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2025年11月 1日 (土)

風防ガラスの交換:SEIKO LORD MATIC Special(5206-6110 )

07__20251031233301 SEIKO LORD MATIC Special(5206-6110)の純正風防ガラスの型番は、「285V 03GN」だが、どうしても見つからず、キングセイコーとの共通型番で装着が可能らしい「285V 15GC」を購入したが、どうもこのガラスは9面カットになっていたことが後でわかった。

5206シリーズのホワイト(シルバー)文字版ではこの9面カットガラスの製品ラインナップはない。従って、これを装着すればオリジナル製が損なわれるわけで、あまり気が進まず風防ガラスを購入してからあれこれと約3週間ほど思案していた。しかし、現状の風防ガラスは普段の目視ではあまり気にならないものの、太陽光の反射の具合では数本のキズとエッジのわずかな欠けがどうしても気になる。

風防ガラスの交換作業はホコリの混入を防ぐ意味でも、連続して手早く済ませる必要がある。しかし、ベゼルを外すとガラス周りのゴミ掃除やパッキンの交換作業などで不測の事態の時間を想定して、夜に作業するのが安全かと考えた。結局、その夜とは連休の前あたりを予定していて、昨晩に風防ガラスの交換可否の確認を行い、すかさず準備していた交換作業を行った。

もとの風防ガラスを取り外した時点で、型番違いの9面カットガラスの装着が可能であることがわかった。それは、風防枠のパッキン溝の形状が同じだったことからで、あとはベゼル周りの清掃とパッキン交換および目印の位置合わせを慎重におこない、無事交換作業を終えることができた。蓋閉め器で「パチン」という音を確認したと同時に、安堵の疲れがどっと吹き出したような気がするは、ベゼルを緩める際に緊張の中で渾身の力を振り絞ったためだ。

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文字版のホワイト(シルバー)と、同心円のエンボスラインのためか、9面カットのギラツキはそれほど目立たない。これがネイビーの文字版だとカットラインがもっと明瞭になる気がする。ただし、太陽光のもとではやや派手な印象があるのは仕方がない。もっとも、1970年代のカットガラスの代表格である「ラドー」に比べるとほとんど気付かない程度で、いわゆるヴィンテージものらしい雰囲気も悪くない。

それよりも当時ものだが、新品純正風防ガラスの透明感はこれまで何となく感じていた「くすみ」が一掃されて実に気持ちが良い。なるほど、キングセイコーに見られる風防ガラスの透明感はこれだったのかと思う。

ようやく風防ガラスのことを気にせずに「SEIKO LORD MATIC Special(5206-6110 )」を着用できるようになったので、今日は丸一日この腕時計を楽しんだが、付属のマルマン製ステンレスバンドがフリーサイズである分だけ、「SEIKO 5ACTUS(6106-8660)」のW=83.7gに比べるとW=87.5gは少し気になるの重さだ。

250131a_そこで、革製バンドの予備在庫を探してみたが、思うサイズのものが見つからなかったので、この際キングセイコー風のものを新たに注文することにした。と言ってもこの種のスタイルの製品はどれも数十年前のコピー商品がほとんどで人気がない。

それ故に在庫処分品で程度の良さそうなものを見つけるしかなかったが、その分だけ格安(半値8掛け)で入手できた。ちなみに。これに付け替えることで重量はW=60.4gになる。

商品が到着したら、例によってDバックルに付け替える予定だが、このバンドに入れ替えると当時の高級ビジネスウォッチに変身できると期待している。その高級を証明できるこの腕時計の精度だが、半世紀を経過しても日差±数秒で現在稼働していることから、このハイビートムーブメントの完成度の高さがうかがえる。

ビンテージとはただ古いだけではなく、現在では再現が難しい製造当時ならではの「オリジナル性」を有しているものを指すが、この風防ガラス(ハードレックス クリスタルガラス)を交換しで思うところがある。

この透明感は当時の高級腕時計に共通するものだが、調べてみると「鉛」の含有量が違うらしい。ちょうどウィスキーグラスで言うところの「バカラ」と「HOYA」の違いと考えればよい。世界的傾向としてガラスの鉛含有量を減らす方向へ向かっている現在では、鉛ガラスを生産すること自体が困難になっているということだ。従って、今回の風防ガラスでも、近年の社外品を装着するとそのオリジナル性が台無しになる可能性が高い。
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とはいうものの、正規型番の風防ガラスそのものが世に存在しないことから、枝番違いのリスクを承知で代替え品で対処したわけだが、運良くステンレス枠は共通でカットの仕様のみが違っていた。

さて、この9面カットのガラス風防ははたして腕時計としての「オリジナル性」を維持していることになるのかどうか。筆者は転売を生業としているわけではなく、自らの楽しみで腕時計の摂理ある着替えを試しているので、今回の想定外の結果の受け入れにも寛容だ。

・・・つづく(もどる)

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