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2026年9月16日 (水)

1980年製オクタゴン(8角形)超硬ベセル

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あまり見かけないオクタゴン(8角形)ベゼル仕様だが、その材質が1970年代から流行した超硬金属(おそらくタングステン鋼)で、風防ガラスがサファイヤクリスタルと思う。

同様の仕様のものに、[1979年製 SEIKO Dolce]や[RADO DIASTAR]があるが、筆者はこの材質に大いに魅力を感じていた。そして、これらはいまだにケースおよび風防ガラスは完全無傷なので非常に心地よい。

ステンレス製のオクタゴンベゼルは、洒落てはいるが角のスレやキズが目立ちやすいのでなかなか手が出せないでいたが、[SEIKO Dolce]と同じ超硬金属でよく似た文字盤の色合いだったので思いきって入手した。

付属の純正SSバンドも悪くはないが、これはこれとしてやはり革製バンドにそのうちに交換しようと思う。しかし、意外なことに汎用の新品革製ベルトと本製品の価格がほとんど同じというオチだ。クォーツムーブメントは「ETA」に統合される前のもののようなので、これがいわゆる一流品ブランドではない汎用品メーカーのさがのようだ。

この種のメーカーはその後に搭載するムーブメントは、ほとんどが「ETA」かもしくは日本製「MIYOTA」になるようで、[SEIKO]や[CITIZEN]のような自社製品ではない。ちょうど、CASIO製アナログ時計が「MIYOTA」製ムーブメントを採用しているようなもので、それがどうしても低くみられるようだ。手元にあるものでは、[RADO]が「ETA製」、[SKAGEN]・[ICE WATCH]のムーブメントがそれぞれ「MIYOTA製」になる。従って、これも決して粗悪品ではない高品質の汎用品というところだ。

ただし、近年ここの製品はスイスの一流品のコピーデザインが目立ち、しかも西の大陸製造という身売り状態の典型のような印象を受けるので、かつてのメーカーの品格を見ることはできない。これが機械式からクォーツ式への変換期に生き残り戦略で脱落した典型的な時計メーカーの姿のような気がする。

★ ケース内部の手入れ
26113_technos 現在駆動している電池寿命が不明なため、新しいものに入れ替えるついでにケースおよび風防ガラスの手入れをしておく。裏蓋を開けてパッキンの状態を確認したが、交換を要する劣化状態だったので、これはすぐに注文しておいた。裏蓋をこじ開ける箇所に数多くのキズが残っているのは、電池交換の際にやや雑な作業をしたのだろうと思われる痕跡だ。

一方でベゼルのパッキンは問題ないようなのと、風防ガラスが異常に無傷なことから、これまでにガラス交換がなされたのかもしれない。

ムーブメントの脱着は文字盤側から行うワンピースタイプのような構造に気付くまでやや時間を要した。というのは、裏蓋側からムーブメントの固定状態を確認していると、クランプ2箇所のネジ止めが省略されているのがわかり、リューズを抜いた状態でベゼルを外すとそのことがわかった。その他の構造は予想の範囲内で、復元には何ら問題はないようだ。

サファイヤクリスタルガラスは接着仕様で、古い接着剤の透明感が劣化していたのでこれは付け直すのが良い。もしかして、交換の際の接着剤が適正なものを使用していなかった可能性もある。ベゼルのはめ込みも接着併用のようで、こちらも接触面の掃除にやや手間がかかった。文字盤は非常に美しく汚れや剥がれがないのは、ムーブメントの固定が表側からのためだと思う。

一般的に、文字盤側からのムーブメント脱着方式は、スペーサーが不要になるので固定精度が高い。ケースのリューズ穴とムーブメントの穴の位置関係にズレが生じにくいので気持ちが良い。とは言うものの、裏蓋の防水性能およびその耐久性と、風防ガラス交換の容易性と防水性能などは、SEIKO製にはおよそ及ばないことがわかる。

裏蓋のパッキンが到着するまでの間にケース側面のスレを修正して、ベゼルの輝きに相応した仕上げに整えてからムーブメントをケースに戻すことにしよう。

★ ケース本体もバンドも硬質金属
ベゼルが黄金色の超硬金属なのがこの製品の特徴だが、ケース本体も裏蓋を除いてシルバー(ステンレス色)の硬質金属だ。磁性が無いのでSUSの焼き入れ硬質のものではないようだ。一般のコンパウンドではカーボンの色落ち程度で、ダイヤモンドコンパウンドでなければ微細なスレやくもりを落とすことができなかった。打痕がほとんどないのはやはりこの高硬度のおかげだ。

