも思うが、このダブル曲面エッジカットの方はそのうちに市場から消える気がするので、今回はまずこれで組立を完了しようと思う。
余談だが風防ガラスの加工をカメラや顕微鏡のレンズと比較すると、完全フラットでコーティングを施す手法はいわゆるフィルター用ガラス板の加工手法で、製造原価はレンズ用の曲面加工に比べると安価だが、1970年代後半以降はむしろより高級に映るような目新しさがあった気がする。このフラットタイプの風防ガラスは特にセイコー製が先駆けだ。現在の風防ガラスの主流はサファイヤガラスで完全フラットタイプが多く、コーティング処理まで施しているのはごく僅かなのは、コーティング層よりもサファイヤガラスの方が、はるかに硬度が高いためではないかと思っている。
文字盤とベゼルのインデックスおよびムーブメントは埃をブローする程度で問題なく、針の傷みもほとんどないのは購入前に確認したとおりで、電池は十分な電圧が確認できたが、今回の清掃時に新品と交換することにした。グリスアップ(裏蓋とリューズ)を済ませて、あとは風防ガラスが到着すれば準備してあった革バンドを装着して完成となる。
★ SKAGEM WHITE
今年の5月に入手した「SKAGEM BLACK」だが、同型番の「SKAGEM WHITE」の新品保管品を譲り受けた。もとより「BLACK」もほぼ新品だったわけだが、こうして見るとやはり時計の文字盤というものは「WHITE」が基本のような気がする。筆者の好みの度合いからすれば、7割方「WHITE」に軍配が上がる。
この時計の位置づけは先の記事でも述べたように、ムーブメントは日本製(MIYOTA)で、ベルギーのファッション感覚でプロデュースされて西の大陸で組み立てられた、桁違いの価格だが出自が明確な正統派ファッション時計だ。筆者はそこが気に入っているわけで、スーツのワイシャツから覗けば、その価格は一桁上がるような気がする。
ただし、「BLACK」と同様に日本では知名度が低く不人気なために、前所有者もどのようないきさつで購入したのかは不明だが、拍子抜けする価格で販売されたことに驚く。要するに、この種の製品は気に入って購入したら、手放す時には二束三文になることを承知しておく必要がある。
・・・つづく(もどる)
この夏も水難事故の記事が紙面を賑わしたが、何の前触れもなく集団の中で突然溺死するような、情報不足の不可解な記事がどうしても気になった。
この種の記事に共通する溺死者の情報だが、「未成年・本人および仲間の所属(学校等)不明・周囲の人の事情聴取情報なし等」でただ溺死した事実のみを報道するいうパターンだ。
確かに未成年の中にはある一定数の泳げない人はいる。しかし、集団で水辺へ出かける時点で泳げない人は決して水に近づかないはずなのに、なぜか溺れる事故を起こす。ここが報道情報だけではどうしても納得できないところだ。そのような三面記事の季節も終わろうとしている時に、興味深い統計情報を見かけた。
「世界の泳げる人の割合 2019-出典:Swimming skills around the world(OECD)」によると日本は40位らしい。ヨーロッパの国々では泳げることが大人になるための必須条件で、その後の人生に大きく影響するお国柄のところもある中で、海洋国と思っていた日本は意外のランクだ。
もしかして、筆者が小学生の頃の60年以上前に同じ統計資料があったとすれば、この日本のランクはもっと上位にあったのではないかと勝手に想像している。さらに勝手な想像だが、世界的にはこのグラフの割合は、国別で時系列的に変化するものではなく、日本だけが減少の傾向を示してきたのではないかと思っている。
以上はあくまでも筆者の個人的な人生経験に基づく憶測だが、この事実があるとすれば、報道記事の奥歯にものが挟まったような情報の背景におよその想像がつく。ということで、夏の終わりにひとりすっきりとした気分に浸っている。
★ OECDの報告書概要見出し 2022
「成人の補助なしで泳ぐ能力について、世界初となる推計値を提示します。高所得国の成人は、低所得国の成人に比べて、補助なしで泳げると回答する割合が著しく高い傾向にあります。こうした格差は、国国内においても存在します。特に女性は、ほぼすべての国、出生コホート、教育水準において、男性よりも補助なしで泳げる割合が低いという結果が出ています。」
話はそれるが、かつての水泳やスケート界の差別慣習が避難されたことを記憶しているが、近年では国際規格のプールとリンクで練習ができるようになるには、高所得の家庭環境が必須のような気もする。
・・・つづく(もどる)
あまり出番のない[Nikon 1 V3]なので、互換品の電池の充電メンテナンスだけでカメラ庫に保管期間が長い状態だが、電池を入れ替えてから4年が経過して今回の充電メンテナンスで電池が出てこないトラブルに見舞われた。
原因は電池が膨らんでいたことによるもので、早々に新しいものを注文したが、今後は初期設定が煩わしいが、カメラ本体から電池を抜いておこうと思う。新しいものも互換品だが、日本の会社の販売なので少しは安心かもしれないが、これもいつどのようなトラブルが発生するかは不明だ。
大抵のリチウムイオン電池は、4年前の購入価格から値下がりしているようだが、それだけに安全性がおろそかになっていないかが心配なところだ。しかし、庫内にある6台のカメラの電池メンテナンスは、予備を含めると15個以上になり、これらを3年から5年サイクルで入れ替えていたら、腕時計と違って電池代もバカにならない。
★ 「COSMOTRON」ムーブメントのテンプを交換
文字盤縁の痛みが気になる「COSMOTRON 7804」をシルバーからホワイトに交換するため、不動のジャンク品を購入して文字盤の交換を試みていた。
不動品の様子を観察すると明らかにヒゲゼンマイが傷んでいる。おそらく電池交換の際に誤ってこれに触れてしまったか、歩度調整を行おうとして失敗したようだ。7804シリーズのムーブメントは7803Aだが、初期の7801Aの部品取りムーブメントがあったので、試しにテンプだけを交換してみた。
実際には、緑色のコイル部分も分解してテンプ交換を行うわけだが、テンプユニットだけが金ぴかになり、無事に駆動し始めた。タイムグラファーでチェックを行うと、日差+5秒で振り角も問題なく元気だ。ケースを表裏置き替えて再び計測しても、姿勢差は5秒程度でかなり安定しているので、このままムーブメントごと文字盤を入れ替えることにした。
本来は、シルバーの7803Aテンプユニットで入れ替えるのが筋だが、こちらはムーブメント自体が健全な状態なのでこのまま予備として保管しておく。入れ替えた文字盤は無反射の「生成り」に近いシチズンホワイトで目に優しい筆者の好みだ。
この文字盤には、濃い茶系の革ベルトが似合うと常々思っている。それにしても、予備として保管するムーブメントの文字盤縁の痛みは、どう考えても納得できないところがある。確かにケースの縁に文字盤の周囲が直接押さえつけられるので、多少のスレキズはしかたがないと思うが、ほぼ全周にわたり0.5mmくらいの幅でシルバー塗装が変色していた。この0.5mmという幅が微妙で、風防ガラス側から見えるか見えないかの境目のような状態だ。
もしかして、風防ガラス側から湿気が入る事故があったのかもしれないなどと想像すると、今回の一件でムーブメントごと交換したのはそれはそれで正解だったかもしれない。まあ自身の持ち物なので、年代の違うパーツが組み合わさっていても一向に差し支えないというところだ。
2026.09.22
★ 修理後のけなげさが愛おしい
初代型番の「7801Aテンプユニット」を「7803Aコイル」で駆動させてここ数日は退院後の様子見をしているわけだが、その割りには精度が安定している。実生活で日差+10秒以内は自動巻を含めた機械式ムーブメントの中で最高クラスだ。
そんなわけで、クリスタルガラスの透明感がわずかに劣化している表面を鏡面に、斜めエッジも元よりの加工精度を修正してこれも鏡面仕上げに一手間をかけてみた。いつもは風防ガラスは交換を前提に整備しているが、本製品に関しては比較的程度が良かったので、そのオリジナル性を尊重した次第だ。
★ シチズン用の風防ガラスは比較的安価
セイコー用のハードレックスガラスに比べるとシチズン製のクリスタルガラスは半値以下で入手でき、50年前の定価の2倍から3倍程度なので十分納得できる。ところが、セイコー用の場合には、当時の定価はシチズン用と同等なのに、現在の実勢販売価格は5倍近くするものもある。
今回手入れした「CITIZEN COSMOTRON」はオリジナルの風防ガラスが比較的程度が良かったので何ら問題はなかったが、今後の整備でセイコー用の風防ガラスで、特に自動巻用の「カットガラス」は気軽に交換できないので、キズを付けないように注意して持ち続ける必要がある。
★ カットガラスの「SEIKO LORDMATIC Special」の革バンド
「LORDMATIC」のラグ幅は内挿式で17mmなので、純正のSSバンドは19mm-17mmの段付になっている。このことはもう一本の[SEIKO ELNIX SG]と共通することでこちらは20mm-18mmの段付だ。
ところが、革バンドを装着する際の「SEIKO」の場合には17mm幅のものを使用すると、ケースに対してバンドが異常にか細く不釣り合いになる。だからと言って、19mmのバンドの端部を片側1mmカット加工して装着すると、カット断面の1mm部分の強度が十分でなく、どうしても型崩れをおこしてしまう。
このことは古い革バンドで試してみての結果だが、今回は思い切って新品革バンドの20mm-17mmのカット加工で再挑戦してみたところ、片側1.5mmであれば前述の問題点がかなり改善されたように思われるので当分はこのバンドを使用してみる。
ヴィンテージもののラグ幅は大抵が18mmか19mmなのだが、筆者のように腕周りが19cmくらいになってくると、バンド幅も20mm程度の方が見た目のバランスが良いこともわかった。
★ SEIKO と CITIZEN のカットガラスの違い
SEIKO製の9面カットと「CITIZEN製の5面カットガラス」だが、ガラスの透過度および表面の反射密度も同じなのだが、見た目が微妙に異なる。SEIKO製は文字盤の視認性をできるだけ確保したカット面数で、CITIZEN製はカットの輝きを強調したカット面数になっていることがわかった。
文字盤の色違いによる内部からの反射光の影響の違いもあるが、当初はSEIKO製の輝きが劣るような錯覚をしていて、何度もガラス表面の劣化の有無を確認しながら汚れ落としの磨きを重ねて、最後には風防ガラスをもう一度外して確認を行ったところ、前述のように透明度および反射密度に差はほとんどなかった。そしてわかったのが、両者の輝きの違いはカット面数による面の傾斜角の違いが原因のようだ。
実のところ、交換用のSEIKO製の風防ガラスを注文したときには、商品画像でフラットタイプだと思っていたら、実際に到着したのは9面カットガラスだったことからも、包装越しだと9面カットであることがほとんどわからない。当然ながら、CITIZEN製の5面カットガラス越しの文字盤はどこかが必ず屈折破断した状態に映る。これがかえってカット面の美しさに変換されているようか気がする。
★ 自動巻き上げ機付属の腕時計枕を追加購入
今年の7月に購入した「4本自動巻き上げ機」だが、レディースの大きさ違いの「枕」を数個探していたら、5個組でオリジナルによく似た質感のものを見つけた。
例によって西の大陸からの直送便で2週間程度かかりそうだが、汎用品とはいえメーカー品と全く同じものだったので驚いている。結局のところ、出所は同じということか。これまでスポンジを加工して使用していたが、さすがにこれを手作りするのは無理なので、こころよく海外製品を受け入れることにした。
ところで、本体の自動巻き上げ機だが、1ヶ月目で若干の異音が気になったので、両側のギアボックスを分解して、少し乱暴だがリチウムイオングリスを充填して組み直したら、それ以降は静かに機嫌よく駆動している。メンズ2本とレディース2本の合計4本の自動巻稼働状態も問題ないので、今回のこの製品による自動巻の相性は合致している気がする。
★ 自動巻き腕時計の手巻きの是非
手持ちの自動巻き腕時計の何本かは手巻き併用形で、たまに手巻きをすることもある。しかし、時計整備士の方のお話では手巻きはあまり使用しない方が良いらしい。
ゼンマイの動力は香箱から歯車を何段も介して自動巻の切り替え車に伝達されているわけだが、ローター回転の微少動力に割り込んで、手巻きの強烈なトルクの歯車が介入してくると、この手巻き歯車がスムーズであれば問題ないが、ミクロン単位で歯車のかみ合わせにズレが生じると、この付近の歯車が簡単に破損するらしい。
従って、機械的故障リスクを回避するためにも、自動巻きは手巻きを併用しない方が無難という結論になるので、今後はこれを徹底しようと思う。
・・・つづく(もどる)
あまり見かけないオクタゴン(8角形)ベゼル仕様だが、その材質が1970年代から流行した超硬金属(おそらくタングステン鋼)で、風防ガラスがサファイヤクリスタルと思う。
同様の仕様のものに、[1979年製 SEIKO Dolce]や[RADO DIASTAR]があるが、筆者はこの材質に大いに魅力を感じていた。そして、これらはいまだにケースおよび風防ガラスは完全無傷なので非常に心地よい。
ステンレス製のオクタゴンベゼルは、洒落てはいるが角のスレやキズが目立ちやすいのでなかなか手が出せないでいたが、[SEIKO Dolce]と同じ超硬金属でよく似た文字盤の色合いだったので思いきって入手した。
付属の純正SSバンドも悪くはないが、これはこれとしてやはり革製バンドにそのうちに交換しようと思う。しかし、意外なことに汎用の新品革製ベルトと本製品の価格がほとんど同じというオチだ。クォーツムーブメントは「ETA」に統合される前のもののようなので、これがいわゆる一流品ブランドではない汎用品メーカーのさがのようだ。
この種のメーカーはその後に搭載するムーブメントは、ほとんどが「ETA」かもしくは日本製「MIYOTA」になるようで、[SEIKO]や[CITIZEN]のような自社製品ではない。ちょうど、CASIO製アナログ時計が「MIYOTA」製ムーブメントを採用しているようなもので、それがどうしても低くみられるようだ。手元にあるものでは、[RADO]が「ETA製」、[SKAGEN]・[ICE WATCH]のムーブメントがそれぞれ「MIYOTA製」になる。従って、これも決して粗悪品ではない高品質の汎用品というところだ。
ただし、近年ここの製品はスイスの一流品のコピーデザインが目立ち、しかも西の大陸製造という身売り状態の典型のような印象を受けるので、かつてのメーカーの品格を見ることはできない。これが機械式からクォーツ式への変換期に生き残り戦略で脱落した典型的な時計メーカーの姿のような気がする。
★ ケース内部の手入れ
現在駆動している電池寿命が不明なため、新しいものに入れ替えるついでにケースおよび風防ガラスの手入れをしておく。裏蓋を開けてパッキンの状態を確認したが、交換を要する劣化状態だったので、これはすぐに注文しておいた。裏蓋をこじ開ける箇所に数多くのキズが残っているのは、電池交換の際にやや雑な作業をしたのだろうと思われる痕跡だ。
一方でベゼルのパッキンは問題ないようなのと、風防ガラスが異常に無傷なことから、これまでにガラス交換がなされたのかもしれない。
ムーブメントの脱着は文字盤側から行うワンピースタイプのような構造に気付くまでやや時間を要した。というのは、裏蓋側からムーブメントの固定状態を確認していると、クランプ2箇所のネジ止めが省略されているのがわかり、リューズを抜いた状態でベゼルを外すとそのことがわかった。その他の構造は予想の範囲内で、復元には何ら問題はないようだ。
サファイヤクリスタルガラスは接着仕様で、古い接着剤の透明感が劣化していたのでこれは付け直すのが良い。もしかして、交換の際の接着剤が適正なものを使用していなかった可能性もある。ベゼルのはめ込みも接着併用のようで、こちらも接触面の掃除にやや手間がかかった。文字盤は非常に美しく汚れや剥がれがないのは、ムーブメントの固定が表側からのためだと思う。
一般的に、文字盤側からのムーブメント脱着方式は、スペーサーが不要になるので固定精度が高い。ケースのリューズ穴とムーブメントの穴の位置関係にズレが生じにくいので気持ちが良い。とは言うものの、裏蓋の防水性能およびその耐久性と、風防ガラス交換の容易性と防水性能などは、SEIKO製にはおよそ及ばないことがわかる。
裏蓋のパッキンが到着するまでの間にケース側面のスレを修正して、ベゼルの輝きに相応した仕上げに整えてからムーブメントをケースに戻すことにしよう。
★ ケース本体もバンドも硬質金属
ベゼルが黄金色の超硬金属なのがこの製品の特徴だが、ケース本体も裏蓋を除いてシルバー(ステンレス色)の硬質金属だ。磁性が無いのでSUSの焼き入れ硬質のものではないようだ。一般のコンパウンドではカーボンの色落ち程度で、ダイヤモンドコンパウンドでなければ微細なスレやくもりを落とすことができなかった。打痕がほとんどないのはやはりこの高硬度のおかげだ。
最後にバンドだが、こちらを調べるとこの製品の経過年数が如実にわかる。目立つスレはないものの、ヘアライン仕上げの全体にうっすらと腐食のくもりが見受けられる。これからわかることは、経過年数と使用年数にかなり隔たりがあるようにも思える。裏蓋のメモ書きの数字から、一つ前の電池交換が15年前のように推測されるのがそれに符号する。
さて、バンドのくもりを除去しようとしてわかったのは、バンドおよび留め金具を含めてその素材も硬質金属だとわかった。これは同時代の「RADO製」よりも造りが凝っている。ケース側のつなぎ目でくもりが目立っている理由もわかった。バネ棒(ステンレス製)との長年の接触による異種金属の電食さびのようだ。
以上、パーツの取り外して清掃手入れをしてみて、1970年代から1980年代のこれに類するスイス時計メーカーの、当時の物造りの真剣さを実に懐かしく思う。それは国産品も含めて世界共通のメーカー意識だった気がする。バンドの画像は時系列的に前後するが、完全後の長さ調整をしたあとのもので、いつもながらオリジナルベルトの長さを無駄なく使用できている。ちなみに。バンドの上下はいつものように一般とは逆にしてある。
260924
★ TECNOS Brazon 完成
本日、裏蓋パッキンが到着したので早々に組立をおこない無事に整備が完了した。裏蓋はパッキンがずれないように慎重に圧入機で押さえると、”パチッ"と気持ちよく閉まった。そして腕に張り付くようなデザインが太めの手首によく似合う。
オリジナルバンドは革バンドに比べるとその重さが気になるところだが、ケースと共通した硬質金属なのと、ワイシャツの袖の中にも無理なく納まる薄さなので、当分はこのまま使用することにした。
1981年製と推測している本製品は、1979年製の「SEIKO Dolce」と同じ土俵の製品なので、国内での販売価格もおよそ想像がつく。そしてサファイヤガラスのエッジカットに手間を省いたところ以外は、「SEIKO Dolce」に劣るところは見当たらないのも事実だ。実に良いものを入手できたと思っている。
今回、この「TECNOS Brazon」が目に留まったのは、1981年頃の遠い記憶にこれを何かで見たのかもしれないと思ってきた。だからと言って「SEIKO Dolce」に不満を抱いたのではなく、当時の給料からしてあれもこれもを求めるような経済力がなかったことへの、ある種の納得を経験していたような気がしている。
というのは、これらの2つを並べてみてわかったことだが、上記のことの記憶を呼び起こすような不思議な印象を受けた。これは昨年の8月に入手した「CITIZEN QUARTZ」が、当時に「SEIKO Dolce」と比較した明瞭な記憶を呼び覚ましたのとよく似ている。
いずれにしても半世紀以上が経過しても、思い出の品を改めて手にすることができたとすれば、腕時計という工業製品は筆者の人生に少なからずの影響を及ぼしているアイテムであることは間違いない。
★ マスタード色の腕時計革バンド
マスタード色は身につけるファッションとしての筆者の好みだが、なかなかコーディネートが難しい。腕時計の革バンドでこのマスタードは極めて少ないが、たまたま見かけたタイムセール商品でこれを見つけたので、駄目元で注文してみた。
まず、色合いは商品画像のとおりでこのようなことは比較的めずらしい。従って、カラーは問題ないとして、素材ははたして革なのかどうかについてはなお怪しい。まあ、革風でも見た目に問題なければそれで良しとすのが、この手の商品を購入する際のお約束だ。
装着した「CITIZEN LEOPARD SNOW」はこれまでホワイトの革バンドだったが、10月になればと思いこれを注文した次第だ。従って、ホワイトの方は冬か来年の夏まで休息というところだ。これまでのキャメル(らくだ色)とはまた違う色合いだが、先の記事にあるワイシャツともよく似合う。
安価な割りにはクイックリリースタイプなので、これも着せ替えの手間はほとんど皆無なのが良い。革バンドの留め金についてはDバックルを使い回すことで、色やデザインおよび材質にこだわることがなくなり、[BANBI製]のようなトータル品質の良いものをあえて選定することも少なくなってきた。
長らくこの「マスタード」を見つけられなかった理由もわかった。このカラーは「BVLGARI」等のレディースに採用されることが多く、一般的にはメンズではラインナップがない。実際、この商品もレディース用としての18mm幅のものだ。無論、長さは標準規格なのでメンズと同じ寸法になっている。
これで自動巻「CITIZEN LEOPARD SNOW」は53gになり、クォーツの「SEIKO Dolce」の43gに肉薄する薄型・軽量になっている。
2026.09.25
★ エプソンダイレクトからのお誘い
仕事場のPCは長年「エプソンダイレクト」で調達している。コストパフォーマンスがどうこうと言うよりも、安定性とサポート体制のことを考えると、業務用としてはそれなりのメリットがあると思っている。
ここからの定期的なメールは受信するようにしているが、今回は関連のオリエント時計からのお誘いの連絡がきた。まあ、ユーザー登録をしているから何の不思議もないことだが、どのようなものかとカタログを見るくらいの時間つぶしはするという筆者のことをよく見抜いていると思う。
フラッグシップのスケルトン製品をみて、さすがに今さらスケルトンとは思ったが、やはりこのメーカーが考えるスケルトンはこれまでの常識を覆えすだけのものがある。機械式で日差+10秒から-4秒、パワーリザーブが72時間以上という性能に加えて、保証期間中の3回の無償オーバーホールサービスが付く。当然ながらお値段もそれなりということだが、商品の販売戦略も1970年代に各社がしのぎを削っていた頃とは大きく変わったものだ。
★ カバンの中の懐中時計
外出時のカバンの内ポケットに忍ばせている時計店の在庫品だった小ぶりの「懐中時計」は、純正のチェーンでスレキズが付かないように、組紐やかつての携帯電話に付属していたストラップを付けて固定している。組紐は劣化が進行したり、ストラップは長さが適当でなかったりで、今一つしっくりとこない状態が続いていたところ、セイコー製の海中時計用の純正組紐を見つけた。
どうも鉄道時計用の交換パーツのようで、やや無骨な太さのように見受けられるが、耐久性についてはかなりの信頼性がありそうなのでとりあえず注文した次第だ。到着は来週になるので、現物を確認しないと何とも評価がし難い。
★ 懐中時計の電池寿命の予兆
上記の懐中時計の組紐の到着準備でストラップを外して外装の手入れをいていたら、半日前に合わせた時刻が数分ずれている。時刻合わせに勘違いがあったかと思い再度時刻合わせを行ったところ1時間で数秒も遅れる。症状としては電池残量の不足だが、購入したのは今年だったので不審に思いながら裏蓋を開けると電池の刻印が「23」で、あの時計店の親父は電池を入れ替えていなかったことが判明。確かに「電池交換済み」とは表示されていなかったが、「在庫品整理で動作確認済み」と聞くとつい早合点してしまう。
「23」とは一般的には「2022年3月」もしくは「2023年2月」ということらしい。いずれにしても電池の寿命切れは確定だ。型番SR726SWは在庫がなかったので注文したが、到着したらゴムパッキンのグリスアップも行っておく。
★ 電池残量は問題なし
電池の製造年は確かに前述のとおりだが保持電圧を測定すると1.53Vで問題なし。やはり、時計店の親父は新品の電池をいれてくれていた。それではなぜ急に遅れを生じたのか。磁気抜きをして、電池端子の絶縁処理を補強して再び裏蓋を圧入機で閉めて一日が経過したが、動作は正常に戻っている。これと言った原因を特定できないまま様子見が続く。あとは組紐が到着するのを待つのみだ。
2026.09.26
★ 9面カット風防ガラスの非日常屈折像
9面カットのハードレックス風防ガラスを備える[SEIKO LOADMATIC Special]だが、普通ではない角度から文字盤を見たときに見つけた光の屈折像だ。像の理屈は説明できないが、直交するプリズム透過光が干渉しあった結果みたいなものだ。
なぜこのような角度で時計を眺めたかについてだが、取替えた風防ガラスはセイコー純正品のしかも当時ものというビンテージガラスだったので、ガラスの劣化等の可能性があるとの「但し書き」があったことを思い出して、カット面を再研磨したあとのことだった。
カットのエッジをなめないように慎重に数時間をかけて磨き上げた結果を確認していたときのことで、結果として透明感が各段に良くなった。それは反射光のスペクトル分解の虹色が発色するようになったことでも明らかで、おそらくこれが本来の輝きだと思う。
ちなみに、直角に並んだ連続する四角は実像ではなく、ガラス内部で光線が干渉してできた屈折像でそこに文字盤が透過された結果だが、はじめて見えた時は目を疑った。
・・・つづく(もどる)
アパレル関連の品質管理用器具で、縫製時のミシン針の折れ先が製品に残留していないことを確認するために用いる。または、和裁のまち針の残留がないことをチェックする器具だが、前者の場合には現在では大規模な検針装置で行うのが一般的になっている。
従って、この種のハンディタイプのものは、小数ロットの検針に用いられるものと推測する。そう考えると決して需要が伸びるような商品ではないうえに高価だ。ところで話は少しずれるが、筆者は針に極めて強い恐怖を抱くトラウマのようなものがある。
記憶に残る幼い頃にシャツの類いのものを母の縫製で着せられたことがよくあった。いいかげんな性格のためか、仮縫いの段階ではしつけ糸を使わずにまち針を多用して試着できる状態のものを、そっと着せられるのがとてもいやだった。
絶対にどこかでチクリと針が肌を刺す感触があるので、本人にしてみれば地獄のような苦痛だったが、その分だけ一着を仕上げるのが想像以上に早かった。しかもワイシャツ風の襟を含めてミシンと手縫いの使い分けもなかなかのものだった気がする。
それが原因かどうかは定かではないが、70歳を過ぎたいまでも採血時の注射針による痛みには心拍数が跳ね上がるし、赤い血を見ると気分が悪くなり横になったことも何度かある。そんなわけで、日常生活空間で特に床に何か鋭利なものが落ちているかもしれないと思うと、人一倍気になる性分だ。
「サンコウ電子研究所」の本製品は20年以上前に発売された現行販売品であるが、価格も改定されていないのでなかなか手を出すことができなかった。[ミシン工房]では製品の本来の使用目的のとおり、ミシン針の折れ先とまち針の検針だが、前者はほぼ皆無で、後者は最近ではクリップに置き換わっているので、その必要に迫られて購入したわけではない。むしろ、手縫い時に時折見失う縫い針を床のカーペット上で見つけるのに便利な程度だ。
今回、入手のきっかけになったのは、[日曜工房]で「顕微鏡整備」や「時計整備」の時のマイクロネジや金属パーツを床カーペットに落とした場合や、マイクロドリルの切削金属片を見つけるのに重宝するだろうという思惑から長らくこの製品を気に止めていたわけだが、ようやく手頃な価格で入手できた。
興味深いのは、本製品の「類似品」が数種類販売されているようで、価格が1/5~1/8程度と魅力的だがその性能はブラックボックスなので、ここはやはりこの国産品が安全かと考えた次第だ。
2026.09.09
★ 大量検針の現場でも使用しているらしい
到着した商品の説明書を読むと、ベルトコンベアーでの大量検針のあと、検出位置を特定するために改めてこの機器を使用すると、異物の除去作業の効率が上がるらしい。ということで、業務用としての需要が減少しているとも言えないことから、新モデルも価格も変更がないのはそれだけ信頼性が高いということかも。
単三電池×2本の電源なので、電池切れの点検を忘れないようにしなければならない。それと、コテ状の接触面は常時強力な磁気を帯びているので、そのことを考慮した収納場所を考えておく必要がある。
・・・つづく(もどる)
町内で工事が進行中の都市計画道路の歩道脇に自治会が管理する掲示板を新設することになった。自治会では3箇所に掲示板があり、集会所軒下や遊歩道などに押しピンで留める昔ながらのオープンタイプなので、掲示物は大抵パウチ加工を行って掲示している。
そのようなレトロな情報発信に今日ではどれだけの意味があるのかという疑問の声もある中で、今回の新設掲示板には新たな試みに期待するところがある。もとより自治会地域内に特化した情報発信が主になるので、掲載数は多くないこともあり、掲示板の余白部分に個人作品(俳画、パッチワーク、刺繍、その他)を展示できるような、ガラス戸構造の掲示空間を持つものにしようかと思う。
考え方次第ではガラス戸を損壊させるいたずらを誘発するリスクもある。しかし、自治会活動の最重要項目である防犯活動の成果を確認しあう証として、町の掲示板が健全に維持できるように住民意識の啓発に役立つ気がする。
★ 自治会の防犯理念
ゴミ捨てや犬の散歩時の糞尿の不始末など、かつてはそれを解決するのが自治会の役目だという考え方の人も多かった。また、防犯カメラを設置せよとか、張り紙看板をもっと配布せよなど、直接的な禁止警告を継続するのが防犯活動の解決手段だと考える人も多かった。
しかしながら、地元警察署の協力による年末の防犯パトロールは公的活動の代表だが、日常的には[道路付帯物の落書きを消す、各戸の敷地廻りの清掃をする、公園の清掃や花壇の手入れをする、防犯灯の不備をなくす]などの、反社会的な行為の芽を摘むような活動に住民協力の理解を得るようになった。そしてその効果が確実に実っている気がする昨今だ。
3自治会で構成される小学校校区には、有名どころの宗教法人の本部と別館がある。それぞれの入り口守衛室はガラス張りの24時間勤務態勢で誰かが常駐している。ここのおかげもあり、町内のメインストリートには犯罪への「隙」がまったくない。これは通りの反対側に立地する警察署よりもはるかに防犯効果がある。
★ 犯罪意識の深層理解
交通違反をいくら厳しく取り締まっても、その効果が全く届かない犯罪意識の持ち主が一定割合でいる。そのような一般の人からみれば反社会的行為を自覚できない者は、たとえ検挙されても改心することはない。というのが筆者の大まかな犯罪意識の深層理解だ。そのような社会構成の中で少しでも地域の安全を向上させるためには、住民が地域の構成員であることに気付くような集まりの文化活動、具体的には祭礼や伝統的神事や町の美化活動などの啓発活動に力を注ぎ、かりそめの居住地ではなく自分たちの町意識を少しでも高めることだと思っている。
筆者は中学2年生まで人口数百万人規模の大都会で育ったが、当時の町内会意識の浸透具合は数万人規模の市町村と何ら変わらなかった気がする。ところがあれから60年以上が経過した現在では、大都会と地方の市町村との住民の我が町意識のズレは想像を超えるものがある気がする。いわゆる「向こう三軒両隣り」の付き合いを敬遠する世代が日本経済を牽引してきたようだが、これは日本史からすると昭和以降のごく最近の風潮でしかないと思っている。従って、居住地への我が町意識の重要性については、次世代には崩壊するかもれない、今ではあたりまえの安全・安心のお花畑感覚に代わる新たな価値観を期待したいところだ。ただし、その頃には筆者はもういないと思う。
★ 黄色い「安否確認タオル」の疑問
当自治会では、昨年の今頃に、表題のタオルを市から1400枚支給された。早速配布時のメッセージとしてこのタオルの使用方法のちらしを作成した段階でタオルの配布を断念して、1年間集会所の2階に段ボール7箱が積み上げられている。
本市ではそもそも安否確認をどの組織が主導的に行うのかが明確になっていないことと、災害時の行動タイムスケジュールに、このタオルがどのようにリンクするのかも明確でない。ましてや、このタオルの使用方法について公的な発表が一切ない状況下で、いきなり自治会へ現物が届けられたわけで、とりあえず自治会で急遽右のようなちらしを作成したわけだ。
しかし、いざタオルを配布する段階で、はたしてタオルを配布することが災害後の復旧や人命救助にどれだけ役立つのかを議論した結果、配布を断念して今年も集会所の2階に積み上げられている。
・・・つづく(もどる)
腕時計の修理を生業にしている方々は、腕時計のケースはポリッシュしないと発言されているのがほとんどだ。もっとも、彼らがその対象としている時計は世界一流の高級ブランド品で、しかもそのほとんどは正規代理店で新品を購入しているという前提である。
そのもっともらしい理由が実に興味深い。まず、経年劣化でステンレスケースやベルトに付くスレキズは、自身の人生そのもので全く気にならないらしい。風防ガラスのキズについても、いつ付いたキズという記憶の思い出であり、視認性に問題なければそのまま使用する方が自然である。はたまた、研磨で重量が減るとまで述べられているのは、金張りの時計を指しているわけで一般的ではない持論で、オーバーホールと歩度調整で動作がいつも完璧であることの方がはるかに重要だという。
この考え方は資産価値としての高級腕時計を対象とした場合には一理あるとともに、スタイリストではなく時計修理技能士としてはまともな発言だと思う。ただし、我々一般ユーザーは時計修理技能士ではないのと、資産価値になるような腕時計を貯め込んでいるわけではないので、やはり手入れしてオリジナルの美しさが蘇るのであれば、「車」のように時には外装も磨いて気持ちよく使用したいものだ。
まあ、前述の「ポリッシュ」とはルーターにフエルトバフを装着してコンパウンドで手当たり次第に磨くという、ほとんど論外な行為を指しているらしいことは想像できので、その点についてはごもっともという感もある。そこで筆者がヴィンテージものの腕時計を入手した場合に行うお決まりの手入れの手順と留意点を備忘録として書き留めておく。
<作業手順>
・裏蓋を開けてムーブメントをケースから分離し、文字盤のほこりの有無を確認してきれいな状態で別保管する。
・裏蓋を戻して、ベゼル+風防ガラスを外す。
・風防ガラスは無傷に近い場合を除き、純正または互換品の新品を注文する。
・裏蓋とベゼルは低回転チャックで回転研磨で仕上げる。
・ケースの平面部はアルミ製の耐水ペーパーホルダーで、正確に平面研磨で仕上げる。
・ケースの曲線部で回転研磨ができない3次曲面部も上記の耐水ペーパーホルダー面を振りながら研磨仕上げを行う。
・耐水ペーパーの番手は、#400(#600)→#800→#1000→#1500
・コンパウンドの番手は、#5000(ピカール)→#6000(青棒バフ:鏡面調整)→#10000(ダイヤモンドペースト:くもり取り)
・洗浄で終了
<留意点>
・オリジナルの面構成(平面、円弧曲面、3次曲面)を確認する。
・オリジナルのエッジ位置を確認する。
・オリジナルの仕上げ種類(ヘアライン、方向性鏡面、完全鏡面)を確認する。
・研磨面の仕上げ順序(鏡面部を優先)を決める。
・エッジを極力なめない。
・ネジ切り部と嵌め込み部は絶対に研磨しない。
・青棒バフは部分調整用でこれを仕上げに用いない。(平面度や曲面の均一性が損なわれる)
・すべての作業は単一作業に分解してその成果を翌日に確認してから次の作業に進む。
平面仕上げが一番難しいのは、鏡面になった段階でその精度がわかるのと、その時点での修正が出来ない点だ。平面精度は#400(#600)で決まるのでこの段階が一番重要だ。その感覚は大工道具の「鉋(かんな)とノミ」の刃を研ぐ際の指先感覚とよく似ている。
この標準的な手順で、オリジナルケースのエッジ部分と鏡面とヘアラインの競合を正確に再現した結果の一例が「平面仕上げデザイン仕様」で鏡面とヘアラインの組み合わせものや、上の画像のようなものになる。これも風防ガラスが新品なので、全体的に目視でスレやキズは確認出来ない状態に仕上がっており、オリジナルのエッジもほぼ残っている。なお、ヘアライン部に数点の微かな打痕が残っているが、これを無理に取ろうとすると平面精度が根底から崩れる。
2026.09.07
★ 1970年製の手持ちの中で本も古い自動巻
初期の[CITIZEN Seven Star V2]の、キャリバー 5270 21石 18,000振動で、この後のモデルでハック機能が付いて21,600振動になり、後期型ではターンプッシュ式のカレンダー機構になる。本製品はハック機能もないので、時報合わせには少しテクニックが必要だが、高精度よりも安定性を重視した18,000振動の堅牢なタイプだ。
Cristal Seven と同種のクリスタルガラス風防を備えるところが気に入って、半年前に入手して未整備で自動巻き上げ機に装着したまま放置していたが、先日になってようやく手入れを行うことになった。ガラス風防は無傷なので、ケースのスレを整えて歩度調整を済ませた。
ビートエラーの収束に少し手間取ったが、最終的な歩度調整に大きな問題はなく、姿勢誤差の最大公約数的なところを見いだしてみると、以外にも誤差が小さく満足している。現在+5秒/日で調整済みだが、56年前のこの汎用キャリバーでここまで調整を追い込めるのは驚異的かもしれない。
おそらくトータルの稼働期間がかなり短い可能性がありそうなので、この先も十分使用に耐えられる実用品だと思う。
・・・つづく(もどる)
本革時計バンドと言っても、ほとんどの製品は表皮だけが本革でいわゆる詰め物を巻き込むような状態で縫製仕上げしているものがほとんどだ。この時計バンドはいわゆる牛革一枚もので、もっとも本革らしい仕立ての製品になる。
その見栄えから一般的にはカジュアル時計用としてはっきり言ってビジネス腕時計には無縁のものだ。
ところが、手持ちの腕時計の中で、一つだけダイバー仕様のベゼル付「CASIO ムーンフェイズ」が一般のビジネス仕様の革バンドが不似合いで気になっていたので、思い切ってこれに交換してみることにした。
もとの革バンドは無論のこと他の19mm幅のものの予備として保管しておくが、このような場合に便利なのが以前の記事でもふれた「クイックリリースタイプ」のバネ棒だ。
バンドの長さが気になるところだが、おそらく上下を反対に取り付ける必要がありそうに思うが、その際にはこのタイプのバックルは毎回の操作が面倒な気がするので、汎用のDバックルを取付けたいものだが、剣先幅がけっこうありそうなのでそれも難しいように思う。
2026.08.31
★ Dバックルに交換成功
バンドの幅は問題なさそうだが、厚みが心配だったDバックルへの交換だが、すんなりと装着できて仕上がりも違和感がない。製品を細かく観察すると、一枚革ではなく2枚を貼り合わせているようで、止め部の加工を考えればそれが合理的だと納得できる。コバ仕上げも丁寧なので製品全体のクオリティは価格の割りには高いと思う。
アクセントの止め糸の耐久性に心配があるものの、時計のベゼルデザインとの釣り合いも良く、使い込むほどに色が濃くなる、経年劣化が風合いに変わるタイプの革仕上げも気に入っている。
時計そのものはカシオ製でダイバー仕様を満足しているが、これを装着して潜るユーザーはいないと思う、いわゆるダイバーファッションの一般のものよりは生活防水性能の良いムーンフェーズと思っている。
最近気付いたのだが金色・銀色のコンビネーションで、ダイヤルや針の金色のものは、それぞれが腐食せずいつまでも美しいのは良いと思う。磁器の文字盤があるように、普遍的素材を風防ガラスの内側に封じ込める理由がわかる。
・・・つづく(もどる)
筆者がDバックル式の時計バンドに交換し始めたのは数年前からで、それまで革バンドは決まって昔からの穴通しの美カン式に決まったものだ。ところが、この美カン式はベルトの長さそのものをコマ単位で調整できるSSバンドとは違って、締め付け具合で長さ調整で行うため、バックル位置を整えることができない。
腕周り19cmで前述の美カン留めやDバックルで腕時計を装着した場合、上下のベルトの交差具合は画像の「右」のようになる。つまり、バンドが二重になっている部分が腕時計を見る際の手首の下(奥)の側に引っかかり、文字盤を手前に寄せることがしづらい状態を強いられていた。
そこで、これを解消するために割高なロングサイズの革バンドを購入するのが常であったわけだが、これの種類が極めて少なくメーカーも国内2社程度に限定される不自由が何十年も続いていたわけだ。そこで、苦肉の策としてバンドの上下を反対に取付て使用することもあったが、美カンにバンド端を通すのが極めてやりづらく落下の危険でもあったので、これもまともな解決策には至らなかった。
そして近年に登場したDバックル方式だが、汎用品が氾濫しだした数年前からは、バンドの上下反対装着でも落下の危険は皆無だし、装着の手間もほとんど正方向と変わらない便利さに気付き、現在は革バンドのすべてがDバックル式で、取付上下を反対にして画像の左のようにになっている次第だ。なお、[G-Shock],[ice Watch]も美カンバンド仕様はすべてDバックルに交換している。
2026.08.21
★ 調整機能付き折りたたみバックル
1976年製のシチズンクォーツのオリジナル純正バンドのバックルだが、当時としては一般的な折りたたみ式SSベルトの長さ調整が、コマ外しではなく引っかけバックル式のフリー調整式なのがめずらしい。筆者の腕周りだとほぼ延びきった位置で留めることになるが、留めれば目立たないバックルでデザイン性および機能性に優れている。
このSSベルトは今でもたれが1mm以下でその組立精度のすばらしさには驚く。しかも総重量がW=56.1gなのはクォーツ式ゆえのメリットだろう。「サファイヤガラス風防と飾り文字盤」の組み合わせはお気に入りの一つだ。
・・・つづく(もどる)
手持ちの時計バンドで「クイックリリース」仕様の革バンドは2つある。一つは18cmのSEIKO純正品で、もう一つは安価な19cmの汎用品だがいずれもDバックルタイプでそれぞれ気に入っている。
しかし、これらのクイックリリース機構を頻繁に使用することはなく、ほぼ付けっぱなしなのであまり意味がない。というか、クイックリリースをそれほど便利だとは思っていなかった。
時計の革バンドサイズは圧倒的に18cmが多数を占めているが、それぞれを付け替えることはまずないのは、バネ棒を縮める際にどうしても革バンド穴の端部を痛めるリスクが伴うからだ。ところが、このクイックリリースタイプの場合、一瞬で取り外しと取付ができることを考えると、バンド交換でイメージを一新できることを今さらながら知った。
ということで、予備として18cmのクイックリリース革バンドを2色注文しておいたので、季節の気分で交換して楽しもうという次第だ。やや贅沢な気もするが、昔のように時計バンドは時計店の「SEIKO」か「BANBI」や「MARUMAN」しかなかった時代のことを考えれば、3本買ってもおつりがくる時代なので、ここは海外製品の恩恵を受けることにする。
★ リング調整器
細君のシルバーリングが少し変形してきたのでどうしたものかと思っていたら、宝石店にあるような工具のコピー品が安価で販売されていた。早々に取り寄せて付属の樹脂ハンマーで気長に叩くとほぼ元通りに修正できた。サイズ計測棒と計測リングも付属していたので、何かと役に立ちそうだ。
樹脂ハンマーはプラスチック風と硬質ゴム風の堅さ別になっており、ヘッドはスチールで柄はSUS製だ。修正棒はSUS製で計測棒はアルミ製、計測リングはSUS製になっている。普通に使用する分には一生もちそうだ。
2026.08.15
★ 細君の指輪号数の修正加工を宝石店に相談してみる
今回のシルバーリングの形状修正に付随して、これまで身につけていた数々の指輪の話になって、驚いたことにすべての指輪が眺めるだけで薬指に入らないとのことだ。
指輪のリング部の素材はすべてプラチナなのだが、数十年前にその中の一つを宝石店でサイズアップしてもらった記憶があったので、今回は全部まとめてサイズ修正をお盆休み明けにデパートで相談してみようかと思う。
おそらく10個近くあるはずだが、中には縦爪で定番スタイルのダイヤの婚約指輪もあるので、お店はおそらく仕立て直しを薦めてくるだろうと思う。そのようなオプションの有無を含めてどのような見積り結果になるかが心配だ。
・・・つづく(もどる)
飲食店でよく見かける、外が結露しないあのグリーンの業務用樹脂製冷水ポット(1.8L)だが、手元にある真空二重ガラス製のポット(1.0L)より使い勝手がよさそうなので、数日前に一つ注文してその出荷状況を毎日確認していた。
ところが、昨日までは大手通販サイトおよびメーカー直販にて1500円前後で販売されていたのが「アマゾン」を除いて一斉に姿を消しており、購入したメーカーの直販サイトの履歴画面からも、画像情報が削除されている。
無論、注文そのものは受け付けてもらっているので問題ないが、おそらく新旧商品の一斉入れ替えだと思うが、突然の出来事に「熊本地震」の影響をついつい疑ってしまう。
ところが、早々に数倍の価格で販売している気の早い業者も出没しているようで、悪意に満ちた商売をし始めたとすれば腹立たしい限りだ。「東北地方太平洋沖地震」の時にはその1週間前に、26KVAのガソリン発電機を発注したところ、国からの要請でメーカーの出荷制限がかかったものの、注文書の日付けからメーカーが国交省の了解を得て、九州の支店から在庫商品を急遽発送してもらったことがあった。
今回はたかだかポット一つの話だが、メーカーの商品入れ替えのような非日常的な市場の動きに乗じて、不当な商売を画策する連中が出てくればへきへきする。
2026.08.09
★ 所持してみてわかる合理性
商品は無事到着した。その後も本製品の不当販売の兆候はないようだ。同種のものがいくつが販売されているようだが、1.8L以上で2重構造のものは他に見当たらないのと、透明なポリカーボネート製も魅力的だと思ったが、本製品のコストパフォーマンスが圧倒的だったことを付け加えておきたい。
蓋の大きさは尋常でない。おそらく業務用製氷機の氷をそのままスコップで投入できるようになっている。蓋の切り欠き注ぎ口は、蓋を回転してスリット有・なしの両方が選択できる。おそらく氷が小さくなってきた際に、注ぎ口からでないようにするためだと思う。
二重構造の断熱性能は確かに感じる。しかし魔法瓶のような密閉型の蓋ではなく、注ぎ口がオープンのままで傾ければいつでも冷水が出る利便性を優先しているのは知ってのとおりだ。これで保冷性能が半減しないものかと思っていたが、冷房の効いた室内だと普通に冷たく感じる程度の保冷効果はほぼ12時間程度は続く。朝に上部1/4ほどに氷をいれた1.8Lの氷水をセットして、夜までに呑みきるくらいであれば卓上にいつでも冷水が確保できている。1人用ポットとしてはちょうど良い。
・・・つづく(もどる)
ヴィンテージ腕時計の文字盤はホワイトかシルバーのヘアライン仕上げがほとんどだが、筆者は無反射のホワイトやランダムに輝くスノーホワイトおよびパールホワイトが好みだ。
手持ち品の中にはネービーやブラックと生成りおよびゴールドもあるが、手が届かないもので以前からどうも気になっていたのが、グランドセイコーの「白樺」文字盤だ。
ところが、あの「白樺」の雰囲気をわずかに思い起こさせる文字盤が細君用だが本人はあまり好みではないらしい「セイコー自動巻」にみることができる。カットガラスとも相まって美しいデザインだと思っているのは筆者だけだが、この雰囲気の文字盤は「ドルチェ」や「シチズンCQ」と先月入手したシチズンの「スノーホワイト」にも共通性がある。
しかし、「白樺」とは彫りの深さで根本的な文字盤の造りがまったく異なるようで、かなり独創的なデザインだと長らく思っていた。ところが今回、1974年製のシチズン「コスモトロン」を見たときに、「白樺」の原型のような文字盤がどうしても気になって購入してみた。
電池切れの廃棄品価格で、もとより文字盤を直接確認したかっただけだが、電池交換で運良く稼働し始めたので外装に少し手を加えて見栄えを良くしてみたら、一応彫り込みの刃の跡が見てとれる縦向きの模様はまさに「白樺」の原型ではないかと疑うばかりだ。
この半世紀前のデザインで現在もその輝きが褪せずに残っていたようで、その斬新さは好みが分かれるところだったと想像するが、今これを稼働状態で手にすると当時のシチズン製品に不思議な感動を覚える。
ただし、「白樺」のように大胆な切削仕上がりではなく、光沢のある筋彫りのようでそのあたりはコストとのせめぎ合いの結果と思う。このような文字盤表面は劣化やくもりへの耐久性が懸念されるためか、表面にはクリアー塗装が施されているようなので、ほこり落としは溶剤を一切使用せずに純水の湿気でほぼ空拭きで済ませておいた。
文字盤の反射とクリスタルガラス風防(今回交換)の華やかさがメンズの実用性を超越しているように思える。ベルトは夏らしく革製ホワイトを装着してみたが、マット仕上げのステンレスでも良い気がするので、そのうちにあれこれ試してみようと思う。
文字盤のデザインに意匠権があるとは思えないので、2社の考え方をどうこう論じる気はないが、ひとえに当時のシチズン製品の魅力を再発見した次第だ。以前の記事でも述べたが、1970年代前半の電磁テンプ時計は、「シチズンコスモトロン」と「セイコーエルニックス」だが、前者はテンプ駆動10振動で秒針は5振動、後者はテンプおよび秒針ともに8振動という違いがある。
見た目は当然ながら後者の8振動がいかにも高級機の雰囲気があるものの、見えない内部でテンプが10振動で稼働している前者の機構の設計意図がいったい何だったのかをあれこれ想像すると、2つの時計を眺めながらついつい時の経つのをわすれてしまう。
2026.07.29
★ 1975年製の「後期COSMOTRON」のカットガラス版
風防ガラスをカット加工したものは、フラット型やカーブ型に比べてカットのエッジがどうしても傷つきやすい。従って、手元にあるカットガラスの製品は、[SEIKO LARDMATIC Special]の一つだけだが、これも風防ガラスは新品に交換している。
好んでカットガラスの製品を求めていたわけではないが、たまたま「後期COSMOTRON」の極めて程度の良いものを見つけたので、永久保存版として入手してみた。オリジナルベルトも腕周りが19cmあったので、めずらしくそのまま装着が可能だったのはうれしい。
風防ガラスはもちろん、ケース・ベルトもほとんど無傷なのと、長らく電池が抜かれていたらしいことから、どう考えてもコレクション品の様相が強い。実際に到着した製品を確認したところ、裏蓋の擦れ具合からも極めて浅い使用歴であることがわかった。
1972年製のセイコー9面カットガラスとこの5面カットガラスを比べると、こちらの方が文字盤が見やすく反射が上品だ。しかも、ガラスの透明感も優れている気がするのは、やはり「クリスタル」という商標がもつ品質の高さなのだろう。そしてこのクリスタルガラスだが、筆者の知る限りもっとも硬度が高い。おそらくサファイヤガラスの次のような気がする。
2026.07.31
★ 好みのいわゆる「バングルウォッチ」
一般的なブレスレットウォッチは留め具が明瞭なものを差し、留め具が省略されているもしくは簡略化されているものをバングルウォッチと呼ぶらしい。
さて、画像の[CITIZEN xC(クロッシー)レディース]はベルト通しのような金具が付くが、メーカーサイドでは「バングルウォッチ」として販売されたものだ。このベルト風留め具は装着時の確実性と調整の容易性で優れた構造だと思うが、使用に伴いベルト裏側の一部に「スレ」が発生するデメリットもある。
このあたりは適切なメンテナンスを行えば問題はないと思うが、一般的には劣化が早いデザインだと判断される可能性が高い。風防ガラスはクリスタルカット3曲面仕様で、文字盤は黒に近い濃紺なので、ガラスの反射がひときわ美しい。
そして、ケースおよびバンドのステンレススチールおよびクリスタルガラスともに、高硬度の材質のものが使用されているのは、さすがにヴィンテージものにはない時代の進化を感じる。
1990年から1999年まで販売された中の、これは1998年製の28年前のクォーツ駆動の製品だが、市場での品数は多く幅広い価格帯で買い求めることが可能だ。そのような数ある中から、使用感の少ないスレのない極めて美しい商品を探してきた。いわゆる「新品同様」といったところだが、50年以上前の筆者のメンズクォーツも見た目はほぼ新品同様なのでめずらしいものではない。
実際の製品を手にしてみると、鏡面やマット仕上げ部分の顕微鏡確認レベルのスレをとっておけば、完全無傷の外装に仕上がると思う。作業はお盆休みの楽しみにしておこう。手入れが整えば使用者の有無はともかく、純粋な魅力ある飾り物と考えているのは、おそらく家族の誰も気にも止めない雑貨のようなものだから。
2026.08.07
★ 仕上げ調整完了
ルーペ確認できるスレはすべて消し込んだ。クリスタル風防ガラスは無傷なので、仕上がりはほぼ新品同様になったが、仕上げの写真比較は難しいところがあるので、カタログ写真を追加してみる。
まだ家族に見つかっていないが、裏蓋と表面ステンレス部分にブルーの保護シールを貼って保管してあるので、次回の電池交換までそっとしておこう。このデザインはおそらく「gucci」のバングルウォッチを和風におとなしくアレンジして、シチズンらしくクリスタルガラスにこだわったものだと思う。
その意味ではバングルデザインよりも時計機能を優先した保守的な仕上がりで、それ故に野暮なデザインともとれる。いずれにしても、昨今の製品にはない高次元の遊び心がうかがえる秀逸品だと思っている。
ステンレス外装は使用に伴うスレが必ず発生するが、それはメンテナンスで何とかなるが、打痕は修正がほぼ不可能だ。従って、このような無傷ならこその製品は使用する「場」を考えて装着する必要がある。だからこそ、当分は時計ケース内に納まっているのが無難な気がする。
2026.08.08
★ 後期最終 SEIKO ELNIX SG
1974年製のおそらく最終型番のシリーズと思われる[SEIKO ELNIX SG 0723-7000]の文字盤が一風変わっている。虹色のグラデーション処理が施されており、ベゼル一体型の風防ガラスの縁取りデザインもいわゆるヴィンテージの雰囲気を脱して洗練された感がある。
