Citizen CosmoStar V2 完成
あれからひと月が経過して、正常駆動に至らなかった[Citizen CosmoStar V2]だが、ケース・裏蓋・風防ガラス・ベゼル・メッシュバンド等の外装の程度が非常に良いので、同じ28,800(ハイビート)の8振動ムーブメントを探していたら、ガラスが小傷て曇っていてベゼルに大きな筋がある稼働品を見つけた。内部が触られていなければ文字盤ごとムーブメントを入れ替えることができる。
文字盤は今回のネイビーの方が古さを感じさせないように見える。一般的にレディ-ス自動巻は購入直後はともかく、しばらくすると放置状態になる場合が多いので、ムーブメントの程度はメンズに比べて良好な可能性が高い。この個体の価格帯からしても定期的に分解掃除をする対象ではないので、もしかすると裏蓋が一度も開けられていない可能性もある。
商品が到着すれば程度と稼働状況を確認して、ムーブメントの載せ替え可否の結論がでるが、とにかく8振動のレディース運針は実に滑らかで美しいと期待している。
修理不可(ホワイト)6600 4-60617-K serial:20703229
今回購入(ネイビー)6600 4-60617-K serial:20704371
ほぼ同じ時期の製造とみて間違いないこと気付いたのだが、2個目の個体を確認して付属のメッシュバンドが純正品であることがわかった。しかし、腕周りの調整はバックルのピン位置の移動のみで、15.5cm~17.0cmに設計されているのはレディースの曖昧さだ。
ムーブメントを文字盤・針付きで外した際に、単に入れ替えだけならば良いが、文字盤や針のメンテナンスや交換となると、固定台がないと作業が極めて困難だ。これまでにこの固定台なしで[SEIKO 5 ACTUS]の文字盤のメンテナンスを行った時に、次回は固定台を用いようと思い今回購入した次第だ。ついでに針のメンテナンス工具と夜光塗料も注文しておいたので、これでムーブメントの入れ替え時の作業が安心してできる。
裏蓋回し・ベゼルのこじ開け器・ガラスとベゼルの圧入器とシリコングリスがあれば、点検と外装パーツのメンテナンスはほぼ可能だ。ケースとベゼルのメンテナンスおよび風防ガラスの交換ができれば、ヴィンテージ時計の再生はムーブメントの交換で比較的簡単に行える。
★ ムーブメントが到着したので文字盤ごと入れ替える
先の記
事にあるムーブメントが到着したので、本日入れ替え作業を終えて駆動状態を確認中だ。精度の方はタイムグラファーでチェックして問題ないので、交換前のムーブメントでも気になっていた、自動巻機構をチェックしている。
前回の場合、自動巻き上げ機では駆動を維持できなかったので、さて今回はどうかが気になるところだ。ローターの回転半径が小さいのが原因なのか、個体に問題があるのかを今回のムーブメントで確認しようと思う。
それともう一つわかったことだが、この頃のこの機種は秒針のハック機能がない。前回も個体の故障ではなかった。おそらくレディースは頻繁に秒針を時報に合わせるような使い方をしないのが一般的なので、テンプに余計な負荷をかけない配慮というところだろう。
文字盤は全く問題なかったのでご覧のとおり9面カットのクリスタル風防と相まって非常に美しい。レディースながらハイビート8振動(28,800)というところがこれの魅力だが、無論のこと細君には興味のないことで、せめて外観だけでもこれに興味を示すかどうかというところだ。
2026.04.06
★ 最終調整
自動巻上げ機による自動巻機能のチェックで24時間が経過したので、本日は再びタイムグラファーで最終調整をおこなうことにした。平置きでは比較的短時間で良い結果を得ることができたが、姿勢制御誤差を考慮すると結構なばらつきを収束させる必要があった。これはテンプ径が小さいレディースのために、慣性力の弱さが精度にダイレクトに影響するのか、ムーブメントの性能限界なのかそのあたりは不明だ。とにかく日常使いでは問題のない程度に精度を追い込んで、1週間ほどふたたび自動巻き上げ機で様子見とする。
04/05 自動巻き上げ機に装着
04/06 正常駆動
04/07 正常駆動
04/08 正常駆動 分針合わせ
04/09 正常駆動
04/10 正常駆動
04/25 正常駆動 これで様子見終了
★ SEIKO 2960-0110
前述の[Citizen CosmoStar V2]が人気を得ていた頃、当然ながらSEIKO社も同様に28800ビート(8振動)のレディースを販売していたと思うが、特にブランド名もなく単なる型番表記だけの目立たなかった製品を時計店で見つけた。実際、この製品を型番で検索してもその情報がない。製品から推測できるのは「自動巻 21石」ということだけだ。
秒針の目視で8振動であることはすぐにわかるが、複雑なエッジカットガラスと飾り文字盤など、Citizenへの対抗意識が満載の製品のわりには知名度は極端に低い。ということで電池交換のついでに頂いてきた次第だが、長年の汚れとカットガラスの曇りを一掃させて眺めている。
歩度調整はあと少し調整の余地があるものの、しばらくは稼働状態を維持させて機械の安定度を確認してみるとする。同じカットガラスでも、こちらのようにエッジ部分に集中させて加工している方が文字盤の視認性ははるかに優れるようだ。個人的にはこちらの方が好みだが、何せレディースユースなので場違いな話だ。
2026.04.10
★ 腕時計バンドのコマ配分
筆者のように、腕周り19cmくらいになると、バックル位置が手首の手のひら側でうまく納まるためには、通常とは異なるバンドコマの配分でないと、時計本体が腕の端でたれてしまう。コマのある金属バンドであれば大抵の場合はこのような配分が可能だが、革バンドの場合には、数少ないLサイズでなければバックル位置がとんでもないところにいってしまう。
・・・つづく(もどる)
« CITIZEN SEVEN STAR DELUXE:クリスタルセブンの面影 | トップページ | 1972年製 シチズン コスモトロン(Cal.78XX 10振動) »
「つぶやき」カテゴリの記事
- 水難事故の背景(2026.09.22)
- 自治会掲示板の新設(2026.09.01)
- 腕時計ケースのポリッシュの是非(備忘録)(2026.08.30)
- 二重構造冷水ポット(2026.08.04)
- アジアの道路網規模(2026.07.10)
« CITIZEN SEVEN STAR DELUXE:クリスタルセブンの面影 | トップページ | 1972年製 シチズン コスモトロン(Cal.78XX 10振動) »

コメント