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2026年1月20日 (火)

Moon Phase(月齢表示) の再考

03__20260127144001 正確なタイドグラフの再現には限界があることが「CASIO」からの正式回答により理解できたが、Moon Phase(月齢表示)は29.5日という周期に従ってそれなりに表現することが可能だ。しかし、「アナログ円盤」での表示だと満ち欠けの膨らみが表現できない一方で、「デジタル」ではその形状こそ現実味があるものの、あまりに雑な表示で月の形を4種類しか表示しないのも困ったものだ。

結局は「月齢表示」は50年以上の歴史ある「アナログ円盤」によるのが妥当なのかと納得しているところだが、一般的にはこの種の「Moon Phase」タイプの腕時計は国内の有名どころのメーカー品でも、安価な黄銅色でまとめられているアンティークものが主流になっている。

26005_casio ところで、この黄銅色の合金製または鍍金仕上げの製品はどうも筆者の好みではないので、やはりステンレス製のものを探していたら、1987年 CASIO製のダイバーMoon Phase(電池式クォーツ)を見つけた。"WATER 20 BAR RESIST"でねじ込みリューズと反時計回りベゼルに無色透明のクリスタルガラス風防の最もカシオらしくない製品だ。

とはいうものの、38年が経過している整備歴の不明なものだけに、恒久的に楽しめるとは期待できないことは承知で手に入れた次第だ。とにかく、これに適当なベルトをあしらってしばらくアナログ円盤の「Moon Phase」を試してみようかと思っている。

★ ステンレスベルトが到着
汎用のステンレスベルトでも、最近では弓型カンが予備で付属している製品があることを知って、ついでながらコンビネーションデザインのものを注文した。

ところで今回注文したステンレスベルトだが、これまでのように日本製(バンビ製等)の製品を装着するような本体がそれなりの価格でもないので、試しに海外製の千円台のタイムセール品のものにしてみた。結果としては細部の仕上げにはそれなりの不満と、長さ調整が10mm単位でしか行えない不備があるものの、実用レベルでは特に問題がないことに驚いている。

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この製品が純正品のバンドのように数十年の耐久性があるとは思えないが、その価格が国産サードパーティ汎用品の1/6~1/8であることを考えれば、海外製を侮れない実感がある。ベルト端部の金具はストレートカンと弓型カンの両方が付属するタイプで迷うところだ。

ベゼルとのすき間を埋めるという点では弓型カンの方が納まりが良い。しかし、ベゼル操作はストレートカンの方が指先の感触が良い。いずれにしても気が変わればどちらに取りかえても良い。

★ 小ぶりながら重量感がある
メタルバンドを装着したことで総重量は116gあり、最も重い[シチズン自動巻]の132gには及ばないものの、小ぶりなだけに実際以上の重量感がある。可動式のベゼル機構周りの重さが影響しているように思えるが、ダイバー仕様なのでしかたのないことだ。

アウトドアーでの耐久性には信頼性が高いと考えている「カシオ製」なので、重量の必然性が伴うものとして納得しているが、ゼンマイ箱や自動巻振り子もないのになぜこれほどまでの重さなのか不思議だ。

26006a_ ★ 内部の確認を行って驚きの結果
もとより素性の不透明な製品なので、裏蓋を開けてパッキン接合部の清掃やグリスアップを行ってみようと思ったが意外は事実が判明した。

裏蓋がやけに緩い。ねじ込み部分の汚れがひどいのと、異物が固結して削り落とす必要がある状態だ。しかもパッキン(Oリング)がない。おそらく固着して切れぎれになったパッキンをめくり落として電池交換を行い、そのまま裏蓋を閉めたことが推測される状態だった。

ムーブメント内部には汚れが落ちていないことと、湿気が侵入した形跡もないことから、電池交換後は未使用だったと思われる。カシオ製の各種替えOリングは予備があるので、裏蓋周りを清掃してシリコングリスを塗布した新しいOリングをセットして、内部の点検は無事に終了した次第だ。

★ 小ぶりながら重量感がある
メタルバンドを装着したことで総重量は116gあり、最も重い[シチズン自動巻]の132gには及ばないものの、小ぶりなだけに実際以上の重量感がある。可動式のベゼル機構周りの重さが影響しているように思えるが、ダイバー仕様なのでしかたのないことだ。アウトドアーでの耐久性には信頼性が高いと考えている「カシオ製」なので、それにも必然性が伴うものとして納得しているが、ゼンマイ箱や自動巻振り子もないのになぜこれほどまでの重量なのか不思議だ。