運良く未使用の風防ガラスも入手できたので、組み付け後の仕上がり具合は極めて美しい。風防ガラスリングがベゼルと一体型なので、はめ込み時にガラスを割らないようにしなければならない。その意味でガラスの飛び出し量が極めて低くなっているように思う。
手元にあるビンテージもの文字盤の中では、ひときわ立体的なインデックスデザインで、筆者の好みからはやや離れるものの、長針と秒針がインデックスの上を動くことでまだ納得できる。最悪はすべての針がインデックスの内側を動くデザインで、こればかりはいただけない。
★ ベゼル一体型風防ガラスは勘違い
後書きになるが、交換用風防ガラスのセットに、ガラス・パッキン・およびベゼルが組み付けて梱包されていたので、一体型と勘違いをした。なお、ベゼルは表からは外せない切り込みがないタイプで、ムーブメント・文字盤を外して内側から押して外すようになっている。組み付けはその逆の手順で行う。
しかし、圧入時にガラスを割る危険があるので、面倒だが風防ガラスをはずしてベゼルを先に圧入してから、手押しで風防ガラスを押し込むというやや面倒だが安全性の高い方法で風防ガラスの交換作業を行っている。
ケースのスレも完全に除去しておいたので、画像のようにほぼ新品の様相を呈しているのと、めずらしく19cmで使用可能な美しいオリジナルバンドが付属していたので、しばらくそのまま使用してみるがそのうちに適当な革バンドを探そうと思う。
★ SEIKO HARDLEX も美しい
風防ガラスは CITIZEN CRITAL が好みなのは、そのエッジカットからの反射光が意図的にスペクトル分解するようにやや大胆に研磨されているからだ。それに比べて SEIKO HARDLEX のエッジカットはややおとなしいのが一般的だが、本製品の交換風防ガラスセットは、社外品のためシチズン並みのエッジカットが目立つ。
文字盤が反射率が高い仕上げなのと、やや大きめの立体的なインデックスと太めの針の反射も強いことから、文字盤全体の輝きがひときわ美しく、バンドのデザインも良くマッチしている。そのせいかヴィンテージの雰囲気がやや希薄になった感がある。
2026.08.13
★ 革バンドはやはり心地よい
耐久性を考えるとSSバンドにかなうものはないが、軽さという点では革バンドに勝るものはない。使い慣れたこともあるが、2日間ほど純正のSSバンドを装着してみたがやはりその重さがどうしても気になる。
時計本体とほぼ同じ重さのSSバンド46gを装着したときの重さが96gになる。一方でDバックル革バンド18gを装着した状態での時計の重さは68gなので、これはかなりの違いを感じる。
手元にオードドックスな黒の革ベルトの予備があったので、これに付け替えてお盆らしいフォーマル仕様になったが、黒色のバンドはCASIO製の樹脂バンド以外には他にないのは単なる好みの結果だ。今回の場合には大ぶりで造形的なケースの輝きが目立つため、これでもかというくらいのSSバンドよりも、徹底的に落ち着いた黒が似合っている気もする。
数週間稼働させてから歩度調整を試みる予定だったが、現在のところ実装状態で日差+5秒という高精度で動いている。これは電磁テンプの中でもっとも精度が高く、年式が新しいことのせいもあるのかもしれない。
・・・つづく(もどる)
CITIZEN製腕時計のクリスタルガラス風防だが、微かな傷のある個体が2本ほどある。普段はほとんど気付かないが、何かの反射の具合でどうも気になるので、サイズ違いで同じデザイン(曲率)のものを2枚新たに追加購入した。
1つはCITIZEN純正品で、もう1つは社外製だが、おそらくこの社外製品がおおもとの風防ガラスメーカーらしい。社外製の方はパッキンも標準付属で、このあたりは純正品よりサービスが優れている。無論のこと、色味・反射・透過・スペクトル分解等の性能および価格も同じなので、型番適合が明確な場合は社外製の方がお得感ある。
これで手持ちのCITIZEN製腕時計のクリスタルガラス風防はすべて新品になったわけだが、SEIKO製と違ってガラスエッジの仕上げが大胆なのでその分だけ傷が目立ちやすいが、新品だとその美しさがひときわ派手やかだ。このあたりは往年の「クリスタルセブン」の面影が残っているのが懐かしい。
・・・つづく(もどる)
現在は倉庫に保管中だが、折りたたみ自転車の[BD-1]に装着している「三ヶ島製のペダル」を、自宅にある細君用の「エアロバイク」にも装着することにした。
というのは、バイクの横を通る際に足がペダルに当たるらしく、それならばということで折りたたみ式ペダルに交換する次第だ。
とにかくガタ付きのない加工精度に優れるロングセラーの製品なので、室内使用であれば半永久的に問題ないと思う。エアロバイクは購入してから6年が経過しているが、不思議なことにまだ液晶モニターの電池を交換した記憶がない。グリップカバーの劣化もなくすべてにおいて健全なのは、やはり国産メーカーの製品だからという気がする。
2026.09.02
★ 自転車カバーの更新
自転車カバーは自動車カバー等に比べると品質がかなり劣る。軽く嵩張らないことも品質要素なのでこれはしかたがないとあきらめているので、シンプルで安価なものを毎年のように交換している。今回は前回と同じメーカーの色違いで、軽くて防水性能に優れるいわゆるビニール製の安価なものだ。
毎回思うのは、紫外線によるカバーの劣化が著しいので、タイヤ・フレーム塗装を守る意味でもカバーは必須なのと、防犯上の効果も期待できると思う。
余談だが、筆者は学生時代に所有していた車を除いてそれ以降の車の露天駐車はない。約半世紀の間、車は屋内に保管しているので、塗装のいたみやタイヤのひび割れを経験したことがない。無論、車上荒らしなどの犯罪に巻き込まれることも皆無だ。
・・・つづく(もどる)
歳を重ねるにつれて車を運転しているときの責任感覚が次第に増してくるように思うのは、社会的立場を自覚するとともに、余生を自己責任で完結したいという漠然とした欲求のための気がする。そんな日々でいつまで[LC/80]を維持し続けられるかという疑問を具体化する資料を一つ入手した。
高齢者と車両事故の関連性では運転者の認知能力がよく問われるようだが、運転免許更新時にこの関所を通過できたからと言って、決して安心できない気がする統計資料を見ている。
「令和6年度の交通安全白書の添付資料の図36」をベースに、事故のカテゴリー別の年齢層の最高値をマークしてみた。まず自身がもっとも自覚しなければならないのは、[車両単独事故]がすべての分類で75歳以上に集中している。
つぎに、人の横断と車両の事故は65歳以下の一般に多く、75歳以上は自身が歩行者である場合を身近に想定できるためか、運転時には歳を重ねるごとに人対車両の事故割合は減少している。
ところがもっとも興味深いのは、事故の発生直前まで前面に確認すべきものがない、いわゆる運転走行の空間認識の欠如による、「出会い頭・正面衝突」の事故割合は、75歳以上が群を抜いて高いことだ。
一方で、「出会い頭・正面衝突」の被害者にならないように注意することは、ケースにより不可避な場合も混在するため、自身が運転する車両の安全性を最大限に確保しておくしか手立てが少ないとも言える。
その少ない対策の具体例で、被害者の立場を想定して自身の安全を確保する合理的な方法は、高齢者が一般に使用する車両よりも、こちらの質量のより大きな車種に乗ることだ。無論、このためだけに質量の大きな車両を選択する運転者はいないわけで、何らかの理由で結果として一般車両よりも質量が大きい場合は、事故時の最悪のケースでも最大限の安全性が確保できているということだ。
とうことで運転する車両で自損事故を1回でも起こした際には、車を手放す時期がきたと判断しなければならないと思っている。
・・・つづく(もどる)
筆記用具の中でデスクワークで使用頻度の高い品は、使い捨て万年筆の「PLATINUM PREPPY」でかれこれ20年以上になり、常にストックが5~6本はある。これのおかげでそれまで使用していた「MONTBLANC MEISTERSTUCK No.149 14K 585」は最後の整備に出してから大切に保管したままだったが、思い立ってまた手にすることにした。
純正インクはまだボトルに残っているが、これを使用しつつ最新の製品をみていたら、とんでもなく価格が上昇していて驚いた。もっとも、純正の「ロイヤルブルー」は唯一無二の発色でそれなりの価値はあるものの、昨今では「黒」が一般的になってきたので、黒のコントラストがもっとも似通っている「PLATINUM製」のボトルを購入することにした。
モンブラン製ボトルに比べて合理的な構造のように見受けられるのと、納得の価格なので試しに注文した次第だが、もとより「PLATINUM PREPPY」のカートリッジインクと同様だと思うと、ほぼ問題ないと判断した。
ちなみに、「PLATINUM PREPPY」は本体およびインクカートリッジはともに日本製でこれまで20年間使用しつづけられている理由もこれにあるような気がするが、前述のモンブラン万年筆は特殊なペン先により、独特のフォントが描ける仕様になっており、購入当時の45年前には日本製万年筆には見当たらなかったものだ。
・・・つづく(もどる)
グーグルマップを国別まで上空視すると、幹線道路とおぼしき道路標示の比較が興味深い。日本の一桁国道(国管理)レベルの幹線道路網の密度が、中国および韓国と比べて極めて分散的で計画的であることが見てとれる。
しかも、道路が設置できない山間部の多さに改めて気づく。つまり、保水性のたかい国土であることの証だ。(画像拡大要)
即ち、豊かな水資源の地勢的根拠が、この道路網の比較でおよそ想像できるが、大雨の時期に発生する土砂災害による道路の通行止め防止対策は、少なくともこの地図に表現されている道路網の優先順位が極めて高いことは、百も承知だという日本らしい計画性だ。
物事の優先順位という考え方は、B/C(利便性と経済性)がもっとも一般的だが、そうなると、中国や韓国のように道路網整備の優先順位は経済活動が決定要因になってしまう。
日本のように、国土を健全な状態で維持するための道路整備への国家レベレの判断は、必ずしも「B/C」だけではない、いわゆる政治判断を伴うのもという考え方も理解出来る。
・・・つづく(もどる)
ガレージで使用する車用の「12V/24Vバッテリー充電器」だが、細君の[アリオンA20]が、近所の買い物ばかりで充電不足の時に、年に1・2回程度使用している。ガレージで数時間の充電で引き上げる程度の使用勝手だが、安全のためにチェックランプを何度も確認して、緑色ランプが点灯すれば強制的に充電を停止していた。
今回も[アリオンA20]のアクセサリー経由の車内バッテリー電圧表示が12.2Vになっていたので、充電器のタイマーを6時間にセットして3時間目に点検をおこなったところ、緑ランプの点灯を通り越して消灯状態になっているのをはじめて確認した。緑ランプでも数アンペアでの通電状態を維持しているが、消灯では回路が遮断されファンだけが駆動している。要するに過充電防止の機能が働いたことを示す。この保護回路を搭載していることは知っていたが、万一のことを考えて早めに電源を落としていたわけだが、タイマー+保護回路の二重安全機能は充電中に目を離しても安心だ。
車内での電圧表示が13.2Vに回復したので、始動直後でも[アリオンA20]のアイドリング時の振動がわずかに小さくなった。おそらくオルタネーターが空転している状態だと思う。やはりバッテリーの充電状態の影響は顕著に現れる。というか、車内電圧が12.5Vまで低下した段階で充電しておいた方がよいと思う。ちなみに、[LC/80]にも同様のシガーライターソケットタイプの電圧計を装着している。
・・・つづく(もどる)
ヴィンテージもので手巻きの「UNIVERSAL GENEVE」、自動巻では[WHITE SHADOW]の符号が付くこれらが筆者の好みでは最も美しいと思っている。ただし、適正に手入れされて履歴が明確な製品は、現在でも手が届かないのも事実だ。
筆者が22歳の頃、代理店のショーウインドウで何度か眺めた記憶があるが、石造りのビルの1階のガラス越しでも相当な感動があった。夜になるとガラスの前面にはシャッターが降りる厳重な店舗だった。
その後に自らの給料ではじめて新品の腕時計を購入することになった1975年時点では、機能性と耐久性を重視した結果、機械式腕時計への憧れから離脱してクォーツ式になれ親しんで50年が経過している。
1970年代後半の機械式腕時計が一部の高級機のステイタスになっていた頃、前述の「UNIVERSAL GENEVE」を意識した手巻き&自動巻の薄型腕時計として「SEIKO CHARIOT(シャリオ)」の存在は知っていたが、超硬ケースの「DOLCE(ドルチェ)」のお手頃感に傾いたあの頃を思い出している。
今、当時のシャリオを調べてみると、[CHARIOT 2220-0470(手巻きハイビート)]が「UNIVERSAL GENEVE」の雰囲気を醸し出していることがよくわかる。ただし、メンテナンスの合理性からベゼルは死守しているところがデザイン面で唯一異なるところだ。
腕時計の美しさの原点の一つがこれにあると言ってもの良い、「UNIVERSALとSEIKO」のオリジナル性という気がする。また当時の「CITIZEN」も間違いなくそれに追従している。ところが程度のよい[CHARIOT 2220-0470]はほとんどなく、しかも風防ガラスの入手も期待できないようだ。
★ 2針ならば機械式もクォーツ式も関係ない
確かに見た目では2針文字盤ならば機械式もクォーツ式も違いはない。ただし、かなり高級機種でないと手巻きでもクォーツ並みに薄いケースを得られないという程度だ。
このあたりはほとんど持ち主の自己満足の域になりそうで、ゼンマイがほどけて気が付いたら止まっていた、という事態も楽しみになり得る寛容さが必要なわけで、それ自体は決して合理的とは言えない。つまり、「暇をつぶす」楽しみは得てして合理性が犠牲になっている場合が多い。
2026.06.15
★ 程度の良い「CHARIOT」を見つけた
かれこれ数ヶ月は気にしていたのだが、1974年製で程度のよい前述の画像と同型番の「CHARIOT」をようやく入手した。
この頃だとまだ「自動巻」と「クォーツ式」の混在時期だと思うが、さすがに「手巻き」の機種はよほどのこだわりがないと持たないと思う。そのこだわりの一番は[軽さ・薄さ]だと思うが、毎日ゼンマイを巻いて時刻を合わせることに不自由さを感じない年代でなければ支持されなかったと思う。
ほぼベルトレスに近い商品だったのは好都合で、濃紺と黒のDバックル革バンド2本を購入した。手巻きケースの薄さは前述の画像のとおりだが、バンド込み重量がW=47gで、これは1979年に購入した「DOLCE」の革バンド仕様とまったく同じだ。つまり、手持ちの腕時計の中では最軽量の2本になる。
ムーブメントは「24石 2220A]で8振動(28,800bph)」のハイビート仕様だ。日常生活防水機能はなくパッキン類は装着されていない。従って、風防ガラス一体型のベゼルと裏蓋およびリューズ巻真のシリコン防水を再施工して、ついでに見た目だけの内部清掃を行っておいた。バンド幅は19mmで、筆者の腕周りでは18mmは頼りないのでちょうど良い。
筆者の太い手首だとケースサイズφ34.2mmはユニセックス風に映るが、厚みも含めてワイシャツの袖にも嵩張らず納まる点は、ラウンド形状の良さから「DOLCE」よりも優れている。
文字盤は反射加工により、濃紺→紺→メタリックブルーと変化するあたりはさりげない高級感がある。ホワイトの2針はそれらの環境下での視認性を考慮してのことだと思うが、インデックスは12時の溝のみが鏡面で、その他はすべてつや消しなのが針の印象と良く似合っている。
ゼンマイの巻き上げは手巻き併用の自動巻のようなフリーではなく、巻き上げ完了の感触が指先に伝わるのは懐かしい記憶だ。[CITIZEN CRISTAL SEVEN → SEVEN STAR DELUX]と[UNIVERSAL GENEVE → SEIKO CHARIOT」は長年のあこがれの品を、実用面での合理性を考慮した代替え選択だが、限りある筆者の経済的基盤からすると妥当な結果かと思っている。要するに細君の小言が出ない限界付近というところだ。
2026.06.25
★ 巻き上げ稼働時間の確認と最終調整
ゼンマイを巻き上げてからほどけて止まるまでの間は約31時間であることがわかった。当時の自動巻の手巻き巻き上げ後の稼働時間と比べてやや短いような気もするし、昨今の自動巻の場合の一般的な稼働時間が40時間程度なのと比べると明らかに短い。
ただし、ムーブメントの直径や厚みがかなり小型化されているので、ゼンマイを格納している香箱も当然ながらコンパクトなことを考え合わせるとこれはこれで正常なのかもしれない。
入手してから10日ほどが経過して安定性も確認できたので最終的な歩度調整を行う予定だったが、姿勢差が少し気になるので駆動部の注油を施してもうしばらく様子見ということにした。
★ 一日経過で改善の傾向がみえる
テンプ軸受けの注油で姿勢差が大幅に改善された。今回は給油措置ということにしておいて、ふたたび精度誤差が現れるようになれば分解掃除に出す必要がありそうだ。この先4・5日は様子をみて、最終的な歩度調整を済ませようと思う。装着しながらの現在の精度はおそらく日差+10~+20秒程度のようで、この先でビートエラーも追い込めばかなり良い状態に収束すると思う。いわゆるハイビートの精度を出せる状態のムーブメントというところだ。
2026.06.28
★ 歩度調整完了
数日前の補給注油で姿勢差も縮まったのでビートエラーを調整して歩度調整を完了した。また、ゼンマイ巻き上げ後の駆動時間も2時間延びて33時間になったことで納得の次第だ。
2026.06.29
★ SKAGENの圧倒的なコストパフォーマンス
「SKAGEN」はデザイン設計の意匠権はデンマークだが、ムーブメントは日本製の「MIYOTA」で原産国は中国なので、ムーブメント以外はミネラルガラス・ケース・文字盤・バンドの加工と組立のすべてが中国製という極めて製造原価の安価な汎用品になる。
従って、製品としての仕上がりの品質については、メッシュバンド先端カバーの裏側カシメをみればそのすべてがわかるというものだ。見えないところで手を抜くということに何の躊躇もない国民性が見てとれる。
このように、安価な故に愛着をもって大切に扱われる類いのものではないので、いわゆる使い捨てのような耐久消費財の印象があるが、筆者は前述の[SEIKO CHARIOT]と同等の扱いで日常的に使用している。
細いベゼルと曲面ガラスのエッジカットデザインはそれなりに洗練されている。そして、オールステンレスのわりには軽くて嵩張らないのは、[1976年製シチズンクォーツ]と同様で基本的な機能性が満足されている。このような製品にも魅力を感じられれば、時計道楽も決してお金のかかる趣味ではない。
・・・つづく(もどる)
仕事場にテッシュボックスは相当以前からない。カメラや顕微鏡の手入れをする際に使用するペーパーは「キムワイプ」に決まっているのと、溶剤などの液体吸収用ペーパーは「超吸収キッチンペーパー」を用いている。ところが後者のペーパーはキッチン用なので、いつも2枚に剥がして2つ折りで、つまりハーフで使用していた。
そこで見つけたのがハーフペーパーケースだ。キッチンペーパーのひと束を2つ切りにすれば2倍の深さでうまく納まる。若干引き出しにくいが、2枚剥がしの手間に比べれば何ら問題ない。フルサイズのペーパーケースと同じメーカーの製品なので品質的には信頼できる。
折り重なったキッチンペーパーをそのままバッサリと2分割にする方法は、今のところ良く研いだ台所用の包丁で対応しているが、製本用裁断機や和紙裁断用の丸包丁があれば効率よく切断できそうにも思う。
・・・つづく(もどる)
昨年の10月に冬用として購入したファッション時計の[ICE WATCH]だが、最近のことで、時計の棚にあるこれを細君が手にとって、夏に良さそうだと言ったのを聞いて、なるほどそういう感覚もまんざらではないと思った。
ということで、これのカレンダーなしのレディース版(販売終了品)の在庫処分品を「楽天市場」で探してきて本日注文した次第だ。手元のメンズと同様に数千円で楽しめるファッション時計だが、デザイン・販売がベルギー製で、ムーブメントは日本製(ミヨタ)になる信頼出来る商品だ。定期的に中性洗剤で洗うことを怠らなければ「白」が黄ばむこともない。
★ 思い出した買い物
[ICE WATCH]とはまったく関係ないが、樹脂製のケースを触っていて思い出したのが、[CASIO レジャー時計]の裏蓋ネジが錆びていたことだ。簡易なタイドグラフが付属しているムーンフェイズ時計だが、互換ネジが販売されていたので早々に取り寄せて交換した次第だ。これで次回の電池交換の時には気持ちよく裏蓋が開けられると思う。
どうも、この種の裏蓋を樹脂ケースにネジで留めるタイプのカシオ製腕時計では、定期的にネジを交換するかメンテナンスが必要らしく、それを怠ると最悪の場合にはケースの中で折れたネジが残留することになるらしい。
しかし、昔使用していた[プロトレック]は30年間なにも気にせず過ごしてきた記憶があるが、使用環境の違いのせいかもしれない。
2026.06.06
★ GAR GRIP(第一精工製)
定番もののフィッシンググリップの商品名だが、そこそこの価格で高品質の魚つかみであることがわかった。息子が成人してからは長らく釣りに出かけることもなくなったが、日本製の海道具はとにかく品質第一の精神が見え隠れするのが好ましい。
実は今朝の海岸散歩で拾得したものだが、ほとんど未使用なので是非とも落とし主のもとへ返したいと思っている。海岸付近の管理者は都道府県の港湾局で、関係部署へ筆者も出入りしているが、そこでは一般的に拾得物は扱わない。
海岸背後の公園管理者は同じく都道府県の土木事務所で、こちらも面識があるものの、公園内ではないために、持ち込んだ先の部署が快く思わないのもおよそ想像がつく。
地域の交番もしくは警察署についても、交番連絡会議などで生活環境課へは時折出向くものの、釣り道具の一つくらいをわざわざ届けて書類作成の手間をとらせるのもどうかとも勝手に考えている。
ということで、本品はおそらく本日早朝に置き忘れたものと思われるので、明日を含めて毎週末の早朝にこれを持って落とし主の捜索のために、しばらくは海岸コースの散歩を続けようかと考えている。
そう思うのは、これまでにも週末の早朝には、ファッションスタイルと道具から入るタイプの釣り人を定期的に見かけている。本当に釣果を狙う釣り人はまずこの海岸には来ない。というのも、ここ数日の早朝は潮位が高く釣りには適さないし、この場所は埋め立て地に挟まれた運河に近い海域で、いわゆる魚の回遊するところではないからだ。
2026.06.08
この2日間、落とし主に遭遇しない。
・・・つづく(もどる)
1970年代から80年代のビンテージもの腕時計は、風防ガラスが交換されているか交換することを前提にして、それが市場で入手出来るかどうかを含めて本体の時計購入を決断することにしている。
ところが、今回の場合は交換されていないがほぼ無傷で、しかもケース・バンドもほとんどキズが見当たらない、いわゆる使用感のない「展示在庫品」のような商品を購入してみた。もっとも、筆者の単なる思い込みかもしれないのは、商品説明にはそのようなことが一切記載されていないからだ。
百歩譲って金融保管品の出物(質草)ということで、詳しい説明がなかったのかもしれないが、それならば現状で稼働しているのも妙な話だ。まあ、すべては商品が届いてベルト弓カン部のケースのスレを確認したり、裏蓋を開けてパッキン外側や電池を確認すれば判明することなので、来週にはその結果を報告できると思う。
★ CITIZEN LEOPARD の購入動機
もとより、自動巻ハイビートの28,800bhp の製品は、手元で[SEIKO LOADMATIC Special]が健在であるが、1970年代はレディース製品を含めて、28,800bhp製品の全盛期だった気がするのと、さらにそれらの頂点に君臨するのが「KING SEIKO」や「GRAND SEIKO」の36,000bhpシリーズだったと記憶する。
ところが、シチズン製においては「LEOPARD」シリーズの中に36,000bhpの製品ラインナップが揃えられていたものの、その後のハイビートもしくはスーパービートの評価としては、圧倒的にセイコー製の方がいわゆるブランド力を強固なものにしてしまった。そのブランド力こそが、今日のメーカー序列の優勢性を決定付けているわけだ。
そのように考えると、ハイビート製品で比較的コストパフォーマンスに優れるのは、28,800bhp製品ということかもしれないし、実際のところ機械パーツへの負荷を考慮すると、36,000bhp製品には想像以上の精度管理と適切はメンテナンスが必須とも思えるふしがある。そこで、1980年代からは36,000bhp市場はセイコー製の独壇場になったのかもしれない。
1970年代のシチズン製36,000bhp製品のもう一つの機種に、電磁テンプ式の「CITIZEN COSMOTRON」の後期版があるが、テンプの動きは36,000bhpだが秒針の運針は18,000bhpに間引きされていることと、その対抗馬である「SEIKO ELNIX」は28,800bhpであったことを考え合わせると、どうも36,000bhpの秒針運針は、それなりの耐久性面でのリスクを帯びていた可能性がある。
世界の名だたる36,000bhp高級自動巻腕時計を追い求めるのは筆者の望むところではないでの、ビンテージものの哀愁とコストパフォーマンスを考慮した場合、どうしても手元に置いておきたかったもう一つが、[CITIZEN 28800 LEOPARD ]というわけだ。ちなみに、本製品はシリアル番号から推察すると1971年製と思われるが、その翌年の[COSMOTRON 7800]と風防ガラスが酷似している。
2026.06.08
★ 商品到着後の事実に驚愕
1971年製の製造から55年が経過したヴィンテージ時計の本物には違いない。しかし、稼働品だが「不良品」だった。まあ、これを稼働品という説明で販売することの是非にも多少の疑問はあるが、ある意味で納得できる結果だと心を落ち着かせている。
・巻真を引いての時刻合わせが出来ない(空回りする)
・自動巻は正常、手巻きは機能そのものの有無が不明
・駆動精度は正常
・カレンダーのプッシュ切り替え操作も正常
・完全な未使用品で、ベルト弓カン部の金属スレがまったくない
・裏蓋、ケース、ベゼル、風防ガラスのすべての外装が無傷
・バンドはフルコマで20cm
・裏蓋が完全に閉められておらず、内部ムーブメントおよびパッキンに汚れ・埃がまったくない
この時代に初期不良品はないと思うので、カレンダー合わせの操作を誤って、長針歯車に関連する箇所が欠けているか欠損しているような気がする。時計店がそのことを確認して、裏蓋をわざと完全に閉めないまま保管されていた製品というのが真相のようだ。初期不良であればメーカーへ返却されているはずで、おそらく販売したお客さんの誤操作で戻ってきたのかとも思ったが、顕微鏡で見てもバンド金具のスレがないことから、50年前の展示期間中の事故品という可能性が高い。さてどうするか。
★ 程度の良いムーブメントを探す
巻真付近の歯車交換で直ると思うが、筆者がその技量を身につける頃までこの個体は保管しておくとして、程度の良い LEOPARD 7700シリーズのムーブメントを探してくれば、この新品のケース・風防ガラスに格納できる。できるだけ稼働年月の少なそうなムーブメントを入手したいものだ。その見極めは、ケースのスレが少なく打痕が多く、風防ガラスのキズが多い出物を探せば良い。いわゆる腕時計の扱いが下手なユーザーが、飽きて放置していたような、極めて手入れの悪いものを探すのが良い。文字盤と鍍金ロゴおよび針の反射程度に問題がなければ稼働年月が浅い。
★ シルバー文字盤のムーブメントに交換
前述のようなコストパフォーマンスに優れる代わりのムーブメントを探してきた。おそらく、工場出荷から一度も裏蓋が開けられていないと思われる、これまでの経験で最も硬い裏蓋を無事に開けることができた。
当然ながらムーブメントも文字盤も実にきれいだ。取り出した文字盤を実体顕微鏡でさらに塵や汚れの有無を確認して、今回は文字盤および針ごと入れ替えることにした。文字盤の焼けがほとんど感じられないのが稼働年月の少なさを示している。
ムーブメントの入れ替えは一瞬で終了したが、再駆動してからの稼働日数がまだ浅いので、この先で何か不都合の有無を確認する必要がある。従って歩度調整は試運転が終わってから行うことにする。秒針の動きは[SEIKO LOADMATIC Sprcial]の28,800bhpとまったく同じだが、文字盤の雰囲気は[SEIKO 5 ACTUS]に酷似している。
見た目だけの秒針の動きが28,800bhpの腕時計は、[SEIKO ELNIX]を含めて3本と、細君の自動巻が2本の合計5本になる。クォーツ式を除く機械式・電磁式の11本のうち、5本がこのハイビートという勘定になる。そして10本が歩度調整が可能なテンプを備えている。
この時期のフェイスデザインは「SEIKO」と「CITIZEN」は競うように同じ雰囲気を意識しているのが興味深い。まったく別路線のデザインで独占的に販売するというより、同じ雰囲気で顧客数を分かち合うというようにみえてくる。おそらく、わずかな価格差でシェアーを2分していたのだろう。
ちなみに、キャメル色の革バンドは最近買い置きしていたものだが、2015年、いまから11年前に履きつぶした「革製ブーツ」の色を思い出して、すでにもう一本の[CASIO MOON PHASE]も交換している。
時計バンドではあまり一般的ではないカラーなので品数は少ないが、決して高価ではないのが救いだ。キャメル=らくだ色と翻訳すると、どうしても「らくだ色の股引」を思い出すのが筆者の年代だが、実際にはこのブーツや時計バンドよりももっと薄い色合いのようだが、一般には「キャメル」で通じるようだ。
2026.06.18
★ LEOPARD の予備機
程度のよい「LEOPARD」はこの先で品数は間違いなく少なくなる。特に、文字盤の劣化は手の施しようがないので、そのような個体は市場から姿を消すのが十分に予想できる。自動巻の場合には酷使せずに半分保管状態で維持すれば、思い出した時に振れば稼働するとは、馴染みの時計店の店主の話しだ。とは言え、メカニカル部品の経年劣化は間違いなく進行するわけで、いつものようにお気に入りは「予備」を備えたいところだ。
同機種のムーブメントのみ健在であればそれだけを取り出して保管しておこうと思い、外見はかなり痛んでいるように見えるが、内部をいわゆるいじられていない、ただ古くて手入れの悪いだけの商品を見つけてきた。1973年製の「SNOW 文字盤」が気になってややリスクを伴うが価格で割り切って購入してみた。
手元に商品が届いて確認したところ、ムーブメントは問題なく初期の目的は達成できたものの、気になる文字盤は風防ガラスを外すと日焼けやシミもなく健全だったのは極めて幸運だった。どうも文字盤が色あせたように見える原因は風防ガラスにあったようで、ガラスそのものの劣化と接着剤の変質のようだった。
風防ガラスが接着タイプなのはレディースでまれに見かけるが、メンズでこの年式でははじめてでなお若干の疑問も残る。時計店の判断でパッキンなしの風防ガラスを装着した可能性もある。ガラス径はφ29.45mmで、どちらかというとSEIKO製のガラス寸法にはこのサイズがよくある。新品時の風防ガラス仕様がわからないので、正規品がみつかるまで、この寸法の手持ちSEIKO製在庫品でまかなうことにした。
今回使用する接着剤は、経年劣化せず透明感の優れるジュエリー用接着剤の「B7000」で、硬化しても硬質ゴムのような弾力がありきれいに剥がすことができるので、パッキン代わりとして最適だと思う。ちなみに裏蓋とベゼルにはパッキンが装着されている。
バンドは販売者が好意的に新品を付けてくれていたが、これは取り置きして最近気に入っているキャメルのDバックル仕様に交換する。ケースや裏蓋およびベゼルに打痕はなく比較的丁寧に使用されていたか、風防ガラスの接着剤の変質でみすぼらしくなって放置されれいたのだと思う。
風防ガラスを交換すると、「SNOW 文字盤」の乱反射のせいか、光の透過性能が良くなったように映る。この文字盤デザイン手法はSEIKO製の文字盤によくあるが、CITIZEN製では比較的めずらしい。
風防ガラスの交換に際して、文字盤に目立つ汚れは見当たらなかったが、念のために「純水」で丁寧に拭き掃除を行っている。ムーブメントの交換品はこの先も入手が可能だが、このような文字盤は大切にしておこうと思う。
2026.06.22
★ そろそろ歩度調整をしてみる
LEOPARDの自動巻機構も問題ないようなので、最終歩度調整をしてみようかと思いタイムグラファーを準備してみた。ところがビートエラーがどうしても収束せず何かがおかしい。数十分の試行錯誤の結果、緩急針とヒゲ持ちの上下が逆なのがわかった。
これは想像だが緩急針の微動ネジがあるタイプなのだが、これを使用せずにオーソドックスで面倒な直接操作を行ったことで、この上下の逆に気が付かなかった。結果として満足できる精度まで追い込むことができて一安心だが、一時はどうなることかとやきもきしていた。
タイムグラファー表示: +6s/d 251° 0.4ms 28800
この年式にしては振れ角が元気で、この先もまだまだ大丈夫だと思う。このようにムーブメントの反応を確認すると、まるで生き物を手なずけたような感動があるのが不思議だ。
★ 腕時計の整備用工具の準備費用
バンドや電池の交換程度であればおまけの工具で対応も可能で、これと言って整備用工具の準備費用はかからない。しかし、風防ガラスの交換やムーブメント入れ替えおよび文字盤交換までの整備になると、特に機械式の場合には最終チェックのためにどうしても「タイムグラファー」が必須になる。
歩度調整だけを行ってくれる馴染みの街の時計屋さんがあれば別だが、大抵の時計店は歩度調整だけの整備は一般的には受け付けてくれない。即ち、ムーブメントの分解・交換整備を行った最終確認作業として、タイムグラファーでのチェックと歩度調整がセットになっているようだ。確かにムーブメントが不全な状態で歩度調整だけを行っても意味がないのもわかるが、昔は健全性の確認くらいのチェックは販売店で気軽に行ってくれたものだ。
一方で、タイムグラファーを購入するとなれば、最低でも2~3万円程度の費用が必要なのと、これでムーブメントの不全が確認されてもそれだけのことで、調整のノウハウはそれなりの経験が必要であることを考え合わせると、あれば便利な整備用工具とは言えない。
ただし、歩度測定器は、1960年以前では街の時計店では購入できない高価なもので、1970年代になってようやく国産普及品が出回ったらしい。現在市販されている機械式ムーブメントのタイムグラファーは、おそらく20年前ころから出始めた海外製品で、いわゆる国内の測定機器メーカーの商品ではないが、実質的には何ら問題がないので、現在ではこのシリーズは一流時計店でも併用しているらしい。
では、1960年以前の街の時計店はどのようにして歩度調整を行っていたのかを、我が街の時計店の主人との雑談でおしえてもらったことがある。まず駆動不全はテンプ根元のガンギ歯車の「弾き音」の「音色」のばらつきで、ビートエラーは先の音色ばらつきとテンプの回転運動の凝視で、緩急調整はひたすら放置後の秒針位置でそれぞれ確認していたとのこと。
従って、これらの作業を収束させるには4~5日から1週間ほど何度も確認して、のんびりとした仕事だったらしい。それがいわゆる時計技能士試験制度が整った1960年代以降では、測定器の普及で十分以内に歩度調整作業を完了させる技術が必須になったらしい。
2026.07.06
★ 4本自動巻き上げ機
デイデイト自動巻腕時計は自動巻き上げ機にセットしておくと思い立った時に装着しやすい。現在使用している「自動巻き上げ機」は数十年前の絶版製品だが、造りが良いのと過度な巻き上げを行わない設定が4種類用意されているもので、ひとえに自動巻腕時計に優しいところが気に入っている。
回転軸の「ホルダー」を取り替えることで、1台で1本巻から3本巻まで対応しているが、実際には3本巻はモーターへの負荷が大きく動きに無理がある。さらに、2本フォルダーの片方が空の場合にはバランスが悪く、「ダミーの重り」を装着する配慮が必要だ。
それでもこの製品を2台並べて常時最大4本を巻き上げられる環境で自動巻腕時計のご機嫌伺いを行っている状態だ。
現状は細君の自動巻2本を含めて、休止状態のムーブメントがあと4本あるので、これらをまとめて収納できるケースを物色していたところ、偶然に掘り出し物を見つけた。
巻き上げ能力が現在のものより大きいので、たまには電源を落とす必要もありそうだが、自動巻腕時計のすべてをこのケースに収納できて嵩張らないのが良い。さて、実際の性能・機能はどうか、今週中には製品が届くと思う。
・・・つづく(もどる)
1973年製の後期の製品になるが、[CITIZEN COSMOTORON]と並んでクォーツ式駆動時代への中継機種の中では、最も発売期間が短かったのがこの[CITIZEN HISONIC(音叉時計)]らしい。音叉式なので、まるで耳元で蚊が飛んでいるように「プ~ン」と鳴っている。
精度は日差5秒前後と電磁テンプ式と同程度なので、耐久性は別として高級機械式(8振動・10振動)と肩を並べるものと判断できる。そして、こちらも電池交換は約1年ということで、この消費電力の問題と生産原価の高さから、後のクォーツ式へと姿を変える運命にあった。
これらのクォーツ式駆動前の過渡期のムーブメントの締めくくりとして、真のスィープ運針(連続運針)の製品を見つけてきた。といっても電池交換、風防ガラス交換、ケースのスレ修正等の一手間を[日曜工房]を経て本日がその数週間後のレビューになる。
時計デザインそのものは、当時のシチズン製自動巻時計のオーソドックスなケースとレオパール等の風防ガラスの流用のようだが、唯一文字盤が生成り色のやや濃いベージュ掛かった仕上げが特徴的で、これのおかげで日焼けの劣化が現れない。
実際のところ秒針の動きの違いを除けば、[COSMOTORON]とこの[HISONIC]は非常によく似ている。風防ガラスとインデックスのデザインがほぼ同じなので、型番の違いほどの差しか感じ取れない。そして、HISONICステンレスバンドがフルコマで装着されていたのがありがたい。
クォーツ式掛け時計に見られる連続運針と同じような秒針の動きを見せるこの製品は、いかにも電気的と揶揄する意見もあるが、「時」とは刻むものではなく連続的に経過するという自然の摂理とは相性がよいと見るのが筆者の考え方だ。実際、グランドセイコーの最新ムーブメントである「スプリングドライブ」の動きだけを見るとそれは音叉時計と酷似している。
そして、4時位置のリューズタイプにしては標準サイズの大きさのリューズが出っ張っているそのスタイルの意味を考えてみた。電磁テンプ式やこの音叉式の電力消費が大きいことへの対策として、リューズを1段引くことでクォーツ式と違ってこれらの機種は電気的に駆動を停止させることができる。
当然ながらふたたび再駆動させたあとは時刻合わせが必須になるわけで、その際のリューズの操作性を考えると、この標準サイズは納得できるのと、時刻合わせの手間が省けるノンカレンダーの本製品が気に入った次第だ。おそらくノンカレンダー機種はかなり希少(貴重)だと思っている。
ところで、この種の内蔵電池の駆動期間は概ね1年間ほどだが、「COSMOTRON」の内蔵電池は「SR44SW(φ11.6mm×高さ5.4mm)」で、「ELNIX」の方は「SR43SW(φ11.6mm×高4.2mm」、「HISONIC」は「SR626SW(φ6.8mm×高2.6mm)とかなり小さい。やはり物理的にテンプを駆動させるエネルギーが消費電力を決定付けているようだ。
・・・つづく(もどる)
旋盤のチャックのような構造だが、回転軸が電動ドリルに装着するものなのでそれなりの精度で安価なものだ。じつはこれは2個目の購入で、最初のものはすでに日曜工房の固定式電動ドリルに装着してあり、簡易的な旋盤のような使い方をしている。今回は、自宅の作業デスク上で小物の回転研磨のためにもう一つ購入した次第だ。
注文から商品到着まで20日ほどかかっているが、今回も無事に到着したので安堵している。3本のチャックを入れ替えると開き締めも閉じ締めもできるので何かと都合が良い。毎度のことながら可能な限り分解して当たりの調整やグリスアップが必要だが、それさえいとわなければコストパフォーマンスはすこぶる良い。
2026.05.15
★ ドリル本体を入れ替え(日立工機製)
自宅用の簡易なドリルは上のサンプル画像にあるような、ホームセンターで安売りされているノンブランドタイプのものだが、もとより回転軸の精度が悪い。減速ギアーの軸受けの完成度が価格相応で精密な回転を得ることができない。
そこで、もう少しまともで低速(0→1100rpm)の変速ドリル(ユーズド品)を注文した。これならば[日曜工房]に揃えているものに匹敵する回転精度が得られる。グリップ付きなので前述のドリルチャック使用時の安定度が良い気がする。
★ 商品が到着して大変満足している
本製品は機械工具専門店で数千円で購入したものだが、最高回転数が1100rpmと比較的低めでトルク重視形のインバーター制御のせいかあまり人気がないようだ。もとのユーザーもそのために手放した可能性が高く、画像を見てのとおりほぼ新品・型遅れ商品のようだ。
筐体やチャックにスレがまったくなかったのは非常にうれしい。回転時のギアとファンの音も快適で雑音がない。当然ながら回転軸の精度は非常に安定しているし、正統派のチャック締め付け具合もガタがない。
こういう商品の梱包を確認すると、販売店の経験と信頼性がおおよそわかるというもので、今回も非常に満足できる梱包仕上げだった。開封して試運転を終えてから気づいたが、電源ケーブルを含めて埃や汚れが全く付着していなかったのはさすがに心配りが行き届いている。今回は久々に大満足の買い物をした。
2026.05.21
★ ドリルチャックで時計パーツ磨き
ドリルチャックに腕時計の「裏蓋」と「ベゼルリング」をそれぞれ固定して、新しい変速ドリルで回転研磨を試みた。回転軸中心合わせを丁寧に行うと、思いのほか美しい研磨が行えた。
手磨きでは得られない真円鏡面反射はオリジナルの新品時の印象を蘇られせることができる。やはり、ドリルの軸精度が良いのでこれまでの安価なノンブランドものと比べて、ドリルチャックのぶれが各段に少なくなっている。これは今後もデスクワークの強力な味方になりそうだ。
2026.05.28
★ 電動ドリルのグリスアップ
ドリルの回転軸のガタはまったくないので心配ないが、回転音がどうも高い気がする。一般的には製造後のグリスアップはあまり行わないのと、すでに10年近く経過している可能性もあるのでグリスの劣化は確実に進行していると思われる。
先端部の減速ギアの部分を固定している4本のネジボルト外すとグリス溜まりのギア部分のメンテナンスができるようになっている。グリスの量は十分に充填されており、まったく汚れていないが、肝心の回転接触部分のグリスが切れかかっていた。
おそらくほとんど使用せずに保管状態だった気がするので、グリスの整形をやり直すだけでも良いが、せっかくなので古いグリスを除去して「リチウムイオングリス」を再充填して組立直した。結果、回転音が別物のように滑らかで静かになって驚いている。おそらくこのまま使用し続けていたら、減速ギア鳴りをおこすところだった。これでまた10年は快適に使用できると思う。
・・・つづく(もどる)
この国の腕時計には製品であれムーブメントであれもとより興味がないが、とある事情で筆者の手元にそれが1個ある。アマゾンで1万数千円から2万円程度の商品のようだが、機械式(自動巻)ということで、今ではその性能をチェックできる「タイムグラファー」があるので、思い出したように、引出から持ち出してみた。
これまで引出に仕舞っていたのは、ケースの大きさが半端ではない43.7mm(リューズを含まない)なので、非実用的ということでその出番がなかったわけだが、早々にこれの精度を確認してみた。
驚いたことに、日差数十秒の値は姿勢差がなく、ビートエラーも0~0.3という結果だった。しかも振り角が240°程度で非常に力強いムーブメントだ。どうもこの振り角の大きさが姿勢差を抑えているようだ。
一般的にいわれることは、この力強いゼンマイの解け方に由来する「耐久性」に問題が多く内在しているらしく、数年間程度が限界とも言われている。おそらく、巻き上げからの放置駆動は国産品のような長時間駆動は望めない気がする。このあたりを確認するために、1週間程度これを実装してみようと思う。
2026.05.08
実際に手にしてわかってきたことだが、まずケースの材質が一般的なステンレスではなく鉄に銅メッキをして仕上げにチタンコーティングを施しているようだ。見た目の輝きは問題ないが、母材が鉄なので柔らかく、ひとたびキズや当てが生じると修正がほぼ不可能だ。この異種金属の複合層のためか、裏蓋やベゼルが簡単には外れない。ほぼ電食の影響で一体化しているようにも思える。
風防ガラスの内側の研磨が甘く材質が良くない水色ガラスなので、ベゼルを外そうとしたらいきなりガラスが外れた。案の定、ガラスの内側はもやもや状態だったので表側と同レベルまで研磨仕上げを行い、何とか安物のミネラルガラス並みにはなった。その作業の中で気づいたことだが、テンプの歩度調整が文字盤側から行う構造になっているのは、もとよりメンテナンスをする気のない設計のようだ。
次に、手巻きによる巻き上げからゼンマイ解放まで20数時間のような気がする。これは国産製品の1/2程度で、それに追従する自動巻きの能力が不足しているように思う。屋外で活動しない生活スタイルの場合にはゼンマイ巻き上げ不足で止まることが容易に想像できる。つまり、粗雑な扱いではじめて駆動が維持できて、自動巻ムーブメントが壊れるまでメンテナンスは不要だが、止まればそれでお払い箱という発想なのはこの国の製品に共通するところだ。
最後にムーンフェイズだが、これは昼夜表示で月の満ち欠けを表現するものではない。全体的にどうも胡散臭い設計と品質がうかがえるようで、基本的なカレンダーと時刻情報を確認することも煩わしく思えるところが情けない。おそらく2度と手にすることはない気がするので4日目にしてお蔵入りというか、ほぼ廃棄物になることが決定した。
2026.05.09
西は西でも「デンマーク製」のファッション時計
昨年の10月に購入したファッション時計[ice watch]のデザインはベルギー製でムーブメントは日本製だが、今回の[SKAGEN 355LSSM]はデザインがデンマーク製でムーブメントは同じく日本製(MIYOTA 1M12)になる。
販売当時の定価が2万円以下のこれもファッション時計の類いではあるが、オールステンレスケースに硬質ガラス製風防の、特にメッシュベルトの取付デザインが凝っている。大きさもリューズを含み外径がφ35.8mmというのは扱いやすい。そのわりには、秒針が外枠近くまで延びているので文字盤は実際以上に大きく見える。
いずれにしてもファッション時計らしく、三千円でおつりがくる消耗品価格で購入したが、筆者はそのデザイン性と材質およびムーブメントにそれなりの価値を見いだしている。表面からのスリムな印象は、あこがれの「ユニバーサル製」に似た雰囲気がある。本製品の履歴の程度が不明なこともあり、後日に予備の新品ムーブメントも別途準備して、本気で長く楽しもうというところだ。
新品のムーブメントは、いわゆる時計修理技能士の検定課題製品に選定されているようで、その関係の方から動作確認のみの未使用品を格安で入手することができた。本体と予備のムーブメントを合計しても国産ヴィンテージ風防ガラスの半額程度なので、まあ納得のできるところだと思う。
もっとも、ムーブメントの交換は針の付け替えと文字盤の入れ替えを含めて少しだけ経験の必要なことだが、これを習得すれば時計のメンテナンスの幅が飛躍的に広がる。無論ある程度の失敗の経験も必要だが、手順を追って決して急がずに事を運べば、いわゆる分解作業の一歩手前までのスキルはそれほど高くない気もする。
今回の場合には、この先でムーブメントの交換を行う場合の文字盤外しは、裏蓋径とベゼル径にあまりの差があることから、ベゼルと風防ガラスも同時に外す必要があるような気がする。それはその時になってまた思案すれば良いことだ。
(備忘録):ムーブメントの交換手順
・ベゼルを緩めておく
・裏蓋を開けてオシドリを探し、巻真を抜く
・ベゼルと風防を同時に外して、表側からムーブメントを取り出す
・針を抜いて文字盤を外し、ムーブメントを交換する
・文字盤と針を戻してムーブメントをケースに収めて巻真をさす
・裏蓋を閉めて、ベゼルとガラスを戻す
2026.05.12
★ 商品と替えのムーブメントが届いた
製品が到着したものの動作確認ができていない。ムーブメント「MIYOTA 1M12」の標準電池は「SR621SW」で厚みがt=2.10mmだが、製品に装着されていた電池は「SR616SW」でその厚みがt=1.55mmになっていた。その厚みの差は0.55mmで、バネの遊びの範囲内のような気もするが、製品の電池の取り外し時の雰囲気が結構ぴったりだった気もするため、安全のために「SR616SW」の到着後に改めて動作確認を行うことにする。
上記の電池で動作の確認ができれば、次回の電池交換の際には「MIYOTA 1M12」の標準電池の挿入可否を試してみることにして、本件は特段慌てることもない気がする。ようするに、当面は動作の確認が最優先になる。
一方で、ケース・裏蓋・ベゼル・風防ガラス・バンドのチェックと清掃を行っている過程で、想像以上にパーツの完成度が高いことに驚いている。裏蓋のパチンと閉まる感触や、ガラスとベゼルの取り合い部分の精密さと、曲面ガラスの輝きやエッジ研磨の精度は、近年の国産製品には見られない華奢だが精密な仕上がりだと思う。しいて言えば、1970年代の手巻きハイビートの「SEIKO シャリオ」の造りと酷似している。
また、専用のメッシュバンドを取り付けるラグのデザインが洗練されている。メッシュの密度も非常に緻密で2重バックルだがほとんど嵩張らない。同様のメッシュバンドは安価な中国製も氾濫しているが、バックルの留め位置範囲のメッシュバンド裏側には、あらかじめギザ溝がプレスされているところのオリジナル性の気配りが良い。
そのようなことから、是非とも電池交換で無事駆動してほしいものだ。万一不動の場合には早々にムーブメントの交換を行う予定だが、ベゼル・風防ガラスの取り外しには最大レベルの緊張感を伴う作業になる気がする。「MIYOTA」よ、蘇ってくれ。
2026.05.13
★ MIYOTA 1M12 再始動で予備のムーブメントは保管しておく
ボタン電池「SR616SW」がぴったり入り駆動を確認した。後でわかったことだが、購入時の画像と商品が到着後に撮影した画像で、時分針は別として秒針が25秒動いている。これは手元にあった「SR621SW」を入れようとして、サイズの違いに気付いて取り出したわずかな間の通電で秒針が動いたことを示している。
その後に「1M12ムーブメント」の数々の画像で装着電池を調べてみると、電池フォルダーの爪が樹脂製のものは「SR621SW」で、本製品のように爪が金属製のものは「SR616SW」のような気がする。とにかく、電池ホルダーのバネの余裕はほとんどないこともわかり、どうも再購入したボタン電池が正解のようだ。商品を手元において2日間駆動確認ができなかったこともあり、本日の電池装着後の感動は格別だ。
クォーツ駆動で歩度調整もないのと、定番の「MIYOTA製ムーブメント」なので、裏蓋を閉めて一通りの整備は終了した。国産品にはないデザインセンスの良さを正統派パーツで仕上げた[SKAGEN]の評価を、筆者の感覚で勝手に秀逸品だと思って記事にしている。この製品を他人が装着しているのを見ると、普通の「ファッション時計」だと思うのは、ブランド名の知名度が低く華奢な造りが一見チープに思えるからだ。
しかし、よくよく眺めると風防ガラスやベルト素材とその仕上げ具合に意外性を感じ取れる人は世間にどれくらいいることだろうか。まあ、チープカシオと同類に見られる可能性もあるが、この腕時計は自らが眺めて楽しむ代表格の一つ、もしくはカテゴリーのような気がする。
・ムーブメントは「MIYOTA製」(シチズンの主要取引先メーカー)で開発コストがかからない
・ケース・文字盤・風防ガラスはスイス製(RADO等)のノウハウが生かされているようで、EU圏内で製造している気がする
・ベルトもスイス製のノウハウがもとで、現在では中国生産の汎用品でコストを抑えている
・結果的にファッション時計の価格帯で販売されているが、いわゆる出来は良い。
これが、デザイン企画とムーブメント・ケースの製造まで中国製ならば、どこまでもファッション時計の域を出ない商品で止まっていただろうし、付加価値が皆無なゴミになっていただろう。つまり、独自性と品質管理の概念のない商品はもう生き残れないということだ。その意味では、国産品の[ALBA],[Q&Q],[LEGNO]などよりも永く楽しめる。
2026.05.14
★ RADO クォーツのムーブメント
RADO製においても、1980年代以降のクォーツムーブメントはどうも「ETA(エタ)」製が多く使用されているようで、[DIASTAR 129 0286 3、DIASTAR 152 0341 3]もそのムーブメントは「ETA」製だ。世界中の時計メーカーで自社製ムーブメントを保有しているのは意外と少なく、だからこそ時計の整備性には共通するところが多く、ある意味で完成された工業技術の一つだと言える。
したがって、腕時計というものは新製品を追う必要がなく、適正に整備されていればいつの時代のものでも安心して楽しめる不思議なアイテムだと思う。そうなると、日本の2大メーカーである「SEIKO」と「CITIZEN(MIYOTA)」が競合しているこの国の工業製品市場というのはかなり特異なのかもしれない。というか恵まれていると解釈してよい。
今回、「DIASTAR 129 0286 3」のムーブメント「ETA 956.412」の整備済み商品を偶然見つけたので、不測の事態に備えての予備機として注文しておいた。ちなみに時計本体は40年以上前のモデルだが、ムーブメントがその前後のいつの時期のものかは定かではない。しかし外見からはかなり新しい気がする。ちなみに、このムーブメントの大きさはφ20.0mm×t2.0mmで、まるでレディース用かと思うほど小ぶりだ。
★ ムーブメントの交換
「RADO DIASTAR」は今現在全く問題なく稼働しているが履歴がわからない。一方で、ほぼ新品のムーブメントが到着したが、これに入れ替える事態がこの先いつなのかを予測することも難しい。むしろ、今交換しておく方が不測のリスクを回避できることは明らかなので、深夜の邪魔が入らない時間帯に、ムーブメントを交換することにした。