最後にバンドだが、こちらを調べるとこの製品の経過年数が如実にわかる。目立つスレはないものの、ヘアライン仕上げの全体にうっすらと腐食のくもりが見受けられる。これからわかることは、経過年数と使用年数にかなり隔たりがあるようにも思える。裏蓋のメモ書きの数字から、一つ前の電池交換が15年前のように推測されるのがそれに符号する。

さて、バンドのくもりを除去しようとしてわかったのは、バンドおよび留め金具を含めてその素材も硬質金属だとわかった。これは同時代の「RADO製」よりも造りが凝っている。ケース側のつなぎ目でくもりが目立っている理由もわかった。バネ棒(ステンレス製)との長年の接触による異種金属の電食さびのようだ。

以上、パーツの取り外して清掃手入れをしてみて、1970年代から1980年代のこれに類するスイス時計メーカーの、当時の物造りの真剣さを実に懐かしく思う。それは国産品も含めて世界共通のメーカー意識だった気がする。バンドの画像は時系列的に前後するが、完全後の長さ調整をしたあとのもので、いつもながらオリジナルベルトの長さを無駄なく使用できている。ちなみに。バンドの上下はいつものように一般とは逆にしてある。
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★ TECNOS Brazon 完成
26121_tecnos-borazon 本日、裏蓋パッキンが到着したので早々に組立をおこない無事に整備が完了した。裏蓋はパッキンがずれないように慎重に圧入機で押さえると、”パチッ"と気持ちよく閉まった。そして腕に張り付くようなデザインが太めの手首によく似合う。

オリジナルバンドは革バンドに比べるとその重さが気になるところだが、ケースと共通した硬質金属なのと、ワイシャツの袖の中にも無理なく納まる薄さなので、当分はこのまま使用することにした。

1981年製と推測している本製品は、1979年製の「SEIKO Dolce」と同じ土俵の製品なので、国内での販売価格もおよそ想像がつく。そしてサファイヤガラスのエッジカットに手間を省いたところ以外は、「SEIKO Dolce」に劣るところは見当たらないのも事実だ。実に良いものを入手できたと思っている。

今回、この「TECNOS Brazon」が目に留まったのは、1981年頃の遠い記憶にこれを何かで見たのかもしれないと思ってきた。だからと言って「SEIKO Dolce」に不満を抱いたのではなく、当時の給料からしてあれもこれもを求めるような経済力がなかったことへの、ある種の納得を経験していたような気がしている。

26123_ というのは、これらの2つを並べてみてわかったことだが、上記のことの記憶を呼び起こすような不思議な印象を受けた。これは昨年の8月に入手した「CITIZEN QUARTZ」が、当時に「SEIKO Dolce」と比較した明瞭な記憶を呼び覚ましたのとよく似ている。

いずれにしても半世紀以上が経過しても、思い出の品を改めて手にすることができたとすれば、腕時計という工業製品は筆者の人生に少なからずの影響を及ぼしているアイテムであることは間違いない。

★ マスタード色の腕時計革バンド
マスタード色は身につけるファッションとしての筆者の好みだが、なかなかコーディネートが難しい。腕時計の革バンドでこのマスタードは極めて少ないが、たまたま見かけたタイムセール商品でこれを見つけたので、駄目元で注文してみた。

まず、色合いは商品画像のとおりでこのようなことは比較的めずらしい。従って、カラーは問題ないとして、素材ははたして革なのかどうかについてはなお怪しい。まあ、革風でも見た目に問題なければそれで良しとすのが、この手の商品を購入する際のお約束だ。

26124_ 装着した「CITIZEN LEOPARD SNOW」はこれまでホワイトの革バンドだったが、10月になればと思いこれを注文した次第だ。従って、ホワイトの方は冬か来年の夏まで休息というところだ。これまでのキャメル(らくだ色)とはまた違う色合いだが、先の記事にあるワイシャツともよく似合う。

安価な割りにはクイックリリースタイプなので、これも着せ替えの手間はほとんど皆無なのが良い。革バンドの留め金についてはDバックルを使い回すことで、色やデザインおよび材質にこだわることがなくなり、[BANBI製]のようなトータル品質の良いものをあえて選定することも少なくなってきた。

長らくこの「マスタード」を見つけられなかった理由もわかった。このカラーは「BVLGARI」等のレディースに採用されることが多く、一般的にはメンズではラインナップがない。実際、この商品もレディース用としての18mm幅のものだ。無論、長さは標準規格なのでメンズと同じ寸法になっている。