★ Q&Q BASELWORLD 2018 Limited Edition
Img_152452_2 シチズン製ムーブメントの[Q&Q]ブランドで、2018年に限定500本のムーンフェイズクォーツ(Cal.6P24/電池寿命3年)が販売されていたようだ。価格を抑えるために裏蓋はステンレスだが、ケースは「合金+チタン鍍金」で、風防は曲面仕様ながらミネラルガラスを使用し、バンドは合皮製の生活防水対応だ。

仕上がりのクオリティはシチズンブランドに恥じないものとなっており、「限定500本」の販売に期待を寄せてデッドストックで所持していた人もいたようだが、実際にはそれほどの付加価値がつかずに、交換バンドより安価で再販売されているのが現状のようだ。

ムーブメントは月差±15秒程度(公称は±30秒)の一般的な性能を有しており、ミネラルながら曲面ガラスとムーンフェイズの組み合わせは、筆者としてはそれなりの魅力を感じるのでこちらも取り寄せていた。

ムーンフェイズが小窓タイプなので、おそらくこの製品は日常的には使用しないが、シチズンムーブメントの信頼性を保有しながら忘れられてしまうのは惜しいと思い手元に置いておく。おもしろいのが、下段文字版の周囲にクロノ並みのインデックス刻みと数字が刻印されているのだが、普段はまず見えないので完全にシルバーリングに溶け込んでいることだ。

26008_qq 従来の留め金方式の革バンドは装着峙の落下リスクが皆無とは言えないので予備のDバックルに付け替えてもよいが、オリジナルバンドには手を加えず、ステンレスバンドに付け替えることにした。直径がφ40.5mmのやや大ぶりのケースなので、こちらの方が全体のデザインバランスが良いように思う。

「SEIKO ALBA」や「CITIZEN Q&Q」はいわゆるブランドの廉価版というイメージだが、耐久性と機能性を確保して、コストを最大限に削減したモデルということでは、その完成度は高いと評価している。かつての無名海外製のすぐに止まるような「安物」とは根本的に異なるわけで、あとは好みとして受け入れられるかどうかの問題だ。

ちなみに、デンマークのデザイン企画でムーブメントがシチズンへの供給元であるミヨタ製の[ice watch]はお気に入りの一つだが、「SEIKO ALBA製品」は筆者にはどうしても受け入れられないものがある。特に、「ALBA製のムーンフェイズ」はほとんどが銅製を思わせる合金のアンティーク風と称するケース仕様なのだが、筆者はこの○○風というデザインにどうしてもなじめないものを感じる。

2026.02.01
★ 1986年製 SEIKO PRESAGE MOONPHASE 7434-6030
ムーンフェイズ機能を試すために先月購入した1987年製の[CASIO MD-716]だが、月齢の表示機構は29.5日サイクルで2つの月が交互に現れる標準的なものだと思うので、ムーンフェイズとはこういうものだと納得の上でしばらく眺めていた。

(表示の妥協点)
・月の満ちは必ず右上側から、欠けは右下からに固定されている
・月の満ち欠けはえぐれ具合で示され、膨らみは表現されない
・ひと月のうち半分は天体としての月の形状と別物に見える

26007_seiko-presage 総じてどの程度満ちているか、欠けているかの相対的な姿を想像するには問題ないという妥協点を承知する必要がある。そして、このことが半世紀以上当然の機能として認知されてきたわけで、今後もこれらに変化はなくある意味で完成された機能なのだろう。

そして、[CASIO MD-716]でこのことにそろそろ慣れてきたので、この先も長く持ち続けられる楽しみのある製品として、[1986年製 SEIKO PRESAGE MOONPHASE(電池式クォーツ W=79g)]の程度の良いものを探してきた。ケース径φ34.5mmはユニセックスに分類されるので、先のダイバー仕様の116gに比べると79gはやはり軽くフィット感も優れる。

「PRESAGE」は現行ブランドでちょっと背伸びすれば手の届く機種もちらほら見かけるが、基本的には高級機の部類になる素材と造りで構成されている。コンビネーションデザインの金色はゴールドの鍍金で、風防はサファイヤガラスが用いられていることでもそれがわかる。

ムーブメントは「Caliber 7437」で、型式6010~6079,7000~7009で数多く採用されていることからも信頼性に問題ない。純正ベルトの組み付け精度はすばらしく、折曲に適度な抵抗が感じられて、いわゆる「たれ」が皆無だ。ベルト調整部の0.8mm割りピン1本の頭が傷ついていたので、これは速やかに交換しておいた。なお、掲載画像は製品カタログのものを流用しており、実際のところはステンレス地金部分の反射光沢の度合いがもう少し強調されている。

前述の[CASIO MD-716]が気に入らないわけではないが、デザインのオリジナル性という意味では、明らかに1年前に発売された[SEIKO PRESAGE MOONPHASE]の影響をうけたダイバー仕様であり、オリジナルがあってこそコピーのデザインも納得できるというところだ。