三針を取り外して、文字盤の足3本の固定状態を確認したが、どうも文字盤の足がクリップのようにムーブメントを挟みこんでいるようで、最終的にはスペーサーで固定されていることがわかるまで1時間ほどを要した。文字盤を移植して、カレンダーの切り替わる0時直後に2針を合わせ、最後に秒針の位置合わせを行う。
ところが秒針を抜いた際に穴が微妙に広がったようで、新しいムーブメント軸への固定が甘い。仕方なく秒針の穴径を絞るために、ピンセットの先を指で押さえてトライすること5回目でようやく秒針の固定度が確保された。とにかく国産の秒針と比較すると、「RADO DIASTAR」の秒針の細さと穴径の小ささは特別だ。当然ながら針付け作業は実体顕微鏡でなければ、ムーブメントの軸針に秒針の穴をかぶせることはほぼ不可能だ。
しかも3針のそれぞれのすき間が極端に狭いときているので、針棒の押し込み加減を3度ばかり変えてようやくそれぞれの針のクリアランスが確保できた次第だ。そんなこんなで気が付けば3時間半ばかり経過していたが、何とかムーブメントの交換は無事に終了した。うまくゆけばこの先数十年は機嫌良く稼働してくれると思う。
2026.05.16
★ 最大ケース径の再考
表題の記事にあるケース径φ43.7mmの[LIGE 機械式腕時計]がお払い箱になったことで、手元の最大ケース径は、φ42.00mmの[SEIKO Premier クォーツ式]になる。比較的薄い設計なので、シャツの手首ボタンも気にならず、φ30mmクラスのものと同様の使い勝手になる。
ところが、これを装着していて改めて気付いたことがある。それは、すべての時計バンドの腕周りをほぼ19cmに設定している筆者だが、小ぶりの時計だと手首幅の下側へ時計がどうしても移動してしまう傾向にある。
しかし、この[SEIKO Premier]はラグの両端が手首に良くなじんで、ゆるめのバンドでもケースが回転移動しないのだ。
これは、他の時計では絶対に考えられないことで、時計ケースの大きさは見た目だけではないフィット感があるものだ。
と言うことで、最近ではこの時計のケース径φ42.00mmもあまり気にならなくなったが、一般的な腕周り17cm程度の人の場合には不釣り合いに大きく感じられると思う。それが、この逆輸入品を格安で入手できた理由なのかと納得している。
★ ケースの回転対策
[SEIKO Premier]のようなコマ移動が可能なメタルバンドはバックル位置をそれなりに調整できるのでまだ良いが、フリーサイズのメタルバンドとDバックルの革製・樹脂製のバンドはケース位置を整えると、バックル位置がとんでもないところに寄ってしまう。このことは何十年もあきらめていたことだが、穴通しの尾カンバンドからDバックルに変わってから嵩張るバックルの変な位置がさらに気になってしかたがない。
そこで、本日思い切ってバンドの上下を入れ替えることにした。当然ながらバックルの留め操作は反対になるわけだが、穴通し尾カンに比べると操作性が極端に悪くなったわけでもない。それよりもバックルが本来あるべき位置に納まることが、ケースの回転防止に大きく影響することがわかった。早々に、フリーサイズメタルバンドとDバックルの合計8本のベルト上下を入れ替えた。それぞれを試着した段階では非常に快適だが、このようなことを気にする人ははたして世の中にいるのか否か、ただ1人で満足している。
・・・つづく(もどる)
機械式時計からクォーツ時計への移行途中、1966年から1972年の最終版までのリリースで国内では主にシチズンで販売された、電池を動力源にしてテンプ(左右に回転するリング)を電磁式に置き換えた時計が、通称[シチズン コスモトロン]としてこの時期に存在していた。時計精度は機械式並みだが、約二日で止まる自動巻と違って、1年間位はノンストップで動くものの、後のクォーツ時計に比べると消費電力の大きさと精度およびコストパフォーマンスの点で忘れられた製品だ。
発売当時の水銀電池は、現在では酸化銀電池になるようで、その規格はどうも「SR44SW(φ11.6×5.4)1.55V」になり、とんでもなく大きいことがわかる。しかも電池寿命が1年間程度なので、時計屋さん通いも頻繁になる困ったものだ。しかしながら機械式の心臓部であるテンプの動力が一定であり、高級機なみの「10振動(36,000vph)」ということなので、ある意味では機械式ムーブメントの最高峰(ロレックスやグランドセイコー等)の動きも楽しめる、複雑な心境になれるヴィンテージ製品だ。と思ったが、秒針の動きはテンプとは同期しておらず5振動のように見える。
一方で同じ機構の[SEIKO Elnix]は秒針も10振動で動くようだが、こちらの販売期間は極めて短かったこともあり、品数と信頼性・耐久性等の実積に乏しいような気がする。
ちなみに、手持ちの自動巻腕時計のほとんどは6振動で、[SEIKO ROADMATIC Special]と[Citizen CosmoStar V2 レディース]の2点のみ8振動のいわゆるハイビート仕様だが、ついにこれらを上回る10(5)振動を運がよければ眺められることになる。
これまでこの製品に二の足を踏んだのは、半世紀以上前の製品が適切なメンテナンスで正常駆動が維持されていたとしても、この先も健全な状態で駆動し続けられるような精度と堅牢性を備えているかどうかで、少なくともキングセイコーやグランドセイコーとは異質の構成である、トランジスタ等の旧式の電子部品が組み込まれたメカニズムの特異性は、現在ではほぼブラックボックスと言ってもよい。
そんなこんなで、これまではこの[コスモトロン]には手を出さないでいたのだが、駄目元を覚悟で電池切れと称するジャンク品を今回見つけた。本日は到着した製品に内蔵していたオリジナル電池の互換品を注文したところだが、運良く動き出せば儲けものだ。ムーブメントの別画像だが、クォーツ式のような緑の基盤が目につくと同時に、大きめのテンプが特徴的だ。当たり前だが自動巻と違って、ゼンマイからテンプまでの何段ものギア群が全くない。
歴代のコスモトロンのCalibre No.と振動数の関係は以下のとおりで、この10振動(36,000bhp)は最終版でしか実積がないというか、これで廃盤という劇的な終焉を迎える。
1966:Calibre 0801 18,000 bhp
1969:Calibre 0802 18,000 bhp
1969:Calibre 0840 21,600 bhp
1969:Calibre 0880 18,000 bhp
1969:Calibre 0820 21,600 bhp
1970:Calibre 4840 18,000 bhp
1972:Calibre 78XX 36,000 bhp
さて、入手した1972年製[CITIZEN COSMOTRON 7800-870018 TA]だが、ケースおよび文字盤のデザインはその当時の一般的な自動巻時計とかなり類似性がある。と言っても、自社製品のラインナップというより、推測ではあるがSEIKO製の具体的には[SEIKO 5]に酷似した印象を受ける。
裏蓋の開け方がわからなかったので、ベゼル側から傷ついた風防ガラスを取り外して、寸法計測に基づき純正のクリスタルガラス風防を探している。互換電池が到着して駆動確認がとれたら風防とバンドを注文するとして、ひとまずこの状態で作業が中断している。
2026.04.13
★ ムーブメントの取り外し方
交換用の電池が到着したので、どきどきもので装着してみたらあっさりと動き始めた。そこで、本格的な整備を開始することになり、何より先にムーブメントをケースから外して安全に保管する必要がある。
ところが本製品は裏蓋がないいわゆるワンピースケースタイプらしい。裏面には電池交換用の小さな窓蓋と歩度調整用のネジに届く緊急用ネジ蓋の二つが備わっている。従って、ムーブメントは写真にあるベゼルと風防を外した表側から取り出すようだが、巻き真を引き抜く際にロックを外す「オシドリ」が表面にはない。どうやら、オシドリに代わるレバーがすき間にあることを後日知って一安心だ。
初期の高級クォーツ時計にも見られるこの電池交換専用蓋は、だれでも安心して電池交換ができる点では時計屋さん通いを一掃した小窓で筆者の好みだ。ただし、歩度調整用のネジ穴は興味本位で開けないように特殊ネジでもよいかとも思う。
リューズ操作は押し込みでカレンダー送り、1段引きで長針合わせになっているが、1段引き操作が日常ではほぼ不要な、ソーラークォーツやクロノグラフのような、ゼロ秒時刻合わせ機構が備わっているので、このように強く引いてリューズを外す構造の合理性が納得できる。
この7800用の「Cal.7801A」ムーブメントはその次の機種からは通常の裏蓋式に改められたようだが、初期型にのみ見られるワンピースケースで巻真を抜く方法は、文字盤縁の4時付近にあるレバーを外側へ押しやるようにすればロックが外れる。このことがわかるまで、関連する時計整備のブログを4~5日検索して、それが確認できたときの喜びは格別だった。
今後の予定は以下のとおり。
(注文パーツ)
・風防クリスタルガラス注文(純正オリジナル)
・曜日車(スレが著しく、おそらく軸回り部分にひずみが生じているようだ)
・メタルバンド注文
(整備予定)
・ムーブメント文字盤取り外し
・曜日車の交換
・ベゼルのキズ補修、風防クリスタルガラス交換
・ケースのキズ補修と洗浄
・ムーブメントの組み付け
・タイムグラファーによる歩度調整
・メタルバンドの取付
電池交換時の不思議だが、本体に残っていた内部電池は「ユニオンカーバイド 313」で、かつてソニーが提携していた頃のメーカー製品のようだ。製造年が1983~1984年頃で、それ以降は国内品番の「SR44SW」が一般に流通していたらしい。ということは、本製品は1972年の発売から12年~13年間稼働してから以降、40年間ほど電池切れのまま保管されていたのか。ちなみに、古い内部電池をつぶさに確認してみたが、残電圧は140mVで液漏れ等は全く認められないのも不思議だ。
36,000振動ハイビートは通常の自動巻においては1960年代にはセイコー・シチズンの両者に見受けられたようだ。ただし、高級機だけにメンテナンス必須のようで、一般の21,600振動に比べてテンプ回りの劣化が懸念されていたようだ。実際、現存する36,000振動のヴィンテージものは1970年代のものが大半で、そういう意味でもこの時期が各種ムーブメントの完成域オンパレードのように思う。
そして爆発的なクォーツ時計への転換の時代がやってくるのもの1970年台であり、本製品の「CITIZEN COSMOTRON」はそういう過渡期の銘品ではないかという気がするので、是非とも予定の整備を終えて使ってみたいものだ。
2026.04.22
★ 風防ガラスと曜日車が届く
風防ガラスは外径とエッジの厚みを基準にして代替え品を注文した。届いた商品を確認すると、オリジナルはフラットタイプだったが、今度はあらかじめわかっていたがダブル曲面仕様になっている。型番の適合メモから、「レオパード(レオパール)」用の純正品のようだ。品質レベルからしてオリジナルより1ランク上なので問題ない製品だと判断した。
ダブル曲面はガラスの反射をマイルドに和らげる実に高級感のある風防に仕上げている、ヴィンテージものならではの特徴だ。セイコー製に比べて安価で入手できたのもうれしい。
先月に入手した[CITIZEN SEVEN STAR DELUXE]のクリスタル風防によく似ているが、エッジがやや立ち気味で、曲面仕上げの研磨精度はこちらの方が良いようで、光学レンズの雰囲気がある。
曜日車は文字盤の取り外しを落ち着いた時に行うとして、今週は何かと忙しいのでの週末から来週、もしくは連休休みの頃に作業を行う予定だ。替えのバンドも[バンビ製]のものが昨日到着しており、本日時点ですべての準備が整った。
★ バンビ製汎用メタルバンド
本体幅が20mmでラグ幅が18mmのどちらかと言うとビンテージ風の汎用メタルバンドだが、ワンプッシュの折りたたみ式の定番ものだ。コマの入れ替えもできるので、バックル位置を正確に調整することができて、長さの微調整もバックルピンで3mm+3mmの6mmまで可能だ。比較的軽量でメタルにしては装着感が良い。
今回もこれを使用することにしたが、すでに生産は終了しているので時計店の在庫を探して注文するしかないのだがこれで4本目になるのは、とにかく定価が安い(¥3,630)ので販売価格はたいてい2千円台になっているのが良い。
決して高級感はないが、造りの品質が高いので何より安心して使用できる。そして日常使いとしてはこのワンプッシュ式が最も合理的な気がする。両開き折れ式のスタイリッシュなメタルバンドもあるが、ほぼ無意識で付け外しができるのがこのタイプだと思う。
★ 5月の連休中には組立・稼働の目処が立った
針と文字盤を外せば曜日車の交換は大した手間はかからないと思うが、風防ガラスを交換するので、針の干渉の有無を確認しながら組立は慎重を要すると思う。
そうなれば、いつものことながらムーブメント[Calibre 7801A]の予備の確保だ。この10振動初期型は市場での品数が少ない。したがって、動作確認品となるとさらにハードルが高くなる。おそらく何個かの個体を入手して自らで動作確認をする必要がある。
とにかくムーブメントが健在であればケースや風防ガラスはどうでも良い。そのように気長に出物を探していたところ、まず一つ目のものがみつかった。
「7800-870018 TA」の予備機として見つかったのは、「7800-870026 TA」で、ベゼル回りのケースのデザインが少しだけ異なる。内部のムーブメントはおそらく同じものとの推測で入手したが、例によって稼働の確認がとれていないリスクのある商品だ。
今月中には現物が届くと思うが、運悪く完全な不動故障品の場合にはあきらめるしかないが、その程度の価格のものなので、パーツ取りとして保管しておく。
★ 7800-870026 TA 到着
本日予備機が届いた。開封して電池蓋を開けて早々に稼働状況を確認したところあっさりと動いた。前回の「7800-870018 TA」もそうだが、このワンピースケースは一般的に予備知識と経験がなければムーブメントを確認するところまでの蓋開けができない。
極端に言えば電池蓋以外の蓋開けはよほどの理由がない限り手を出さないと思うので、その意味ではいわゆる「いじられている」可能性が低い。この機種に関して不動状態とは、落下や水没の痕跡がない限り電池切れで放置されているケースがほとんどの気がする。今回はたまたま2個の個体がその状態のようで、ともに数千円で入手できたことは非常にありがたく、オリジナルのまま保管しておく。
2026.05.01
★ Cosmotron 7800-870018 TA 組立完了
曜日車の交換は針軸のC型留めワッシャーを外す必要があり、駆動用のギアをはめ込むのに少しだけ手間取った。曜日車のギア精度の関係かもしれないが、はまるところとそうでないところがある。この微妙なフィット感を探すことで日付け車と水平位置がぴったりと合う。もとの曜日車はこの完璧なギアのかみ合わせ位置を探しきれておらず、そのために文字盤に接触して円周状のスレが発生していた。
最後に日差精度を確認したところ、姿勢差を考慮していも「+5秒から+15秒程度」に納まっているので、電磁テンプの半機械式駆動としてはまずまずの性能だと思う。しかし、何よりも、10ビートの36,000振動をタイムグラファーではじめて確認したときの感動は強烈だった。とにかく、8ビートの28,800振動とは全く違うことを知った次第だ。
2026.05.10
★ Cosmotron 7804 4-790138Y
「コスモトロン」に関しては、発表まもなく各社のクォーツ駆動の機種との競合でその影が薄くなり、7800シリーズが発売開始から5年程度で市場からその姿を消したような気がする。その意味では現在でも知名度は低く、今のところ実売価格は外観の程度を気にしなければ、交換用風防ガラス程度で入手できる。
ただし、市場から在庫数が減少すれば不合理な価格での取引が行われる時期がくるような気もする。そこで、最終版の7804ムーブメントの稼働品を今のうちに簡単な手入れを施して手元に置いておくことにした。
ムーブメントと文字盤は微細な埃や汚れを落とし、ケースと裏蓋のスレを修正して、風防はレオパール用の新品クリスタルガラスに入れ替えてパッキン類も交換しておいた。すべてのパーツを組み上げてもよいが、このまま別途ケースに封印しておいてもよいかとも思う。
筆者の心の中ではこの「コスモトロン」は腕時計の歴史の中でいわゆる「秀逸機」と呼ぶにふさわしい機種だと思っているが、同時代の自動巻や手巻きおよびクォーツ駆動のビンテージ製品がその後半世紀にわたり健在に稼働していることを考えると、同様の耐久性があったのかどうかを検証する手立てがない。
★ レオパール用風防は光学レンズ
ムーブメント・文字盤を組み込む前のケースでレオパール用の風防を通して背面を透過してみると、ダブル曲面仕上げのクリスタルガラスは間違いなく凹レンズの形状をしていることがわかった。その曲面精度は光学レンズの仕上げに相当するもので、かなり本格的なレンズ研磨の作業を経ていることが改めて確認できた。
撮影のために仮にバンドを装着してみたら、風防ガラスを通しての画像の具合で凹レンズの光学特性がよくわかる。これほどまでに凹レンズの様相を呈していることに気付かなかったのは、いままでは文字盤・ミーブメントを間を置かずに装着してしまうためだ。それにしても、エッジカット部分のスペクトル分解が美しい。
保管用の「Cosmotron 7804 4-790138Y 」もムーブメントに埃が侵入しないように、すべてのパーツを仮組しておくことにした。そこでもう一つわかったことだが、実際にはフラットな円盤の文字盤がわずかに曲面に湾曲しているように見えるのは、この凹レンズ状のクリスタルガラスのためのようだ。
これは[Seven Star Delux]のダブル曲面ガラスにも言えることで、今改めてその文字盤を眺めてみると確かに湾曲している。ただし、同じダブル曲面ガラスでも[SEIKO 5 ACTUS]に装着されているキングセイコー用の風防ガラスは、文字盤が完全にフラットに見える。
歩度調整も裏蓋を開けて行う一般的な構造なので、こちらの方がメンテナンス性は優れているように思えるのは、おそらく7802、7803を経て7804までこのケース構造は一貫していることでわかる。
2026.05.17
★ テンプ振動と秒針運針の関係
テンプの振動(鼓動)はタイムグラファーのマイクで拾われて、そのまま振動数として表記される。[CITIZEN Cosmotron]の場合には、36,000vph表記になっているが、文字盤上の秒針の動きはその1/2くらいの18,000vphの5振動だ。
つまり、時計の見た目では10振動のスイープ運針になっていないことを、実際に製品を手にしてはじめて知った。まあ、世間の情報ではこのあたりのことがあまり話題になっていないようだ。
ところが、[SEIKO ELNIX]の場合には、タイムグラファーで36,000vph表記で示されて、文字盤上の秒針の動きも36,000vphの10振動になっているらしい。(どうも正確な情報を得ることができていない)
1970年代はじめの同時期に発売されたこれら2つの電磁テンプ方式の10振動ムーブメントが、見た目で大きく異なることの理由がどうしてもわからない。そして、どちらかと言うとよりメジャーな[CITIZEN Cosmotron]の方が控えめな秒針の運針機構で押し通したことがまた不思議な気がする。
この疑問に対する筆者の推測だが、電池の寿命というか消費電力の問題と関連性があるような気がする。どちらかと言うと比較的電池の持ちが良いとされる[CITIZEN Cosmotron]でさえも約1年程度で電池交換の時期が訪れるらしい。
したがって、もしかして[SEIKO ELNIX]の方は秒針の運針に要する電力が大きく、半年くらいしか電池が持たなかったのかもしれない。それであれば、[CITIZEN Cosmotron]が見た目の振動数をテンプの1/2に抑えたことの意味がわかる。
つまり、テンプの引きつけ回転は電磁力で行い、解放回転はヒゲゼンマイで行うという組み合わせなので、その両方の動きを秒針に伝えると余計な電力消費が発生するということかもしれない。
このあたりのことを記述している情報がありそうでないのは、ほとんどの記事が書き手の実所有を伴わない想像で記述した内容のためか、これら2つのムーブメント違いがそれほど興味を持たれないためか、それを解決する最後の手段は筆者が直接確認する以外になさそうだ。そこで、新品の風防ガラスでケースやムーブメントの程度の良い[SEIKO ELNIX 0703-7020]をやっとのことで探し出してきた。
付属のバンドは使いものにならないが、電池も交換されているので19mmバンドを準備すればすぐにでも使用できる。ケースと文字盤の雰囲気は1970年代の「SEIKO 5 ACTUS」の趣があり筆者好みのデザインだ。風防ガラスのステンレス縁が大きく、外側のベゼルと2重構造のように見える不可思議さは、何か他のモデルとの部品共用を図った結果かもしれない。いずれにしても外観は重厚感のある雰囲気だ。商品を見てからベルトを注文するとして、今は到着前の商品画像で色々と想像しているところだ。
2026.05.19
★ [SEIKO ELNIX 0703-7020]到着確認
いずれ本製品の記事を詳しく掲載しようと思うが、本日到着した時点で最初に確認したかったこと、即ち秒針の運針刻みだがムーブメントの28,800vphに連動した8振動で稼働している。ゼンマイ式のHi-Beat 8振動と違って確かにエネルギーを消費している印象を受ける。
風防ガラスのステンレス枠に見えた部分はガラスのエッジ部分で、ステンレス枠はベゼルの内側に細い二重線になっている部分だった、これはまさに[SEIKO 5 ACTUS]の風防ガラスと同じで、ケースの両サイドの曲線仕上げは「SEIKO LORDMATIC Special]によく似ている。
★ 実体顕微鏡の功罪
仕事場の棚には整備済みの実体顕微鏡が3台ある。腕時計の観察に適した小型の2台のうち、ニコン製の[SMZ-10(ガリレオ 平行光路型)]用いて、文字盤のチェックしてみたが、目視では確認できない埃が残っている。おそらく風防ガラスの交換の際に混入したものと思われるが、改めて肉眼で確認してもまったくわからない程度のものだ。
この埃は必ず取り除ける類いのもので、ムーブメントを外せば簡単に終わる。しかしそうなるとケースの内部洗浄のためにベゼルを外してゴムパッキンも確認しておく必要がある。こうなるとケースの曇りやスレも手入れすることができて、納得できる清掃を実施することができそうだ。そこで早々にそれぞれのパーツを取り出してみて驚いた。
・裏蓋パッキンは交換されておらず古いまま(グリスも塗られた気配がない)
・ベゼルパッキンは新品が使用されているようだ
・ケースの縁(裏蓋かかり、ベゼルかかり、ガラスかかり)の固着汚れが清掃されていない
ベゼルとガラスの両方を固定する太めの純正ゴムパッキンは構造的には防水性能が優れるようだが、そのパッキンを受ける側に固着汚れが残ったままというのは、とても時計整備士の仕事とは思えない。たぶん安易に手間を省いたようだが、確かにこれをきれいに除去してステンレス地肌を出すのは根気のいる仕事だ。
ということで、すべてのパーツの清掃が終わってふたたび組み立てるところだが、ことの発端が文字盤の埃を実体顕微鏡で見つけたことによるもので、以前のようにルーペで簡単に確認していた頃であれば何も気にしなかったわけだ。
しかし、それは時計を扱う人をある程度信頼していたからで、今回のような筆者の感覚ではずさんとも思えるような仕事ぶりを想定していなかったためだ。
ちなみに、2020年までの電池交換の履歴が時計屋さんのメモで裏蓋に記されていたので、今回のことはその後に手渡った先の販売者の仕業だと考えられる。画像をみてわかるように、内蔵ボタン電池の大きさが目立つのはクォーツ駆動と大きく違うところだ。
2026.05.23
★ [SEIKO ELNIX 0703-7020]組立完了
今回の組立は、エアコンを止めて部屋の空気の流れを一時的に停止させた状態で、さながら顕微鏡レンズの組み付けのような慎重さで行った。文字盤が濃紺なのでわずかな埃でも目につくことからの配慮だが、一番の緊張はベゼルの圧入時にガラスを割らないかと心配しながら圧入機に力を入れる瞬間だ。「パチッ」とはめ込まれた瞬間には毎回ほっとする。
シチズン製の[Cosmotron]と違って、こちらは秒針がテンプの8振動と同期しているので、自動巻[LORDMATIC Special]と同じ運針状態だ。先の画像でもわかるように、文字盤の刻みもそれらしい雰囲気があり、高性能さがにじみ出ている。
文字盤に合わせて同色の革製バンドを探してきた。さすがに純正品やバンビ製ではこの色の製品は見当たらず、海外ものを試すことになるが、手元で確認したところ問題はないようだ。
仕上がりを眺めてみるとやはり[SEIKO 5 ACTUS]と[SEIKO LOADMATIC]のデザイン要素の影響を強く受けている。そういう意味ではこの両方の個性の完成形といってもよいバランスのとれたデザインだと思う。
それは[Cosmotron]についても、[CITIZEN REOPARD]の最終形としての安定度を感じるが、この2つはケースの大きさに微妙な差があることもわかった。当然ながら文字盤の大きさもそれに対応しているのだが、いわゆるそれぞれのメーカーコンセプトのようなものの気がする。
SEIKO ELNIX 横幅:37.3mm
CITIZEN COSMOTRON 横幅:38.4mm
このわずか1.1mmの差が腕に付けた際には明らかにわかるのがおもしろい。
2026.05.31
★ 予備の「SEIKO ELNIX」 ムーブメント
同じ型番(0703-7020)の予備品を探してきた。不動になってから10年以上が経過しているらしいので、極めてリスクの高いいわゆるジャンク品になる。
一般的にジャンク品と称するものの中には、パーツの欠品やすり替えなどの悪意のある品もあるので、筆者は商品の隅々まで確認できるもの以外はこれらにあまり手を出さない。
今回は不動から10年間以上の放置という情報を信じて交換バンドの価格程度で入手してみた。さて、商品が到着した本日、早々に裏蓋を開けて内部の状態確認と電池の交換を試みることにした。
問題点の懸念が的中した。内部の電池が残置されたままで(-)側下面縁がかなり腐食していた。底面は酸化物の粉が吹き出す状態だが、電池ホルダーの接点はまだ無事だった。ホルダー内に確認できる電池の酸化物を入念に除去して、新しい電池で動作の確認をしたところ、瞬時に力強く動き出したのでひと安心だ。
残置されていたボタン電池は、Made in USA の「水銀電池354」なので、これが最後に入手できたのは、市場在庫としても2008年頃までなので、不動から最低でも17年が経過している勘定になる。17年経過したボタン電池としては酸化の損傷は小さい方だと思う。
蓋の開け具合の固着程度からしても、17年程度の放置は妥当な感じがする。ケースとベゼルも目立つような打痕は見当たらないので、風防ガラスの出物や交換パッキンが入手できればもう一台組み立てても良いが、ひとまず写真の状態でケースに密閉保管しておく。同型番で同程度のムーブメントが準備できたので、このままでも十分に予備機となる。
2026.06.11
★ 予備の「SEIKO ELNIX」の風防ガラスを入手
純正互換品の表題ムーブメントの風防ガラスを見つけた。「ヨシダ製」なので互換品とは言え純正品と同等品質だ。ELNIX用はクリスタルガラス縁にステンレスリングのツバが付いた構造で、ケースにパッキンを介してはめ込むようになっているので脱着の失敗がない。
「5 ACUTUSやLOADMATIC」も同じ構造で、1台目の純正品と形状寸法が同じなので、何処が互換品なのかがよくわからない。おそらく包装袋の違いだけだと思う。
2026.06.16
★ ムーブメントフォルダー(置き台)
レディース用のムーブメントを固定するための締め付け式「固定台」も良いが、文字盤の大きさにより締め付けが不都合な寸法のムーブメントの場合、安全に据え付けられる置き台を購入した。そして、ムーブメントによっては、文字盤を下側にして置くことが出来ればなお作業性がよくなるとの期待もある。
・・・つづく(もどる)
あれからひと月が経過して、正常駆動に至らなかった[Citizen CosmoStar V2]だが、ケース・裏蓋・風防ガラス・ベゼル・メッシュバンド等の外装の程度が非常に良いので、同じ28,800(ハイビート)の8振動ムーブメントを探していたら、ガラスが小傷て曇っていてベゼルに大きな筋がある稼働品を見つけた。内部が触られていなければ文字盤ごとムーブメントを入れ替えることができる。
文字盤は今回のネイビーの方が古さを感じさせないように見える。一般的にレディ-ス自動巻は購入直後はともかく、しばらくすると放置状態になる場合が多いので、ムーブメントの程度はメンズに比べて良好な可能性が高い。この個体の価格帯からしても定期的に分解掃除をする対象ではないので、もしかすると裏蓋が一度も開けられていない可能性もある。
商品が到着すれば程度と稼働状況を確認して、ムーブメントの載せ替え可否の結論がでるが、とにかく8振動のレディース運針は実に滑らかで美しいと期待している。
修理不可(ホワイト)6600 4-60617-K serial:20703229
今回購入(ネイビー)6600 4-60617-K serial:20704371
ほぼ同じ時期の製造とみて間違いないこと気付いたのだが、2個目の個体を確認して付属のメッシュバンドが純正品であることがわかった。しかし、腕周りの調整はバックルのピン位置の移動のみで、15.5cm~17.0cmに設計されているのはレディースの曖昧さだ。
ムーブメントを文字盤・針付きで外した際に、単に入れ替えだけならば良いが、文字盤や針のメンテナンスや交換となると、固定台がないと作業が極めて困難だ。これまでにこの固定台なしで[SEIKO 5 ACTUS]の文字盤のメンテナンスを行った時に、次回は固定台を用いようと思い今回購入した次第だ。ついでに針のメンテナンス工具と夜光塗料も注文しておいたので、これでムーブメントの入れ替え時の作業が安心してできる。
裏蓋回し・ベゼルのこじ開け器・ガラスとベゼルの圧入器とシリコングリスがあれば、点検と外装パーツのメンテナンスはほぼ可能だ。ケースとベゼルのメンテナンスおよび風防ガラスの交換ができれば、ヴィンテージ時計の再生はムーブメントの交換で比較的簡単に行える。
★ ムーブメントが到着したので文字盤ごと入れ替える
先の記
事にあるムーブメントが到着したので、本日入れ替え作業を終えて駆動状態を確認中だ。精度の方はタイムグラファーでチェックして問題ないので、交換前のムーブメントでも気になっていた、自動巻機構をチェックしている。
前回の場合、自動巻き上げ機では駆動を維持できなかったので、さて今回はどうかが気になるところだ。ローターの回転半径が小さいのが原因なのか、個体に問題があるのかを今回のムーブメントで確認しようと思う。
それともう一つわかったことだが、この頃のこの機種は秒針のハック機能がない。前回も個体の故障ではなかった。おそらくレディースは頻繁に秒針を時報に合わせるような使い方をしないのが一般的なので、テンプに余計な負荷をかけない配慮というところだろう。
文字盤は全く問題なかったのでご覧のとおり9面カットのクリスタル風防と相まって非常に美しい。レディースながらハイビート8振動(28,800)というところがこれの魅力だが、無論のこと細君には興味のないことで、せめて外観だけでもこれに興味を示すかどうかというところだ。
2026.04.06
★ 最終調整
自動巻上げ機による自動巻機能のチェックで24時間が経過したので、本日は再びタイムグラファーで最終調整をおこなうことにした。平置きでは比較的短時間で良い結果を得ることができたが、姿勢制御誤差を考慮すると結構なばらつきを収束させる必要があった。これはテンプ径が小さいレディースのために、慣性力の弱さが精度にダイレクトに影響するのか、ムーブメントの性能限界なのかそのあたりは不明だ。とにかく日常使いでは問題のない程度に精度を追い込んで、1週間ほどふたたび自動巻き上げ機で様子見とする。
04/05 自動巻き上げ機に装着
04/06 正常駆動
04/07 正常駆動
04/08 正常駆動 分針合わせ
04/09 正常駆動
04/10 正常駆動
04/25 正常駆動 これで様子見終了
★ SEIKO 2960-0110
前述の[Citizen CosmoStar V2]が人気を得ていた頃、当然ながらSEIKO社も同様に28800ビート(8振動)のレディースを販売していたと思うが、特にブランド名もなく単なる型番表記だけの目立たなかった製品を時計店で見つけた。実際、この製品を型番で検索してもその情報がない。製品から推測できるのは「自動巻 21石」ということだけだ。
秒針の目視で8振動であることはすぐにわかるが、複雑なエッジカットガラスと飾り文字盤など、Citizenへの対抗意識が満載の製品のわりには知名度は極端に低い。ということで電池交換のついでに頂いてきた次第だが、長年の汚れとカットガラスの曇りを一掃させて眺めている。
歩度調整はあと少し調整の余地があるものの、しばらくは稼働状態を維持させて機械の安定度を確認してみるとする。同じカットガラスでも、こちらのようにエッジ部分に集中させて加工している方が文字盤の視認性ははるかに優れるようだ。個人的にはこちらの方が好みだが、何せレディースユースなので場違いな話だ。
2026.04.10
★ 腕時計バンドのコマ配分
筆者のように、腕周り19cmくらいになると、バックル位置が手首の手のひら側でうまく納まるためには、通常とは異なるバンドコマの配分でないと、時計本体が腕の端でたれてしまう。コマのある金属バンドであれば大抵の場合はこのような配分が可能だが、革バンドの場合には、数少ないLサイズでなければバックル位置がとんでもないところにいってしまう。
・・・つづく(もどる)
1960年代後半から1970年代にかけて筆者が高校生の頃、シチズン製腕時計と言えば[CRISTAL SEVEN]で、クリスタルガラス製のエッジカット風防の美しさへのあこがれは、あれ以来筆者の脳裏から消え去ることはない。
この歳になってヴィンテージ腕時計にこだわるその源流はこれにあると言っても過言ではないが、程度が良く適正な価格の[CRISTAL SEVEN]を見つけることが容易ではないのも事実だ。
視点を替えて同時期のもう一つのブランドである「SEVEN STAR」を気にかけていると、偶然にもクリスタル製のエッジカットガラス風防を備えた、[SEVEN STAR DELUXE]の出物を見つけた。SEIKO製品では高校生をターゲットにした[SEIKO 5 ACTUS]と社会人向けの[SEIKO ROADMATIC]に対抗するのがおそらく[CRISTAL SEVEN]と[SEVEN STAR]のような気がするのは、それぞれの後継がともにハイビート(28,800振動)の高級機をラインナップさせていたことからの推測だ。
本製品は1971年からの販売で18,000/21,600振動の5/6ビートモデルで、入手したのは低振動版の方になる。おそらく稼働時間は経過年数とは別物の保管品のような気がする。風防のクリスタルガラスのカットデザインは[CRISTAL SEVEN]と酷似しており、その面影を存分に感じ取れるところが良い。文字盤・裏蓋の「セブン」の数字をロゴ化しているあたりも紛らわしいほどだ。付属のステンレスハンドはバンビ製で腕周りが珍しくMax19cmなのでそのまま使用することにした。
この当時はまだ「サファイヤガラス」登場していなかったことから、最も透明度の高い風防はこのクリスタルガラスになる。この大胆なエッジカットが非常に印象的で、特に屋外で太陽光のスペクトル分解の虹色を発した時の美しさは格別だ。
このエッジデザインは当時の[SEIKO 5 ACTUS]のハードレックス風防とほぼ同じだが、光の屈折角は微妙に違うように思う。とにかく、気持ちだけはかつての憧れであった[CRISTAL SEVEN]を入手できた感動に浸っている。
一応点検の意味で裏蓋を開けて、ムーブメントを文字盤ごと外して清掃を行ったが、文字盤インデックスの外周がケースに別置きされた造形的な構造であることがわかった。不用意にこれまで外すとダイヤルが欠損しそうなので、ガラス風防のふところを入念にブローしておいた。
タイムグラファーによる精度確認と歩度調整だが、ビートエラーと歩度調整で日差+10秒まで追い込むことができたが、振れ角が若干狭くなっているような気がする。おそらく、ゼンマイ動力系の歯車の汚れが蓄積しているようだが、全巻で2日ほど駆動するのでしばらくは様子見というところだ。
2026.04.19
★ 姿勢差精度のばらつき
前回の歩度調整から2週間が経過して、平置き(時計本体は背面)と、日常活動の姿勢(文字盤が上か、6時方向が上)では大きなズレがでるようだ。そこで、これを基準に再調整を行うが平置きとは誤差のズレが100秒程度ある。姿勢差が大きいことはオーバーホールの必要性が懸念されるが、テンプ回りに注油を施してふたたび様子見というところだ。
★ 秒針ハック機能がない
故障ではなく、リューズを2段引いても秒針が停止しない。この頃のモデルにはこれのように秒針のハック機能がない機種があるらしい。もとより、時報に秒針を合わせるという行為は非日常だったのかもしれない。電話で時刻を確認するにも電話料金が発生するわけで、日差許容±45秒程度の精度であれば、これも致し方ないことか。しかし、着け心地というか、風防のクリスタルガラスの輝きと文字盤の反射の具合は、ほとんど「CRISTAL SEVEN」なのでそれはそれなりに満足している。
2026.04.27
★ 秒針を外してみる
秒針のハック機能がないと、秒単位の時刻合わせが事実上できない。唯一、ゼンマイがほどけて止まった時のみ秒針の時刻合わせができるという不便があるのだが、クォーツムーブメントへの切り替わる1971年の頃には、秒針の時刻合わせをそれほど重要視していなかったとすれば、時刻合わせは分針のみの目見当で行うのも現実的だ。
同じ頃のシチズン製レディース自動巻8ビート(28,800振動)も手元で確認すると、これも秒針ハック機能がない。ならば、秒針を外して2針にしておけばすっきりするかもと考えた。
2針で2週間ほど使用してみたが、初日の違和感を通り過ぎるとまんざらでもない。稼働していることの確認時期はすでに過ぎているので、秒針に対するその不安は全くない。現在は日差+15秒ほどだが、時刻合わせが以前ほど気にならなくなり、むしろ2針の良さを感じるまでになってきた。
ただし、タイムグラファーでこのムーブメントの日差特性を把握しているからであり、やはりこの種のメンズ時計の2針化は一般的な話ではない。ところが、しばらく2針で使用していたところ、1日・2日放置してしまうと、時計を手にとってぱっと見では動いているのか止まっているのかがわからない不自由がある。
2026.05.06
やはり3針に戻して、アバウトな分針だけの時刻合わせに納得した。このような秒針ハックのない、やや古めのヴィンテージ自動巻腕時計の場合、その年代の使い勝手に依るのが最も自然だということを再認識した。これより5・6年するとクォーツ式との競合の中で、機械式自動巻でも秒針ハック、ワンプッシュ秒針0時帰還機能など、時刻合わせに秒精度を気にする時代が訪れるようだ。
最後に、クリスタル風防ガラスのエッジ研磨加工の甘さを手磨きで修正してスペクトル色分解能を高めた。これで1970年代の強烈な感動をよりリアルに再現できたように思う。150°の範囲でエッジのスペクトル分解が見られるのは、シチズン製クリスタルガラスのみで、他の高級ガラス(ハードレックスやサファイヤガラス)では再現できないいわゆるヴィンテージシチズンの趣だ。
2026.06.30
★ 6ビートの「7200系キャリパー」
5ビート18,000/時の「SEVEN STAR DELUX」の精度は特に姿勢差が大きいのはムーブメントの劣化が主な原因だと思うが、ビートエラー値を常に0.5以下に維持するのが難しいのは、低振動の宿命のような気がする。
「SEVEN STAR DELUX」の後継機種になる[SEVEN STAR V2]になると、振動数は6ビート 21,600/時で日差精度も若干向上するように思う。今回、このムーブメントを入手したので文字版ごと入れ替えてみることにした。
初期のV2製品なのでハック機能は依然として搭載されていないが、歩度調整を済ませると、日差+8秒、ビートエラー0.3まで平置き精度を追い込むことができた。これで、他の自動巻腕時計とほとんど同等の性能になった。
振り角は200°オーバー程度で少し元気がないが、テンプの注油措置の結果を後日確認して、改善されているようであればこの先は当分安心できると思う。
つづく(もどる)
リールドラムの中心付近からのエアー漏れに気付いたのは購入2年後だが、一次側ホースの根元付近の配管Oリングを交換できるようなパーツが使用されていない安価な海外製品だっとことと、ドラムの停止位置を変えると漏れが止まる程度だったので、そのまま9年間使用していたがついに常時空気漏れが止まらなくなった。
タンク圧力が0.75MPaから上がらなく、インパクトレンチの使用に心細さを感じるようになったのでエアーホースリール(10m仕様)を入れ替えることにした。日本製では「ハタヤ製」と「三協製」が有名どころらしいが、一次側ホースの向きの関係で後者の製品を注文したところだ。
壊れた古い品は巻き取りドラムの幅がやけに広くて、自動収納時にはホースを誘導してやらないと団子になりそうな構造だったが、今度は極めてスリムで手間いらずのようだ。これで、これまでのように空気漏れしないドラムの停止位置を探しながらホースの引出しを行っていた煩わしさからも解放される。
古いホースはまだ使用できそうなので、カプラーを装着して延長ホースとして備蓄しておく。工房の倉庫から隣のガレージへホースを配管してガレージ内への空気供給を可能にしておく。日常的にはエアーダスターでのホコリ飛ばしの清掃に便利だと思う。
2026.04.30
★ ようやく商品の梱包を開封
年度末から年度当初は何かと忙しく、このエアーホースリールも到着したまま2ヶ月近く梱包の荷解きをしていなかった。倉庫の中二階床板にホルダーを取り付けるのに一手間を要する時間がとれなかったためだが、本日ようやく商品の取付および配管作業を終えて一段落したところだ。
当然ながら空気漏れはまったくない。ホースの引出は軽く、停止のタイミングもわかりやすい。やはり製品の完成度が高いことがすぐにわかる。筆者の年齢からして、おそらくこの次に買い換えることはもうない気がする。
・・・つづく(もどる)
大学生になってからは腕時計に特別な思い入れもなくなり、必然的に気になる腕時計も記憶にない。筆者にとっての腕時計の思い出は、高校入学時に皆が持っていた、[SEIKO 5]や[CITIZEN CRYSTAL SEVEN]および[RADO DIA STAR]が未だに忘れられない。その時の筆者は叔父さんから頂いた手巻きの[WALTHAM]だったが、今思うと結構な高級品だったようだ。
さすがに当時の自動巻タングステン超硬ケースのカットガラスを今身につけようとは思わないが、1980年製のユニセックス仕様のクォーツ製品などは実用的で魅力的だと思う。このことは「先月の記事」でも触れたが、タングステン超硬ケースとサファイヤガラスの美しさは、発売から46年が経過してもほとんど劣化していないのがすばらしい。現時点で「RADO」製品をもう一度身につけたいと思うのは、クォーツであれば1990年製の[DIA STAR]も古さを感じさせない普遍的なデザインだと思う。(画像右側)
ということで、1980年製・1990年製の同系列の[DIA STAR]を入手してしばし眺めているところだ。いずれもブラック文字版にしたのは、経年の日焼けが目立たないようにとの考えからだ。
時計内部のホコリや汚れを除去して、風防ガラスの内側も完全清掃したことで、いずれもかなり美しい仕上がりになっている。無傷のケースとサファイヤガラスはこれらの素材の普遍性を改めて実感した。
このモデルはステンレスブレスレットも鏡面仕上げで統一されており、昨今では見かけない仕上げデザインだ。特に、1980年製の方は中空コマの構造なので非常に軽い。そして、ブラック・ゴールドのコンビネーションだがコントラストが控えめで上品だ。
一方で1990年製の方は、大胆な鏡面仕上げの平面ベゼルが印象的でしかも個性的だ。曲面の膨らみを基調とする1980年製とは対照的に、すベてを平面の反射で統一されている1990年製を見ると、この二つを揃えずにはいられない気になった。1990年製の世界市場はブラック(ブルー)・ゴールドのコンビネーション仕様のようで、日本国内等の一部でこのモノトーン仕様が販売されていたようだ。つまり、こちらの方が日本国内では正規代理店経由の可能性が高い。
2026.03.05
★ ついでの荷物が届いた
1973年製 「Citizen CosmoStarV2 9面カットガラス レディース」が届いた。風防ガラスが割れて長年眠っていたものを今回整備したものらしい。分解清掃が必要だと思うがそこまで手間をかける値打ちがないとの売り手判断で、風防ガラス交換のみの状態で事故品として破格の値段で入手した。
(観察結果)
・文字版の隅に微少なガラスの破片が1片残っていた
・文字版、針は無事
・ベゼルの打痕がやや目立つ
・ケースは目立つキズはない
・竜頭操作、歩度は正常(28800ハイビート)
・ストラップのケース固定部の片側に強い力が加わった症状が見られる
ケースの内部点検をして、もし異物が混入しているようであれば見た目の清掃と外装のキズ補修およびストラップの調整をしてみようと思う。
[裏蓋オープン]
・硬すぎる、最近開けた形跡がない
・オシドリは容易に見当がつき、巻き針がきれいな状態で抜けた
・スペーサーの変形が少し気になるが素直にとれた
・機械部分を取り出して文字盤を入念に確認する
・秒針停止機構がないようなので駆動状態で作業する
・例の微少なガラスの破片はケース側に残留したようだ
・ムーブメントを慎重にブローして、異物の混入がないことを確認
・非常にきれいなムーブメントで、水分の侵入も一切ない
[ケースの補修]
・空のケース内部を洗浄
・ベゼルを外すが、圧入された風防ガラスが一体でついてきた
・無理に風防ガラスをはずそうとすると割れる可能性もあるのでこのままにしておく
・ベゼルの打痕を目立たない程度に修復して研磨
・ケースの曇りを修復して研磨
・風防ガラスの内側を入念に清掃
・ベゼルの圧入は今回の方が奥まできっちり納まった
[ストラップの補修]
・交換バネ棒の準備
・バネ棒受け金物の変形を修復
・留め具の調整と清掃
[ケースに収納]
・シリコングリスを塗布してベゼルを閉じる
・Oリング(パッキン)は新品が装着されていた
・ムーブメントを戻してスペーサーを入れる
・巻き針にグリスを塗布
・裏蓋パッキンにシリコングリスを塗布して優しく閉じる
・ストラップを戻して完了
自動巻き上げ機にセットして、すでに8時間が経過して問題なく駆動しているが、この状態で数日様子見というところだ。今回、はじめてレディース用の自動巻腕時計の裏蓋を開けたが、クォーツと違い機械部品がぎっしり詰まった驚きのムーブメントだった。しかも、日付・曜日窓が並び、日だけクイック操作が可能だ。はっきり言って筆者はこの小さな文字は読めない。
1.テンプはメンズの一廻り小さめだが、他のギアパーツがとてつもなく小さい。オシドリがピンセットの先では押せない。
2.自動巻きローターがムーブメントの割りに大きい。
3.使用されている皿ネジも芸術的に精巧だ。
4.ケース幅27.6mmの小さな文字版上での秒針の動きは、8ビートながら10ビートのように見える。
一般的にはメンズよりも割安な価格設定だが、メンテナンスの手間はメンズよりも大変に思える。しかもこのムーブメントは28800ハイビード仕様だから、すべてのパーツの精度もメンズを上回るような気がする。風防ガラスの9面カットは「SEIKO ROADMATIC Special」と全く同じ相似形だ。光の反射度や透過度もよく似ている。あえて言えば、こちらの方がはるかに小さいためスペクトル分解の発色が顕著で美しい。家族の誰かが自動巻腕時計に興味を持てば譲ることにして、しばらくは眺めて楽しむことになる。
・自動巻き上げ機での巻き上げができない
整備が済んでからの様子見だが意外と早くゼンマイがきれて止まる。手巻きだと24時間程度は駆動するが、自動巻き上げ機だと6時間以内に止まる。裏蓋を開けて自動巻き上げ機に装着した時のローターの動きを見ると、斜め45度の巻き上げ機回転傾斜角だと、ローターが軽すぎて十分に回転してないことがわかった。
そこで、自動巻上げ機の設置角度を90度にして一回転ごとに必ずローターの回転が得られるようになったことを確認して、現在のところ6時間が経過した。おそらくこれで自動巻き上げが可能になると思うが、レディースの小さなローターの回転を確保するのは、メンズとは少し勝手が違うようだ。そう言えば、ソーラータイプでもレディースは受光面積が少ないので、メンズより強力な光源を得る必要があるそうだ。
<自動巻き上げ確認中>
手巻き40回のあと自動巻き上げ機にセット
∟6時間経過:OK
∟12時間経過:OK
∟1日経過:OK(3月9日)
∟36時間経過:×STOP(3月10日)→自動巻歯車に注油
ゼンマイ解放状態から自動巻き上げ機に再セット→再駆動中
∟3時間経過:OK
∟6時間経過:OK
タイムグラファーによるチェック(3月10日)
∟手巻きでゼンマイを巻き上げてセット
∟振り角が狭い、明らかにテンプの性能が劣化
∟テンプに注油、振り角が一気に正常値下弦に変化
∟ビートエラー、日差も規定値に納まる
再度自動巻き上げ機にセットして様子見
∟12時間経過:OK
∟1日経過:OK(3月11日)
∟2日経過:×STOP(3月12日)ゼンマイ解放状態、自動巻の巻き上げ不十分な原因不明
∟手巻き巻き上げ後に再セット
∟12時間経過:OK
∟3日経過:手巻き巻き上げ後に再セット(3月13日)
∟4日経過:×STOP(3月14日)テンプの振り角が極端に狭くなった
∟ビートエラー、日差測定負荷
∟歩度精度圏外:振り角異常
本ムーブメントの調整をあきらめる
ムーブメントはお蔵入りとして、9面カットガラスはそのうちに流用を試みる
やはり分解掃除が必要な状態のようだ。リューズにトルクをかけると自動巻の回転が極めてスムーズになる現象も発見して、巻き針を抜いて確認すると芯棒の汚れが目立つ。この時点で「Citizen CosmoStarV2 9面カットガラス レディースは稼働品のラインナップから外れて保管引出へ移動することになる、残念だが分解清掃の技術は持ち合わせていない。
★ Citizen CosmoStar V2のムーブメントを入手
あれからひと月が経過して、ケース・裏蓋・風防ガラス・ベゼル・メッシュバンド等の外装の程度が非常に良いので、同じ28,800(ハイビート)の8振動ムーブメントを探していたら、ガラスが小傷て曇っていてベゼルに大きな筋がついているが稼働している出物を見つけた。内部が触られていなければ文字盤ごとムーブメントを入れ替えて、外装も良いとこ取りで組み上げることができそうだ。
文字盤は今回のネイビーの方が古さを感じさせないように見える。一般的にレディ-ス自動巻は購入直後はともかく、しばらくすると放置状態になる場合が多いので、ムーブメントの程度はメンズに比べて良好な可能性が高い。この個体の価格帯からしても定期的に分解掃除をする対象ではないので、もしかすると裏蓋が一度も開けられていない可能性もある。
商品が到着すれば程度と稼働状況を確認して、ムーブメントの載せ替え可否の結論がでるが、とにかく8振動のレディース運針は実に滑らかで美しいと期待している。
修理不可(ホワイト)6600 4-60617-K serial:20703229
今回購入(ネイビー)6600 4-60617-K serial:20704371
ほぼ同じ時期の製造とみて間違いないこと気付いたのだが、付属のメッシュバンドはどうも純正品のようだ。しかし、腕周りの調整はバックルのピン位置の移動のみで、15.5cm~17.0cmに設計されている。
ムーブメントを文字盤・針付きで外した際に、単に入れ替えだけならば良いが、文字盤や針のメンテナンスや交換となると、固定台がないと作業が極めて困難だ。これまでにこの固定台なしで[SEIKO 5 ACTUS]の文字盤のメンテナンスを行った時に、次回は固定台を用いようと思い今回購入した次第だ。ついでに針のメンテナンス工具と夜光塗料も注文しておいたので、これでムーブメントの入れ替え時の作業が安心してできる。
裏蓋回し・ベゼルのこじ開け器・ガラスとベゼルの圧入器とシリコングリスがあれば、点検と外装パーツのメンテナンスはほぼ可能だ。特にケースとベゼルのメンテナンスおよび風防ガラスの交換ができればヴィンテージ時計の再生はある程度期待できる。
★ ついでの荷物(その2)が届いた
1月に入手した[1986年製 SEIKO PRESAGE MOONPHASE 7434-60 ]だが、このシリーズで2針でケースの厚みが薄く装着しやすいタイプの製品[SEIKO PRESAGE 7749-6000]がある。ただし、ムーンフェイズを含めて、このコンビネーションデザインのベゼルにローマン文字を刻んだタイプは一般的に不人気のような気がする。
高級感がありスタイリッシュのようでも、コーディネートを間違ったり、使い方が粗雑だと安っぽく年寄り臭い印象がある。要するに無傷でピッカピカでないと「PRESAGE」ブランドの影がうすくなり、ましてや2針はファッション性が強いのでどうしても敬遠がちだ。
ふと見かけたこの製品の説明が不動状態で放置期間が極めて長いとのことで、送料以下の値段で購入したが、筆者の思いはコンビネーションベルトとサファイヤガラスおよびベゼルの予備として備えておくためだ。
・到着した商品の意外な事実
ケース外装およびストラップとバックルはほとんど無傷で美しいが、不動状態とはおそらくリューズから水が浸入して電子回路がショートしたか、電池が腐食してムーブメントとしては使い物にならないのだろうと予測していた。
しかし、不動の原因がおおよそ見当がついた。裏蓋パッキンが完全に固着して、しかも必要以上のトルクで締め付けられているようで、普通の工具では裏蓋がびくともしない。そこでケース固定台に回り止め治具を製作した上で、裏蓋溝と工具爪との密着度を強化する工夫を行い、数十分の格闘の末にようやく裏蓋が回った。
