リアウインドウフィルムの加工(備忘録)
新車注文時のリアウインドウフィルムだが、ハーフミラーの遮光性能が非常によい。しかし、今回リアカメラ兼バックカメラを車内側のリアウインドウ上部に取り付けているため、夜間のバックカメラ映像へ少なからず影響がある。
そこで、ウインドウの中央部の白線内側を透明にしようかと考えている。周辺部のハーフミラー遮光を残すのは、上部はロゴ印刷が、左右は寄せたカーテンが、下部は荷物室の目隠しに都合が良いということだ。
4隅の曲線処理がポイントで、ここを含めたマスキングの型紙準備に結構手間取った。開口の大きさは仮のマスキング状態で数週間走ってみて、後部景色に違和感がないことを確かめながら、2度の修正でようやく画像のような形状で最終マスキングをしようと思う。
★ フィルムの切り抜き方法
フィルム施工専門のショップで確認したところ、いろいろな問題のあることがわかった。
・マスキング端部をカッターで切り目を入れるのはNG、くもり止め熱線が間違いなく断線するらしい。
・ヒートガンでフィルムを軟化させながら切り出す方法もNG、経年劣化した純正フィルムはガラスと一体硬化しているらしい。
・結論として、フィルムを剥がすのはNGで、へらで削り落して剥がすとくもり止め熱線が断線する。
と言うことで、フィルム表面のミラー蒸着層だけを剥がして、透明ベースフィルムはそのまま残す方法しかないらしい。
(コンパウンドの選定経緯)
・透明ベースフィルムの透過度はまだ劣化しておらず、ミラー蒸着層をきれいに除去すれば切り抜き窓ができる。
・ミラー蒸着層は、溶剤(洗剤、アルコール、ベンジン、シンナー)では溶け落ちない。
・ミラー蒸着層を磨き落とす方法が現実的とわかったが、最後に残るベースフィルムを曇らせない方法で磨き落とす必要がある。
・ウレタン塗装修復用の[#数万]相当のコンパウンドだと、ミラー蒸着層を除去できない。
・ウレタン塗装仕上げ用の[#8千]相当のコンパウンドだと、ミラー蒸着層をなんとか除去ができるが施工性は悪い。
・ピカールの[#5千]相当のコンパウンドだと比較的容易にミラー蒸着層を除去できるが、ベースフィルムの曇りが心配だ。
・ピカールで軽く研磨したのち、仕上げ用のコンパウンドで時間をかけてミラー蒸着層を除去すれば良さそうだ。
・ベースフィルムの最終仕上げは修復用のコンパウンドで問題なさそうだ。
(ルーター使用の可否判断の経緯)
・マスキングコーナー曲線部2箇所を本格的に手磨きして、ベースフィルムが曇らないことを確認した。
・マスキング直線部をやや荒っぽく手磨きしたが、仕上げ拭きを丁寧にするとベースフィルムは曇らない。
・試し磨きのマスキングエッジの最終仕上げを「ルーター+フエルトバフ」で行ったが大丈夫のようだ。
・残り2箇所のマスキングコーナー曲線部も基本的には手磨きで、仕上げにルーターを用いてみた。
・マスキング直線部は最初からルーターを用いるとベースフィルムにムラが発生した。
・当面はマスキング部に沿った帯状の範囲を最終仕上げ研磨まで手作業で行い、エッジ仕上げを完成させることに専念する。
・マスキング周辺のエッジの次に、残る面的なミラー蒸着層はルーターを使用せず手作業でマクロスポンジ+コンパウンドで仕上げる。
・曇り止め熱線に沿って、一列ずつ手作業で仕上げまで完成させながら進めるのが良いようだ。
ミラー蒸着層の磨き落とし作業は、暗いガレージ内よりも屋外の方が微妙な力加減が容易なので、毎朝30分間程度の間欠作業で気長にかつ慎重に行うのが良い気がする。とにかくベースフィルムを曇らせないことが最重要で、これに失敗するとガラス交換しか手立てがない。
2025.08.04
★ マイクロスポンジ+ウレタン塗装修復用コンパウンドが一番無難
ルーターを試した際にベースフィルムを傷つけたために、それ以降は「マイクロスポンジ+ウレタン塗装修復用コンパウンド」で磨き落とし作業を継続している。現在までに、透明窓の周囲と上下部分の作業終えて、熱線の幅で3本分の中央付近を残した状態で中断している。外部後方からは透明窓の形状がはっきりとわかり、すでに後方カメラの画像も前方と同じ明るさになっている。