ただし、この当時の世界の腕時計デザインを俯瞰的に眺めた場合、[SEIKO PRESAGE MOONPHASE]も「カルティエデザイン」の影響を少なからず受けていることは否定できないし、それは当時の「ドルチェデザイン」でも同様のことが言える。

この時期の「カルティエデザイン」は総じて小ぶりで男女兼用的なイメージもあり、当時34歳の筆者がビジネスで使用するには少し勇気のいる記憶があったが、それは現在のこの歳になっても同様でいわゆる「きざ」になるリスクが内在している。ただし、文字版がムーンフェイズであることがまだ少しの救いでもあるようだ。

この種の腕時計は粗雑に扱っている気配が感じられると、その価値が半減するだけでなく、持ち主の品格が疑われる。その意味では使い手を選ぶところがあり、それは世界の一流ブランド製品に共通するところだ。

ムーンフェイズを文字版の半分で表示するタイプの製品はそれほど多くないようで、しかも1980年代後半から1990年代に偏っているような気がする。従ってこの当時の程度の良い製品を見つけるのは、ほとんどデッドストックを探すようなものだ。実際に市場で見受けられるのはどれもケースやバンドにスレが見られるいかにも中古品というものばかりだ。

本製品もバンドの予備コマや取扱説明書がケースの中に収まった、収集家の放出品のような気がする。こういう製品の場合には近年のソーラータイプだと内部電池の劣化が心配なところだが、電池式や機械式の場合には再駆動をすぐに確認できるので安心だ。今回で「ムーンフェイズ」については概ね決着を得たので、カジュアルな[CASIO MD-716]とすこしおしゃれな[SEIKO PRESAGE MOONPHASE]の使い分けでこカテゴリーを楽しもうと思う。

★ 細君に普段使いの腕時計をねだられる
26010_citizen-wicca-na151572c ベゼル幅が強調された「カルティエデザイン」の[SEIKO PRESAGE MOONPHASE]が細君に見つかった。前回プレゼントしたのは2021年の暮れ頃のことで、フォーマルの[SEIKO EXCELINE]だったが、今回は日常使いの、同じようにベゼルが強調された丸いのが新たに欲しいといういうことで、[CITIZEN wicca]が気に入ったらしい。

本人曰く、遠目に「ブルガリ」の気配を感じるので、近所の買い物にでも気軽に使用するのが楽しそうと、何かわけのわからぬことを言っているが、まあブルガリをねだられるよりはましなのでここは黙っておく。

ソーラータイプなので手間いらずだが、内部バッテリーの劣化までの10年間くらいの消耗品になるところが少し残念だが、その時にはまた何らかの対策を考えてみる。最近思うのだが、お気に入りの腕時計はソーラータイプではなく、従来の電池駆動で数年ことにリフレッシュする方が良い気がしてきた。

本製品も機能性よりもデザイン優先の要素が強いので、その分だけ飽きがくる可能性が高い。従って、ソーラータイプでもよいのかもしれないが、筆者は腕時計を消耗品として持つことには若干の抵抗を感じる。

26011_exceline-7321072a 筆者はこの「CITIZEN wicca φ24mm」よりも上の記事の「SEIKO PRESAGE」の雰囲気がある、たとえば1991年製[SEIKO EXCELINE φ24mm]のような高品位なタイプが好みだが、そのあたりが永遠に理解し会えないところだ。

まあ、34年前の製品を購入することなど、頭から信じられないし、考えられないのが女性一般の心理だと思うので、ここはご希望どおり[CITIZEN wicca]をヨドバシで注文した次第だ。そして、これで「ムーンフェイズ考」の許諾料を支払ったことになった。

2026.05.20
★ カシオムーンフェイズのバンド交換
文字盤がコンビネーションの[カシオムーンフェイズ]なので、同じようにコンビネーションの金属バンドが似合うかと思って今年の初めに装着したが、約半年が過ぎてどうも金属バンドが重い。

26055_ 金属バンドの特にコンビネーションタイプにはいわゆる軽量タイプの製品がほとんどないので、重量はある程度覚悟していたがこの際思い切って革バンドに交換した。19mmmのDバックルが余っていたので、普通タイプでノンブランドのものを購入したが当然ながら気持ちよく軽い。

どうも、時計本体がそこそこ思いようで、驚くほど軽くなった感じはしないが、当分はこのバンドで過ごそうと思うが、例によって、腕周りの納まりを良くするために、バンドの上下を入れ替えている。製品は安価な海外製だが、レギュラーにしては少しだけロングなので、Dバックルの納まりもよく満足している。

・・・つづく(もどる)

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