おそらく、何回目かの電池交換の際にこの裏蓋の固着を理由に電池交換を断られたために、長期保管する結果になったというのが真相のようだ。内部電池は15mVまで低下しており、まもなく腐食が進行するところだったが、ムーブメントは極めてきれいで水や埃の浸入痕跡はなく、ケースのネジ切り部も汚れが付かない。
これならば「ひょっとして」と思い、新しい電池を注文して装着したところ、案の定正常に駆動し始めた。裏蓋パッキンを交換して駆動状態を確認しているが、2針のためにリアルな動作確認ができないものの、これまで3日間は正常に時を刻んでいるようだ。予定外の稼働品が1台増えたことになるが、筆者がこれを使用するかどうかは別として、「救済品」として手元に置いておくことにする。
★ 1986年製 SEIKO PRESAGE「紺色文字盤」 を譲り受ける
先の2針クォーツ [PRESAGE]は予想外に入手したものだが、筆者はこれらの製品のコストパフォーマンスを高く評価している。ムーブメントは汎用のクォーツだが、ケースとオリジナルバンドおよびサファイヤガラスの品質バランスが気に入っている。最初に入手した3針[ムーンフェイズ]のコンビネーショントーンも良いが、2針ならば、モノトーンの「紺色文字盤」も上品で持ちたい品の一つだ。
しかし、モノトーンの「紺色文字盤」の製品はあまり見かけないのと、そもそも、この1986年製の2針クォーツ[PRESAGE]は程度の良い品が少ない。そのような雑談をしながらいつもの時計店で暇つぶしをしていたら、ありました下取り品等の「宝の引出の中」に。
ほぼ未使用で青い裏蓋保護シールも貼られた、モノトーン「紺色文字盤」の[PRESAGE]がフルサイズのベルトコマの状態で見つかった。店主の酒代ほどの御礼で心地よく譲っていただき、ついでながら新しい電池も挿入してもらって本日は上機嫌で帰宅した。
モノトーンとは言え、針・インデックス・ベゼルの堀込みローマ数字・リューズが金色になるが、主張は控えめで落ち着いている。全体的には鏡面シルバーの素地に紺色の文字盤が映るというイメージで実に上品だ。
★ ペアウォッチで揃えてみた
先の記事で述べた1990年製の「RADO DIASTAR 153.0341.3(右画像)」だが、この型番違いで全く同じデザインの相似形になる「RADO DIASTAR 153.0342.3 レディース」がある。写真画像を細君に見てもらったところ、まんざらでもなさそうなので早々に注文しておいた。この手の36年も年月が経過したレディース製品は、総じて人気がなく驚くほどお手頃価格で入手が可能だ。
こちらのケースサイズは外径24mmで、メンズのようにカレンダーのないシンプルな見た目になる。しかし、文字盤やベゼルおよびベルトのコマデザインのすべてがメンズと相似形になっていて、それなりに完成度の高いデザイン性だと思っている。
実際、リューズの大きさを見逃したら画像ではメンズとレディースの区別がほとんどつかない。ぱっと見ではカレンダーのありなしくらいが大きな違いにも思えてしまう。もっとも、これがペアウォッチになっていることは細君には知らせていないし、筆者もペアで付けようとは思わない。まあ、注文品が届いたら並べて撮影をしてみようと思う。
筆者がお気に入りの1990年製の[RADO DIASTAR]だが、メンズとレディースの大きさは当然ながら全く違う。なるほど、レディースではカレンダーと秒針が省略されている物理的な理由がよくわかる。金属ベルトのコマ数構成もデザインの相似性を示しており、唯一同じ寸法なのはリューズだけだ。
タングステン超硬合金のベゼルデザインが本製品の独自性を主張しており、反射の際にはサファイヤガラスの反射と一体になる。このことは他のデザインでも「RADO」の特徴で、ケースの輝きを究極まで追求している。
2026.03.22
★ コマ調整ができない時計バンドの不具合
コマ調整のない時計バンドの代表格は革製バンドだろう。筆者のように腕周り19cmだと、革製バンドはLサイズでないと、バンドの残りが2個の環に納まらない。そして、フリーサイズのメタルバンドは、バックル位置が手首の小指側に偏って常に違和感がある。現在そのような不具合のある時計が3本ほどあるが、そのうちの1本を今回交換しようと思う。
ということで、現在3本あるフリーサイズメタルバンドうちの1本はオリジナルなで、残りの2本のうち1本は一見コマの取り外しが不可のようだが、専用工具を用いれば可能な気がするので、最後の1本になるメッシュタイプを汎用のコマ外しが可能なメタルバンド(バンビ製)に交換しようと思う。
いつもながら、「バンビ製」は国産の腕時計の構造を知り尽くしているので、弓カン部分の2段階サイズ設定において、かゆいところに手が届く製品のラインナップ(先カン幅18mm、本体幅20mm)がある。しかもコストパフォーマンスに優れるのは昔から変わらない。
★ バンビ時計バンドが到着
筆者の手首回り19cmだと、コマを外さずにバックル止め位置の調整でこと足りる。そして、その堅牢性および精度(たれなし)と軽さにおいては、純正品と同等それ以上の品質だ。さすがにこのメーカーが各種国産腕時計の純正バンドの互換製品を時計店に卸しているだけのことはある。
以前にも記事にした記憶があるが、50年前にメーカー直売店の「バンビビル」に筆者の勤務先の会社が入居していたことがあり、時計バンドの交換では特別なサービスの恩恵を受けて以来このメーカーのファンだ。
・・・つづく(もどる)
筆者がファッション用語として表題の言葉を聞き始めたのは1970年代のように思うが実際にはそれより10年も前にすでに発信されていたようだ。ファッションといっても、アパレル関係ではもとより男女の体型が異なることから、主にアクセサリーを中心に見聞きすることが常であったと思う。
腕時計も1980年代には少し大きめの文字盤が女性の細い腕に意外にも似合うことを再発見した記憶があるが、時にはメンズの腕時計をそのまま付けているのも違和感のない流行として男性に受け入れられていたようだ。
一方で、国産高級品でもこの頃からペアウォッチの販売が見受けられるようになったが、こちらの方はそれを愛用している方を全く存じ上げないのだが、これはユニセックスとはまた別物だ。またこの頃に装飾性の強いデザインの腕時計を男性も装着する、いわゆる「キザ系」の製品もいくつか記憶に残るものがある。
「RADO DIASTAR]もその一つで、1989年製[RADO DIASTAR 129.0286.3]は同じデザインのレディースも同時発売されていたが、どちらかというと、メンズがユニセックス扱いされてこちらを男女問わず見かけたことがあった。ケース径は33mm(リューズ含まず)のメンズとしてはやや小ぶりなのと、レディース(径23mm)と同様に4Pダイヤモンド装飾がなされている。
今これらを改めて眺めてみると、太いベゼルは両方とも絶妙にバランスしているようだが、DATE付きのメンズの方が女性の腕には主張性が強いように思える。逆に言うと、レディースの方はラドーらしさがあまり目立たない気もする。
ラド-の特徴である傷が付かないタングステンベゼル仕様とセラミック仕様(レディース)に加えて、その後のモデルでは風防とベゼルが一体のサファイヤ仕様のものまで、その「DIASTAR」の派手さはここのメーカーだから許せる妙な既成概念のようなものがある。これがセイコー製品だとかなり抵抗があるのが不思議だ。
1989年当時に超硬合金+サファイヤガラスという仕様が気になっていたラドー製品を、36年が経過してふと見かけたものだから、その記憶を備忘録として残してみた次第だ。
2026.02.10
★ 40年前の時計バンドを付けてみる
[SEIKO ROADMATIC Special]を入手した際に装着されていた比較的近年モデルのワンプッシュ「BANBI製メタルバンド」も悪くはないが、堅牢な造りでそれなりの重さがある。
本日、引出の隅に昨年純正の革バンドに交換した[SEIKO DOLCE]に装着されていた40年前の「MARUMAN製メタルバンド」がちょうど同じサイズに気付いたので、これに付け替えてみた。薄くてすこぶる軽くなり、レトロなメッシュデザインがよく似合うように思う。当分はこれで決まりだ。
画像では判別が困難だが、9面カットクリスタルガラス風防の本来の輝きを取り戻した。もとより風防ガラスはセイコー純正新品だが、保管中に表面が経年劣化していたような気がする。研磨の手順は割愛するが、透明感および表面反射の具合が明らかに良くなった。
目視での風防ガラスの透明感から新品状態での裏側には曇りはないと思われるのだが、必要ならばムーブメントを取り外してケースの裏側から風防ガラスを磨くことも可能だ。現在のところ、その必要はなさそうなので表研磨だけで済ませることにした。
★ カレンダー曜日の表記設定
曜日の設定を日本語(漢字)か英語(省略)かを長年思案することが多かった。時計のデザインにより何となく漢字の方が似合うものもあり、これまでは時計によりその都度任意に設定していた。ところが最近になって、老眼の影響で漢字の方が圧倒的に視認性がよいことがわかり、すべての時計でカレンダー曜日設定をこれに変更した次第だ。ただし、カシオ製のデジタル表示については、かつての「Pro Trek」は漢字表記もあったが、手元の2台はどちらも英語表記のみだ。
★ SEIKO PREMIER(プルミエ)
もとより逆輸入での国内販売品なので、デザイン面では特に大きさについては、日本人の平均的な手首に装着することを想定していない大ぶりなところがある。製品名としては「プルミエ」ということらしいが、スペルから英語読みすると「プレミア」の方が自然だ。
ベゼル外径 φ40.5mm はCASIO製品の方が大きいものがざらにあるが、文字盤径 φ35.5mmはちょっと珍しい。ほとんど懐中時計の部類だ。やはり視覚的にしばらくは違和感があったものの、最近になってこの文字盤の大きさとカレンダー日付の小ささ、および2針の落ち着きにようやく慣れてきた。
筆者の手首周り(18.5cm~19.0cm)からすると、おそらく時間とともに見慣れなければ、ほとんどの日本人でこれが似合う手首を持つものはいないだろう。海外の通販サイトの説明書きを見ると、ケース径が37mm以下の場合には「ユニセックス」もしくは「ボーイズサイズ」という表現をよく目にする。つまり、メンズの時計サイズは概ねケース径が38mm以上を指すようだ。
・・・つづく(もどる)
正確なタイドグラフの再現には限界があることが「CASIO」からの正式回答により理解できたが、Moon Phase(月齢表示)は29.5日という周期に従ってそれなりに表現することが可能だ。しかし、「アナログ円盤」での表示だと満ち欠けの膨らみが表現できない一方で、「デジタル」ではその形状こそ現実味があるものの、あまりに雑な表示で月の形を4種類しか表示しないのも困ったものだ。
結局は「月齢表示」は50年以上の歴史ある「アナログ円盤」によるのが妥当なのかと納得しているところだが、一般的にはこの種の「Moon Phase」タイプの腕時計は国内の有名どころのメーカー品でも、安価な黄銅色でまとめられているアンティークものが主流になっている。
ところで、この黄銅色の合金製または鍍金仕上げの製品はどうも筆者の好みではないので、やはりステンレス製のものを探していたら、1987年 CASIO製のダイバーMoon Phase(電池式クォーツ)を見つけた。"WATER 20 BAR RESIST"でねじ込みリューズと反時計回りベゼルに無色透明のクリスタルガラス風防の最もカシオらしくない製品だ。
とはいうものの、38年が経過している整備歴の不明なものだけに、恒久的に楽しめるとは期待できないことは承知で手に入れた次第だ。とにかく、これに適当なベルトをあしらってしばらくアナログ円盤の「Moon Phase」を試してみようかと思っている。
★ ステンレスベルトが到着
汎用のステンレスベルトでも、最近では弓型カンが予備で付属している製品があることを知って、ついでながらコンビネーションデザインのものを注文した。
ところで今回注文したステンレスベルトだが、これまでのように日本製(バンビ製等)の製品を装着するような本体がそれなりの価格でもないので、試しに海外製の千円台のタイムセール品のものにしてみた。結果としては細部の仕上げにはそれなりの不満と、長さ調整が10mm単位でしか行えない不備があるものの、実用レベルでは特に問題がないことに驚いている。
この製品が純正品のバンドのように数十年の耐久性があるとは思えないが、その価格が国産サードパーティ汎用品の1/6~1/8であることを考えれば、海外製を侮れない実感がある。ベルト端部の金具はストレートカンと弓型カンの両方が付属するタイプで迷うところだ。
ベゼルとのすき間を埋めるという点では弓型カンの方が納まりが良い。しかし、ベゼル操作はストレートカンの方が指先の感触が良い。いずれにしても気が変わればどちらに取りかえても良い。
★ 小ぶりながら重量感がある
メタルバンドを装着したことで総重量は116gあり、最も重い[シチズン自動巻]の132gには及ばないものの、小ぶりなだけに実際以上の重量感がある。可動式のベゼル機構周りの重さが影響しているように思えるが、ダイバー仕様なのでしかたのないことだ。
アウトドアーでの耐久性には信頼性が高いと考えている「カシオ製」なので、重量の必然性が伴うものとして納得しているが、ゼンマイ箱や自動巻振り子もないのになぜこれほどまでの重さなのか不思議だ。
★ 内部の確認を行って驚きの結果
もとより素性の不透明な製品なので、裏蓋を開けてパッキン接合部の清掃やグリスアップを行ってみようと思ったが意外は事実が判明した。
裏蓋がやけに緩い。ねじ込み部分の汚れがひどいのと、異物が固結して削り落とす必要がある状態だ。しかもパッキン(Oリング)がない。おそらく固着して切れぎれになったパッキンをめくり落として電池交換を行い、そのまま裏蓋を閉めたことが推測される状態だった。
ムーブメント内部には汚れが落ちていないことと、湿気が侵入した形跡もないことから、電池交換後は未使用だったと思われる。カシオ製の各種替えOリングは予備があるので、裏蓋周りを清掃してシリコングリスを塗布した新しいOリングをセットして、内部の点検は無事に終了した次第だ。
★ 小ぶりながら重量感がある
メタルバンドを装着したことで総重量は116gあり、最も重い[シチズン自動巻]の132gには及ばないものの、小ぶりなだけに実際以上の重量感がある。可動式のベゼル機構周りの重さが影響しているように思えるが、ダイバー仕様なのでしかたのないことだ。アウトドアーでの耐久性には信頼性が高いと考えている「カシオ製」なので、それにも必然性が伴うものとして納得しているが、ゼンマイ箱や自動巻振り子もないのになぜこれほどまでの重量なのか不思議だ。
★ Q&Q BASELWORLD 2018 Limited Edition
シチズン製ムーブメントの[Q&Q]ブランドで、2018年に限定500本のムーンフェイズクォーツ(Cal.6P24/電池寿命3年)が販売されていたようだ。価格を抑えるために裏蓋はステンレスだが、ケースは「合金+チタン鍍金」で、風防は曲面仕様ながらミネラルガラスを使用し、バンドは合皮製の生活防水対応だ。
仕上がりのクオリティはシチズンブランドに恥じないものとなっており、「限定500本」の販売に期待を寄せてデッドストックで所持していた人もいたようだが、実際にはそれほどの付加価値がつかずに、交換バンドより安価で再販売されているのが現状のようだ。
ムーブメントは月差±15秒程度(公称は±30秒)の一般的な性能を有しており、ミネラルながら曲面ガラスとムーンフェイズの組み合わせは、筆者としてはそれなりの魅力を感じるのでこちらも取り寄せていた。
ムーンフェイズが小窓タイプなので、おそらくこの製品は日常的には使用しないが、シチズンムーブメントの信頼性を保有しながら忘れられてしまうのは惜しいと思い手元に置いておく。おもしろいのが、下段文字版の周囲にクロノ並みのインデックス刻みと数字が刻印されているのだが、普段はまず見えないので完全にシルバーリングに溶け込んでいることだ。
従来の留め金方式の革バンドは装着峙の落下リスクが皆無とは言えないので予備のDバックルに付け替えてもよいが、オリジナルバンドには手を加えず、ステンレスバンドに付け替えることにした。直径がφ40.5mmのやや大ぶりのケースなので、こちらの方が全体のデザインバランスが良いように思う。
「SEIKO ALBA」や「CITIZEN Q&Q」はいわゆるブランドの廉価版というイメージだが、耐久性と機能性を確保して、コストを最大限に削減したモデルということでは、その完成度は高いと評価している。かつての無名海外製のすぐに止まるような「安物」とは根本的に異なるわけで、あとは好みとして受け入れられるかどうかの問題だ。
ちなみに、デンマークのデザイン企画でムーブメントがシチズンへの供給元であるミヨタ製の[ice watch]はお気に入りの一つだが、「SEIKO ALBA製品」は筆者にはどうしても受け入れられないものがある。特に、「ALBA製のムーンフェイズ」はほとんどが銅製を思わせる合金のアンティーク風と称するケース仕様なのだが、筆者はこの○○風というデザインにどうしてもなじめないものを感じる。
2026.02.01
★ 1986年製 SEIKO PRESAGE MOONPHASE 7434-6030
ムーンフェイズ機能を試すために先月購入した1987年製の[CASIO MD-716]だが、月齢の表示機構は29.5日サイクルで2つの月が交互に現れる標準的なものだと思うので、ムーンフェイズとはこういうものだと納得の上でしばらく眺めていた。
(表示の妥協点)
・月の満ちは必ず右上側から、欠けは右下からに固定されている
・月の満ち欠けはえぐれ具合で示され、膨らみは表現されない
・ひと月のうち半分は天体としての月の形状と別物に見える
総じてどの程度満ちているか、欠けているかの相対的な姿を想像するには問題ないという妥協点を承知する必要がある。そして、このことが半世紀以上当然の機能として認知されてきたわけで、今後もこれらに変化はなくある意味で完成された機能なのだろう。
そして、[CASIO MD-716]でこのことにそろそろ慣れてきたので、この先も長く持ち続けられる楽しみのある製品として、[1986年製 SEIKO PRESAGE MOONPHASE(電池式クォーツ W=79g)]の程度の良いものを探してきた。ケース径φ34.5mmはユニセックスに分類されるので、先のダイバー仕様の116gに比べると79gはやはり軽くフィット感も優れる。
「PRESAGE」は現行ブランドでちょっと背伸びすれば手の届く機種もちらほら見かけるが、基本的には高級機の部類になる素材と造りで構成されている。コンビネーションデザインの金色はゴールドの鍍金で、風防はサファイヤガラスが用いられていることでもそれがわかる。
ムーブメントは「Caliber 7437」で、型式6010~6079,7000~7009で数多く採用されていることからも信頼性に問題ない。純正ベルトの組み付け精度はすばらしく、折曲に適度な抵抗が感じられて、いわゆる「たれ」が皆無だ。ベルト調整部の0.8mm割りピン1本の頭が傷ついていたので、これは速やかに交換しておいた。なお、掲載画像は製品カタログのものを流用しており、実際のところはステンレス地金部分の反射光沢の度合いがもう少し強調されている。
前述の[CASIO MD-716]が気に入らないわけではないが、デザインのオリジナル性という意味では、明らかに1年前に発売された[SEIKO PRESAGE MOONPHASE]の影響をうけたダイバー仕様であり、オリジナルがあってこそコピーのデザインも納得できるというところだ。
ただし、この当時の世界の腕時計デザインを俯瞰的に眺めた場合、[SEIKO PRESAGE MOONPHASE]も「カルティエデザイン」の影響を少なからず受けていることは否定できないし、それは当時の「ドルチェデザイン」でも同様のことが言える。
この時期の「カルティエデザイン」は総じて小ぶりで男女兼用的なイメージもあり、当時34歳の筆者がビジネスで使用するには少し勇気のいる記憶があったが、それは現在のこの歳になっても同様でいわゆる「きざ」になるリスクが内在している。ただし、文字版がムーンフェイズであることがまだ少しの救いでもあるようだ。
この種の腕時計は粗雑に扱っている気配が感じられると、その価値が半減するだけでなく、持ち主の品格が疑われる。その意味では使い手を選ぶところがあり、それは世界の一流ブランド製品に共通するところだ。
ムーンフェイズを文字版の半分で表示するタイプの製品はそれほど多くないようで、しかも1980年代後半から1990年代に偏っているような気がする。従ってこの当時の程度の良い製品を見つけるのは、ほとんどデッドストックを探すようなものだ。実際に市場で見受けられるのはどれもケースやバンドにスレが見られるいかにも中古品というものばかりだ。
本製品もバンドの予備コマや取扱説明書がケースの中に収まった、収集家の放出品のような気がする。こういう製品の場合には近年のソーラータイプだと内部電池の劣化が心配なところだが、電池式や機械式の場合には再駆動をすぐに確認できるので安心だ。今回で「ムーンフェイズ」については概ね決着を得たので、カジュアルな[CASIO MD-716]とすこしおしゃれな[SEIKO PRESAGE MOONPHASE]の使い分けでこカテゴリーを楽しもうと思う。
★ 細君に普段使いの腕時計をねだられる
ベゼル幅が強調された「カルティエデザイン」の[SEIKO PRESAGE MOONPHASE]が細君に見つかった。前回プレゼントしたのは2021年の暮れ頃のことで、フォーマルの[SEIKO EXCELINE]だったが、今回は日常使いの、同じようにベゼルが強調された丸いのが新たに欲しいといういうことで、[CITIZEN wicca]が気に入ったらしい。
本人曰く、遠目に「ブルガリ」の気配を感じるので、近所の買い物にでも気軽に使用するのが楽しそうと、何かわけのわからぬことを言っているが、まあブルガリをねだられるよりはましなのでここは黙っておく。
ソーラータイプなので手間いらずだが、内部バッテリーの劣化までの10年間くらいの消耗品になるところが少し残念だが、その時にはまた何らかの対策を考えてみる。最近思うのだが、お気に入りの腕時計はソーラータイプではなく、従来の電池駆動で数年ことにリフレッシュする方が良い気がしてきた。
本製品も機能性よりもデザイン優先の要素が強いので、その分だけ飽きがくる可能性が高い。従って、ソーラータイプでもよいのかもしれないが、筆者は腕時計を消耗品として持つことには若干の抵抗を感じる。
筆者はこの「CITIZEN wicca φ24mm」よりも上の記事の「SEIKO PRESAGE」の雰囲気がある、たとえば1991年製[SEIKO EXCELINE φ24mm]のような高品位なタイプが好みだが、そのあたりが永遠に理解し会えないところだ。
まあ、34年前の製品を購入することなど、頭から信じられないし、考えられないのが女性一般の心理だと思うので、ここはご希望どおり[CITIZEN wicca]をヨドバシで注文した次第だ。そして、これで「ムーンフェイズ考」の許諾料を支払ったことになった。
2026.05.20
★ カシオムーンフェイズのバンド交換
文字盤がコンビネーションの[カシオムーンフェイズ]なので、同じようにコンビネーションの金属バンドが似合うかと思って今年の初めに装着したが、約半年が過ぎてどうも金属バンドが重い。
金属バンドの特にコンビネーションタイプにはいわゆる軽量タイプの製品がほとんどないので、重量はある程度覚悟していたがこの際思い切って革バンドに交換した。19mmmのDバックルが余っていたので、普通タイプでノンブランドのものを購入したが当然ながら気持ちよく軽い。
どうも、時計本体がそこそこ思いようで、驚くほど軽くなった感じはしないが、当分はこのバンドで過ごそうと思うが、例によって、腕周りの納まりを良くするために、バンドの上下を入れ替えている。製品は安価な海外製だが、レギュラーにしては少しだけロングなので、Dバックルの納まりもよく満足している。
・・・つづく(もどる)
AI検索:「GPS電波時計は屋内で受信できるか」の関連記事| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 信号の強度 | GPS信号は非常に弱く、屋外での受信が前提 |
| 障害物の影響 | コンクリートや金属の壁は信号を遮断する |
| 受信環境 | 明るい開けた場所での受信が最も優れている |
| 屋内での対応策 | 窓際に置くことで、受信が改善する可能性がある |
屋内でGPS受信を必要とする場合、窓際に置くか、屋外の受信環境に設置すると良いでしょう。また、一部のGPS電波時計は補助的な受信手段(例えば、RF信号など)を持っているモデルもあるため、それが利用できるかを確認するのも一つの手です。
以上だが、関連する記事をあれこれ読むよりも簡潔にまとめられていて好感がもてる一方で、もう少し突っ込んだ学術的記事もあるように思えるがそれらは割愛されている。まずは「一般論として」の総論を把握すると考えればよい。
つづく(もどる)
ムーブメントの防湿のことを考えると、防水パッキンが装着されているタイプのケースの方が好ましいのは当たり前だが、そうなるとどうしても厚みが増えて重量もそれなりになるのが一般的だ。
筆者が社会人になって間もない頃に購入した腕時計は非防水の薄型だったのは、そのリスクを考えてもなお軽量にこだわった結果だが、生活防水でなお薄型の完成度の高い海外仕様の現行日本製腕時計を見つけた。おそらくメタルバンドが全体重量の半分を占めると思うで、そのうちに革バンドに交換するのも悪くない。
見つけたというのは、もう一つの特徴である秒針なしの「2針」でインデックスが5分刻みのおおらかな文字盤のことで、かつて憧れだった[ユニバーサル ホワイトシャドウ]を思い出すシンプルなフォルムが印象的な、そして風防は最近では珍しいエッジカットのサファイヤガラスだ。加えてカレンダーが申し訳ないほど小さくロゴ化しているのも良い。
外径が40.7mmなので、筆者のような太い手首でないと似合わないのとリューズの形をはじめとする全体的なイメージがヴィンテージ風であるところが好みの分かれるところだと思う。もっとも、海外生産だが、型番の最後に「J」の文字が付いていることから、国内での販売にもある程度の予想を立てた結果だと思う。
裏蓋の「7」の数字からすると、おそらく2017年製の在庫処分品だと思うが、そのために予想外に格安で入手できたのもうれしい限りだ。このシリーズの逆輸入現行品はカラー文字盤やゴールドコンビなど、多彩な派生品が見受けられるが、やはりこの当初のシルバーがもっとも「Premier」としての品格がある。
これが今年最後の買い物で、腕時計に関してはおよそ60年間のお気に入りの品々を、夏以降でそれなりに揃えることができたが、商品価値や資産価値という観点だと、まあガラクタと言えばそうかもしれない小遣いの範囲の安価なものばかりだ。
★ 秒針がないことの意味
最近では掛け時計も秒針があるのが当たり前だが、駅のプラットフォームや街角・公園の大型時計のように、秒針がないと「時刻」を一瞬の画像として認識できる。分の前半なのか後半なのかもイメージで認識して、あえて秒数を推測することもない。
これはデジタル数値の時計に比べると、アナログは3針でもはるかにイメージ認識の度合いが濃くなるが、2針になると針は確かに動いているのだが、盤面を見た瞬間に止まるような気がする。大げさに言えば量子力学の補足説明のようなもので、そういう意味ではクォーツ一般の1秒刻みの秒針の動きは、時の流れを表示するにはいかにも不自然だ。
★ ムーンフェーズの疑問
月齢の月の姿を盤面に現す「ムーンフェーズ腕時計」だが、満ち欠けのサイクルである29.5日を歯車で駆動させるために、2倍の59日で二つの月を回転させている発想は見事だ。月の満ち欠けは生物の体調にも影響のあることなので、天気予報と同様に毎日の確認が日課になっている。そこでこの機能が備わった腕時計を長らく思案していたが、先日ようやくその結論がでた。
運用上ではPCの常時表示画面(予定表やメーラー等)の一つに、「今日のこよみ(国立天文台歴計算室)」があり、これを確認することで不自由はないのだが、腕時計にもこれがあるとたまには便利かと思い、長らくそのような製品をあれこれ調べているうちにある疑問に答えが出た。
月の満ち欠けの方向(角度)が現実とは違うのは良いとして、満ち欠けの「えぐれと膨らみ」が区分されていないことに、機械的機構の限界と妥協のあることが確認できた。早い話が「膨らみ」を表現することができないことがわかった。(右下の月齢10.1日-長潮を表現できない)
これを良しとして「ムーンフェーズ腕時計」を持つことの必要姓というか、コストパフォーマンスの良し悪し考えると、少なくとも天文学的類似情報としての付加機能のために、新たな腕時計を求めるのは合理性に乏しいという結論だ。従って、安価なクォーツ式から高級自動巻までの「ムーンフェーズ腕時計」の思案候補はすべて却下して、予定していたお気に入り腕時計の購入はおおむね今回で終了した次第だ。
ところが、月の満ち欠けはもとより、設定経度地点の潮位の変化(タイドグラフ)を示す釣り用腕時計で、デジタル表示だけならば数千円で販売されていることを知って少し心が動いている。もっとも、タイドグラフはGPS情報の自動取得で運用できるスマートフォンアプリの方が合理的な気もする。
★ 液晶表示のムーンフェーズ
月の満ち欠けの「膨らみ」を表現できることと、潮汐や温度計をセットにしたいわゆるフィッシング用の「CASIO製」レジャー時計があることを知った。こうなると時計機能はおまけのような気もするが、中でもアナログ時計とのセットものは使えそうな気がする。
潮汐と月齢を主体とするG-Shock風のものと、温度(気温)をメインとするダイバー風のものがデジアナとして新・旧のバージョンがあるようだが、いずれも生産終了の逆輸入製品のようだ。未使用保管品が見つかればそのうちに考えることにするが、こうなると腕時計である必然性が希薄になってきて、スマートフォンのアプリにはもっと優れたものがあるので、月齢の表示目的を再確認する必要がある。
ここに来て、腕時計に時刻以外の付加機能を求め続けると、それはカレンダー機能についてもそうだが、そのほとんどがスマートフォンで代用できることに気付く。そうなると、腕時計の存在意味というものが、かつて「時計・宝石・貴金属」というフレーズが一般的であった昭和の時代に舞い戻るような気がする。
従って、手首のアクセサリーとしての必要姓と価値観が絶対的でない現在、スマートフォンがあれば腕時計はまず必要ないという発想が一般化してきたようだ。ましてや日誤差のある機械式(自動・手巻き)腕時計などは、その価値がさらに乏しいという見方にも一理ある。
そのような時流によりスマートフォンの端末デバイスとしてのスマートウォッチが一般化したことの理由に今さらながら納得できる。しかしながらスマートフォンにしてもスマートウォッチにしても、日常的に充電しなければならない手間が、腕時計派の筆者には根本的に同一視できない点だ。
特に機械式自動巻腕時計は数十年間休みなく動き続けることが当たり前で、その意味では事実上の永久機関とも思える人類史の一大発明の一つだと思っている。実際のところ、ボタン電池の入手が困難な発展途上国では、それ故に機械式自動巻腕時計が必須になっている。
★ ソーラークォーツ用の収納スタンド
細君の腕時計をはじめとする4本のソーラークォーツの保管には、室内照明が十分に照射できる透明の収納ケースが便利かと思った。そこで機能製重視の場所をとらない縦型のケースを注文してみた。
各階の仕切り板5枚の挿入位置に自由度があり、影のないオール透明樹脂製なで、機能的には問題ないと思うが、しいて言えば安っぽいのは事実安価だからしかたがない。扉の開け閉めのきしみ音もいただけないし、ベースの滑り止めも付いていない。
これらの点には若干の手を加える必要がありそうだが、他の代替え品もないことだししばらくはこれを使ってみようと思う。
使ってみてわかったが、収納面積がコンパクトなのと、30cmの棚に29.1cmで収まる点がよろしい。もとより、ガラクタ趣味の腕時計群なので、これはこれで似合っている気もする。
2026.01.06
★ 「Premier」がまもなく到着
昨年末に注文した表題の商品がようやく明日到着するようだ。注文から到着予定までの間にこの商品のことについていろいろと調べてみたが、生産終了が2022年のようで、おおむね5年間の製造期間のものだと推測している。
現在国内で販売されているものも「キャリパー:7N39」は同じのようだが、文字盤インデックスが異なる廉価版もあるようで、その意味では本品にオリジナル性が見受けられる。サファイヤガラスで古風なエッジカットはあまり見かけないのでそのこともたのしみだが、重さ情報がまったくないので実測結果が気になる点だ。
一方で、先に掲載したカシオ製の潮汐(タイトグラフ)と月齢(ムーンフェイズ)機能が備わった2種のデジアナだが、ダイバー風のものは未使用保管品が見つかったが、G-Shock風のものは中古品でもほとんど市場から姿を消しているようなので、これら2つを年始早々に注文しておいた。取扱説明書はカシオサイトから入手して、疑問だったタイトグラフの信憑性を確認したが、潮汐予測の位置情報として経度と月潮間隔を設定することで、視覚的には正確な表示が可能になるようだ。
30年間使用した「CASIO Pro Trek」が液晶パネルの寿命を迎えてから久々のカシオフェースだが、代替えになるかと思っていた「Ice Watch」とはやはり趣が少し違う。何というか、カシオのオリジナルデザインの印象が強い。
★ 注文の品が同時に到着
[Premier]W=108g
ケース寸法φ40.7mmは特別大きなサイズではないが、ベゼルが細いことで文字盤がやはり大きい。筆者の腕周り18.5cmだと目立たないが、バンド幅が24mmという太さも、一般的には使いこなすのが難しい大きさだ。そして、ケースおよびベルトの重さもそれなりにあり、手首にやや存在感がある。
風防サファイヤガラスの表面は完全フラットでエッジカットの辺長は短いがきれいな屈折スペクトルを発している。気づかなかったが針は濃紺色なので、太陽光下ではかなり映えるようだ。カレンダー窓の縁取りにスペクトル反射が見られることから、遠目にはワンポイントジュエリーのように映るのもよくできている。
ガラス内面に無反射コーティングが施されているような雰囲気があり、透過性と文字版の視認性は優れている。文字盤面のホワイトは正確にはオフホワイトの「生成り」(画像下側)のクラシカルな雰囲気で、シルクと綿の中間的な艶感だ。そして、ケースおよびバンドの仕上げ具合にはやはり[Premier]の上質さを確かに感じる。数あるガラクタの中でもバンドを含めて比較的完成度の高い仕上げの部類だ。
バンドはオリジナルのSS製のままにしておこうと思う。それは最新型のDバックルなのか、三つ折れバックル部もすべてコマで連結されたデザインがすばらしく、この完成度に見合う革製バンドを探すのはきわめて困難で、24mm幅の革製となるとどうも間抜けするように思う。ということで、やや重めの付け具合だがこのオリジナル仕様の奥深さを見いだした次第だ。
[Tide & Moon G-Shock風]W=70g
かつての「CASIO Pro Trek」思わせる大きさとケースデザインだが、それより一廻り大きい気がする。その分だけ「Tide & Moon」の液晶表示が見やすくそれはそれで納得できる。薄い緑とのツートーンカラーの文字盤も悪くない。これは「Tide & Moon」のコントラストが明瞭で視認性が良い。
[Tide & Moon ダイバー風]W=92g
ケースのモードボタン以外はすべてステンレス製で比較的小ぶりのサイズだけにフィット感が非常に良い。「Tide & Moon」の液晶表示が小さく目立たないが視認性は問題ない。上段液晶表示の温度は、「CASIO Pro Trek」の時もそうだが、筆者にはあまり意味がない。手首の体温を拾うので、外気温を計る場合には20分程度時計を腕から外す必要がある。おそらく、極寒や海上であれば問題ないのかもしれない。メタルバンドは中空構造でチタンに近い軽量化が図られている。
「G-Shock風」と「ダイバー風」の両方とも曲面ガラスが使用されているので、透過性がよく極細なエッジカットも美しい。樹脂バンドとメタルバンドともに軽量に仕上がっているので、見た目よりもはるかに軽い。「Tide & Boon」情報はこの精度だと十分に実用的であり、特に満ち欠けの「膨らみ」が表現できている点は、機械式ムーンフェーズに比べてリアル感があり自然だ。筆者は海岸沿いに住まいしているので、日常的に干満を目にすることから、この2つのカシオ製腕時計を常時楽しめるのと、梅雨・台風時の大雨警報と潮位の関係をリアルに予測できる。
★ 1月14日の潮汐
当地のように日潮不等が著しい海域では、本日は地球と月との距離が最も遠くなる日で(L=405,000km)、潮汐の山(満潮)は24時間で1回しか発生しない。何を記述しようとしているのかと言うと、このような地域性と天体配置の時には、前述のカシオ製腕時計のタイドグラフはほぼ意味をなさないことがわかった。これはメーカーに直接問い合わせて確認したことで、およそ時計内部の演算レベルの限界を顕著に露呈しているとのことらしい。
要するに、タイドグラフはほぼ使い物にならないと考えてよい。このことを問い合わせると、かなり担当部署がざわついているように思えるのは、回答メールと言い訳メールの2回の連絡があったことでおおよそわかる。従って、当初の目的であったムーンフェイズの情報のみであれば別段問團はなさそうだ。
ムーンフェイズとタイドグラフが装着された機種はあまり多くはないが、今回のように誤作動かとの誤解を招くので、タイドグラフはやめた方がよいと思うのは、スマホで確認すればリアルタイムで潮汐が確認できる昨今だからだ。
2026.06.21
★ デジタルムーンフェイズの再考
アナログムーンフェイズに比べて、デジタル表示の場合には月の満ち欠けの表現がよりリアルで好ましい。つまり、小潮(半月)から大潮(十五夜)までの満ちる様子がアナログでは表現できない。そのために、前述のCASIO製ムーンフェイズはどうしても手放せない一つだ。しかし、何分にも型式が古く月の満ち欠けの液晶表示が4コマの組み合わせでいかにも雑な感が拭えない。
重複する温度計表記主体の機種を手放して、新たに月の満ち欠けの液晶表示が8コマの組み合わせの商品に入れ替えた。といっても、これも10年ほど前の機種だが、最近の製品ではかなりの高級品でないと、このムーンフェイズが搭載されていないようだ。
3針が搭載されれいないデジタル表示オンリーの機種はどうも好みではないので、アナログ+ムーンフェイズを探してみると、驚くほど品数が少ないこともわかった。これはどうも希少性ではなく単に不人気なだけのようで、中でも右画像のようなホワイト仕様となるとさらに見向きもされないようだ。
もう一つ、この機種になってアナログ2針が見やすくなっている。そのことは腕時計としての基本性能だが、液晶表示もおそらく白黒反転のようなので、こちらもより視認性が良く、特に月齢表示が素直だ。タイドグラフは満潮と干潮の間を矢印が回転するアナログ機構に変更されており、アナログムーンフェイズ円盤のようだ。これにより文字盤全体のレイアウトに自由度が生まれてよりスタイリッシュな印象を受ける。
★ ベルトバックルを「Dタイプ」に交換
注文していた美カン幅22mmのDバックルが到着したので早々に交換してみた。機能的には全く問題なく装着できて、先の記事にあるタイドグラフ月ムーンフェイズもそうだが、樹脂ベルトと革ベルトのすべてはDバックル仕様にしている。
もっとも筆者の場合には腕周りが19cmオーバーなので、Dバックルベルトはすべて上下を反転させてケースに装着している。こうすることで、バックル金具の腕の裏側での納まりがよい。ただし、このことに気づくまでは相当の年数を要した。
この画像から見ても、一般的な腕周り17cm前後だとプロテクトケースが腕からはみ出るとおもうので、この腕時計はかなりユーザーを選ぶことになる。それだけに腕元の存在感は絶大なようだ。
2026.07.10
★ ムーンフェイズの表現に満足
アナログムーンフェイズは月の満ち欠けの度合いだけを表現しているのに対して、デジタル8本弧のムーンフェイズは、満ち欠けの方向も八段階で表現出来ている。
つまり、夜空の月の形がそのまま時計の中にあるわけで、この当たり前の表示が今さらながらうれしい。フェイズ窓がもう少し大きければなお良いが、反転液晶でもあることなのでこれで納得しようと思う。
このような特殊機能の腕時計は、世界中で「CASIO」の独壇場のようで、スイス製の高級ブランド製品とは別な意味で知名度の高い、日本が誇るべきメーカーだと思う。ところが、一般の時計店では「CASIO」の製品のメンテナンス(電池交換)を快く受けてくれるところが少ない。特に、「SEIKO/CITIZEN」の卸売り店では嫌われる傾向が強い。
「CASIO」の最近の電池式機種では3年~5年間駆動する製品もあるようで、そうなるとなおさら電池切れの際には買い換えに走る、消耗品扱いのユーザーも多く、筆者のようにかつての[ProTrek]を30年以上使い続けるユーザーはあまりいない。
この種の腕時計の場合には、電池交換だけのメンテナンスで前述のタイドグラフ製品を含めて、おそらく生涯手元に置くことになりそうな気がする。
・・・つづく(もどる)
年末になればいつも菩提寺から「お屠蘇」が贈られてきたが、昨年あたりからその習慣に終止符が打たれたようだ。ということで、今年も自前で屠蘇の準備を行っている。もっとも、たいそうな酒器を準備するわけではなく、市販の屠蘇を注文するだけだが、今さらながら造り方を再発見した。
我が家では元より甘みの添加は行わず、清酒のみでこの神秘的な香りを頂いていたが、これは祖父の好みがそのまま受け継がれてきたような気がする。大抵、大晦日の晩に酒器に屠蘇を準備して元旦の朝に頂くのは理にかなっているようだ。
二日目以降の日本酒は、12月の忘年会で食した伊勢海老料理にお目見えした、海老の尾ひれ酒を自前で挑戦してみようかと思っている。という具合でお正月のお酒はほとんど日本酒なのは毎年のことで、三日目あたりになると、未精製のどぶろくで締めくくるのがいつもの楽しみだ。
・・・つづく(もどる)
今回のスタッドレスタイヤは、ダンロップ製の「WINTER MAXX SJ8+」で、サイズは標準の「275-70-16R」になる。ダンロップ製は冬用およびサマー用を含めてはじめての装着だが、昨今はこのタイヤサイズの商品の入手が難しくなってきたので、在庫のあるもので探してもらった結果の選択になる。
パターンイメージはこれまでのブリジストン「DM-V2」より直進安定性の良さそうな矢形の1方向トレッドだが、販売店の担当者もよく似たことを言っていた。遠目ではドライタイヤのような印象を受けるところに少し不安を抱くが、一般道での積雪と凍結への対応性能はまず問題ないらしい。
本来は昨年にスタッドレスタイヤの交換時期のリミット(10年目)がきていたのだが、あいにく冬場の外出予定が立たなかったので、交換を今シーズンに先延ばししたわけだが、11年目の進化の有無にも興味がある。
スタッドレスタイヤの装着期間は毎回12月から3月半ばまでなので、保管時の劣化対策をいつも気にしている。シーズンが終われば入念に洗浄して、乾燥後に薄暗い倉庫の屋根裏に寝かせているが、今回もその古いタイヤホイールを滑車クレーンで荷下ろしたあと、サマータイヤホイールを格納しておく。タイヤ交換とタイヤホイールの収納入れ替えが体力的にできなくなれば、LC/80を降りる時だと思っている。
2025.12.05
★ 本日古いタイヤ付きホイールをショップへ届ける
倉庫の中二階からタイヤホールセット4本をロープ滑車で釣り下ろして、[LC/80]の後部荷室に積み込むのに30分以上を要した。年々、体の動きが鈍くなる。しかし、一人での作業なので高所では三点支持を常に意識しながら脚立の昇り降りがつい慎重になる。そして、積み込み作業峙にも一昨年前よりも重くなっているような錯覚を感じる。
タイヤホールの付け替えは来週の平日に予約を入れることにして、この週末は今シーズン最後のドライタイヤで少し遠出をしようかと思っている。履き戻しの来年の3月上旬までの3ヶ月間は、高速道路であまり無理をしないように心がける。
2025.12.09
★ 本日スタッドレスタイヤに交換
ショップからガレージまでのわずかな距離だが、いつものことながらゴム質の柔らかさが感じ取れる。12月5日にタイヤ・ホイールを届けてあったので、タイヤ交換とドライタイヤの荷室への積み込みだけなので数10分で終了したが、平日なので会社の車両ばかりで混雑していた。日本海側の大雪を想像させるような天気予報が連日報道されているので、輸送・営業関係の車両は大急ぎでタイヤ交換を行っているようだ。
明日、荷室のドライタイヤ・ホイールの洗浄・清掃手入れを行って、数日乾燥させた後に倉庫の中二階へ保管しておく。来年の3月半ばにタイヤを履き戻す予定だが、トヨペットの点検と同期させてタイヤ・ホイール交換をしてもらおうと考えている。それは、今年度末頃にガレージ敷地に隣接して都市計画道路の工事が着工しそうで、通行スペースが工事用車両で占用されている日々が続くので、安全なジャッキアップ作業に支障がありそうな気がするためだ。
2026.01.04
★ ヘッドライトウォッシャー
[LC/80]以降のモデルには装備されていない「ヘッドライトウォッシャー」だが、購入時の認識では泥水を被った時のためと思っていたが、実際には、ガラスへの積雪の付着を軽減させる目的での使用がほとんどだ。
もとよりエンジンルーム内の温度というか熱量が半端じゃないこの車だから、ウォッシャー液も凍ることはなく、またフロントガラスと違ってヘッドライトガラスはある程度の温度を維持しているため、積雪の除去にはこのウォッシャー液の噴霧が役立つ。
国内でも現行車でこの「ヘッドライトウォッシャー」が装着されている車はほぼ皆無なので、冬の高速道路での遠出の際には実に安心だ。今年のお正月の交通情報で、ヘッドライトが積雪で覆われた車列を見ると、ライトの暗さを感じないのかなと不思議に思う。
そう言えば、昔の欧州車にはヘッドライトワイパーが付いているものがあったように記憶するが、やはり、これも冬の積雪対策のための装備のようだ、
・・・つづく(もどる)
10日まえに隣の県の道の駅で買ってきた、季節外れの気もするトウモロコシ(紫)だが、一回分だけトウモロコシご飯にして、残りを乾しカゴに入れておいた。本日、実をほぐしてみたけれどまだ乾燥仕切っていないようなので、さらに1週間ほど乾しカゴに入れておく。
乾している理由は、これでポップコーンができるかどうかを試そうとしているわけで、細君からは完全に無視されて購入費を弁済してもらうとつぶやかれている。確かに紫色のポップコーンは見たことがないので、何か不都合があるのかもしれない不安は払拭できない。
成功すれば「HAPPY NEW YEAR」ポップコーンでお祝いの予定だが、是が非でも細君の鼻を明かしたいところだ。
・・・つづく(もどる)
表題の古くても思い出深い機種の機械式自動巻腕時計だが、現状は12時を下にして3時-9時方向を水平に保つような姿勢で、日差±10~15秒を維持できているが、屋外での過ごす時間が長いと設定した精度の数倍の誤差を生じる。要するに可動部金属の「オイル切れ・不純物の固着・ヒゲゼンマイの劣化等々」が複合的に作用して、精度を維持できないらしい。
近所の時計店に立ち寄ってヴィンテージ時計の談義を1時間ほどしていたので、この時計の分解整備の可否を訪ねてみたところ、機械式腕時計の分解整備は20年前から行っていないとのこと。そして、海外製のヴィンテージものならいざ知らず、日本製の汎用品の場合には、修理するよりも類似の中古品を探した方がはるかに安価で確実だということらしい。ちょうど、一眼レフカメラとよく似た市場の特徴だ。
ボール紙の小箱の中で無造作に保管されている、1960年代からの手巻き・自動巻の腕時計をジャラジャラとかき回して、「1972年製だが、SEIKO 5 ACTUS これじゃないかね」と取り出してきたのには驚いた。25年くらい前に風防ガラスを交換したものだが、今度はケースの痛みが目立ってきたので、新しいものに買い換えたというお客さんの処分品らしい。
こんな調子ですべての時計にまつわる逸話をあれこれ聞かされて、その中の数点は定期的に店主が使用しているという、なんとも商売気のない趣味人のような方だ。もっとも、筆者と細君は当店の客としては、定期的な電池交換の腕時計が4点ほどと、数年前に細君の礼装用の「SEIKO ソーラークォーツ」を新調したくらいだ。
長話に捕まったら大変だと、細君はいつも早々に切り上げてくるらしいが、それを筆者が本日補完したようなものだ。
そろそろ話を切り上げようとした時に、「これ、中身を入れ替えてみるかい、機械は調子良いよ」との言葉の意味が一瞬理解できなかったが、ムーブメントは1972年製で文字版デザインが全く違うのだが、ケースの形状からしてキャリパーコードは同じらしく、一瞬で載せ替えができるらしい。
文字版は好みが分かれるところだが、機能重視でこの際ムーブメントを載せ替えることにしたのは、「代わりにあなたが使ってくれたら良いよ」、とのお言葉だったからだ。帰ってから調子を調べてみたら、全く問題なくビートエラー0.4ms、日差±20sec(姿勢最大値)で実に心地よい。頂いてきた抜け殻のケースだが、交換されたはずの純正の風防ガラスもすでに新たなエッジの欠けが見られるものの、予備として保管させてもらう。しかし、SSケースのきずは深く、確かに風防ガラスとのバランスがわるいことがよくわかる。
★ オリジナルケースのマット仕上げを再現
購入時には、ケース全体が鏡面仕上げになっていたので、上面部のみマット仕上げのオリジナル仕様を再現してみた。これは先の1972年製のケースを見てやはりこちらの方がデザイン性で優れると判断したからだ。
ついでにベゼルのキズも再研磨して、こちらは限りなく鏡面仕上げでガラスエッジとの競合性を意識させてみたので、風合いのコントラストが明瞭になり気に入っている。歩度の再調整も行って、ビートエラー0.1~0.3ms、日差±10sec(姿勢最大値)まで追い込めて非常に調子が良い。
★ 文字版の交換
最初の印象は大切だと思う。黒マットの文字版ははっきり言って好みではない。ホワイトが正統派だというわけではないが、時刻・針位置の視認性が劣るのは事実だし、文字盤からの反射がないので風防ガラスの透明感が表現できない。
1週間以上思案したが、思い切ってホワイトの文字盤に交換することに決めた。決めたのは良いが、ムーブメントのスタンドがないので三針の抜き差しと文字盤の足の固定が思うように進まない。気が付いたら30分以上が経過していたが、無事に裏蓋を締め終わり安堵している。
反射ブルーの文字版はホワイトに次いで好みだが、その他の色はやはり手を出さない方が無難だとわかった。ホワイトの文字版にはそれなりの歴史があることも理解できてひとまず落ち着いたところだ。
時計屋さんはこの黒マットの文字版が気に入っていたようなので、ホワイトに交換したことを少し残念に思うかもしれないが、そんなことをとやかく言う方ではない。要するに腕時計は自身が気に入れば、オメガもセイコーもどちらも本人にとっては最高の持ち物という考え方だ。
店舗としてのライセンスは「精工舎」だが、お客さんに合わせて、オメガのムーブメントもそこそこの在庫を持ち、自身の普段着は「シチズン」の自動巻というところが興味深い。ということで、筆者の場合にはこの[SEIKO 5 ACTUS 6106-7490]ムーブメントは特別な一つになっている。
ムーブメントが交換されて製造年は1972年製になり、ハイビートの[SEIKO ROAD MATIC Special 5206-6110]と同年になったわけだ。ちなみに予備機の[SEIKO 5 ACTUS 6106-8660]は1974年製になる。すべて筆者が大学生の頃の製造になり、当初の購入動機であった、高校生の頃の思い出からズレが生じた勘定だ。
2025.11.29
★ SEIKO SPRIT 7B22-0BK0(910235)
製造から6年か16年かが経過しているソーラー電波腕時計なので、まだ二次電池交換がされていないか、1回は交換がなされているかと思われる現状稼働品を入手した。おそらくキャリパーナンバーとシリアルから2009年製だと思う。
発売当時の実売価格が未確認だがもっとも廉価版で、ベゼルの取り外し・風防ガラスの交換ができるかどうかも不明な成型ケースのようで、これと言った特別な魅力があるわけではないし、時計バンドの交換もままならないオリジナルケースだ。
ただし、型番[7B22-0AE0 ]は国内販売では「ドルチェ 電波ソーラー」で販売されていたようで、そうするとこれは海外生産の逆輸入品である可能性が高い。シェルの文字版も国内ではあまり認知・人気度が高いとは言えないので、その点からも間違いなさそうだ。
単純に常に正確な時刻を表示する時計の一つもあればということで、[DOLCE]のイメージをより洗練したようなデザインが気に入った。淡いブルーのシェル文字盤にコンビネーショントーンのややクラシックなイメージだが、ベゼルの幅が目立つ分だけ文字盤が小さく見えるもものの、ケース幅は39mmで全体のボリュームはある。
「ドルチェ」は細身の腕にでも似合う華奢なデザインコンセプトで、最近の流行とは相反する気がするのと、筆者の腕周り(18.5cmオーバー)にはやや弱々しい。そのあたりを補完した本製品は国内では珍しくボリュームのあるファッショナブルデザインになっている。ただし、仕事場は時計電波が受信できないので、時計を外した際にはたまにリビングに置く必要がある。
★ 今さらながら電波時計の便利さ
我が家のベランダ向きのリビングの掛け時計は電波時計で、その精度は偶に確認する時報とのズレは最大でも数秒程度だ。これが乾電池駆動で2~3年はメンテナンスフリーで20年以上動き続けている。
今回の[SEIKO SPRIT 7B22-0BK0]の電波ソーラーだが、おそらく電波掛け時計と同様の手間いらずになるのは言うまでもない。未明と早朝の2回で時刻補正を行い、うるう月の日付変更も自動仕様なので、日常生活時間帯では何一つ不自由のない時計としてはそれなりに意味がある。と言うか、時計の精度を語る上で、電波で時刻を補正するというのは「禁じ手」だろうという気もする。
日差±1秒以上のガラクタクォーツムーブメントでも、毎日時刻補正を行えばそれなりに電波時計としての正確さをうたうことができるという、ひねくれた考え方が心の底に消えない。日本ブランドの腕時計であれば、商品価格に相応のクォーツムーブメントが搭載されているものと信じて、手元の製品をつぶさに眺めている。