これで自動巻「CITIZEN LEOPARD SNOW」は53gになり、クォーツの「SEIKO Dolce」の43gに肉薄する薄型・軽量になっている。

2026.09.25
★ エプソンダイレクトからのお誘い
26125_ 仕事場のPCは長年「エプソンダイレクト」で調達している。コストパフォーマンスがどうこうと言うよりも、安定性とサポート体制のことを考えると、業務用としてはそれなりのメリットがあると思っている。

ここからの定期的なメールは受信するようにしているが、今回は関連のオリエント時計からのお誘いの連絡がきた。まあ、ユーザー登録をしているから何の不思議もないことだが、どのようなものかとカタログを見るくらいの時間つぶしはするという筆者のことをよく見抜いていると思う。

フラッグシップのスケルトン製品をみて、さすがに今さらスケルトンとは思ったが、やはりこのメーカーが考えるスケルトンはこれまでの常識を覆えすだけのものがある。機械式で日差+10秒から-4秒、パワーリザーブが72時間以上という性能に加えて、保証期間中の3回の無償オーバーホールサービスが付く。当然ながらお値段もそれなりということだが、商品の販売戦略も1970年代に各社がしのぎを削っていた頃とは大きく変わったものだ。

★ カバンの中の懐中時計
外出時のカバンの内ポケットに忍ばせている時計店の在庫品だった小ぶりの「懐中時計」は、純正のチェーンでスレキズが付かないように、組紐やかつての携帯電話に付属していたストラップを付けて固定している。組紐は劣化が進行したり、ストラップは長さが適当でなかったりで、今一つしっくりとこない状態が続いていたところ、セイコー製の海中時計用の純正組紐を見つけた。

どうも鉄道時計用の交換パーツのようで、やや無骨な太さのように見受けられるが、耐久性についてはかなりの信頼性がありそうなのでとりあえず注文した次第だ。到着は来週になるので、現物を確認しないと何とも評価がし難い。

★ 懐中時計の電池寿命の予兆
26126_ 上記の懐中時計の組紐の到着準備でストラップを外して外装の手入れをいていたら、半日前に合わせた時刻が数分ずれている。時刻合わせに勘違いがあったかと思い再度時刻合わせを行ったところ1時間で数秒も遅れる。症状としては電池残量の不足だが、購入したのは今年だったので不審に思いながら裏蓋を開けると電池の刻印が「23」で、あの時計店の親父は電池を入れ替えていなかったことが判明。確かに「電池交換済み」とは表示されていなかったが、「在庫品整理で動作確認済み」と聞くとつい早合点してしまう。

「23」とは一般的には「2022年3月」もしくは「2023年2月」ということらしい。いずれにしても電池の寿命切れは確定だ。型番SR726SWは在庫がなかったので注文したが、到着したらゴムパッキンのグリスアップも行っておく。

★ 電池残量は問題なし
電池の製造年は確かに前述のとおりだが保持電圧を測定すると1.53Vで問題なし。やはり、時計店の親父は新品の電池をいれてくれていた。それではなぜ急に遅れを生じたのか。磁気抜きをして、電池端子の絶縁処理を補強して再び裏蓋を圧入機で閉めて一日が経過したが、動作は正常に戻っている。これと言った原因を特定できないまま様子見が続く。あとは組紐が到着するのを待つのみだ。

2026.09.26
★ 9面カット風防ガラスの非日常屈折像
26127_ 9面カットのハードレックス風防ガラスを備える[SEIKO LOADMATIC Special]だが、普通ではない角度から文字盤を見たときに見つけた光の屈折像だ。像の理屈は説明できないが、直交するプリズム透過光が干渉しあった結果みたいなものだ。

なぜこのような角度で時計を眺めたかについてだが、取替えた風防ガラスはセイコー純正品のしかも当時ものというビンテージガラスだったので、ガラスの劣化等の可能性があるとの「但し書き」があったことを思い出して、カット面を再研磨したあとのことだった。

カットのエッジをなめないように慎重に数時間をかけて磨き上げた結果を確認していたときのことで、結果として透明感が各段に良くなった。それは反射光のスペクトル分解の虹色が発色するようになったことでも明らかで、おそらくこれが本来の輝きだと思う。

ちなみに、直角に並んだ連続する四角は実像ではなく、ガラス内部で光線が干渉してできた屈折像でそこに文字盤が透過された結果だが、はじめて見えた時は目を疑った。

・・・つづく(もどる)

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