おそらくあと2回の磨き落とし作業で透明窓範囲の全部を終えられて、エッジの細部を綿棒で手直しすれば透明窓は一応完成すると思う。最終仕上げに、ベースフィルムの脱脂を行って、ガラスコーティングを施して完成する。それら一連の残作業の終わりはお盆明けを予定している。
2025.08.05
★ 青棒の業務用を入手
青棒とは酸化クロムと油脂材料を練りこんで作ったスティックタイプの研磨材で、主にバフによるステンレスの鏡面仕上げに用いられる。今回のフィルム研磨では結果的には使用しなかったが、研磨用消耗品資材の在庫をみると青棒が残り少なかった。
もっとも、ホームセンターで販売されている太いチョークぐらいの大きさのものだが、これでもそこそこの価格であまり買い置きはない。
そこで、業務用の2本セットの保管品セールものを探してきた。これまでのものと品質は変わらず、重量価格は1/6程度ということで満足している。この1本は自宅の工具箱の、もう1本は[日曜工房]の棚にそれぞれあるルーターボックスに保管しておく。
2025.08.08
★ ハーミラー窓の磨き落としが終了
細部のエッジを整えて予定通りの窓部分が透明に仕上がった。ただし、ベースの透明フィルムの状態での窓は、当然ながらガラスだけのフロントと比較すると、わずかに透明度が劣る。しかもコンパウンドを多用しているので、非常にわずかな曇りがフィルムの素材のためか、表面の微細なスリ跡なのかの判断が難しい。
とにかく、ウレタン塗装仕上げ用の[#8千]相当の超微粒子コンパウンドでもう少し均したあとに、ガラスコーティングを行って完成とする予定だが、ガラスコーティングを塗り終わると修正が一切きかないので、下地フィルムをいかに鏡面に整えるかに奮闘中だ。
★ 四隅の円弧をもう少し大きく修正中
型紙の曲線半径が予定よりも小さかったせいで、四隅が角張ってしまった。幅方向にはまだ余裕があるので、型紙の曲率半径を倍にして研磨落とし範囲を修正している最中だ。現状でのバックカメラの明るさは予定通りになったことと、ベースフィルムの曇りもほとんど発生していない点ではまずまずの仕上がりだ。
★ 同日午後に修正完了
四隅の型紙を新たに製作して早々にセッティングおよび磨き落としの修正を行い、その勢いでコーティングも済ませた。
やはり四隅の曲線半径の修正は正解だ。窓ガラスの曲線と対比して違和感がなくなった。このあたりは現場合わせ的な作業でどうしても一発では決まらない。これで最初のスケッチのイメージとほぼ同じになったと思う。
ところで、最近のワゴンタイプ車のリアウインドウは、スモークがほとんどで、ハーフミラーはほとんど見かけない。ましてや切り抜き窓は時代遅れの気がする。おそらく当時の流行だと思うが、ハーフミラーの利点の一つとして、文字抜きが美しいことだ。オプション品としてはそれが魅力だったが、現在ではここまで派手なリアビューは純正とはいえ気が引ける。
まだ業務用車両だった[LC/60]から一躍「ランドクルーザー」という名を世に知らしめるようになった、[LC/80 ]としては、このようなリアウインドウフィルムのオプション設定を画策したのだと思う。ただし、これまでにこのフィルムを貼っている[LC/80]にお目にかかったことがないのも不思議だ。
HD品質のバックカメラも鮮明になったが、併せてドラレコリアカメラ(併用)もばっちり記録されているので、万が一の追突事故の証拠保存も安心できる。カメラレンズはリアガラス内側の、「C」の文字下付近でこちらを向いている。
2025.08.15
★ 車内カーペットの掃除が大変
後部荷物室のカーペットには、コンパウンドの粉塵が飛び散っているはずだが、毛足の奥の汚れ具合がよくわからない。各種電源ケーブルの整理でシート下のレール側部のすき間にも相当のほこりが積もっているのを発見したが、掃除機本体のハンドブラシでは届かないので、強力な吸引性能のすき間ノズルが必要になる。
ところが、掃除機付属の「すき間ノズル」を紛失したようで、新たに注文しておいたそれらが到着すれば車内を徹底的に掃除しようと思っている。車内清掃を含めてお盆休みの間に本件の作業終了の予定だったが、どうも微妙なスケジュールになってきた。
つづく(もどる)
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