使用しはじめて数日だが、秒針のズレがないのはやはり電波時計の最大の魅力だと実感する。
ステンレスのケースおよびバンドの造りは、カットエッジが曖昧な気がするものの、3本ラグのオリジナルベルトの強度と加工精度は結構良い。ベゼルの鏡面仕上げの色合いが、外周のゴールドリングに溶け込むようなステンレスで意外と高級感が漂う。
風防ガラスはベゼルと同じ高さのフラット仕上げのサファイヤガラスで透明感が気持ちよい。サファイヤガラスの透明感がよく出ているのは、ゴールドの三針とインデックスを反射していることと、なんと言ってもシェル文字盤が発するパール状の乱反射のためだと思う。
これはクリスタルガラスのエッジ加工よりも装飾性に優れる気がする。便利な日常使いとしてコストパフォーマンスに優れる電波時計だが、この[DOLCE]のようなヴィンテージ風の外装仕様が気に入っている。
11月は30日の翌日が12月1日になる瞬間をみたかったが、おそらく、分針がビュンビュン回っているような気がする。受信機とICチップおよびクォーツ駆動装置で構成されているムーブメントに機械式自動巻腕時計のような愛着がわくかどうかは現時点では結論がでない。このことはそもそもクォーツムーブメントそのものにも言えることで、1979年製[DOLCE]から2023年製[ICE WATCH]まですべてに共通することだ。
お気に入りはいつも予備を手元に置いているのだが、電波時計に関しては今のところ予備を持とうという気になれない。特に欧州の世界的に有名な時計メーカーがこの電波時計への参入に積極的でない点の真相をあれこれと邪推してみるが、その結論を出すにはまだ数十年の実積が必要な気がする。
・・・つづく(もどる)
革靴の時にはズボンの裾が砂よけの役目を果たしているのは、折り返しの裾だと必ず中に砂が溜まることからわかる。運動靴でもスキニーパンツだと気にならないが、スパッツ等で散歩に出かけると靴の中に必ず砂が入り込む。砂地を歩くならばわかるが、舗装路でも微量に靴の中に舞い込む砂には閉口していた。
そこで、早朝・夕方の暗がりでの散歩の安全性を考慮して、反射式ショートレッグカバーを試してみる。反射帯は体の動く部分に装着すると効果的だそうで、反射ベストの代わりにもなる安全装備だ。
要するに、かかとと甲の部分の口を塞ぐような使い方ができれば「砂よけ」としての効果が期待できるわけだが、Lサイズでそのような収まり方になるかどうかが微妙だ。本来は昔ながらの「脚絆」に相当する山道具の泥よけであれば確実なのはわかるが、何とか簡易でスマートに処理しようと、安価なワークウェアーで代用してみる。
★ ダミーの腕時計
腕時計関連の記事が多いので、ここで分散して記述することにしたが、機械式自動巻腕時計4本のうち、日付・曜日の付いた3本は自動巻き上げ機で常に使用できる状態にある。
そのための自動巻き上げ機(まき太郎)が2台あって、2本+1本で分散している。1台で3本の腕時計をセットすることも可能だが、1本はずすとバランスがわるく、回転軸に余計な負担がかかるようだ。
そこで、腕時計を自動巻き上げ機から外した時のダミーとしての単なる重量バランスだが、見た目を重視してベアリング押さえ金物(セットカラー)の外径φ32mmのSUS製既製品を取り付けてみた。重さは64gで、ちょうど革ベルトの腕時計の標準的な重さになる。これで「まき太郎」がスムーズに回転する。
・・・つづく(もどる)
メーカーや時計店では表題の腕時計の分解整備(分解・清掃・組み付け・歩度調整)を5年サイクルで推奨しているが、数百万円以上の高級品ならいざ知らず、普段使いの10万円以下のものだと、おそらく十年以上もしくは数十年の間に、不具合が生じない限り分解整備に出すケースはまれのように思う。何せ、分解整備の費用が最低でも2~3万円が相場のようなので、これが大きなネックになっている。
ところで、腕時計の精度が低下し出す兆候のようなものを発見した。と言っても、専用の特殊な装置が必要なので、一般のユーザーが行えるわけではない。それは、[タイムグラファー]を用いることで、1ビート毎の間隔バランスが確認できる。トータルとしての日差も重要だが、テンプの往復回転の角度・タイミング・進み遅れのばらつき等を確認すれば、おおよそ分解整備が必要な時期がわかる。
後にわかったことだが、裏蓋を開けてこのテンプの安定度すなわり天輪の報復運動時の位置をつぶさに眺めていると、ビートバランスのズレが目視でもわかる。つまり、昔の時計店では分解清掃時期の必要姓を、裏蓋を開けた瞬間に判断できたのだろうと思う。その意味では、オープンハートタイプの機械式自動巻腕時計は、常に健康状態を確認できるということだ。
手持ちの4台の機械式自動巻腕時計のすべてをチェックしてみると、最初に入手した1970年製の[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製]がやはり問題だ。日差+80秒を歩度調整して+20秒まで抑え込んだが、これ以上の精度を上げることが難しい。常時±10秒くらいのばらつきが発生しており、これこそが分解整備のサインのような気がするのは、他の3台と比べて著しくビートのばらつきが目立つ。
特に、ほぼ同じムーブメントを搭載している予備機の1974年製[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-7490) 諏訪精工舎製]のタイミングバランスは実に良い。日差も+15秒程度で未調整のままだ。無論、1972年製[SEIKO LORD MATIC Special(5206-6110 )]や新品購入の[CITIZEN AUTOMATIC オープンハート]の歩度バランスも全く問題ない。
クォーツ駆動と違って機械式自動巻の場合には、装着する際に時刻合わせをするのが常なので、日差が10秒であっても30秒であっても、現在では実用上は大した違いはない。しかし、1970年代では正確な時刻は毎回電話をかけて時報で確認するわけで、そのたびに10円の通話料がかかることを考えるとより正確な方が良いのは確かだ。すなわち、一般のロービートよりハイビート(8ビートや10ビート)の高級品にその意味がある。
何度も確認することだが、筆者は腕時計のコレクターではない。いわゆるブランドものの腕時計を所持するほど経済的余裕があるわけではなく、工業製品の原点とも言える腕時計の精巧さに魅入られてあれこれを眺めて装着し、時にはご機嫌直しに手入れを行っている単なる小物好きにすぎない。誰々の作よりも無名の工芸製品を好み、時代の流れを気にせず古いカメラレンズに共感して、30年以上[LC/80]の面倒を見ながらこの先で一生を終える予定だ。
2025.11.09
★ 時計店のまねごとをしてみる
ビートのばらつきが目立つ1970年製[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製]だが、精度の劣化を放置していつかは訪れる時刻の狂いまで無策のまま過ごすのがどうも気になる。と言って、購入価格の4倍以上もかけて分解整備に出すのもどうかと思案するところなので、思い切って時計店のまねごとをしてみた。
要するに、もっとも動きの激しいテンプの回転部分およびガンギ車とアンクルの接触箇所の清掃と新鮮な注油を施せば、その他のバネ動力部分をそのままにしても、ある程度のビートバランスの回復が期待できるのではないかとの判断だ。予想は的中して、正常なビート間隔を確認できた。この状態から振り角誤差の収束と歩度調整を再度行って、自動巻き上げ機上での日差を+10秒まで追い込むことができた。
その後3日が経過してほぼ安定したようで、日差-5秒から+5秒の範囲内に落ち着いたところをみると、諏訪精工舎製の本来の性能に戻ったと思われる。おそらく同じ名称の「SEIKO 5 ACTUS」でも23石の亀戸精工舎とは、25石の違いだけではなく、これがキングセイコーを意識した諏訪精工舎製の精度の考え方なのかもしれない。
[SEIKO LORD MATIC Special(5206-6110 )]と2台を自動巻き上げ機にセットして24時間、この2台がほぼ同じ精度で運針しているのをみるのは感動ものだ。まあ、今回の緊急処置で数年から5年は精度を維持できると思うので、この間はすべての4台の機械式自動巻腕時計がいわゆる健全な状態で稼働していることになる。
ところで、タイムグラファーでの精度計測はおそらくこの先当分の間は行わないと思う。日差が分単位での誤差が生じない限り、日常活動下での日差を追求してもあまり意味がない気がするのと、ケース裏蓋の開け閉めの弊害の方が大きいように思うのは、顕微鏡観察で室内の空気中の浮遊チリの多さを知ったからだ。偶に行う双眼プリズム部分の内部清掃だが、その際にはマスクをしても呼吸すら止めるような清浄な一瞬で作業することの必要性を知ったからだ。
・・・つづく(もどる)
SEIKO LORD MATIC Special(5206-6110)の純正風防ガラスの型番は、「285V 03GN」だが、どうしても見つからず、キングセイコーとの共通型番で装着が可能らしい「285V 15GC」を購入したが、どうもこのガラスは9面カットになっていたことが後でわかった。
5206シリーズのホワイト(シルバー)文字版ではこの9面カットガラスの製品ラインナップはない。従って、これを装着すればオリジナル製が損なわれるわけで、あまり気が進まず風防ガラスを購入してからあれこれと約3週間ほど思案していた。しかし、現状の風防ガラスは普段の目視ではあまり気にならないものの、太陽光の反射の具合では数本のキズとエッジのわずかな欠けがどうしても気になる。
風防ガラスの交換作業はホコリの混入を防ぐ意味でも、連続して手早く済ませる必要がある。しかし、ベゼルを外すとガラス周りのゴミ掃除やパッキンの交換作業などで不測の事態の時間を想定して、夜に作業するのが安全かと考えた。結局、その夜とは連休の前あたりを予定していて、昨晩に風防ガラスの交換可否の確認を行い、すかさず準備していた交換作業を行った。
もとの風防ガラスを取り外した時点で、型番違いの9面カットガラスの装着が可能であることがわかった。それは、風防枠のパッキン溝の形状が同じだったことからで、あとはベゼル周りの清掃とパッキン交換および目印の位置合わせを慎重におこない、無事交換作業を終えることができた。蓋閉め器で「パチン」という音を確認したと同時に、安堵の疲れがどっと吹き出したような気がするは、ベゼルを緩める際に緊張の中で渾身の力を振り絞ったためだ。
文字版のホワイト(シルバー)と、同心円のエンボスラインのためか、9面カットのギラツキはそれほど目立たない。これがネイビーの文字版だとカットラインがもっと明瞭になる気がする。ただし、太陽光のもとではやや派手な印象があるのは仕方がない。もっとも、1970年代のカットガラスの代表格である「ラドー」に比べるとほとんど気付かない程度で、いわゆるヴィンテージものらしい雰囲気も悪くない。
それよりも当時ものだが、新品純正風防ガラスの透明感はこれまで何となく感じていた「くすみ」が一掃されて実に気持ちが良い。なるほど、キングセイコーに見られる風防ガラスの透明感はこれだったのかと思う。
ようやく風防ガラスのことを気にせずに「SEIKO LORD MATIC Special(5206-6110 )」を着用できるようになったので、今日は丸一日この腕時計を楽しんだが、付属のマルマン製ステンレスバンドがフリーサイズである分だけ、「SEIKO 5ACTUS(6106-8660)」のW=83.7gに比べるとW=87.5gは少し気になるの重さだ。
そこで、革製バンドの予備在庫を探してみたが、思うサイズのものが見つからなかったので、この際キングセイコー風のものを新たに注文することにした。と言ってもこの種のスタイルの製品はどれも数十年前のコピー商品がほとんどで人気がない。
それ故に在庫処分品で程度の良さそうなものを見つけるしかなかったが、その分だけ格安(半値8掛け)で入手できた。ちなみに。これに付け替えることで重量はW=60.4gになる。
商品が到着したら、例によってDバックルに付け替える予定だが、このバンドに入れ替えると当時の高級ビジネスウォッチに変身できると期待している。その高級を証明できるこの腕時計の精度だが、半世紀を経過しても日差±数秒で現在稼働していることから、このハイビートムーブメントの完成度の高さがうかがえる。
ビンテージとはただ古いだけではなく、現在では再現が難しい製造当時ならではの「オリジナル性」を有しているものを指すが、この風防ガラス(ハードレックス クリスタルガラス)を交換しで思うところがある。
この透明感は当時の高級腕時計に共通するものだが、調べてみると「鉛」の含有量が違うらしい。ちょうどウィスキーグラスで言うところの「バカラ」と「HOYA」の違いと考えればよい。世界的傾向としてガラスの鉛含有量を減らす方向へ向かっている現在では、鉛ガラスを生産すること自体が困難になっているということだ。従って、今回の風防ガラスでも、近年の社外品を装着するとそのオリジナル性が台無しになる可能性が高い。
とはいうものの、正規型番の風防ガラスそのものが世に存在しないことから、枝番違いのリスクを承知で代替え品で対処したわけだが、運良くステンレス枠は共通でカットの仕様のみが違っていた。
さて、この9面カットのガラス風防ははたして腕時計としての「オリジナル性」を維持していることになるのかどうか。筆者は転売を生業としているわけではなく、自らの楽しみで腕時計の摂理ある着替えを試しているので、今回の想定外の結果の受け入れにも寛容だ。
・・・つづく(もどる)
今年の夏に[CASIO ProTrek]が壊れたことがきっかけになり、再燃した高校生時代のお気に入り腕時計への思いで、1970年代の機械式自動巻腕時計を3本入手した。それとは別に現行品の自動巻腕時計(オープンハート)も楽しみの一貫として購入したわけで、腕時計三昧の数ヶ月が過ぎて季節は冬の気配が訪れたようだ。
しかし、肝心の[CASIO ProTrek]の代わりを果たすものは何一つ手に入れていないわけで、いわゆる樹脂ケース仕様でオフに使用できるカジュアルなものとして、この時期からの発想で、[ice watch]を試すことにした。かつての「swatch」のようなデザイン重視のアクセサリー感覚のものだが、カレンダー付きが欲しくて型遅れの2023年限定品を破格の値段で入手した。
この[ice watch]に注目したのは、風防ガラスが1970年代風のベゼルから突出してエッジがカット加工されている点だ。この種の安価な腕時計には今まで見られなかった「ice」をイメージしたきらりと輝くカットガラスが気に入っている。
もとよりベルギー製なのだが、ムーブメントはシチズンの関連会社であるミヨタ製なので、ある意味では日本製と言ってもよい。ただし、組み付けは西の大陸で行われているようだ。
例によって、バックル金具をDバックルに付け替えてみたが、ウレタンベルトに厚みがあるため付け替えに若干手間取った。しかし実用性ではこちらの方がはるかに勝る気がするのと、装着時に誤って落下させる心配がない。
このような不測の事態のために、Dバックルの予備を2組あらかじめ準備してあったのが役に立った。この手の樹脂製品は経年劣化による黄ばみが気になるところだが、価格が価格だけにその時にはあきらめよう。
★ 軽さと清潔感が良い
重さでは、革バンドの非防水[SEIKO Dolch]が47.2gと圧倒的な軽さで、ついでメタルバンドの非防水[CITIZEN QUARTZ]が60.2gで、この防水[ice watch]が65.0gの3番目になる。大体60g代までだと装着感を忘れるような気がする。
ベゼル径が[シチズン自動巻オープンハート]と同じくらいのφ40mmなので、筆者の太い手首だとほとんど違和感がないが、ユニセックスとは言え女性の細い手首ではやや目立つ気がする。ベルト仕様は国産品よりもやや大きめだ。いつもは3番目の穴で留めるところを、これに限っては4番目でちょうど同じ具合になる。
カレンダー部のレンズ焦点中心が正面から5°くらい下方からの眺めでカレンダーの数字に合う。レンズ全体の膨らみはちょうど3時の位置にあるので、レンズ加工をわざと傾斜させていることになる。またベゼルは反時計回りにしか回転しない。このあたりの配慮はメーカーの意向か、製造元のミヨタの設計思想か、はたまたごく一般的なのか、いずれにしても細部の気配りがうれしい。これでようやく[CASIO ProTrek]と同じ用途環境の代替え品が更新されたことになる。
・・・つづく(もどる)
1970年製[SEIKO 5 ACTUS]の予備機を探して、先日1974年製の同機種を無事入手できたわけだが、一方で、予備の代替え手段としてもくろんでいた、1972年製の[SEIKO LORD MATIC]も運良く手元にくることになった。
こちらは同じ買うならばより完成度の高い魅力あるものとして気になっていたもので、第二精工舎(亀戸)としては、キングセイコーの下位クラスで、汎用品では名機と謳われた製品になる。
それは「Special」の名が示すように、Beat Rate:28,800bph で、1秒間を8ビードで刻む当時としてはキングセイコー5621系と同じくハイビートになる。風防ガラスも内側を凹面加工した無反射処理が施された高級品が使用されている。
ハイビートはその分だけ日差精度が向上する。1990年代前半まで、標準的な振動数は21,600bph(6ビート/秒)だった。従って、28,800bphはハイビートに分類されていたが、今ではクロノグラフの36,000bph(10ビート/秒)でない限り一般的な振動数になっている。ただし、現在でもロービートの21,600bphは耐久性のメリットから、まだまだ現役の性能を有している。
筆者が高校生の頃の記憶では、この「ハイビート」は腕時計の価格感覚では一般的なものに比べて2倍ほど高価だったので、いわゆる高嶺の花に相当する大人の持ち物という印象が強かった。そもそも、ビートレートが上がると駆動部分の劣化が早まることで、メンテナンス間隔が短くなるらしいのは、とても高校生向きの腕時計ではないのと、そこまでの日差精度を求める意味がない。
現在ではクォーツ駆動で安価に日差精度が確保できるわけで、あえて機械式で日差精度をより高くするためにメンテナンスが増えるのも不合理な話のような気もする。耐久性と日差精度は相反する機械式の宿命の中で、最近購入したオープンハートの時計を含めて、今回の[SEIKO LORD MATIC Special ]以外はすべてロービートの21,600bphなのは、それなりの筆者感覚の妥当性の結果だ。
手にしてまだ数日だが、ケースのステンレス鋼の硬度が[SEIKO 5 ACTUS]とは全く違う。いわゆる鏡面の仕上がり具合に美しさがみなぎっている。そして自動巻の振動音がさらに軽くなっており、完成度の高さが実感出来る。やはり高校生用の腕時計ではないことがよくわかる。日付・曜日が午前0時で同時に瞬時に変わるのもよくできている。
こうなると、今回の件で1970年代の思い出の自動巻腕時計を探していた趣旨が完全に崩壊して単なるコレクターの話になる。言い訳としはあくまでも1974年製の[SEIKO 5 ACTUS]が入手できなかった時の選択肢だったが、結果的には必要姓からは遠のいた道楽品のひとつになってしまった。しかも、この型番のほとんどはカラー文字盤や多面カットガラスの製品が全盛の頃なので、ホワイト文字盤の良品は比較的少ない。これが吉とでるかどうかの判断には今しばらくの試用期間を要する。
なお、付属のSSバンドは珍しく腕周り20cmのフルサイズだったが、これは取り置きすることにして、手持ちでお気に入りのメッシュ風軽量バンドに交換してみた。これで1970年代の機械式腕時計のお気に入り記事も概ね終焉を迎えた気がする。あとは日々楽しみながら時にはメンテナンスを行って、駆動状態を維持し続けることだけだ。
★ 裏蓋でもおおよその程度がわかる
裏蓋のシリアルNo.から1972年製であることが確認できる。そして蓋表面の痛み具合から使用の頻度もおおよそ見当が付く。53年前の製品にしては裏蓋がきれいだ。表のケースや風防ガラスは経過年数相応のいたみが見受けられるものの、ある程度の修復は可能な程度だ。
そして、この裏蓋の状況を重ね合わせると、比較的短い期間にやや粗雑な扱いで使用されたのち、ほとんど保管状態だったのではないかと想像している。オープナーが到着したら、中のムーブメントを確認してみようと思うが、おそらく一度もメンテナンス(分解整備)が行われていない可能性が高い。
平置きで日差+10秒程度で調整は不要かと思うので、ご機嫌をうかがいながら丁寧に使用しつづけるのが得策のようだ。この結果をもって、程度の良い品と判断できるかどうか、今後は自動巻き上げ機での連続稼働状態も確認してみようと思う。
★ 裏蓋外し固定台
今のところ腕時計の裏蓋を外す予定はない。機械式自動巻腕時計の何本かはムーブメントの歩度調整をして日差10秒以内に収めたい気もするが、素人知識で調整限界に牴触すると取り返しがつかないのでそのままでよい。
ただし、ベゼルやケースのスレを修復したり、風防ガラスを磨く際に、ケース本体をしっかりと固定しておきたいために、表向き・裏向きの両方で問題の無い留めピン形状で堅牢なものを探して買い求めた。とにかく安定度がよく固定トルク感が明確にわかる構造のものでこれならば安心して固定台上で磨き作業が行える。
よくあるプラスチック製のチョウネジで締め付ける簡易なタイプと違い、上向きの場合にもベルトが邪魔にならず固定台を安定させることができる。
ただし、チャイナクオリティらしくダイヤル側の軸受け(単なる穴)の遊びが目立つので、スリーブを挿入すると格段に動作性能が向上して、お値段以上の品質を備える工具になった。これに[SEIKO LORD MATIC]を固定して、風防ガラスのキズ補修を毎日数十分ほど行っており、今では肉眼で目立つキズはほとんど消えた。
★ 予備の自動巻き上げ機(ツイン)
現在手元にあるシングル駆動で2台の腕時計が装着できる2015年製の自動巻き上げ機だが、聞
くところによると、4~5年で駆動装置が壊れるらしい。先日ベルト交換を行ったので当分は大丈夫だと信じ切っているが、2台の腕時計をシングル駆動で回転させるのは、構造内部を知るとどうも負荷が大きいような気がする。
そこで、予備機としてもう一台の自動巻き上げ機を探していたら、ほぼ同じ年代で同じ機能の製品で、ツイン駆動でむき出しタイプのものが投げ売りされていた。ディスプレイ要素が全くないので買い手が付かないのか、送料の半値で入手することができた。
本来はアクリルカバーが付いていたのかと思ったが、どうも製品としてもとよりむき出し状態のようで、これはこれで日々の利便性を考慮した実用品ではないかと想像している。特記すべきは、駆動装置・操作スイッチ類および回路の基板もすべてが独立して2連になっているところだ。早い話がシングル駆動の製品パーツを2組収納したようなものだ。
手持ちの機械式腕時計は、あえて自動巻き上げ機に装着する必要のないものまで含めると合計で4個あるので、巻き上げるかどうかを選択判断できるこのタイプがあれば便利かもしれないと思い入手した次第だ。
モーターがギアボックスに直接かみ合っているため、ベルト駆動のような静粛性がないのが少し残念だが、ギアボックスのグリスアップを行っておいたのと、ベルト切れの心配がないので当分の間は故障知らずで安心できると思う。
2025.10.17
★ 交換用セイコー純正風防ガラス
1972年製の[SEIKO LORD MATIC Special 5206-6110 第二精工舎(亀戸)]が届いた時に、もっとも気になった点は、風防ガラスのキズおよび欠けで、とりあえず目視では目立たない程度に磨きの修復を行っておいた。ところが2台ある[SEIKO 5 ACTUS]は風防ガラスがいずれも交換済みのきれいな状態なので、この[SEIKO LORD MATIC]の特にエッジの欠けがどうしても気になる。
そこで当時ものの在庫品を探したが、どうしても類似型番ものしかない。「SEIKO 純正風防ガラス 285V 15GC」は5206-6100適用らしいが、5206-6110に装着できるかどうかの確認知識が筆者にはない。
この型番の風防ガラスは、キングセイコーとロードマチックスペシャルとで共用になっているようで、これは[SEIKO 5 ACTUS 25石 諏訪精工舎製]もキングセイコーと共用なのと同じことから、風防ガラスの装着寸法にはある程度の共通性があるものと期待している。
やはり上位機種はそれなりに風防ガラス一つとってもそれ用のものが使われているようだ。ただし、風防ガラスは見た目の第一印象でもっとも重要だから、ここで差別化をはかるのはなんとなくわかる。
さて、自前で風防ガラスを交換するとなると、コジアケ道具と蓋閉め器具が必要になるのと、汎用の防水パッキンを準備する必要がある。しかし、この防水パッキンがさらに入手困難のようで、さてどうしたものかと思案中だ。
★ 届いた型番の風防ガラスと想像イメージが違う気がする
画像から見て取れるように、周面エッジカットを施したリング付きの品と思っているが、どうも「5206-6100」と「5206-6110」の明確な違いがあるようだ。それはパッケージのビニール越しでの感触からだが、念のために開封しないでカット形状をあれこれ推測している。その理由はリング左下にある1mm程度の切り欠きの存在だ。これが何を意味するかは、風防ガラス交換用工具が届いた段階で開封して明らかにしようと思う。
どうも、「5206-6110」用の純正風防ガラスの型番は、「285V 03GN」であることがわかった。リングの外径がφ28.50mmであることは共通しているが、リングの断面形状がどうかまではわからない。購入した「285V 15GC」を開封すべきかどうか迷うところだが、Oリングの揃っていないこともあり、しばらくは工具を含めての準備が整うまで開封は先送りになる。
★ 285V 15GC のカット形状
手元にある未開封のセイコー純正風防ガラス「285V 15GC」だが、どうもこれが純正として設定されている機種の一つは、「5206-6100」であることが確認できた。そしてそのカット形状は9面のようだ。従って、「5206-6110」への適合および風防ガラスを開封するかどうかの判断は依然保留状態だ。
★ 防水パッキン(Oリング)を注文
時計の型番から即座に在庫確認の連絡がいただける、Oリング専門の会社を見つけた。[SEIKO 5 ACTUS]の2台、および[SEIKO LORD MATIC]の裏蓋Oリングは本日それらの在庫確認がとれたので即座に発注をかけた。しかし、[SEIKO LORD MATIC]の風防ガラスのOリングは在庫がないようだ。もうしばらくほかを当たってみようと思う。ちなみに、Oリングは200円で1本から販売していて、これだけでも助かる。
枠付き風防ガラスの場合には、裏蓋を開けてムーブメントを取り出すことなく、表面からだけでガラスの交換ができる可能性がある。(筆者の勝手な想像)従って、裏蓋のOリングは今後の開封のための予備ということで準備品として買い求めた。さて、風防ガラスのOリングを引き続き探すか、流用を前提にしてガラス交換に踏み切るかの判断に迷うところだ。
★ 風防ガラスのOリング
ベゼルを外してガラス周りのOリング寸法を実測してみようと思う。ガラス枠寸法が合致するか否かは別として、Oリング待ちの状態でパーツケースに仕舞っておく必要があるので、そのパーツケースが到着すれば作業に取りかかる予定だ。
実測したOリング寸法に近い汎用品を注文して、それが到着すれば外したベゼルを元通りにすることができる。さて、風防ガラスのOリングの手配は問題ないと思うが、ガラス枠寸法がどういう結果になるかは少し心配でもある。
★ 巻き太郎の付属品を調達
自動巻腕時計のおまけで付いていた「巻き太郎」の付属品の調子が悪い。軸受けの溝が甘くなって回転時にカタコト音がする。そこで探したら1個用、2個用、3個用のセットがオリジナルらしいことがわかり、それらを運良く入手することができた。駆動状態に問題ないとのことなので、カタコト音は解決すると思う。
今ではこの種の時計バンドを調整して固定できる機構が備わった付属品をほとんど見かけないので、元祖「巻き太郎」は貴重かもしれないと思っている。
先に所持していた同製品のフォルダーは、3台・2台用だったので、今回これらに加えて1台・2台・3台用が加わったことで、空き時計の状況に応じて大抵の組み合わせで2機のマシンにセットできる。
今後に予想される駆動ベルト切れの対応も大丈夫なので、おそらくこの先も長期にわたり安心できると思う。
★ 歩度測定器(タイムグラファー)を試す
スタンダード仕様のタイムグラファーを安価で譲り受けた。商品はまだ手元にないが、この測定器でどうしても歩度校正を行いたい自動巻腕時計がある。校正といっても、裏蓋を開けてヒゲゼンマイ上部の「+-」をいじるだけで、振れ幅の調整までは行う予定はないが、その際にはこれがないとどうしようもない。
これくらいならば、近所の時計店へ持ち込めば簡単に作業を行ってもらえそうだが、ビンテージものの歩度校正は分解清掃・調整とセットになっているので、これだけをあまり快く請け負ってもらえないのが普通だ。そこで、時計の測定位置をあれこれ変えながら、納得できる精度まで追い込むだけならば、このタイムグラファーがあれば非常に効率的かつ安全だ。
当然ながら裏蓋を開けるとなると替えのOリングも準備しておかなければならない。というのが先の記事で入手したOリングだ。
とにかく、1台のみ日差+60秒なので、実使用環境でこれを半分以下の精度まで追い込むためには、歩度調整で10秒以内に収める必要がありそうだ。その作業が終了すれば当分はタイムグラファーの出番はない。というもったいない買い物だった。おそらく、前の持ち主も同じような動機で入手したものの、日常的に使用するものでもないので筆者のところへ廻ってきたとうことかもしれない。
★ タイムグラファーが到着した
試運転の意味で精度に全く問題のないシチズン自動巻(オープンハート)を上向き水平でセットしてみた。「日差-3sec」で納得した次第だ。歩度測定をすべき腕時計については、本日到着した「磁気抜き器」でまず微量の帯磁をキャンセルして、しばらく様子見のあとでタイムグラファーにセットしてみようと思う。
マイクスタンド装置およびディスプレイともに想像していたよりもやや大きい。配線ケーブルやコネクター等の造りが非常に堅牢で、金具の品質も良い。ディスプレイは青色液晶と基板だけの構成と思えるのは、重量感のあるマイクスタンドとは正反対に軽い。全体的な印象は西の大陸製にしては予想外にクオリティが高いと思う。世界中でほぼスタンダードになっている機器だけのことはある。ちなみに電源オン時のメッセージは日本語になっていた。
★ 磁気抜き器を試す
歩度調整を行う前に分解・清掃を実施するのが理想だが、その前に行うべき必須の処置があるようだ。それは腕時計本体の帯磁を除去することで、それに用いる工具は「磁気抜き器」なるものが安価で販売されている。
ドライバー工具やピンセットの先端部分から磁気抜きをするのは、永久磁石のS極とN極を交互に行き来させれば簡単に終わるが、腕時計の場合にはそのような雑な方法は使用できない。そこで仕方なく定番ものの磁気抜き器を注文した。
この磁気抜き器は取扱い説明書がない。ネットで使用方法を調べてみると、磁気抜きの科学的な考え方からすると明らかに間違っているものも少なくなく、製造メーカーの無責任さには驚く。この種のものにはよくある、ユーザーの知見と責任において使用すべき類いのもので、その意味では分解して中身(回路)を確認しておくのも良い。
こちら、千円台で購入できるのは良いが、発生磁場がかなり強いので、時計との絶対的な距離を確保して使用しなければならない。何でもプレートに2cm~3cm以上近付くと良くないらしい。内部の電磁石が物理的に固定されておらず、蓋でおさえられているだけなので、質量の大きな金属を近づけると磁場による振動が発生する。
間違ってもプレートに時計を置いてはならないので、念のために2.5cmのスペーサーを切り出しておいた。無論、電磁石もケースに独立して固定してある。これで安全な操作が確実に行える。機械式自動巻腕時計の帯磁状態を確認すると、1台がやや顕著に帯磁しており、もう一台が微妙な様子だった。そして残りの2台は全く帯磁していなかった。一般的には帯磁すると歩度校正がずれるそうなので、そのあたりも留意しておくとメンテナンスの指標になるようだ。
ピンセット×1本、機械式自動巻腕時計×2台 の磁気抜きが一瞬で終了した。方位磁石で磁化の有無を確認したところ、見事に消えていたので作業としては失敗なく安全に行えることが確認できた。タイムグラファーの収納箱に入れておいて邪魔にはならない、使い方さえ間違わなければ、あれば便利なコストパフォーマンスの良い品だ。
2025.10.28
★ ついでに注文してしまった小物
3.500円以上送料無料につられて、あって邪魔にならない「腕時計ベルト調整工具」を注文してしまった。自転車整備のチェーン切りのような工具なので代替え品は何かとあるので、使用頻度からしてあえて必要姓を感じなかった。
しかし、この広告の付属ハンマーをみてこれが欲しくて注文したようなものだ。腕時計をいじりだすと小物工具があれこれ必要になるのは仕方ないが、それらが昔と違って破格の値段で販売されているのがせめてもの救いだ。無論、時計店の職人がこれらを使用しているとは思わないが、これでも良いかと思うような仕事への情熱の程度を危惧する。
・・・つづく(もどる)
1970年製[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-7490) 諏訪精工舎製]の予備機を探してかれこれ2ヶ月が経過しているが、1974年製[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製]の長期保管品をとあるコレクターの整理品で見つけた。
本来探していた年代は1972年製までもので、これは高校生の頃を過ぎている。ガラス風防のエッジカットデザインはほぼ満足できるタイプだが若干新しいのが気になる。純正のSSバンドは取り置きして、エンドカーブ金具付きのDバックル革製のものでこちらの予備機も軽量化をはかってみた。
初期の1970年製に比べて、最終デザインの1976年の2年前にあたる1974年製の[5 ACTUS]はわずか4年の違いだが、外観と雰囲気はかなりの改良が加えられている印象を受ける。おそらく、[5 ACTUS]シリーズの最終形にほぼ近いのがこれに該当するのではないかと思う。
自動巻の振動が若干軽くなっているし、ベゼルの盛り上がりデザインも独創的で造形美がある。いずれにせよ安心できる予備機を補充できたので、おそらくこの2台のどちらかは生涯にわたり楽しめる気がする。これで機械式自動巻腕時計が3台になったが、そのうち1台はカレンダー無しなので、残り2台の[5 ACTUS]はどちらか1台もしくは両方が常に「自動巻き上げ機」に鎮座している。
ことの始まりは8月に普段使いの「CASIO ProTrek」の寿命に伴う代替え品を探すことから始まり、昔のように自動巻腕時計が一つくらいあっても良いかと思いついた際に、高校生の頃に憧れていた「シチズンクリスタルセブン」のいわゆるクリスタルカットの風防のことを思い出し、代替え品の1970年製[SEIKO 5 ACTUS]を偶然見つけたことに端を発する。
あえて高校生向きの汎用自動巻時計を予備を含めて2台確保したわけだが、「第二精工舎 亀戸」ではなく、グランドセイコーで知られる「諏訪精工舎」で[SEIKO 5 ACTUS]の25石モデルを製造していた点が実に興味深い。初めて腕時計を持つ高校生だけに、如何に乱雑に扱うかを百も承知であえてこのシリーズを製造し続けた理由は何だったのか。当時の主力機種であるロードマチックはそのほとんどが「諏訪精工舎」であったのは納得できるものの、「5 ACTUS」がなぜという不思議がどうも釈然としない。
2025.10.08
★ ステンレスバンドの軽量化
最近の腕時計のほとんどはステンレスバンドが標準で、革バンドやメッシュバンドのような軽量タイプはきわめて数が少ない。ステンレスでも薄く仕上げた軽量タイプもビンテージものでは見かけるが、交換ベルトそのものが市場にないようだ。ちなみにこのビンテージものらしいバンドは、[セイコードルチェ]の替え用で3本ほど取り置きがある。
日常使いの時計は軽めの方が好みだが、4年前に野外作業で必要に迫られてとにかく購入した[REGNO SOLAR Stainless]だが、後に買い直した[REGNO SOLAR Titan]に比べて異常に重い。その重さの内訳を調べてわかったのだが、ステンレスバンドが重いようだ。
一般的なセイコー純正のステンレスバンドは、2台の「5 ACTUS」バンドがサイズ18.5cmでW=34g程度なのに対して、[REGNO SOLAR Stainless]に付属するものはW=58.3gもある。ちなみに、軽量タイプビンテージものはフリーサイズでもW=33gだ。やはり時計本体の購入価格がセイコー純正の革バンドよりはるかに安価なので、このあたりはしかたがないこととあきらめていた。
ところが。最近になって予備の革バンドでほぼ余りものになりそうなのが出てきたので、思い切って[REGNO SOLAR Stainless]のバンドをDバックル革製に交換してみようかと思った次第だ。
カジュアルな雰囲気になるように、革バンドにバンビ製エンド金具を装着して、こちらも余り物なので行き場を得て喜んでいる。このバンドの仕上がりはフラットタイプでないと適合しないので、昨今の厚みを持たせたバンド縫製の製品では金具が装着できない制約がある。
これで2台の[SEIKO 5 ACTUS]のDバックル革バンド仕様とほぼ同じ重さになって、日常使いに違和感がなくなった。そして、数ある腕時計の中でこの[REGNO SOLAR]がもっともイニシャル&ランニングコストパフォーマンスが良くしかも正確で堅牢だ。
ちなみに、交換時計バンドより安価な[REGNO SOLAR Stainless]の理由を筆者なりに調べてみた結果が以下のとおりになる。
・ミネラルガラス風防は硬度は高いが、透明度においてはクリスタルガラスより劣る
・ケースのステンレス材質が加工がしやすい比較的柔らかなものを使用している
・ステンレスの光沢が鏡面の一歩手前までしか研磨精度が出ない
・ベゼル(風防枠)が嵌まっているように見えるが、実際にはケースと一体の削り出し構造になっている
・風防ガラスはベゼルが無いので、裏から接着剤で固着されており、交換できない構造になっている
・ステンレスバンドは鎖加工精度が要求されない厚手の光沢仕上げで、加工手間がかなり削減されている
ムーブメントはおそらく当時の実売価格1万円台の製品と同じだと思うが、加工・組立手間が格段に効率化されているようで、これが「Cased in China」の表記と合致する。しかし、太陽光発電素子と蓄電素子の寿命が10年とされているソーラームーブメントなので、これ以上高級なものを買い求める意味がない気がする。従って、この価格設定の製品販売は妥当だと判断している。
別な考え方をすると、交換電池交換が入手できない発展途上国では、堅牢な自動巻時計か10年の使い捨てソーラー時計かの選択肢は非常に意味のある製品ラインナップだと思う。
・・・つづく(もどる)
先月入手した[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-7490) 諏訪精工舎製]が思いのほか気に入っていて、仕事場での普段使いではほとんどがこの腕時計になる。こうなると、いつ壊れてもおかしくない素性のものなので予備機をすかさず探していたが、同じものがいっこうに見つからない。
その同じものとは風防ガラスだ。透明度からしてクリスタルガラスの類い(ハードレックス等)だと思うのだが、同年代の[SEIKO 5 ACTUS]と、もしかして25石の製品だから[SEIKO ROAD MATIC]も含めて探してみたが、いずれもガラスの透明感とエッジのデザインが明らかに異なる。
そのような混沌とした日々が経過する中で、販売店のコメントに、「風防ガラス交換済み」というのがあったことを思い出した。確かに、この無傷で美しい風防ガラスが魅力の一つでもあったわけで、そのことを必須条件に代替え品を探していたが、もしかして別機種の交換ガラスが使用されているかもしれないという疑念がわき始めた。
そして、最近になってこの風防ガラスときわめて似通ったものが装着されているセイコー製品をみつけたのだが、それはどうも「グランド・キングセイコー」のようだ。筆者の推測が正しければ、販売店は、劣化した[SEIKO 5 ACTUS]の風防ガラスを交換する際に、同サイズの「グランド・キングセイコー」用のものを装着した可能性が濃厚だ。
もしくは、ある年代においては、[SEIKO 5 ACTUS]と「グランド・キングセイコー」の風防ガラスの共通時期があったのかもしれない。とにかく、このように考えると、これまで一般的な[SEIKO 5 ACTUS]で風防ガラスがカットエッジになったものの予備機が見つからなかったこととつじつまが合う。おそらく、高校生時代に憧れていた[シチズン クリスタルセブン]の風防ガラスを凌ぐ美しさだと思うのだが、当時の世の中にこのような高級風防ガラスがあったことは知るよしもない。
★ 風防ガラスの履歴が少し解明された
1974年製の[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製 ]の数ある画像の中に、似通った風防ガラスのものがあった。ベゼルのデザインが洗練された後継機種という雰囲気のようだ。しかし、厳密にはエッジの立ち角がわずかに違う。そして、表面がフラットなのは同じだが、ガラスの厚みが均一の板状ガラスで、内側がえぐれた凹レンズのような反射防止タイプではない。
全体的にガラス加工のコストダウンの意図が見え隠れするが、基本デザインは踏襲されていると思う。そして、ベゼルのかぶり方からすると、風防ガラスの径も若干大きいような気がするが、反射が多い分だけ透明感がわずかに劣るような錯覚を覚える。
言い換えれば「グランド・キングセイコー」特有の斜めから文字版を見る時のガラスの存在を感じさせない透明感が得られていない。これが風防内側の凹レンズ加工の有無によるところだ。右画像の12時付近で表面反射が著しいが、「グランド・キングセイコー」ではこのような反射はほとんど発生しないのは、手元にある[SEIKO 5 ACTUS]でも同じだ。なお、透過光の屈折率とスペクトル分解能は若干違うように見えるので、素材としてのガラスの成分にも違いがある気がする。
そうすると、見た目だけの判断だが[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-7490) 諏訪精工舎製]と「グランド・キングセイコー」の一部は1970年頃のある期間で風防ガラスが共用できるベゼル寸法であった可能性がある。つまり、今回の販売店での風防ガラスの交換では「グランド・キングセイコー」用のものを用いたと考えるといろいろと辻褄が合う。
余談だが、こうなると製品としての予備機を探すとすれば、上の画像にある1974年製の[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製 ]で妥協するのがもっとも現実的な気がしてきた。ただし、1974年製ということは、筆者が大学3~4年生の頃になるわけで、当時は手巻きのオールドウォッチの名機をいくつも先輩から譲り受けて、国産の汎用品には目も向けなかった頃だ。いささか予備機の趣旨が違ってくるのは事実で複雑な思いでいる。
★ [SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製 ]とは
[SEIKO 5 ACTUS 25石]は、1970年前後の6106-7490から1974年の6106-8660へ移行してきたモデルであることはわかるが、後半はどうもそのケースは「ロードマチック」との共通性が見え隠れする。
これは製造拠点が諏訪精工舎で同じだからもあるが、ベルト幅が従来の18mmから19mmに変化していることとも合致する。従って、予備機を探すのであれば、本来は「ロードマチック」で探すのが合理的だと思うのだが、これだとますます予備機の意味合いが遠のいてしまう。
つまり、このような製品履歴からすると、1974年製の[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製 ]を探し出すのは、コストパフォーマンス面では不利で不合理な「ない物ねだり」になる可能性が高い。
というのは、この時期のセイコーファイブは5面・6面カットガラス風防の機種を発売した頃なので、それらの影でロードマチックの安価版という位置付けでは品数がかなり少ないことが予想される。
一方で、右にある第二精工舎(亀戸)[SEIKO LORD MATIC Special 25石(5206-6110)]は、1974年製の[SEIKO 5 ACTUS 25石(6106-8660) 諏訪精工舎製 ]に似たデザインながら、1972年製だということで、これらのことを踏ませて予備機の確保を考えてみようと思う。
・・・つづく(もどる)
7月に[LC/80]に本格的なカーナビを装着してドライブレコーダーも更新したが、もとより貧相な音響システムを何とかしようと、手っ取り早くフロントドアーのスピーカーを交換することにした。
と言っても、意外と[LC/80]のドアーの厚みがそれほどでもないことと、純正品がφ13cmという小ぶりなスピーカーのために製品の選定にはかなり苦労した。
加えて、スピーカーグリルをそのまま使用したいため、さらに大きさと奥行きの制限下での取付も結構悩むところだ。トヨペット店と相談して、「GROUND ZERO」の製品がその条件を満足できることを、いろいろな情報から確認がとれて、9月末頃に取付工事の予約を入れておいた。
さて、フロントスピーカーの交換後の様子は次回の記事で報告するとして、これがうまくゆけば30年越しの音響の不満が解消されるわけで、その期待するところは大きい。
2025.09.26
★ 本日トヨペット店へ入庫
6ヶ月点検と併せてスピーカーおよびインナーバッフルを届けておいて、ついでにスピーカー交換を行ってもらうことにした。毎度のことだが急ぐ客ではない、手の空いた時でないと作業に着手しないのでいつに仕上るかは不明。2・3日か1週間か、とにかくおまかせの一言でいつも[LC/80]を預けている。
2025.10.20
★ スピーカー交換作業完了
昨日の夕刻にトヨペット店から作業完了の連絡が入った。どうも補充パーツの到着待ちで数週間を要したようだ。それは、ドア内張を戻して開閉ノブを覆っている樹脂製の蓋を閉める時に、トルクを誤って蓋を割ってしまったとのことらしい。これだから旧車の整備は一般の店舗では断られるわけだが、国内にまだ純正の補充パーツがあることにも驚く。
ところでスピーカーの交換結果だが、中低音のハリが増して、音域全体のひずみが軽減されているのわかる。外した純正のスピーカーとの外観の違いでは、マグネット部分の大きさが1.5倍になっていることと、ツイーター部の突起が目立つ。さぞかしドアー内側への装着には苦労したことと思う。これを見て、なぜここまで貧相なスピーカーを装着する必要があったのかと疑問に思う。
・・・つづく(もどる)
一年の通じてほとんど出番のない自宅の強力ライトだが、台風の襲来にともなう停電時の準備として、これまでの単三×4本タイプから単一×4本タイプに更新した。
電池の消耗を確認する意味で年2回の夜警の最には必ず持参しているが、明るさにおいて若干の光量不足を感じていたので、まさに強力なライトに交換した。
ちなみに、10年前の台風で半日停電になったことからランタンも常備しており、こちらは定期的に乾電池の交換を欠かさない。いずれにしても、昔と違ってLED光源になってからは、電池の寿命が飛躍的に伸びたのはうれしい。
電池メーカーに勤務していた同級生も、昔はホテル・旅館の室内に常備していた携行非常灯の交換に一年中あちこちへ泊まりがけで出張していたのを思い出す。そう言えば最近はホテルの携行非常灯はあまり見かけない。
おそらく、非常誘導灯が蓄電池方式で設置が義務付けられているからだと思うが、この内蔵蓄電池の交換は、かつての携行非常灯×部屋数の電池価格に比べて10倍以上も高いので、劣化した蓄電池がそのまま放置されている不適合施設もあると聞く。
まあ、いつの時代にも暗闇対策を怠って手探り状態になれば、とんでもない二次災害に見舞われる可能性があるが、今ではスマートフォンがもっとも身近で各人が所持している蓄電池なので、最悪の事態でもこれを灯火にして避難が可能なのかもしれない。
・・・つづく(もどる)
それは社会人になってしばらくの1979年頃に購入した「セイコードルチェ」を選ぶ際に卸用カタログ冊子で見た[シチズンクォーツ]も比較対象にしたことで明瞭に覚えている、[シチズンクォーツ 4-850041 S]を偶然見つけた。できればこれも同時に購入したいくらい完成度の高いスクエアーデザインだった。
オリジナルの「セイコードルチェ」は茶色の革バンドで、これが全体の印象を落ち着かせていたが、劣化したベルトを何度か交換するうちに、20年前ころからメタルベルトが実用的に思えて、その後3本目のこのベルトが気に入っている。
サファイヤガラスの透明度はすばらしいが、エッジの立ち具合が少ないのは少しでも薄型を意識した設計のようで、正面からの映り込みが中途半端になりガラスカットの美しさを表現しきれていないのが残念なデザインだ。しかし、外装のすべてにわたって無傷でガラスのような輝きはさすがにチタン製ケースだ。
さて、話を「シチズンクォーツ」に戻して、本製品は1976年製の「未使用品」でグランドセイコー並みのクリスタルガラスは反射抑制コーティングが施されて透明感はセイコーのサファイヤガラスを凌ぐ。そして特記すべきは裏蓋の非防水ながら汗の滲み対策が考えられた形状と強度がうかがえる構造デザインだ。
このあたりはドルチェの方は全体の薄さを強調するあまり、単純な平蓋で終わっているのが見劣りする。実際、40年が経過した頃から電池交換の際に裏蓋の閉まりが甘いという忠告を時計店から聞いている。
今思うのだが、当時の国内シェアーは圧倒的にセイコーだったが、今で言うところのユーザー目線への基本的な気遣いはシチズンの方が上だったと思う。どちらかと言うとセイコーは大名商売的な印象を受ける。
デザイン・用途としては[ドルチェ]と完全に被るので、使用が前提であれば購入の必要姓はないのだが、当時の比較対象としての魅力に未練があるという理由で取り寄せた次第だ。
一般的にスクエアーのケースは人気がなく、当然ながら種類も少なくデザインが画一的になりがちだ。そのような中で、もっとも落ち着きのあるスクエアーデザインエッジの美しいガラス風防だと思う。
[ドルチェ]はラグとベゼルがケースと一体化した、構造的にはやや無理のある形だが、おそらく当時のオメガのデザインの影響を受けている気がする。
一方で、構造は同じだが[シチズンクォーツ]はベゼルの形状を突起で残した、ガラスの押さえとしては安定性のあるデザインになっている。しかし、いずれも非防水仕様なのは構造的弱点が原因しているためと想像する。とは言うものの、[ドルチェ]は卸用カタログ冊子で貴金属関連の商社に勤める見内を通じて購入したので、店頭での実物と価格は確認できていない。
これら2つへの迷いは、ケースの材質がセイコー製のチタンとシチズン製のステンレスの違いが、デザイン性を上回る決定要因になったと記憶するが、今改めて見ても「保守的なシチズン」、「冒険的なセイコー」という印象は変わらない気がする。
セイコーはこの時期からキングセイコー・グランドセイコーというブランド意識へと舵取りをし、シチズンは社名が示すように根本的なところでセイコーとは社風が違う。筆者は今でもこの2社は比べるメーカーではなく別格の価値観をもつそれぞれのメーカーという認識でいる。これが「残念なくらい安価」だった[シチズンクォーツ 4-850041 S]を購入した言い訳だ。
まあ、筆者にとって腕時計は自身のアルバムを眺めるようなもので、常に過去との因縁が関与している。そういう意味では、時代を先取りするスマートウォッチが全く心に響かない原因がここにある。先日の「懐中時計」とこの「腕時計」の2つに関しては別段なくても差し支えないものだが、ほんの小遣いで、残りの人生が少しだが充実するといういつもの「うんちく」だ。
そのような気になる「シチズン」だったが、1983年頃だったか「エクシード」が発売された頃に、チタン合金を上回る硬度9のダイヤモンドに次ぐ堅さのカーボンカーバイド製のケース+サファイヤガラスのスクエアーデザインの製品が発売されたと思う。ただし、価格もそれなりだったことから、ある意味で高嶺の花だったような記憶がある。
この[シチズンエクシード]はスクエアーデザインとしては、[セイコードルチェ]よりもやや洗練されており、超硬合金の特質を生かしたカットデザインでは、ほぼ完成形に近いのではないかとさえ思っていたが、これ以降の高級腕時計の主流はやはりラウンドデザインに戻ったような気がする。
この時期の筆者は30歳前後で、仕事と家庭が充実し始めた頃だったので、何かと生活の出費が多く、高級腕時計とはほとんど無縁だったこともあり、ひたすら独身貴族時代の[セイコードルチェ]を大切に使用していたと思う。
★ 1970年製セイコー 5アクタス(諏訪精工舎 61系)
実はこちらの記事の方が本題なのだが、1970年頃の[シチズンクリスタルセブン]の対抗馬として、同じく高校生用のお手軽な自動巻腕時計では[セイコーファイブアクタス]の方が店頭での知名度が高かった気がする。ただし、筆者はこの製品は[シチズンクリスタルセブン]のコピー商品だと考えていた。
そこまで[シチズンクリスタルセブン]に思い入れがあるのは、その風防ガラスのカットデザインで、やや目立つ曲面に大胆なエッジカットがプリズムのように輝く姿は忘れられない。おそらく、昔の手巻き時計の風防ガラスが同じく曲面で反射を押さえていたように、ガラスの透明度がひときわ目立っていた。
なお、2000年当初にこれの復刻版も発売されるほどの名機だったが、復刻版は一目でそれとわかるチープ感でやはり別物だ。従って程度の良い1970年代の[シチズンクリスタルセブン]は比較的高値でコストパフォーマンスは決して良いとは言えない状況だ。
さて、[セイコーファイブアクタス]だが、ガラスのエッジと曲率をおとなしくして差別化を図り、オリジナル性に欠ける量産品というイメージだが、実際はこちらの方が良く売れていたのも事実だ。無論、性能・品質にはなんら問題はないが、この後[セイコーアクタス]へとモデル変更を経て、いわゆるビジネスモデルデザインに融合している。
今回、その[セイコーファイブアクタス]に実は通常の21・23石の量産品に加えて、25石の諏訪精工舎製の上位グレードがあったことを知った。おそらく、[セイコーロードマチック]とのクロス派生品のようなものだが、より高精度とは言うもののほぼ意味のない61系横流し品のようなものだ。
ところが、どうもコレクターの間ではその希少性ゆえに意味があるらしく、それを見越して販売されていた整備品(ガラス風防交換、ベルト他社製交換、外装取り外し超音波洗浄)だが、おそらくベルト・風防ガラスが年数相応に痛んでいたと思われる、精度の追い込み未調整のややリスクのある格安製品を「自動巻上げ機」付で見つけた。
コレクターの認識では製品のオリジナル性が重要な要素であることから、いわゆる再生品の価値は一般的に低いようだ。実質的で合理的な価値を優先する筆者にとっては好都合の掘り出し物ということで、こちらも整備費用にもならない価格で入手した次第だ。
同年代で整備品として確実なセイコー製品は25石や33石の[ロードマチック]が数も多くリスクも少ないとは思うが、ビジネス機だけに使用感は拭えないものが多い。また当時としてはやはり高校生が持つにはグレードが違いすぎるというか、洗練されていて年寄り臭い印象があったことを思い出す。その点では[セイコーファイブアクタス]の初期型はまだ[シチズンクリスタルセブン]の模倣デザインの印象を受ける。
精度の調整だけで済むかどうかは、馴染みの時計店で見てもらうとして、これまた駄目元で入手した次第だが、おそらく日常は使用しないと思うと、いつのまにか気が付けば安物、いや合理的価値のコストパフォーマンスが高い腕時計のコレクターになっていたようだ。一方で、国産品の自動巻き上げ機なる商品の到着が楽しみだ。おそらく防磁対策はなされているとは思うけれど、使用前に磁気発生の有無だけはチェックしておこうと思う。時計を本体に載せてスイッチを入れて3分間回せば適正なゼンマイの巻き上げが終了する。
(追記)
付属していた自動巻き上げ機の詳細を調べると、2005年に販売が終了しており、当時の希望小売価格は¥33,600(実勢価格¥22,800)なので、いわゆるバブル経済下の海外品を含むブランドもの高級自動巻腕時計用を想定した商品であることが判明した。従って、[セイコーファイブアクタス]とは全く関係のないおまけの気がする。
まだ正常に駆動するけれど、メーカーとすれば20年前にほぼお役目は終わったというところなのか。最近の製品の多くは本来の性能よりもディスプレイ要素を重視する傾向が強いことを考えると、それとは逆の機能優先の商品設計に伴う製造原価の高さが「あだ」となったのだろう。
(メモ)商品到着後に確認する事
[シチズンクォーツ]
・未使用の確認:保護シールなし、未使用に疑問点なし
・精度差:問題なし
・経過観察:本日で10日目、問題なし
[セイコーファイブアクタス]
・動作と精度の確認:動作問題なし、カレンダー切り替えOK、
精度差+45秒/日程度 OK
・キズ、スレ、腐食の確認:ラグにわずかな曇りあり、裏蓋にわずかな
スレあり、ベゼルに小キズあり、ガラスは交換済み、エッジの
透過スペクトルあり(クリスタルセブン似)
・スレ、キズ修復の可否を確認:ラグ曇りと裏蓋スレは超微粒子
コンパウンドで修復可、小キズは軽減程度
・革バンド:ノンブランド要交換、メタルに交換
・経過観察:本日で10日目、問題なし
※ 目視では目立つキズおよびステンレスの曇りはなくなった。風防ガラスが新しいため、無傷の文字版が美しい。クリスタルセブン似のガラスエッジの透過スペクトル(発色)が当時の雰囲気を再現している。諏訪精工舎製の上位グレードの[セイコーファイブアクタス]とは言え、高校生を対象とした1970年製の安価なシリーズとは思えない、キングセイコーの同時期のモデルを意識したデザイン品質だ。現在ではほとんど商品価値のないものだが、筆者の思い出の中では[シチズンクリスタルセブン]に次いで影響力のある腕時計で、このことがいわゆる高級腕時計とはおよそ無縁な理由だ。
ステンレスバンド(幅18mm)は[セイコードルチェ]と同じなので、付属していた社外品の汎用黒革バンドからドルチェの予備ベルトの1つに変更してみた。悪くはないがケースのベルトエンド部分が同じストレートなのに、メタルエンドと今一つしっくりとしない。調べてみると、どうもオリジナルベルトは革ベルトのような気がする。
実は[セイコードルチェ]のオリジナルベルトも茶色のワニ押し型の革ベルトだったが、現在はチタン色のメタルメッシュに交換しているので、2台の時計で供用できるように、セイコー純正の革ベルトを注文することにした。
これで[セイコーファイブアクタス]のオリジナルの雰囲気が再現できていると思う。もっとも、「茶色」のワニ押し型の革ベルトの選択肢はなかったかもしれないが、もとより筆者は腕時計に関しては革ベルトの「黒」を着用した記憶がないのと、すぐにくたびれる革素材は特に学生時代には贅沢品という感覚だった。
確かに、純正品の本革時計バンドは良い造りとは言えかなり割高だ。はっきり言って腕時計の価格を超えるので、ドルチェとの共用を前提に納得した次第だ。
ところが、ドルチェに装着してみると蘇るオリジナルスタイルで、すっかり気に入ってしまったのだが、さすがにもう一つ購入する決断はできず、仕方なく[セイコーファイブアクタス]の方はノンブランドもので済ませることにした筆者はやはり小心者だ。
ノンブランドものだと価格が1/3~1/4程度だが確かに違いは明白だ。厚みやケース側の縫製処理など、細かな点でオリジナル製の方は製作手間が掛かっているのがよくわかる。バックルは2箇所留めワンプッシュリリースで材質や品質に大きな差はなく、コストパフォーマンスは良い。やはり純正品は「SEIKO」の刻印が価格の何分の一かを占めているような気がする。
本革製の腕時計バンドは40年ぶりくらいになるので、「Dバックル」には少々驚いている。ご存じのとおり、ベルトの傷みは留め金部の折曲げで革が劣化してくるのがほとんどだ。これは如何に丁寧に使用していても避けようがないことなので、交換頻度を考えるとかなり割高な素材だった。
「Dバックル」のおかげで、ベルトの寿命がおそらく数倍に延びると思うのだが、それよりも軽量化という点では、ステンレスのチタン化をはるかに上回るメリットがある。ただし、腕時計のケースデザインによっては、本革製がまるで似合わないものも多い。
ちなみに、「Dバックル」の発明はカルティエのようで、現在まで若干の進化もあったようだ。その語源については、仏語ではDÉPLOYANT(ディプロワイアント)、英語ではDEPLOYMENT(ディプロイメント)になるらしく、1980年代から1990年代にかけて普及してきたらしい。
なるほど、筆者がドルチェのベルトをメタルに交換した40年前に製品付属として出始めていたということで、その時点でこの「Dバックル」のことを知らなかったのも納得できる。おフランスのことだから、もしも特許を取得していたとしても、20年後には汎用品が出始めて現在までさらに20年だから、もうほとんど一般化していると考えて差し支えない。
2025.08.27
★ 自動巻き上げ機を試す(海外組立品のおまけなのであまり信頼していない)
予想していたよりも本体が大きい。円筒の外径がφ142mmで、装着する時計が2本と3本で円盤部分を交換するようだ。時計のフォルダーはネジでバンド内径を調整できる構造で好感が持てる。制御基板はDC7.5Vが入力されており、そのあたりの電圧でDCモーターを駆動させている。減速ギアーボックスへのモーター軸動力はφ30mmのゴムベルトで伝達される構造のため、動作音がきわめて静かな理由がここにある。それは、かつてのベルトドライブのプレーヤーを経験していれば、何の不思議もないことだ。ゴムベルトは今はなき「カシオProTrek」の裏蓋パッキンの残り(20本)が流用できるので、この先の故障対応も問題ない。
部品の材質はほとんどがプラスチック製でネジ止めの精度も普通だ。風防ガラスの枠とフォルダーがステンレス製になっている点が唯一高級感がある。スイッチ類および電源端子も汎用電子パーツで、ACアダプターはメーカー名のラベルこそ貼ってあるが、7.5V 500mAの汎用海外製品に酷似している。回転モードが全部で4パターンあり、多種の自動巻腕時計に対応しているようだが、基盤設計は一昔前の雰囲気があり、保護回路が見当たらないかよくわからない。内部を撮影するほどのものでもないので画像は省略するが、見たところコンデンサーの劣化とベルト切れが一番心配なところだ。この先の故障は空回りで止まるか、煙が出て止まるかのどちらかのようだ。
現在の価値としては1万円までの類似品と大きな差はない気がする。やはり発売当時はバブル期という価格だった気がするが、発売時に特許出願No.が記載されているので、類似品の製作が出回るまでのわずかな期間は独占販売だったかもしれない。なお、本製品の販売会社は現在もファッション関連商品の企画・販売促進事業を営んでおり、当時はいわゆる高級アクセサリーの関連商品の1つとして販売していたようだ。当然ながら自社ではメンテナンスはできない。おそらくゴーストの会社があったような気がする。
今回の分解ではギアボックスのグリスアップ、DCモーター軸受けの注油、配線ターミナル端子2箇所の接点復活剤塗布、で一応の整備を行って延命措置を図っておいた。DCモーターは日本製の模型用に見えるので信頼性は問題ないと思う。
★ 勘違いしていた自動巻き上げ機の基本機能
筆者は今回の製品を手にするまで、一般的な製品「自動巻き上げ機」の基本機能を勘違いしていたようだ。これまでこの製品は自動巻腕時計のゼンマイをフルに巻き上げるためのものだと考えていた。実際、現行製品のほとんどはこのタイプだ。ところが本製品の説明書を確認してみると、最小限のゼンマイ巻きにより運針を維持することにあるようで、巻き「上げ」という響きの早とちりだった。
①左右交互回転:5分間左右交互回転 計10分間 → 停止2時間50分 → 再始動回転
②左右交互回転:10分間左右交互回転 計20分間 → 停止3時間40分 → 再始動回転
③右回転:15分右回転 → 停止2時間45分 → 再始動回転
④左回転:15分右回転 → 停止2時間45分 → 再始動回転
ということで、カレンダー付きの[セイコーファイブアクタス]を「自動巻き上げ機」にモード②で装着して、動作維持が問題なく行えるかどうかを今日から試している。もし、だめならば③、④を試してみる。はたして初期の自動巻機構でもうまく「運針維持」が行えるかどうか楽しみだ。
「自動巻き上げ機」のガラス蓋の透明度および底鏡にはくもりが全くないので、格納した時計の前面に何も無いように見えるのは想定外にうれしい。最初はおまけと思っていたが、これは使える商品だと実感している。ステンレス製のフォルダーも安定度が非常に良い。
2つ並べてわかったが、両方の腕時計の風防ガラスはともに外面はフラット仕上げだが、現行品の左[セイコーオートマチック]はハードレックスなので、正面からでは反射を抑制しきれず透明感がややぼやけるのに対して、[セイコーファイブアクタス]のクリスタルガラスはどの角度でも透明感が同じなのはさすがだ。おそらく、ガラスの内側が凹状に湾曲している最高グレードの風防だと思う。
★ 磁気発生のチェック
「自動巻き上げ機」本体で磁気を発しているのは、唯一DCモーターの筐体部になる。基板にはコイル等の回路がない。そこで、本体の内外で磁気の様子をチェックしてみると、下段ユニットのモーター位置外側(8時方向)に限って磁気が感知された。腕時計がセットされているのは上部ユニットのフォルダー部になるので、この位置だとかなり磁気の反応が弱まっているようだが、完全に磁気なしの状態ではない。
フォルダー位置での磁気の様子だが、8時方向で磁石の針が15度振れる程度の磁場が生成されている。これはスマートフォンを手にした時の1/3程度の磁場なのであくまでも筆者の判断だが、この程度であれば腕時計の帯磁しやすい鋼鉄部に影響があるとは考えにくい。従って、長期の使用は可能という結論だ。
比較的コンパクトで、モーターとフォルダーがかなり接近している製品だと、DCモーターの磁気の影響を直接的に受けると思うので、これらは少し気になるところだ。しかし、これらのほとんどはかなり粗雑で安価な製品のようなので、まあ1万円以下のものをディスプレイ用のケースとして購入するのは、磁気は通電の有無に関係ないので避ける方が無難だ。そう考えると、本製品は数あるなかでも開発コンセプトはしっかりしている。
どうしても心配であるならば、気休めに防磁シート(カード用)をDCモーターの上部、またはフォルダーの下にに貼り付けておくのも良いかもしれない。そのうちに試してみようと思うが、この防磁シートそものの性能が今一つブラックボックスだ。
②左右交互回転:10分間左右交互回転 計20分間 → 停止3時間40分 → 再始動回転
→ 24時間経過:2台とも順調に駆動している 8/29
→ 48時間経過:2台とも順調に駆動している 8/30
→ 3日目 : 2台とも順調に駆動している 8/31
→ 4日目 : 2台とも順調に駆動している 9/01
上記のモード②で55年前の[セイコーファイブアクタス]も問題なく運針が維持できているようだ。
・・・つづく(もどる)
保管庫にある祖父の遺品になる手巻き懐中時計を久々に巻いて、比較的大きな音の歯車音を聞いていると、普段腕時計をあまりしないのと、スマホも自宅によく忘れるのでこれをカバンに入れておきたくなった。
と言っても、手巻きの懐中時計をカバンに入れて持ち歩くのは重くて不合理なので、消耗品クラスの電池式クォーツ懐中時計を探していたところ、46年前の長期保管品を見つけた。文字盤のデザインがシンプルで気に入ったのと、10日前に電池装填で動作確認済みということなので、不安要素は数々あるが駄目元で商品を注文した。
駄目元とは即ち、送料込みで汎用時計バンド程度の消耗品価格だったことを意味し、もとより商品としての価値を見いだせないものだと思う。今さら現行の懐中時計を新たに購入する気はないが、これならば結果がどうあれ納得の範疇だと思った。
ケースサイズは前述の[SEIKO Automatic]よりふたまわり小さな、直径37mm、厚み8mmで、2台のソーラークォーツ腕時計とほぼ同じだ。カバンに入れっぱなしで2年間駆動という予定だが、はたして現物の程度がどうかだけが気になるところだ。
長年の日焼けとも思われる文字盤の雰囲気だが実際のところはわからない。だとしても大した気落ちはなく、とにかく正常に駆動し続けてくれることを願う。今回も「安物買いの何とやら」になるリスクが高い買い物だ。
現在、懐中時計が必須なのは鉄道運転士ではないかと思う。運転視野内での確認が容易で精度と耐磁性能を有し、長期駆動を具備しているものが求められるらしい。そしてストラップはチェーンではなく「編み紐」だ。
市販の懐中時計+チェーンという組み合わせは、ズボンにクリップを固定して、アクセサリー要素を組み込んだ時代のなごりだと思う。実際に、チェーンを付けたままカバンなどに入れて持ち歩くと時計本体にスレキズを付ける原因になるので、実用的な観点からすると「編み紐」が正解だ。と言うことで、[ミシン工房]に鉄道時計と同じような編み紐を注文しておいたので、時計本体が到着する際には間に合うだろう。
★ 商品が到着、謎の時計屋さんありがとう
送料230円のおてがる配達ゆうパケットで駆動している懐中時計が到着した。およそ時計とは思えない扱いの荷物でやってきた。電池装填から2週間ほどが経過しているが、一応時刻は合っているようでひとまずは無事に手元に届いたということか。
まあ、西の大陸からやってくるよりは安心かもしれない。これでもって発送元が考える荷物の価値観のすべてが理解てきる。しかし思いのほか美しい状態で、不安が払拭されるどころか驚きの方が大きい。一番の驚きはラウンドガラス風防のエッジカットが昔風で最近では見られない仕上げだ。
ステンレスケースやガラス風防にスレはなく、使用感が全くない保管品とおぼしきものというところだ。今後、バッグのポケットに出し入れすると、ステンレスケースには間違いなくスレが付くと思うが、それすら惜しいくらいの美しさで、厚みからしてもほぼ腕時計という様相だ。
文字板の色は銀色で見方による反射ムラが色あせに見えていたようで全く問題ない。裏蓋を開けて点検してもよいが、知らぬが仏ということもあり、機嫌良く駆動している間はそのままにして、次回の電池交換の際にチェックしてみよう。謎の時計さん本当にありがとう。
[ミシン工房]へ注文していた鉄道時計用の編み紐だが、濃紺で長さをバッグ用として30cmで仕上げている。当面はこの編み紐で使用することにして、付属のチェーンは再び保管することになる。おそらくこの先で取り出すことはない気がする。ということで、46年前の保管品懐中時計の一件は致命的なリスクを回避できたようだ。
我が家にはこの手の使い捨て価格の時計が、洗面所の鏡やキッチンの棚、車のメーターパネル横等に散らばっている。それぞれが意外と健在で、定期的な電池交換の際に改めて便利さに気づく。
★ 当時のシチズンクォーツ(備忘録)
上記の懐中時計を探し当てた際に、どうも気になる商品、具体的には記憶に残るクォーツ腕時計を見つけた。というのは、1979年に購入した[セイコードルチェ ]を思案しているときに、当時の現行品の[シチズンクォーツ]を手に持って、できれば両方を買いたかった記憶がある。それは1979年時点ではほとんど見かけなくなった、かつての高校生時代に憧れていた「クリスタルセブン」の風防ガラスカットの面影をこの[シチズンクォーツ]にみたからだ。(別記事に続く)
つづく(もどる)
この軽量カップと同じで形が角形のものが最近入れ替えた炊飯器に付属していた。この軽量カップを細君が気に入っていたので、餅米袋や豆袋用にもうひとつ欲しいとの要望で購入したものだ。
ダイソーにもおにぎり型で同様のものが販売されているようだが、こちらの方が炊飯器付属のオリジナルの使い勝手に近い気がする。
確かに今までにない発想の計量カップで、特にお米の場合には重宝するらしい。つまり毎日のことはできるだけ考えない動作で物事を処理したいという、本能的なところを再発見したらしい。
一合枡を使用していた昔はどうしていたのかというと、枡の上部1辺を回転軸にして底の角が見えるまでこぼし落とすと残りが0.5合になる。昭和の主婦ならだれもが知っていたことだ。だから計量容器は枡が用いられていたわけだ。
お米屋さん、豆類の穀物屋さんでは、1斗袋、1升枡や5合枡で計量販売するのが常で、重さで販売するようになったのはいつ頃からなのだろうか。おそらく筆者が生まれた頃あたりに制定された計量法の施行後だろうと推察する。これはバネ式はかりの普及と密接な関係があると思う。
★ 10年前の掃除機すき間ノズルを注文
かつて一般的だったホース付きのサイクロン掃除機は高性能だったが、重くて邪魔という細君の評価で数年前に充電式スティックゴミステーションに取って代わった。
ということで、現在は[日曜工房]でその余生を送っているが、すき間ノズルがどこかへ行ってしまったので、純正品を改めて注文するはめになった。もっとも、比較的安価で提供されていたのでほっとしてるところだが、こういった付属品は細君の記憶ではこれまでも一度も使ったことがないとのこと。
倉庫やガレージでは家庭と違って砂ほこりが舞い込んでくることと、高い箇所の掃除も日常的に発生することから、これらのすき間ノズルは必須になる。
特に、車内のカーペットはシート下などの掃除にはすき間ブラシがないと話にならない。と言うことで、[日曜工房]では回転ブラシの標準ノズルよりもこれらの出番の方がはるかに多い。
2025.08.22
★ すき間ノズルをようやく装着
ブラシ付きの長手ノズルの方が、対象としている本体の型番と違っていた。もとよりブラシは本体ハンドル部に最初から付属している折りたたみのものを使用するようだ。
しかし、すき間ノズル+ブラシ付きが欲しかったので、この製品を本体ホースに差し込めるように径違いソケットを用いて、むりやりオプションノズルに改良してみた。
これで車のシート下のほこりを効率よく掃除できる。最近のハンディークリーナーなら全く問題ないのだろうが、かつての一般家庭用のホース付き掃除機では、このような場所の掃除をあまり想定していなかった気がする。
先端のブラシは着脱式だがら、かなり狭いすき間(座席シートとセンターコンソールの間など)も簡単に届く。ETCが普及する前はこのすき間を定期的に清掃すると、必ず小銭や領収書が見つかったものだが、このあたりのシートレールの内外は今では気にならないだけにほこりの山と化している。
・・・つづく(もどる)
30年以上2年おきに電池交換を重ねていた「CASIO ProTrek」の液晶基板が先月壊れて、この種のタフボディウォッチの後継を探していた。近年での使用目的が屋外運動や外廻りで汚れ作業時に時刻を知るだけのため、スポーツウォッチとしての付加価値を求める必要がないわけで、タフなアナデジのスタンダードで十分だという気がした。従って、電池交換が不要で10年間くらい動き続けてくれればそれで良い。
というわけで後継品は安価な中高生用のソーラースタンダードで済ませることにした。当然ながら30年前の[ProTrek]に比べると樹脂風防など高級感は全くないが、時計としての最低限の機能は整っており堅牢さも問題ない。
アナデジの少し面倒なところはそれぞれの時刻合わせだが、秒針がないのでデジタルで時刻合わせを行うとアナログ針が自動で追従してくれるらしい。一日の大半が室内駆動状態になると思うので、はたして室内照明だけで充電が追いつくか少し心配だ。
★ 穴あきベルトは不便だ
コストダウンの極みは樹脂穴あきベルトだ。革ベルトと違い湾曲の癖がついているのでどうも扱いにくい。毎回止め穴を探す必要があるのは不便だ。そこで、30年間使い慣れた[ProTrek]のチタンベルトのサイズを測って見ると、幅が全く同じだったので早々に付け替えることにした。これで、使い勝手では元の[ProTrek]と同じ装着感が蘇った。
30年間以上比較的無造作に扱ってきた[ProTrek]だが、チタンベルトはほとんど目立つキズがないのはさすがだ。止めの軸棒だけ新しいベルトのと交換して、この先も問題なく使用できそうなのがうれしい。本体はおそらく半分くらいの重さになったので、手首へのフィット感がさらによくなった。
本製品はアナログ時刻合わせがデジタルと連動しているのでリューズがない。その分だけ本体の機密性の保持がよい。長針は20秒単位で微動送りするようだが、5秒サイクルのデジタル秒針グラフィックの意味が今一つ理解に苦しむ。
★ 高校生の頃に止めどもなく腕時計が欲しかった
はじめて腕時計を持った高校生の頃、同級生は皆高級腕時計をしていた。ただ筆者は当時流行の名機[シチズン クリスタルセブン]を買って欲しかったことを思い出す。エッジのカットがプリズムのように輝くそのガラス風防にあこがれていたが、結局は親戚の誰かのお下がりで高校生活を過ごした。
ところが大学生になると不思議なもので、自動巻・防水・ステンレスバンドの定番腕時計がどうも煩わしくなってきて、道楽な先輩が所持していた[LONINES]や[Omega]の薄型手巻き時計のお下がりをとても気に入っていた記憶がある。
さすがに社会人になる頃にはもう少し謙虚な腕時計を持とうと、給料を全部使って買った初めての新品時計が[SEIKO DOLCH]だったわけだが、1979年に購入後現在もまだ動き続けている。ちなみに、先の[CASIO ProTrek]は[LC/80]を購入後の勢いのような動機で買い求めたもので、それはそれで目的別としては良かった。
現在では普段使いの実用腕時計はほとんどが太陽光発電タイプの、三針電子・電気時計になってしまったが、機械式ハイビートの高級腕時計の1本くらいは持てる余裕も出てきたにもかかわらす、なぜか時計に関しては付加価値の必要姓をあまり感じない。
★ ミニッツリピーターと街の自動販売機
個性的な高級腕時計の代表格になるミニッツリピーターのハンマー音をこよなく愛する知人が嘆いていたことを思い出した。この世界三大複雑機構のひとつには確かに憧れる気持ちが十分理解できる。個人的にはパーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)とトゥールビヨン(姿勢誤差を解消する機構)の方がより興味をそそられるのだが、せいぜいハイビートまでが筆者の購入納得範囲だ。
その知人がどのように普段から腕時計にキズを付けないように注意しているかを聞いた際に、どうしてもうっかりしてしまう困りごとがあるという。それは、自動販売機の飲料を取り出す際に時として無意識に左手を使用することで、これが腕時計にとってきわめて危険な行為らしい。
きき手に腕時計をはめないのは、腕時計を損傷させるリスクを考えての一般的な習慣だが、自販機は右手でコインを入れて、左手でボタンを押してそのまま商品を取り出すのがもっとも合理的な手の動きに設計されている。この設計の罠に時としてハマるということだ。なるほどそれはあり得ると思うのだが、そもそも海外の高級腕時計のメーカーは、時計をはめた手で自販機の逆フラップ扉に手を突っ込むことなどおよそ想定していないと思うのだが。
筆者は本格的に腕時計をし始めて56年だが、これまで時計風防やケースを傷つけた記憶が全くない。それは[ProTrek]でもおなじことで、手巻き時計のガラスの内側が曇った経験はあるが、その際にはそれなりの対応で問題なく復旧させてきた。昔の機械式と違ってクォーツにより耐衝撃性能が格段に向上したことで、腕時計を外さなければならないシーンがほとんどなくなったことが、見るも無惨なキズだらけの腕時計が世間にはびこっているのかもしれない。
駐車場で隣に傷だらけの車がいると駐車位置を変えようと思うのと同様に、手元をみて無神経に痛んだ腕時計をみたときには、その足下をみれば大抵は納得できる。腕時計は価格ではなく使い方だと常々思っている筆者の独断だ。
★ 想定外の[CASIO]の結末
ソーラースタンダードのアラームが一切鳴らない。アラーム・時報の両方が反応しない。CASIO製時計のボタン操作は手慣れているが、稔のために取扱説明書のとおりアラームを設定しても鳴らない。販売店に事情を説明して本日返品手続きを済ませた。国内検査をスルーしている安価な海外組み立て品と思われるので、ある程度の確率での初期不良品は致し方ないのかもしれない。
数千円で[ProTrek]の代替え品を見つけた気分でいたがどうも運の悪い話だ。腕時計としては確かに価格グレードが低すぎる感もあるが、もとより高級腕時計にあまり興味のない筆者だが、これで「CASIO製」が手元から消えることになりそうだ。
販売店の対応では、同型番商品の手配を当日にできるとのことだが、何かつまずいた気がしたのでとりあえず返金対応を行い、同日に新たな腕時計を注文することにした。今度は少し発想を変えて、手元の2台ある実用ソーラー(ステンレス&チタン)のうち、どちらかを[ProTrek]代わりに下ろすことにして、少し気の利いた実用時計を別途注文した。
話は少し逸れるが、「チタン」というと、右画像のような色合いをイメージするが、もとよりチタン鋼は銀灰色とおもうのだが、どうも一般的には着色してマット仕上げにしているようだ。一方で、ステンレスは高価な硬質のものを除き、普通はマット仕上げか鏡面の一歩手前あたりの刷毛目処理で仕上げているのが多い。
この2つ、全く同じムーブメントだが左のステンレスは98gで右のチタンは60gなので、この差は腕時計において非常に大きな違いになる。つまり、普段使いは[ProTrek]と同様にスレキズの付きにくいチタンの方にするのが合理的である。なぜ同種のものが2つあるのかは、たぶんお気に入りを迷った際に両方を購入したのだと思う。
ところで、早朝暗いうちに散歩に出かけた時にソーラーチタンの文字盤が常に発光していることに4年目にして気付いた。静止状態になると消えるかと思ったが、どうも常時発光しているようだ。文字版が真っ白ではなく生成りなので個性的だと思っていたが、これにはさすがに驚いた。
説明書を再確認すると蓄光塗料が施されているらしい。発光時の視認状態なのだが画像のとおりで、カシオのライトボタンと違い非常に明瞭だ。はっきり言って早朝・夜間はこれに限る。
さて、新たに注文した腕時計だが、使いたい時だけ動く腕時計、つまり普段は止まっていても 気にならない自動巻機械式時計を1台備えることにした。まあ、学生時代を思い出しての機械式だが、上を見るときりがないので、これまた最低クラスの実用品を試してみる。
「安物買いの何とやら」という言葉もあるが、なんと言うことはない、50年以上前に使っていた汎用品から基本的性能はほとんど進化していない元祖[SEIKO Automatic]の6ビート耐久品で、62年の実積がある機械式の中でも優れたコストパフォーマンスの品だと思う。
時刻の精度は日差+45秒~-35秒で、クオーツに比べると別次元の曖昧さだが、これさえ許容すれば24石の大量生産によるパーツの国内組み立て品なので、品質がある程度安定している。そして、10気圧防水の蓋を開けない限り、故障知らずで長持ちする実積と経験がある。
実用品とは言え、φ42.0mmで163gもあり、針とインデックスにルミブライト処理がなされてビートメモリの文字版などはクロノグラフ風の大ぶりで、厚みも11.6mmというのは、組立作業性の良さでコストダウンを図った設計に見える。筆者のように、手首廻りの実寸が18cmくらいある太さでないと似合わない大きさだ。
クォーツの軽量コンパクトが当たり前の現在では、普段使いではさすがに違和感がある。ただし、おそらく止まっている時間の方が圧倒的に長い気がするが、機械式でも動かし続ける方が良いと言う話も聞くのも少し気になる。もっとも保湿ガラス庫にある祖父の60年前の手巻き懐中時計は今でも思い出した時にリューズを巻くと快調に動くから不思議だ。
本品のリューズを手巻きして放置した場合の稼働時間は41時間ということで、1回のフル充電で数ヶ月稼働する太陽光発電クォーツとは、まさに機械と電子のエネルギー単位差を実感する。
機構はレトロだがデザインは古さを感じない無難な日本スタイルの部類で、見せる時計ではないが、見えてしまうボリュームだと思う。従って、そのうちにステンレスケースを超微粒子コンパウンドで完全鏡面に仕上げて、見違えるようにしてみようかとも企んでいる。
この[SEIKO Automatic]を見て気に入ったのは、学生時代に先輩から譲り受けた[ユニバーサル 裏蓋スケルトン]を思い出して、何ともおしゃれの奥深さを思い出したからだ。後年[UNIVERSAL GENEVE(2針)]は[SEIKO DOLCH]を購入した際に、唯一あこがれの手巻き薄型の世界最高峰の逸品だ。
★ 金属バンドの調整サービス
腕時計を実店舗で購入時にはバンドの調整サービスが当たり前だが、近年のネット注文ではどうだったかと思い出すと、ワンタッチ調整バンドの腕時計ばかりだったので納得した次第だ。
ところが、今回の[SEIKO Automatic]はバンドのコマを外すタイプのようで、自身の左手首の時計装着部での周長をもとに、バンドの調整後の長さを指定して送ってもらうシステムになっていた。
つまり、最終確認なしの1回きりの調整サービスなので、指定寸法の入力は手持ちの何個かの金属バンドを実測して妥当な値に落ち着くまでは少し手間取った。というか、そこまでの準備で指定寸法を指示するならば、指輪の計測棒のようなバンド計測柱の自作が必要になるのかとも考える。調べてみると、厚紙を丸めて自作しているユーザーがいるようで、暇があれば製作しておこうかと思っている。
2025.08.22
★ SEIKO Automatic 2週間装着
常に右手首に時計の存在感がある。だからと言って邪魔ではないので時計としてはこの大きさと重量感は問題なさそうだ。1970年代の「Automatic」は振り子がゼンマイを巻く音がしたものだが、今のものは全くの無音だ。それだけを見ると完成度が上がった気がする。
ほぼ50年ぶりの機械式運針の眺めだが、クォーツに慣れきってしまうと6ビートでもハイビートのような印象を受けるところが不思議だ。それよりも、オープンハート(9時方向の窓)は筆者好みだ。かつて学生時代に海外製の文字版スケルトンの手巻きをしていたころを思い出す。
生活防水対応なので、夏場の汗が時計に染みこむ心配がないのが良い。この点では[セイコードルチェ]は困りものだ。昔は汗よけシートをバンドに通していたものだが、そこまで時計に気遣う時代があったことを思い出した。当然ながら手洗いの際には時計を外すのが必須だったから、日本国中あちこちで時計の忘れ物が頻発していたなんて信じられない時代だった。実際、学生時代の間だけでも4~5個の時計を拾得して届けた記憶がある。
最初はあまり好みではなかったブルースティールに蛍光塗料が埋め込まれた針のデザインだが、ステンレスに焼き入れをして発色しているこのブルーは、一見したところダークグレーのステンレス色だが、太陽光のもとでは見事なブルーに発色する。どうも近年の流行らしいが、なるほどこれもまた魅力として映る理由が理解できた。ただし、あくまでも筆者の好みではない。
精度についてはカタログ値(日差+45秒~-35秒)は妥当な情報だと思う。というのはやはり駆動部が受ける重力の影響により精度が毎回変化する。一般的な傾向としては放置しておくと進み具合が大きく日差+45秒を超えるが、日常活動状態であれば精度はこれの倍近くになるようで、カタログ値内に収まっている。現行販売セイコー製品でもっとも安価な商品のわりには納得の結果だ。こういうのが基本性能というものだろう。
[
LC/80]のメーターパネル横に設置してあるアナログ時計も重宝しているが、運転中に時計を見るのは、絶対にアナログ針でなければ意味がない。
この時計の電池寿命は1年少々でその都度交換しているが、車の振動と温度変化に耐えてすでに4年くらいが経過している。この手の時計で金属ケースのガラス風防という製品は滅多にお目にかからないが、海外メーカー製でその分だけ思いのほか高かったことだけは覚えている。
それだけに車内レイアウトで違和感がないのが気に入っている。とにかく購入する時計はアナログ以外は考えられない筆者の習性だが、日常生活でデジタル表示の方が便利なのは、温度管理のモニター画面くらいかと思う。
しかし、かつての機械式時計が車に装着されていた頃に比べると、クォーツ時計になってからの時計に耐久性を感じたことがないのはありがたい。
車内の急激な温度変化や振動を考えると、機械的な精密機器を車内で使用することはおよそ考えられないのだが、そう言えばスピードメーターのワイヤーが切れるなどという故障も懐かしいものだ。
2025.09.10
★ 特別備忘録:セイコーCXVE079 機械式自動巻腕時計の個人的な後悔
使ってみないとわからないこともある。1ヶ月が経過した[CASIO ProTrek]の代替えとして新しく購入した[セイコーCXVE079]だが、いろいろと不満が発覚してきた結果、最近では普段使いの自動巻腕時計は本製品ではなく、思い出の品として見つけた55年前の[セイコーファイブアクタス]という皮肉な話だ。
購入前から風防ガラスがハードレックスであることは承知していたが、完全フラットで厚みも均一のガラス板であったことが意外な結果を見た。透明度と硬度は実用レベルで問題ないが、反射が強烈で如何様にも避けられないのは価格相応という事実を見せつけられた思いがする。[CASIO ProTrek]もハードレックス風一枚ガラス板だったが、風防ガラスに求めるものが異なる。
その他の精度等の機能・性能には特に気になるところはないが、スポーツウォッチのように堅牢なダブルロックのステンレスベルトのプルと引き起こしの複数操作が煩雑なのと、ベルト重量が異常に重いのに驚いている。取り外されたベルトの2コマが10gもある。全体的なベルトの品質に関しては手抜きが感じられないのはよいのだが、ムーブメント機能とベルトの堅牢さのバランスが納得できない。
次に、オープンハートの位置が筆者の生活時間帯には合わない気がする。最も気にする時間帯が、午前8時から10時のあいだで、夜は腕時計を外しているが同じような時間帯が頻度の高いワッチタイムになる。ところがその時間帯の短針位置にちょうどオープンハートの窓があり短針が非常に見づらい。筆者には7時の位置にオープンハートがあった方が合理的な気がする。
一つでも特徴的なことでお気に入りがあれば、安価な製品であってもそれなりに愛着がわくものだが、[CASIO ProTrek]並みの堅牢さの造りに気をとられ、オープンハート機械駆動という「見る」から「観る」腕時計にしたことへの深読みが足らなかったことを後悔している。このオープンハートの円形開口も文字版をレーザーで切りっぱなし状態で、横から見ると文字版の材料断面の層が丸見えなのはどうかと思う。文字版と言えば、「Automatic」がイタリック体という意味が理解できない。と言うことで、筆者としては珍しく買い物の失敗に気落ちしている日々だ。
★ 異例の買い換え
本記事では多くは語らないが、[セイコーCXVE079]は一大ブランドメーカーのおまけ的な製品で、随所にコストカットに繋がる手間が省かれている。しかもそれが実に巧妙だ。裏蓋のステンレス部分はプレス加工がうかがえるし、ベゼルの内側は切削のままで、ガラス研磨は工業用平面研磨の連続でレンズ磨きの三次元研磨機は使われていない。つまり、風防エッジは30角形になっている。
ハードレックス・ミネラルガラスは一般的に断面を見せない。それは屈折率やスペクトル分光の違いからか、どうしても白濁した青みを呈するからだ。これがクリスタルガラスやサファイヤガラスのようにカット加工に向かない理由だ。ところが、本製品は30角形でエッジ加工の手間を省いたため、ベゼルとのすき間が大きくなり結果としてエッジ断面が見えてしまったことだ。
これはハードレックス・ミネラルガラスの加工設計の失敗で、この一点が機能・性能面ではコストパフォーマンスの優れている数々の良さを完全に帳消しにしてしまった。これは残念というより若干の怒りを覚えることになるのは、このガラスエッジのミスをカタログ写真ではわざとぼかしていることだ。(上記画像左下)そこまでして安価な製品を販売する意味があるのかという点については、かつての高校生向けの[セイコーファイブアクタス]が、その実はビジネスユースの[セイコーロードマチック]をベースにしていた55年前の頃とは明らかに社風が異なる。
ここまで知っては、残念だが気分的には本製品はお蔵入りで、異例の買い換えを決断したことは実に無駄でばかげたことだと思うが、この歳にして深く反省している。今となっては現物をみていればすぐにわかることなのにという後悔もあるが、今回ばかりはカタログ写真の巧妙な加工を見抜けなかった自身のおごりが原因で、ちょっと写真を趣味にしている自負が裏目にでた感じだ。
と言うことで、[セイコーCXVE079]の不満点をおおよそ解消できる他メーカーの代替え品を速攻で注文した次第だ。今度はさすがに現物をみて問題のないことを確認済みである。そして、手にした感触もカタログでの想像と差違がないこともわかった。どうもここのメーカーの正直なところは、筆者が高校生の頃のイメージと何ら変わりがないようだ。
この歳になると文字版はホワイトが好みだが、この価格帯では購買層の年齢が若いためか、ネイビーとブラックの2種類しかなく、好みのネイビーを選択したのだが、この色の文字版は初めてのことになる。曲面仕上げの風防ガラスと一体化しているベゼルのデザインが古典的に洗練されている印象で、実用性の基本がおさえられている。
デザインが古典的であるが故にケースサイズ40.0mm(セイコーCXVE079は42.0mm)の現代風イメージとのマッチングに少し冒険が見受けられるものの、プッシュ式三つ折りバンドも使い慣れた形式で、何よりもオープンハートの窓が筆者好みの7時位置になっているのが良い。
★ 商品が届いて安堵している
古典的なデザインの香りというものの安心感はなんだろうと思う。別記事の「1976年製シチズンクォーツ」でも述べたとおり、若い頃に初めてまともな腕時計を思案していたときに、最後までここのメーカーの古典的な雰囲気があきらめ切れなかった記憶が、今でも筆者の感覚の中でいきづいている。きっと、その根底には高校生の頃に憧れていた[シチズンクリスタルセブン]の強烈な印象が焼き付いているだと思う。
ただし、シチズンも約25年前に販売した[クリスタルセブン 復刻版]で少し価値を下げた感がある。ただし、ほとんどの市場は海外だと思うので、日本国内ではあまり話題になっていなかったと想像している。
初期のクリスタルセブンは、曲面クリスタルガラスのエッジを大きく面取りして、太陽光の透過時に現れるスペクトルが印象的だったが、復刻版(右画像)では安価に販売しようとしたために、ミネラルガラス板を用いてしまったことだ。その結果は言うまでもなく、名機[シチズンクリスタルセブン]のガラス風防の美しさは消え去ったと記憶している。
光学レンズのような見方で風防ガラスを評価するのはやや厳しい話だが、光の透過範囲で白濁が認められるガラス製品というものは完全に終わっている。[クリスタルセブン 復刻版]の風防ガラスエッジを眺めた場合、その名の由来を考慮すれば復刻版の商品価値は限りなくゼロに近い。
今回、オープンハート自動巻腕時計のカテゴリーで、セイコーのハードレックス板ガラスと、本製品シチズンのサファイヤ曲面ガラスとでは、価格帯に若干のズレがあるものの、製品に対する本気度がまるで違うのは明らかだ。ちなみに機械的精度はほとんど差違はない。
・・・つづく(もどる)
新車注文時のリアウインドウフィルムだが、ハーフミラーの遮光性能が非常によい。しかし、今回リアカメラ兼バックカメラを車内側のリアウインドウ上部に取り付けているため、夜間のバックカメラ映像へ少なからず影響がある。
そこで、ウインドウの中央部の白線内側を透明にしようかと考えている。周辺部のハーフミラー遮光を残すのは、上部はロゴ印刷が、左右は寄せたカーテンが、下部は荷物室の目隠しに都合が良いということだ。
4隅の曲線処理がポイントで、ここを含めたマスキングの型紙準備に結構手間取った。開口の大きさは仮のマスキング状態で数週間走ってみて、後部景色に違和感がないことを確かめながら、2度の修正でようやく画像のような形状で最終マスキングをしようと思う。
★ フィルムの切り抜き方法
フィルム施工専門のショップで確認したところ、いろいろな問題のあることがわかった。
・マスキング端部をカッターで切り目を入れるのはNG、くもり止め熱線が間違いなく断線するらしい。
・ヒートガンでフィルムを軟化させながら切り出す方法もNG、経年劣化した純正フィルムはガラスと一体硬化しているらしい。
・結論として、フィルムを剥がすのはNGで、へらで削り落して剥がすとくもり止め熱線が断線する。
と言うことで、フィルム表面のミラー蒸着層だけを剥がして、透明ベースフィルムはそのまま残す方法しかないらしい。
(コンパウンドの選定経緯)
・透明ベースフィルムの透過度はまだ劣化しておらず、ミラー蒸着層をきれいに除去すれば切り抜き窓ができる。
・ミラー蒸着層は、溶剤(洗剤、アルコール、ベンジン、シンナー)では溶け落ちない。
・ミラー蒸着層を磨き落とす方法が現実的とわかったが、最後に残るベースフィルムを曇らせない方法で磨き落とす必要がある。
・ウレタン塗装修復用の[#数万]相当のコンパウンドだと、ミラー蒸着層を除去できない。
・ウレタン塗装仕上げ用の[#8千]相当のコンパウンドだと、ミラー蒸着層をなんとか除去ができるが施工性は悪い。
・ピカールの[#5千]相当のコンパウンドだと比較的容易にミラー蒸着層を除去できるが、ベースフィルムの曇りが心配だ。
・ピカールで軽く研磨したのち、仕上げ用のコンパウンドで時間をかけてミラー蒸着層を除去すれば良さそうだ。
・ベースフィルムの最終仕上げは修復用のコンパウンドで問題なさそうだ。
(ルーター使用の可否判断の経緯)
・マスキングコーナー曲線部2箇所を本格的に手磨きして、ベースフィルムが曇らないことを確認した。
・マスキング直線部をやや荒っぽく手磨きしたが、仕上げ拭きを丁寧にするとベースフィルムは曇らない。
・試し磨きのマスキングエッジの最終仕上げを「ルーター+フエルトバフ」で行ったが大丈夫のようだ。
・残り2箇所のマスキングコーナー曲線部も基本的には手磨きで、仕上げにルーターを用いてみた。
・マスキング直線部は最初からルーターを用いるとベースフィルムにムラが発生した。
・当面はマスキング部に沿った帯状の範囲を最終仕上げ研磨まで手作業で行い、エッジ仕上げを完成させることに専念する。
・マスキング周辺のエッジの次に、残る面的なミラー蒸着層はルーターを使用せず手作業でマクロスポンジ+コンパウンドで仕上げる。
・曇り止め熱線に沿って、一列ずつ手作業で仕上げまで完成させながら進めるのが良いようだ。
ミラー蒸着層の磨き落とし作業は、暗いガレージ内よりも屋外の方が微妙な力加減が容易なので、毎朝30分間程度の間欠作業で気長にかつ慎重に行うのが良い気がする。とにかくベースフィルムを曇らせないことが最重要で、これに失敗するとガラス交換しか手立てがない。
2025.08.04
★ マイクロスポンジ+ウレタン塗装修復用コンパウンドが一番無難
ルーターを試した際にベースフィルムを傷つけたために、それ以降は「マイクロスポンジ+ウレタン塗装修復用コンパウンド」で磨き落とし作業を継続している。現在までに、透明窓の周囲と上下部分の作業終えて、熱線の幅で3本分の中央付近を残した状態で中断している。外部後方からは透明窓の形状がはっきりとわかり、すでに後方カメラの画像も前方と同じ明るさになっている。
おそらくあと2回の磨き落とし作業で透明窓範囲の全部を終えられて、エッジの細部を綿棒で手直しすれば透明窓は一応完成すると思う。最終仕上げに、ベースフィルムの脱脂を行って、ガラスコーティングを施して完成する。それら一連の残作業の終わりはお盆明けを予定している。
2025.08.05
★ 青棒の業務用を入手
青棒とは酸化クロムと油脂材料を練りこんで作ったスティックタイプの研磨材で、主にバフによるステンレスの鏡面仕上げに用いられる。今回のフィルム研磨では結果的には使用しなかったが、研磨用消耗品資材の在庫をみると青棒が残り少なかった。
もっとも、ホームセンターで販売されている太いチョークぐらいの大きさのものだが、これでもそこそこの価格であまり買い置きはない。
そこで、業務用の2本セットの保管品セールものを探してきた。これまでのものと品質は変わらず、重量価格は1/6程度ということで満足している。この1本は自宅の工具箱の、もう1本は[日曜工房]の棚にそれぞれあるルーターボックスに保管しておく。
2025.08.08
★ ハーミラー窓の磨き落としが終了
細部のエッジを整えて予定通りの窓部分が透明に仕上がった。ただし、ベースの透明フィルムの状態での窓は、当然ながらガラスだけのフロントと比較すると、わずかに透明度が劣る。しかもコンパウンドを多用しているので、非常にわずかな曇りがフィルムの素材のためか、表面の微細なスリ跡なのかの判断が難しい。
とにかく、ウレタン塗装仕上げ用の[#8千]相当の超微粒子コンパウンドでもう少し均したあとに、ガラスコーティングを行って完成とする予定だが、ガラスコーティングを塗り終わると修正が一切きかないので、下地フィルムをいかに鏡面に整えるかに奮闘中だ。
★ 四隅の円弧をもう少し大きく修正中
型紙の曲線半径が予定よりも小さかったせいで、四隅が角張ってしまった。幅方向にはまだ余裕があるので、型紙の曲率半径を倍にして研磨落とし範囲を修正している最中だ。現状でのバックカメラの明るさは予定通りになったことと、ベースフィルムの曇りもほとんど発生していない点ではまずまずの仕上がりだ。
★ 同日午後に修正完了
四隅の型紙を新たに製作して早々にセッティングおよび磨き落としの修正を行い、その勢いでコーティングも済ませた。
やはり四隅の曲線半径の修正は正解だ。窓ガラスの曲線と対比して違和感がなくなった。このあたりは現場合わせ的な作業でどうしても一発では決まらない。これで最初のスケッチのイメージとほぼ同じになったと思う。
ところで、最近のワゴンタイプ車のリアウインドウは、スモークがほとんどで、ハーフミラーはほとんど見かけない。ましてや切り抜き窓は時代遅れの気がする。おそらく当時の流行だと思うが、ハーフミラーの利点の一つとして、文字抜きが美しいことだ。オプション品としてはそれが魅力だったが、現在ではここまで派手なリアビューは純正とはいえ気が引ける。
まだ業務用車両だった[LC/60]から一躍「ランドクルーザー」という名を世に知らしめるようになった、[LC/80 ]としては、このようなリアウインドウフィルムのオプション設定を画策したのだと思う。ただし、これまでにこのフィルムを貼っている[LC/80]にお目にかかったことがないのも不思議だ。
HD品質のバックカメラも鮮明になったが、併せてドラレコリアカメラ(併用)もばっちり記録されているので、万が一の追突事故の証拠保存も安心できる。カメラレンズはリアガラス内側の、「C」の文字下付近でこちらを向いている。
2025.08.15
★ 車内カーペットの掃除が大変
後部荷物室のカーペットには、コンパウンドの粉塵が飛び散っているはずだが、毛足の奥の汚れ具合がよくわからない。各種電源ケーブルの整理でシート下のレール側部のすき間にも相当のほこりが積もっているのを発見したが、掃除機本体のハンドブラシでは届かないので、強力な吸引性能のすき間ノズルが必要になる。
ところが、掃除機付属の「すき間ノズル」を紛失したようで、新たに注文しておいたそれらが到着すれば車内を徹底的に掃除しようと思っている。車内清掃を含めてお盆休みの間に本件の作業終了の予定だったが、どうも微妙なスケジュールになってきた。
つづく(もどる)
在庫残りの[ 700ml]5本と[Hennessy VSOP 1000ml]2本でおフランスのブランデーは見切りをつけることにしたので、シングルモルトスコッチの[グレンドロナック12年]がメインに切り替わる予感がする昨今だ。
一方で、バーボンウイスキーが一般的にお手頃品なのが魅力的だと知ったのは、[Four Roses]並行輸入品を知ってからだが、もう少し個性的なものを試そうと注文したのが[Wild Turkey 8YEARS]になる。右のマップの中央付近の位置付けだ。
まあ、おフランスのブランデーからすると、新大陸であおる雑穀の焼酎並みと称される一面もあり、北欧スコットランド地方からみれば、ウォッカのアメリカ版と言われるような安酒ともとれるものの、この商品はいわゆるシングルモルトに類するピュアーな8年ものだ。
要するに味わって良ければそれがすべてだと考える、合理主義で選んだ一品になる。こちらの商品も原産地ボトリングの並行輸入品が無難だと思うので、国内ではあまり見かけない1000mlボトルを試しに1本注文してみた。
あれこれと食卓に並べた小分けした洋酒類を眺めていると、3本ある「200mlフラン瓶」が不足してきたのであと3本くらい欲しいところだ。偶然にも近所にIWAKI代理店があったので、早々に注文したところだが、フラン瓶1本でもおそらく決別したおフランスのブランデーより高いと思う。
それはそれとして、[Wild Turkey 8YEARS]の実用性本意のボトルデザインにもそれとわかる品のなさには少々困ったもので、このあたりはバーボンに共通した野蛮さが臭う。もっとも、小分けしたフラン瓶でグラスに注ぐのを楽しんでいるので、筆者とすればボトルはガラス瓶であれば何でもよい。
★ Wild Turkey 8YEARS 試飲
試飲とはいえダブルのストレートでいただいたが、想像していた無骨な風味ではなく繊細でバランスの良い甘口という印象だ。上記のマップによると決してスイートという領域ではないので、筆者がそもそも辛口寄りの舌をもっている結果かもしれない。
結論から言うと、バーボンウイスキーは[Four Roses]よりも断然[Wild Turkey 8YEARS]が好みだ。そして、おフランスのコニャックの追加購入から決別して、バーボンに鞍替えしても何ら不自由はない気がする。ちなみに、バーボンは一般的にアルコール度数が高く、本品も50.5度という強さだがその刺激を全く感じさせない熟成度が心地よい。
★ IWAKI製 フラン瓶の功罪
数年前に偶然手に入れた「フラン瓶3本」だが、保管品をご厚意で譲り受けたのでその価格についてはきわめて無頓着だった。しかしながら、いざ追加で購入しようとすればさすがに試験用器具ということで、個人ではその購入手続きの敷居が高い。
この種の製品はメーカーの完全受注生産のようで、オーダー最小単位(本製品は10本)で販売代理店が発注・買い取り後にユーザーへ納品されるため、よほど特別な理由がない限りキャンセルができないのと、掛け売りになるのでユーザーは基本的に法人であることが要求される。
フラン瓶の現物を手にすることがなければ、「Made in Japan」の注文工業製品だけに、おそらく自前で購入することはなかったと思う。それは、絶対的に新品でなければならないことにもよる。この一見無意味な贅沢も、かつてのご婦人方が愛用した「香水瓶」のことを思えば、それは比較にならないお手頃価格でコストパフォーマンスの優れものだ。
2025.08.10
★ 新しいバーボンウイスキーが到着する
テネシーの姪の住まいへ夏休みで1ヶ月旅行していた筆者の妹が「Jack Daniel's」の工場見学に出かけて、そこでお土産を1本持ち帰ってきたらしい。まもなく頂戴することになるので楽しみだ。昨年3月にアサヒビールの販売契約が終了して、現在は直輸入品が国内でも安価に入手できるきわめて「まじめ」なバーボンだ。安価で大量のバーボンが消費される地域性と歴史の影響がそのまま国内の円安や物価上昇のあおりをものともせず庶民の味方としての代表格のバーボンだ。
在庫のブランデー&ウイスキーを小分けするフラン瓶だが、手持ちの3本では廻りきらないので注文した10本入りの箱を開封して、とりあえず「Jack Daniel's」を含めて合計5本を食卓に並べて楽しもうと思う。
★ Jack Daniel's Sigle Barrel
炭でろ過して蒸溜されたバーボンより高品質とされる、テネシーウイスキーだ。実際の品はウイスキーグラスセットのお土産用ということで、ありがたく頂戴した。蒸留所のガイドの話によると、主原料はトウモロコシだがバーボンではなくアメリカンウイスキーの定義にかなうものらしい。
アルコール47℃という仕様は明らかにトウモロコシを原料とする特性だが、呼び名がどうあれ口にした結果がすべてなので、このあたりの定義はどうでもよい。もっとも一般的な[オールドNO.7]の倍以上の価格だが、そこまでのコストパフォーマンスが得られるのかどうか、来月の開封がたのしみだ。
★ Royal Salute 21(緑瓶)が棚の奥から出てきた
10年以上前に息子がイギリスから持ち帰った品だが、大げさな箱の中にベルベットの袋に入ってこのスコッチが出てきた。ただし開封済みなので、あまり感動がなかったせいで棚の奥に忘れていた可能性が高い。
この頃は[The Macallan 12years]一筋だったので、おそらくこれには到底太刀打ちできない平凡さだった気がする。いずれにしても当時を思い出して、残りを干してみようと思うが、かなりの落胆を覚悟した方が良さそうだ。
シーバスリーガルと密接な関連性のある発祥だが、やはりスコッチを名乗るのはどうかと思うような気がしたのを思い出した。げすな評価だが、名前とボトルデザインがそもそも気に入らない、きわめて個人的な印象のスコッチだ。
・・・つづく(もどる)
30年前は2DINオーディオの配置が、カーナビモニターを意識した位置ではなかったため、そこへモニターを設置するとどうしても視線が一瞬前方から外れる不安がある。チラ見程度ならよいが、地図を見るという行為にはどうしても不安がつきまとう。
そこで長らくポータブルカーナビをダッシュボードの上に設置していたわけだが、15年目にしてようやくまともなカーナビを取り付けたのは、上記の問題点をほぼ解消できる最新型の高性能モニターが世に出たためだ。
昔の2DINボックスや空調関連の操作パネルは、シフトノブから出来るだけ近い位置で、左手の動きが最小限になるように設計されていた。従って、カーナビモニターの設置に関してもう一つの問題点は、シフト操作の左手の甲とモニターとの余裕代の確保だ。
視線方向の移動角を最小限に、シフト操作の余裕を確保できる位置決めには、トヨペット店では2DINの取付ビスの位置調整では、モニターベースを出来るだけ「前へ」、「上へ」寄せてもらっている。後はモニター調整レバーと首振りでベストなポジションを探ることになる。
最終的にはインパネ面に対して若干だが上向きで右(ドライバー側)へ振っている。それでも助手席からの操作に全く問題ないのは、10インチの大きさと有機ELパネルのおかげだと思う。これまでの2DINに収まるナビモニターだと、インパネ上の見た目の収まりはよいが、実際には見づらく操作がしにくい。
有機ELパネルはとにかくコントラストと明るさが驚くほどすばらしい。そして視野角が広いのが特徴だ。ちょうどスマホの画面がそのまま張り付いたような鮮やかさだ。これからは、夏場のフロントガラス越しの直射日光によるモニターの高温化も心配ないのと、オーディオとナビ操作が一元化されてようやく今風になった。
20年以上前になるが、ダイバーシティー4本アンテナで6インチの液晶カーテレビモニターを助手席のアシストグリップに装着していた時もあった。受信機本体にはゲームポートやDVDの端子があり、それはそれで一時期は楽しんだが、その後のカーナビの魅力にはとてもかなうものではなかった。今回も何とか時流に沿うカーアクセサリーの更新ができたが、そのメーカーの努力には敬服する。
今回の撮影ではじめて前席全体を納めたが、この徹底したドライバー中心のインパネデザインと、アシストグリップにしがみつく助手席のイメージは、それほど大げさものでもない。低速走行でも極端なわだちや段差を乗り越える際には、足回りのストロークが長い[LC/80]の助手席搭乗者はこのグリップがなければ上半身を安定させるすべがない。競技車のフルハーネスでも装着しない限り、助手席はピラーのシートベルトを束ねてしがみつくしかないことを思えば、ちょうどジェットコースターに乗るときを想像すればこのグリップの必要姓がよくわかる。ただし、エアーバッグはどこにも付いていないのは以外と知られていない。
[LC/80]中期のエアバックの考え方は、もちろん後期の規制が及ばなかったこともあるが、フレーム直結の鋼鉄製バンパーで衝撃を吸収しながら走破する、もしくは衝突後も走行しなければならないような非常事態を想定すると、エアバックの衝撃センサーと相反する安全性の選択の結果だったと聞いている。当然ながら現在ではそのような考え方は通用しないのは理解しているが、当時としては究極の選択だった気がする。
・・・つづく(もどる)
接眼レンズで倍率を上げると視野数が顕著に下がる。[Nikon 10X/23]の標準と比較すると、1.5倍に拡大されるものの視野数は1/1.64にまで狭まるが、フォーカスダイヤルはそのままで良いので使い勝手は悪くない。
たまたま見つけたのでオリンパス製品と横並びでという考えで注文しておいた。レンズ構成はオリンパス製よりも簡素な気がするが、その分だけ劣化が抑えられており特に明るさの低下が見られないのがこの年代のNikon製接眼レンズだ。
一般的には、この当時の接眼レンズはオリンパス製の方がバルサム剥離のような劣化が目立つように思うが、ニコン製ではほとんどそれがない。このあたりはカメラレンズの歴史の違いという気がする。
装着する実体顕微鏡は[SMZ-10]になるが、この15倍レンズは市場であまり見受けられないためか、購入を思い立って1年以上が経過して本日に至っている。
★ 炙りバーナー(キッチン用)
細君のご要望で注文した炙りバーナーだ。まあ、よりおいしい料理ができるのであればお安いものだが、この手のバーナーのレバーははたして軽く安全に動作するのかどうか、買ってからやはり使えないということもあり得る。ただし、工業用バーナーではなくキッチン用なので、女性の握力でも問題なく点火できるだろうという予想だ。
[日曜工房]にも工業用のものがほしいところだが、鍛冶工や銀ロウ付けの機会があればその際には注文しようと思っている。
昨今はキャンプ用品としてカセットガスボンベが使用できるバーナーもスーパーにも並んでいるが、バーナー類というものの品質と種類の関係をそのうちに調べておこう。
2025.07.25
★ 我が家の虫退治
特に「蚊」退治は面倒だ。殺虫剤は精密機器がある部屋では使いにくいし、蚊取り線香はヤニがでるし、そんなわけで「電撃殺虫器」は年中稼働し続けているが、それでもたまに「蚊」が我がもの顔で飛び回る時がある。その際には最近はもっぱら小ぶりの虫取り網で捕獲して、アルコールを一吹きして乾燥を待つ。
どうもこの方法が最も効果的でかつ経済的であることがわかった。そのような折りに、この憎きやつの顔をみてやろうと、実体顕微鏡「SMZ-10」を棚から取り出して、干からびたミイラ状の姿を確認してみた。
先日入手した[Nikon 15X/14]の接眼レンズを試してみたが、そこまで倍率を上げる必要もないようで、標準の[Nikon 10X/23]の方が被写界深度が深いこともあり、手取早くWEBカメラで撮影してみた。
ところが、やはり被写体が大きいこともあり、頭と胴で同時にフォーカスを合わせるのが困難で、と言って、乾燥している状態では羽根や足を曲げることも出来ない。結局のところ、頭から胴の先までをフォーカスを変えて3枚撮影し、画像処理(スタック処理)で合成することにした。
落射照明で羽根がきれいに発色しているが、これが睡眠を妨害する五月蠅いやつだ。アルコールで薬物死しているので、観察作業そのものは衛生上問題ないと思う。
・・・つづく(もどる)
固形ワックスの定番「シュアラスター」だが、この製品は父が業務用の車に使用していた頃に知ったものだが、40年以上前にありとあらゆる固形ワックスを試してた結果、ダントツの性能を実感してから今も変わらないのがうれしい。
洗車のあと大まかに水滴を拭き取って、水で絞ったスポンジで伸ばすのが良い。その昔は油性系の化学ワックスはこのような使い方が出来ないのと、塗装を痛めるリスクがある一方で、天然カルバナ蝋由来のこの製品は、漆黒の鏡面塗装の拭き取り仕上げが特に楽で、ハイヤーでもよく使用されていたと記憶する。
[LC/80]の洗車回数は2~3ヶ月に1回程度だが、その際にこの「シュアラスター」を使用しておけば、昨今ではお決まりの「ガラスコーティング」に匹敵する撥水と艶を30年以上保証できる。
ワックスかけの手間は非常に面倒で、特に隙間に残る白濁した油脂分を丁寧に取るのが最も時間を要する。洗車+ワックスかけの所要時間は、[LC/80]で2時間、[アリオンA20]で1時間がいつものお決まりの儀式だ。
2025.07.22
★ 整備あれこれその後(備忘録)
今年の5月に10インチカーナビを設置して、その際にあれこれと気になるところを整備した結果がそろそろまとまってきた。
■ カーナビ本体
設置前から懸念事項であった、2DINインパネの位置からの10インチモニターを見る角度と方向だが、シフトレバーをパーキングに入れる際の手の甲との隙間余裕と、視線を何度も何度も調整してようやくベストポジションにたどり着いた。これは、モニター設置後のユーザー調整が、上下・左右・および仰ぎ角度で可能な仕様なのと、有機ELの画面により解決したことになる。従って、5年・10年前であれば、ここまで満足できる設置が可能な製品はおそらくなかったと思う。
■ バックカメラ
前後ドライブレコーダーカメラとバックカメラが兼用のHD高解像度で映し出されるので、ガレージへの格納時の初期の進入角度の目安として非常に役立っている。
■ ETC2.0(VICS付)
言うまでもなく情報案内の精度が上がり、今後のETC2.0対応も心配ない。無論、マイレージサービスの機器更新手続きも忘れずに済ませた。
■ フォグランプのLEDバルブ化
トンネルでの走行だけでもその照度が全く違うのに気付くが、夜間走行を何度か経験して明らかにその照度はハロゲンバルブの1.5倍は明るい。道交法に規定されている淡黄色の「淡」がかなり強烈になった。フォグランプはスモールと連動点灯するスイッチを入れっぱなしなので、夕暮れ時のポジション主張はかなり心強い。
■ 各種配線の処理
新車時の自動車電話のアンテナと配線の撤去、電源配線の撤去、床下カーテレビのアンテナ配線の撤去、無線機の電源とアンテナ配線の整理、ポータブルカーナビの電源配線の撤去、バイパーセキュリティの撤去等を終えて、待機電力がほぼ半減できたことを確認した。おそらく、バイパーセキュリティの暗電流が大きかったと思う。
・・・つづく(もどる)
おフランスのお酒は当分の間は敬遠することにしたのは、「先の記事」で述べたとおりだが、どうしても原産国の製品で並行輸入ものを試したくて、[Hennessy VSOP]の国内正規品ではラインナップのない、「プリヴィレッジ 1000ml」を2本注文した。
これでレギュラーサイズ700mlの3本分に相当するので存分に楽しめるというものだ。
並行輸入品は価格がまちまちで、在庫期間が長い売れ残り品には掘り出し物も見つかる時があるので、それを待っていた次第だ。結果として[ ]の内容量で2割高で入手できたのはお試しとしては無難なところだ。
ということで、この[Hennessy VSOP]の試飲と、在庫残りの[ ]5本でもって、年末頃には一応ブランデーはお開きにして、来年からはシングルモルトスコッチへ再帰しようと考えている。
★ ボジョレヌヴォー騒ぎを回顧する
2009年頃の円高時代には安価なヌヴォーワインが世間を騒がせたようだが、現在では円安の影響で当時の2倍以上の価格になったこともあり、国内の酒類販売大手のほとんどが撤退している。一方で、昨年までの日本はフランスワインの輸出量の3~4割を占めていたようで、この時期に日本も輸入関税措置を検討しても良かったくらいだ。
筆者は1年に1本もワインを頂くことがないのはどうも体に合わないのだ。だから高級ワインには全く興味がないのと、日本酒よりもアルコール度が低いとは言え、1回の食事で1人がボトル半分くらいも消費するような飲み方がまかり通るお酒に、大枚を払うほど経済的余裕と体力があるわけではない。
ヌヴォーワインは何度か頂いた記憶があるが、それだけのことでそれ以上の感動がないのは、最近ではペットボトルに入っているとは、おフランスも成り下がったものだと思う。これらのことを回顧していると、[ ]の品質が劣化した時期と何となく付合するように思うのは、すべてが無関係ではないのかもしれない。もっと言えば、おフランスの名目GDP(USドル)が飛躍的に向上して現在の安定期に入ったこととも合致している。こららの因果関係が事実であれば、この国の「したたかさ」にしてやられた日本の対応をもっと知るべきだ。
2025.07.15
★ 偶にのみたくなる「どぶろく」
にごり酒より濃厚な、もろみを一切濾さない「どぶろく」を定期的に呑みたくなる。しかし、720mLやかつての1800mL瓶で購入すると、開封後に確実に風味が落ちる。無論、スーパーで180mL瓶のものも販売されているようだが、いかんせん銘柄がごくごく限られているし、いわゆるにごり酒の類いだ。
日本酒に関しては、学生時代の同級生も酒米のお米栽培に関与している、400年以上の歴史のある信頼できる酒造会社以外は口にしない。そのことから、はじめての製品だが信頼できそうな愛知県産の地酒のワンカップどぶろくを6本注文してみた。
冷蔵庫で嵩張らない呑みきりサイズなので、細君からの苦情もなさそうかとの判断だ。もっとも、ワンカップにはもう一つの理由がある。ボトルだと量を忘れてどうしても呑みすぎる傾向があり、体のことを考えてのことだ。
日本酒というものは、どぶろくを含めてその容器は「ガラス」に決まっている。安価なものでも、ワンカップというガラス容器を死守している。その一方で紙パックが急速にはびこっているのは、品質が維持できて輸送コストが抑えられるコーティング技術が進歩したのだろう。
しかし、牛乳紙パックなどを含めて簡易容器の資源回収率はガラスには及ばないと思うので、結局のところなにが「エコ」なのかどうも怪しい昨今の風潮だ。
・・・つづく(もとる)
ガラケースタイルのあの元祖「らくらくホン」の新製品が富士通から発売された、実に好ましいことだ。おそらくターゲットはお年寄りだと思うが、基本通話重視の実用品としてはほぼ完成域にあるガラケースタイルだ。
おそらく端末価格や通信契約も安価に使用できる。世界中でこの手の携帯電話機を販売しているのは、おそらく日本だけかもしれないが、国内だけの販路で安価な製品を提供してくれる富士通には好感が持てる。ただし、電池交換が簡単にはできない内蔵タイプになったのだけは少し残念だ。
何よりも、OS(アンドロイド)や各種アプリの更新手間がほとんど必要ないのが良いのと、着信・送信の操作や入力ボタンが物理ボタンなのがわかりやすいと思う。指先が震えても大丈夫なのは、以外と知られていないガラケーの利点だ。
筆者にしても、今年の4月末時点ではスマートホンもガラケー並みの通話重視の料金プランがあったので、文字編集の便利さからスマートホンにしたが、現在の新たな通信プランならば、おそらく電池交換が可能な京セラのガラケーに入れ替えていたと思う。
WEBとSNSの閲覧使用勝手が悪いのはまんざらデメリットばかりではない気もする。そもそも、それらの情報が日常的に必要なのかどうかの原点に立ち戻る通信(電話)機器のようだ。筆者のようにテレビを全く見ない生活ならばともかく、普通の無難な情報原としてのテレビの果たす役割はまだまだ見捨てられない安価な情報収集メディアだ。
その意味でも、シンプルな携帯電話機を見直すのも良いかも。操作の何もかもが「片手」でらくらくこなせるのと、おそらく目の不自由な方には必須の通信機器ではないかと思う。
・・・つづく(もどる)
仕事でまれに水流に流される危険性のある現場に遭遇するときがある。ライフジャケットは[日曜工房]に保管しているが、[LC/80]の荷物室に常備している安全ベストと一緒に携行しておこうと思う。
いつも思うのが、フェリーなどに装備されている乗客用のライフジャケットは、ちょうど安全ベストのような装着の仕方でウエストがゆるゆるなので、水面に足から落下した場合にはすっぽりと抜け出してしまう危険性がある。
そこで、レジャー用でもライフジャケットはいわゆる業務用をおすすめしたい。業務用とはその名のとおり、作業の目的に応じた認定品が定められており、これを着用したままでの仕事での身動きが合理的に行える工夫がなされている。
この認定品(今回はA型)であれば、気を失った状態での着水でも決してライフジャケットが抜け出す心配がない。
我々が危惧する災害時とはそのような場合がほとんどなので、これから着水しますよという安全な入水ではないところに、観光船装備の簡易なライフジャケットには不安がある。
ということで、レジャー用でもライフジャケットを装着して行動する場合には、是非とも認定品の使用をおすすめする。なにせ、「人」だけが学習しても、そのときの身支度しだいでおぼれ死ぬ生物なのだから。
・・・つづく(もどる)
タカラトミー製のおなじみに「どきどきゲーム」だ。対象年齢が3歳以上ということだが、大人も結構楽しんでいるのが興味深い。これまでに32種類が発売されたが、本日発売された50周年モデルはオリジナル性を尊重したスタイルと、飛び出したら勝ちというルールに戻ったようだ。
黒髭危機一発.pdf
[日曜工房]のどこかに1984年の4代目あたりのものが今でも保管されていると思うが、剣が数本紛失していたような記憶がある。ということで、50周年モデルを新たに注文して明日には到着すると思う。
我々の世代は、この飛び出す「黒ひげ」を最初に見たときには、ごく自然に1964年にNHKで放送開始になった「ひょこりひょうたん島」のキャラクターである「海賊のトラヒゲ」をイメージしたものだが、それと因果関係があったのかどうかは定かではない。
上段:ドンガバチョ、マシンガンダンディ、サンデー先生、ムマモメム医師
下段:海賊トラヒゲ、チャッピ、博士、テケ、プリン、ライオン、ダンプ
その他:初回登場の海賊たち、キッド坊や
これからも新製品が販売し続けられるロングセラー商品だと思うが、1960年代と1980年代を同時に懐かしむことのできる50周年記念品ということで、仕事場に飾っておこうと思うがおそらく家族に見つかって戻ってこない気もする。
それにしても、小学生の頃の楽しみというものは、一生涯その記憶が残るものだとつくづく感心している。この「ひょっこりひょうたん島」はキャラクターの言動に、当時の社会の縮図を見ていた気がする名作だと思うが、この時期に素直な感動を得ることがその後の人生を豊にするという考え方が、この先も普遍的なのかどうかは定かではない。
そういう意味でも1960~1980年代のテレビの影響は絶大だった思う。と同時にそのことをテレビ局各局も十分に認識していたからこそ、生涯心に残る良い番組制作を目指す「志」があった気がする。
・・・つづく(もどる)
細君の領域であるキッチンの調理台にはいつもステンレス製の近代包丁とペティナイフの2本が無造作に置かれている。刃の保護など無頓着な使い方なので、筆者の感覚では刃先の乱れが想像以上に早い。そのたびに研ぎ直すほどでもないのだが、といってそのままでは切れ味が悪いのは言うまでもない。
そこで、誰でも簡単に刃先を整えられる、いわゆる「包丁研ぎ器」なるものを試してみた。宮大工の孫としての筆者の感覚では、生涯このような道具は無縁と思っていたが、日常的に刃先を整えるという意味では結構優れものだということを知った。
おそらく、研磨部分にセラミックとダイヤモンドが使用されていることが、砥石の感覚での研ぎの常識を超えているのだと思う。これならば、細君でも調理の前に包丁を水洗いするように使える気がするのだが、はたしてその一手間を惜しまないことを期待する。
★ ほこり取りブラシ
ブラシが帯電していて、ほこりを吸い付けるタイプのものだが、これの大型のものも結構重宝している。今回はデスク廻りのペン皿の中など、小物を対象にした小ぶりの同様のブラシを注文してみた。
そこで気付いたのだが、モニター画面などに静電気で付着したほこりを除去する、除電タイプのほこり取りと、今回のように静電気でほこりを吸い付けるタイプの、まるで正反対のような機能なのに、どちらもほこりを取るという性能に違いはないのだろうか。
筆者は取ったほこりが空中に舞い散らないように、より集塵効果の高い静電式の従来型が気に入っている。
・・・つづく(もどる)
サスペンダーが必須の体型なので、10年前までは「定期的に入れ替え」をしていたもので、お気に入りの金具のものは古くなった「ベルト生地」だけを[ミシン工房]で付け替えて使用していたこともあった。
最近ではストレッチ生地のズボンやスキニーを着用することから、サスペンダーの出番がスーツの時くらいだが、それでも普段着のズボンではサスペンダーが欠かせない。
ボタンにするかクリップにするかをかつては迷っていたものだが、最近のサスペンダーは両方のタイプの兼用型が主流のようで、しかも安価なものが数多く見受けられるようになったのは良い。
もっともその手のものはすべてノンブランド物になるので、はたして品質と耐久性がいかほどかについては不安要素も否定できない。ということで、お試しにネイビーとベージュの2本を注文してみたが、品質に問題なければこれはこれで良いかも。
・・・つづく(もどる)
リアガラスに貼ってある「ハーフミラーフィルム」は新車購入時のオプション品なのですでに32年が経過している。フィルムに蒸着させている銀素材がそろそろ劣化してきて、空拭きをするたびに細かなキズがついたり、部分的に剥がれたりして全体的に樹脂の透明度がかなり落ちている。
加えて、ドライブレコーダ兼バックカメラをリアガラスの内側に設置したことで、何とか透明度の復元を図りたいところなので、樹脂製ヘッドライトカバーの透明復元コートを試してみることにした。あくまでもお試しの暫定的な措置のため、汎用品の安価な製品での駄目元を覚悟の上でのことだ。
一方で、ハーフミラーフィルムの[LANDCRUSERロゴ]は当時の純正品でもう入手は困難なので、できればロゴの上部を残して、下部の範囲のみの張り替えが出来ないかを問い合わせている。そのようなわけで、フィルムの張り替えの目処が立つまでの対策として前述の透明復元コートを注文してみたわけだ。
この製品は塗り込んで空拭きで透明感を復元するタイプなので、内外装の樹脂パーツ部分に多用できると思うが、一般的にはこの種の製品はピン・キリなので、はたして結果はどうかの不安もある。
・・・つづく(もどる)
現役を終えてから円高の影響もあり、ひたすらモルトスコッチウヰスキー「The Macallan」一筋だったが、昨今の円安で気安く洋酒を購入できなくなってからは、「 VSOP」に切り替えてそろそろ7~8年が経過する。その間に最近の日本製高級ウヰスキーやブランデーも試してみたが、やはり50年前とそれほどの進歩はなかった。
先月、アメリカはテネシー州から一時帰国した姪から、お土産にバーボンウヰスキーのミニボトル(50mL)のセットものを頂いた中に、「Four Roses」が入っていた。
これの5年ものは、国内のスーパーでも販売されているバーボンウヰスキーの代表格の一つらしいが、今までは鼻にもかけない安物と思っていたが、意外にも味覚・嗅覚に響くものを感じた。
と言うことで、5年ものと6年ものを早々に注文した次第だが、アメリカ本国のミニボトルと同じ風味が味わえたら、「VSOP」1本で「Four Roses」が2本買っても十分なおつりがくる勘定になる。
これもまた魅力なのだが、気になるのはミニボトルの中身はアルコール度が50度だったので、明らかに国内販売の40度のものとは違う。
もしも、全く別物の風味だったとしたら、これはもう販売元である「KIRIN」の悪行でしかない。というか、このことをかすかな記憶で、40年ほど以前に聞いたことがあるような気がする。まあ、いずれの結果が待ち受けていたとしても楽しみなことだ。
2025.06.15
★ 予想が的中して40年前の記憶が蘇ってきた
やはり、国内販売のアルコール度数40の「Four Roses」と、お土産のアメリカ産の50度のものとは樽の風味が全く違う。香りの素性はほぼ同じだが、明らかに「水臭くて陳腐」な出来だ。一言で安物の酒と言って良い。この不甲斐なさに落胆していると、かつてのスコッチウヰスキー「Chivas Regal」のことを思い出した。
直輸入ものは水割りにすると不思議な「とろみ」を感じるのだが、ある時期から正規輸入品と称する国内酒造メーカーのラベルになってからは、実に水臭くなったものだが、それが今から40年前のことで、それからしばらくの間は、国産の「ROYAL」で凌いでいたものだ。これとて特別出来の良いものとは思わないが、比較的混ぜものが少ない健康的な安心できるお酒というところだ。
国内販売の輸入物の洋酒のほとんどは酒税の関係からか、アルコール度40でほぼ統一されているような気がする。しかし本来は43度から53度くらいが本来の蒸留ウヰスキーではないかと推測するのだが、国内酒造メーカーが原酒を輸入してアルコール度を再調整しているか、もしくは日本仕様の原酒で輸入しているとすれば、これはもう明らかに「まがい物」で、このようなものに高い代金を支払うのがばからしくなってくる。
このことは、海外における「日本酒」も同様のことで、筆者が長年購入している土佐の超辛口「司牡丹」の大吟醸の味を知る海外の方はおそらく皆無だと思うのと、かれらが知る高級な「日本酒」とは何なのかと想像すると、これもまた「まがい物」で騙されている気がする。と言うことで本件はお互い様で決着した次第だ。
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2025.06.17
★ 再びシングルモルトスコッチ
ザ・マッカランがあまりにもブランドイメージが強くなって手が届きにくいので、これと同じ製法によるシェリー樽熟成「グレンドロナック12年」を注文してみた。
うわさではやや甘めでシェリー樽特有の風味が強すぎるという意見もあるようだが、期待するところはアルコール度と輸入形態にある。ウヰスキー・スコッチの定番アルコール度である43度で蒸留されており、瓶詰めでの並行輸入品になる。つまり、オリジナルの味わいを期待できる。
古酒がオークションで高値で取引されるような超ブランド品や、国内の大手酒造メーカーが輸入販売に絡む製品は本来の風味に疑いの可能性があることを最近知った。そこで、今後の購入は生産国瓶詰めの比較的流通量の多い並行輸入品を基本とすることにした。
今回のお試し注文の製品もそれなりの歴史のあるブランドだが、デパートの進物用には並んでいない実力派だと思うので、いわゆるコストパフォーマンスに期待するところだ。なお、商品の到着は週末の予定だが開封は来月になりそうだ。
2025.06.23
★ おフランスのブランデーを再考
お決まりは「コニャック」だと思っているが、比較的手頃な[]とちょっと高望みの[Hennessy]のミニボトルで、VO・VSOP・XOの組み合わせを取り寄せてみた。というのは、最近の正規品[]の品質がどうも気に入らないので、直輸入の製品と飲み比べてどうかというのを確かめるためだ。
上の記事にあるバーボンウヰスキーのミニボトルで知った、輸入品と現地の製品の品質の違いのことがあるので、ブランデーについても何かしらの納得を得たいためだ。
・
まず最初にこの製品を比べてみた。結果は予想通り輸入物のミニボトルの方が圧倒的に芳醇で香りが良い、というかすべてが濃い印象を受ける。自宅の酒蔵には[]まだ5本残っているが、これを最後に本品とは縁を切る予定だ。
・Hennessy
残念ながら本品のストックはない。ただし、[
2025.07.21
★ グレンドロナック12年のまろやかさ
やはり並行輸入品のオリジナル性が確認できた気がする。まず、43度を全く感じさせない熟成度がある。これはキリン/サントリー等の種類販売会社の「正規輸入品」と称する国内ボトリング調整品とは全く異なる風味だ。
ただし、若干期待した[マッカラン]のような個性はない。悪く言えば気の抜けたマッカランのようだが、全体の風味は偏りのないバランスを感じる。筆者の好みでは「Four Roses」に代表されるバーボンよりも熟成度が高い気がする。このことはラベルの12年がそれを証明しているのかもしれない。
ということで、シングルモルトスコッチでは実にコストパフォーマンスに優れる一品だと気付いたので、早々にあと2本を追加注文して、当面の酒蔵の在庫は[ ・ ・GLENDRONACH ]で今年を過ごそうと思う。
・・・つづく(もどる)
2023年から各種バルブのLED化を進めてきて、最後に残ったのがフォルランプのH3Cバルブになる。これはこれで高光度ハロゲンバルブを長年使用してきてまだその予備も残っているが、ポジションランプ代わりに常用しているので経年劣化もそれなりだ。前回の交換は10年前頃になるのでいつ切れてもおかしくない。
ハロゲンバルブは 12V-55W×2になるので、電力消費量はかつてのヘッドライトH4と同等になる。夕暮れ時のスモール&ポジションランプと連動して常時点灯させているので、このフォグランプが最も消費電力としては大きなバルブになっている。
そこで、まずファンレスの標準出力 LED H3C バルブへの交換を検討したのだが、バルブにレンズが装着されているタイプで光軸がより明瞭になるのではないかとの期待で、とある製品を子細に調べてみた。
ポン付けの標準ものではどれもこの商品と似たり寄ったりで大差はないようだが、まずLEDチップの見た目が古い。前照灯として使用する場合には消費電力が10W以上でないと十分な光量が期待できないと思う。
つぎに、明るさを示す値の1500Lm(ルーメン)だが、ファン付きのタイプと比較すると一桁ほど暗い値なので、およそポジションバルブ程度の発光量しか期待できないと思う。ということで、バルブ背後のスペースを再確認して、ファン付きのタイプを選定すべきだとわかった。
さて、ファン付きのH3C LEDバルブとなると、背面の奥行きスペースの都合で出来るだけ厚みの少ない国産品で実積がある製品を探してきた。おそらく、現在装着しているヘッドランプのH4 LEDバルブと同等以上の性能かと思う。
フォグランプの内部ガラスが黄色に着色されているのでその分だけ光量低下を伴うことから、ここのバルブは出来るだけ明るい方が好ましい。おそらく、その条件を満足する製品だと思っているが、今後の点灯時間はヘッドライトのバルブよりも長くなることから、寿命の心配が一方では懸念される。ただし、こればかりは使ってみないとわからない不確定要素だ。
装着は今週末の予定で、カーナビの設置作業の前にバルブ交換を済ませておこうと思っている。
・・・つづく(もどる)
今年になってから、LC/80の本革シートのシートカバーを外している。カバーをしていると、皮革の手入れを怠りがちになるので、今年はメンテナンス期間としてひび割れ箇所の補修や保湿の手入れをしている。
そのような過程で、皮革の「テカリ」を自然なマット仕上げにできるオイルを試してみようと思う。
この「テカリ」で日々気になるのは「momo製 コンビネーションステアリング」の皮革部分で、長年コットンの手袋をして運転しているが、交換して25年以上が経過するとどうしても目立ってくるものだ。
新品から14年目の「2014年のステアリング」と比較すると、この11年間のテカリに気付く。皮革シート部のテカリもそうだが、まずはこれを何とかしたいと思って注文した次第だ。
製品はまだ到着していないので使用感の報告はこの先になるが、数あるコメントを参照すると自然なマット感がよみがえるらしい。従来の動物性油脂のミンクオイルをベースにしているものらいいが、日本製でそれなりの歴史があるらしい200mLの製品だ。
もともとは、オートバイ乗りが愛用する皮革スーツ用として開発されたようで、筆者も革パンツをもっているが、ひたすらミンクオイルしか知らなかった、今さらという製品らしい。
★ 使い捨てステアリングカバー
何らかの作業中に汚れた手でステアリングを持つと目には見えない汚れが皮革部分に染みこむので、整備工場にあるような使い捨てのステアリングカバー(100枚入り)を注文した。前述のレザーオイルでメンテナンスした後は、これから数十年先も心地よく保ちたい。
2025.06.07
★ レザーオイルが到着
コンビネーションステアリングの皮革部分に丁寧に重ね塗りをして拭き取ってみたが、期待したほどマットな仕上がりにはならなかった。明日、もう一度脱脂をしてから塗り直しをしてみる予定だ。
・・・つづく(もどる)
30年前にはまだカーナビゲーションが一般的ではなかった。従って、オーディオ機器が収まるいわゆる2DINボックス部は現在のカーナビのような視線位置には設計されておらず、ここへカーナビを納めると実に視認性が悪いのと、前方不注意になる危険性がある。
そのことで長らくダッシュボードの上に汎用の7インチポータブルナビを設置していたわけだが、そろそろこのポータブルナビも国産品は廃盤が相次ぎ、地図の更新ができないことから、先月よりあれこれと2DINに収まるフルスペックのカーナビを物色していたわけだ。そして最終的にはいつものトヨペット店で一式の作業をお願いすることになった。
カーナビゲーション本体:10インチ有機ELフローティングタイプ
ドライブレコーダー前後:ナビ連動製品
ETC2.0:ナビ連動
各種設備とケーブル撤去:自動車電話アンテナ、セキュリティ(バイパー)
■ナビ本体
フローティングタイプなので、モニターの角度をある程度調整可能で、加えて10インチ画面での操作性が期待できる。斜めからの視認性を確保するために、有機EL液晶画面にした。
■ドラレコ
HD画質のカメラを前後に備えることと、ミッションがリバースに入るとバックカメラモードになるとのことで、こちらも視認性の向上にかなり期待ができる。
■ETC2.0
2030年問題もこれで心配がない。併せてドラレコと同様にナビ連動型なので動作に無駄がないと思う。
約25年間使用してきた[バイパーセキュリティ]だが、今後の誤作動の心配と、新たな装置への更新を考えた場合、現在使用している「レクサス製のステアリングロック」で十分との判断から、現行の設備を撤去することにした。これにより、ACC電源廻りの待機電力が2W程度軽減出来、総待機電力が半減することになる。
これまでの30年間、後退での駐車時に気を遣ってきた「スペアタイヤのハードケース」だが、さて今回の高解像度室内リアカメラでどの程度駐車が楽になるのかはいまだ未知数だが、リア映像があるのとないのとは雲泥の差だと思っている。ちなみに、すべての作業の完了時期は6月の半ばになる。
・・・つづく(もどる)
日本の法律では、たとえば小型の逆走車と正面衝突をした営業用大型車の事故検証では、大型車が可能な限り正面衝突を避ける行為を行ったかどうかが問われ、そのれにより双方の過失割合にさじ加減が行われる。無論、一般乗用車の場合でも同様に事故回避義務を問われる。一方でアメリカでは、小型自動車が一瞬で藻くずになったとしても、その原因割合がどちらにあったかを裁判で勝敗が採決される。
言い換えれば、日本の道路交通法の理念は如何にして事故を防ぐことに努めるかという性善説的なのに対して、アメリカではどちらに正当性があるのかを陪審員に採決を促すために、双方が自己の正当性を主張して勝利を得るという、ある種の性悪説に基づいている。
さて、高速道路での制限速度を上回る合法的な追い越し時や、その他の状況により右側車線を走行していると、前述のような逆走車と遭遇する確率がかなり高い。しかし日本の法律では、併走する左側車線の車両の有無にかかわらず、逆走車を可能なかぎり避ける運転や、ブレーキを併用しながら左右で逆走車との衝突を避ける行為が法律で義務付けられている。
ところで、上記のように法律上は逆走車へ手厚い保護を義務付けられる一般ドライバーだが、結果的に正面衝突を避けきれなかった場合のその後を検証すると、悲惨な結末になる可能性が高いことを付け加えたい。そのことは、理不尽な事故から如何にして命を守るかという究極の選択について、以下の10年前に執筆した連載記事で詳しく述べているので参考にしてもらいたい。
車同士の衝突事故時の終局安全性の理解(1) エネルギー保存則
車同士の衝突事故時の終局安全性の理解(2) 運動エネルギー
車同士の衝突事故時の終局安全性の理解(3) ひずみエネルギー
車同士の衝突事故時の終局安全性の理解(4) 軽量化と剛性の変遷
車同士の衝突事故時の終局安全性の理解(5) 結論
と言うことで、筆者は高速道路を利用する遠出は[LC/80]を優先的に、滅多なことでは細君の[アリオンA20]は使用しない。加えて追い越し車線は、追い越し時以外では絶対に先頭を走らないことと、[LC/80]の場合は、制動性能が乗用車とは比較にならないトラック並みなので、十分な車間距離を30年間維持し続けており、常に自車が持つ「運動エネルギーの保持」を意識している。
ちなみに、[LC/80]の鋼鉄製の前後バンパーは30年前の規格に準拠していることから、車体メインフレームに直結されており、そのことがウインチ装着やフック牽引を可能にしている一種の作業車仕様になっている。従って、自車の保有する能動的運動エネルギーが瞬時にロスなく相手側へ伝達されるのと、運動エネルギーが勝るかもしれない後方からの披追突に際しては、強靭なスペアタイヤ懸架装置と広大な荷物室のおかげで最大限の衝撃吸収が期待できる構造は、現在の乗用車の車両安全基準ではあり得ないので、そのことからもトラック並みという表現が正しい。
即ち、[LC/80]の開発コンセプトは、国内でのレジャー用乗用車としてではなく、世界中での最大公約数的な搭乗者の保安基準を意識して設計されているという方が正しい。これは風を切り裂いて疾走するいわゆるスーパーカーと共通した自己中心的な安全意識が根底にあるといっても良い。実際のところ、LC/100・200・300に至る過程では、このような自車中心的な安全意識はことごとく改善されている。
★ 後続車に車間距離を詰められたら
いわゆる「あおり運転」と勘違いするほどのときは、できるだけゆっくりと車速を5km/hほど下げれば良い。後続車は間違いなく追い越してくれる。そして郊外のワインディングロードでは、待避所へ停止の意思表示をして追い抜かさせるのがもっとも安全な手段だ。[LC/80]に30年間乗り続けていると、このようなことに何の抵抗もなくなるのが不思議だ。
日本の道路の速度規制値は先進国の中では比類なく低い。その設定速度は、これ以上の速度では運転時の危険を予知させる情報ではなく、計画的に事故件数を減らすための、きわめて行政側のご都合主義によるところが大きいためでもある。従って、ドライバーの運転操作技術上の安全運転の感覚・意識と制限速度とはほとんどの場合は一致しない。
つまり、国内の速度規制値は不測の事態でも事故を可能な限り回避できるための速度であって、その根底には事故時の双方の正当性を争うことを良しとしない前述の性善説上に成り立っているものであることを説明しきれていない。これらの矛盾を解決しないまま、制限速度60km/hの自動車専用道路を、日常的にすべての営業車両が80km/hで走行しつつも、時として違反検挙に遭遇するかもしれない不安を持ち続けている現状が、法遵守のモラルを逆なでしている気がする。
★ 5月21日の三面記事がそれを説明している
世間を騒がせている外国人による高速道路逆走事故だが、逮捕されたドライバーはポルシェ1台としか接触事故をおこしていないと証言しているのは正しい。逆走車を避けようとして、計4台が絡む玉突き事故により40~60代の女性4人が軽傷を負ったことに、おそらく逆走車のドライバーが追うべき責任はない気がする。彼の罪は逆走と当て逃げ1台のみで、保険会社もそれ以上のことに対応するとは思えない。
この現実を意外と一般の日本人は知らないようで、交通事故の場合にはいわゆる因果関係から責任の所在をひも付けで特定する考え方は、日本国内ではかなり無理がある。日本国民の大半が如何に自己防衛の概念が欠落したお花畑的感覚でハンドルを握っているかということだ。
報道の使命は事実を伝えることだが、ねじ曲げた憶測を誘導するような表現は決して許されない。実は日本人の「お花畑感覚」と「報道」とは決して無縁ではないことと、このことを正そうとするとそれなりの覚悟が必要だという、その意味では危機的状況下にある気がする。
・・・つづく(もどる)
昔ながらの設定時間になれば電源が「切れる・入る」のパナソニック製の4時間タイマーで、安価で堅牢な電気器具だ。精度は数分程度のアバウトな超アナログ式だが、設定時間と特に残り時間が視覚的にわかりやすい。
この構造のタイマーはおそらく汎用として50年以上の実積があると思うが、これまで機械的な部分が壊れた記憶がない。そして事故の報告も聞いたことがないのは安心できる。
これはスマートフォンの充電用に購入したものだが、目的は満充電の80%程度で自動で切れるようにとの思惑だ。充電開始時のスマートフォン画面には充電残り時間が表示されるので、これより80%充電時間を暗算してダイヤルを設定するわけだが、これまでの使用回数2回でだいたいうまくいっている。
一方で、電熱コンロのように毎回決まった時間だけ通電させる、切り忘れ防止用としてはデジタルタイマーの方が便利なので、こちらはオーム電機製のものを使用している。おそらく、器具の耐久性からすると、こちらはあまり期待できないと思う。
察するところ、半導体パーツに安価な海外製を使用しているのではないかと疑っているが、漏電や発火事故さえなければ、消耗品と考えて差し支えない電気器具だ。これに接続する普段の使用電力は150W以下なので問題はないと思うが、デジタル制御のためタイマー時間はきわめて正確で、秒単位の精度がある。
・・・つづく(もどる)
今やスマートフォンの筐体をイメージする場合には、いわゆる「iPhone」の角丸の形状が一般的で、これは日本国内では圧倒的なシェアーを誇る同社の製品の影響もあるのかもしれない。
しかし、筆者は昔からこの角丸ディスプレイがどうもなじめない。ところが、最近ではかつてはそうでなかった機種も、最新型ではどうも角丸へ移行している傾向が顕著だ。ということで、今回のスマホデビューではあえて発売から9ヶ月が経過した、もしかして最後の非角丸ディスプレイかもしれない機種を細君ともに選定した次第だ。
別にゲームや動画に勤しむわけでも写真撮影に多用するわけでもないが、この非角丸が長年のディスプレイに対する固定観念から落ち着きを感じる。ちなみに、仕事場やリビングのPCディスプレイや48インチモニターもすべてフレームレスの液晶および有機ELで統一されている。
要するに見慣れているというだけのことで単なる嗜好の違いのようだが、一般的な工業デザインの観点からすると、手にもつ道具というものは、丸みを帯びたものから徐々にエッジを効かせたデザインへ進化するのが常だ。そういう風に考えると、「iPhone」の角丸はださく感じないでもない。
・・・つづく(もどる)
ミクロトームとは、植物の細胞など試料を薄切りにする際の道具だが、本格的な研究用・医療用は個人の趣味レベルでは手が届かないが、簡易なものでもなかなか思い切りがいる。「umayakkoさん」の記事を見てやはりほしくなったので注文した次第だ。これまでは、割り箸に試料を挟んで剃刀で鉛筆を削るような具合で試料の薄切りを行ってきた。
マイクロメータのようなダイヤルで中央部に挟んだ試料が精密にせり上がる機構で、ガラス製のまな板に沿わせて剃刀で試料をスライスするようになっている。10μm単位でダイヤルを回せるので、その精度がおよそ想像できる。
これまでの割り箸で作成したプレパラートの中で、植物の茎の維管束にある導管がある。導管は円柱形の細胞だが断面は厚い縁を持った空っぽの穴に見える。この厚くなった部分は横から見ると螺旋(らせん)やリングを描くことが多く、まるでバネのように見える。この導管の螺旋を観察したものを以下に示す。
現在の7インチポータブルナビは2台目で、いずれも画面解像度は、WVGA 800×480 384,000 15:9 でその情報量は何とか実用上問題のないレベルだったが、今回の2DIN標準ナビは、HD 1280×720 921,600 16:9 の7インチ液晶パネルとしては最高画質になる。ちなみに、本シリーズの10インチ版でも解像度は同じだ。つまり、情報量はおそらく7インチも10インチも大差ない気がする。
一方で、画像処理エンジンの性能がおそらく一桁は違うと思うので、非常に滑らかな地図移動と拡大・縮小が可能になり、ようやく細君のアリオンA20に搭載の7インチワイド高級ナビと同等の操作性が期待できる。ちなみに、細君の車のナビはルート変更表示がほぼ一瞬で実に気持ちがよいのと、交差点に入る直前にもう一度「ここを○折です」と稔をおしてくれるのが気に入っている。
もっとも、現在装着している2020年製の国産ポータブルナビはこれはこれでコストパフォーマンスが抜群で、地図の更新時期毎に買い換えても良いくらいだ。そういうことで、操作性と動作の鈍さを除けば十分に実用レベルだと思っていた。
ところが、本製品もメーカーが製造を終了したことで、この先の地図更新が絶望的になったことがどうしても気がかりだった。そして、汎用ナビの地図データがHDDからSSDへの移行が一般化したことからも、入れ替えの時期がきたと判断した次第だ。
上段がポータブルナビで下段が今回入れ替えた最新ナビになる。解像度の違いから、ポータブルの方は操作系のボタン表示の数が少ない分だけ、結果としてタッチ回数が多くなる点が大きく違う。
地図のデータベースは、ポータブルナビの方は「マップル」で、今回のものは「ゼンリン」になる。行き先施設検索は「マップル」の方がわかりやすい気もするが、ルート検索はポータブルナビには若干精度の甘さを感じる。
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★ 期待しているのはバックカメラだ
LC/80にもようやくバックカメラを装着することにした。ハードカバー付きのスペアタイヤを背負っているので、この30年間以上にわたり、駐車時の気使いからようやく解放される喜びがある。
検査証では長さが4m97cmだが、カバーの外側では5m10cmになることから、はじめての後方壁駐車時は最低でも2回は車をおりて確認しているが、これからはバックカメラが頼りになりそうだ。
変な話だが、バックカメラなしでこの図体の車を難なく駐車できることが、ある種の[LC/80]乗りの自負でもあったが、はじめての場所での駐車は保険としてのバックカメラの安心は絶大だ。
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★ 最終的にはショップに装着を断られた
LC/80の運転席廻りのパネル取り外しや内部配線に関する知識に乏しいとのことで、後日今回のナビ装着の作業をやんわりと断られた。実際には、作業を担当する出向社員の方の技量で決まるようで、その方がLC/80を実際に見てそのような判断になったようだ。メーター廻りの樹脂パネルの爪の位置がわからないので、万一損傷させた場合の対応が困難とのことらしい。ナビ設置作業は改めて仕切り直す必要がある。
・・・つづく(もどる)
スマートフォンの手帳ケースを購入した。合皮製だが裁断・縫製・機能性ともに問題なくあとは耐久性の検証のみだが、予備を含めての価格でもこれと比較すると、右側の本革製の純正万年筆ケースはさすがに高すぎる。
しかし、右のブランドケースは40年以上が経過しても材質の劣化というのが一切ないのは、本革製という普遍的な耐久性の真価を感じさせてくれる。
現在価値では、ケースの中身の本体価格は両方とも同じくらいなのだが、ステーショナリーへの価値観には根本的な違いがある。つまり、「使い捨て」か「一生もの」かのカテゴリーの差だが、後者のような所有意識は世の中の経済を回せないのかもしれない。どちらかと言うと後者に属する筆者だが、実用性面で問題なければ結果的には割高な使い捨てもいとわない。
世間ではスマートフォンの優劣をカメラ性能ではかる動きもあるが、筆者は通話専用のガラケーからの機種変更なので、本体のカメラもおそらく使用することはないと思う。
カメラのレンズを蓋なしで持ち歩くことに慣れない世代なので、使わないカメラでもレンズは覆う習慣から、今回買い求めた手帳ケースのカメラ開口部分をスポンジで埋めることにした。たぶんこの先このスポンジを外すことはないと思うと、無用の長物を手にしたようなものだ。
5日間このスマートフォンを使用してみて、SMSの文字入力が圧倒的に快適になったのは良い点で、電池持ちもほとんどのアプリとGPSも停止させているので、ガラケーよりも長い気がする。
ワイシャツのポケットには重すぎる図体だが、スピーカー会話の品質が固定電話並みで(相手がドコモの場合)自然な会話ができるのが良い。
汎用モバイルOSの「Android」はGoogleが開発しただけあって、付属アプリケーションにはGoogle関連のものが多く、OSと密接な関係のものもあるようで、これらについてはアプリケーションマネージャーの操作は慎重にした方が良さそうだ。しかし、Windowsと違って本体がハード的に通信機器であることから、OSの堅牢性と操作性の信頼度は高く感じる。
とは言うものの、昔のガラケーで着信音の種類くらいしか「設定画面」を操作しなかったネイティブガラケー派には、かなり敷居の高い「電話器」だと思うのと、だからといって「らくらくスマートフォン」に[Line]を設定してもらって、かつてのガラケー気分で通話・通信を楽しんでいるのは、いささかリスクを伴う状況のように思う。
・・・つづく(もどる)
前輪内側左右のガレージ床にオイル滲みを発見した。最初に疑ったのはドライブシャフトのゴムブーツからのグリース漏れだが、左右同時というのも少し気がかりだ。
ちょうど先日車検の時期が訪れたので、この件についてトヨペット店で子細に点検してもらったところ、どうもエンジンオイルバキュームポンプシールからのオイル漏れが原因だったようだ。
クランクシャフトと連動するこのポンプの取り付け位置から、オイルが左右に垂れてホーシングを伝って前輪内側で落下下という経路が確認できたそうだ。新車時から30年以上が経過しているパーツなので、経年劣化はシールだけの問題ではない気もすることから、ポンプユニット交換で対応することにして、オイル漏れは無事に直った次第だ。
もっとも、オイルプレッシャーメーターはいつも正常値を維持していたので、目に見える性能劣化は見受けられないが、もっと早い時期にポンプを交換しておいても良かったかもしれない。ここ3年間で、ウォーターポンプ、燃料ポンプ、そして今回のオイルポンプを交換したことで一通りのポンプ交換が終了した。
・・・つづく(もどる)
一日の総消費カロリーを計測するものだが、年齢・体重・身長からの相関で算出される基礎消費カロリーが自動的に加算されるらしい。午前2時にデータが記憶されてリセットされる仕組みなので、目覚め時にすでになにがしの消費カロリーが表示される。
3D加速度センサーで活動量をカロリーに変換しているのだが、ジョギングとウォーキングの区別をするのと、万歩計の機能と歩行距離換算値の表示もできる。その他の機能の紹介は割愛するが、要するに目的とするデータの収集と電池のもちの良さ(10ヶ月)で購入を決めた。
ポケットに入れておいても、ストラップで吊しても問題なく動作するとのことで、リチウム電池(CR2032×1個)での動作も気に入っている。一つだけ懸念があるのは、自転車およりエアロバイクの活動量がどのように反映されるかだが、それは今後のデータ収集で確認してみよう。
★ サイクリング時の歩数カウント
今朝方、ガレージまでの700mを自転車で往復して活動量のカウントを行ってみた。結果は、PW(パワーウォーキング)に仕分けされて、トータル歩行数および活動量としてカウントされていた。トータル活動量値として正確かどうかは別として、ウォーキングを通常・PW・JOG(ジョギング)で仕分けする機能は良く出来ている。
・・・つづく(もどる)
20年ほど前に[LC/80]の構造変更を行って、3ナンバーから1ナンバーになった時のことだ。なじみの修理工場でその手続きを行ってもらったのだが、うっかりとETCの車種区分を「中型車」に変更するのを忘れていた。数ヶ月後にNEXCOからその旨の通告連絡が文書で届いたので、即時に対応して難なくを得た次第だ。高速道路のETCゲートでは、車載ETC装置と車両との整合性をカメラでチェックしているわけで、不都合があればETCカード情報の利用者へ連絡がくる仕組みだ。
2025年4月6日に発生した、NEXCO中日本でのETCシステム更新時のプログラムエラーからの復帰に2日たっても目処が立たないというお粗末に対して、利用者へWEBで後精算する旨を発表しているが、その精算方法を確認してみるとこの不手際はかなり重症のようで、システムが完全にダウンしているようだ。
従って、正常なゲートから高速道路へ入った利用客は、カード情報およびETC車載情報のすべてを再入力して精算することが求められている。これはいささか利用者の心情を全く無視した大名商売の極みのようだが、NEXCOとしてはおそらくこのような事態は「想定外」で、それに対処する手順が法的に明文化されていないのでどうしようもないというところだろう。
このことから、日本は「想定外」の事態が発生すれば、だれもその責任を負わない方法を最優先する習性を露呈するようで、この先の世界情勢の変化への対応は推して知るべしというところのようだ。要するに、有事級の事態や国家レベルの損失が予想される災害への備えは、常に自身でシミュレーションして、その訓練を行っておくべきだ。
・・・つづく(もどる)
表題の統計の根拠は確認していない。この統計をアメリカにあてはめてみると、2023年時点で500人に1人となるらしい。実に60倍以上の数値に驚く。何の統計の話かというとホームレスの人口割合だ。職を持たず、社会保障が一切なく、住まいのない路上生活者の実情は日本社会からみると想像を絶するものがある。
もっとも、彼らが集中して生活する州がかなり偏っていることから、アメリカ国民のすべてがホームレスに対して同じ意識であるとは限らないので、ひとくくりでこのことを論じるはいささか的が外れている。
国内に目を向けてみると、ホームレスの存在に対しての一般社会の人々の対応は「無視」といってよい。それは心の中ではかれらへの対応を行政の仕事の一環だと思っているふしがある。事実、筆者も長らくそのように考えていた。表題の統計を我が町に当てはめてみると、その数が2人になるのは偶然だが見事に合致している。
この2名は3年から5年くらいで入れ替わるがその原因は定かでない。ただし、7年前にそのうちの1人が公園トイレの天井裏を定宿にしていたらしく、そこで死亡していた事故が知る人の間では話題になったことがある。実は筆者も早朝の公園散歩の時にいつも彼を見かけていた1人だけに少なからず衝撃を覚えた。
ここ数年は我が町で確認されているホームレスとおぼしき人は女性1名だが、夕方の公園以外の市街地では見かけないというので、もしかしてどこかに住居があるもかもしれない。いずれにしても、この10年間の彼らの様子からの推察だが、明らかに貧困とともに精神疾患を患っており、かなり強い自意識で生活していることだけは確かだ。
従って、一般人が近寄りがたい雰囲気がありありの状態で、結果として「無視」という選択にならざるを得ないわけで、このことが諸外国からは全体主義の日本人の低いボランティア意識と避難されるのはやや視点がずれている。とかく全体主義とみられる日本人的意識のどこがわるい?、個人主義で自己責任の無知が原因だと思う500人に1人というホームレスの数の現状は、江戸時代から続く日本人庶民の優れた社会性と比較すると、まだまだ成熟社会にはほど遠い利潤追求至上主義社会の「ひずみ」としか見えないのだが。
・・・つづく(もどる)
片側2車線の右側は、適度な定速走行で車間距離を保ちながら交通の流れを主導できるグループが優先されると非常に気持ちよく走れる。ところが、いずれ右折を予定しているとか、車間距離の維持が煩わしいとかで、ぽつんと先頭を維持しながら交通の流れを全く気にしないドライバーを時々見かける。
この種のぽつんと右側車線の車両に共通する別な見方をすると、減速と加速が心地よくない非力な動力性能の車種がほとんどだ。彼らの運転スタンスは、とにかく自流の定速走行であるところは一見すると安全運転にも思えるが、その実はきわめて注意不足で、周辺環境の変化を察知する予測運転のかけらもない無意識の運転を好む傾向がある。
無意識の運転を好むことに法的な問題があるわけではないが、「見通しの良い緩やかなカーブ」での対向車線へのはみ出し「正面衝突の事故」の対象車両が、この種のドライバーに共通しているところが興味深い。昔はこのような事故は決まってスピードの出し過ぎによる、運転技術の未熟さに起因するものだったので、いわゆる「未必の故意」としての制裁や社会的批判の意識が強かった。
ところが、前述のように「無意識の怠惰性」が日常的に許容される社会において、「未必の故意」と同様の結果を招くことに、もらい事故の被害者はどのように納得すれば良いのかというところを、鋭く追求する姿勢は現在の世の中では全く感じられない。ここに、筆者が常に自己防衛の必要姓を主張し続ける根源的な理由がある。
と言うことで、ぽつんと走行車両は筆者の心の中では暴走車両と同レベルの危険性をはらんでいると解釈しているので、細君の運転する[アリオンA20]の助手席に座ると、きまって車間距離を意識するようにとの連呼が絶えない。
・・・つづく(もどる)
調理師免許は国家資格でこれがあることが前提で、「ふぐ調理師免許」制度があり、いわゆる和食を提供するところの”板さん”の存在意義がある。ところが、広義の飲食店を開業する際には、「食品衛生責任者」と「防火管理者」の資格があれば届出上は問題ないことを知った。
つまり、1日・2日の講習会に出席して最終日に試験に合格(合格率はほぼ100%)すれば、この有資格者のもとに30名以上の来客を対象とする飲食店の経営が可能ということだ。
このように、民間の資格制度だけで安全性を担保しようとする一般飲食業に、どれだけのリスクが内在するかというのは、ここで具体的に述べるだけのデータがないので言及を避けるが、少なくとも白衣と白帽でネクタイを締めた”板さん”のお店とは別物だということだけは確かだ。
これで昨年のある疑問が解決した。5地区の自治会で管理する会館の運営組織(一般財団法人)の代表理事に就任したのは2年前だが、防火管理者の届出に不備があったため、急遽2日間の講習会に参加した際のことだ。役200名の会場での受講者の平均年齢がどう見ても20歳代後半なのだ。会社組織での防火管理者にしては若すぎるという疑問だったが、かれらのほとんどは飲食業の開業もしくは店長クラスの候補生だった気がする。
筆者は現役当時の業務の関係から、会社の意向で20歳代から30歳代にかけて6つくらいの国家資格を取得したが、これらに比べると民間資格の取得は確かに容易い。支給されるテキストの内容は充実したものだが、わずか2日間でこれらのすべてを身につけられるかどうかはきわめて疑問で、実社会で継続的な訓練が伴ってはじめて生きる内容のものだ。
こう考えると、給食・お弁当会社や生野菜を扱う飲食店の従業員に「食品衛生責任者」が定期的・継続的に衛生管理の訓練を実施しているかどうかはきわめて疑わしいところもあり得る気がする。お手本となるのは、自前の学校給食室での衛生管理体制だと思うが、ここにはさらに国家資格である「管理栄養士」が関与していることから、食品衛生学の管理者が目を光らせている。
このように、日本ではもとより口にするものへの食品衛生管理概念が世界中でトップレベルにあるわけで、その砦を崩したのが昨今の出現しては消えるはやりの飲食業で、これらを利用する際にはそれなりのリスクを覚悟しておくことも必要かと思う。ちなみに、筆者は加齢による免疫力低下を考慮して、外食では生野菜を一切口にしない。口にしないというのは、生野菜が添えられたメニューそのものを選択しないということだ。
・・・つづく(もどる)
新聞ネタだが興味深いデータグラフが目にとまった。とかくこの種のグラフは何でもかんでも「平均」というくくりで表現するのが常で、それは何の意味も持たないに等しい結果だがこれは違う。
データの上位10%・25%、および下位10%・25%を併記したグラフになっているので、現実を想像 するのに非常に都合がよい。念のために、就労者男女の所得を示しており、受給年金は含まれていない。
自身の年収が就労者の平均・中央値からどれだけ離れているかを見るもよし、103万円の壁が問題になる就労者の割合はどの位置にあるのかを推測するのも良い。このようなグラフをもとに、「国民の・・・」という一般論を熱弁する方々は意外に少ない。
・・・つづく(もどる)
ワイヤレスマウスだが、食卓に置いてあるノートPC用のマウスのクリックの調子が悪くなってきたので、今度は信頼ブランドのものを注文した。ついでなので、リビングの細君用のデスクトップPC用の有線マウスも同じものにして計2個が到着した。
デスクトップも「Bluetooth」が内蔵されているので、両方ともこの接続で使用することにしたが「2.4GHzの無線USB」接続も可能らしい。
とにかく「Bluetooth」で接続したものの、USBアダプターがパッケージのどこにも見当たらなかったのが不安だったが、よくよく調べてみると、マウスの単三電池ボックスの中にそれが収納されていたのには驚いた。触ってみて思うが、いつもながらこのメーカーの製品は手触りの質感がとても良い。
2025.02.27
★ 普段使いのトートバッグ
業務も普段も同じバッグを用いているので、2年以内には買い換えの時期がくる。毎回思案しながら満足度50%程度で妥協しているのは、A4ファイルが収納できて(B4サイズ)、内外ポケットに必ずファスナーがついているものを探すが滅多に見つからない。
大抵の場合は手提げボストンバックで代用しているが、気が付くと10個のうち半分くらいが[ACE製]なのも興味深いのは、筆者の好みを完全に把握されているようだ。今回もB4サイズトートバックということで、前述の条件を勘案しながら検索していると、やはり[ACE製]に落ち着いたのもまた不思議だ。
試しに「ネイビー」を注文してみたら、まずまずの使い心地と品質の良さに加えて上部さが感じられた。今までの経験で、半年後くらいにもう一つ注文しようとしても、まず見つかったことがないので、今回はすかさず「ブラック」を追加注文した。これでこの先5年間はバッグに関しては安泰だ。
余談だが、「ネイビー」はかなり以前からメーカー直販サイトでは在庫切れしており、逆に一般の通販サイトだと「ブラック」が品切れ状態だった。そこで、若干の割高感があるものの、最後の「ネイビー」を一般の通販サイトで注文した。
一方で、今月になってメーカー直販の「ブラック」が在庫処分の値引きがおこなわれていたことを知り、本日届いた「ネイビー」を確認してから、今度は「ブラック」をメーカー直販ササイトで注文した次第だ。いつものことながら、お気に入りは予備を揃える筆者の性格からしても、バッグに関しては初めての2個買いの結果になった。
おそらく、本製品の販売はほぼ完了の時期を迎えたものと思われるが、お気に入りの「ネイビー」の割高分を「ブラック」の値引きでカバーできた勘定だ。
・・・つづく(もどる)
2月現在はスタッドレスタイヤを装着しているので、月末のタイヤ入れ替え時のドライタイヤを、事前に交換しておこうかと考えている。ドライタイヤの減り具合は残6割程度だが、おそらく製造から10年近く経過している勘定なので、異常なトラクションがかかった際の心配がある。標準のタイヤサイズ(275/70 16R)の関係から、これまでのブリジストン製は現在はすべてA/T仕様になったので、H/Tを選択すれば国産品ではヨコハマ製一択という結果になった。
話はそれるが、A/T仕様(オールテレーン:全天候型)は昔から好みではないし、一度も装着したことがない。おそらくウエットの性能はドライに勝るとは思うが、圧雪路や凍結路およびマッドではおよそそれぞれの専用タイヤの性能にはほど遠いと考えている。これはヨーロッパのように、路面環境が急変する地域性からの発想で、日本での冬の積雪路をも考慮した性能とは言いがたい。
そして何よりも高速安定性においては、A/Tに備わるレベルがH/Tとは全く違うのが注意すべきところだ。車両全体の運動エネルギーが最大になる高速走行時の2tを超える車両では、グリップ力が性能のすべてと言っても過言ではないくらいこれが重要なわけだ。何でもそうだが、「専用」というカテゴリーが存在する場合には、「併用」を選択するメリットは単に兼用によるコストパフォーマンスのみだと考えるべきだ。
2025.02.18
★ タイヤが到着したらしい
本日から2~3日はまだ寒波の心配があるようなので、数日にうちにタイヤホールを預けておいて、2月末の連休明けにドライタイヤに交換する予定だ。
★ タイヤ交換完了
昨日、この冬の終わりを確認してスタッドレスタイヤからドライタイヤに交換してきた。もとのブリジストン製よりも排水性能は良さそうなトレッドパターンで、乗り心地もかなり良い。あとは高速走行時のグリップ性能だが、この分だとおそらく問題ない気がする。持ち帰ったスタッドレスタイヤも今季で10年が経緯したので、今年の冬にはこれも交換の時期がおとづれる。
2025.03.03
★ 明日、雨天高速試走が可能
仕事で片道150kmの出張が入った。おそらく一日中小雨が続くと思うので、新しいドライタイヤの滅多にない雨天時高速走行の確認が可能になる。予想では排水性能がかなり向上しているものと考えているが、その結果が判明するわけだ。
2025.03.04
★ ヨコハマ製の方がすべての点で勝る気がした
ブリジストン製の最後の製品は履き替える前のものからモデルチェンジしていない。従って、今回のヨコハマ製との比較において、廃棄したブリジストン製の性能を相手にしても問題ないと思う。
静粛性:晴天時は低速から高速までほぼ同等で、雨天時ではヨコハマ製が上
晴天時グリップ性能:コーナリングのふらつき感の安定性はヨコハマ製が上
雨天時グリップ性能:両方ともほぼ同等
舗装段差衝撃吸収性:ブリジストンの新品時とヨコハマ製は同等
直進安定性:圧倒的にヨコハマ製の方が上
最後の直進安定性は、高速道路長距離ドライブ時の疲れにかなり影響するもので、30年間で今回のヨコハマ製の快適さは群を抜いている。これはおそらくトレッドパターンのためと思う。高速走行時のステアリング操作時の初期の食いつきはたぶんブリジストン製の方が上のように思えるが、その後のコーナリングに移行するまでに、タイヤ溝の深さの影響からくる一瞬のふらつきが同時にある。
その点で、ヨコハマ製は初期の食いつきがそれほど強くなく、ある意味で一定して適度に流れているのが、安定性の良さを感じるような気がする。つまり、扱いやすいタイヤだ。このことに気をよくしたので、年末のつぎのスタッドレスタイヤもヨコハマ製にしようかと考えている。
・・・つづく(もどる)
手元にあるNikon製顕微鏡の定番はおそらく[Niko S-ke]になるかと思うが、筆者は照明装置がおぼつかない[Niko S]に特別な思い入れがあり、LED照明装置を工夫しながらこれを現役で愛用している。ただし、対物レンズと接眼レンズはともにOlympus製なので、Nikon製らしいのは斜光調整が可能なコンデンサーくらいかと思う。
当時物の取り扱い説明書も大切にしてあり、おそらくこれが発売されたのは筆者は小学生低学年の頃かと想像している。ところで、今回、Nikon製のカメラアダプターの未使用保管品を見つけたので、カメラ撮影を行うかどうかは別としてとりあえず購入することにした。
カメラマウントはFマウントなので、[Nikon D700]とマウントアダプター経由で「Nikon 1 J4、V3」が物理的に装着できる。この年代もので新品は奇跡的だと思っているのは、Nikon派カメラ愛好家の独りよがりかもしれない。
現状の[Nikon S]でのカメラ撮影は、鏡筒径の都合で500万画素のWEBカメラによるところだが、このアダプターで一眼レフカメラの装着を試みたいところだ。
ちなみに、一眼レフカメラの交換レンズはほぼすべてがFマウントの単焦点レンズなので、3台ある[Nikon 1]のために、F→1マウントアダプターを2台所有している。このマウントアダプター経由で、Nikon 1で撮影ができればという期待の購入だ。
2025.02.16
★ 商品が到着したので早速に装着
本体は[Nikon S]だが、レンズ類はすべてOlympus製なので、5×リレーレンズもオリンパス製を用いてセットしてみた。
Fマウントから1マウントへ変換して、変換時の焦点距離の分だけ鏡筒の長さ調整で、双眼と三眼のフォーカス位置を一致させる調整を行い、無事に[Nikon 1 J4]での撮影準備を確認できた。
しかし、大きな問題がある。アダプター内蔵のレンズのせいか、カメラのCMOSセンサーに到達する画像の倍率がかなりでかい。これは当然といえばそれまでで、いわゆる35mmフルサイズのフィルム面での受光を前提にしているわけだから、1サイズではざっと目視の3~4倍の写りになる。と言って、リレーレンズの倍率を3.3×、2.5×にすると焦点距離の調節範囲を超えてしまう。
結果として、[Nikon 1 J4]のためのカメラアダプターとしては適切ではないとの結論になった。しかしながら、もとの500万画素のWEBカメラでの撮影には物足りなさがつきまとうので、ここはどうしても[Nikon 1 J4]で[Nikon S]の画像を撮りたいところだ。そこで思い切って、WEBカメラでのコリメート法用の接眼レンズを、[Nikon 1 J4]へ付け替え加工をするとにした。
これで、鏡筒径30mmと23.2mmの両方とも[Nikon 1 J4]の標準レンズ越しにAE/AF機能をフルに使用できる、ねじ込み式10×交換レンズが完成した。今さらWEBカメラ用にもとの10×交換レンズを制作する気力もないので、本日時点で[Logicool C910 Pro]の役目は終了したことになる。
これまでの経緯からすると、[Logicool C910 Pro]をベースに鏡筒径30mmと23.2mmの両方に対応させていた時期(2020年 8月)が最初で、あれから4年半でカメラ本体を入れ替えたと考えれば良い。ちなみに、φ30mmは視野数26.5(実体顕微鏡では22~23)で,φ23.23mmは視野数20になる。
なお、[Nikon S]用のφ23.2mmカメラアダプターは三眼鏡胴にそのまま差し込んで、双眼の目視とフォーカスが一致するように鏡筒長を調整しているので便利だ。
2025.02.17
★ カメラのAE/AF機能を保持する理由(備忘録)
AE/AF機能は[1Nikkorレンズ]を介さないと作動しない。ここで特にAE機能だが、これはいわゆる画像処理エンジンと称されるCMOSセンサーを制御するカメラ本体の中枢になる。これを手動にすると、適正露出を得るための補正はシャッター速度とISO感度のみになり、ホワイトバランスや色合いおよび彩度を撮影時ではコントロールできなくなる。
こうなると、画質調整ではWEBカメラの方が融通が利くわけで、[Nikon 1 J4]で撮影するメリットは単なる画素数の優位性のみという結果になる。白黒撮影の時代ではそれでも良いが、カラーの色調再現としては決して十分とは言えない。従って、色収差補正を接眼レンズで処理して、補正後の画像を[1Nikkorレンズ]を介してAE機能の画像処理エンジンにまかせて記録する方法が最も合理的だという判断だ。
・・・つづく(もどる)
昨年の秋頃に入れ替えた複合プリンターだが、同機能の後継機種として表題のものを使用している。ところが、プリント出力の際に図のように排紙トレーがにゅーと出てきて、A3用紙カセットとほぼ同じくらいまで空間を占用する。
最初これに気付いた時には、なるほど設置スペースの必要寸法の意味が理解できた次第だ。
問題はこのあとだが、紙を取っても自動で排紙トレーが引っ込まない。仕方なく手で押すと、なにやらCDトレーのようなギア音がして、粘っこく収まるには収まる。この操作はあまり気持ちが良くないので、滅多に行わないが用紙補充でどうしても邪魔になるときにはやむを得ない不都合だ。
ところが、最近なにげなく液晶の操作パネルの左側背景枠の部分にあるアイコンに気づいた。なんと、これを押すとCDトレーが収まるように、排紙トレーがゆっくりと引っ込んでくれるではないか。やっぱりこの機能は必須だとは思うが、気付くのがいささか遅すぎた。
2025.02.16
★ 非電波掛け時計
我が家は集合住宅の鉄筋コンクリート造だが、リビングの掛け時計は長年電波掛け時計が調子よく作動している。しかし仕事場は携帯電話をはじめ、Wi-Fiもワイヤレス電話も届かない状態なので、それぞれにレピーターや中継器で対応している。
当然ながら電波時計も受信できないので非電波掛け時計になるわけだが、10年以内に何か調子が悪くなる。と言うことで、今回も数少ない非電波掛け時計の中からガラス風防の製品を探すとほぼ一択という状況だ。
時刻電波を増幅させるようなレピーターは業務用になるようで、時計本体の10倍近くの価格では本末転倒ということになる。そのような思案の最中に、昔ながらのラジオ電波の増幅コイルを見つけた。
[日曜工房]に設置している非常用ラジオの受信感度が悪いのは、ガレージ外壁が鋼板製のためと思うが、出入り口付近までラジオ本体を移動すればきれいに受信することから、このラジオ電波増幅延長
ケーブルを注文してみた。さて、これでラジオの受信不良が解決すればお安いものだが。
(取り付け後)
これまでの室内用T形アンテナではロッドアンテナと抵抗値が合致しなかったせいか、今度の方が感度が良い。とにかくこれでラジオのセッティングの問題は数年ぶりに解決した。
・・・つづく(もどる)
先日、表題のプールで行われた女子400メートル個人メドレー決勝で、背泳ぎのターンのための標識(綱張り)が間違った位置にあったため、複数の選手が壁にぶつかるトラブルが発生して、本レースは不成立になった。昨今のスポーツ競技は何か根本的なところでたがが外れている気がする。
筆者は中学校から大学卒業までひたすら水泳部に所属していたので、この記事に対して余計に疑問が生じる。5mラインはプールの底にくっきりと描かれており、背泳以外では10m先からそのラインの位置を確認しながら壁との距離調整をしているきわめて重要な施設と位置付けられている。
従って、空中に張られた旗表示もプールサイドおよび観客席からもプールの底のラインと同視できる位置にあり、間違って張る可能性はほとんど皆無に近い。ところがその間違いが発生したということは、水泳競技の知識が全くないスタッフが設営の準備をしていたということだ。しかも、どれだけの観客が居たかは不明だが、彼らも水泳競技の基本的な設営とルールおよび楽しみ方の本質を知らない連中の気がする。
「スケート・水泳・自転車」これらにはある種の共通性があるのは、筆者がそれらの愛好者であることから自明の事実だ。しかし、現在のこれらの競技を昔ほど熱心に観戦することはなくなった。特に水泳に関してはアメリカの一人勝ち時代を境に、他の競技も「ショー」の意識が強くなって、選手の目指すところは記録の王者ではなく、稼げる「タレント」であることが実に不自然だ。
つまり、「東京アクアティクスセンター」は神聖な競技場ではなく、コンサートホールと同様の運営意識の施設であろうということがわかった。それならば、ステージの設営ミスをしても、アーティストと観客に弁済金を支払う気持ちもなかったのだろうか。
・・・つづく(もどる)
細君の車だが、走行距離がいまだ数万キロなのでタイヤの溝もまだ50%程度というところだが、新車購入からすでに8年目にさしかかるので街乗り専用とは言え交換することにした。
直近では[LC/80]のスタッドレスタイヤを購入してから5年ほどが経過するが、その間にタイヤの価格も相当高騰しているようだ。町内のブリジストンショップで2種類の製品を見積りしてもらい、その場で注文しておいたので、本日のうちに交換作業の予約が入ると思う。
この[アリオンA20]で高速道路を走るのは1ヶ月に1度くらいだが、やはりそのときの安心感は捨てがたいので、これまでタイヤと言えばいつも国産品の安心できるグレードを使用している。
ちなみに、新車時の現在装着しているタイヤは、ヨコハマ製の同等品クラスだそうで、はたして8年間のタイヤの進化が確認できるのかどうか、街乗りのインプレッションはひと月先になりそうだが、記事にする結果を期待したいところだ。
ショップの担当者の所見では、現在のタイヤも目立った劣化はないとのことだが、これが青空駐車であれば話は違うらしい。我が家の車2台はともにガレージの暗室での駐車で、特に[アリオンA20]は地下駐車場の下段だから年中一定温度の暗闇の中での駐車になることの恩恵を受けている。このことはタイヤだけではなく、外装・内装インテリア・塗装とすべてが紫外線から遮断されていることのメリットは大きい。
★ タイヤ交換後のあれこれ
本来のグリップ性能や走行安定性についてはまだそれなりの走りをしていないので、前述のように来月のことになると思う。しかし、ショップからの帰路のわずか1kmでの印象だが、いろいろなところに明確な違いが認められる。
一言で言うと、タイヤの弾性を顕著に感じることと接地摩擦抵抗の違いだ。まず舗装の継ぎ目を一切拾わない。これは一見すると高評価に思えるが、ハンドリングの応答性とは裏腹の関係にあることから、この先での十分な確認が必要だ。
ステアリングが軽くなっている。これも接地摩擦抵抗の違いが接地面積なのかゴム質の問題なのかはまだ断定できない。ミニバンによくある「ふらつき」の傾向が強いタイヤはステアリングが総じて軽い。従って、タイヤの弾性の問題と同様にまだ結論付けるには早すぎる。
とにかく、明日にでもタイヤ空気圧をいつもの設定値に調整して、タイヤが一皮剥けた時期に子細なチェックを行うことにする。ただ確実に言えることは、扁平率55%ではあるものの決してモータースポーツを意識できる性能を目指しているものではないことだけは確かだ。このことは本製品の長年の商標ブランドと実際が、時代とともに変化してきたことを示している。
ちなみに、本ブランドの製品は25年前に、細君のジェミニターボに装着したときには、グリップ性能重視のコンセプトの意識が強く、軽量車両では乗り心地を若干スポイルしている印象があった。その記憶からすると、今回の製品は全くの別物であることだけは言える。
★ 100km走行後のホイール増し締め
ホイールの増し締めの時期がやってきて、ようやくこのタイヤの性能がわかってきた。実にトータルバランスの良い性能だ。街乗りと月一度程度の高速道路の走行だと快適性と安心感のバランスが良い。細君の[アリオンA20]にはちょうど良いが、これ以上の走りを楽しむには当然ながらグリップ性能は期待するものはない。
しかし、4本セットの価格が[LC/80]用の275/70 R16よりも高いというのは、さすがにコストパフォーマンスが良いとは言えない。ただし、しかも値段でなければその快適性は他の製品では経験できないのかどうかは不確かで、そういう意味では一般受けする銘柄ではないのが、[REGNO]ブランドなのだろう。
一つだけ特記すべきところは、高速の直進安定性が優れるところかもしれない。とのかくハンドルの直進維持が楽だ。これは前輪のトーイン・キャンバー設定を忠実に拾うニュートラルなパターン性能だと思えるが、この分だと雨天時の高速走行も安心感がありそうだ。結果として、[アリオンA20]の動力性能に過不足のないマッチングだ。
・・・つづく(もどる)
現在2台ある[BH-T]だが、大型の[BH-S]を倉庫に仕舞ったことで、位相差コンデンサーを装着した場合の光量不足を補うために、これまでの3W LED照明(緑マイクロ照明製)の発光素子を7W LED素子に交換した。
もとの3W LED素子は取り外しの際に破損するので、ベースのみ再利用して新たな7W素子を用いている。
一方で、落射照明用の[BH-T]の方は、透過用照明の使用頻度が少ないので、これまではオリジナルのハロゲン20Wを装着したままだったが、こちらも新たなソケットを入手して、外部電源で汎用G4 LED電球 3W で駆動させるようにした。
それぞれの[BH-T]の光源は倍増し、色温度も自作フィルターできれいな白色を得ることができている。これで今年に入って、[NIKON S]と[BH-T]の生物顕微鏡の照明装置が改良されて、当分はこの環境で落ち着くと思う。
★ 水槽の水耕照明
前述の「LED発光素子7W」の製品ラインナップには、各色がある中で「水耕水族館用のロイヤルブルー」があるのに気づいた。リビングにある水槽用の照明は色温度6500程度の少し青みがかった白色LEDランプだが、これのバルブ部分をこの「LED発光素子7W」に交換してみる。
LED発光素子を固定するためのマウントだが、照明器具(フード)の中心部分にDC9V~11Vの配線を固定するために、「セパラボディ(パナソニック製)」を用いる。聞き慣れないパーツ名だが、昔からある、E26を2芯コンセント変換するソケットだ。
このソケットの本体樹脂は耐電/耐熱の性能がある程度確保されているので、今回はこれをLED発光素子のマウントにしてみる。無論、極性を考慮して配線を内部化する必要がある。
最後にDC電源供給用のACアダプターだが、海外製ながら長時間の使用が前提なので販売実績のある製品を探した結果、定格出力 9.5V-1.0A の製品を試してみる。
さて、一番の問題はLED発光素子の寿命になるが、宣伝文句では50,000時間とあるが、放熱性能が不明なスポットライト器具なので、話半分として1日16時間くらい使用して4年程度という予測だ。当然ながら今回の光源装置だが予備を含めて2セット制作しておくことを忘れない。
★ 絶縁用シリコンゴム
乾燥すると半透明のシリコンゴムに硬化する。使用目的は電気配線端子の絶縁用として購入した。完全に固化しないので剥がすこともできる。主にハンダ付け端子の防蝕と絶縁を兼ねて最近使用している。こういうものは大抵使い切らずに劣化して捨てることが多いのだが、これはチューブの中でけっこう保存性が良い。
・・・つづく(もどる)
最も古くて何かと思い入れのある[Nikon S]だが、自家製の色温度補正フィルター(OHPシートに染料印刷したもの)が2年を経過したので、交換のついでに光源レンズの調整も行ってみた。結果として斜光でのフォーカスの切れが良くなった気がする。
そこで、先日のWEBカメラ(Logicool C910 Pro)で「無選別放散虫」のプレパラートを再度撮影してみた。先日の画像に比べると、全体にフォーカスがしっかりしているのがわかる。
無選別と言えば、2020年に同WEBカメラで撮影したMWS製の「無選別ケイソウ」を思い出したが、これも奥行きのある画像で興味深い。
【備忘録】
コントラスト比の高い暗視野のカメラ撮影では、露出を抑えめ言い換えれば暗めで撮影するのが鉄則だ。暗い画像情報は引き出すことが可能だが、露出オーバーのデータは救いようがない。これは銀塩フィルムカメラの時代と同じで現像時の補正を思い出す。要するに露出オーバーは情報が消失していると考えてもよい。
・・・つづく(もどる)
手元にある実体顕微鏡は、グリノー型(内斜型)のOLYMPUS「初期型SZ」と、ガリレオ型(平行光路型)のNIKON「SMZ-10 」およびOLYMPUS「SZH」になる。それぞれの接眼レンズのうち、一番古い「初期型SZ」は比較的新しい[WHSZ10/15/20]を使用しており、目視上では問題なく観察できている。
一方で、「SMZ-10」と「SZH」はそれぞれ純正の接眼レンズが装着されており、劣化の度合いも問題視するほどではない。そこで、参考までに最も新しい接眼レンズ[WHSZ10/15/20]をこれらの2台で試したところ、視度調整ダイヤルを操作することで何とか合焦することだけは確認できた。
このことはかなり以前のことなので、それ以降に改めて不具合を発見したことがなかったが、今回は偏向板を経由した光源と対物レンズの前面に偏向フィルターを装着した場合の、反射抑制の確認作業を行っていて気付いたことがある。それは、当初から「合焦」と「色収差補正」のことしか考えていなかったが、どうも「被写界深度」言い換えれば立体感に影響がでるようだ。
結論から言うと、個々の実体顕微鏡に求められる適正な被写界深度は、接眼レンズとの組み合わせに依存するようだ。3台の実体顕微鏡で最もその影響を受けるのは、OLYMPUS「SZH」で、純正の接眼レンズ[GWH10X-CD] 以外の場合には、被写界深度が浅くフォーカス全体に切れがなくなる。同様に、NIKON「SMZ-10」でも程度の差はあるが同様の傾向が見られる。
不思議なのは、OLYMPUS「初期型SZ」はあまり接眼レンズを選ばないようだが、本来はもとの[G10X]が光学的には最も適合性が良いのかもしれない。ただし、あまりに劣化して使用不可の接眼レンズ[G10X]を評価しようもない。もとより、生物顕微鏡でも「対物レンズ」と「接眼レンズ」はメーカーセットもので統一するのが一般的なので、今回の結果は当然といえば当然のことかもしれない。
もう一つ、実体顕微鏡の対物レンズの補助レンズ(0.5X/0.75X/2.0X 等)だが、これもその機器が販売されていた頃の純正品を用いた方が良いようで、汎用品や別メーカー品だと接眼レンズの時のように、被写界深度やフォーカスの切れに影響するようだ。
最後に、対物レンズの前面に保護用のクリアーフィルターを装着するのも問題が多い。双眼対物レンズへの光路の途中で屈折が入るので、同様にフォーカスが甘くなる傾向がある。観察倍率を変える場合には交換式対物レンズ(ある種の補助レンズかもしれないが)を持つガリレオ型(平行光路型)が良いようで、グリノー型(内斜型)では作動距離を変えるための補助レンズと考えた方が良く、観察品質の低下をある程度犠牲にする覚悟が必要かと思う。
古い生物顕微鏡では3種類程度の接眼レンズが標準装備されていた時期もあったようだが、最近の新しいものでは10倍レンズがほぼ標準固定という雰囲気があり、これは実体顕微鏡も同様のようだ。おそらく、接眼レンズは10Xと15Xくらいが色収差補正等の対応が最も優れており、最終的な合焦画質の確保という点では無難な気がする。
これらの根拠だが、オリンパス製生物顕微鏡2台には超広角双眼ユニットの下に変倍装置がそれぞれ装着されている。この装置の変倍域は、1.0/1.25/1.5のロータリー式だが、光量低下や色収差補正の不具合等が一切ないすぐれものだ。このことからも、接眼レンズ側での変倍は最大で1.5倍程度というのが実感できる。
・・・つづく(もどる)
卓上に直流安定化電源を備えたのは2019年頃かと記憶するが、2020年に購入した「2台目の汎用品」が5年目になる。電源スイッチが前面にあり、出力スイッチが独立していてワット計が付く便利なタイプだが、設定値の操作がつまみを押して表示が点滅状態の間に合わせるというせわしないものなので、電力の可変操作の電源としては向かない。
ちなみに、1台目の機器は出力が安定しない電力領域がありこれは比較的短期間で廃棄した。ともに汎用品の1万円未満で簡単に入手できる簡易な回路の製品だが、安全性に問題はないらしいので、それなりにコストパフォーマンスの良さが評価できるものだ。
しかし、最近になって知ったが、安価な汎用品は直流の波形にいわゆるノイズが混在するらしいので、あまり精密機器に電源テストとして接続するのは避けた方がよいとのことだ。
そこで、3台目は国産品のまともな製品を導入することにして、使用電圧も0V~18V リミット1.2A(Max 50W 4.7kg)で精度重視のものにした。これならば、大半の直流機器のコントローラーとしても安心して使用できる。
ちなみに、2台目の汎用品の重量はMax 300W 1.99kgなので、これと比べるとその造りの違いがおよそ想像できる。今回の製品のメーカーだが、前身の音響・通信機器を学生時代に使用したことがある。その頃のは内部のトランスに関しては永久保証だったと記憶している。
2025.01.21
★ 製品が到着した
到着した[PA18-1.2B]は、負荷をかけた場合の電流が安定するまでのタイムラグがほとんどない。無論電流値のふらつきもないので、これまでの電源でまれにおこるLED照明のちらつきが皆無だ。一方で出力電圧の精度をテスターで確認したが、これは両方ともほとんど誤差の範囲内で、実用上は全く問題ない。
ということで、これまでの汎用品(30V-5A)の大容量の方は、12V-max1.0Aで固定して、主に車関係の電装品の整備に使用する。一方で、[PA18-1.2B]は顕微鏡のLED照明の電源として、9V~12V max1.0Aで可変出力用と各種工作用電源として使用する。
電圧および電流ともに可変ダイヤルはシングルだが全く問題ない。出力表示パネルの動作が汎用品とは異なる点が少し気になるが、おそらくこちらの方が普通なのかもしれない。スイッチONの立ち上がり時は当然ながら出力OFFなのは同じだが、そのときのパネルの表示はOFFで、回路内の迷走電流程度の微少な値が示される。
V/Iチェックボタンを押しながら、設定電圧と制限電流をセットすることができる。従って、現在の出力設定はV/Iチェックボタンで必ず確認する必要がある。そして、出力状態で電圧ダイヤルを設定電流まで任意に操作することができる。まあ、その方が回路内での待機状態のためには良い気がする。その他のリモート制御の操作は一切縁がなさそうなので、きわめて基本的な使用法の範囲だと思う。
★ 直流の波形がきれいな「気」がする
オシロスコープに接続したわけではないので、出力波形を云々というのはあくまでも想像だが、接続したLEDバルブの点灯から最大光度までの幅が広くなっている。いきなりパッと60%光度で点灯するのではなく、10%光度あたりからの調光幅が広くなっている。これはとりもなおさず、直流波形がより直線に近くなっていることを示している気がする。
出力スイッチONでリレーが作動するような音がする。要するに回路が完全に切り替わるようだ。おそらく保護回路やその他にもリレーが挿入されていることが想像できる。その点では汎用品の方はICで制御しているのかもしれない。このICがくせ者で、1台目は購入後1年くらいで不安定な状況に陥った。もちろん、リレーも故障の原因になり得るが、ICほどデリケートなパーツではない気がする。
いずれにしても、随所に安心感が漂う国産品であることが実感できる。このことが製品価格に盛り込まれた本来の価値であるとすれば、汎用品の価格は一桁安いのが当たり前だから、それなりのリスクを覚悟して使用すれば、コストパフォーマンスでは国産品は太刀打ちできない。ただし、この種の精密機器はコストパフォーマンスを求めるものではない気もする。
・・・つづく(もどる)
年末からお正月休みの間に、顕微鏡用カメラのベストな設定にようやくたどり着いたので、久しぶりに見慣れた「学習用スライド」を再撮影してみた。[Nikon S]の斜光疑似暗視野の方がコントラストが高く鮮やかなのは承知しているが、影方向で輪郭がややぼやけるので、あえて[Olympus BH-2]のSPlan Apo 10/20 視野数26.5 で撮影を行ってみた。
かつてはWEBカメラでの撮影からスタートした顕微鏡写真だが、やはり[Nikon 1]による画像はその解像度において全く別物だ。撮影時のオリジナルデータ 5,232×3,488 ピクセルを 1,600×1,067 ピクセルにリサイズして拡大可能な状態で掲載しているが、貼り付け画像を見るだけならば、960×640 ピクセルで十分だと思う。要するに眺めて楽しんで、時には印刷する程度なら、双眼鏡筒に装着しやすいこの[Nikon 1]がちょうどよい。
最近のフルサイズ一眼レフカメラの有効画素数は5,000万画素を超えるものもある中で、手もとにある[Nikon D700]は1,200万画素の、いわゆるレンズ性能を要求しない余裕配列のCMOSセンサーを搭載している。撮影データも、4,256×2,832 ピクセルでこれだけをみれば[Nikon 1]の方が上になる。しかし実際の画像仕上がりはそうではないところが、フルサイズと1サイズのCMOSセンサーの不思議なところだ。
[上:シダの胞子]、[下:トウモロコシの茎]のいずれもよく見かけるサンプルだ。双方とも暗視野で撮影しているのは筆者の好みだけのことだが、いずれにしても少しだけ新鮮な感じがする。画像横サイズが視野の直径にほぼ近いので、目視の雰囲気を最大限に反映している。装着している[Nikon 1]の単焦点レンズが18.5mmなので、17mm程度のレンズであれば、視野の円形境界が見えてくる。
【備忘録①】
18.5mmの下(広角)の10mmレンズもあるが、これだとCMOSセンサーが極端に余ってしまう。と言って、10mm-30mmのズームレンズはその性能(分解能)が極端に悪いので、通常撮影でもまず使用できない。これらの経緯からもっとも明るく、ひずみの少ない標準レンズの18.5mmが妥当だという判断になっている。
設備の価格を無視すれば、考えられる最高の画質を得るレンズとカメラは、おそらくマイクロネットやキーエンス製の「ズームレンズ」と、「フルサイズ一眼レフカメラ」もしくは「Cマウント工業用カメラ」の組み合わせではないかと思う。それらは、目的に応じた観察・撮影のための、常設のシステムとして稼働させるもので、思いついて棚から顕微鏡を引っ張り出してくるときのものではない。
それらのことを踏まえて今回の[Nikon 1]をベースとした顕微鏡カメラの運用方法が、使い勝手の良さとコストパフォーマンスの高さで最も評価できるという結論になった。ここのところは非常に重要な備忘録で、名機[Logicool_HD Pro Webcam C910 500万画素]のWEBカメラからの2世代目の経緯だと思っている。
【備忘録②】
ハネノケコンデンサーに装着(置く)マスキングの径とレンズの組み合わせについて以下のような結論に至った。ただし、対物レンズは「Olympus SPlan Apo 4/10/20」、接眼レンズは 「SWHK 10XL 視野数26.5」の条件になる。
φ16mm:20X (コンデンサーレンズ中央に正確に置くと高コントラストが得られる)
φ15mm:10X~20X (20X対物レンズではアバウトに置いてもOK)
φ14mm:10X (コンデンサーレンズ中央に正確に置くと髙コントラストが得られる)
φ12mm: 4X~10X (10X対物レンズではアバウトに置いてもOK)
φ 8mm: 4X (コンデンサーレンズ中央に正確に置くと髙コントラストが得られる)
現在はt=1.0mmのゴムシートに型紙を貼り付けて手で切り抜いているが、決して美しい真円にはなっていないでの、上記径の打ち抜きポンチを注文してすでに届いている。今後は、ゴムシートに代わる素材を探してガイド枠と繋ぐ加工を施せば、いわゆる暗視野のマスキングシートが完成する。
ちなみに、位相差コンデンサーを暗視野で使用する方法もあるが、こちらは開口部がスリット状になっているため、絶対的な光量がすくなくて暗視野のコントラストが今一つ明瞭でない。
無論、暗視野コンデンサーを使用してきた結果での話だが、対物レンズに応じてマスキング径を変える方がコントラストの確保に必要な光量のロスが少ないように思う。ということで、明視野と暗視野はコンデンサー(ハネノケ)を替えないで、マスキングの有無で対応することにした。
2025.01.03
★ 植物のプレパラートを注文
久しぶりに「アズワン」にて販売されている植物のプレパラート10種(ゼニゴケの雄器、ゼニゴケの雌器、シダの子のう群(胞子のう)、シダの胞子、ワラビの根茎断面、シダの前葉体、ゼニゴケの葉状体横断など)を本日注文した。
ここの製品は教育用としてのマウントに実積があるので安心して使用できる。一方で、海外製の動物のプレパラートはまとものなものがほとんどない。右の画像は商品サンプルの写真だが、さてどのような光源制御で観察しようかと楽しみだ。
2025.01.05
★ 減光・偏向フィルターの再考
ハロゲン電球に比べてLED電球・素子の調光幅は比較的狭い。そして、調光に伴い色温度が変化するものもある。そこで、調光するよりも、定格出力で発光させておいて、減光・偏向フィルターを用いた方が、画像の仕上がりが良い場合がある。
結局、LED光源になっても減光・偏向フィルターは結構出番があるものだと最近気が付いた次第だ。そこで、フィルター引き出しからこれらのフィルターを出し揃えてみると、全部で10枚もあることがわかった。
[BH-2]には3枚分割フィルターフォルダーが照明光源絞りの上部に装着できるのは、なるほどこのような場合を想定してのことかと気づいた。
これまで、このフォルダーはいつも空だったが、色温度調整フィルターを光源絞り部分に置いたあと、減光・偏向フィルターをもっと積極的に使用してみる予定だ。
2024.01.09
★ シダ・コケ植物のプレパラート到着
商品の配送も信頼できる対応で、実際の中身を確認したところ、近頃では珍しい桐の箱に10枚のプレパラートが入っていた。
早々に観察したいところだが、眺めだすと半日は費やしてしまうので、手持ちの仕事が一段落するまではお預けということにした。やはり「アズワン」の製品はいつもながら安心できるのと、半月遅れくらいで請求書が届くところも近頃では珍しい企業だ。
2024.01.13
★ シダ胞子のうのプレパラート
サンプル写真の「シダ胞子のう」は製品では染色されたプレパラートになっていた。屈折率の違いを強調するように半暗視野で撮影したものが以下の画像で、この状態から胞子が炸裂すると本記事の「冒頭部上段の写真」になる。
本プレパラートでは希望していた「シダの胞子」関連のものが6枚入っており、今回の購入目的が達成されたことになる。
・・・つづく(もどる)
今まで手元に置いていた「デジタルマイクロスコープ」は、サンコー製の230倍偏光タイプのいわゆる産業用の製品だ。本製品は観察用として位置付けられている明るい光源を内蔵した[HDMI出力]仕様で、ACアダプターによる電源供給タイプなので、どうも使い勝手が良くない。
そこで、汎用のUSB接続の偏光マイクロスコープを新たに購入した。付属するユーティリティソフトはごく一般的な基本性能で、思いついた時のセッティングが手間いらずで使いやすそうだ。色合いや解像度の品質はやはり「サンコー製」の方が上のようだが、こちらはCMOSセンサーの画素数が若干上回ることから、決して見劣りするレベルではない。しかも、実勢価格は1/8なので驚きだが、まだ手元に到着していない。
付属予定のアプリケーションから検索したところ、plugable社製(米国)のOEMか何かの関係にあるのだろう。(国産の他のメーカー品も同様のアプリケーションを使用している)樹脂製で軽量・コンパクトな少し安っぽいセットものではあるが、機能面ではとても1/8の価格とは思えない。ところで、そもそもマイクロスコープの使うきっかけは意外と[ミシン工房]でミシン掛けの失敗箇所を解く際の、繊維の間のミシン糸をリッパーで抽出するときだ。
これにはアームスタンドの先に付いた「φ128mm×2倍の特大ルーペ」で作業をしていたが、これにも限界があり、そのような時にたまたま[HDMI出力]のサンコー製マイクロスコープの掘り出し物を見つけたわけだ。とは言うものの、特大ルーペは視野範囲が広く作業がしやすいのは他に類を見ないので手放すことはできない。
今回は、マイクロスコープがきわめて身軽になったことで、比較的使い勝手のよさそうな新たなアームスタンドと拡大ルーペとの一体化の加工をしようと思っている。そのためのアタッチメントおよび1/4ネジの派生品を取り揃えて、正月休みにでも組み立ててみるつもりだ。
一番の問題は、特大ルーペ本体を1/4ネジ仕様に改造することで、急遽1/4ダイスを注文して、年内に到着すればと心待ちにしている状態だ。アーム本体の1/4ネジ端部をメネジ変換して、拡大ルーペとマイクロスコープフォルダーを付け替えられるようにするつもりだ。
2024.12.20
★ スタンド&アタッチメントが到着(引き寄せてUSBケーブルをつなぐだけ)
購入前に承知していたが、新しいアームは全長で7cmほど短い。根元のローレットも省かれており、クランプも一回り小さい。そして重量も長さの差ではない軽さを感じる。要するに、全体の造りは特大ルーペ本体のアームの方が品質は良いことがわかった。
そこで、1/4ネジヘッド部分を移植して、本体は現在のアームを用いることにした。これでヘッドを引き寄せる時のスムーズさと距離感もそのままで使用することができる。アームスタンドの1/4ネジアタッチメントと変換ネジが到着したので、早々にマイクロスコープを装着してみた。
照明調整とズーム調整のダイヤル操作が前面になるが、アタッチメントの構造と何とか整合が図れるようだ。 画像画面の揺れが収まるまではしばらくの時間を要するが、デスク周りの操作性は固定スタンドよりも圧倒的に優れている。一方で、毎回フォーカス調整をしなければならないのは余計な手間のような気もする。はたしてどちらがどうかは、この先のシチュエーションによる。
偏光フィルターの効き具合だが、意外にもこちらの方がサンコー製に比べて反射の抑制がなめらかで良い気がする。この種のマイクロスコープは落射照明の反射をもろに受けるので、偏光フィルターは基本的に必須だ。
LED照明の違いはかなりある。サンコー製が白色LED電球×8個なのに比べて、こちらはLED素子×4個のために照明むらが発生している。CCDの性能もさるこながら、照明に至るまでレンズの性能も大きな評価要素になる。
その点では実体顕微鏡のリング照明は反射光がレンズに入射しないようにLED電球が内側を向いて配置されているので、マイクロスコープのような反射が生じないのはさすがだ。[左側]にマイクロスコープ、[右側]に実体顕微鏡(Nikon SMZ-10)での画像を列べてみると、ノーマル照明の実体顕微鏡の性能の良さがわかる。
リング照明で反射が抑えられた実体顕微鏡画像
デジタルマイクロスコープのあら探しではないが、1万円未満の製品を研究用の実体顕微鏡と比較すること自体が意味がないとも思える。しかし、今さらながら実体顕微鏡の光学的完成度というものに改めて気づいたわけで、500円硬貨の裏側の凹凸をつぶさに眺めてみる。なるほど、これならば電子基板のハンダ付け検査に用いられてきた理由がわかる気がする。
2025.01.02
カメラのAi機能を色々試す
これまではISO800であとはフルオートで撮影していたが、照度を変化させてもベストな写りを求めると、シャッター速度優先(1/30)で絞りオートのマルチ測光に落ちついた。ただし、その際の絞り値はF5あたりになるような照度設定がもっとも安定した画質が得られることがわかった。さすがにこれにはかなりの時間を費やしたので、お正月休みならでは成果になる。
もっとも、現在ではズームレンズを備えた工業用マイクロスコープが主流になっていることからも、接眼レンズ越しの目視という形態は徐々に過去の観察方法になってきたのかもしれない。肉眼を超える解像度と色分解能を備えるレンズとセンサーはすでに世に出て久しい。しかし、個人の趣味レベルで備えられるものではないのも事実で、それらの思案の結果としてこの画像がある。
なお、カメラホルダーのアタッチメントは、バイクハンドルに取り付ける1/4ネジフォルダーを逆向きに使用したものでグリップの拘束性能は抜群だ。あとは1/4ダイスが到着すれば、軸のネジ切りを終えて特大ルーペの装着も可能になり、一連の工作が完了する予定だ。しかし当たり前だが、スタンドアームは平行四辺形のフレームが伸び縮みするわけで、ヘッドの角度がいつも同じになるところが良い。
2024.12.25
★特大ルーペのネジ切り完成
使用頻度としてはマイクロスコープよりも特大ルーペの方がよく使うので、常時はこれを新しい1/4ネジヘッドに取り付けることを急いでいた。本日、1/4ダイスが到着したので、早々に特大ルーペの差し込み棒にねじ切りを行った。
特大ルーペ本体は樹脂製なので、バイス等に固定すると力のいれ具合がわからない。手持ちで最初のねじ山を噛ませるのが一苦労だが、無事に根元まできれいにねじ山が形成された。ということで、特大ルーペがもとのアームに戻ったわけで、一連のマイクロスコープの導入ドタバタがようやく落ち着いた。
・・・つづく(もどる)
お正月休みに先立ち、クリスマスイブにちょうど時間がとれたので、表題の実体顕微鏡の最終整備をおこなった。「先の記事」からの続きになるが、ユニット単位での整備はすでに済んでいる。
実際に接眼レンズを覗いてみて、各所の塵の掃除等を最後に行うつもりだった。そういうわけで電話にも出ないで部屋にこもった状態が必要で今日になってしまった。
ズームレンズにわずかな曇りが確認できた。そこで本体の上カバーを取り外して、内部のレンズ駆動部を露出させてズームレンズの清掃を済ませた。筐体が大きいだけにズームレンズの清掃が比較的簡単にできるようになっていた。
つぎに、双眼鏡筒のプリズムにほんの少し塵が確認できた。こちらの分解は樹脂製ピンの取り外しに難儀したが、作業は無事に終えることができたが、これらの2つの作業だが約3時間ほどを費やした。
細部まで分解してわかったことは、グリノー型(内斜型)と違って、光軸は対物レンズから接眼レンズまで平行光なので、途中のレンズの固定位置の調整用ネジがあまり見当たらない。おそらく、経年や衝撃によるレンズ光軸の狂いはきわめて少ない気がする。一方で、平行光路型のしかもやや視野数の大きめの接眼レンズを覗く最初の時に、平行眼球目視と脳内合成の慣れに少し時間がかかる。
これまでにこの脳内合成の慣れを感じたのは、[視野数26.5のφ30mm超広角接眼レンズ]の時が最初で、その後は[NIKON SMZ-10]の平 行光路型の時で、今回の[OLYMPUS SZH]で3回目だ。これとわかるまでの間は機材本体が狂っているのではと一瞬青ざめる冷や汗ものだ。
つぎに、落射照明装置の具合を確認したが、このユニットを挿入することで更にレンズが増えて明るさがスポイルされるような気がした。しかも20Wハロゲン電球の照射具合があまりよろしくない。後発のオリンパス製LEDリング照明の方が立体感が生まれる。そこで、この落射照明装置をLED化することはあきらめることにした。
純正の接眼レンズ[GWH10X-D]は視野数がやや狭い気がするのと瞳位置が低いので、[WHSZ10X/15X]を使い分けることにした。レンズの明るさは後者の方が気のせいか明るく感じる。ただし、照明を併用するとその違いはない。スタンドベースは、横長の400×350から縦長の260×380同アルミダイキャスト製に交換している。
できるだけコンパクトで高性能を発揮できるように、写真のような組み合わせで、普段使いしない三眼ユニットと落射照明を外して棚に仕舞ってある。偏光レンズがリング照明の影にならないかと思ったが、かろうじて大丈夫のようだが、そもそも光源側にもう一枚偏光板をいれないとあまり意味がない気もする。しかし、ズーム比8.5倍はやはり感動的だ。5.7倍から6.7倍のこれまでの感覚が狂ってしまう。
それから、左の[Nikon S]USB WEBカメラの画像は、先日購入した「デジタルマイクロスコープ」の付属のアプリケーションを起動しておこなった。こちらの方が全体的にソフトな写りの印象を受ける。色合いについてはこれからの検証になるが、今のところバランスは良いと思っている。
こちらの撮影は4枚の画像をスタック処理している。この倍率(X20)で同時にフォーカスが合うはずのない箇所が同一平面上にあるが違和感と言えば違和感だ。色合いは目視と似た雰囲気で、[Nikon1 J4]のAE画像処理のエンジン性能が発揮されている。
斜光で疑似暗視野にするとどうしても解像度が落ちる。その点ではOlympus製の明視野ハネノケコンデンサーによる「マスキングの暗視野観察」は解像度がきわめて良い。
[Nikon1 J4]で疑似暗視野の撮影を試みた方はさすがに解像度(1800万画素)が高く、USB WEBカメラに比べて輪郭がくっきりしている。生物学的な観察という意味ではこちらの方が正解の気がする。
Olympus製の明視野はすべてApoレンズのためか、やはりNikon製を凌ぐものがあるのは仕方のない。[Nikon S]のJ4画像と同じプレパラートを、ハネノケコンデンサーの暗視野で撮影してみると、[Nikon1 J4]のAi画像処理の良さがよくわかる。
「斜光」と「ハネノケ暗視野」の見比べになるが、同じカメラでも圧倒的な撮影解像度の違いを感じる。さすがに照明装置の奥深さを感じる高級機のOlympus BHではあるが、いつも手元に置いてまず観察するのは[Nikon S]なのが不思議なのだが、その扱い安さとかわいさ故なのかもしれない。
表題のデジカメ「ホワイト」2台(細君用と筆者用)の筆者用が昨年の7月に壊れた。その際に同型番のものをすかさず準備して1年半が経過している。この代わりの「ブラック」の方は問題なく動作しているが、市場に出回っているうちに予備機を備えておこうと今度は当初と同じ「ホワイト」をまた入手した。
外装の程度は2台目の「ブラック」よりわずかに良いので、初代の時と同様に大切に使用したい思っている。もっとも、「ブラック」はすれが目立つので「ホワイト」に比べて不利なのかもしれない。12年も前の製品なので、いまではミドルクラスのスマートフォンの方が撮影機能や仕上がり品質が遙かに上かもしれないが、いつもカバンの中で待機しているよるな使い方ではこのデジカメが手放せない。
それにしても、この機種は今でも程度の良い物で結構な数を市場で確認することができる。しかも価格がまだ安定しているのが不思議だ。一過性の商品のように思っていたが、新品に近い商品の在庫をかかえるカメラ店が依然としてあることに驚く。
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2024.12.11
★ 製造ロットが新しい気がする
昨年の壊れた「ホワイト」は発売当初に購入したものだが、今回のものに付属しているACアダプターの様子ではそれより新しい気がする。純正のリチウムイオン電池もまだまだ元気なので一安心だ。液晶画面もきれいなので早速保護フィルムを探すと、まだ「DSC-WX170用」が販売されていたのは驚いた。
この先のことと、細君のものを含めると3台が稼働しているので、予備を含めて3枚注文したのは言うまでもない。やはり、コンパクトデジカメでは本機種は使い捨てではあるが、ある意味で名機という気がする。
・・・つづく(もどる)
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